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北原夏美 四十路 初裏無修正

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道明 1/30(金) 20:23:18 No.20090130202318 削除
朝の散歩から戻ってきた一郎を見て
美恵子は敏感に一郎の変化を感じ取っていた


熱いコーヒーを一郎の前に差し出すと

「一郎さん・・何か私にお話しがあるのではないですか?」

「わかるかい?美恵ちゃん」

「あなたは、正直な人・・・こころの中がお顔に出ます」

「そうかなぁ・・それじゃ、私は詐欺師には到底なれないなぁ」

「ふふふふ・・一郎さん、でも・・あなたの心はいつも誠実で優しくて・・それが、お顔に現れても、損はしません」


一郎が美恵子に今朝のことを話しだした
知子を救ってやれという人がいて、自分は迷っている
助けるということは、知子と離婚調停中の一郎にしてみれば
敵に塩を送ることになり、それは、美恵子にとっても不利益になるはずと・・


「一郎さん・・・もう、決めているんでしょう?助けてやりたいと・・」

「美恵ちゃん・・」


美恵子は一郎の迷いの霧を晴らす

「あなたは、正義感が強く、人を大切にする人・・そのあなたが、知子さんが危ないということを聞いて見過ごすことなどとてもできない・・・助けてあげて、私も応援するから」

「美恵ちゃん・・・君という人は」

「知子さんは、子どもたちのお母さんなんですよ、そしてあなたが妻にした女性・・・」

「美恵ちゃん・・私は壊れていく知子を見たくはない、それでいいんだね
・・・ありがとう、美恵ちゃん」

「でも、私、少し心配・・」

「何がだい?」

「あなたの優し過ぎる心が・・」

「私の心?・・・心配いらないよ、美恵ちゃん
知子を助けることと離婚することとは別のこと
・・・私は、あくまで君を幸せにすると決めているんだから」


美恵子という女神といる一郎には心に余裕がある
知子と離婚調停を争いながらも、相手を気遣う余裕が・・・
しかし、美恵子にはこれが夫の甘さとも写る
玉を追い詰めながら・・・・緩手の一手が命取りになることも


一郎の決断後の行動は迅速だ
次回の調停の日に知子と話し合うことにして
以前に知子の身辺調査をした業者に美恵子を通じて再び調査依頼をかけたのだ
道明 1/31(土) 09:39:01 No.20090131093901 削除
知子が勤務する学校

知子は同僚の先生の視線を気にしている
30代の女性にしては短すぎる丈の白のミニスカート
しかし、足が細くて長い知子には、本当に似合っていて同僚の視線を集める

クラスの児童たちは
フランス人形のような担任の先生が毎日、服装を変えてくるのを楽しみにしている
中には理想の母親像として、綺麗な知子に憧れを抱く児童もいて
知子の周りにはたくさんの児童が寄ってくる

その知子の授業を教頭の加藤が見学に来るのだ
理由は、長期間の休職から復帰した教師への支援というのが名目だが
加藤の視線は常に、知子の肢体を嘗め回すように見つめている
時には、児童がいても知子の臀部や胸部にそっと手を這わしたりする

今日も、加藤が見学に来ている
教壇に立つ知子の背後に立ち、お尻を撫でる
その手は、背後からストッキング越しに太腿を擦り始める
授業中に加藤は痴漢行為をしているのだ
そんな行為に耐えながら、知子は50分間、児童の前で地獄の苦しみを味わう
そして、授業が終わる


「山本先生・・お疲れ様でした
・・・放課後、少し残って私の仕事を手伝ってください・・・いいですね」

これが加藤から知子への、今日いつものところで会いたいというメッセージだ
知子の表情が暗くなった


放課後、校門から出て行く知子の後をつける男がいた
知子は加藤との待ち合わせの喫茶店に入っていく
暫くして、加藤が現れた

「今日の白のミニ・・・似合っていたよ、山本先生」

「教頭先生・・・学校では、他の先生方の目もあることですし、あのようなことはもう止めて貰えないでしょうか」

「あのようなとは、どんなことですか?」

「私に言わせるんですか?・・私のからだに触れることです・・私はあなたの言いつけどおりの服を身に付けて従っています・・それだけでも、先生方の視線を集めて落ち着かないのに・・・そんな私をあなたは触りにくる」

「嫌だね、スキンシップじゃないか・・他人の前で度を越した破廉恥行為を慎んでいれば問題にはならない・・スキンシップぐらいなんてことはないよ」

「教頭先生、私はこれ以上・・」

「まあまあ、待って!その続きはホテルへ行って話そう・・時間がもったいない・・・もう少し時間が経てば、私にしがみついているんだから・・・そんなこと言わなくなると思うよ・・さあ、行こう」

加藤にとっては、もう知子は情婦である
加藤は伝票を手にして立ち上がるが
知子は俯いたままだ
その知子の肩を抱き、耳元で囁く

「今日の授業中・・息子が起き出して困ったよ・・あなたのミニ姿、そそるなぁ・・・早く息子を宥めてやらなくちゃ」

加藤は、手を知子の腰に廻して無理やり立たせる
そして、知子を急かしながら有頂天でレジへと向かっていった

隣のボックスで珈琲を飲んでいた男が
高感度の電子録音機器のスイッチのボタンを切った
道明 2/1(日) 12:35:10 No.20090201123510 削除
加藤は知子をホテルに連れ込むと
窓際に立たせ
知子の背後から抱きしめるように、服の上から胸を揉み始める

「教頭先生・・さっきの話なんですが」

「ああ・・スキンシップを止めろという話・・」

「どうか、学校では・・・先生方の目もあることですし・・・・・・あっ」


加藤は知子の胸を揉みながら、舌を項に這わせる
その舌が知子の唇を舐める
そして、硬くなった怒張をミニのピップに押し付けている


「はっ・・・教頭先生・・・とにかく話を聞いてください」

「ちゃんと聞いてるよ・・・でも、分かるだろう・・私の息子の状態?」

「嫌・・話を、話を聞いて・・・・・・・うっ」


加藤は知子を向かい合わせにすると、舌を知子の口に差し込んでいく
手でブラウスのボタンを外しながら
怒張を真正面から押し付けていく


「嫌・・待って、教頭先生・・・話を」

「山本先生、時間が無いんだ・・・話はしながらでもできるじゃないか」


もう、知子の白い乳房が加藤の手で甚振られている
その手がミニのスカートを捲り、パンストを下ろしにかかる


「あん・・・・あっ・・・・・・教頭先生」

「やっと何時もの好い声がでたね・・・山本先生」


とうとう加藤はむき出しになった知子の女陰にしゃぶりつく


「嫌・・・止めて・・」

「どうしたんだい?話の続きは?・さあ続けて・・他の先生の目がどうしたって」


加藤の唾と愛液で光る女陰に加藤の指がリズミカルに動き回る
親指が知子の陰核を捉えている
二本の長い指が女のGスポットを探りあてる

(ここらあたりだったよなぁ・・・知子先生)


「あっ・・あーん・・・あっ・・・もう・・・」

「もう?・・・ああ話は、もうお仕舞いか
それじゃ、そろそろ私の息子を鎮めてもらうよ」

加藤は知子の太腿を抱え上げると、涎を垂らし始めた怒張で狙いを定める


「いくよ、山本先生・・・今日の息子は怒っているぞ、しっかりと頼むよ」

「あん・・・あぁぁぁ・・」


加藤の腰が前後、上下に動いている
知子の豊満なピップを加藤の手がしっかりと捕まえている
乳房にしゃぶりつく加藤の口が
柔らかい乳房の頂上から離れ際に、舌で乳首を転がすと
山の頂へ引かれたのゴンドラのロープのように、透明の糸が垂れる


