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北原夏美 四十路 初裏無修正

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鎌田 4/20(金) 17:47:15 No.20070420174715

妻が初めて私以外の男性と関係を持ったのは、彼の部屋でだったそうです。
その前日に、何時もと同じように買い物先で会った時に、
明日は自分の部屋で会わないか?と誘われたそうです。
妻も、もしかしたら迫られるかもと少しの不安は持ったそうですが、
料理を教えて欲しいと言う彼の言葉に押されてOKしたそうです。
まったく幼稚な手に引っかかった物です。
しかし私は、妻も電話や会って話すうちに、相手に少なからず
好意を持ったのではと考えてしまいます。
そして、翌日に約束どおりに彼の部屋を訪ねたそうです。
同じマンションですし、部屋の作りは我が家と同じです、居間で少し雑談した後に
台所で相手の希望した料理を教えながら作り始めたそうです。
相手は妻の隣や背後で、作り方を聞いて料理に付いて質問したりしていたそうですが
突然背後から抱きしめられたそうです。
妻は驚き、抵抗したそうですが、エプロン越しに胸を揉まれたり、股間を触られたりしている内に、
徐々に快感を覚えるようになり、相手の成すがままになってしまったと言っていました。
もしかしたら、抵抗したのは口だけで、身体は抵抗しなかったのでは無いでしょうか?
妻に言わせると、自分の家の台所で知らない男に犯されている様な気分だったそうです。
妻自身、自覚が無かったのでしょうが、恐らく妻にはマゾの性癖があったのではと思います。
結局、台所で衣服を肌蹴させられ、体中を愛撫され、流しに手を付いた状態で
立ったまま後から挿入されそのまま果ててしまったそうです。
その後、ダイニングに移動して、テーブルの上に寝かされ、
そこでも責められたそうです。妻は途中から記憶が無い?というより
快感で訳が判らなくなっていたのでしょうが、気がつくと彼のベッドの上で
全裸で責められてたそうです。
最後に彼と共に果てると、帰宅のため服を着ようとしたそうです。
しかし、自分の周りに服が無い、寝室から出ると、
居間やダイニングや台所に服が散らばっていたそうです。
責められながら、あっちこっちで脱がされながら弄ばれていたようです。
時間は既に娘が帰宅する時間、妻は慌てて集めた服を着て、
隣のある我が家へ帰宅してシャワーを浴び、
娘が帰るまでの間、気持を静めていたそうです。
そして、この日の彼とのプレイを境に、妻の非日常を求める気持は高まって行ったそうです。
妻にとっては、私との普通の夫婦生活では得られない快楽を得てしまったのでしょう。
それも、私には異常とも思えるような責めでの快楽を・・・。
結果、翌日以降は、私と娘を送り出し、家事を済ませると、
買い物に行き、2件分の買い物を済ませてから、
隣の家に行き、彼の家の家事をこなしながら厭らしく責められる毎日が始ったそうです。
彼によって、妻のマゾの部分が芽を出してしまったのでしょう。私の知らない妻の誕生でした。
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鎌田 4/20(金) 17:43:04 No.20070420174304

連日のいたずら電話に文句を言うだけの妻でしたが、
次第に相手の話に耳を傾ける様になって行ったそうです。
特に厭らしい話ではなく、本当に世間話ぐらいのレベルだったそうですが。
しかし、それも相手の計算の内だったのでしょう。
何時しか妻は、日中に見知らぬ相手と電話で話す事が日課のようになって行ったそうです。
妻は否定していますが、電話を楽しみにしていたかもしれません。
2か月ほどで他の家への電話が無くなったのは前に書きましたが、
それは妻が電話の相手をするようになったからだった様です。
そして、引っ越して、4か月程した頃から、
相手は妻を誘うような事を言ったりして来たそうです。
妻は、同じマンションの住人と思えたし、私以外の男性と2人っきりで
会うなんて抵抗があったそうで、最初は断り続けていたそうです。
それまでの妻の性格なら相手と会う事など無かったでしょう。
しかし、不満は無いにしても平和で単調な毎日を過す中で、
無意識の内に変化を求めていたのかも知れません。
連日の電話で、他の男性と会話する事に抵抗が無くなって行った結果、
相手と会うようになって行ったと、妻は告白しましたが・・・。
結局、初めて誘われてから、1か月後に会う約束をしたそうです。
それは、9月の初旬で、買い物に出掛けた時に、ショッピングセンターの喫茶店でだったそうです。
そこで、相手がマンションのオーナーだと判ったそうです。
そして、彼が住んでいる部屋が、何と我が家の隣の部屋だったのです!
こんな偶然には私も驚きました、オーナーは、分譲した以外にワンフロアーを
自分が賃貸する為に占有していると聞いていたのでそのフロアーに住んでいると
思っていましたから・・・。
いたずら電話の相手が同じマンションの住人で、しかも隣に住んで居るとなれば、
普通ならこれ以上付き合わないのではないでしょうか?
しかし、妻はそんな風に思わなかったそうです。
相手との電話が続いた上に、身近な人?と判り、警戒心がなくなってしまったのか・・・。
初めて会ってからは、電話ではなく毎日の買い物の際に会うようになったそうです。
妻にとって、普段買い物に行くショッピングセンターなら、店舗も大きいし、客も多い、
マンションからも離れている、だから知り合いに出くわす危険が無い、と考えてしまったそうです。
それまで、異性とは一線を引く性格の妻がどうしてこんな風にという疑問は今でもあります。
妻は、私とか家庭に不満は無かったと告白しましたが、理由も無くどうしてと考えてしまいます。
これだけは妻に何度聞いても、はっきりとした答えが出てきません。
ただ、相手との電話や、会う事が楽しかったし、日課になっていたと、訳の判らない事を言うだけです。
そして、密かに会う様になってから、1か月も経たないで相手と身体の関係を持ってしまったそうで
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鎌田 4/19(木) 19:05:58 No.20070419190558

そのマンションの世帯数は100世帯で、元の地主が建てて販売したそうです。
地主も同じマンション内に入居していました。
子供が幼稚園を卒園して直ぐに引越し、新しい生活が始りました。
しかし、引っ越した直後から、いたずら電話が始ったのです。
私の家だけでなく、マンション内の私達と似たような年齢の夫婦が住む家だけに。
それも、家が女性だけになる日中の時間を狙って・・・。
当然、自治会でも問題になりました。既に自治会名簿を各世帯に配っている事もあり、
同じマンション内の人間の仕業だろうという事で、ナンバーディスプレイを利用したり
非通知の電話には出ない等とお決まりの対策が立てられました。
我が家にも、私と子供が居ない時間に電話が掛って来たそうですが、
妻は、脅えてる様子はありませんでした。
私が、心配してその話題に触れると、決まって(一言文句言って切っちゃってるよ)と
明るい声を返してきました。私は異性との間に一線を引く性格が幸いして居るんだろうと
頼もしさすら感じていました。引っ越して2か月程するといたずら電話も無くなったようで、
自治会の会合でも議題に上がらなくなりました。
しかし、後に知ったのですが我が家への電話は続いていたそうです。
原因は妻の対応にあったようです、他の奥さんは、
非通知の電話には出ないなどの対応をしていたのですが。
妻は必ず出て、一言文句を言うという対応を続けていたのです。
したがって、誰も出なくても妻だけは電話に出ていたので、
相手はそれを良い事に毎日電話を掛けてきたそうです。
そして次第に妻も電話に対して文句だけではなく、
世間話程度の会話を交わすようになって行きました。
そして、妻自身が気付かぬ内にまんまと相手の計画に嵌められて行ったのでした。
私自身、毎日妻を見ていたのに変化すら気付かぬ内に・・・。
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鎌田 4/19(木) 19:03:33 No.20070419190333

初めて投稿します。
私・39歳、妻・37歳、中学2年生になる娘と3人で暮らしています。
昨年の3月、子供が小学校を卒業直後に妻の不倫が発覚しました。
妻は離婚はしたくないと言っているのですが、私の気持は未だに揺れ動いている状態です。
気持の整理を付ける意味もあり、投稿する次第です。
これから書く事は、妻から聞いた事をそのまま書く様な形になります。
読み難いかも知れませんがお付き合い下さい。

私達夫婦は、私が25歳、妻が23歳の時に結婚して、直ぐに子供に恵まれました。
同じ職場で知り合い、自然と付き合いが始まり結婚に至りました。
妻はどちらかと言うと、異性を友人とかって感じに思えないタイプ?
異性だとたとえ上司や同僚でも一線を引いてしまうタイプで、
職場内では浮いている存在でした。
そういう性格もあってか、結婚したら働きたくないと言っていた事もあり、
結婚後は専業主婦となりました。
元々、家庭的な正確で、付き合っている頃から、
私の身の回りの世話をしてくれる様な女性でしたし、
結婚後も家事は完璧で、空いた時間には趣味の手芸を楽しんでいるようでした。
私は何の不満も無く、妻子と3人での生活を楽しんでいました。
何事も無く時間が過ぎ、子供が小学校に入学するのを機に、
マイホームを購入する事にしました。
何件か物件を回った後に、1件のマンションを妻が気に入り、
価格もそれ程でも無かったので購入して引っ越しました。
しかし、そのマンションを選んだのが間違いの始りでした・・・。
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悪い夫 4/17(火) 05:44:20 No.20070417054420

妻は私から離れないという自信が生まれた時、ようやく妻が彼のペニスを扱いていた事さえも淫靡に感じられるようになりました。
「申し訳ございませんが、私にも手でして頂けるでしょうか?」
久し振りだったので素直に言うのが恥ずかしい私は、このような皮肉な言い方しか出来ません。
すると妻は不思議そうな顔で私を見た後、慌てて服を脱ぎ初めます。
「服は着たままでいい。溜まった物を出したいだけで、奈美を抱く気などない」
しかし妻は頷きながらも、下着さえも脱ぎ去ってしまいます。
これは私への想いは彼よりも上だと示したかったのかも知れません。
「折角脱いだのだから、跨って見せてくれるか?その代わり勘違いするな。俺は奈美を満足させる事も無い。愛情などないから。さっきも言ったように出したいだけで、他に女がいれば別に奈美でなくても構わない」
妻はまた頷くと、躊躇する事無く私の顔を跨いだ格好になって、そっと私のペニスを握ります。
感じている時ならいざ知らず、まだ冷静な時にこのような事をする妻を見た事がありません。
このような事が出切る妻ではありませんでした。
しかし私は妻が彼に傾き掛けた事で、知らぬ内に妻を一人の女として見るようになっていたのでそれ程の驚きはありません。
それもただの女ではなくて本当は淫乱な女かも知れないと。
「こうやって改めて見ると、奈美のオマンコは厭らしい形をしていたんだな。絶えず男を欲しがっているような」
流石に妻は掌で隠します。
「我慢出来なくなって自分で触り出したか」
「違います」
「何が違う!それならその手は隠しているのか?彼以外には見せたくない。あなたなんかに見せたくない」
私は妻を押し退けます。
「怒らないで。もう一度させて下さい」
「それならあの手は隠していたのか触っていたのか!」
「触っていました」
妻は私の怒りを静めるためには、そう答えざるを得ません。
「それなら触りながらでいいから、またやってもらおうか」
妻は私の横に座ると、またペニスを握ります。
「触らないのか?やはり見せたくなくて隠していたのか」
妻は自分の股間にも手を持って行きますが、ただ押えているだけです。
「そんなに俺に見せたくないか。それなら初めから裸なんかになるな!」
妻は徐々に指を動かし始め、次第に声も漏れるようになります。
「うっ・・・・・うぐっ」
普段は真面目な小学校の女教師が、自分で触りながら男のペニスを扱く。
近所には40歳のお淑やかな奥さんと思われている女が、握ったペニスを中に欲しいのを我慢しながら自分で慰める。
妻とは思わずに一人の女だと見ていた私は、異常な興奮を覚えて早くも出してしまいそうでした。
すると妻はそれを察したのか、いつ出してしまっても良いように、ペニスの先を口に含んで手の動きを速めます。
「彼にもそうしていたのか?」
「手だけで、彼には口でした事はありません」
妻がペニスから口を離して、私は特別だと言わんばかりにそう言った瞬間、ペニスの先から飛び出した精液は妻の頬にかかりました。
その後はこのように妻にオナニーさせながら、手と口で処理してもらう行為が暫らく続きましたが、口は使わなかったにしても彼にしていたのと同じ様な行為では満足出来ないようになっていきます。
「ソープは凄い事をしてくれるらしいから一度行ってみたいが、この歳になって初めてでは恥ずかしい。だから奈美が覚えてしてくれないか?」
「どのような事をすれば良いのか分かりません」
「俺だって分からない。DVDかビデオで覚えてしてくれよ。どうしても無理と言うならそれも仕方ないが」
妻はネツトで調べたのか、そのようなビデオを通販ででも買って、密に見て覚えたのか分かりませんがラブホテルに誘って来ました。
「凄いな。ソープではそんな事もするのか」
「お願い・・・何も言わないで」
そしてそのような行為を一通り終え、ベッドでは久し振りに私と繋がって、私の上で必死に腰を振り続けます。
「凄い腰の動きだな。ソープ嬢はそんなに腰を動かすのか。それにしても厭らしい動きだ」
「言わないで・・・あうっ・・・恥ずかしいから言わないで」
このように妻にさせるだけで、私が妻にしてやる事はありません。
スカートを穿かせ、パンティーは着けさせずに外を連れ回す事もあります。
風邪の強い日は震えていますが、それは寒いからだけではないでしょう。
夜デートに誘い、居酒屋などに入ると上着を脱ぐように命じます。
上着を脱ぐと妻はブラジャーを着けさせてもらえずに、薄く白いブラウス一枚なので乳首どころか、乳房の形まではっきりと見えてしまいます。
当然恥ずかしくて胸に当てた腕をどけられませんが、逆にその不自然な仕草でその事に気付いた男達は、妻の胸の辺りを舐めるように見詰めます。
「あなた・・・・帰りたい」
「恥ずかしいのか?彼にはオッパイを揉ませていた奈美が?」
彼の話を持ち出せば、妻は耐えるしかないのです。
やはり他の男に抱かれる事は耐えられませんが、見ず知らずの男達の前で恥ずかしい格好をさせるだけでも、十分それに近い興奮を得られると知りました。
最初は妻も恥ずかしいだけでしたが、今では家に辿り着いた時に、既にパンティーを汚してしまっている事もあります。
そのような時には私にその事を責められて、罰として更に恥ずかしい行為をさせられるのです。
今年の夏は妻と沖縄に行きます。
妻にその事を言った時、妻は喜んで涙を流しながら抱き付いてきました。
どのような水着でビーチを歩かされるかも知らないで。
息子と妻の元彼が同じ名前だと言う事は、当然息子には言えません。
私一人が苦しめば良いと思っていました。
しかし本当に苦しまなければならないのは妻なのかも知れません。
息子がこの名前である限り、一生私は妻がした事を忘れないのですから。
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悪い夫 4/17(火) 05:40:49 No.20070417054049

