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北原夏美 四十路 初裏無修正

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CR 11/7(水) 19:22:51 No.20071107192251 削除
帰りの新幹線の車中、佐伯を殴った感触が手に、蹴り上げた感触が
足に残っています。人を殴るのは気持ちの良いものではありませ
ん。後悔している自分がいます。後悔している事はそれだけではあ
りません。どうして妻を連れて帰らなかったのかと悔やんでいま
す。今頃二人は慰めあって抱き合っているかと思うと居た溜まれま
せん。ウィスキーを注文します。酒で紛らわすしかないのです。

ウィスキーの支払いで小銭を出すのにポケットを探ります。佐伯の
ポケットから零れた小箱が指先に引っかかります。

『そうか、こんな物があったんだな』

見覚えがあります。中国のメーカーに行った時、女が燃えない時使
えば良いと見せられたものです。一つは経口催淫剤、一つは塗布媚
薬。非合法の物です。普通は手に入りません。それだけに効き目も
大きいのです。

『佐伯。こんな物を使いやがって』

飛んで引き返したい衝動に駆られます 車中、酔うどころではあり
ません、怒りが酔いを打ち消します。

家に帰ったのは0時半。今夜も眠れそうにありません。ソファーで
酒を飲み酔いつぶれ、そのまま寝てしまったようです。

女の声で起こされます。

「貴方、御免なさい。こんなにさせてしまって」

酷い二日酔いで頭がはっきりしません。今の状況が飲み込めないの
です。妻だと解るのに数10秒掛かります。時計と妻の顔を見比べて
います。まだ6時半です。

「どうしたんだ、こんな時間に」

場違いな事を聞いています。妻は説明します。新幹線の最終は名古
屋停まり、そこでムーンライト”ながら”に乗り換えて帰ってきた
のです。

『そうか、俺は昨日大阪へ行ったんだ』

妻の説明を聞いている内に徐々に頭が回復します。怒りが込み上げ
てきます。

「帰ってくるなと言っただろ」
「誤解です。あれは違います。お仕事です」
「何がお仕事だぁ。お前たちは腕を組んで仕事に行くのか」

私も何を細かい事を言っているのでしょうか。報告書を見せれば済
む事です。

「あれは、回りの人がみんな腕を組んでいて、じゃあ僕たちもって
部長が」
「回りがキスをしたら、お前たちもするのか。馬鹿か、お前らは。
お前は人妻だぞ、しかも40過ぎのな」
「そんな事しません」
「俺はお前の携帯に電話した。お前が出れば、あんなところを見ら
れずに済んだのにな」
「・・・・・」
「佐伯と居る時、お前はいつも電源を切っているようだな」
「あっ、あれは部長がお客と話している時は電源を切っておくよう
にと」

とっさにうまい嘘を思いついたものです。

「腕を組むのも佐伯、電源を切るのも佐伯。あいつの言う事はなん
でも聞けるんだな、俺の言う事は何も聞けなくてもな」
「そんな事ありません」
「俺が死んでも、明子が死んでもお前には連絡が出来ない。佐伯に
抱かれる方がお前には大事なんだ」
「抱かれてなんかいません」

明子の名前が効いたのでしょうか、妻は涙ぐみます。

「貴方、昨日はどうして大阪へ?」
「解りきった事だ、お前たちが乳繰り合っているところを見たくっ
てな」
「そんな事はしていません」

その時、家の電話が鳴ります。まだ7時前です、余程緊急でない限
りこんな時間に家の電話は鳴りません。

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