「山本先生、さっきのスキンシッブのことだが
あなたに対する私の親しさを表す行為だ
続けるよ・・・・・・・・・・・・いいね?」

「うん・・・あん・・あん・・あーん」

加藤の怒張がこれでもかと・・・知子の膣を突き上げた
道明 2/2(月) 21:51:14 No.20090202215114 削除
ここは家庭裁判所の調停室


「では、知子さんはどうあっても、娘さんの親権を放棄しないのですね」

「当然です・・親権うんぬん以前に、私は一郎さんとの離婚を認めませんから」


今の知子を支えているのは
知子から娘たちを奪い美恵子に乗り換えようとする夫の一郎と
その一郎を操る美恵子への怒りである
恐らく、この怒りがあるからこそ、知子の精神状態が崩れずに保たれているのだ


「そうですか・・・知子さん、それではもう調停では合意が得られそうにありません
私たちは、調停の打ち切りを考えています
この後は審判への移行となります
このことは、先ほど一郎さんにもお話ししました・・・・以上です」

「そんな!私は一人ぼっちで闘っています・・・・審判だなんて」


知子は困惑した
少なくとも、調停委員の心証は知子の味方だと思っていた
それが、審判に移行すると法律的に裁かれてしまう


人の良さそうな年配の男性委員が話しかける

「知子さん・・一郎さんがね、あなたと話がしたいと仰ってましたよ・・たぶん、外でお待ちになってる」

「一郎さんが?」

「ええ・・彼は今のあなたのことを、大変心配されていましたよ」

「夫が私を心配している?」

「はい・・・私たちの調停は不調となりましたが、あなたと彼が誠実に話し合われたら希望が見えてくると私は思います
一郎さんは、人に優しいご主人だ、あなたも彼にもう一度、許しを請うてみてはどうでしょうか
こういうケースはボタンの掛け違いや、意地の張り合いで上手くいかない
どちらかが、折れて話をすれば心の棘が抜けていくものですよ
・・・知子さん、素直に正直に・・ね」


知子は俯き、調停委員の言ったアドバイスを反復している

「・・・・・・有難うこざいます、お二人には大変お世話になりました」

「いえ
・・なんのお手伝いもできずに申し訳なく思っています
さあ、知子さんご主人がお待ちですよ」


知子の目に光が宿った
道明 2/4(水) 00:43:04 No.20090204004304 削除
「知子、おまえ少しやつれたんじゃないか?無理はするなよ」

「あなた・・優しいのね?」

一郎と知子は家庭裁判所近くの喫茶店にいる


一郎の手元には、知子の身辺調査の報告がすでに届いている
目の前の知子を愛し、娘たちと楽しく暮らしていた自分
その妻と離婚調停を争い、知子を捨て去ろうとしている自分がいる
そして、今は・・・


「そうか?
それに、おまえ・・艶っぽさと妖しさが身についた良い女になって・・」

「まぁ、お世辞でも嬉しいわ、一郎さん
でも、そんなあなたにしたのは、美恵子の影響かしら?」

「そうじゃない・・・正直にそう思うよ」

「あなた・・
私、調停委員の人に、素直になれと言われたわ・・私、素直じゃなかったかしら?」

「ああ、そうだなぁ・・・・少し、いや、相当な見栄っ張りで自己中かな」

「ふん!あなたもそうじゃない?」


知子の目が涼しく夫を見つめている
夫の一郎とこのような会話をするのは何ヶ月振りだろうか

そろそろ一郎は本題に入ろうとする

「ところで、知子、実は・・」

「待って、あなた・・・ここでは、落ち着かないわ」

「そうか?ここでは駄目か?」

「時間あるんでしょう?あなた・・・」

「ああ、今日は休みを取った」


知子は目の前の珈琲に口を付けると
一郎の目を真っ直ぐに見つめて言った

「それなら・・・
あなた、今からこのいい女と遊ばない?・・嫌?
・・・・美恵子には内緒にして・・・・・・ねぇ、一郎さん」


 一郎は妻の知子を知り尽くしているはずだった
 しかし、今・・・・目の前にいる知子は、その女ではない
 知子がすらりと伸びた両脚を組みかえると
 白い太腿の奥へと一郎の視線が引き込まれてしまう
 
 (知子・・・おまえは)
 
道明 2/4(水) 22:16:43 No.20090204221643 削除
一郎は頭を上げると、知子の目を見つめて言った

 「その方が素直になれるのか?・・・知子」

 「ええ・・・そうよ、一郎さん」


 中核都市のシティホテル
 窓から見える世界遺産となった城の
天守閣が、ライトアップされて夜空に浮かび上がる

「あなた・・・以前より、女性の扱いかたが、優しくなったわ
・・それに落ち着いた大人の男の雰囲気がでてきてる」

「そうか・・・」

「美恵子とは、このようなセックスをしているのね?」



知子は一郎の腕の中から、顔をあげると夫の乳首にキスをした
一郎は知子の髪を撫でている

「なぁ・・知子、おまえ、美恵ちゃんのこと恨んでいるのか?」

「・・・・・恨むというより・・嫉妬かしら」

「嫉妬?」

「そう・・・美恵子はあなたを夢中にさせてる女性でしょう
私の居場所など、あなたの中から完全に消えて無くなっていると思っていたの
・・・・でも少し残っていたようね」

「当たり前だ・・・消えるもんか、10年以上も一緒に生きてきたんだぞ」

「そうよね」


知子の唇は次第に一郎の下腹部へと移っていく
一郎との幼稚なセックスで快感が得られなかった知子
その夫が見違えるように
知子を性の虜にしてしまうほどに上達している
しかし、今の知子も経験を積まされている
・・・・知子はそんな一郎に再び挑んでいく

「ねぇ、一郎さん・・・もう一度」

「ああ・・いいよ」

 一郎と知子の肉交が続く
 今までの夫婦の営みとは何かが違う
 切ないが心の通うこんなセックスができるようになった二人

しかし・・・一郎は犀を投げている、今さら元の夫婦に戻れない現実
今この二人は性を貪りあいながらも、このことを十分に認識していた
道明 2/5(木) 21:39:55 No.20090205213955 削除
知子は一郎の胸に顔を埋めている
その髪を一郎が愛しく梳かすように手で撫でる


「一郎さん・・・私、あなたの為に・・離婚してあげる」

「えっ・・」

「娘たちのことは、あなたにお願いするわ」



一郎は上半身を起こし、美恵子と向き合った

「私のことはもう放っておいて」

「何を言うんだ、知子・・・教頭の加藤から君を」

「いいのよ、そのことは」

「それはどういうことなんだ」


知子は窓から見える白鷺の城の天守に目をそらした

「思い出すわ・・あの夏の親睦旅行
あの時、二人の大学生に煽てられて、私の中からあなたが居なくなっていた
そして二人と遊んでしまったの
そこを、蓬莱先生に付け込まれた・・無理矢理、強姦よ、自業自得よね
でも、私の肢体は感じてしまったの
私の中の女を目覚めさしたのは・・・蓬莱よ」

「知子・・・」

「その後は、ずるずると関係を持つようになった
無理矢理、脅かされてと自分に言い訳してね・・・
教頭先生は信頼していたわ、一人になった私を助けてくれて
でも、違ってた・・・あの先生も、私としたかったの
年齢の離れたスケベなおじさんだけど、私の肢体は感じてしまう
・・・・もう、そんな女になってしまって」

(でも・・こんな女に仕上げたのは・・・一郎さん、あなたなのよ
 あなたは、私の身も心も夢中にしたのよ・・連日セックス漬けにして・・・)

知子は恨めしい憂いの視線を一郎に送ると、一郎の口を吸った


「あなたは、こんなになった私なんか嫌でしょう?」

「知子、おまえ・・」

「分かるのよ、あなたの気持ち・・・
あなたは、人格者で優しくて、思いやりがある
一方で、潔癖すぎて、こんなに汚された女を妻にしておけるような夫ではない
身を捧げてあなたを慕う美恵子を選ぶのは当然の成り行きよね・・
でも、こんなになってしまった私でも、プライドが許さなかった
・・・・ごめんなさいね、一郎さん」