私は縁談の聞き合わせだと嘘を吐いて、岩本クリニックの近所を聞いて回りました。
しかし彼の事を悪く言う人間はいません。
それはそうでしょう。
悪い話を吹き込んで、縁談が壊れでもしたら責任を感じなければなりません。
私の事をどこまで信用して良いのか分からず、それが本人の耳にでも入ってしまったらと考えれば、無難な事しか言えないでしょう。
普通でもそうなのに彼は医者なので、急病になった時には近所では彼の世話になる可能性もあります。
これでは彼の良い事しか聞けず、調査会社に依頼しないと無理かと諦めかけた時、彼と揉めた人間がいると聞きました。
それは駐車場の隣に住む老人で、余りに近すぎた為に私が避けた家です。
「二年前まで駐車場の所に家が建っていた。私の親と奴の祖父の口約束で、屋敷と屋敷の間はお互いに五寸ずつ下がって一尺空けようと決めてあった。それなのに奴は以前駐車場だった所に医者を建て、家が建っていた所を駐車場にした時に約束を無視しやがった。それも五寸出て来るなら我慢するが、空いていた所は全部自分の土地だったと言って一尺全部埋めたんだ」
この老人なら話してくれると思い、彼の女性関係について聞きました。
「女の出入りは激しいぞ。以前も人妻の看護婦が勤めていたが、旦那が怒鳴り込んできて揉めた事もある。これは噂だが近所の奥さんを妊娠させてしまって、友達に下ろしてもらったそうだ。その奥さんは噂を聞いた直後に離婚されて追い出されたから、満更噂は嘘ではないのだろうな。金を持っているだけにたちが悪い。ばれると金に物を言わせ、後は何事も無かったかのように反省もしない。金持ちの独身貴族か何だか知らないが、見るからに水商売だと分かる女もよく連れ込んでいた」
その時テーブルの上に薬の袋を見付けましたが、それは岩本クリニックではありません。
「お爺さんはお隣なのに、他所の医者に掛かっているのですか?」
「ああ。あんな何をしていたか分からない、汚れた診察台で診てもらえるか。女を自宅に連れ込む時は、ほとんどあそこに入って行く。おおかた診察台でお医者さんゴッコでもしているんじゃないのか。本物の医者が診察室でお医者さんゴッコでは洒落にもならん。この前も車に乗り込む時に派手な化粧をした馬鹿女が甘えた声で、先生ったらエッチなんだから。でもあんな所でした事ないから凄く感じちゃったと大きな声で言っていやがった」
「最近でも女の出入りは多いのですか?」
「ああ。入れ替わり立ち代わり。そう言えば最近、大人しそうな普通の奥さんも何回か来ていたな。女は分からん。あんな真面目そうな奥さんがどうして奴なんかと」
おそらくそれは妻の事でしょう。
「あれは病気だ。縁談の相手があんたの身内なら、悪い事は言わないからやめさせた方がいいぞ。金には困らないかも知れないが、きっと女で苦労する。下手に話を進めると、将来あんたが怨まれるかも知れないぞ」
私は帰って、妻にそのままを伝えました。
「そんな・・・・・・・」
「そんな、何だ?彼に限ってそんな事はないか?奈美は男を見る目があるな。
奈美から聞いたとおり、こんな誠実な男はいない。妊娠させてもきちんと責任をとって下ろさせる。ばれればきちんと金で話をつける。まさに奈美とお似合いだ。俺のような卑劣な男と暮らしていないで、彼と一緒になればいい。離婚しよう」
精一杯の皮肉を言いましたが、私はやはり悪い男です。
今までは別れたくないのに離婚を脅しに使っていましたが、妻の行き場がなくなるや否や、真剣に離婚を考えたのです。
「お願い・・・・・・・」
妻はお願いの後の言葉を言えません。
「人間変わる。彼は昔の彼では無いんだ。それを昔の思い出だけで、あんな男に引っ掛かりやがって。奴は奈美と会う度に思っていただろうな。この女もすぐに落ちると。昔は真面目だったが今は男が欲しくて仕方がない、牝の匂いがプンプンしていると」
妻の目に涙が光ります。
「何を思って奈美にチンチンを扱かせていた事やら。出して。沢山出して。言われなくても、今にお前の中に沢山出してやる。妊娠しても友達の産婦人科で簡単に下ろせるから」
妻は声を出して泣き出しました。
「このまま放り出すのは可哀想だから、せめて彼のところまで送ってやるから車に乗れ」
妻は狂ったように首を振ります。
そのとき私は、息子の言葉を思い出します。
“僕まで巻き込まないでくれよ”
私は息子の為に離婚の延期を決めました。
いいえ、自分が納得出来るような、妻と別れなくても良い言い訳を探していたのかも知れません。
「ありがとう。一生掛かってもあなたに・・・・・」
「一生?勘違いするな。延期しただけで敦が成人したら別れる」
「それでもいい。それまで一生懸命つ・・・・・・・」
妻は償っていくと言いたかったのでしょう。
しかし償いと言う言葉で私が彼を思い出し、また怒り出すのを避けたくて言えません。
その後の妻は償いと言う言葉を一切口にしませんでした。
その代わり態度で示そうとしているのが分かります。
携帯は自分から新しいのに代えました。
付き合いの悪い奴だと思われていないか、逆に私が心配になるほど仕事以外の付き合いは一切しなくなり、いつも家にいるようになりました。
自分の事は常に後回しで、息子の事さえも後回しにして私を優先させます。
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悪い夫 4/15(日) 21:25:08 No.20070415212508

私だけを愛していると言い続ける妻を、私は試してみる事にしました。
「押し倒されて無理やり触られた。嫌だと言って抵抗したのに、彼は触り続けた。間違いないな?」
「はい」
「それなら訴えよう。俺は殴られた頬が少し腫れているから、診断書をとって暴行罪で訴える。奈美は強制猥褻と婦女暴行未遂で訴えろ」
妻は驚いた顔で私を見ます。
「訴えるだなんて」
「やはり嘘か。あれは合意の上か」
「違います」
「俺だけを愛しているなんて信用出来ない。彼を訴えるか離婚するかの二つに一つだ」
「彼を・・・・・・訴えます」
「そうか。それなら彼に電話を掛けろ。訴えるにしてもチンチンを扱いてやっていた仲だ。寝耳に水では可哀想だからな」
妻は携帯を睨んだまま掛けないので、私が取り上げて掛けてやりました。
「殴られたので、暴行罪で訴える事にした。妻からも話があるそうだから代わるぞ」
「無理やり恥ずかしい事をされたので・・・・私も・・・・訴えます」
流石に医者だけあって顔が広いのか、暫らくして弁護士から電話があって、深夜にも拘らず訪ねてきました。
「ご主人が先に殴り掛かったそうですね。岩本は、あれは正当防衛だと言っております」
彼を呼び捨てにするところをみると、余程親しい友人のようです。
「家に帰って来たら、妻が押し倒されて乱暴されそうになっていた。先生ならどうします?やめてくれと土下座でもしますか?それに私は殴り掛かったのではなくて、妻から引き離そうと駆け寄っただけです」
「岩本はあくまでも裁判で戦うと言っていました。しかし渋々でも私に一任したのでこれは私からの提案ですが、ここは示談で和解して頂けないでしょうか。仮に裁判でご主人が勝ったにしても、岩本と奥様の今までの関係を考えると三角関係の縺れと受け取られ、怪我の状態からしても大した罪にもならないので、お互いに無駄な労力と時間を使うだけで、どちらの徳にもなりません」
「そうは思わない。裁判をして社会的制裁を受けるべきだと思う」
「そうですか。そこまで思っておられるなら仕方がありません。正直に言うと正当防衛を認めさせる自信があります。仮に認められなかったとしても、軽微な罪で済むと思っています。しかし医者も一種の接客業です。信用が第一の仕事です。ですからこちらが治療費と解決金をお支払いする事で示談にして頂きたかったのです」
これは弁護士の駆け引きで、彼も最初から示談を望んでいるのでしょう。
裁判で戦う気なら、訴えられてから弁護士を頼めば済む事です。
「お金で私を納得させようと」
「違います。他に方法が無いのです。仮に岩本が非を認めて謝ったとしても、腹の中で舌を出しているかも知れない。それで納得出来ますか?ここからは岩本に依頼された弁護士ではなく、一人の人間としての考えですが、どのような事情があるにせよ怪我を治す立場の医者が、人様に怪我を負わせるなんて事は許されません。このような場合、治療費プラス10万が良いところなのでしょうが、私からきつく叱って30万出させますから、どうかそれで示談に」
弁護士は法律に精通しているだけでなく、上手く交渉する事が主な仕事だと思いました。
最初は強く出ておいて、次にいかにも私の立場に立って考えてくれるような事を言いながら、最初から考えていた和解に持ち込もうとしています。
「たった一発殴られて30万ですか。それは凄い。流石お医者様だ」
「それでは示談と言う事で」
「いいえ金はいらない。私は裁判で白黒着けたいのです。世間にどのような医者なのか知ってもらいたい」
妻を間男に盗られそうになり、暴力に訴えようとしたら逆に殴られて訴える。
なんて格好の悪い話でしょう。
私も最初から裁判は望んでいません。
妻に彼のずるい面を見せたかっただけなのです。
「岩本はどうして来なかったのですか?何をしてもお金で済むと。失礼な言い方ですがお金で先生を雇い、お金で私を納得させて、自分は家で寝ている」
「そうではありませんが、分かりました。いくらお金を積まれても納得いかないでしょうが、私の責任で50万出させますから、どうかこれでお願いします」
弁護士は私に深々と頭を下げました。
弁護士も友人なだけに、彼に交渉上手なところを見せたいのでしょう。
「私が依頼者でもないのにそこまで私の立場に立ってくれて、先生に頭を下げられては」
これは心にも無い嘘です。
私は妻に慰謝料を吊り上げているだけだと思われるのが嫌だったのと、突き放してばかりいて、本当に裁判になってしまう事を避けたかっただけなのです。
「次に奥様の件ですが、岩本は訴えられるような事は何もしていないと言っています」
「彼は無理やり妻を犯そうとしたのですよ。私も妻の“やめてー”と言う声を聞きました」
「残念ながら、身内の証言はあまり採用されません。ご主人も奥様と岩本の関係をご存知ですよね。彼が言うには、奥様から誘いの電話があり、抱き合って倒れ込んだ時にご主人が帰って来た。“いや”とか“やめて”は本当に嫌なのではなくて、あの時の奥様の口癖だと」
妻の顔色が変わり、険しい目で弁護士を睨みました。
「違います。来ないでと言ったのに彼が来て」
「ではお聞きしますが、奥様と岩本はどのような関係でした?あの日電話を掛けてきたのは奥様の方からですよね。ここに着いたとき玄関の鍵は閉まっていたと言っていましたが、どうやって岩本は中に入れたのですか?岩本が来たので奥様は鍵を開けて招き入れた。違いますか?岩本はそれでOKが出たと思ったそうです」
「違う!違う!」
この事については妻に訴えさせない自信があるようで、和解の話はしてきません。
それはそうでしょう。
最後までの関係は無かったと言っても、妻はあのような事をしてあげていた。
訴えればその事が周りにも知られてしまう可能性があり、息子にも知られてしまうかもしれない。
私の手前承諾しただけで妻も訴える気は無いのを、彼らは知っているのです。
私はこれを待っていました。
妻が彼の本性を知るこの機会を。
「訴えるのは自由ですが、その時はこちらも名誉毀損で訴えます」
「それは岩本の言葉だと受け取っても良いのですね?」
「勿論です」
「岩本は奈美が嘘を吐いていると言っているがどうなんだ?」
「私は嘘なんか吐いていない」
「だったら彼は嘘吐きだと言う事になる。自分を守る為ならどのような嘘も吐く」
これで裁判をする意味も無くなりました。
「これは妻と岩本の問題ですから妻に任せます。今は動揺しているので後日」
おそらく妻の話が本当なのでしょう。
だとすると彼は妻の思っている様な男ではなくて、目的の為なら平気で嘘を吐く男。
私は彼の素行調査をしてみようと思いました。
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悪い夫 4/15(日) 21:20:09 No.20070415212009

