WA 11/28(金) 17:14:43 No.20081128171443 削除
「お前が信じようが、信じまいが、あれは悪戯だ。俺は抱いていない。
真理子は店に来て欲しくなると、あんな悪戯をしていた。真理子を
探し出して連れて来ようか」
「そんな必要はありません。人は何とでも言えます」
「馬鹿、俺が信じられないのか」
まるで、私が責められているようで、思わず妻の頬を叩いてしまいます。
「そんな事実は無かった。ありもしない事を言い訳にして、
お前は他の男に抱かれた。ありもしない俺の浮気にお前は
復讐したのか」
「違います。復讐なんかしてません」
「ああそうか、何時か他の好きな男に抱かれる為にそれを持っていたんだ。
ばれた時に俺に見せる為にな」
「違います」
「どっちでもいい、とにかくお前は他の男に抱かれた」
「寂しかった、貴方は私を抱いてくれなかった」
「それで山下に抱かれたわけか、男なら誰でも良かったんだ」
「違います」
「そうか、山下を愛したから抱かれたんだ。
あいつは特別な男だったんだ」
「違います、愛しているのは貴方だけです」
「何を聞いても、お前は違うと言うんだな。他に女が居たからお前を
抱けなったわけではない。あの2年間は、俺は男ではなかった。
お前を抱こうと思っても体が言う事をきかなかった。病院に通ってた。
ほら、これが領収書だ」
通っていた病院の領収書の束を投げつけます。
「こんな状態で女が抱けると思うか」
「・・・・・」
「俺が他の女を抱いていたかどうかは、お前が俺を信じるかどうかだけだ。
そんな事より、他の男に抱かれたお前が、何故俺を待っていた」
「貴方と一緒に暮らしたかった。ずっと待っていた」
「嘘を言うな。じゃあ、どうして山下に抱かれたんだ」
「それは・・・」
「もういい。堂々巡りだ。俺を待たないで、さっさと
山下のところへ行けば良かったんだ」
「・・・・・」
「お前とこのまま一緒に暮らせるのか、それとも別れるのか
俺も今は考えられない。暫く考えてみる」
「別れるなんて言わないで下さい。私、一生償っていきます」
「お前、さっき、人は何とでも言えるって言ったばかりだろう。
そんな言葉で許せると思うか」
「・・・・・」
「まあいい。明日からは、今まで通り会社に出ろ。別れた時には
お前も生活費を稼がなければいけないからな。それから夜の接待の
仕事は絶対に受けるな、山下にはばれた事を絶対に言うな。
もし喋たら、即別れる。解ったな」