CR 11/2(金) 23:24:21 No.20071102232421 削除
『汚らわしい事をしてしまった』
皿に盛られた精液を、女陰を擦りながら犬のように舐めとった。今、妻は
恥じ入っています。自分を卑下しているのです。自分が今までしてきた事に
気がつくのです。
『佐伯とはもう』
夫の電話で我に返ります。夫の声を聞くと申し訳ない思いで一杯に
なるのです。昨日の行為で尚更、その思いは強くなります。
「ただいま」
「お帰りなさい。お疲れ様でした」
妻の顔は沈んでいるようです。しかし、いつも通りの受け答えに腹
が立つのです。
『どうしてお前はそんな普通の態度でいられるんだ』
妻の髪を掴み引きずり回したい衝動に駆られます。押さえたものが
顔に出たのでしょう。
「貴方、お疲れになったみたいですね?顔色が優れません」
妻の言葉にまた腹が立ちます。
「疲れるのは当たり前だ。昨日・・・・・」
喉まで出掛かっている言葉を飲み込みます。
「昨日どうかされたのですか?」
「いや、何でもない。少し疲れた。早いが風呂に入る」
私はバスルームに向かいます。
妻はあんな行為をしても、平常でいられるのか。佐伯との関係も私
の推測が正しければ50回は超えているかも知れません。私にばれな
ければ、平常でいられるのでしょうか。
その回数の圧倒的な多さに怒りを覚えるのです、劇的に妻を変えて
しまった男に怒りを覚えるのです、妻を犬にしてしまった男を殺し
たいのです。
『待っていろ佐伯』
怒りを抑えようと冷水シャワーを頭から浴びて、バスルームを出ます。
「貴方、食事にされます」
テーブルには私の好物が並んでいます。
「いや、飯はいい」
好物を摘みにビールを飲みます。
妻は毛糸で何か編んでいます。マフラーのようです。今時は毛糸で
編物をする女性は少ないでしょう。妻は色々編んでくれます。靴
下、手袋、セーター。今でも季節がくれば、私はそれを身に着けて
いました。妻の気持ちで暖かかったのです。
「貴方のマフラーを編んでるの。今年の冬は寒いそうですから」
妻の気持ちが解りません。佐伯とあんな関係になっても平常の生活
を営めるのです。
私はウィスキーを持ってリビングのソファーに座り直します。
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