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北原夏美 四十路 初裏無修正

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Retaliation 7/19(水) 02:20:27 No.20060719022027 削除
大浴場から出ると既に理香が待っていました。

私「ごめん、待った?」
理香「うぅん、私もさっき出たところ、はいこれ」

そう言うと理香は私に缶ビールを手渡します。

自販機が並んでる所に椅子があり、そこに座ってビールを飲んでいると、この時期には珍しい家族連れの客が前を通りました。浴衣姿で肩にタオルを乗せた父親、ニコニコとしながら子供と手を繋ぐ母親、そして母親と楽しそうに手を繋いでいる5歳くらいの男の子、3人は男湯の入口の前で止まりました。どうやら子供がどちらに着いて行くか決めてる様です。そんな家族の様子を私と理香は眺めていました。その時父親が「今度はお父さんと入るか」と子供を抱き抱えました。子供は嬉しいそうに「うん」と答えた、母親に「お母さん、またね」と手を振り父親を一緒に男湯に入って行きました。母親も笑顔で子供に手を振り返し、見届けた後に女湯の方に入っていきました。それを見ていた理香が「あぁいうの何か、いいね」と言い、私も「あぁ」と答えます。

「部屋に戻ろうか」

そう理香に促され椅子から立ちました。歩いていると理香が私の腕に手を回し抱きついてきました。部屋に着き鍵を開け中に入るといきなり理香がキスをしてきました。一瞬驚いた私ですがすぐに瞳を閉じ理香の唇を味わいます。
浴衣を脱がそうとする理香の手を止め「酔ってるの?」と聞くと、理香は答えずに私の帯を解きます。そしてその場に跪き、トランクスを脱がすといきなり咥えました。
部屋には理香が私のモノを舐める音だけがします。そして私のモノが硬くなったのを確認すると、手を引き布団に導き、私を寝かせるといきなり跨ぎだし自分の手に持ちながら挿入しました。理香のアソコは既に濡れている状態でした。理香は私の上に跨り自分で腰を動かし必死に私を気持ちよくさせようとしていました。こんな積極的な理香を初めて見た私は少々驚きました。理香の絶妙な腰の動きに私のモノは早くも限界を迎えていました。「このまま中に出していいの?」そう聞くと理香は「いいの、こっこのまま中に出して、一杯出してぇ」と叫びます。限界を迎えた私は理香の腰をしっかり持ち、中に出しました。私が逝くと理香はそのまま倒れこみ、キスをねだります。それに答えキスをしていると私のモノが小さくなっていくのを感じた理香が私の上から降り、私のモノを咥え綺麗にしました。

私のモノを舐め終えた理香が隣に戻り甘えるように抱きついてきました。

私「どうしたの?」
理香「えっ何が?」
私「だって、あんな風に積極的にした事は今までなかっただろ、だから何かあったのか?」

そう聞くと理香は黙り込みました。少し沈黙が流れた後、理香は私の目を見つめこう言いました。

理香「○○さんは離婚する気ないでしょ」

突然の事で驚いた私は何も言い返せませんでした。そんな私を見てまた理香が話し出しました。

理香「○○さんを見ていたら解るの、離婚はしないだろうなって、勿論私が『離婚して』なんて言う権利もないし、言うつもりもないわ。この関係だって○○さんが考えた事でも、本当に関係を持とうと迫ったのは私の方だし、今だから言うけどね。私が○○さんに迫ったのは、自分の魅力を確かめたかったからじゃないの、あれは口実なの、本当は・・・本当は○○さんの事を好きになってた、気付いた時は好きになってたの」

そう言うと理香は泣き出してしまいました。
突然の理香の告白に私は情けない事に何も答える事が出来ませんでした。ただそっと理香の体に手を廻し抱きしめることしか出来ません。暫くの間、理香はまるで子供みたいに声を出して泣いていましたが、徐々に収まり泣き止みました。そしてまた理香が話し出しました。

理香「最初に○○さんの事を好きだと思ったのは、この関係が始まって、2ヶ月目だった。それまではまだ夫に対して気持ちがあったの、毎週出掛ける私を悲しそうな顔で見つめてるのを見て、私も辛かったわ。でもそれが段々と気にならなくなり、2ヶ月目には夫の事は完全に忘れていた。そんな事よりも早く○○さんと会える日が来ないかなって思うようになっていたわ。○○さんに会える日が近づくと胸がドキドキしてた。あんな気持ちになったのは本当に久しぶりで、凄く楽しかった。でも○○さんは当然だけど私に何もしてこなかった。だから私から誘ったの、やっと一つになれた時は本当に嬉しかった。そして凄く気持ちよかった。だからこのまま○○さんを奥さんから奪ってやりたいって思ってたの。でもね、私気付いちゃったの『あぁ○○さんは離婚する気はないな』って、でもそれは仕方がない事だし、○○さんらしいって思ったわ」

そう言い終えた理香は私の耳元で囁く様な声であるお願いをしてきました。「答えは今出さなくてもいいから」そう最後に言うとキスを求めてきました。その後私達はまたお互いを求め合いました。さっきのセックスとは違い、優しくじっくりと時間をかけたセックスをしました。疲れきった理香はスヤスヤと寝息をたて寝ています。そんな時にサウナで思い出した同級生の事をまた思い出していました。


Retaliation 7/26(水) 01:34:43 No.20060726013443 削除
彼女に再び会ったのは同窓会の約2ヶ月後でした。仕事で彼女の住む街の近くまで寄ったので食事に誘いました。同窓会で彼女に会い、あんな事を聞いた後だったので彼女の気分転換にでもなれたら、と思っていました。
しかし現れた彼女の顔を見て私は驚きました。そう同窓会で会った時の彼女ではなく、以前のあの明るい彼女に戻っていたのです。その顔を見て私は「許したのかな?」と思っていました。

