投稿者:KYO 投稿日:2006/02/26(Sun) 18:32
「挨拶」
妻は何事か話し出します。
「声が小さい!」
男に叱咤され、妻は声を大きくします。
「メリークリスマス、健一さん。クリスマスのプレゼントは紀美子
自身です。今日はたっぷりご奉仕させてください」
妻はさも恥ずかしげにもじもじしながら挨拶します。それがまるで
男に対する媚態のように見えて私の怒りは一層増していきます。
しかし、私は画面から目をそらすことが出来ないでいます。確かに
燃えるような怒りと嫉妬、そして悲しみを感じているのですが、映
像を止めることが出来ないのです。
「いつも奉仕しているのは俺のほうじゃないか」
「そんな……」
妻はわざとらしく身体をくねらせます。
「いつもの挨拶をしてみろ」
「ハイ」
妻は直立不動の姿勢をとります。
「チンポ大好きの淫乱人妻、○○紀美子に今日もたくさんエッチな
ことをしてください。よろしくお願いします」
妻の信じられないような言葉に私は驚愕しました。そんな私をよそ
に男と妻のやり取りは続きます。
「今日は何回イクんだ?」
「2回……」
妻はもじもじしながら答えます。
「淫乱人妻の○○紀美子は、イクのが2回くらいじゃあ物足りない
だろう」
「ハイ、淫乱人妻の○○紀美子は、イクのが2回では物足りません」
妻は男の言うことをオウム返しに答えます。心なしか妻の身体が上
気し、ピンク色に染まってきたような気がします。
「それじゃあ何回だ?」
「3回……」
妻は消え入るような声で答えます。
(何でそんなことをいうんだ。紀美子、お前はそういった卑猥なや
りとりを一番嫌がっていたんじゃないのか)
「3回だと? この前は何回イった」
「この前って……」
「忘れたのか? 今月の初めの週末に2人で伊東に行ったときのこ
とだ」
(今月初めの週末だと?)
ビデオはファイル名や、画面の中の妻と男のやり取りから先月の2
4日、つまりクリスマスイブに撮られたものと思われます。今月初
めの週末というと12月4日と5日……。
(あの時妻は、女友達と旅行に行くと……)
私はすっかり混乱しました。
「あの時はあなたが……一晩中」
「何を言ってるんだ。紀美子がもっと、もっととせがんで離さなか
ったじゃないか」
男はそういうとクスクスと笑い出します。
「何回イったか、覚えていないのか?」
「8回……」
(8回?)
次から次へと判明する衝撃の事実に、私は心臓が口から飛び出そう
になりました。
「一晩で8回もイク淫乱人妻の紀美子は、3回イクくらいじゃ物足
りないだろう」
「ハイ、一晩で8回もイク淫乱人妻の紀美子は、3回イクくらいじ
ゃ物足りません」
「じゃあ何回イクんだ?」
「4回……」
「それくらいで許してやりたいところだが、今日はクリスマスイブ
だから特別に5回イカせてやる」
「そんな……今晩は家に帰らないと」
妻の顔色が変わります。
(クリスマスイブの夜……何をしていただろうか?)
確かその日も日帰り出張が入り、帰宅も深夜になっていたはずだ。
タクシーで帰って来た私を、まだ起きていた妻は「世間はクリスマ
スイブなのに大変ね」といたわりながら迎えてくれました。
しかし、それまで妻は男と会っていたのです。
男と妻は何度か押し問答を繰り返した末、妻は諦めたように口を開
きました。
「淫乱人妻の紀美子は今晩、5回イクことを誓います。ちゃんとイ
クまで帰さないでね、あなた」
「よし、その言葉を忘れるなよ。1回イク度にちゃんと数を数える
んだぞ」
「わかってますわ……」
妻は頬を赤らめて答えます。
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