洋子 3/24(月) 12:58:28 No.20080324125828 削除
思わず洩らした声を佐伯に聞かれてしまいました。
「どうした」
「何でもありません、楽になりました」
「それは良かった」
「あっ、主人が帰って来たみたいです。電話を切ってもいいですか?」
「そうか、仕方ないな」
「失礼します、おやすみなさい」
主人が帰って来たと言うのは嘘です。このまま佐伯と電話で繋がっていると次に
進んでしまいそうで怖かったのです。主人の物語ではここでもう私は佐伯の声を
聞きながら、テレビ電話で佐伯の指示を受けながらオナニーをしてしまったと書
かれています。でもこの時点では未だ主人を裏切るような事はしていません。
佐伯とのこう言う事はなんとか断ち切りたいと思っていました。多分佐伯が主人
に面白おかしく話したのでしょう。
『やっぱりね、仕事の話なんかじゃなかったわね』
『仕事の話よ、葡萄の瓶詰めの商品化で私の意見が欲しかったのだわ』
『それは道具よ、それが証拠に洋子の胸を擦れって言ったじゃない』
『私が気持ちが悪いって言ったから、親切で言ってくれたのよ』
『違うわね、貴方にオナニーさせたかったのよ。それをテレビ電話で
見たかったのよ』
『そんな事ないわ、それに私断ったわ』
『そうね、その点は褒めてあげるわ』
私は佐伯に言われ胸を擦って、乳首から湧き上がる快感に耐えるのに必死でした。
でも佐伯はその電話の向こうで他の女を抱きながら私にオナニーをさせようと
していたのですね。こんな佐伯に私は抱かれてしまうのです。この時佐伯に抱かれ
ていた女にヒントをもらった佐伯に。
熱い体とぼうっとした頭、シャワーも浴びずそのままベッドで横になりました。
未だ乳房に疼きが残っています、あの部分も潤んだままです。必死にオナニーの
誘惑と戦いましたが負けてしまいました。でも佐伯とは繋がっていません、それ
を言い訳にしていました。結婚してから二度目のオナニーです。それもこの10日
あまりの間にです。佐伯を思い浮かべてしてしまいました。
オナニーの余韻の中で眠ります。
帰ってきた主人の声で目が覚めます。
「どうしたんだ?疲れたのかな」
「ええ、少し熱っぽいんです」
主人の手が私の額に触ってくれます。冷たい感触がとても気持ちが良く、私の
気持ちも冷やしてくれます。思わず涙が毀れます。主人は労わりの声をかけ、
お粥を作ってくれました。それなのに私は何をしているのでしょう、覚めてしまうと
主人に申し訳ない気持だけが残ります。
『圭一さんは貴方の疲れは仕事だと思っているわ』
『・・・・・』
『洋子はオナニーなんかする女じゃなかったのに』
『体が変なの、佐伯の声を聞くと変になるの』
『もう佐伯の電話には出ないことね』
『そうするわ、今度電話があったらはっきりそう言うわ』
『だからその電話にも出なければいいのよ』
『いいえ、けじめだから電話に出て言います』
『仕方ないわね、ちゃんと言いなさい』
次の月曜日の朝の出勤途中、佐伯から電話がありました。
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