食事をしながら世間話をし、話題が尽きた頃に「明るくなったね。ご主人の事を許したの?」と彼女に聞きました。すると彼女の笑いながらこう言いました。「うぅん、許してない、正確には許そうと思ったの、でも許そうとすればする程、あの人がやった事が頭の中に浮かんで来て、許すことが出来なかった。だからね諦めたの、いくら私が悲しんでもあの人のやった事は消す事が出来ない、かといって許そうと思う程、裏切られた事が頭をよぎる、そんな事ばかりを考えてたんだけど、ある時に『諦めるしかない』
って思ったの」そう彼女は言いました。この時の私は彼女の言った本当に意味は解りませんでした。ただ彼女に以前の笑顔が戻り良かった。その時はその事しか思っていませんでした。

しかし今の私には彼女の言った「諦める」という気持ちが解るような気がします。そういくら私が妻を責めたところで妻がした事は消せない、既に過去になってしまった出来事は消す事が出来ない、許そうと思っても「裏切られた」という気持ちになり、妻の事を許せず、逆に怒ってしまう。そんな悪循環の中に居た私には彼女から聞いた「諦める」という言葉が唯一の救いに思えました。そう妻がした不倫は私にはもう諦める事しか出来ないのです。そう思うと随分と気持ちが楽になってきます。今まで悩んでた事がまるで小さな、ほんの些細な出来事に感じてしまいました。少し汗をかいたので、理香を起こさないように室内露天風呂にいきました。

風呂に入りながら、佐々木と妻の事を思い出しました。しかしさっきまでの不安はなく「なるようになれ」と思えるようになっています。この旅行から帰り、佐々木からの話を聞き、この先の妻との関係を考えよう、そう改めて思いました。風呂から上がり少し寝ることにしました。もうすぐ夜明けです。

体を揺らされるのを感じ目を覚ますと、既に理香が起きていました。目覚めたばかりだというのに理香に手を引かれ露天風呂に連れて行かれました。朝日を見ながらの風呂は気持ちがいいものです。理香が寄り添ってきたので手を伸ばし、理香の肩を持ち抱き寄せました。お互いに無言で、景色を楽しんでいました。朝食の時間が近づいたのでそろそろ出ようと、すると突然理香にキスをされ、驚いてる私を置いて、理香は部屋に入りました。

朝食を食べ終え少し散歩に行く事にしました。

理香「ねぇ、何かあった?」
私「ん?どうして?」
理香「だって昨日と表情が少し違うから」
私「そうかな?どう違う?」
理香「う~ん、なんて言うかすっきりしたって感じがする」

女の感は鋭いとよく言いますが、どうやら本当のようです。

理香「ねぇ、あの約束考えておいてね」
私「あぁ、わかったよ、でも・・・」
理香「いいの、今は何も言わないで」

散歩を終え部屋に戻り、理香を抱いた後に最後に二人でもう一度露天風呂に入りました。旅館を出たのがお昼過ぎ、理香を家に送り、自分の家に戻ったのは夕方でした。そう夢の中で見たのと同じ夕方でした。

Retaliation 7/29(土) 03:08:09 No.20060729030809 削除
夕方、玄関の前に立っていました。

夢の中で見た状況と同じです。しかし今の私は躊躇なくこの扉を開ける事が出来るでしょう。たとえ鍵が閉まっていようが、そしてその奥の寝室で、妻と佐々木が交わっていようが、そんな馬鹿な事を考えながら扉に手をかけました。しかし扉には鍵はかかっていません、少し拍子抜けしてしまいました。

「ただいま」

そう言うとすぐに妻が現れました。

「おかえりなさい」

妻の表情は少し暗く、あまり寝ていない様に感じました。
「昨日は佐々木と・・・」そんな事を考えながらリビングに向かいソファーに腰掛けました。

私「何か変わった事はあったか?」
妻「いえ、何もありません」
私「そうか」
妻「食事はどうしますか?それとも先にお風呂に?」
私「あぁじゃ風呂に入ろうかな」

そう言って風呂に向かいました。露天風呂も良いですが、使い慣れた我が家の風呂もまた良いものです。風呂から上がりテーブルの席に着くと既に料理が並んでいました。その日の料理は私の好物ばかりです。食事中の会話に旅行の話は出てきません、勿論妻が聞いて来る事もなく、私から話し出す事もありませんでした。旅行前の私なら平気で話し出していたでしょう。食事を食べ終わると、妻が風呂に入り私の向かいのソファーに腰掛けました。

会話はするものの妻は確実に旅行の話題は避けていました。そこで私が「旅行」と言うと妻の体はビクッとかすかに反応しました。

私「旅行だけど、何処に行くか決めた?」
妻「えっ、あぁはい」
私「そうか、で何処に?」

妻は私と理香の旅行ではなく、自分と私の旅行の話だとわかり安心したのか、行き先や日程を話してきました。その話が終わると妻はおもむろに立ち上がり、何かを取りに行き、またソファーに座りました。手に持っていたのはレンタルDVDです。

妻「あの、これ借りてきたの一緒に見ない?」
私「あぁ良いよ」

私がそう言うと妻はデッキにDVDをセットし明かりを消しました。驚いたことに私の隣に座ります。見始めると少しずつ妻が私に近寄ってきたのがわかりました。私が気付かない振りをしていると、とうとう私の真横まで近づき頭を肩に乗せてきました。妻なりに私に甘えているのでしょう。そっと右手を伸ばし、妻の肩に手を乗せギュッとこちらへ寄せました。妻の不倫発覚以来こんなに落ち着いて妻と一緒にいたのは初めてかもしれません。まるで不倫が発覚する以前の夫婦に戻ったみたいです。「あぁこんな幸せもいいな」と思いながら妻と理香が私にもたらす幸福の違いを考えていました。そんな事を考えているとDVDが終わったみたいです。しかし動こうとしない妻の顔を見ると、「スゥスゥ」と寝息をたて寝ているようでした。佐々木が眠らせてくれなかったのか、はたまた私と理香の旅行の事を思うと昨夜は一睡も出来なかったのか、そんな事が頭によぎりましたが、正直どうでもよかったです。そっと妻を抱きかかえ寝室に連れて行くとベッドに寝かせました。妻の寝顔はとても幸せそうです。