「もういいんだ、知子
私も良い夫ではないんだ、こころの狭い男だ
おまえを疑い、男に汚された妻への腹いせに美恵ちゃんの処女を奪ったんだ
彼女の望んだことであっても、私としては無責任なことをしたんだ
それに、離婚届を出す直前に私が君にしたことは・・悪魔の仕業だ
・・すまない、知子」

「もういいのよ
・・・こんな機会を与えてくれて、ありがとう、あなた」



二人は別れのキスを始めた
甘く、優しい・・・・・・そして、切ない

「あなた・・こんなバツ一の女でも幸せになれるかしら」

「何を言うんだ・・・必ずなれるよ・・・知子、必ずだ」

一郎は再び知子を抱きしめる
その男の肩が女の涙で濡れていく・・・・


「あなた・・あなた・・もしも、私を哀れと思って
この淫乱地獄から私を助け出してやろうと思ってくれるのなら
離婚しても、私を捨てないで欲しい・・・・・・・ねぇ、あなた
それなら私、頑張れる
・・あなたを支えにして・・・・ねぇ、一郎さん」

一郎は目を硬く閉じた
そして再び知子に唇を合わせていった
道明 2/7(土) 09:35:33 No.20090207093533 削除
「一郎さん・・・知子さんが離婚届に署名をしたの?」

「ああ・・・あいつ、離婚を承諾して署名をしてくれた」

一郎は自宅に戻ると
知子の署名のある離婚届を美恵子に見せたのだ



「それで、知子さん」

「うん、娘二人のことは私に頼むと
・・ただ、定期的に娘には会わせて欲しいと
それと、加藤のことは自分で考えると言ってた」

「そうですか・・ご自分で?」

「ああ、そうだ・・・知子はもう以前の弱い女じゃなかった
それに、したたかさを身につけている」

「したたかさを?」

「うん・・」



美恵子が一郎の側に寄り添うと
一郎の髪から夫のものでないヘア・リキッドの香りが漂う

「一郎さん・・・あなた、もしかして、知子さんと?」

「知子と?
美恵ちゃん、知子とは何もないよ・・・・・何もない
今の私には、君を幸せにすることが一番大事なことなんだ」

「・・・・一郎さん」


美恵子は一郎の頬に手をあて唇を重ねていく
それはまるで、愛しい男に二度と嘘をつかせぬように
そして、少し隙間のあいた二人の心を埋めるかのように
激しく舌を絡ませていく

しかし・・愛しい男の心に
美恵子にも覗くことのできない部屋ができている
・・・・・・・敏感なこの女は、もうそれに気づいていた
道明 2/11(水) 15:29:01 No.20090211152901 削除
初夏の風が吹き始めている・・もう直ぐ夏だ
一郎と美恵子の新しい生活が始っている
美恵子は会社を退職し、6月の花嫁となっていた

夫の一郎は仕事に励み
心配された一郎の娘たちも
少しずつ美恵子の優しさ、朗らかさに打ち解けて
全てが、美恵子の描いた幸せな家庭に近づいていく


順風満帆に時が過ぎていくのだが
美恵子には、唯一つ気がかりなことが・・・


今日がその日である
昼間に一郎からいつものように、電話が掛かる

「美恵子か・・仕事の関係で少し遅くなるので食事はいらない」


当初は週に1度・・・それが最近は2度、3度と
曜日は不定期だが、夫は夕食を済ませて帰ってくるようになった
その夜は、夫は美恵子を求めたことがない


「あなた、お帰りなさい」

「ああ・・今帰ったよ、美恵子」


夫は帰宅すると直ぐに風呂に入る・・・今夜もそうだ
美恵子が新しい下着を洗面所に用意をする
疑いたくは無いが、それとなくシャツ類をチェックするが
変わったところは何もない


シャワーを使っている夫に声をかける

「あなた・・・少しお話しがあるのですが」

「話が?・・・じゃ、今夜はワインでも一緒に飲もうか、美恵子」

「はい、ワインですね」

「うん・・じゃ、美恵子もお風呂を先に済ませた方がいいかな?」

「はい、そうします」


一郎に代わって、美恵子がバスタブに身を沈めている
夫はお湯を濁したことがない
恐らく、身を綺麗に洗ったあとでからだを温めるだけなのだろう
美恵子はその反対、洗い湯をして先にからだを温める
バスタブから、湯玉で光る白い足がバスタブから出てきた


「あれ?」

石鹸を手にした美恵子の手が、止まっている

(一郎さん・・・使っていないわ、石鹸・・・・)
道明 2/12(木) 20:35:01 No.20090212203501 削除
リビングは、新夫婦で模様替えがなされている
質素だが洒落た絨毯が敷かれ、カーテンも一新
正面にはデジタル薄型テレビ、その横にサイドボードがある
美恵子はそこから、ワインを取り出し冷やしてあったグラスに注ぐ


「乾杯しよう・・・美恵子」

「はい・・・・・・今日はお疲れ様でした、あなた」


二人はグラスを合わせた


「話ってなんだい?」

「実は娘の学校参観のことなんだけど」

「参観?」

「ええ・・・この頃は、父親が参加している家庭も多くって」

「会社を休んでかい?」

「そうなの・・・うちの子ども達は、私じゃまだちょっと無理なようで
それで、あなたに行って貰えないかと・・・・・」


二人の娘が美恵子に馴染んできたとはいっても
対外的に母親の役目を果たす行事は
美恵子にとっても、娘にとってもつらいことであった


「美恵子、苦労をかけてるな・・・」

「私も頑張ってはいるんだけど、もう少し時間が・・」

  「分かったよ、今度は私が休暇をとるよ・・・」


美恵子は、グラスを置くと一郎の肩に頬を寄せ甘えていく
一郎はそんな美恵子を胸に抱き寄せ、髪を撫でる
芳しい香りが一郎の鼻を擽る
美恵子は子どものように、夫の首筋から顎を鼻で擽っていく

(あら?・・この香り?石鹸???でもどうして・・・)
道明 2/12(木) 21:25:16 No.20090212212516 削除
家から出かける美恵子の後姿を眺めている男がいる


(一郎の恋女房か・・・
以前に見た時より、一段といい女になっていやがる
 この女を堕として欲しいだと・・・・・・・・・ 知子のやつ)


蓬莱の目が、美恵子の全身を嘗め回している
この男、ここ2週間ほど
美恵子の日常の行動を細かくチェックしていたのだ


(さて、どうしたものか・・・・お堅い女だそうだし
俺の面も多分われている・・・あれ?何処へ行くんだ?)


美恵子の足は学校へ向かっていた
そう、今日は午前中に娘たちの参観がある
その参観には一郎が出ることになっているのだが・・・・・・

子どものいる教室へ急ぐ保護者が、校門を通り抜けていく
その校門を見渡せる公園の松の幹に隠れるように、美恵子は佇んでいた

夫の一郎がやってきた
一郎は校門の外でタバコを取り出した・・一服、二服・・
そこへ知子がやってくる
そして、二人は揃って、校舎内へ消えていく
その様子を視ていた美恵子の背に、落胆の陰を写しだす



(はーん、そうか、そうなんだ・・・この女の弱点は)

蓬莱の口が歪む
スカートの下から覗く若妻の白い脹脛と締まった足首
ヒップとウエストのしなやかな曲線
蓬莱の目には、美しい人妻の白い肌が浮かんでいる
道明 2/13(金) 18:31:10 No.20090213183110 削除
学校の前には大きな公園がある
その公園の駐車場へと美恵子は歩き出した
公園の中の道は、自転車以外は車の通行はできない

美恵子の後ろからバイクに乗った少年が追っかける
その少年は、美恵子を追い抜きざま・・
美恵子のバッグをひったくる


「えっ!?泥棒・・・誰かそのバイク!止めて!」

美恵子が大声をあげた
バッグをひったくった少年のバイクはスピードをあげて逃げていく
その前方に両手を開いた男性が立ちふさがった
バイクはその男性の前で蛇行し
なにやら男性と言い合い、揉み合っている
やがて、少年はバッグを投げ捨て逃走していった


「はぁ、はぁ・・・有難うございました」


その男性は、少年が投げ捨てたバッグを拾い、美恵子に手渡すと

「お怪我はされていませんか?」

「ええ」

「まったく今時の若いもんは、何をするやら・・・」


男性の顔を見た、美恵子の目が大きく開いた

(この人・・あの蓬莱?!)