私が妻に抱きつかれて自由に動けない彼に掴み掛かろうとすると、彼は寝転んだままの体勢で蹴ってきました。
「淳やめて!お願いだからあなたもやめて!」
私は妻の言葉で全身の力が抜けてしまい、その場に座り込んでしまいました。
妻は今まで岩本の事を彼としか言わず、私は彼の名前をメールでしか見ていなかったために、勝手に“淳”を“ジュン”だと思い込んでいたのです。
それは私の中学の同級生に彼と同じ“淳”という名前の男がいて、その同級生は“ジュン”だったので疑問も持たずにそう思い込んでいました。
しかし実際は“アツシ”だった。
私の息子と同じ、漢字一文字の“アツシ”
確かに息子の名前は義父がつけたものです。
義父はいくつかの名前を考えてきて、どれにするか私に相談してきました。
その時義父に「この敦なんかいいと思うが、どう思う?」と言われ、私は義父に気を使って「全て良い名前なので、お義父さんに任せます。ただ凄く頑張ったので、奈美にも相談してやって下さい」と言った覚えがあります。
あの時の義父の様子だと“敦”を一番気に入っているようだったので、妻に強く勧めたかも知れませんが、別れた彼と同じ名前なのに妻は反対しなかった。
「あんたアツシと言うのか?」
「それがどうした!」
「息子も漢字一文字のアツシだ。息子の名前は義父と奈美で決めた」
私は呆然と見送る妻に声も掛けず、黙って家を出て行こうとしました。
すると妻は玄関のところまで追い掛けて来て、裸足のまま土間に下りて、靴を履く為に力無く俯いて座っていた私の前に座って手を握ります。
「あなた違うの。これは偶然で、私にその様な意図は無かった」
「俺は今まで、奈美が彼のようになって欲しいと願ってつけた名前の息子を、何も知らずに必死に育ててきたのか。結婚前に付き合っていた男と同じ名前をつけられた息子を、何も知らずに可愛がってきたのか」
「違う。本当に偶然なの。父がこの名前が一番良いと言って・・・・・・」
「敦が生まれたのは、彼と別れてから数年しか経っていなかった。それも嫌い
になって別れた訳ではない。お義父さんがこの名前を勧めた時、彼の事がこれっぽっちも浮かばなかったと言い切れるか?彼と同じ名前だと、全く気付かなかったのか?お義父さんがこの名前を選んだ時、奈美は嬉しかったのではないのか?」
妻の目から涙が毀れ、私の目にも涙が溜まります。
妻の涙の訳は分かりませんが、私の涙は猛烈な寂しさから来る涙でした。
どのような名前であろうと息子は息子です。
当然息子を嫌いになる事などあり得ませんが、息子を見る目が多少でも変わってしまわないかと怖かったのです。
「俺にはこんな酷い事をしておいて、何が彼への償いがしたいだ。離婚してやる。思う存分償ってやればいいさ」
私が手を振り切ると妻は声を出して泣き出し、玄関を出ようとした時に振り向くと、勝ち誇ったような顔で後ろから抱き締めようとした彼を、妻は強い力で押し退けていました。
私は何も考えることが出来ずに、息子と話した堤防に車を止めてぼんやりしているといつしか辺りは暗くなっていて、妻から一通のメールが届きます。

あなたの言う通りです。
父から名前の候補を五つ見せられた時、私は敦という名前が真っ先に目に留まりました。
そして父がその中から敦と言う名前を選んだ時、私は嬉しかったのを覚えています。
その時は父が候補に挙げた中では、敦が一番しっくり来ると感じただけだと思っていましたが、あなたが言うように彼がアツシだったのでそう思ったのかも知れない。
あなたに指摘された時も(父に敦を勧められた時、彼を想って反対しなかったのなら敦ではなくて淳とつけてもらっていた。同じアツシでも字が違うから意味も全く違い、私にその様な想いは全くなかった)と、心の中で勝手な言い訳をしていました。
しかし仮に女の子が生まれていて、あなたが昔好きだった彼女の名前をつけていたとしたら、おそらく私は堪えられない。
仮にそれが偶然だったとしても私は堪えられない。
私はあなたに何て酷い事をしてしまったのだろう。
どのように償えばいいのだろう。
今更どうにもならない、取り返しのつかない事をしてしまいました。
帰って来て。
お願いですから帰って来て。

私はメールではなくて直に話し合うために、家に戻って妻を寝室に連れて行きました。
しかし妻を寝室に連れて行った迄は良かったのですが、どのように話して良いのか分かりません。
するとそれを察したのか、妻の方からポツリポツリと話し始めます。
「私はあなたと別れない。あなたと敦の側にいて償っていきたい」
「それは同情か?俺に気持ちの無い者に側にいられても迷惑だ。それに奈美は償いが好きだな。一方的な酷い別れ方をしたから彼に償いたい。今度は敦の名前で酷い事をしたから俺に償いたい。でも真実は償いと言う大義名分で自分を納得させ、昔を思い出して彼と恋愛ゴッコがしたかった。それがばれると今度は償いと言う名の元に、息子に知られずに元の生活に戻ろうとしている」
「違う。私はそんな・・・・・・・・・・」
「もう沢山だ!離婚してやるから好きな彼と暮らせ」
「別れるなんていや。私が愛しているのはあなただけ」
「これだけは言える。俺だけを愛していたなら、他の男にあんな真似は出来ない。それに今日だって、俺が帰って来なければどうなっていたか」
「あれは彼が無理やり押し掛けて来て」
「確か体調が悪いからと言って、俺が出勤する時はパジャマを着て寝ていたよな」
「どうかしていました。独りで家にいたら寂しくなって、誰でもいいから話しを聞いて欲しかった。そうかと言ってこんな事誰にも話せないと思った時、気が付くと彼に電話してしまっていました。そうは言っても、この事は何を言われても弁解のしようが無いのは分かっています。でも彼がこちらに来ると言った時、絶対に来ないでと言いました。二度と会わないと。でも彼が来てしまって玄関を叩いて大きな声で呼ぶから、ご近所に知られたくなくて、開けるから
大きな声を出さないで欲しいとお願いして、急いで着替えて・・・・・・」
「無理やり押し倒されたのなら、どうして彼の背中に腕を回していた!」
妻は目を閉じて、震えながら言いました。
「抵抗したけれど・・・・無理やり触られていたら・・・・・・・・・感じてきてしまって・・・・・」
「奈美は誰にでも感じる女か?夜道で知らない男に押し倒されて触られても感じるのか?彼に多少でも気があったから感じた。違うか?それが全てだ」
「でも愛しているのはあなただけです」
妻は私の事を愛してくれているのかも知れません。
私も妻を愛していますが、しないだけで他の女性を抱けない訳ではない。
仮に妻以外の女性に押し倒されて触られても、私のペニスは反応するでしょう。
しかし妻の性格からして好きでもない男にあのような事をされれば、近所に知られようともっと大きな声で助けを求めていたはずです。
何より電話などしなかったでしょうし、玄関を開ける事もなかった。
好きでなければ、妻はあのような事は出来ません。
それで考えられるのは、私の事も愛しているが彼の事も愛している。
または罪悪感から私を愛していると言っているが、私にあるのは情だけで彼の事を愛している。
どちらにしても、妻は彼を好きなのだと思えて仕方ありません。
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悪い夫 4/13(金) 05:58:56 No.20070413055856

翌日からの妻は甲斐甲斐しく私の世話を焼くようになり、彼と会っていない事を私に証明するかのように、帰りが遅くなった時は何度も電話を掛けてきます。
しかし彼と会おうと思えば学校を休んででも会う事は出来、メールも隠れて続けているかも知れません。
結局疑い出したらきりが無く、裸になって彼の下で電話しているかも知れず、彼と会っていないにしても、それは息子に彼との関係を話されたくないだけで、私への愛とは関係ないかも知れないと思うと和解する気にはなれずに、妻が話し掛けてきても簡単な返事しか返さずに、仮面夫婦のような状態を続けていました。
このような関係を続けていれば、彼を想う妻の気持は大きくなってしまうかも知れないと思いながらも、時が経てば経つほど変な意地を張ってしまってどうにもなりません。
これは私にも防衛本能が働いていて、妻を責める事で私のしてきた卑劣な行為を、全て過去の出来事にしようとしていたのでしょう。
「食事の仕度をする前には、もっとよく手を洗えよ」
「しっかりと洗いました」
「何度も何度も洗え。何しろ奈美はその手で」
「洗ってきます」
息子の前でこのような事を言われては、妻は私に逆らうことは出来ません。
幸せだった頃を思い出し、妻と仲良くしたいと思っても、姑息な自分を知られてしまった事から妻をそれ以下の人間にすることで、自分が優位に立とうとしていたのです。
「おい、見てみろよ。チンチンの扱いは、この女よりも奈美の方が遥かに上手いぞ。奈美がこのビデオに出れば人気が出るぞ。40歳の現役小学校教師の手コキ」
私は男を手で処理するようなビデオを借りてきては、わざと妻の前で見ていました。
「俺には手でしてくれた事は無いよな?俺にもしてくれよ」
妻は俯きながら近付いてきます。
「その前によく手を洗え」
戻って来ない妻を覗きに行くと、泣きながら泡だらけの手を何度も擦り合わせていました。
自分でそのような事をさせておきながら、妻を可哀想に思うのですがあの時の光景が脳裏から消えません。
忍び込んだ時点で止めさせれば良かったのですが、それをしなかった事への後悔で、自分に対しての腹立たしい気持ちも妻へと向かってしまいます。
妻が戻ってくると手首を掴み、クンクンと犬のように掌の匂いを嗅ぎます。
「もういい。彼のチンチンの匂いが染み付いている気がする」
妻を抱きたい。
しかし意地になっていて、私からは妻を必要としているような素振りは見せられませんでした。
夫婦でも自分の全てを曝け出している訳ではありません。
誰でも多少の秘密はあるでしょう。
しかし夫婦で有りながら、ここまで駆け引きをしてしまっては夫婦と呼べるかどうかも疑わしくなってきます。
自分の欲望をほんの少し満足させたいが為の悪戯から、ここまで関係が壊れてしまうとは。
いいえ、壊れてしまったのではなくて、私が壊してしまったのです。
しかし勝手なようですが私も苦しんでいました。
誰か助けて欲しい。
元の関係に戻りたい。
私が少し変われば戻れると思っていても、それが出来ずに苦しんでいました。
私でさえそうなのですから、妻の苦しみは並大抵ではなかったと思います。
彼と会っていた事もそうですが、彼の性欲を処理していた事で自分を責めているようでした。
何よりいつ私が息子に話すか分からず、その恐怖に絶えず脅えているようでした。
私と息子が二人だけになるのを嫌い、この頃には家に仕事を持って帰るようになり、私よりも必ず先に帰宅します。
休日も私と息子が家にいると買い物にも出掛けません。
そしてこの事が原因かどうかは分かりませんが、終に妻は体調を崩して学校を休みました。
「体がだるくて、今日も行けそうにありません」
「一度医者に診てもらえ」
出勤しても仕事にならず、食欲も無く昼休みに芝生に寝転んでいると、何気なく妻に言ってしまった言葉を思い出します。
“一度医者に診てもらえ”
家に戻ると玄関先にドイツ製の車が止まっていて、玄関を開けると妻の声が聞こえてきました。
「やめて!だめ、だめ」
それを聞いて慌てて中に入るとそこに私が見たものは、床に押し倒されて彼に抱き付かれている妻の姿でした。
そして嫌だと言いながらも妻の両腕は彼の背中に回っていて、彼の右手は妻のスカートの中に入り込んでいます。
妻も私との今の関係から逃げたかったのでしょう。
このような仕打ちを受け続けていれば仕方の無いことです。
必死に堪えていたのを、私の言葉で彼を思い出してしまった。
一時でも今の状況から逃げたくて、誰かに縋り付きたくて彼に電話してしまったのでしょう。
それを聞いた彼は、この様なチャンスは二度と無いと思ったに違いありません。
妻は誰かに胸の内を話したかっただけかも知れませんが、彼がチャンスを見逃すはずも無く、仕事を放り出してでも駆けつけて来た。
ずっと寂しい思いをしていた妻にとって、彼のそのような行為が嬉しくなかったはずがありません。
「あなた!」
「体調が悪いなどと嘘を吐きやがって!俺に隠れてこんな事をする為に休んだのか!」
「違う」
彼が立ち上がったので駆け寄って殴ろうとすると、その瞬間強い衝撃を受けて床に尻餅をついてしまいました。
そうです。
私は無様にも、逆に殴られてしまったのです。
「よくも奈美を不幸にしやがって」
彼は馬乗りになってきて、左手で私の胸倉を掴むと右手を大きく振り上げました。
「別れてやれ!奈美は俺が幸せにする」
その時妻が彼にタックルするような勢いで抱きついたために、彼は私の上から妻と縺れ合うように転げ落ちてしまいました。
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悪い夫 4/13(金) 05:54:50 No.20070413055450

