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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[Res: 79197] Re: 赦さない・・・④ ヨシキリ 投稿日:2012/06/19 (火) 19:12

三井邸から帰る途中、私は妻に電話をした。

私「夕食は食べて帰らないけど、良かったら外で食おうか?」
妻「いいけど」
私「それじゃ、○○駅前に18時で」


妻と落ち合い、歩き始めた。

私「寿司が食いたいんだけど、いいかな?」
妻「いいけど」
私「2週連続で美味しい物食えて嬉しいねぇ」
妻「・・・」

私「今日もお前のオゴリでいいよな」
妻「どうして?」
私「まだ見付かって無かったらアイツと食事して、お前が金を出してたんだろ」
妻「・・・・・」
私「俺の為に出すのは嫌というなら別だけどね」
妻「そんなことは・・・」
私「日曜は毎週、外食にしてもいいかもな」

こうして妻の金で飲み食いをすると、かなりベロベロになるほど飲んでしまう。


次の日から異様な生活も3週目に入り、この生活に慣れていく自分に少し嫌気を覚えていた。


この週には、箱根の強羅の宿を3週間後の土日で予約できました。
一泊二食付き露天風呂が付いた特別室、2人で103,400円でした。


その後、毎日が決まったように過ぎていった。


妻のオゴリという名目で、外食にも出掛けた。

私は、寺岡との事を嫌みのように言動に出し、妻にぶつける事の毎日でもあった。

妻はそれでも生活そのものは、かなり慣れてきているように思えた。


そんな中、予約した箱根への旅行にも行った。
妻と2人で行った旅行は楽しいはずも無く、ただ妻の金で贅沢をしてきただけの事であった。

旅行中の私の発言といえば、

「アイツと入った温泉の方が良かったか?」
「アイツと食った食事の方が上手かったよな?」
「アイツとの旅行の方が楽しかっただろ?」

などなど、妻が答える事も出来ないような問いかけを終始していた。


“いつもの営み”も毎日のように行い、妻はアナルで喘ぎ声を出すまでになっていた。
アナルプラグもディルドも大型の物に代わって、かなり拡張が進んでいた。


こんな生活も約一カ月半が経ち、何の意味も無いと感じ始めていた。

また、この頃よく考えていた事が有る。

妻は本当に私とやり直したいのか?
ただ世間体を気にしているだけなんじゃないのか?
寺岡からの連絡を待っているのか?
なんでこんな生活で我慢してるんだ・・・・・。

しかし、妻に私の疑問を問いただそうとは思わなかった。
なぜなら、妻がどう思っていようが私には関係も無いし、何も変わる事はないから。

ただ、こんな事を考え始めた事が、この生活の限界を意味しているようには感じていた。


ある日の午後、横山氏からの連絡は突然でした。

横山「今日、仕事終わりに事務所に寄る事は可能ですか?」
私「大丈夫ですが、何か有りましたか?」
横山「それはお越しいただいてから」
私「分かりました」
[Res: 79197] Re: 赦さない・・・④ ヨシキリ 投稿日:2012/06/21 (木) 18:25

私は仕事を終えると足早に事務所に向かった。

事務所に着くと、いつもと変わらずに横山氏が出迎えてくれた。
横山「わざわざお越し頂いて申し訳ありません」

もしかして麻美さんが居るのではと思っていたが、そこには誰も居なかった。

私「どうかしましたか?」
横山「麻美さんからの伝言をお伝えしようと思いまして」
私「なんでしょう?」

横山「“離婚して頂いて結構です”と言われています」
私「どういう事ですか?」
横山「麻美さんにとって、堀切さんが離婚しないでいる意味が無くなったと言う事です」
私「もうどうでも良いから、好きにしてくれという意味ですか」
横山「そう言う事ではないです」
私「なにか理由があるんじゃないですか?」


横山「実は、寺岡敏文さんがお亡くなりになりました」
私「えっ!?」

横山「会社を懲戒解雇になり損害賠償を背負い、両親もスーパーと家を処分したのですが全ては追いつかず、
生まれ育った土地を離れる事になった日に、崖から身を投げたそうです」