翌朝、私が起きると既に隣に妻の姿はありません。リビングに向かうと、妻が朝食の準備をしていました。

私「おはよう」
妻「おはよう、私昨日は途中で寝ちゃったみたいね」
私「あぁ気持ち良さそうにね」
妻「ベッドまで運んでくれてありがとう」

そんな会話を交わし席に着き朝食を済ませました。その日は休みだったので、もう一度妻が借りてきたDVDを2人で見た後、ショッピングに出掛け外食をし家に戻りました。久しぶりに夫婦水入らずで過ごし幸せな一日でした。

そして次の日、仕事を終えいよいよ佐々木と会う時間になりました。

Retaliation 8/2(水) 03:42:52 No.20060802034252 削除
仕事は残業もなく定時に終わりました。携帯を見ると新着メールが届いています。送信者は「佐々木」そこには「○×にある△□って名前のBarに来てくれ」そう書かれています。「わかった」とだけ書き込み返信をします。会社からそのBarまではタクシーで20分程で到着しました。そこにあったのはお洒落なBarでした。佐々木の事です。いつも女性を口説く時に使っているのでしょう。

店内に入り辺りを見回すと佐々木はカウンターに座っていました。私に気付くと「こっちだ」と手を上げました。

私「待たせたな」
佐々木「いや、俺も今来たところだよ。ビールでいいか?」
私「あぁ頼む」

軽く酒を飲み雑談を交わした後にいよいよ本題に入りました。

私「で、どうだったんだ?気にせず言ってくれ。嘘だけは付かないでくれよ」

流石にこの時はドキドキとしながら佐々木の口が開くのを待ちました。残ってる酒を一気に飲み干し佐々木は口を開きました。

佐々木「結果は・・・何もなかったよ」
私「・・・」
佐々木「信じてないのか?本当に洋子ちゃんとは何もなかったよ。つうか何も出来なかったってのが本音かな」
私「本当に?何もなかったのか?」
佐々木「あぁ口説けなかったよ。お前、俺が手を抜いたと思ってるのか?俺は本気で口説いたよ。でも無理だった」
私「そうか・・・」
佐々木「あっ!やっぱり信じてないだろ?」
私「いや、そんな事は・・・」
佐々木「いやいや、顔を見ればわかるよ。じゃちょっと待って」

そう言うと佐々木はちょうど私達が座っている、カウンターの後ろのテーブルに座っていた女性に声をかけました。その声をかけられた女性はこちらに近づき、私に会釈し佐々木の隣に座りました。その様子を見て訳が判らない顔をしている私に佐々木は苦笑しながら説明しだしました。

佐々木「あっコイツは真紀、こんな紹介の仕方もあれだけど、今さ俺達付き合ってるんだ」
真紀「初めまして、真紀です」
私「あぁどうも、○○です」

ますます訳が判らない私の戸惑いの表情を見て佐々木が説明しだしました。

佐々木「ほら、俺もさこんな事を頼まれたの初めてでさ、まぁこの頼みはお前からの事だし、断るつもりはなかったんだけど、洋子ちゃんを口説けなかったとしてもお前が素直に俺の言った事を信じてくれるかなって思ったんだよ。そこでもう一人、それも女性の方が良いんじゃないかって思ってコイツを呼んだんだ。あぁ気にするなよ。付き合ってるって言っても、そんな将来を誓い合ったみたいな堅い関係じゃないから」

真紀「そうなの?私は結構考えたりしてるんだけどなぁ」

佐々木「いや、そんな。今はちょっと・・・」

私「スイマセン、アナタまで巻き込んでしまって、知っていればこんな事は・・・」

真紀「いえいえ、そんなに気にしないで下さい。私も少し面白そうって思っちゃったから、そうそう今○○さんが座ってる席に奥さんが座ってたんですよ。でこの人は今の席、そして私はさっきまでいたあそこのテーブルに、だからこの人が奥さんを口説いてる声は全部聞こえてたんですよ。私が言うのも変な感じですけど、この人かなり本気で口説いてましたよ。私も途中で少し嫉妬しちゃいそうになりましたから」

佐々木「なっ?ちゃんと真剣に口説いただろ?でもそれでも洋子ちゃんは堕ちなかったよ。最初にさお前が浮気してるかもって言ったんだよ。そしたら洋子ちゃんさ『なんだその事か』って苦笑したんだよ。で俺に『もしかして話したいことってその事だったの?』って聞いてきたんだ。俺がそうだよって言うと、洋子ちゃんさ『その事ならいいの、私が悪いから』って言うんだよ。しかもどうして?って聞いても『いいの、私が悪いから』しか言わないんだよ。まさかそんな答えが返ってくるとは思わなかったから、ちょっと拍子抜けしたけど頑張ってあの手この手でやってみたんだぜ?でも全部軽く流されたよ。ありゃどんな男が相手でも落ちないな。お前に相当惚れてるよ」

真紀「女の私から見ても奥さんは○○さんの事を本当に愛していると思いますよ」

そこまで話を聞くと私はトイレに行きました。
Retaliation 8/11(金) 03:32:43 No.20060811033243 削除
トイレから戻った私に佐々木はこう言いました。