「奥さん、警察に届けますか?私も手に少し擦り傷もあるし・・」

「警察に?」


美恵子は躊躇した
娘の学校近くの公園内、それも参観日のこの時刻・・・
夫に知られたらどう説明したらいいか


「どうしましょうか?
あなたのお陰でバックはもどったことだし
警察に届けると後も面倒な気がして・・・・」

「そうですか・・それなら、私もかすり傷だし、まあいいですか」


美恵子はほっと息をついた
改めて蓬莱らしき男の姿をみると
スーツにネクタイ、髪も整えた40代の働いている男に見える


「でも、あなた、
お怪我がなくて本当によかったです・・私、こう言う者です」

差し出した名刺には
不動産アドバイザー・・蓬莱(宅地建物取引主任者)

(やはり・・・あの人だわ)

「最近、不動産の仕事を始めたばかりの者ですが
これも何かの縁、不動産取引でのご用命がございましたら
是非、私までお電話頂けたらと思います」

「ええ」

「それじゃ、奥さん、お気をつけて・・・」


去っていく蓬莱の後姿を見つめながら
改めて、美恵子は大きな息をついた
道明 2/14(土) 01:26:42 No.20090214012642 削除
その日の午後、美恵子は憂鬱な気分が抑えられない
夫の一郎と、元妻の知子が娘二人の参観に同席している
それも、あの様子では
二人は連絡を取り合って待ち合わせをしているのではと考えてしまう


美恵子は無性に夫の声を聞きたくなった

「電算室長の山本をお願いします」

「申し訳ございません
本日、山本はお休みを頂いております。ご伝言でよろしければ
お聞きいたしますが・・」

「そうですか・・お休みですか?・・それではまた改めます」


(そんなこと・・・一郎さん、あなた)


美恵子に、孤独感が漂う
愛しい男と結ばれた美恵子
これから、幸せな家庭を二人で築いていくはず
それが・・・・・
涙が出そうになる目頭を押さえ、美恵子は夕食の食材を買いに出かけた


家の直ぐ近くのスーパーマーケットまで
歩いていく美恵子の後姿を、車に中から蓬莱が見つめている

(美恵子さんよ・・・なにやら、寂しそうだなぁ
 そらそうだ・・・知子と旦那のこと心配だよなぁ)


蓬莱がスーパー駐車場で美恵子が出てくるのを待ち伏せしている

「これは奥さん!またお会いしましたね」

「えっ?」


美恵子が食材の入った重そうな袋を片手に持ち、声のする方を見た

「あっ・・あなたは」

「はい、蓬莱です
私は一人身なので、今夜の食べ物を買って帰ろうとここへ寄ったのですが
ほんとうに奇遇です・・お住まいはお近くなんですか?」

「ええ・・まあ」

「これも何かの縁・・じゃ先にお送りしましょう」


蓬莱はそう言うと、強引に美恵子の買い物袋を手に持ち
車の後ろ座席に入れてしまう

「いえ、蓬莱さん・・・結構です」

「まあ、まあ・・そんなに遠慮なさらずに」


蓬莱はどうぞとばかりに、助手席のドアを開ける
美恵子はこの駐車場でこの男と長く会話するのは、近所の人の目もあり避けたかった
それで、しかたなく助手席に座ったのだった

助手席のドアを閉めた蓬莱の口元が下品に崩れている
道明 2/14(土) 18:45:54 No.20090214184554 削除
蓬莱が車のエンジンをかける

「奥さん、お家はどちらの方角でしょうか?」

「ええ、その・・・」

「なにやら元気がないですね
仕方ないか、被害はなかったものの午前中にあんな目にあったしね」

「ええ、まあ・・・」

「大丈夫ですか?奥さん
これでも飲んで元気出して
旦那さんが帰られるまでに元気を取り戻さないと、心配されますよ・・ね、奥さん」


蓬莱は缶ジュースの栓を開けると
美恵子に気づかれないように素早く薬を落とし込む
そうだ・・・加藤教頭に知子を抱かせる時に使ったあの薬だ


「先ほど買ったジュースですが、粒入りです・・よく振ってから飲んでください」

「ええ、でも・・・」

「美味しいですよ、ね・・奥さん、折角開けたんですから、どうぞ遠慮なさらずに」


美恵子が口をつけるのを見届けた蓬莱は

「4時30分か・・夕食の準備には少しまだ時間がありますよね
奥さんのような綺麗な女性が助手席におられると嬉しくなってしまいますよ
とにかく、ここを出て少し走りますね」


蓬莱は、美恵子の返事を待たずに、車を発進させる
この車の行き先は決まっている
蓬莱の自宅に着く頃には薬の効果がでているはずだ
蓬莱は、美しい獲物を横目で見ながら
もうこの男の頭の中は、この人妻の料理方法について思いを巡らせていた
道明 2/15(日) 18:55:33 No.20090215185533 削除
当時、教頭の加藤が知子を甚振った部屋
今、蓬莱は美恵子をその部屋に運び込んだところだ
美恵子に飲ました薬は、即効性はあるものの目覚めは早い

薄汚れた万年床の蒲団の上に、美恵子が横たえている
ブラウスの胸の部分が息で上下し、フレアーのスカートから覗く白い足が艶かしい
蓬莱は女の肢体を眺めながら、スーツを脱ぎ始めた
上半身が裸になったところで、美恵子の口を吸いに行く
蓬莱は長い禁欲生活で我慢ができないのだ


(久しぶりだ、こんないい女は・・・・可愛い唇じゃないか)

この男は女体に飢えていた
早くこの女の裸が見たくなり、衣服を次々と毟り取っていく
毎夜一人で眠る煎餅ふとんの上で
美恵子の白い肢体が輝いている


(次は・・この美味そうな乳房を味わうか、どうだいこの乳首
 まるで吸ってくれと言わんばかりだ
 ・・・・それにしても、一郎のやつが羨ましい)


蓬莱の舌が乳首から首筋を嘗め回し、右手が女陰を弄る

「うーん」

(あら?もうお目覚めかな・・・・急がなきゃ)


蓬莱は慌ててズボンを脱ぎ捨てると、己が一物をしごきながら
美恵子の女陰にしゃぶりついていく
唾が口内に溢れながらも、舌で丹念に舐めあげる

(それにしても、まだ使い込んでない綺麗な女陰だ)


蓬莱の怒張の先は、もう走水でぬるぬるの状態だ
天を突くその先端が、美恵子の女陰の入り口に向かい
二度三度と入り口を往復すると、一気に奥まで差し込んでいく


(ああぁぁ、温かい!たまらん・・・奥さん、どうだい俺の怒張は?
 これから時間をかけて、あんたの愛しい夫との違いが分かる女に
 仕込んでいってやるからな)

美恵子がゆっくりと目覚めていく、この後の修羅の道を暗示するかのように
外は、豪雨・・・・・梅雨明けを告げる稲妻が暴れ狂う

道明 2/16(月) 22:56:04 No.20090216225604 削除
蓬莱は美恵子の女の器量を確めるかのように
ゆっくりと、ゆっくりと怒張を打ち込む
浅く、浅く・・・そして、深く・・また、浅く・・

「うーん・・・」


美恵子が目覚める
切れ長の瞼が薄っすらと開いた

(誰か?私に!・・・・・・ああ、肢体が熱い)