私「そうですか・・・」
予想外の事で、私も何をどう話して良いか戸惑っていたのは確かでした。


静まり返った中、私は質問してみた。

私「損害賠償ってかなりの額だったのですか?」
横山「さぁ、会社の一件は一切関わってないので分かりません」
私「たしか、三井さんが用立てていたお金もありましたよね」
横山「そうです。その金額などはお教えする事はできませんが」
私「そりゃぁそうですよね」


横山「ところで、堀切さんは今後どうされますか?」
私「近いうちに結論を出します」
横山「分かりました」
私「その時は横山さんにお願いしたいのですが」
横山「その場合は料金が発生しますよ」
私「もちろん分かってます。その時は、宜しくお願いします」


帰り道、私の頭でグルグルと浮かんでは消えた事があった。
本当に自ら命を・・・。
まさか三井さんが・・・。
そんな事はないだろう・・・。


帰宅した私は、いつもと変わらないように妻に接したが、この日から“いつもの営み”をする事はなかった。

寺岡が死んだ事によって、全てが終わったという事ではないが、私達の結論を出す時なんだと考えた。

そう、これで終わりにしよう。終わりにしなくてはいけないんだと・・・・・。
私の中で、張り詰めていたものが崩れた感じがした。
この時は、妻との出会いから今までの事を想い出していた。

そして理由はないが、妻には寺岡の事を言わないでおこうと思った。
[Res: 79197] Re: 赦さない・・・④ ヨシキリ 投稿日:2012/06/23 (土) 14:15

2日後、横山氏に連絡を入れ週末の予定を聞いた。
土曜日なら大丈夫という事で、私の考えを伝え、今後の事をお願いした。

次に、妻の実家に連絡をして“大事な要件がある”ので、土曜日に来てほしいと伝えた。


土曜日の午前中、妻に向かって話し始めた。

私「これから、お前の両親が来る事になっているから」
妻「どうして?」
私「もう終わりにする為だよ」
妻「なんで!どうしてなの」
私「お前だって分かっているだろ、やり直せる訳ないって」
妻「そんな事ない!」
私「俺はお前を許せない、許す事はできないんだよ!」

妻は号泣しながら「なんで、なんでなの」と私を見て繰り返し言った。


私は妻に向かって一方的に話した。


やり直せるはずもない、こんな生活をなぜ我慢しているのか、お前には何か理由があるんだろう。
世間体を気にしているのか?
俺の事を本当はどう思っているのか?
まだ寺岡の事を信じ連絡を待っているのか?

俺にとっては、そんな事全てどうでもいい事なんだよ。
お前が何を考え何を言おうが、そしてどう償おうが、お前のやった事を俺は絶対に“赦さない・・・”

そりゃぁ、アイツは救いようがない馬鹿で卑劣な男だよ。
でもな、俺を裏切り苦しめたのは、お前なんだよ。
お前さえ馬鹿な事をしなければ、普通に暮らせていただろうよ。


時間が経ち、涙が少し収まってきた妻が話し始めた。

妻「それじゃ、なんで様子を見ると言ったの?償う機会をくれたんじゃないの」
私「お前がアイツと不貞をしていた間の、俺の気持ちが分かるか?」
妻「・・・・・」
私「お前は自分さえ良ければと考えていたんだろ?だから俺も自分本位の2カ月を送らせてもらったよ」
妻「・・・・・」
私「俺に対して償える事なんてないんだよ」


そのまま2人共黙り込んだ。


約束の時間になりチャイムが鳴った。
玄関に行き、私は横山氏を迎え入れた。

少し遅れて妻の両親が来て、横山氏を紹介した。
弁護士と聞き、顔が強張ったままソファーに座った。
妻は終始下を向き、無言のまま項垂れていた。


横山氏は両親に今回の出来事を順を追って、事細かに資料を見せながら説明した。


横山氏の話しが終わると、いつもは物静かな義母が立ち上がり、妻の頬を平手打ちした。

義母「なんて馬鹿な事を!馬鹿!馬鹿!」
そう言いながら、妻の髪の毛を鷲掴みにして揺すった。
妻も義母もその場に泣き崩れた。

血の気が引き、歯を食いしばっていた義父が土下座をして
義父「吉次君、本当に申しわけない」
そう言うとしばらくの間、頭を上げる事はなかった。
[Res: 79197] Re: 赦さない・・・④ ヨシキリ 投稿日:2012/06/27 (水) 01:57