独りでいると泣いてしまいそうで、家に帰ると息子を連れ出して食事に行きましたが、当然私に食欲などありません。
結局箸もつけられず、食欲のない私とは違って私の注文した物まで食べる育ち盛りの息子を見ながら、どうしてあのような行動をとったのか考えていました。
あのような行為をどうして止めなかったのか。
いくら手だけだと言っても自分の妻が他の男のペニスを扱いていて、乳房まで露にされて揉まれているのに、黙ってさせている夫などいないと思います。
しかし私は黙って見ていた。
妻に引け目のある私は自分が優位に立つために、妻のあのような行為を許したのか。
私の卑劣な行為を帳消しにする為に、手を使うぐらいは我慢したのか。
それもあったかも知れませんが、私は妻があのような事をする女だとは認めたく無かったような気がします。
妻が私を裏切っている事を認めたくなかった。
あそこで騒いでしまえば、現実の問題となって私に圧し掛かってきます。
私さえ見て見ぬ振りをすれば、妻と今までの関係でいられる。
あの様な行為を私の中で無かった事になど出来るはずもないのに、あの時はそう思ってしまったのです。
あのまま見付からなければ、黙って帰って行ったでしょう。
しかし見付かってしまいました。
それならば見付かった時点で、どうして怒りを露にしなかったのか。
妻と別れる気も無いのに、あそこで怒らずに静かに別れを切り出したのは、あのような場面でもずる賢く計算が働いたのです。
あの場合闇雲に怒るよりも冷静を装って別れを切り出した方が、妻のショックはより大きいと咄嗟に感じたのです。
おそらく妻は今頃家に戻っていて、私の携帯に電話を掛け続けているでしょう。
しかし私の携帯は電源が切ってあります。
「話しておきたい事があるから、少しだけ付き合ってくれるか?」
私は川沿いの堤防に車を止め、私のしてきた事を息子に話そうと思いました。
これは誰かに聞いて欲しかったのもありますが、これからの修羅場を考えると、私の情けない部分が他から息子に聞こえるのを避けたかったからかも知れません。
自から話しておいた方が、他から聞こえるよりは多少は男らしく感じてくれるかも知れない。
「敦は好きな子がいるか?」
「そんなのいないよ」
「そうか。お父さんはお母さんにとんでもない事をしてしまった。卑怯な手を
使って、お母さんの過去を知ろうとしたんだ」
流石に性的な興奮を得たくて始めた事の副産物だとは言えませんでしたが、妻を裏切った事だけは正直に話しました。
「駄目なお父さんだろ?嫌な男だろ?」
するといつまでも子供だと思っていた息子から、意外な答えが返ってきます。
「でも好きだから知りたかったんだろ?お母さんが好きだから、お母さんの全てを知りたかったんだろ?」
私はまだ中学生の息子の言葉に驚きました。
「さては好きな子がいるな?」
「僕が勝手に好きなだけだ」
今まで父親として完璧な人間を装っていた私が、弱く駄目なところも全て晒したからか、息子も心を開いて片思いの同級生の事を話してくれました。
「お父さんがお母さんに辛い思いをさせたから、お母さんに少し仕返しをされた。それでお父さんは怒ってしまった。どのような仕返しをされたかは聞かずに、家に帰ったらお母さんは泣いているだろうから、自分の部屋へ行ってくれるか?」
当然息子も私達の関係がギクシャクしている事に気付いていて、詳しくは聞けなくても少し聞けた事で安心したようでした。
「分かったから夫婦で何とかしろよ。僕まで巻き込まないでくれよ」
「生意気な事を言うな。・・・・・・時間は掛かるかも知れないが、何とかするから暫らく我慢してくれ」
家に帰るとやはり妻は泣いていて、息子は約束通りすぐに部屋に行ってくれました。
「敦に聞こえるから俺達の部屋に行って話そう」
まだ妻が彼のペニスを向かい入れていない事で、ここでやめてくれれば妻を許そうと思って息子に話しました。
しかし泣いている妻の手を見ていると、彼のペニスを握っていた時の動きを思い出します。
乳房を揉まれながらペニスに唾液を垂らし、唇を噛みながら快感と戦っている妖艶な顔を思い出します。
すると裸で抱き合って彼にされているよりも、あのような行為をしている方が厭らしい女に思えてきました。
彼の性欲を処理するための、彼専用の風俗嬢のように感じてしまいます。
「ごめんなさい。私・・・・・・」
「別れよう。その方がお互いの為だ。奈美は俺が許せない。俺も今回の事は一生許せないと思う」
「私は・・あなたの事は・・・・」
「許したと言うのか?それなら何故俺を拒む。なぜ俺を拒んでおいて、彼にはあんな風俗嬢のような事を」
「風俗嬢?・・・酷い」
「何が酷い。何をしていたか言ってみろ。言えないなら俺が言ってやろうか。
俺は見付かる15分も前からいたんだぞ。それに隣の部屋で聞いていただけじゃない。彼の大きくなったチンチンに、今にも口に入れてしまいそうなほど顔を近付けて、あんなに夢中になっていては、俺がずっと覗いていたのを知らなくても無理は無い」
「えっ!自分の妻があんな事をしていたのに、覗いていただけで何も言わなかったの!どうして私を止めなかったの!」
これは妻の言う通りです。
私も止めなかった事を後悔しています。
妻はあのような行為を見られていた事がショックで、淫らな自分を隠そうと急に防衛本能が働いてしまったのか、少し気が立ってきたようでした。
「離婚も仕方ないかも」
「やっと本音が出たな。最初から俺と別れて、彼と一緒になりたかったのだろ」
「違う。でも・・・・・・」
私は自分でも嫌になるほどずるい男です。
妻が自棄になっていることが分かると、妻が私から離れられないような次の手を考えていたのです。
「敦は俺が育てる」
「そんなの嫌。敦と離れられない」
「それじゃあ全て敦に話そう。そしてどちらと暮らしたいか敦に決めてもらおう」
妻の顔から見る見る血の気が引いていきます。
「何を言っているの?やめてよ。そんな事話せるはずがない」
「愛し合っていれば、あのような事をするのは当然だと話せば良いじゃないか。それとも奈美は息子に話せないような事をしていたのか?それなら俺が話してやる。お母さんは昔付き合っていた男のチンチンを」
「やめて!そんなのいや。あなただって・・・・・・」
「ああ。俺は全て話した。お父さんはお母さんに酷い事をしたと」
息子に対して秘密があるのは自分だけだと知り、急に妻は震え出しました。
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悪い夫 4/12(木) 06:02:02 No.20070412060202

普通なら彼とのメールをやめさせ、彼と会っていないか問い詰めるでしょう。
しかし私のしてきた事を考えれば今は妻を信用して、妻自らがやめてくれるのを待つしかありません。
そうは言っても私は妻の携帯が気になって仕方ないのですが、脱衣場にまで持っていってしまうので見るチャンスはなく、仮に眠っている間に見れたとしても、おそらくロックが掛かっているでしょう。
何よりまたそのような事をすれば、今度見付かったら夫婦が終わってしまう可能性もあります。
「明日はそのまま学校に残って、父母会の新聞作りに参加するので遅くなります」
「確か奈美の担当では無かったよな」
「ええ。担当の先生が休んでいるので、代わりに参加するだけなので何も分からないのですが、一応学校関係者もいないといけないので。出来るだけ早く帰ろうと思うけれど、初めてでどのぐらい掛かるか分からないので、遅くなったらごめんなさい」
特にこのような今までに無い理由で帰りが遅くなる時は、尚更不安が大きくなって、私は終に重い腰を上げます。
それは勿論妻の裏切りを期待している訳ではなく、逆に何事もあって欲しくないのですが、一度調べれば自分に納得出切るのです。
最初は学校の近くで妻を見張ろうと思いましたが、万が一嘘を吐いていて彼に会いに行った場合、妻を尾行しなければなりません。
素人の私がその様な器用な真似が出切るはずも無く、妻を信用している振りをしていただけに尾行しているのが見付かれば、妻が嘘をついていた事よりも私が妻を信用していなかった事の方が悪く思われそうです。
それで私は二度しか顔を合わせていない、それも短時間しか会っていない彼を見張る事にして岩本クリニックに向かいました。
私は前回と同じ様な時間に会社を出ましたが、今回は捜さなくても良い分早く着き、まだ駐車場には数台の車が止まっています。
私は多少でもこの辺りの地形を頭に入れておこうと走り回り、時間を潰して戻ると最後の患者が出て行くところでした。
そして30分もすると事務の人なのか若いが女性が数人出て行って、その後すぐに電気が消されて中は真っ暗になります。
私は駐車場から視線を外さずに、注意深く彼が出て来るのを待ちましたが、私に前回ほどの緊張感はありません。
なぜなら妻を疑いながらも、妻に限ってその様な事はしないだろうと言う想いが強かったからです。
それは前回妻が確実に裏切っていたと思っていたところ、私を懲らしめたくてそのような素振りを見せていただけで、実際は関係を持っていなかった事も妻を信用する一つの大きな要因でした。
妻は私の事を好きだと言いました。
やはり彼とはメールだけで、二人で会っている事などあるはずがありません。
しかしそのような期待は15分もすると脆くも崩れ去ります。
万が一会うとすれば何処かで待ち合わせると思ったのですが、あの日と同じ様に妻の車が駐車場に入って行ったのです。
それも前回と違い、私の車が何処かに止まっていないか調べているかのように、用心深く辺りを一周してから入って行った事で不安は大きくなります。
私は出入り口と駐車場が見えるギリギリの位置の、結構離れた所に車を止めていたので見付かりませんでしたが、その代わりに妻が中に入っていくのを止める事も出来ず、駐車場に着いた時には妻の姿はありません。
ここは二階と三階が住居になっているようで、玄関は別に有りましたがチャイムを鳴らす勇気は無く、自動ドアの前に立っても電源が切られていて開かないので裏に回りました。
するとそこは隣の家と隣接していて、窓からこちらを見ている人影が見えたので、泥棒と勘違いされないようにわざと堂々とした態度で目の前のドアノブを掴むと、幸運にもそこには鍵が掛かっていずに開いてくれました。
中に入ると洗濯機が置いてあり、次のドアを開けるとそこは廊下で、両側にはレントゲン室や検査室、治療室や診察室と札が掛かっています。
「もう少し早く動かしてくれ」
妻達はこの階にはいないと思って普通に歩いていましたが、微かに男の声が聞こえたので忍び足になって近付くと、その声は診察室の方から聞こえてきます。
私は様子を探ろうと、診察室の隣の治療室と書かれた部屋に入りましたが、中は各部屋を自由に行き来出来るように奥で繋がっていて、そこはカーテンで仕切られていただけなので会話がはっきりと聞こえるようになりました。
「どお?」
今度は女性の声が聞こえ、それは正しく妻の声です。
「もう少しだから、昔のように言って欲しい。この前も言ってくれたように」
「分かったわ。・・・・・・・・・こうすると気持ちいいでしょ?もう出してもいいのよ。沢山出していいのよ」
私は思わずカーテンを少し開け、顔だけを半分出して覗き込むと、診察台には膝までスラックスとパンツを下げられた彼が寝かされていて、妻は上半身ブラジャーだけの格好で横に置かれた椅子に座っています。
そして妻は両手で硬く上を向いた彼のペニスを包むように掴んでいて、仕切に上下に動かしています。
彼は彼でブラジャーが押し上げられている為に露になっている、少し垂れた妻の白い乳房を右手を伸ばして揉みしだいていました。
「気持ちいい?」
「凄く気持ちいい。もう出そうだ」
「出して。私の手に沢山出して」
妻がペニスに顔を近付けたので、口に含んでしまうのかと思った瞬間唾液を搾り出して上から垂らし、手の動きを早くしたのでグチュグチュという音が響き渡っていました。
「凄くいい・・・・気持ちいい・・・・・出る・・出る」
「出して。出していいのよ」
彼の精液は40歳を過ぎているとは思えないほど勢いよく飛び散り、一部が妻の顔にもかかってしまいました。
「もっと出して。全部出して」
妻はそう言いながら手の動きを遅くして、全て搾り出すかのように指まで動かしています。
私は見てはいけないものを見てしまったようで、顔を引っ込めると立っていられずに椅子に座り込んでしまいました。
「奈美となら最後まで出来そうな気がする。一度上手くいけば、他の女性とも出来るかも知れない」
「それは出来ないの。分かって」
私はよく聞こえるように通路の方向に身を乗り出すと、椅子がその方向に少し動いてしまいました。
「誰だ!」
それまでは彼は目を閉じて快感に身を委ね、妻は彼のペニスに集中していたために私の気配に気付かなかった二人も、興奮が醒めてくると椅子が少し動いた音に気付いたようです。
「俺だ」
私は二人を見る勇気が無く、その場から返事をしました。
「あなた?うそ。あなたがいるの?」
「ああ。俺だ」
「いつ来たの?いつからいるの?」
「今来たところだ。そちらに行ってもいいか」
私は妻のあのような行為を止められず、何も言えなかった事で今来たばかりのような振りをしました。
「来ないで。少し待って」
二人は慌てて服を着ているのか、生地の擦れる音がします。
「服を着ているのか?それだけで十分だ。何をしていたのか想像がつく。このままもう会わずに別れよう。長い間世話になった」
「待って。すぐにそちらに行くから待って」
私は妻が服装を整えている間に、岩本クリニックをあとにしました。
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悪い夫 4/11(水) 05:40:17 No.20070411054017

彼と因りを戻した訳ではなく、身体の関係も無かった事から私は安堵し、一生懸命妻に償っていこうと決めましたが、セックスは依然断わられていました。
「悪かった。もう許してくれないか?」
「違うの。私の中では許しているの。切欠は何であろうと、私も浮気心があったのは事実だし」
「それなら何故?」
「分からない。あなたが好きよ。でもその気にならないの」
まだどこかに私に対する不信感が残っているのだと思い、これもあのような事をした私への罰だと思って我慢していましたが、私にはもう一つ気になっていた事がありました。
それは依然として妻が彼とメールをしている事です。
しかしそれは隠れてしている訳ではなく、妻も友達だと言い切って、携帯を隠す事もないので許していました。
やはり元恋人とメール交換をされるのは面白くありませんが、その時の私にはやめさせる権利もないように思っていました。
妻にしてもこのような事は嫌いなはずだったのですが、妻から罪悪感を失くさせてしまったのも私です。
「今度お見合いをするらしいの。散々相談に乗ってもらったから、今度は私が相談に乗ってやらないと」
それを聞いた私は早く彼が身を固める事を望みましたが、その後メールの回数は日増しに増えていき、妻はメールが来ると食事の途中でも隣の部屋に行って返事を書くようになってしまいます。
しかし彼と会っている様子は無く、全て私が招いてしまった事だと黙認していましたが、それまではテーブルの上に無造作に置かれていたりした携帯を、妻は肌身離さず持ち歩くようになりました。
そのような時に息子の試合があり、帰りが遅くなったので学校まで妻が迎えに行ったのですが、慌てていたのか珍しく携帯を忘れていきます。
見たら駄目だ。
もう二度と卑劣な行為はしないと決めたはずだ。
私はしばらく携帯を睨んだまま動けませんでしたが、情けない事に誘惑に負けて、掌に汗を掻いた手で恐る恐る掴んでしまいます。

ご主人とは上手くいっているか?
息子さんのためにも頑張れよ。

最初の内こそ私達夫婦を心配してくれるような内容でしたが、次第に彼は本性を現し、妻への未練を打ち明けるような内容が増えていきます。
しかし私と違って彼への想いが違う妻は、冗談のように受け取って返していました。
そして嘘か本当かは分かりませんが、彼から見合い話しがあると相談してきて、次のメールが送られて来てからは、妻は携帯を私の目の届く所には置かなくなります。

どうせ見合いしても、結婚は無理だと思う。
奈美の性格を考えると、奈美は気にすると思って言えなかったが、恥ずかしい話俺は未だに童貞です。
逆に奈美にしか言えないから告白するが、奈美が俺の前からいなくなって、その後何人かの女性と交際したが、結局奈美がしてくれていたように手で握られれば硬くはなっても、いざとなると出来なくなってしまう。
風俗にも行って試したが、やはり同じで手では最後までいけても、セックスまでは出来なかった。
友人の精神科医に相談して、しばらくカウンセリングも受けたが駄目だった。
彼が言うには、根本的な心の問題を解決しなければ無理だそうだ。

根本的な問題ってなに?
私に関係の有る事なの?