佐々木「俺にこんな事を言う資格はないが、もう一度だけ洋子ちゃんを信じてみたらどうだ?勿論お前が離婚という選択をするのならそれは仕方が無い、でももう一度だけ、もう一度だけ信じてみないか?」

私「もう一度だけ・・・か」

佐々木「あぁ、もう一度だ」

私「でも、どうしてそこまでお前が心配してくれるんだ?」

佐々木「・・・実はさ、俺、洋子ちゃんの事が好きだったんだよ。なんつうか憧れっていうか、あっ勿論今までに手を出そうとした事もないし、あんな風に口説いたのもお前に頼まれたからだぞ。それに今は真紀がいる。でもお前には悪いけど『口説けたらいいな』と思ってたのも事実だ。でも実際口説いてみてわかったんだ。あぁ洋子ちゃんはお前の事がってな、最初にお前から洋子ちゃんが不倫してたって聞いた時はビックリしたよ。あの洋子ちゃんが?って、でもさ人間一度ぐらいは間違いがあると思うんだ。勿論そんな間違いを犯さない人間もいるし、犯す人間は愚かだ。だけど一度目なら信じてみる価値はあると思う。」

私が黙っていると佐々木の恋人の真紀さんが話し出しました。

真紀「私がこんな事を言える立場じゃないんですが、一言だけ言わせて下さい。奥さんは馬鹿だったんです。自分がした事が○○さんをどれだけ傷つける事かわかっていなかったんです。だから○○さんがショックを受ける姿を見て初めて気がついたんだと思います。自分のした事がどれだけ愚かな事で、どれだけ人を傷つける事かと今回の事でわかったはずです。だからこそもう二度とこんな愚かな事はしないと思うんです。だからもう一度だけ信じてあげてくれませんか?」

今の私はこの二人が嘘を言っているとは思えませんでした。また妻に同情してではなく、本音で「もう一度」と私に言ってるように聞こえます。勿論二人が本音を言ってるという確証はありません。しかしこの二人の目を見ていると嘘とは思えないのです。

私「スマン、先に謝らなければならない、実はここに来るまでお前の事を完全に信用していなかった。先日は『口説けるなら口説いてもいいぞ』なんて偉そうに言っていたが、いざ当日になると気になって仕方がなかった。最低だ。本当に悪かった」

そう私が言うと佐々木から意外な言葉が返ってきました。

佐々木「やっぱりな、そう思ってたよ。口ではあぁ言ってたが、お前は洋子ちゃんの事が気になってるって、別に謝らなくていいよ。もし俺が逆の立場でもそうだったと思うから。なっ真紀を呼んだのは正解だったろ?」

私「あぁ、こういう事にかけてはお前が何枚も上手だよ。もう一度洋子の・・・」

佐々木「あぁちょっと待った。それは今は言わなくていいよ。じっくり考えてから答えは出せばいい。まぁ今夜は飲めよ。勿論お前の奢りなっ」

そう言うと佐々木も真紀さんもこの話の事はしなくなり、結局3人で飲み明かしました。二人と別れ帰宅するまでに私は妻との今後の関係の答えを出していました。

Retaliation 8/26(土) 03:40:46 No.20060826034046 削除
佐々木達とBarで会ってから2週間が経っていました。

妻に対して口には出して言っていないものの態度で妻に気付かれているかもしれません。休みの日には妻と買い物に出掛けショッピングや食事をする。平日は仕事が終わると寄り道をする事なくまっすぐに自宅に帰り夕食を妻と一緒に食べ、その日一日あった事をお互いに話したり冗談を言い合い笑う。そしてベッドに入り妻とセックスをする。ちなみに理香とは旅行から帰ってきてからは一度も会っていません。理香からは「会いたい」と連絡は来るものの仕事を理由に何故か会うのを避けていました。

そんなある日、理香からのメールで「話がしたい、会って欲しい」とメールが届きました。仕事を終え理香との待ち合わせ場所に向かいました。理香との不倫関係の期限はまだ来ていないので問題はないのですが、何故か妻には「今日は同僚と飲んでくる」と嘘を付きました。

待ち合わせ場所に着くと既に理香は到着し待っていました。

私「ゴメン待った?」
理香「うぅん、私も今来たところ、久しぶりだね」

そう言葉を交わすと、すぐに近にある居酒屋に入りました。

私「で、話って?」

そう私が聞くと理香は少し俯き黙り込みました。もう一度声をかけようかと思った時に理香は顔を上げ話し始めました。理香の話しによると離婚に同意してた吉崎が突然、離婚を撤回したらしいのです。勿論理香の離婚の意思は固まっていてそれを拒否しているらしいのですが、吉崎は頑なに「やり直してくれ」と理香に迫っているようです。

私「突然だね。一体何があったの?」
理香「私にもわからない、でも旅行から帰ってきたらそういうふうになってたの」
私「君は離婚する気は変わらないの?」
理香「勿論そうよ。私は離婚する気持ちは変わってない」

この後の理香の話を聞いても吉崎が突然離婚を拒否しだしたのかはわかりませんでした。しかしこれはあくまで夫婦間の問題であって他人の、それも不倫相手の私が仲裁に入れる問題ではありません。結局私が理香に出来るアドバイスは、離婚の意思が固いことを吉崎に伝え続ける、としか出来ませんでした。店を出た私達は理香に促されるようにホテルに入りセックスをしてしまいました。久しぶりの理香とのセックスは妻とはまた違った心地よさでした。

ベッドの上で私に抱きつきながら理香は話し出しました。

理香「最近会ってくれなかったけど、本当は仕事なんかじゃないんでしょ?」
私「えっどうして?」
理香「何となくね。でも本当は仕事じゃないんでしょ?」
私「・・・」
理香「別に良いのよ。アナタは何も悪い事をしてないんだし、うぅん寧ろ正しい事よ」