まだ薬の効用で美恵子の意識は朦朧としている


蓬莱が美人妻の顔を覗き込む

「お目覚めかい?奥さん」

蓬莱は美恵子の両膝を両手で大きく開き
女の愛液を浴びて光る己が怒張
その逞しさに自己陶酔し
清純なるものを汚していく獣は、ますます気を高揚させていく


「気分はどうだい?最高か?・・・・・俺はすごくいいぞ」

男の指先が乳首を擽ると女が頸を左右に振る
この時とばかりに、男の怒張が女陰の最奥を突き上げる


「奥さんも気持ちいいんだ!ココがぴくぴくしてる・・そうら、もっと締めろよ」

「あーん・・」

「そうだ・・もっと締めろ、もっとだ」

「はぁーん、あーん・・」


「いいぞ、そうだ・・いいぞ!
おおう・・すごくいい気分だ・・・そろそろだ、出すぞ、いっぱい!」

「あーん、あーん・・・はぁーーん」


なにやら、男が囁いている
美恵子は薬よる性感の高まりと
男が繰り出す怒張のピストン運動との相乗効果で
いままで味わったことのない性の領域を彷徨っている


蓬莱の尻肉が痙攣する、満を持しての会心の射精


自分を懲戒免職に追い込んだ女と男
女は男に捨てられ、男の新妻を穢れさせ、男を取り戻そうとようと画策する
その男の恋女房の膣奥へ今、・・・・・・性獣は己が精を送り込んでいく


(ははは・・時は来たれり、偽善と不誠実の罪!思い知るがいい
 ・・・・・・・だが・・哀れなるはこの女、この女は・・・・・)

道明 2/17(火) 18:16:18 No.20090217181618 削除
美恵子は完全に意識が戻った
萎びた万年床の上で、白い女体が悲しみで波打っている

艶やかで白い太腿の間から、男の精液が漏れ出し
気丈夫なこの女は、歯を食いしばって泣き声を堪えている
それでも、こらえ切れない女の悔し涙が溢れ、頬を伝う


「ご気分はいかがかな?奥さん」

「酷い、なんて酷いことを・・・・・」

「酷いか?
あんたには恨みは無いが、旦那にはちょっと関わりがあってね」


美恵子は回りに散らばっている衣服を集め、下着から着始める
パンティ、ブラ、ストッキング・・・そしてブラウス

「おいおい、どうした・・・
俺をもっと喜ばしてくれるのかい?
裸のままで、もう一回というのは味気ないからなぁ・・」

「えっ?まだ辱めるつもり・・」

「そうよ、どうせなら、ブラはいらねぇ
 フラウスが肌蹴て乳房が覗く
 パンスト越しのパンティ・・・・美女のそんな姿、たまんねぇなぁ」

「お願い、もう帰らせて、主人が帰ってくるの」

「さあ・・それはどうだか」

「どうして?」


蓬莱はそれに答えず、美恵子が付けたばかりのブラを剥ぎ取る

「あぁ・・嫌・・」

「これで言ったとおりの姿になったなぁ
 まったく俺好みのシチュエーションだ、たまんねぇや
 それじゃそろそろ、第2ラウンドの開始といこうか、奥さん
 今度は、しっかりと意識して覚えてくれよ、俺様の怒張をな」

ブラウスに包まれた白い乳房を両手で鷲掴む


「やめてください、お願い」

女を四つん這いにし、パンティごとストッキングを膝まで引き下ろすと
乾ききらない女陰に、二本の指を差し込んでかき混ぜる


「おお、残っているな・・俺の子種が!」

「嫌、嫌、痛い!ねぇ・・・お願い」

「痛いか?奥さん・・
一郎さんよ・・あんたの奥さんが痛いとさ・・どうしようかな」

「お願い、お願いします・・・ねぇ」

「ああ、わかったよ、奥さん・・優しくして欲しいんだ
 なら、これでどうだ・・・うん、これでいいか?奥さん!」


蓬莱は女陰に挿入している指の動きを、まろやかに変化させる
もう片方の手が、ヒップから腰、そして乳房へと滑る
乳首を甚振ると、やわやわと揉みしだき始めた


「うーん・・あぁ、嫌・・・やめて!」

「どうだい?優しくなっただろ・・ええ・・もっと優しくか?」

蓬莱の舌が女の背を舐めだした
道明 2/18(水) 21:36:55 No.20090218213655 削除
美恵子のバッグの中の携帯が鳴っている
この着信音は夫の一郎だ

「おい、携帯が鳴っているぞ!出ないのか?」


そんなことを言っておきながら
蓬莱は一段と、美恵子への責めを強める
美恵子を抱き起こすと背後から両手で、本格的に乳揉みを始め
項に舌を這わしていく


「ああぁぁ」

「しかたがない、俺が出てやる」

「やめて!」

美恵子は蓬莱に乳房を執拗に甚振られながらも、バッグの中の携帯を取り出した
電源を切ろうとするのを横取りして、蓬莱は会話ボタンを押す


「美恵子か?」

「・・・は、はい、あなた」

「突然ですまないが・・今夜、遅くなりそうなんだ」

「あなた・・遅くなるって?」

蓬莱は責めの手を暫し緩めて、二人の会話に耳立てながら
舌で美恵子の耳を擽り、指先で乳首を転がす


「ああ、そうだ
 急に仕事が入って
 たぶん12時頃には帰れると思う、だから食事はいらない」

「そうですか・・・あうっ」

「??・・どうかした?美恵子」

「いいえ・・・・・」


 蓬莱が再び乳揉みを強めた
 片方の手が乳房から腹部を撫で、女陰に近づいていく

「美恵子・・・だから今夜は先に休んでくれていいから」

「ええ・・・・・・うぅ」

「どうしたんだ?美恵子、少し変だぞ」

「いえ、大丈夫です、気にしないで・・・・それじゃ、あなた」

「ああ・・じゃ、切るよ」


 電話が切れるのを待つわけも無く、蓬莱の怒張が挿入を開始していた
今度は、細く白い女の背の脇を両手で擦り、バックから女陰を突き上げていたのだ
道明 2/19(木) 22:43:46 No.20090219224346 削除
「旦那は優しく愛してくれるのか?」

「嫌、やめて、お願い」

「ここまできて止められるか
 奥さんのココ、ぴくぴくと俺のをくわえ込んでいるんだぞ!
 あんたは、正面よりバックの方が相性が良いようだな」


 蓬莱は、両手で乳房を揉みほぐし
 柳腰を捉えると、力強く怒張をこれでもかと打ち付けていく


「やめて、嫌なの・・こんな、こんな」

「嫌か?・・・でもなあ、そのうちに、これが好きで堪らなくなるんだよ
 なあ、もう諦めろよ、一度は終わっているんだから
 二度も三度も同じことだろう、奥さん」

「そんなこと・・・あぁ」

「あんたの旦那はなあ・・・今頃、知子としっぽりとお楽しみだ」

「えっ!!・・あう」

「おっ・・今、締めたな・・・いいぞ、逝きそうだ
 ああ、落ち着かねぇ・・もう一度、出してから詳しく教えてやるよ
 それにしても、あんたのココは凄くいい
 知子のものに優る持ち物だよ・・・・・・こりゃ楽しみだ
 じゃ出すぞ、しっかりと受け留めろよ・・・美恵子さんよ」

「いや、駄目・・・嫌、いやー」


  性獣の二度目の大放出が始る
  この男は射精が始ってもピストン運動を緩めたりしない
  夫以外の男を知らない初心な若妻
  その心と肢体にショックを与え、徹底的に打ちのめすのに
  今夜は、充分すぎる時間がある
道明 2/20(金) 20:47:49 No.20090220204749 削除
 ラブホテルの一室

  女が愛しい男の亀頭部分に舌を這わしている
  しなやかな指が竿を扱いている
  女が上目づかいに男の目を見つめている


  「あなた・・・美恵子にもしてもらってるの?」

  「いいや・・・美恵子は、恐らくこんなことはしないだろう」

  「そうなの?じゃ・・・これは私のものね」


  一郎の手が知子の乳房に延びていく
  指先で乳首を転がし摘みあげる、そして揉みしだく

  「知子・・・乳房が大きくなったようだな」

  「気がついてくれたの?
   でも大きくなったのはそこだけじゃない
   腰周りも少しね・・・あなたとこうして愛し合っているから」

  「そうか」

  「ねぇ、あなた・・・
   私、もう・・・・あなただけよ、セックスしているのはあなただけ」

  「ああ、わかってる」



一郎が家に帰ってきたのは午前1時
いつもはいくら遅くなると言っていても、美恵子は寝ないで出迎えてくれた
今夜はそれがない
夫婦の寝室のドアをあけると、微かに寝息が聞こえてくる