それは言えない。
この事は忘れてくれ。

これでは妻は余計気になりますが、彼は十分その事も分かっていて、わざとこのような書き方をしているのだと思います。
これは妻の性格を利用した、妻の気持ちを自分に向かせたいがための嘘だと直感しましたが、昔のままの誠実な彼だと思っている妻には、全く疑っている様子はありません。

もしも私が原因なのなら、お願いだから教えて欲しい。
私に出来る事があれば言って欲しい。

俺が悪かった。
つい付き合っていた時の奈美のような感覚で甘えてしまった。
今は人妻だったんだ。
大丈夫だから、この事は忘れて欲しい。
今後も良き相談相手として付き合って欲しいから。

この日から私は、妻を疑い始めていました。
妻は昔から出来る限り仕事を家には持ち込まない主義で、テストの採点や作文の添削なども学校でしてくるので遅くなる日があります。
しかしその様な日があると、私は彼と会っているのではないかと不安で仕方ありません。
「どうしてセックス出来なくなったのかな?」
「分からない。ただ・・・・・」
「ただ?」
「怒らないで聞いてくれる?私ばかりが幸せで良いのかと思う事はある。正直に言うと、恥ずかしいけれどセックスが凄く気持ち良くなってきていたの。あなたに抱いてもらっている時は凄く幸せ。でも私ばかりが・・・・・・・」
「それは彼と比べてと言う意味?」
「ごめんなさい」
妻が彼とメールを続け、その上会っている様な事でもあれば、時が解決してくれるどころか時が経てば経つほど、彼に対する同情の気持ちはどんどん大きくなっていくようで不安でした。
その同情がいつ愛情に変わるかもしれません。
嫌いで別れた訳では無い事が、私に重く圧し掛かります。
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悪い夫 4/11(水) 05:35:07 No.20070411053507

私は妻の挑発に乗らないように我慢していましたが、終に我慢の限界を超えてしまうメールが届きます。

明後日からの連休に、淳に温泉に誘われました。
温泉に浸かって美味しい物を食べて、今後の事をゆったりした気分で考えたらどうかと。
明日仕事を終えてから行くので二泊になってしまいますが、敦の事を宜しくお願いします。
淳は仕事で疲れているようだけれど、私の事を最優先に考えてくれる。

妻が言うように私はすぐにそちらに考えがいってしまい、温泉の家族風呂でじゃれ合う二人の姿が浮かびます。
いくら私が悪くても、ここまで来るとどちらが悪いかの話では無く、私は自棄になって離婚を考えましたが、このまますんなりと離婚してやることは悔しくて出来ません。
何より離婚しかないのかと思いながらも、まだ完全には妻を諦め切れないでいました。
今まで殴り合いなどした事がない私ですが、彼を殴らなければ気が済みません。
暴力などでは何も解決しない。
逆に私が不利になる。
そのような事は十分わかっていても、一矢報いなければおかしくなりそうでした。
本来この怒りは妻にぶつけるべきなのでしょうが、暴力とは無縁だった私が彼を殴る事が、妻にとっては自分が殴られるよりもショックだろうという思いもあります。
ですからこれは妻の目の前でやらなければ意味は無く、二人が会った時に殴ろうと、妻を尾行しようと思いましたが、それよりも一度しか会っていない彼を尾行する方が気付かれる可能性も少ないだろうと、定時よりも少し早く会社を抜け出して、予め住所を調べてあった岩本クリニックを探すとそこが見える位置に車を止めて、じっと彼が出て来るのを待ちました。
するとその時妻の車が駐車場に入って行き、尾行するまでも無くその場面は早く来てしまって緊張が増し、口の中がカラカラになって唾液も出ません。
私は一度大きく深呼吸をしてから車を降りましたが、情けない事に足まで震えています。
しかし中から彼が出てくると妻は千切れるほど手を振り、彼が駆け寄った妻の背中を押すようにして仲良く並んで中に入って行く姿を見た時、怒りから私の足の震えは治まって、駐車場まで走って行って出て来るのを待ちましたが、いくら待っても二人は出て来ません。
今から旅行に行こうと言うのに、旅館まで我慢出来ずに。
私はその様な事を考えながら中を覗こうと、入り口まで行くと意外にも自動ドアの電源は切られておらずに開いてしまいます。
更に足を進めると次の自動ドアも開き、真っ暗な待合室のソファーには二つの人影がありました。
「来てくれたの」
「どう言う意味だ!」
妻は彼に頭を下げると、私の腕を掴んで外に連れ出します。
「帰りましょう」
妻はそれ以上何も言わず、一人車に乗り込むと駐車場を出たので、私も慌てて車に戻って妻の後を追いました。
すると妻は途中でスーパーに寄り、家に戻ると何事も無かったかのように夕食の支度を始めます。
私はこの時になって、初めて妻が不自然だった事に気付きました。
妻は彼の事がずっと気になっていた。
私の悪戯メールでその気持ちは高まり、私のしてきた行為を知った時に一気に彼に気持ちが傾いた。
私はそう思っていましたが、よくよく考えれば私に分かるように彼と会うのは私に対する当てつけだったとしても、彼と会っていた内容を一々メールで送ってきていたのは当てつけにしては行き過ぎです。
彼が好きなら、尚更彼との事を私に知られたくないでしょう。
妻の性格からして、二人の秘密にしておきたいはずです。
「奈美・・・・・おまえ・・・・」
「彼に協力してもらって・・・・・・」
その夜私が妻に覆い被さると、妻は私を押し退けました。
「待って。そこまでは気持ちの整理がついていないの。今日は手を繋いで寝たい」
妻は隣に寝た私と手を繋ぐと、今までの自分の気持ちを話し出しました。
「メールの相手が北村さんだと思った時、こんな事をしていては駄目だと思っていてもやめられなかった。浮気するような奥さんは、こうやって浮気に嵌っていくのかと思いながらも、私はそのような人達とは違うと自分に言い訳して」
その後別れた彼の話題が増えて、北村が彼に似ていた事に気付くと彼と北村が重なって、尚更想いは深くなっていったと言います。
「昔に戻ったようで楽しかった。あなたに悪いと思いながら、やめる事が出来なかった。北村さんに会えると思った時も、初恋の時のようにドキドキしていたの。でも可笑しな関係にはならない自信があった。北村さんとは話をしたかっただけ。彼には昔の事を謝りたかっただけ。それだけは信じて」
そして妻は北村と会ってしまいます。
「あなたがこのような事をしていたと知って、私は凄く減滅したわ。一瞬、本当に別れたいと思った。でも今考えると、昔彼の性欲処理をしていた事を知られたのが大きかったような気がする。そのような事をしていた女だと、あなたには知られたくなかった」
妻はその事を彼にメールすると、彼は自分の事のように一緒に怒ってくれ、今回のような事を持ち掛けてきました。
「あのまま許すなんて出来なかった。だから彼の計画に乗って」
その時私は薄暗い待合室に入っていった時の、私を睨む彼の鋭い眼差しを思い出していました。
「彼はただ協力してくれただけか?未だに奈美の事を・・・・」
妻は一瞬言葉に詰まります。
「本当に別れてしまった方が良いぞと言われた事もあります。別れて俺の所に来いと言われた事も。でも私が主人を愛しているからと言ったら分かってくれた」
「じゃあ誘われた事もあるのか?つまり・・その・・ホテルとかに・・・・・」
「何度か誘われました。でもそれは皆冗談。私が主人を愛していると言ってからは、彼の方から今後は友達として付き合おうと言ってくれたぐらいだから」
妻は話しながら眠ってしまいましたが、私は妻と彼がホテルでのディナーを終えて出てきた時の光景を思い出していました。
あの時彼の腕にしっかりと?まっていた妻は、間違いなく女の顔をしていました。
昔を思い出して少しふざけてしまっただけかも知れませんが、あの時の妻は母の顔でも妻の顔でも無く、ましてや普段の真面目な教師の顔ではなくて、愛しい人といる時の女の顔でした。
それにあの時点では、私が北村に成り済ましていた事はばれていなかったので、私に対する当てつけでしていた訳でもありません。
納得のいかない事もありましたが今回の事は私に非があり、全て終わった事なので、これで元の夫婦に戻れると思って私も眠りにつきました。
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悪い夫 4/8(日) 11:19:47 No.20070408111947

妻が起きると私は床に土下座しましたが、正直に言うとこれはポーズだったような気がします。
自分のしていた事を棚に上げて、妻のやった事が許せません。
しかし妻とは別れたくない。
それが私にこのような行動をとらせたのです。
「俺が悪かった。どのような償いでもするから許して欲しい」
「本当に何でもしてくれる?それなら彼とのお付き合いを認めて下さい」
「そんな事を認められる訳がないだろ!」
「それなら別居しましょう。私は彼と一夜を供にしたのよ。そんな女と一緒にいられる?」
「だから、もう二度と彼とは会わないで欲しい」
「それは出来ない。彼と会う事が許せないのなら離婚して」
「俺と離婚して、彼と結婚するのか?」
「彼はあなたと別れて結婚して欲しいと言っているけれど、今の私にはそこまでの考えは無いわ。今はただ彼に償いたいのと、あなたと一緒にいたくないだけ。でもこれは立派な裏切り行為だから、このような事が許されないのも分かっている。だから離婚することになったら勿論慰謝料も払うつもり。私名義の貯金で足りないなら借金してでも払う」
お金など欲しくありません。
妻と別れたくないだけです。
しかし慰謝料などという言葉を聞く度に、離婚が現実味を帯びてきます。
その後妻は言いたい事があればメールして欲しいと言い、一緒にいても私とは一切口を利かなくなり、私との会話は全てメールでするようになりました。
そして彼とも堂々と会い、会った日は必ず彼との事をメールしてきます。

今私は淳の部屋にいて、淳がシャワーを浴びに行ったのでその間にメールしています。
今日は淳が私を彼女だと御両親に紹介してくれました。
その後彼の部屋に行ったら、昔の私達の写真を沢山飾ってくれてあったので嬉しかった。

今から抱かれるのか?
彼の部屋で抱かれるのか?

私が彼と会うと、あなたはその事だけが心配なのね。
その事しか頭にないの?
今から淳に抱かれるとしたらどうするの?

帰って来い。
もうこのような事はやめてくれ。

いつも言う様に、私が彼と付き合うのが駄目なら離婚しましょう。
私は淳が望むことなら何でもしてあげたい。

昔妻達は名前で呼び合っていたのか、いつしか妻は彼の事を“淳”と書くようになり、二人の距離の近さを感じて悔しさは更に大きくなっていきます。
そして私はその悔しさを妻にぶつけようと、二時間以上経って帰ってきた妻に後ろから抱き付いて、ベッドに押し倒して服を脱がそうとあいました。
「身体を見せてみろ!抱かれたのか!奴の部屋で抱かれたのか!」
「やめて!そんな事をするのなら出て行くわ」
「見せられないのか!奴に抱かれたから見せられないのだろ!」
「私が何をしようと放っておいて!」
「俺達はまだ夫婦だろ」
「法律上はね」
「出て行くと言っても敦はどうする!」
「勿論連れて行くわ。あなたのような男の元には置いていけない」
私は妻から離れましたが、今夜は引き下がる事が出来ません。
「確かに俺は卑劣な男かも知れない。それなら奈美はどうだ?まだ離婚もしてないのに、家庭を放り出して男と会ってばかりいる奈美はどうだ?」
「それはあなたが・・・・・・」
「確かに俺は姑息な手段で奈美の過去を知ろうとした。どうしても許せなければ、それで離婚されても仕方が無いと思う。でも奈美はまだ離婚もしていないのに浮気している。まだ人妻なのに堂々と浮気している。奈美は離婚して敦をおいていけば、敦が俺のような男にならないか心配なのだと思うが、それなら自分のような大人になるのは良いのか?夫がいながら他の男と遊び歩くような大人に。それに俺のことばかり言うが彼はどうなんだ?法律上だけにしてもまだ奈美は人妻なのに、平気で人妻を誘う彼は姑息で卑怯な男では無いのか?」
「違う!これは全てあなたが・・・・・・・・」
「奈美の事は俺が原因だとしよう。しかし彼はどうだ?俺が彼に何かしたか?
彼はただの不倫男じゃないか」
妻は言葉では否定していても、本来真面目で賢い女なのでこれで少しは自重してくれるだろうと思っていました。
しかし考え込んでいたのはその夜だけで、翌日も帰ってきたのは10時を過ぎ
ていて、帰るとすぐに私の目の前で私にメールします。

彼と話し合ってきました。
結果を先に言うと、私達は付き合いをやめません。
彼に「物事には何にでも原因があり、全てが関連している」と言われたわ。
彼が言うには、今回の事もあなたの裏切りと私の裏切りは別のものでは無いって。
あなたが私を裏切った結果、このようになってしまった。
あなたがこのような卑劣な事をしなければ、私はあなたを裏切らなかった。
彼も同じで、私がこのような事をされなければ、付き合うどころか逆に私を諭したと言っていた。

確かに私の裏切が引き金になったのは確かです。
しかし妻は自分を偽っていただけで、その前から彼に対しての想いが無ければ、この様な事にならなかったでしょう。
しかし妻に離婚をちらつかされていては、別れたくない私はここで抑えるしかありません。

どちらにしても正式に離婚が決まるまでは、彼に会わないと約束して欲しい。

妻と別れる気はありませんが、私は時間稼ぎをしようと思ってそうメールしましたが、妻にはっきりと断られました。

毎日でも淳と会いたい。
淳と会って昔の償いをしたい。
あなたと違って淳は優しいわ。
昨夜あなたが無理やり私をベッドに押し倒した事を話したら「例え夫婦でも女性を力でどうにかしようなどと思う男は、ろくな男では無い」と言われた。
その後耳元で「辛い思いをしたね」と言って優しく抱き締めてくれた。淳は私を凄く大切に扱ってくれて、何度も耳元で愛を囁いてくれる。
本当に時間の経つのも忘れてしまい、気がつけばこんな時間になっていた。
この先あなたと暮らしていたとしても、私は一生淳から離れられない気がする。