まるで理香には全てお見通しのようです。

理香「やっぱり奥さんとやり直すのね」
私「・・・あぁ」
理香「もう奥さんには言ってあるの?」
私「いやまだ」
理香「ずるい人ね」
私「・・・ごめん」
理香「いいの、そのお陰で会えるんだし、ねぇあの事だけどまだ答えはいいよ。どうせなら最後に聞かせて・・・ねっ」

ホテルを出たのは21時過ぎでした。理香は別れ際に「コッチの問題は私が何とかするから○○さんは気にしないで」そう言って帰って行きました。
Retaliation 9/14(木) 01:33:25 No.20060914013325 削除
久しぶりに理香を抱いた日から5日程たって理香からメールが着ました。

「来週は家に来ない?あの人は出張でいないから、泊まりでもいいよ」

どうしようかと迷っていると理香からまたメールが着ました。

「後少しでこの関係も終わりなんだからいいでしょ?」

後少しか、そんな言い訳を見つけた私は、すぐ理香に返事を返しました。勿論OKと。その日の晩、帰宅した私は妻には来週出張が入ったと嘘を付きました。
 
理香と会う当日、久しぶりに理香の家に行きました。食事を用意してくれていたので二人で食べました。風呂の用意までしてくれていて、まるで理香と夫婦のような感じがしました。風呂に入っていると途中で理香が入ってきました。少し恥ずかしそうにしている理香を見ると可愛く思います。お互いの体を洗い合っていると私のアソコが反応してきました。それを見た理香は少し微笑みそっと手で包み泡で綺麗に洗います。泡を流すと私を立ち上がらせ、その前に理香は跪きました。そして先をチロチロっと舐めると左手で玉を揉みだします。右手で棒の部分を撫でるように上下に動かし、私が感じる姿を見あ上げ笑みをこぼします。

徐々に深く咥え込みジュボッジュルッジュボッと風呂場に厭らしい音が響きます。理香の頭を撫ぜていた私の手が絶頂を控えしっかりと理香の頭を抑えていました。そして逝く寸前、理香の頭を力強く押さえ込み、口の一番奥で放出しました。理香はむせ込みながらも、全て飲み込んでくれました。そして残ったものを搾り出すかのように、吸い続けていました。

次は私が、と思い理香の胸に手を当てようとした私の手を止め「後で」と言い理香は浴槽に入りました。理香を後ろから抱く感じで私も浴槽に入りました。そこではお互い話す事も無く無言のままでした。時々理香は後ろを向きキスを求めてき、私もそれに答えます。そんな事をしながら入っていました。そろそろ出ようかと思い立ち上がり、シャワーで体を流し風呂を出ました。先に出た理香はビールを用意してリビングで待っていました。ビールを飲みながらテレビを見ていると理香が突然話しだしました。

理香「ねぇ?私達なんだか夫婦みたいね」
私「あぁ、そうだな」
理香「あ~私もちゃんとした結婚がしたかったな~」
私「君ならこれから出来るよ」
理香「じゃ○○さんがしてくれる?」
私「えっ・・・」
理香「もう冗談よ。真に受けちゃって」

理香は酔っているようでした。しかし言い終わった後の理香の目は寂しそうでした。そんな理香が堪らなく可愛く思え、抱きしめていました。

私の胸に顔を埋めた理香はいつの間にか寝息を立てていました。その寝顔が可愛くキスをしました。理香を抱き上げ寝室に向かいます。以前来きていた為に場所は覚えていました。ベッドに理香を寝かせるともう一度リビングに戻りました。

ビールの缶などを片付け私も寝室に向かいました。寝室に向かいベッドを良く見ると以前使用したベッドとは違いました。きっと今は理香が一人で使っているのでしょう。理香の隣にそっと横になると、私も眠りにつきました。

まさかこんな可愛い寝顔をした理香があんな恐ろしい事を考えていたとはこの時の私には思いもつきませんでした。

Retaliation 9/22(金) 04:01:59 No.20060922040159 削除
ピチャ・・チュ・・ピチャ・・クチャ・・・・・

下半身に心地良い気持よさを感じながら目を醒ますと、既に窓から明かりが洩れていました。

眠い目をうっすらと開けながら、自分の下半身を見ると、綺麗な栗色をした髪の毛が見えました。半分眠っている私には何が起こっているのかすぐには理解出来ませんでした。
少し体を起こし、そっとその髪に手を伸ばし、撫でてみました。すると理香が顔を上げて微笑みながら「おはよう」と言い私の返事を聞くまもなく、すぐにまたフェラをしだしました。その間私は理香の髪を撫で続けていました。射精が終わると全て理香は飲み込んだようでした。少し喉を鳴らしながらゴクリと飲み込みティッシュで口の周りを拭くと、すぐに私の横に戻ってきました。

私「おはよう、でも少しビックリしたよ」
理香「どう?気持ちよかった?」
私「あぁ凄く良かったよ」
理香「ふぅふ、どういたしまして」
私「でも、どうして?」
理香「だって昨日、私から誘ったのにすぐに私は寝ちゃったみたいで、○○さんにここまで運んでもらったみたいだし」
私「気にする事はないよ。気持良さそうに眠っていたよ」

そんな会話をしながらふと時計を見ると時間は9時を回ろうとしていました。このままゆったりとしていても良かったのですが、理香は朝食を作るから、と部屋を出て行こうとしました。ドアの手前で私に「シャワーでも浴びてきて」と言うと、寝室を出て行きました。

シャワーを浴びてリビングに向かうと朝食が用意されていました。朝食を食べながら話をし最後にコーヒーを飲みました。食べ終えるとソファーに座り、何をするともなく寄り沿いながら時間が過ぎて行きました。
その時、リビングのドアの向こうから微かに音がしたような気がしました。そちらの方に向こうとする私の顔を抑えて理香がキスをしてきました。舌を絡めあい厭らしい音がリビングに響きます。その気になった私は理香をソファーに座らせ、足をM字に開かせました。既に理香のアソコは濡れ始めていました。理香のアソコに顔を埋め厭らしい音を立てながら舐めたり吸い付いたりしました。