 「美恵子、ただいま・・・」

安らかに眠る愛妻の額に、一郎はキスをした
そして、いつものように汗を流しに寝室を出て行く
その後ろ姿を見送る美恵子の目から涙が溢れている
蓬莱は二度にわたる肉交の後
美恵子に怒張を舌で清めることまで強制したのだ


(私の願いは、一郎さんの側で共に生きていきたいだけ
 だから
 何よりも一郎さんの、一郎さんの心が私から離れるのが怖い

 蓬莱は言った
 あんたの夫は他人に穢された女を絶対許さないと
 汚されたことを夫に知られずに、子を宿してしまえと

 でも・・・・それは違う!それでは知子さんと同じに
 私は、私の愛しい人を信じたい
 一郎さんは、こんな目にあった私を救ってくれる筈
 運命の人なのだから・・・
 必ず、必ず、許してくれる・・そして、一郎さんはわかってくれる・・・・・)


美恵子の心は真か偽かそして、信か疑かの間で揺れ動く

道明 2/21(土) 10:32:19 No.20090221103219 削除
翌日、一郎の自宅の電話が鳴る

「はい・・・山本ですが」

「ああ、奥さんかい?私だ、蓬莱だ
 今日から、早速だけど、夫が喜ぶ『性のテクニック』の訓練を始めようか」

「でも・・・そんなこと」

「何を迷っているんだい!そんな調子じゃ知子に旦那を取られてしまうぞ
 いいから来るんだ
 今日の3時、私の家
 昨日は、無理矢理の強姦セックスだったけれども
 今日は、奥さんが承知の上での妻の性修行だ
 優しく、男の扱い方を教えてやるよ
 わかったね・・・・・どうなんだい、ええ・・返事は?」

「私は・・・・・・・・」

「来るんだろ!・・そうでないと、旦那が悲しむことになるぞ」

「・・・・・・はい、行きます」

「そうこなくっちゃ
 ああ、今日はもう一人、私と同じ目にあった男の人が居てね
 その人に声をかけたら、その人も奥さんに協力したいとさ
 知子には酷い目にあわされた男二人で、奥さんに協力して
 知子をギャフンと言わせてやるんだ
 奥さんは、早くしっかりと覚えて、旦那に尽くせばいい
 じゃあな・・・待ってるぞ」

「・・・・・・ええ」

「ああ、それと・・マムシドリンクを1ダース頼むわ
 授業料を取らない代りに
今夜の夕食を作ってくれると有難いなぁ
それも、頼むわ・・・いいな、奥さん」

「・・・・・・はい」

「素直ないい奥さんだ
 しっかりと肢体を洗って、おめかしして来てくれや
 それで私たちもハッスルできる・・・・ははは、じゃ待ってる」


美恵子は震える手で受話器を握り締めていた

道明 2/22(日) 12:10:03 No.20090222121003 削除
蓬莱の自宅には、この4月に校長に昇進した加藤が来ていた

加藤は資産家の娘の婿養子である
娼婦のように扱っていた知子が、一郎と離婚したにもかかわらず
自分との関係を清算すると言い出した
別れないなら、妻に言いつけると・・・・
それだけではない・・・清算するのに慰謝料を請求された
校長を目指す加藤にとっては、部下の人妻教師とのゴシップは致命傷になる
しぶしぶ従わざるを得なかった

そんなところに、この話だ
一度、エロの世界に入り込んだ
五十歳代の老教師はその魔力から抜け出すことができない
蓬莱の誘いに二つ返事で応じたのである


「加藤先生、校長へのご昇進おめでとうございます」

「何を白々しいことを・・・蓬莱先生」

「えっ?私はもう先生じゃありませんよ
・・あなたが首にしたんじゃないですか」

「いや、その折は申し訳なかった・・」

「いいんですよ、もう・・・私たちは、知子先生を介しての穴兄弟ですから」

「はははは・・・そうだったね」


二人のエロ男たちは気楽で愉快に笑った

「その知子先生の後に、旦那の妻となった美恵子奥様は
・・これがまた一段といい女でして
昨日、あの薬を使って私は試食したんですが
私の怒張を食い締めて離さない・・・それはもう名器、名器」

「あなたという人は、ほんとに悪い人だ」

「なにを・・校長先生の手管には、私なんぞ到底及びませんよ」

「ははは・・それで、その美恵子さんは大丈夫なんでしょうね?
 あの知子先生には、慰謝料を請求されましたから・・・・・」

「ええ・・男は旦那しか知らなかったようで
 初心で、大変ショックを受けていますが
 その方が、こちらにとっては思う壷になると言うことで」

「ははは・・・そりゃいい」

「それで、今日の嗜好は
美恵子奥様を真ん中にして、優しく、優しく時間をかけて
両サイドから二人で嬲るということで・・・・・」

「いきなり3P?大丈夫かい?」

「まあまあ、段取りは私に任せて
加藤兄さんが美恵子奥様に精を送り込まれたら
またまた、私たち穴兄弟の血が濃くなるというもの
奥様も三本目の怒張を味わえば、もう迷いはなくなると・・楽しみですわ」

「ほう・・深謀遠慮ですなぁ
そうそう・・兄貴としては可愛い弟に小遣いを渡さんといけませんなぁ」

「頼みましたよ・・・・お兄さん・・・・ははは」


美恵子が訪れる時刻が近づいていた
道明 2/22(日) 13:37:56 No.20090222133756 削除
美恵子が訪れたチャイムが鳴る
蓬莱が出迎えに小走りに玄関に向かう


「いらっしゃい・・待ってたぞ、えっ!」

「そうかい・・」

一郎が蓬莱の顔面にパンチを放つ
陸上競技で鍛えた一郎のパンチは強烈だ
一撃で蓬莱の戦意は吹っ飛ぶ
一郎は続けて二発めのパンチを蓬莱に食らわせる

「蓬莱さんよ、最初は知子の夫、その次は美恵子の夫の怒りと思え」



「どうしたんだい・・・蓬莱君」

奥の部屋から加藤が出てきた

「あんたは加藤だな」

今度は一郎の回し蹴りが加藤の太腿にきまる

「うーん・・・・」


加藤はその場に倒れ込んだ

「話せばわかる・・暴力は止めたまえ、君・・・・あぁ痛い」

「痛いか?今の蹴りは知子の夫の怒りだ、思い知れ」


蓬莱の口からは血が流れている・・恐らく歯が折れたのだろう
蓬莱も加藤も公務員気質が染み付いている
口は達者だが力は無い
女には強いが男には弱い
弱い者には嵩にかかるが、強い者には畏まる
そうでなければ、ひねくれ者

お陽さん、西西
お金、こっちこっち
仕事あっちあっちの
女大好き、大好き
・・・・・・・・・今日でも、こんな人ばかりが目に付く


一郎の怒りの先制攻撃は終わった
道明 2/23(月) 01:05:42 No.20090223010542 削除

「校長先生・・・話せば分かるんだったよな
 じゃ、あんたから話をしようか・・・・・・・」

「私に話?私は蓬莱君に呼ばれて来ただけだから、何にも未だ・・」


加藤は一郎に蹴られた左太腿を擦りながら、無関係を装う



「そうかなぁ・・・あんた、知子とは話しがついたのかい?」

「知子先生?・・・
 ええ、知子先生には何かと離婚問題で相談に乗ってあげて
 残念なことですが、結局は離婚されましたが
 私が転勤になって、その後はお会いしていないので・・・・・」