“私を大切に扱ってくれる”が“私の身体を大切に扱ってくれる”と読めて辛くなります。
その後も彼と会った日は、妻は帰って来てから必ず私の目の前でこのようなメールをしてくるようになり、私から離婚を切り出すのを待っているように感じていました。
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悪い夫 4/5(木) 22:25:52 No.20070405222552

妻と彼がキスさえしていないのは分かっていましたが、腕を組んで出て来た時の、妻の恥ずかしそうでもどこか嬉しそうな、少女のような表情が頭から離れません。
妻にすれば怒ってくれた方が気が楽なのが分かっていて、私は五日間も口を利きませんでした。
その様な私に妻は謝り続けましたが、彼の素性については頑なに明かさない事や、あの様子ではあの時私に会わなければ、誘われればラブホテルにでもついて行ったのではないかという、勝手な想像が私を卑屈にしてしまいます。
「明日はこの地区の学校の代表で、研修に行かなければならないので遅くなってしまいます。本当は先週決まったのですが、このような事をしてしまったから言えなくて・・・・・・。出切る限り早く帰ってきますから許して下さい」
それはあの日から丁度一週間後の週末だったので、また彼に会うのではないかと心配だったのですが、私は妻を無視し続けます。
そして遅くても7時には帰ってくると言っていた妻は、私が8時に帰って来てもまだ帰って来ていませんでした。
結局妻が帰って来たのは9時を過ぎていて、私は一週間振りに怒りを口にします。
「彼と会っていたのか!」
「本当に研修でした。お疑いなら学校に問い合わせて下さい」
妻は今までの様に必死に言い訳をする事も無く、静かにそう言うとお風呂にも入らずに眠ってしまいます。
妻と彼が抱き合っている姿が浮かんで寝付かれない私は、明け方になって眠りについたので昼過ぎまで眠ってしまい、目を覚ますと妻はキッチンで泣いていました。
そして夕方まで泣き続けた妻は急に泣き止むと、シャワーを浴びて出掛ける支度を始めます。
「何処に行く?また彼と会うのか?」
しかし妻は何も話さずに出て行ってしまい、一時間ほど経ってから久し振りに北村の携帯にメールが入りました。

今から彼と会います。
彼が昔果たせなかった想いを叶えてあげようと。
今夜は帰れないかも知れない。
いいえ。その様な事になったら、もう主人の元には帰れない。

私はまた北村に成り済ましてメールを送り続け、思い止まるように必死に説得しましたが妻からの返事はありません。
それでも諦めずに何通もメールを送り続けていると、やっと返って来たメールには、私が北村になり済ましていた事を、妻に知られる覚悟が無いと妻を止められないような内容がかかれていました。

今の私を止められるのは主人だけ。
でも主人には言えない。

この期に及んでも私は迷っていましたが、妻が他の男に抱かれるぐらいなら、私が卑下されるぐらいはどうでも良いと考え直して妻の携帯に電話を入れて説得すると、妻から返ってきた答えは私をどん底に突き落とすものでした。
「やはりあなただったのね。会わないでくれと言われても、彼はもう横にいます」
「違う。北村から電話をもらって」
「まだその様な事を。研修で北村さんに会ったの。あの日研修が終わってから、北村さんと話していたから遅くなったの」
悪い事は出来ません。
このような偶然があるのです。
勿論離れていると言っても同じ県内の教師なので、このような偶然があっても不思議ではありませんが、妻と北村がその様な場所で会う確率はゼロに近いと思っていました。
しかし妻と北村は再会し、妻が会釈すると北村も妻の事を覚えていて、研修が終わってから二人でお茶を飲んだそうなのですが、当然話は噛み合いません。
その時妻は自分と北村を良く知る人物が北村に成り済ましていると悟り、私の顔が浮かびましたがすぐに強く否定します。
「まさかあなたがこのような事をする人だとは思わなかった。彼に話したら、どう考えてもあなた以外に無いと言われ、私はあなたを信じたかったけれど、そのような疑念を振り払う為に・・・・・・・・・・今夜は帰りませんから」
「何を言っている!隣にいるなら彼に代われ!」
「岩本と申します。奈美をあなたには任せておけない。これからは私が奈美を幸せにします。奈美と結婚出来るなら、慰謝料などいくらでも払う覚悟でいますから、いくらでも請求して下さい」
「何を言っている!金などいらない!奈美と別れる気など無い!」
「あなたは酷い男だ。話は聞かせてもらったが、普通愛していれば、このような姑息な真似はしない」
それを言われると言葉がありません。
「奈美にあなたは相応しくない。お互い回り道をしたが、やはり私と奈美はこうなる運命だったんだ」
「勝手な事を言うな!」
しかし電話は切れてしまい、何度掛けても電源が切られていて繋がらずに、その夜妻が帰ってくる事はありませんでした。
そして翌日の朝になって帰って来た妻は、私を無視してベッドに潜り込んでしまいます。
「話は後にして下さい。彼が朝まで寝かせてくれなかったから、とにかく今は眠らせて」
そう言うと本当に眠ってしまい、私はその様な妻を見ていると涙が止まりません。
妻は彼のペニスを口にしたのか。
妻の身体の表も裏も、頭の先から爪先まで、全身彼の舌は這い回ったのか。
妻は歓喜の表情を見せ、歓喜の声を上げたのか。
そして彼のペニスが妻の中へ。
彼のペニスは私のと比べてどうだったのだろう。
彼には長年の想いがあるだけに、硬く反り返っていたに違いない。
それが妻を串刺しにするように。
それは一度で終わったのか。
朝まで寝かせてもらえなかったと言う事は、いったい何度交わったのか。
避妊はどうだったのだろう。
まさかそのまま何度も妻の中に。
今も妻の中には彼の精子あり、妻の卵子を求めて活発に動き回って。
私は肩を揺すって起こそうとしましたが、妻は夕刻まで眠り続けました。
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悪い夫 4/5(木) 22:16:37 No.20070405221637

疑いながらもまさかとは思っていましたが、そこには別れた彼と会っている事が分かる内容や、彼や妻の想いが沢山書き込まれていました。
彼の名前は淳と言い、彼は妻との別れを望んでいなかった事。
一方的に妻が離れ、妻はきちんと別れの訳を言っていなかった事を未だに気にしていた事。
そして北村にキャンセルされた時、彼の事が気になり出してから調べてあった、彼の医院に電話してしまった事などが分かりました。
そしてその引き金になったのは、妻に断られた時に私が何気なく言った「一度医者にでも診てもらえ」でした。
私からのメールで昔の事を思い出した妻は彼との思い出で頭が一杯になり、これではいけないと思っても彼の事が頭から離れないようになり、悪いと思いながらも私に抱かれる気にならず、誘いを断り続けていました。
そのような時に私から「医者に行け」と言われ“医者に診て貰うイコール医者の彼に会って謝る”が頭に浮かんび、今の状態から抜け出すには、彼に会って過去を清算する事だと思い込んでしまいます。
しかし隠れて元恋人に会う事には抵抗があり、その様な事は出来ないと思っていたところ、家には帰れない時間が出来てしまいました。
妻が隠れて別れた彼に会っていた事に、私は今までに経験した事がないほどの衝撃を受けましたが、これも全て自業自得なのです。
唯一の救いは会って話をしているだけで、メールを読む限りでは身体の関係はまだ無い事なのですが、今後その様な関係に発展してしまいそうな、それ以上の関係になってしまいそうな恐ろしい言葉を見付けてしまいます。

奈美に負担を掛けるといけないので、会っている時には言えなかったけれど、私が未だに独身でいるのは、奈美の事が忘れられないからかも知れない。
奈美が私の前から去ってしまってから、今まで数人の女性とお付き合いしたけれど、どうしても奈美と比べてしまう。
どうしても奈美の姿を追ってしまう。

このメールが来てから、妻は彼と頻繁に会うようになります。
このメールが来るまでは、最初に電話して会って欲しいと言ったのは妻だったのですが、以後彼からまた会いたいと矢のような催促のメールが続いても、妻は断り続けていました。

私は一目会って、あの時の心情を聞いてもらって謝りたかっただけなの。

それは卑怯だ。
どうにか立ち直っていた私に、また奈美を思い出させておいて。

ごめんなさい。
でも私には主人がいるから。

それならどうして今になって電話してきた。
どうして会って欲しいと言ってきた。

このように妻は断り続けていましたが、妻の事が忘れられなくて未だに独身を通しているというメールが来てから、妻は断れなくなってしまいます。
妻は彼の人生に対して責任を感じて、彼に誘われるまま会い続けているのでしょう。
その証拠に次のような言葉が書かれていました。

私だけが幸せになってしまってごめんなさい。

妻も彼が嫌いになって別れた訳ではありません。
仮に今は私の事が好きだったとしても、彼を嫌いなわけでは無い。
妻を慕い続ける独身の彼と会い続けていれば、その内妻はきっと彼を。
今の内に妻に全てを懺悔して、彼と会うのをやめてもらうのが一番の方法だと思います。
しかし私は駄目な男です。
そのような事を知られれば、尚更妻の気持ちは彼に向かってしまうような気がして怖くて言えません。
他人に成り済まして妻の過去を探り、今では携帯まで盗み見ている男。
本来真面目な妻が、このような私に愛想をつかす事は目に見えています。
自分で自分が情けなくなりますが、この期に及んでも有利に立つ方法で、この事を解決しようと考えていました。
そしてまさか私が携帯を見るような姑息な男では無いと信じている妻は、ロックもせずに内容を消す事もなかったので、私は妻が次の金曜の夜にホテルでのディナーに誘われている事を知ってしまいます。
「今日は一度帰って敦の食事の用意をしてから、典子と食事に出掛けます。申し訳ないのですが、あなたは外で済ませて貰えますか?典子ったら、急に何の相談かしら」
この頃には妻は嘘を吐く事にも慣れてしまったのか、私の目を見ながら堂々と話しました。
妻と彼が待ち合わせたのは7時30分だったので、2時間ぐらいで終わるだろうと思った私は、仕事を終えると食事をしてから9時にはホテルの前まで行って待ちましたが、一時間待っても妻は出て来ません。
まさかホテルに部屋がとってあって。
不安になった私は居ても立ってもいられずに、レストランの中を探そうとホテルに向かって歩き出した時、ようやく二人は出てきたのですが、妻は彼としっかり腕を組んでいました。
私は咄嗟に偶然通り掛った振りをして、そのまま止まらずに二人に向かって歩いてゆき、妻達の前まで行くと驚いた顔をして立ち止まると、何も言わずにそのまま通り過ぎます。
「あなた、待って」
私は背中に妻の声を聞きながら、振り向きもせずに早足で駅に急ぎます。
すると妻は慌ててタクシーで帰って来たのか、既に家で待っていました。
「あれは違うの。彼は大学時代の友人で、典子と別れてから偶然あって、懐かしくてホテルのロビーでお茶を・・・・・・・」
私の計画では、妻を責めるつもりはありませんでした。
私が卑劣な行為をしていた事は言えないと思いましたが、自業自得なので妻に今後彼と会わないで欲しいとお願いするつもりでいたのです。
しかし妻が彼の腕を抱き締めるように、しっかりと腕を組んでいた事がその思いを拒みます。
「女友達と会うと言って出掛けたおまえが、男と腕を組んでホテルから出て来た。それが全てだ」
妻は急に震え出し、立っていられないのかテーブルに両手をつきました。
「これで俺を拒んでいた訳も分かった」
私がそう言い残して寝室に行くと、一時間ほどして入って来た妻は必死に言い訳をしていましたが、私は布団を被って何も言いませんでした。
精神的に疲れてしまったのかこのような時でも眠れるもので、朝になって一睡も出来なかった妻に起こされます。
「あなた・・・・朝食の用意が・・・・・」
私は何も話さずに顔を洗うとコンビニに行き、妻の作ってくれた朝食を生ゴミの容器に放り込んでから、これ見よがしに買ってきたパンをかじりました。
「お父さん、どうかしたの?」
「今から部活でしょ?あなたは心配しなくてもいいから行って来なさい」
息子が出掛けると、妻は床に正座して頭を下げます。
「彼とは何もありません。今後このような事は絶対にしませんから許して下さい」
「奈美は一緒にお茶した男とは腕を組む事にしているのか?それならば携帯を見せろ。どうした!見せられないだろ!」
私は拗ねた子供のようでした。
私も悪かったと妻に謝って、仲直りしようと何度も思いましたが出来ません。
私のやって来た悪行で、この後もっと酷い事態になってしまうとこの時分かっていれば謝ったのですが、この時の私は妻を責めることに不思議な快感まで覚えていたのです。
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悪い夫 4/4(水) 00:19:37 No.20070404001937

妻は北村と会うのを凄く楽しみにしていて、初めてのデートに向かう少女のようで少し可哀想な気もしましたが、流石に相手は私なので会わせてあげる事は出来ません。

奈美さんごめんなさい。
今朝から何となく気分が優れなかったのですが、そちらに向かう電車の中で具合が悪くなってしまって、会議にも出席出来ずに途中で引き返して来てしまいました。
私から無理なお願いをしておいてすみません。
詳しい事はまたメールします。
本当にごめんなさい。