ビチュ・・ビチュ・・ビチュ・・ビチャ・・

クリトリスを、舐め、吸い続けながら、指を蜜壺に入れてみる。

「いぃ、はあぁぁん…き、気持ちいぃぃよおぉ」

もっと悦ばせよう、なおも悶えさせてやろうと思ってしまう。中指と人差し指を重ねて挿入し、クリトリスは舐め続ける。そして唇を離して、唇の代わりに親指でクリトリスを撫でる。理香は腰をもじもじと捩るように振るわせ、やがてグラインドするように尻も一緒に揺すり始める。クリトリスを撫でいたぶっていた親指を、人差し指と中指に加えて壺に挿入する。

「ああ!ダメぇぇ!それ~いぃ、イッちゃうよおぉ・・・いやぁぁ…指でイクの…いやぁぁ」

「入れて欲しいの?」そう聞くと理香は「うん、・・・欲しい・・・入れて」そう言いました。

挿入し腰を動かそうとすると

「何度でもして・・・私に全てを注い・・・好きなだけ・・・私を何度もイカせて」

その言葉に興奮を覚え、激しく腰を打ちつけながら理香にキスをしました。お互いの舌を絡め合って、唾液を吸い合います。理香の舌が私の舌に吸い付いてきます。息使いが次第に乱れてきました・・・理香は両手を私の首に巻きつけて、ギュッと抱き付いてきました。
 
「もう、好きに・・・好きにしてっ、どうにでもしてぇはあうぅぅっ・・・あ!あ!あ!あ!」

いつも以上の理香の乱れ具合に驚きながらも私は腰を打ち続けていました。

 「あう!あぁ!いぃ!・・・いぃ、はあぁぁん…き、気持ちいぃぃよおぉいぃぃ、イッ、イッちゃううぅぅぅ、つ突いてぇ…もっと、…そう、もっと突いてぇぇ~はあぁぁ」

私も限界を向かえ何処に出そうか考えていると、理香は私の考えに気付いたように「出して・・中にイッパイ・・お願い・・」そう言ってきます。その言葉を聞きより一層興奮した私は激しく腰を打ちつけ理香の中に出しました。

ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ

私はしばらく理香の身体の上に倒れこんだまま動けませんでした。お互いに息を何とか整え、起き上がりソファーにもたれ掛かると、理香はいきなりリビングのドアに向かい

「そこにいるんでしょ」

そう言いました。私もリビングのドアの方を見るとそこには、うな垂れた男の姿がありました。

そうその男とは吉崎でした。

Retaliation 10/1(日) 03:05:59 No.20061001030559 削除
床に座りこみ、うな倒れる男、その男に冷たい眼差しを向ける女、そしてその女を見つめる男、リビングに沈黙が流れました。
そしてその沈黙を破り言葉を発したのは理香でした。

理香「見てたんでしょ?私と〇〇さんのしてた事を、ならわかるでしょ?私が本当に感じてた事も、演技じゃないって事も」

吉崎「・・・」

理香「もうアナタとはこんな事は出来ないし、したくもないわ。触れられるのでさえ嫌だと思ってる。もう私達は終わったのよ。だから離婚しましょ」

ここでやっと私はこの状況が理解出来ました。理香が吉崎と離婚する為に私は利用されたのです。理香がこんな事をする女だとは思っていなかった私は驚きました。その間も理香は吉崎に何かを言っていましたがあまり覚えていません。しかし吉崎が体を震わせ何かを呟いていたのは覚えています。

その吉崎が突然起き上がり私の所に来ました。そして私の胸元を掴み自分の方へ引き寄せました。理香は私と吉崎を離そうと「やめてっ」と言いながら引き離そうとしていますが吉崎の力は強く私を離す事はありません。吉崎の顔は頬はこけ目の下には隈が出来、顔色もあまりよくありません。今にも吉崎は私を殴ろうとしたような緊迫した状況の中、私はある事を思い出していました。

実は私は吉崎の事を一度見に行った事がありました。あれは興信所の結果を聞き終え家に戻る前です。何故か私の足は吉崎の会社に向かっていました。会社の近くで吉崎が出てくるのを待ちました。私がそこの到着して30分程たった時、やっと写真に妻と一緒に写る男が現れました。第一印象で吉崎に対して感じた事は、仕事はバリバリこなすやり手の男、そしてモテそうな大人の男と感じました。「あぁ負けた」と純粋に思いました。

しかし今の吉崎にはその面影すらありません。可哀想とすら同情してしまいそうです。

吉崎「何故ここまでする。俺を馬鹿にして満足かっ・・・壊しやがって、俺の全てを奪いやがってっ」

何を言ってるんだこの男は、そう思うと何故か面白く感じられます。気付いた時には吉崎の手首を掴み自分から引き離していました。

私「壊した?俺が?壊したのはお前自身だろ。自分で壊したんじゃないか、そうだろ?お前と洋子が不倫などしなきゃ俺と理香がこんな関係になる事はなかった。お前にわかるか?信頼しきった相手に裏切られたと知った時のショックの大きさが、今お前が感じている事の非ではないぞ。全てが壊されるんだ、昨日まで一緒に笑っていた事が全て嘘に感じるほどにな」

近くにあった水を一気に飲み干し、乾いた喉を潤すとまた私は話し始めていました。

「それにお前は以前も不倫をしていたらしいな。理香から聞いたよ。それに懲りずまた不倫をした。そして今こうなった。どうだ?それでも俺が壊したのか?お前は何も悪くないのか?まさかお前も寝取った人妻の亭主にここまでされるとは思ってなかったみたいだな。どうだ?少しは俺や理香の気持がわかったか?」