「知子との肉体関係の清算はしたのか?と聞いているんだよ」

「うぅ!肉体関係の清算?」

「そうだよ、親切面で接近しておき
 ここの奥の部屋で、当時の私の妻を強姦して、その後は学校でセクハラ三昧
 知子本人とはちゃんと清算したのかと聞いているんだ」

「強姦だなんて、とんでもない
 知子先生がそのようにあなたに言ったのかも知れないが
 あの時、私は蓬莱君から呼び出されてここに来てみたら
 知子先生が縛られたまま既に犯されていて・・警察に通報しようと言うと
 本人が、警察は嫌だと言って、女の園を私に見せつけて誘うものだから
 つい関係をもったというのが事実
 だから、強姦なんかじゃない
 それに、あなたの気に触るかもしれないが
 彼女は淫乱の気があって、服装も派手で学校でも男を誘う仕草をして
 私は、教頭の立場からいろいろ指導していただけだ」

「へぇー指導ね・・もう一度聞く、知子とは清算して別れたのか?」

「それなのに、彼女は私の妻に言いつけるなどと
 私を脅して、金銭を請求したんだ
 なんという悪い女なんだ
 ・・・・・・いや、失礼、失礼」

「それで、金を払って別れたんだな」

「なんで、私がお金を払わなければならないんだ
 本当に、まったく・・・・腹の立つ」

「校長先生、なんぼの金を払ったのか知らないが
 当時の私の妻を玩具にして抱いておいて、よくもそんなことが言えたもんだ
 知子とはその金で清算したとしても、夫の私とはまだ終わってないぞ」

「なにを言うんですか
 あなたは彼女と別れたいと、離婚の調停をされていたじゃないですか
 妻の不貞を理由にして離婚を要求していたあなたが
 その妻の夫の権利を振りかざして私を責めるんですか
 それは、あまりにも厚かましい、ヤクザのような人だ、あなたは」

「私は知子の夫の権利をどうこうしようと言ってるんじゃない
 ただ、あなたと知子について調べた報告書がある
 これを、あなたの奥さんに届けるだけだ
 その前に、元妻の知子と縁が切れたのか確認しただけだ」


一郎はカバンの中から分厚い封筒を加藤に見せつけた

「ま、待ってくれ・・・それを、私の妻に送る?
 そ、そんなことしないで譲ってくれ・・いくらだ?」

「あほらしい・・・早く家に帰って、いい訳を考えたほうがいいぞ」

 一歩も譲る気配の無い一郎
 加藤は肩を落とし縮こまり、部屋の隅で動く気配が無くなった
 前哨戦での完全勝利に勢いづく一郎は
 いよいよ、蓬莱へと矛先を向けた
道明 2/23(月) 18:40:10 No.20090223184010 削除
一郎は、蓬莱を睨みつけた

「さて、次は蓬莱さんか
 あんたとは知子との離婚届を出す時に、電話で話した時以来だなぁ」

「ああ、随分と変わったものだ・・・一郎さんよ
 あの時とは、言葉遣いまで変わってしまって
 俺はなぁ
 失うものはもう何もない、ええ、どうしたいんだい俺を」

蓬莱は口から流れる血を拭きながら、平気な顔で一郎を睨み返す



「あんたは知子だけではなく、美恵子まで玩具にしやがって!!」

「まぁ、落ち着けや・・
 確かに、知子を強姦したよ
 だがなぁ、アノ状況じゃ男なら誰だって姦ってるさ
 混浴風呂で二人の学生に逝かされて、股を開いてのびていたんだぜ・・知子はよ」


 蓬莱は加藤より、しぶとさが数段上だ
 既に離婚し、家庭も無い、教師としての職も失い、地位も無い
 蓬莱が続ける

「知子はいい女だ
 この俺が逆上せ上がって狂ってしまうほどのなぁ
 お陰で妻にばれて、まずは家庭を失った
 俺は家庭と引き換えにしても後悔はしていない
 知子にはそれほどの魅力があった
 俺は夢中で追い回して関係を続けたんだ
 仕込んでやったよ、いろいろとな・・・もう二人の世界ができたと思った
 『不倫の関係』
 それでもいい、知子を抱けるのならと思ってた
 それがどうだい
 あんたの差し金で、セクハラ教師として懲戒免職だ
 これじゃ、あまりにも酷いじゃないか!」

「当たり前だろ!!
 人の妻に狂い
 人の妻を好きなように玩具にしたんだから、当然の罰だ」

「へぇーそうかい?
 知子も楽しんでいた、感じていた
 女の喜びを身につけて行った・・
 俺が教えたテクニックであんたにも尽くした筈だ、知子はよ
 どうして、俺だけ罰を受けるんだい、知子やあんたには罪はないのか?」

「知子と私の罪?」



 蓬莱は悠然と構えている
 女を良く知る性獣が、若造に簡単に言い負かされる訳がない
道明 2/24(火) 19:36:53 No.20090224193653 削除
「そうだよ・・知子の罪
 それは、俺に犯された被害者だと自分に言い訳して
 俺とのセックスを楽しんでいたんだ
 俺という男の人格を受け入れてのセックスではなく、
 セックスマシンとしての男としてなぁ
 知子は、俺と二人きりになると甘えてきて
 ・・・わかるだろ?その雰囲気
 だから、とうとう知子が俺を受け入れたと安心してその気になっていった
 倫理の道は外れていても、情が通い合い、女を信じて疑わなかった
 そんな女がいきなり俺を裏切った・・その時の男の気持ち
 分からないだろう・・・・・あんたのような青二才には」

「青二才?」

 一郎の表情が怒りに満ちる
 悪人が腹を括って居直っていると思った


「はっきり教えてやろう
 知子がなぜ俺との関係を続けたと思う?
 それは、あんたが知子をかまってやらなかったからだ
 仕事、仕事・・・形ばかりの夫婦の契り
 女って、それだけしてれば不満が無いと思っていたか?
 それで円満な夫婦?幸せな家庭?
 何か欠けているだろう・・・・・一郎さんよ
 知子が俺と関係を続けた最大の理由は
 あんたに満足していなかったからなんだよ!
 知子をあんな女にした原因は、あんたにあるんだ」


「盗人が説教かい!」

「ふん
 そんな知子が俺を嵌めた・・そこに居る加藤校長を使ってさぁ
 素直に、あんたの言いつけどおりに?
 違うなぁ!
 知子は美恵子、そう、今のあんたの奥さんの存在に怯えていたんだ
 それで、あんたに従わざるを得なかった、妻の座を守ろうとしてなぁ
 当たっているだろうが!
 知子が心配したとおり、現に美恵子があんたの妻に納まっている
 いったい、誰が得をし、誰が損をしたんだ・・ええ、一郎さんよ」


「まったく話しにならない
 自分の卑劣な行為を棚にあげて、私は損をした、お前は得をしただと?
 そんな考え方しかできないから、真っ当な人生が送れないんだ」


 一郎も精一杯の反論をする
 だが、蓬莱の放つ言葉の矢が胸に突き刺さってくる
 このままでは、蓬莱に押し捲られてしまいそうだ
道明 2/25(水) 18:24:27 No.20090225182427 削除
一郎は切り札を出す


「蓬莱さんよ
 あんた、今度は美恵子に手を出したな、犯しておいて、関係継続の脅迫かい?
 知子の時と同じ手口じゃないか
 それに、エロ校長まで引き込んで、さあ、警察に行こうじゃないか」

「警察へ?」

「そうだよ、今朝のあんたからの電話ちゃんと録音していたんだ・・・証拠のためにね」



 一郎は中央突破、蓬莱を叩きのめす戦闘を開始する
 だが、蓬莱はそれでも怯んだりしない

「へぇー
 それで脅かしているつもりか・・・大企業のエリート管理職さん
 効かねぇなぁ、そんな玉は」

「うん?」

「今日、あんたがここに来たということからして
 奥さんから聞いて、もう知ってると思うが
 奥さんへの強制猥褻行為は知子に頼まれてのことで、俺は主犯じゃないぞ
 ひょっとして、まさかあんたが知子に・・・・・
 それは無いとしても、あんたは今、俺に暴力を振るったんだぞ」