別に心待ちにしていた訳ではないので、お気遣いご無用です。
お体を大切にして下さい。

妻の返事は冷たいものでした。
わざわざ楽しみにしていなかったと書かれてあった事で、逆に妻の落胆振りが見て取れます。
美容院に行き、新しい下着まで買ってお洒落して出掛けたのですから当然なのでしょう。
メールではあのような事を書いてきていても、妻は時間が許す限り一緒にいたいと思っていたのが分かります。
もしも北村が宿泊先のホテルの部屋で話そうと言ったとしたら、妻はどのような反応を示したのでしょう。
怒って帰った。
ホテルの部屋で話すのは断わったが、その代わり違う場所で話をしようと言った。
話をするだけだと念を押して、ホテルの部屋について行った。
妻は私への罪悪感など忘れるほど、北村に会える事を楽しみにしていたのです。
ホテルの部屋で話そうと言われれば、今までの私なら間違いなく妻は怒って帰ると思ったでしょうが、新品の下着を穿いて行った事などを考えると自信が揺らぎます。
何より例え話すだけにしても、妻が私に嘘を吐いて男と会う事自体、今までの妻からは信じられない行為なのです。
私は妻が早く帰っていた事についてどのような言い訳をするか楽しみで、いつもよりも早い時間に帰りましたが、北村と会えなくなって帰って来ていると思われた妻はまだ帰って来ていませんでした。
送別会がなくなった理由が思い浮かばずに、どこかで時間を潰しているのかとも思いましたが一向に妻は帰っては来ずに、11時になっても帰って来ません。
妻は昔の彼の事を思い出し、その事を振り払う為に北村と会う気になったのかも知れません。
しかしその北村は彼に似ている。
そうなると妻が一番会いたかったのは別れた彼なのでしょう。
不安になった私が電話を掛けてみると妻は出ずに、10分後に妻の方から掛け直してきました。
「ごめんなさい。盛り上がってしまっていて聞こえなかったの」
「その割に静かだが何処にいる!」
「喧しくて聞こえないから外に出て来ました。もうすぐ帰りますから」
妻が帰ってきたのは、その後一時間も経ってからでした。
「名残惜しくて二次会まで付き合ってしまって遅くなりました。ごめんなさい」
「明日は休みだから遅くなるのは別に構わないが、それにしても遅過ぎないか?」
私が騙した事なので、嘘を吐くなとは言えません。
「ごめんなさい」
妻の顔を見ていると少し落ち着いてきて、やはり何処かで時間を潰していたのだと思う事にしましたが、この日を境に妻の帰宅が遅くなる日が度々あり、北村に成り済ました私のメールへの返信も激減しました。
「最近帰りの遅い日が増えたな」
「色々問題が起きてしまって、懐疑や家庭訪問をしたりしていて遅くなってしまうの」
しかし妻は私と目を合わさず、嘘を吐いている事は明らかです。

最近メールをくれないけれど何かあったの?
学校の事で何かあったのなら、私で良ければ相談に乗るよ。

いいえ、仕事の事では無いから。

教育の事なら北村に相談したでしょうが妻からの返信は一行だけで、やはり生徒の事で遅くなっているようではありませんでした。
私は何とか聞きだそうと一日に何度もメールしましたが、妻は打ち明けて来ないどころか、ほとんど返信もしてきません。
妻は私に隠れて北村とメール交換している事に罪悪感を持ち、このような事は避けようとしているのか。
いいえ、どちらかと言うと北村に興味が無くなったように感じます。
嫌いで別れた訳ではない彼に似た、北村よりも惹かれる存在が出来たのだとすれば、それは彼本人しかありません。
私はその様な事を心配していましたが、まだ妻に限ってという気持ちの方が大きくて、妻と話し合ったり動いたりする事はありませんでした。
何よりも話し合うには、私がこのような卑劣な事をしていた事も話さなければなりません。
そうこうしている内に、妻は毎週のように決まった曜日に遅く帰るようになり、
休みの日も色々な理由をつけて出掛ける事が増えていきます。

今までありがとう。
これを最後にさせて頂きます。
さようなら。

このメールを境に一切返事をして来ないようになったのですが、妻は相変わらず隠れてメールをしているようです。
そして終に、私は妻の携帯を覗いてしまいました。
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悪い夫 4/4(水) 00:15:39 No.20070404001539

私は妻との仲を、少しの興奮を得たいが為に自ら壊してしまいました。
夜抱き合えない事も私にとっては辛く、自分の事を棚に上げて妻に当たってしまいます。
そしてそのような状態に耐えられない私は、更に妻を虐める事を思い付いてしまうのです。

来週の金曜日に、会議があって近くまで行きます。
例え30分でも良いのでお会いする事は出来ませんか?

会えないに決まっているでしょ。
そのような事を主人が許してくれるはずがありません。
そうかと言って、主人に内緒で会う気は無いです。
そのような事を言うのなら、二度とメールもやめて下さい。

ごめんなさい。
奈美さんとメル友になれただけでも嬉しいのに、慣れてきたらつい調子に乗ってしまいました。
つい奈美さんの顔を見たくなってしまいました。
もう言いませんから忘れて下さい。

妻の返事は、私さえ許せば会いたいともとれます。
しかし相手は私なのですから、会えるはずなどありません。
私は妻を困らせたかっただけなのです。
やはりその夜の妻は動揺していて、私が前に座っていても私の存在が見えないようです。
「どうした?おい!」
「えっ・・・・・何か言った?」
妻が北村の事を考えていると思うと激しい嫉妬心に襲われましたが、やはり最初の頃のような興奮はありません。
「今夜いいだろ?」
「ごめんなさい」
断られた事に怒りを感じ、私は隣の部屋に行って更に追い討ちを掛けます。

やはり奈美さんに会いたい。
私の事が信用出来ずに心配なら、人の多いファミレスでもいいから一目会いたい。
例え5分でもいい。
同じ県内に住んでいると言っても、この機会を逃せばそうそう会える機会などありません。

本当にやめて下さい。
主人に黙っては会えないの。
分かって。

部屋を覗くと、妻は携帯を握り締めたまま考え込んでいます。
私はやっている事と想いがばらばらで、私が妻を苦しめていながら妻が可哀想に思えて後ろから抱き締めました。
「やめて!本当に疲れているの!」
「ごめん」
「いえ・・・・・・私こそ大きな声を出してしまって・・・・」
そして翌日、妻からメールが入って来ました。

会いましょう。
その代わり、これが最初で最後ですよ。

それからの妻は、食事の用意をしながら鼻歌を口ずさんだりして明るさを取り戻したのですが、私と二人になると後ろめたい気持ちからか、目も合わせずに黙り込んでしまいます。
そしていよいよ約束の前日になり、私よりも遅く返って来た妻は美容院に寄ってきたのか髪が綺麗にセットされていて、手には大きな紙袋を下げています。
「何か買ってきたのか?」
「感じのいいスカートがあったから」
妻は言い辛そうに話を続けます。
「明日は送別会で遅くなります」
「誰か辞めるのか?」
「ううん。臨時で来ていた先生」
妻はメールで、30分だけなら会っても良いとメールしてきていました。
しかし私には遅くなると言い、新しいスカートまで買って来たのです。
気になった私は妻がお風呂に入り、いつもよりも入念に身体を洗っている隙に持っていた紙袋を覗くと、そこにはスカートの他に違うショップの紙袋が入っていたのでその紙袋も開けて覗くと、中には上下お揃いの新しい下着が入っています。
しかしそれは特別派手な物ではなく、北村とどうにかなろうという考えは無いようです。
これも女心なのかも知れませんが、私の嫉妬は最高潮を迎えていました。
「送別会は何処でするんだ?校長や教頭も出席するのか?会費はいくらだ?」
私は矢継ぎ早に質問をぶつけ、妻は言い難そうに嘘を吐き続けます。
妻が私に嘘を吐いている。
必死に嘘を吐いて男と会おうとしている。
それも別れた彼に似た北村と。
当日妻は早く起きていつもの倍の時間を掛けて化粧をし、買ってきた普段よりも随分短いスカートを穿いて出勤しました。
随分短いと言っても膝上10センチ程度のスカートなのですが、最近の妻がこのようなミニスカートを穿いているのを見た事がありません。
ましてや学校に行く時は、膝よりも上のスカートを穿いて行った事はないのです。
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悪い夫 4/4(水) 00:13:37 No.20070404001337

それから3日もすると、妻が頻繁にメールしている事を指摘して、やめさせてしまった事を後悔し始めていました。
それは初めの頃のように、妻が他の男に夢中になる事への興奮を得ようと言うものではなくて、妻の過去や本心を知りたいという思いからです。
この時の私は妻の過去を覗く事への罪悪感よりも、妻の全てを知りたい感情が勝っていました。
自分に無理をしているだけで、私よりも今でも彼の事を好きなのではないのかという嫉妬が勝っていました。
それで私はメールを送り続けたのですが、流石に妻からの返事は返って来ません。
しかし二週間ほど根気良く送り続けると、妻も寂しさを感じていたのか誘惑に負けて徐々に返事を返してくるようになり、一ヶ月が過ぎた頃にはすっかり元の関係に戻ってしまいます。
これは私の望みどおりの結果なのですが、一方では妻もメールに嵌って抜け出せず、その後相手と浮気に発展するような女と何ら代わらないと思えて複雑な気持ちになります。
私は卑劣な事をやりながら自分の首を締めていきましたが、怖いもの見たさの様な感覚から抜け出せません。

私はたまに昔の彼女の事を思い出すことがあります。
奈美さんは、別れた彼の事を思い出しませんか?

主人には悪いけれど、たまに思い出す事はあるわ。
実は正直に言うと、北村さんとメールを続けているのも彼の事があったからかも知れない。
北村さんの目が彼に凄く似ているの。
北村さんが家に来られた時、目を見た瞬間彼を思いだしてしまったぐらい。
そして話してみたら、考え方や真面目なところも凄く似ていて。

私が誰か連れてくると、いつもならお酒やおつまみを出して少し話してから自分の部屋に行ってしまう妻が、北村が来た時はお酒に付き合っていつまでも話していた訳が分かりました。
今も妻は、北村に元恋人の影を重ねているのです。
それで北村には恥ずかしがりもせずに、彼との事を何でも告白出切るのでしょう。
まるで当時の気持ちを、別れた彼に懺悔しているように。

その彼とはもう交流はないの?

会った事もないわ。
それはもう過去の事で、私は夫を愛しているから。

何だかご主人にも彼にも妬けるな。
私は彼の代わりだったと言う訳か。
その彼の住んでいる所は知っているのでしょ?
会いたいと思ったことは無い?

彼の代りだなんて思っていないわ。
そうね。最初は北村さんに彼を重ねてしまっていたかも知れない。
でも今は北村さんは北村さんで彼は彼よ。
それと彼の家は開業医だったから、今頃は跡を継いでいると思うから調べれば分かると思うけれど、今の私は主人一筋だからその気は無いわ。
もう終わった事よ。

終わった事だと言いながら、妻のメールはどこか悲しそうでした。
私一筋だと言うのは北村に軽い女では無い事を主張したいだけで、それが本当ならこのようなメールには嵌らないと思います。
私が妻の封印していた想いを、このような事をして掘り返してしまったのかも知れません。
私は自分の仕組んだ事で、自分をどんどん辛くしていきます。

ご主人が一番なのは分かったけれど二番は?
私だったら嬉しいけれど、やはり彼かな?

またその話?
もうやめましょう。
主人が一番で二番はいない。
ただ彼とは沢山の思い出が有るから。

私は話の合間に、必ず彼の事を聞くようになっていました。
そして妻は昔の事だから忘れたと言いながらも、まるで過去の事を思い出しながら日記でも書くように、聞かれれば色々な思い出を語ってくれます。
そして次第にそれは彼からの愛に応えられなかった事への、懺悔のようなものになっていました。

彼は凄く愛してくれた。
全てを賭けて私を愛してくれた。
でも若かったから私はどこかで、代々医師の家系で家柄も違う彼とは結婚までは無理だと思ってしまっていたの。
だからこれ以上彼を愛してしまわない内に、私から身を引こうと。

ようやくこの時になって、これ以上彼の事を聞き出す事は、彼を愛していた頃の妻に戻してしまうような気がして怖くなり、それ以後彼の話題を避けるようにしました。
しかし時既に遅く、妻はこの頃から私の夜の誘いを断る事が多くなり、一人考え込んでしまっている事も増えていきます。
「今夜はいいだろ?」
「ごめんなさい。何だか体調が良くなくて」
「ずっとご無沙汰だぞ。一度医者にでも診て貰え!」
このような妻にしてしまったのは私で自業自得だと分かっていても、妻が彼の事ばかり考えているのではないかと思うとやり切れません。
妻の心が離れてしまうような気がして、今までよりも妻を求めてしまいます。
私も昔付き合っていた彼女の事を思い出すことはあります。
しかし勝手だと分かっていても、妻には思い出して欲しくないのです。
思い出させてしまったのは私なのに、その様な妻は嫌なのです。
やはり架空の北村に恋する妻には興奮出来ても、実在の彼に恋する妻に対しては興奮するどころではありませんでした。
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悪い夫 4/2(月) 05:37:38 No.20070402053738

清純だったと思っていた妻が、毎日のようにペニスを握って出してあげていた。
恥ずかしいからと言って小さな明かりさえつけるのを嫌がった妻が、彼には昼間から裸体を晒して抱き合っていた。
そこまでは書いてきませんでしたが、もしかすると口で処理してあげた事もあるかも知れません。
最後まではしなかったと言っても身体を触られて。感じて濡らしてしまった事もあったでしょう。
妻の裸を見ていると、興奮と同時に悲しい気持ちにもなります。
「どうしたの?恥ずかしいからそんなに見ないで」
私は「何を今更恥ずかしがっている。彼には平気で見せていたのだろ?」と言いたい気持ちを抑え、妻を虐めたくて最も恥ずかしい場所を大きく開いてしまいます。
「いや!どうしてそんなに虐めるの?お願いだから優しくして」
しかしそのような気持ちはエスカレートしてゆき、翌日には妻を虐める為に更に卑劣な行為を企んでしまいます。

奈美さんの事ばかり考えてしまって、今夜も眠れそうにありません。
本当に私はどうしてしまったのだろう。
奈美さんに会いたい。
奈美さんの声が聞きたい。
奈美さんを抱き締めたい。

私はメールを送っておいて、妻のいる部屋に急ぎます。
そして思い切りドアを開けると、案の定妻はメールを打っている最中でした。
「あなた!・・・・・・急にどうしたの?」
妻は慌てて携帯を隠します。
「最近メールばかりしているようだが、相手は男か?」
「違います」
「本当か?それなら俺に見せられるか?」
妻は携帯を身体の下に押し込みました。
「見せられないと言う事は、相手は男なのだろうと思う。奈美に限って浮気などしていないと思うが、俺はずっと気になっていた。俺も会社のOLから、メールで相談を受ける事ぐらいある。だからメールをやめろとは言わない。しかし特定の男とばかりメールしているのなら、それはやめて欲しい」
そう言い残して寝室に行くと、10分ほどして妻からメールが送られて来ました。