興奮しきった私はまだまだ吉崎に言いたい事がありました。
しかし異常な喉の渇きを感じ理香に頼み飲みの物を頼みました。まるで誰が家人かわからない状態です。
Retaliation 10/5(木) 02:38:19 No.20061005023819 削除
夫婦のようにソファーに座る男と女、まるで夫ように女に飲み物を頼む男
そしてそれに従い妻のように飲み物を運ぶ女、しかし二人は夫婦でもなんでもない
ただの不倫の仲の二人、そして女の本当の夫は目の前に座り込んでる男です。

後で理香に聞いたところその時の私には恐怖を感じていたようでした。

さっきの言葉で随分ダメージを追った吉崎に私はさらに追い討ちをかけました。

私「随分アンタも変わり果てたな。1年前の妻と不倫をしていた時のアンタとは
まるで別人だ。正直あの時のアンタに対して俺は男として負けたと思ってたよ。
まぁ実際に妻を寝取られたしな。
だが蓋を開けてみたらどうだ?妻は俺を選んだ。そして理香も、アンタには誰が居る?
アンタは体だけしか奪えなかったが、俺は違う、心まで奪った。どうだ悔しいか?
アンタも不倫してた時に俺の事を馬鹿にしてたんだろ?
『女房を寝取られた間抜けな亭主だ』って、それが今では立場が逆転したようだな」

興奮しきっていた私は時間を忘れていました。ふと我に返り時計を見ると12時を
過ぎていました。

身支度を整える為に傷心しきった吉崎をリビングに残し寝室に戻りました。私の後を
追うように理香が寝室に入ってきました。着替えながら横目で理香を見ましたが申し訳なさそうな顔をしながら、無言でこちらを見ていました。

私「俺を・・・利用したんだな」

理香「ち、違うのこれは・・・」

私「別に怒っていないよ。でも利用したのは本当だろ?」

理香「・・・ゴメンなさい」

理香に利用されたとわかった時、私は今までの理香の言動が全て嘘に思えていました。

私「なら今まで俺に言ってきた言葉も全ては俺を利用する為か?」

理香「こんな事をして信じてもらえないと思うけど、アナタに言ってきた言葉は
全て本当よ。勿論気持も」

着替えた私は再び理香と一緒にリビングに向かいました。そこにはさき程と同じ
格好の吉崎がいました。

もうこれ以上は吉崎に対して何も言う事はありませんでしたが、帰る前に一言
挨拶をしようと思いました。こんな状況でもここの家主は吉崎ですから。

私「先程は言いすぎました。申し訳ない。私はこれで失礼します」

いくら理香が離婚を望んでいても、やはりこれは夫婦の問題なので私には何も言う
権利はありません。後は理香に任せることにしました。
そう思い玄関に向かおうとした時、後ろから吉崎が言いました。

吉崎「さっきお前は、俺には体だけしか奪えなかった、と言ったな?」

その言葉を聞き吉崎の方を振り返りました。

吉崎「どうやら理香は本当に離婚を望んでるようだな。ならお望みどおり
離婚してやるよ」

そう理香の方に向かい言い終えると今度はまた私の方に向き直り不敵な笑みを
浮かべながら喋りだしました。

吉崎「お前は気付いていないだけだ。俺はお前の女房、洋子の心を奪ったさ
その証拠に今でも俺と洋子は連絡を取り合ってるよ。どうやら気付いてなかった
みたいだな。ほらっ」

そう言って吉崎は私に自分の携帯を放り投げてきました。

吉崎「俺が洋子の心まで奪えてないなら、お前にあんな事までした後まで俺と
連絡を取り合わないだろ?ショックだろ?まさか自分の女房が不倫相手の俺とまだ
連絡を取り合っていたんだしな」

開かれた携帯の画面には今日着信したであろう私の妻からのメールがありました。
携帯を見つめる私に対し勝ち誇ったような吉崎の笑い声が聞こえてきました。

Retaliation 10/18(水) 00:40:13 No.20061018004013 削除
吉崎の携帯をテーブルに置き玄関に向かいました。後ろからはまだ吉崎が
何かを言っていましたが覚えていません。玄関で靴を履きもう一度振り向くと
理香が立っていました。理香は心配そうに私を見つめていましたが、私は理香に

私「俺の事は何も心配する必要はないよ。君は離婚する事だけを考えていれば良い」

そう言い残し外に出ました。

『溺れる者は藁をも掴む』

今の吉崎にこれほど似会う言葉はありません。私はこの時、初めて自分の事が
怖くなりました。吉崎の事を最初は憎み、そして哀れに思い、また憎み、最後は
罠にかかった動物を見るような優越感に浸っていました。

自宅に到着し玄関を開けると妻が待っていました。私の荷物を受け取ると妻は
自分の携帯を渡してきました。

私「いや、もういいよ。それより最後に『会いたい』と打ってくれないか」

驚く妻にこう言いました。

私「これであの男とメールをするのは最後でいい。だから最後のメールで
『会いたい』と打ってくれ。勿論、会うのは君じゃなく私だけだ」

あれは理香との奇妙な関係が始まって3ヶ月ぐらい経った時です。妻から携帯を
渡され吉崎からメールが着た事を教えられました。最初は「何故私に?」と思い
ましたが、妻なりの償いの一つの表れだったのでしょう。その頃の私はまだ妻の事を
許せていませんでした。
その吉崎からのメールを見て私は妻に「返信は必ずしろ、なんなら会ってもいいぞ」と
皮肉をこめて言いました。勿論妻が吉崎と会う事はありませんでした。それに妻は吉崎からメールが届くと必ず私に見せるようになりました。まさかこのメールが吉崎の唯一の希望になるとは思いませんでした。