 蓬莱の顔に余裕の表情が浮かんできた



「あんたは、美恵子という新妻を娶り
 知子という前妻と関係を続けるという大した男だ
 警察へ行っても無傷になるように手は考えているのだろうが
 大丈夫か・・・・あんたの将来は?本当に?」


 一郎の顔に苛立ちの痙攣が走る
 蓬莱はここぞとばかりに嵩にかかる


「ふん、困ったようだなぁ・・・一郎さんよ
 そもそも、あんた・・・妻のことを何と思っているんだい?
 俺は今度もあんたの奥さんの肢体で遊ばせて貰った
 膣奥へ2発、喉へ1発、本当に絶品のいい締まりだったよ!はぁ
 これで、美恵子奥さんも傷ものだ
 今度も、品物のように、新しいのに取り替えるのかい!ええ!!」

「よくも、そんなことを・・」

「今度は取り替えるいい品物が無いか?
 まだ気が付かないようだなぁ
 知子のことから今度のことまで、種を撒いたのはあんた自身なんだよ
 世間には、あんたのような夫が沢山いるが
 ほかの夫婦と違っていたのは
 あんたの奥さんが、飛び抜けていい女だったのさ
 未開発で欲求不満のふらふらしている、そんないい女を
 俺や其処の校長が放っておけなかったということだ」

「この野郎!」


「この野郎?・・だけか?はぁーん
 でも、いいなぁ・・・あんたは
 俺は、離婚し職を失い、其処の校長は金銭を失い
 知子は妻の座を失った
 そして、あんたの新しい愛妻も巻き添えをくった
 あんたはどうなんだい?
 俺を殴り、校長を蹴飛ばし・・・・いい気なもんだ
 そんなあんたが、今の愛妻を幸せにできるのか?
 俺から言わせれば
 俺や、其処の校長は相応の罰は既に受けている・・・あとは
 あんたが知子や美恵子さんに土下座して謝るべきで
 人を責める資格など、あんたには絶対に無い!!」


 一郎は蓬莱の言葉のツッパリの前で完全に立ち往生だ
 自分の考えこそ正義、自分の行動こそ聖戦と信じていた礎に亀裂が入る



 そして、一郎に蓬莱がとどめを刺す

「惚れた女が俺を嵌めた
 俺はなぁ・・・その時、知子が言ったことを全てそのまま認めたよ
 教育委員会で聴聞されたときも、反論一つしなかったよ
 これが、俺の惚れた女への誠意よ・・・知子には意が届かなかったがな
 ここが、女の愛し方でのあんたと俺との根本的な違いだ
 あんたは妻を品物のように扱い、心底から愛していない
 それが、あんたの罪で・・・それがこの愛欲の状況を作り出したんだよ

 なぁ、一郎さんよ
 俺は、知子への愛情の深さではあんたには決して負けない
 あんたは、もっと女を、あんたの妻を信じて愛してやったらどうなんだい
 少しの気の迷いや過ちぐらい、受けて流せれる夫にはなれないのかい?
 二人のいい女から愛されて・・・・・幸せな男なんだから、あんたは」


 もう、これ以上聞きたくない・・・・

 知子への愛情の深さが蓬莱に負けていた?
 妻の気の迷いや、過ちを受けて流せれる夫?
 ああぁぁぁ・・・もう、自分が惨めになる

道明 2/25(水) 22:16:06 No.20090225221606 削除
暫くして・・・一郎が重い口を開く


「蓬莱さんよ・・あんたの言いたいことはそれだけか?」

「ほおぉぉ・・・まだ生きていたか」

「あんた・・・・大きな勘違いをしている」

「勘違い?」

「そうだ
 あんたは単に、私の妻の知子をものにしたかっただけだ!
 私以上に知子を愛していた?
 自分に妻がいるのに、人の妻をその夫以上に愛していた?
 夫の私からすれば、『大きなお世話だ、放っておいてくれ』なんだよ
 あんたは私の妻の肢体を狙うストーカー、暴漢魔でしかない
 あんたの頭の中にあったのは、目の前の美味しそうな女の美肉だけで
 その女性の夫や子どものことなど何も考えていない
 単に美肉を見たら姦りたいだけの、オスの獣でしかない
 その獣が偶然に美肉にありつき、その肉を貪っただけなんだよ
 いくら女の嘘をそのまま受入れ、寛容な男をぶってみても
 あんたが行った不道徳極まりない卑劣な犯罪行為は
 誰が考えても、正当化など決してできるものではないし、許されない
 あんたが言っていることは・・・あんたの勝手な独り善がりだ」

「ふん・・」


「それにもう一つ
 私は決して信じていないから見せて欲しい
 『あんたに美恵子を犯せ』と知子が依頼した証拠を」

「はあぁー・・そんなものある筈が」

「そうだろう!知子がそんなこと頼む筈が無い」

「ちぇっ!」

「蓬莱さんよ、そろそろ行こうか、警察へ
 その方があんたの罪が軽くなる・・・・・・・」


一郎の夫としての戦いは終わった・・・・・
道明 2/25(水) 22:31:22 No.20090225223122 削除
知子と美恵子に謝れか
それに、妻を信じて愛してやれと・・・・・一郎はおのれ自身を見つめていた

(あの男・・よくも言った、抜け抜けと
・・しかし、あの男には今の私に無いものが・・・)


一郎は警察を出て帰路についていた
既に、この男から怒りは消え、天性の素直さが蘇っている

ああ、美恵子にどんな顔を見せるんだ、私は?
美恵子に何と話せばいいんだ、私は?

昨夜、シャワーで汗を流し寝室に戻ると
美恵子が泣きながら一日の出来事を告白した
驚き、怒りが先行して
一言も美恵子に労わりや慰めの言葉を掛けられなかった


ああ、情けない!!・・・なんという夫だ、私は!
あれほど幸せにすると決めた愛しい女、美恵子に!

それに、同情と哀れみからとは言え、知子と関係を続けた
これは、弁解ができない妻への裏切り行為だ



一郎の目が涙で光っていた



一郎が玄関のチャイムを押す
ドアが開き美恵子が迎える

「お帰りなさい・・・・あなた」

「ああ、今帰ったよ・・美恵子」




その場で、一郎は美恵子を力一杯抱きしめる

「ご免よ、美恵子・・・君を裏切って苦しめてしまった」

「あなた・・・」

「許して欲しい、美恵子・・許して欲しい、頼む、美恵子
 もう二度と君を裏切ったりしない・・隠し事はしない・・」

「あなた・・・」

「こんな鈍感な私で、いいのか・・美恵子、こんな不誠実で身勝手な私でも」


「一郎さん・・今はっきりと分かった
 あなたは、やはり私の運命の人だと・・・・・」

「ああ、美恵子・・・必ず、必ず私は君を幸せにする」

「あなた」


「・・美恵子、君にこんな酷いことをした知子も許してやってほしい
 知子をあんな女にしたのは、私なんだ・・・・・」
    
「あなた・・それでこそ、私のあなた
 知子さんは、私たちの可愛い娘たちの母
 私が憎んだりしたら、娘たちが悲しむわ・・・」

「美恵子・・離さない、ずっと側に居てくれ、美恵子」



それから五十年の歳月が流れた
河川敷公園のテニスコートで若い男女がラリーをしている
その様子を木陰のベンチから眺める老夫婦


「あなた、孫娘にいい人ができて、今年結婚するって連絡がありましたよ」

「そう、いい人が・・・」

「はい、それと知子さんの『米寿のお祝い』行かれますね?」

「うん・・美恵子と一緒にな・・君が立派に育てた娘たちが待ってる」

「ええ・・・・・あなた」


  爽やかな風が吹き、老婦人の白い髪がそよぐ

   老夫婦は互いに寄り添い、若者のプレーを眺めている

    そして、この五十年の間に、何度もしたように

       老婦人の手が、愛しく夫の髪を撫でた


                  完


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