CR 11/4(日) 16:08:50 No.20071104160850 削除
会社でも妻の事が頭をよぎります。処理すべき仕事があるのが幸い
です。仕事している間は忘れています。夜、外食し、スイミングク
ラブに寄って11時頃、帰宅します。
「お帰りなさい。貴方、今日急に出張が決まってしまったの。明
日、大阪で一泊、金曜日、金沢で一泊なの。行っていいてすか?」
「行っていいですかって、業務だろ。行くしかないじゃないか」
妻は今まで通り、宿泊するホテルも私に教えます。
『何が行っていいですかだ。勝手に行け』
私は心の中で毒づきます。顔には出しません 私の心の中には二人
に対する怒り、憎しみしかありません 湧いてくる他の気持ちをそ
れで押さえているのです。
妻と交わした言葉はそれだけです。風呂に入り寝ます。
翌朝一番で、所長に電話して、妻の予定、宿泊先を伝えます。
今日は人と会う予定はありません。昼前、松下さんに話しかけられ
ます。
「社長」
「もう社長はいいよ。こんな小さな会社だ。君と僕しか居ない。宮
下でいいよ」
興信所の所長と同じ事を言っています。
「でも私にとっては社長です。社長以外には呼べません」
「そうか、仕方ないか。それで?」
「お弁当作りすぎちゃったんです。良ければ半分食べて下さい」
「それは嬉しいね。勿論頂く」
松下さんが来てくれて3ヶ月余りです。こんな事は初めてです。そ
れは作りすぎたと言う量ではありません、完全に二人分です。私が
そうさせなかった事もありますが、妻の手弁当を食べた事はありま
せん。実に美味い弁当です。
「美味い」
「やったー。作り甲斐があったと言うものね」
「何だ。わざわざ作ってくれたのか?」
「ばれちゃいましたね」
良く気が付く女性です。食後にコーヒーを淹れてくれます。
「社長の奥さん奇麗な方ですね」
「そうか」
松下さんは妻に一度会っています。入社して間もなくの頃、私の忘
れものを妻が届けてくれた時に話をしています。
「奥さん、社長の事愛してらっしゃるんですね」
「・・・・・、おっ、もうこんな時間か、ちょっと出かけてくる。
お弁当ご馳走さま」
私は返事が出来ません。返事の変わりに用事も無いのに出掛ける事
にします。
金曜日も、もう退社時間近くになります。
この一週間は酷かった。妻が家に居る時は、妻の姿が目に入りませ
ん、いや見れなかったのです。妻が出張で居ない火曜日の夜、妻は
そこかしこに居ます。打ち消しても打ち消しても、妻と佐伯が絡ん
だ姿態が目に浮かびます。佐伯の男根を咥えている妻、佐伯に尻を
掴まれ後ろから貫かれている妻、互いの性器を舐め合っている妻と
佐伯、佐伯の背中にに腕を回し爪を立てている妻 家で一人で居ま
すと妻と佐伯がいたる所に出てきます。打ち消すには酒しかありま
せん。浴びるように飲み、気絶するようにベッドに倒れこみます。
今日の夜はもう、そう言う思いをしたくありません。
5時、私は松下さんを誘います。
「松下さん、用事が無ければ晩飯一緒にどうだ。僕も一人でつまら
ない」
「うわっ、嬉しい。連れてって下さい」
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