私が妻に吉崎から着たメールを返せと言ったのは、単にその時の私がまだ妻の事を
信用していなかったからです。「もしやまた吉崎と?」などの不安もありましたが、結局
私が恐れていた様な事はなく、吉崎からメールが来ると私の言いつけ通り妻が返信し
その内容を私に見せる、という事が続きました。

次の日曜日、私はホテルのロビーにいました。辺りを見渡すと見覚えのある背中が
ありました。吉崎です。今の吉崎は妻にやっと会えるという喜びで一杯でしょう。
それがまさか私が現れるとは露にも思ってはいなかったでしょう。

私「待たせましたね」

今でもこの時の吉崎の表情の変わりようは覚えています。私を見た吉崎は声にも
ならないほどの驚きを見せていました。

私「声にならないですか?まぁそうでしょうね。やっと会えると思っていたのに会えずに
しかも来たのがその旦那だったんですから」

吉崎「ど、どうしてお前がここに・・・」

私「どうしてだと思います?」

吉崎「あの時に俺がメールの事を教えたからか?」

私「違いますよ。メールの事は以前から知っていましたよ。むしろ私が妻に
勧めたんですよ」

吉崎「う、嘘だ。嘘を付くなっ」

私「嘘じゃありませんよ。アナタが送って着たメールを妻から見せられたんですよ。
勿論妻は『携帯を変えて番号もアドレスも変更します』と言ってきたんですが、私が
それを止めてアナタとメールをさせてたんですよ。
現にメールが妻から送られてきた事は今まで一度もないでしょ?それにアナタは前々から「逢おう」と送って着ていたが妻はのらりくらりとそれをかわし会おうとはしなかった。全て知っていたんですよ。私は
しかし私から妻に『見せろ』なんて言った事は一度もありませんよ。まぁ信じたくなければそれでも構いませんが」

吉崎「そんな・・・じゃ洋子は俺の事は」

私「えぇ洋子はアナタに心など奪われていませんよ。信じられないのなら今妻に
電話してもらっても構いませんよ。しかし明日にはもう妻は携帯を変えるので番号も
アドレスも変更しますが、どうします?」

打ちひしがれる吉崎を見て「もうこの男は駄目だな」と判断した私は、吉崎に別れを告げ
ホテルを後にしました。吉崎とはもう二度と会う事はないでしょう。

その日から3日後に理香から「離婚が成立した」と連絡がありました。
Retaliation 12/19(火) 01:37:56 No.20061219013756 削除
「ほら、お父さんがお仕事に行くわよ。亮もお母さんと一緒にお見送りしましょうね」

「それじゃ行ってくるよ。そうそう昨日も言ったけど今日は少し仕事で帰りが遅く
なりそうだから」

「はい、わかってます」

「洋子も子育てで大変なんだから無理して僕を待たないで先に休んでていいよ」

「いえ、私は大丈夫だから気にしないで、それよりもお仕事頑張ってね」

「あぁ、じゃ頑張って出来るだけ早く帰るようにするよ。亮の事を宜しく。それじゃ行っ
てきます」

「気をつけて、いってらっしゃい」

玄関のドアを開け会社に向かいます。「仕返し」が終わり2年が経ちました。あれから私
と洋子の間には子が生まれ、名前は「亮」と名付けました。勿論、正真正銘私の子供で
す。
妻は亮が産まれた事で仕事を辞め、今は専業主婦をしています。

2年前の出来事を知らない友人や知人からは本当に仲が良い夫婦と言われています。
まさか洋子が不倫をしたなんて誰も信じる事はないでしょう。そしてその不倫があの
奇妙な関係を生み出した事も。あの出来事を知っているのは私、洋子、理香、吉崎
そして佐々木と佐々木の彼女の真紀さんだけです。
時々、洋子とのセックスの途中に「まさかママが不倫してたなんて知ったら亮は何て
思うかな?」と冗談で言うと、締め付けがまし「ごめんなさい」と泣き叫びます。
私自身もフラッシュバックもなく以前のような妻との関係に戻りつつあります。

私は自分の意志が強いと思っていました。しかし自分が安全な立場にいる時に誘惑を
仕掛けられると簡単に堕ちてしまいました。誰でも過ちは犯すでしょう。しかしその
過ちをどう償うか、またどう償わせるかが重要なのだと気付きました。
もしあの仕返しが失敗していれば私と洋子も、理香達と同じで離婚していたかも
しれません。勿論亮も産まれていないでしょう。

しかし私の計算は狂いました。まさかあそこまで理香に溺れるとは思っていませんでした。
結局私も洋子や吉崎と同じで意思が弱い人間でした。いや、もしかすると洋子や吉崎以上に意志が弱い人間なのかもしれません。もし少しでもタイミングがずれていれば妻よりも
先に私が不倫をしていたかもしれません。

退社時間になりちょうど佐々木と同じエレベーターに乗り込みました。佐々木は相変わらず独身ですが、真紀さんとはまだ付き合ってるいるようです。

佐々木「何だ?今日も真っ直ぐ家に帰るのか?」

私「あぁ、子供もいるからな」

佐々木「本当に前みたいに戻ったな。まぁそっちの方がお前らしいけど」

私「何だよそれ、褒めてるのか?」

佐々木「そうだよ。でもたまには俺とも付き合えよ」

私「あぁ、今度誘ってくれよ」

そんな会話を佐々木とし会社を後にしました。


「今日は何て?」

「仕事で」

「アナタも随分変わったわね。悪い人・・・」

「君もじゃないか」

「こんな女は嫌い?私はアナタの事を今も変わらずに愛してるわ。アナタは?」

「勿論、俺も愛してるよ。理香」



次は私が妻の立場になるかもしれません・・・

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