洋子 4/17(木) 15:15:50 No.20080417151550 削除
「あっ、貴方」
「洋子、こんな時間まで何処に居た?何をしていた?」
「佐伯のところへ行ってきました」
「思い出して、体が疼いて慰めてもらったのか?」
「違います、話を聞いて頂けますか?」
「いいから、こっちへ来い」
スカートとショーツを脱がされます。私は無抵抗です、主人のなすがままにされていました。
私の部分を見ています。
「抱かれなかったようだな。この傷はどうした?」
私はそれには答えません。
どうして佐伯に抱かれるようになってしまったのか、自分の気持を話します。主人も
言葉を荒げずに聞いてくれます。話していて気が付きました。大きな深いセックスへの
期待があったのです。主人に試して欲しいと言えなかったのです、言えば淫乱な女
だと思われるかも知れません。それが怖くて外に求めてしまったのです。自分をごまかし
佐伯が特別な存在だと思い込ませてしまったのです。そして佐伯にのめり込んでしまった
のです。
「正直に話します。中条さんともお会いしました。由美子さんにもお詫びをしました」
「何故そんな必要がある?」
「私は大きな罪を犯しました。もし、貴方が私を許してくれるなら、私はその前に
償いをしなければいけないと思いました」
「それにしても、中条さんにまで」
「中条さんにお会いしたのは別の意味がありました。私を抱いた男が、
どんな男か知りたかったのです。済みません、こんな言い方をして」
「洋子、君は変わったな、いや変な意味じゃない、少し前までの佐伯に
抱かれていた頃のあの弱々しい君が今は随分毅然としている」
「病院に居た時に思いました、私が愛しているのは圭一さんだけだと、
切ないくらいに思いました。許してくれなくて、離婚されても、ずっと
貴方のお傍にいたいと」
「・・・・・」
「最後に会わなければいけないのは佐伯でした。逃げたままでは嫌でした。
佐伯に抱かれたのは私が馬鹿だったから、間違いだったと言いたかったのです。
それで自分の気持にけじめをつけたかったのです」
「しかし、してしまった事は戻らない」
「はい」
「ブラウスのボタンがとんでいた、佐伯に何かされたのか?」
「私を抱こうとしました、私が抵抗して、それで」
「それで傷がついたのか。あいつは・・」
「いいえ、違います。鋏を持っていきました。もしそうなったら佐伯を刺そうと
思っていました」
「・・・・・」
「でも、それは出来なかった・・・」
「自分で太腿を刺したのか」
「佐伯から何度も何度も電話がありました。家にも何度も来ました」
「家に入れたのか?」
「いいえ、入れません。ここは貴方と明子と・・・私の家です」
「お前が抱かれていた時にも、この家ではしてないと言うのだな」
「家には入れていません。佐伯はこの家で抱きたいと言っていました。
それだけは絶対に出来ません」
「今日が3度目です。佐伯のマンションに行く決心をしました」
「離婚届けを残してな」
「もし佐伯に抱かれたら私はそれまでの女です、貴方の元へは帰れません」
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