[3452] インプリンティング 3 投稿者:迷人 投稿日:2005/08/10(Wed) 19:05
その日の4時前には、妻の勤めている銀行の近くに行き、車を止めて見張っていると、5時を少
し過ぎた頃に銀行から出てきた妻は、すぐ近くのバス停で立っています。
確かに一瞬、妻に似ているが妻だろうかと戸惑ったほど、若い時からずっと肩位までだった髪を
肩甲骨よりも長く伸ばし、色も栗色に染め、眉も細くし、アイシャドーも濃く、唇には濡れたよ
うなピンクのリップを塗っていて、1年半前よりも逆に可也若返った様に見えますが、ただ服装
は決して派手な事は無く、バスを待っている様子もおかしな素振りは有りません。
妻の心が離れてしまったかも知れないと少し疑っていた私は、今すぐ妻の前に飛び出して行き、
今夜にでも妻の愛を確かめたくなってしまいましたが、そんな気持ちをぐっと我慢して、私の実
家に先回りしました。
私の実家は我が家から200メートル程しか離れていません。
実家は兄夫婦が跡を継ぐ予定だったのですが、兄が遠くに転勤になってしまった為に、今は両親
が二人だけで暮らしていて、近くにあった土地を貰って家を建てた私達が、面倒を看ています。
面倒を看ていると言っても妻が勤めに出だしてからは、娘の幼稚園バスまでの送り迎えや、学校
に上がってからは学校が終ると、娘は実家に帰るという生活だったので、昼間の娘の世話はほと
んど母や父がしてくれていて、こちらが面倒を見てもらっている状態でした。
娘もその様な生活に慣れてしまい、最近では1人で実家に泊まる事も珍しい事では無いそうです。
実家の見える所に車を止めていると暫らくして妻が入って行き、すぐに娘の手を引いて出て来ま
した。
「理香。」
思わず娘の名前を呼んでしまいましたが、離れていて2人には聞こえるはずは有りません。
今出て行けば娘を抱き締める事も出来るし、今夜は親子3人で楽しくすごせると思いましたが、
今やめてしまっては、一生心の中で妻を疑って暮らさなければ成りません。
私の気が済むまで調べて、何も無ければその方が良いのです。
妻の浮気を確かめたいのでは無くて、本当は妻の潔白を証明したいのだと自分に言い聞かせ、心
を鬼にして我慢しました。
次の日も妻に疑わしい行動は無く、その夜ホテルに帰ると。
〔休みは後2日。時差ぼけはほとんど無いと言っても、疲れは有るのに明日も明後日も、俺はこ
んな事をするのか?妻が2日間の内に何か行動を起こすという保証も無いし、仮に不可解な行動
をとったとしても、素人の俺に上手く調べる事が出切るのだろうか?何より、お袋とそれを聞い
た俺の誤解かも知れない。〕
そう考えていると急に馬鹿馬鹿しくなってしまい、明日の朝は家に帰り、残り2日間ゆっくり過
ごしてから、この事は追々問いただそうと決めて眠りにつきました。
朝になって我が家から近い駅に有るレンタカー屋に車を返し、2日も前に帰っていながら連絡も
しないでこの様な事をしていた後ろめたさから、電話をして迎えを頼む事もせずに、後で車で取
りに来ようと駅のロッカーにスーツケースを預けると、この事がばれた時の言い訳を考えながら、
我が家に向かって歩いていました。
するとその途中、向こうから妻が歩いて来るでは有りませんか。
妻は赤いシャツに白のミニスカートという、今まで見た事も無い様な格好だったので気付くのが
遅れ、危うくニアミスになりそうだったのですが、慌てて私がコンビニに飛び込んだ事など、私
が日本にいるとは夢にも思っていない妻は全く気付きませんでした。
私には、今にもパンティーが見えそうなぐらい短いスカートが気になって仕方が有りません。
何故なら、妻は若い頃から普通のミニスカートでさえ、穿いていた事が一度も無かったからです。
私は雑誌で顔を隠しながら、妻が通り過ぎるのを待って後をつけると、妻は駅に行き、切符を買
って改札を通って行きます。
ホームに通じる階段を上って行く時には、前を歩く男達の視線は全員、妻のお尻に向けられてい
ました。
妻はバッグを後ろ手に持って隠しているつもりでしょうが、歩く度にバッグが左右に揺れるので、
私よりも近くを歩いている男達にはパンティーが時々見えているのかも知れません。
おまけに、そのミニスカートはタイト気味な為に、お尻の形や恐らく白で有ろうパンティーの形
まで、はっきりと分かってしまうのです。
こんな気持ちで尾行している私でさえ、相手が妻にも関わらず男のスケベ心が出てしまい、視線
はお尻や白くムッチリとした太腿に行ってしまいます。
私が乗った時はドアが閉まる直前だったので妻と同じ車両になってしまい、少し離れているとは
言っても平日とは違い、比較的空いていたので見つからないか心配しましたが、妻は私に気付く
どころか車両の隅の方に行って、ずっと顔を隠す様に俯いていました。
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