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北原夏美 四十路 初裏無修正

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CR 11/5(月) 21:35:45 No.20071105213545 削除
松下さんが焼き鳥を食べたいと言う事で、焼き鳥屋に行きます。接
待で時々使う店です。隣の席とは衝立で区切られていて、焼き鳥屋
独特の喧噪さは感じません。

「社長に晩御飯をご馳走になるのは初めてですね」
「弁当のお礼と言っては何だが、たまにはと思ってね」
「お弁当のお返しで晩御飯をご馳走して頂けるのでしたら、これか
ら毎日持って来ます」

松下さんと話してると気持ちが和むのが解ります。酒が進むにれ、
食が進むにつれ心が軽くなるのが解ります。

松下さんの口も軽くなります。

「社長、言っていいですか?」
「何でも」
「社長、この1ヶ月くらい少し変ですよ。特に今週は変。何かあっ
たのですか?」

松下さんも私の変化に気が付いていたのです。いくら私でも妻が正
社員になってから、急に残業、付き合いで帰宅が遅くなり、出張も
毎週のようにあれば少しは変に思います。会社で空ろな時もあった
のでしょう。それがつい先週具体化しただけの話です。

「いや、別に何も。君がこの間 ”妻は僕を愛している”って言っ
たよね?どうしてそう思った?」
「ええ、奥さんの社長を見る目を見てそう思ったの」
「そうか、有り得ないな」
「えっ、有り得ない?」

感が良いのでしょう、松下さんはそれ以上この話題には触れませ
ん。

酔いに任せて喋ります。朝も夜も家で食べていない事、家に帰るの
はいつも遅い事。さすがに妻の浮気の事は言えません。

未だ9時、家には帰れません。二人でカラオケに寄ります。知って
いる歌は演歌です。不倫、悲恋、そんなテーマばかりです。妻と佐
伯が目に浮かび、曲が流れても歌えません。

「私も歌っていいですか?」
「勿論だ」

松下さんは60年代のアメリカンポップスを歌います。何処で覚えた
のかと思うほど上手に歌います。

「よくこんな歌知ってるね」
「父が好きで、小さい頃よく一緒に聞いていました」
「社長も一緒に如何ですか?」
私もメロディーくらいは知っています。見よう見まねで歌います。
弾けるような若い恋。駄目です、歌えません。妻と出会った頃を思
い出します。

「社長、今日は駄目みたいですね。私が一杯歌ってあげるから」

優しい女性です。私が腰を上げるまで、帰るとは言いません。私は
もう泥酔しています。

「そろそろ帰ろうか?」
「そうですね、私が送ってあげる」

一台のタクシーに乗り込みます。私の家の前です。

「有難う、おやすみ」
「おやすみなさい。奥さんの代わりをしてあげるから」

小さくそう言って、タクシーで去って行きます。その言葉は私の耳
には届いていません。

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