横山氏がみんなに元のソファーに座るように促し、話しを続けた。

横山「堀切さんは離婚するにあたり、慰謝料として500万円を要求します。
それと現在、里奈さんが勤めている会社には堀切さんの親友でお2人を引き合わせた山田大悟さんが勤めています。
その山田さんが今回の出来事を知った時の事を考え、早急に辞めて頂きたいそうです」


何も言わず俯いたままの妻に向かって義父が、

義父「おい!どうなんだ、ちゃんと答えなさい!」
妻「・・・会社は辞めます。お金は無いので、直ぐには払えません・・・」


義父「吉次君、やり直す事は出来ないのかい?」
私「出来ません」
義父「どうあっても無理なんだね」
私「はい」


義父「・・・お金は私がお支払いします。それで勘弁して下さい」
私「分かりました。後の細かい事は横山さんにお任せします」


重苦しい空気の中、私の結婚生活が終わった。


私は「今日は、このまま娘さんを連れて帰ってもらえますか?」と義父に聞いた。
義父は「そうした方が良いなら」と答えた。

妻は義母と一緒に身支度をし、最後に三人で私に向かって土下座をした。
妻は手に持てるだけの荷物を持ち、両親と一緒に出て行った。


その後、妻の荷物を全て実家に送った。


一週間後には、横山氏の事務所で妻と義父に会い、お金を受け取り離婚の手続きを済ませた。

義父「この度は本当に申し訳なかった、許して下さい」
そう言って私に向かい頭を下げた。


妻「仕事は辞めましたから安心して下さい」
私「分かった」
妻「私が馬鹿でした、本当にごめんなさい」
私「これでやっと自由になったんだから、好きなようにすれば良いさ」

お互いこれ以上の言葉は出てこなかった。
そして、これが妻との最後の会話になった。


私は妻と暮らしたマンションを引っ越し、気ままな1人暮らしに戻った。


大悟に今回の事を話した時は、土下座をして涙を流して私に謝っていました。
そして私が想像していた通り、大悟は「あの女、ただじゃぁ済ませねぇ!」と言って実家まで行こうとしました。
私は「バカな事をするなら大悟とは絶交する」と言って、なんとか止めました。


この後、麻美さんが元妻に対して何かをしたのか、少し気になった時期もありました。
しかし元妻がどうなったか、何をしているのかなど知る事も無く今に至っています。


去年の事で結婚に対してトラウマが出来たのは確かです。

今現在の私はといえば、付き合っている女性はいます。

今後、バツイチ男の幸せな結婚生活が来る事を願って、今の彼女を大切にします。


おわり





最後まで読んで下さった皆様、沢山のレスをくれた皆様、本当にありがとうございました。

去年の出来事を文章にして投稿するだけと安易に考えてスタートしましたが、途中かなり大変な事に気が付きました。
しかし、沢山のレスを励みに最後まで書く事が出来ました。本当に感謝しています。

そして今回、書いて良かったと思っています。
元妻のやった事は、大悟を始め色んな人に話しました。(説明の意味も含めて)
でも俺が元妻に対してやった事は、誰にも話していません。

ここに書いた事によって、何か吹っ切れたというか、勝手に楽になったというか、忘れる事が出来そうです。

それから、本当は5月に書き終る予定でした。
それは、もし結婚生活が続いていれば結婚一周年だったからです。

自分勝手な事を書いていますが、とにかくこれで全て忘れようと思っています。

最後は少し変な感じになってしまいましたが、それでも書いて良かったと思います。


本当にありがとうございました。

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