やはりこのような事はやめましょう。
もう私からはメールする事はありません。
お願いですから、北村さんも送って来ないで。
今までありがとう。
楽しかったです。

そして更に10分ほど経ってから、妻は寝室に入ってくると俯きながら立っていました。
「どうした?」
「ごめんなさい」
「メールの事か?」
「相手は同僚の先生です。でも学校での事などを相談していただけで、二人だけで会った事もないし、おかしな関係ではありません」
「分かっている。浮気なんか疑っていない」
妻はまだ嘘を吐いている後ろめたさからか、黙って服を脱ぎ始めました。
そして下着だけの姿になると、私が横になっているベッドに近付いてきます。
「それも脱いで、奈美の裸を見せて欲しい」
服を着た私の前で、自分だけが裸になることなど出来なかった妻でしたが、この時は罪悪感から逆らえずに、下着も脱ぎ去ると右手で乳房を隠し、左手は陰毛の上において立っていました。
「恥ずかしいから、もういいですか?」
「本当は奈美が離れていってしまうようで寂しかった。手を退けて、もっとよく見せて欲しい」
妻はゆっくりと手を退けましたが、太腿は交差させるようにしっかりと閉じています。
「もういいから、ここに寝て」
私は横になった妻の足元に回り、足首を持って大きく開くと胸につくほど折り曲げました。
「い・・・・・・・・」
妻は嫌だと言いたかったのでしょう。
しかし何も言えずに顔を横に倒し、しっかりと目を閉じました。
この時私は少し後悔していました。
それは怒りを表さずに、妻に対して優しい男を演じてしまった事です。
それは怒りに任せて妻に色々な厭らしい事をお命令し、妻自ら恥ずかしい事をさせれば良かったと思ったのです。
しかし今から急に怒り出すのは不自然で、これが精一杯だと思って二つ折りの恥ずかしい格好をさせたまま、5分以上覗き込んでやりました。
すると妻は驚いた事に見られているだけで感じ始めたのか、そこは少し潤ってきます。
「見られると感じてしまうのか?」
「違う!」
しかしその後の妻は激しく乱れ、凄い声を出して何度も登り詰め、最後は泣いてしまいましたがそれは感じ過ぎて泣いてしまったのか、または私を北村だと思って抱かれていたのが、北村と決別しなければならないと思った事で悲しくなったのかは分かりません。
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悪い夫 4/2(月) 05:24:59 No.20070402052459

妻は完全に北村に心を開き、家庭の事や夫婦の事まで書いてくるようになります。
そして私は北村に成り切る事で、卑怯にも以前から知りたかった妻の過去を聞き出そうと企みます。
初めて私と結ばれた時、確かに妻は処女でした。
しかし男性と付き合ったのは、私が初めてではありません。
その事は結婚前に聞きましたが、妻はただ高校の時に一人の男性と付き合った事があると言っただけで、多くを語ろうとはしませんでした。
その時は終始俯いていて、私と目を合わそうとしなかったので気になっていましたが、私も過去を気にする嫉妬深い男だと思われるのが嫌で、それ以上は聞けませんでした。

奈美さんはご主人意外の男性とは付き合った事はないの?
もしも有るなら教えて欲しい。
奈美さんの事は何でも知りたい。

またそんな事を。
いいわよ。
何が知りたいの?
どうせ主人としか経験が無いのかと聞きたいのでしょ?
そうよ。
最後までは主人とだけ。
ただ主人しか男性を知らないかと言われれば微妙なの。

微妙?
その微妙な話を聞きたい。
凄く興味がある。

主人と付き合う以前に二人の男性とお付き合いした事があって、一人は高校の同級生で二年間お付き合いしたけど、その彼とは手を繋いだ事があるだけで、彼が遠くの大学に行った事もあって卒業と同時に別れたわ。
次の彼は同じ大学の医学部に通っていた一年先輩で、彼とはキスや
いやだ、もうやめましょう。

私は妻が初めての女性ではなく、過去に二人の女性と付き合った事があります。
そして、その二人共と身体の関係もありました。
ですから妻にキスの経験があったぐらいでは何も言えません。
ましてや私と付き合う前の事なので、妻が何をしていても私には何も言う権利などないのは分かっていますが、今まで妻は真っ白な状態で私と結ばれたと勝手に思い込んでいた事もあり、携帯を持つ手が震えます。
何より妻は、過去に一人の男性としか付き合った事が無いと嘘を吐いていました。
しかし実際はもう一人いて、彼とはキスもしていたのです。
この彼については付き合っていた事さえ隠していた事で、キスだけでは済まなかったのではないのかという疑念が湧きます。

本当の事を教えてよ。
二十歳前後の健康な男が、ずっとキスだけで済むはずがないでしょ。
最後まではしなかったとしても、オッパイぐらいは触られた?
もしかしてオッパイを吸われたこともあるの?
裸を見られた?
まさか微妙と言う事は、最後まではいかなくてもそれ以外は何でも許していたとか?

北村さんは何事にも凄く真面目なのに、どうしてそんなにエッチなの?
ご想像にお任せします。
それよりも北村さんの事も教えて。

私は適当に作り話を書きましたが、妻が否定しなかった事が気になって、何を書いていたのかさえ分かりませんでした。
私はすぐにでももっと詳しく知りたい気持ちを抑え、私がなりすましている北村が嫌われないように、しばらくその話題からは遠ざかっていました。
そして一週間ほどが過ぎた頃、またその話題を振ってみます。

正直に言うと、あれからずっと奈美さんの大学の時の彼が気になっていて、勝手に想像していると、頭の中では奈美さんと彼が凄い事をしていたようになってしまっています。
こんな覗き趣味は嫌なのに、やはり奈美さんの事が好きなようです。
好きだからこそ気になってしまう。
苦しい。

私を好きと言ってくれるのは凄く嬉しいけれど、その事は言わない約束でしょ?
そのような付き合いになったら、メールもやめなければいけなくなってしまう。
でも北村さんの中で、彼との事を勝手に決められるのも嫌だから少し書くね。
古い考えと笑われるかも知れないけれど、私は結婚する相手以外とは最後までいきたくなかった。
それ以外の行為は愛情表現かも知れないけれど、最後の行為だけは子孫を残す為の完全な生殖行為だと勝手に思い込んでいたから。
でも性欲があるのは人間として正常な事だし、彼を愛していたから他の女性で性欲を満たされるのは嫌だった。
だから真剣に彼と話し合って、私の手で我慢してもらう事になったの。
本当は裸で抱き合い、お互いの身体を触り合うのは愛情表現として良いと思ったけれど、お互いの中で結婚する意志が固まるまでは、歯止めが効かなくなるからそれもやめようと。

妻が彼を手で処理していた事はショックでした。
しかし成り行きに任せないで、話し合ってそのような事を決める二人は、ある意味真面目だったのかも知れません。

二人とも真面目だったんだ。
セックスについて、私はそこまで考えたことがない。
私ならおそらく我慢出来なかったと思う。

偉そうな事を書いたけれど、それがそうでもないの。
何度か彼を手で処理してあげている内に段々可哀想になってきて、彼に対して凄く意地悪な事をしている気持ちになってしまって。
だからまた話し合って服の上から触るぐらいは良い事になり、それに慣れてくると直に触られるようになって、それにも慣れてくると今度はと、どんどんハードルは下がるのね。
でも最後まではいかなかった。

本当によく我慢出来たね。
だって外では出来ないから、どこかで二人きりになってしてあげていたのだろ?

彼のマンションが多かったかな。
ホテルにも入った事があるけれど、やはりその様なホテルだと変な気分になってしまって、歯止めが利かなくなってしまいそうだったから行かないようにした。
彼の裸を何度も見たし、私の全ても見られました。
それに裸で抱き合った事も何度もあるし、彼が私の身体にキスしてきた事もあったから微妙だと書いたの。

妻は顔を合わさなくても良い気軽さからか、私には言えないような事も書いてきます。
妻にとって彼と付き合っていた事は、楽しく美しい思い出なのでしょう。
しかし彼と行っていた行為は、辛く苦しい思い出なのかもしれません。
彼と付き合っていた事は胸を張って話したくても、この事が気になってしまって話せなかったのだと思います。
男の性欲を修理するような行為をしていても、やはり妻は真面目なのだと思いました。
しかし私の脳裏には、彼のペニスを握って動かす妻の姿が浮かんでしまい、清純な振りをしてずっと私を騙していたのかと怒りが込み上げます。
私は未だに、最後まで手でしてもらった事がありません。
思い起こせば、手間が自ら私のペニスを握ってくれたのは、結婚して二年以上経ってからだと思います。
新婚当時などは私が妻の手首をもって触らせても、恥ずかしそうにすぐに手を引っ込めてしまいました。
そこがまた可愛かったのですが、実際は男のペニスなど触り慣れていて、出させる技術まで会得していたのです。
恥ずかしそうに顔を赤らめながら、実は私のペニスと彼のペニスを比べていたのかも知れません。
当時一緒にお風呂に入った時も明かりを点けず、裸を見せたがらなかったのも別れた彼を愛していたからではないかと思えて、このような卑劣な行為をしている事も忘れて怒りが込み上げてきました。
私は大学時代の彼に嫉妬しましたが、このような事を打ち明けられる架空の北村にも嫉妬していました。
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悪い夫 3/31(土) 07:54:04 No.20070331075404 削除
妻は完全に北村に心を開き、家庭の事や夫婦の事まで書いてくるようになります。
そして私は北村になり切る事で、卑怯にも以前から知りたかった妻の過去を聞き出そうと企みます。
初めて私と結ばれた時、確かに妻は処女でした。
しかし男性と付き合ったのは、私が初めてではありません。
その事は結婚前に聞きましたが、妻はただ高校の時に一人の男性と付き合った事があると言っただけで、多くを語ろうとはしませんでした。
その時は終始俯いていて、私と目を合わそうとしなかったので気になっていましたが、私も過去を気にする嫉妬深い男だと思われるのが嫌で、それ以上は聞けませんでした。

奈美さんはご主人意外の男性とは付き合った事はないの?
もしも有るなら教えて欲しい。
奈美さんの事は何でも知りたい。

またそんな事を。
いいわよ。
何が知りたいの?
どうせ主人としか経験が無いのかと聞きたいのでしょ?
そうよ。
最後までは主人とだけ。
ただ主人しか男性を知らないかと言われれば微妙なの。

微妙?
その微妙な話を聞きたい。
凄く興味がある。

主人と付き合う以前に二人の男性とお付き合いした事があって、一人は高校の同級生で二年間お付き合いしたけど、その彼とは手を繋いだ事があるだけで、彼が遠くの大学に行った事もあって卒業と同時に別れたわ。
次の彼は同じ大学の医学部に通っていた一年先輩で、彼とはキスや
いやだ、もうやめましょう。

私は妻が初めての女性ではなく、過去に二人の女性と付き合った事があります。
そして、その二人共と身体の関係もありました。
ですから妻にキスの経験があったぐらいでは何も言えません。
ましてや私と付き合う前の事なので、妻が何をしていても私には何も言う権利などないのは分かっていますが、今まで妻は真っ白な状態で私と結ばれたと勝手に思い込んでいた事もあり、携帯を持つ手が震えます。
何より妻は、過去に一人の男性としか付き合った事が無いと嘘を吐いていました。
しかし実際はもう一人いて、彼とはキスもしていたのです。
この彼については付き合っていた事さえ隠していた事で、キスだけでは済まなかったのではないのかという疑念が湧きます。

本当の事を教えてよ。
二十歳前後の健康な男が、ずっとキスだけで済むはずがないでしょ。
最後まではしなかったとしても、オッパイぐらいは触られた?
もしかしてオッパイを吸われたこともあるの?
裸を見られた?
まさか微妙と言う事は、最後まではいかなくてもそれ以外は何でも許していたとか?

北村さんは何事にも凄く真面目なのに、どうしてそんなにエッチなの?
ご想像にお任せします。
それよりも北村さんの事も教えて。

私は適当に作り話を書きましたが、妻が否定しなかった事が気になって、何を書いていたのかさえ分かりませんでした。
私はすぐにでももっと詳しく知りたい気持ちを抑え、私がなりすましている北村が嫌われないように、しばらくその話題からは遠ざかっていました。
そして一週間ほどが過ぎた頃、またその話題を振ってみます。

正直に言うと、あれからずっと奈美さんの大学の時の彼が気になっていて、勝手に想像していると、頭の中では奈美さんと彼が凄い事をしていたようになってしまっています。
こんな覗き趣味は嫌なのに、やはり奈美さんの事が好きなようです。
好きだからこそ気になってしまう。
苦しい。

私を好きと言ってくれるのは凄く嬉しいけれど、その事は言わない約束でしょ?
そのような付き合いになったら、メールもやめなければいけなくなってしまう。
でも北村さんの中で、彼との事を勝手に決められるのも嫌だから少し書くね。
古い考えと笑われるかも知れないけれど、私は結婚する相手以外とは最後までいきたくなかった。
それ以外の行為は愛情表現かも知れないけれど、最後の行為だけは子孫を残す為の完全な生殖行為だと勝手に思い込んでいたから。
でも性欲があるのは人間として正常な事だし、彼を愛していたから他の女性で性欲を満たされるのは嫌だった。
だから真剣に彼と話し合って、私の手で我慢してもらう事になったの。
本当は裸で抱き合い、お互いの身体を触り合うのは愛情表現として良いと思ったけれど、お互いの中で結婚する意志が固まるまでは、歯止めが効かなくなるからそれもやめようと。

妻が彼を手で処理していた事はショックでした。
しかし成り行きに任せないで、話し合ってそのような事を決める二人は、ある意味真面目だったのかも知れません。

二人とも真面目だったんだ。
セックスについて、私はそこまで考えたことがない。
私ならおそらく我慢出来なかったと思う。

偉そうな事を書いたけれど、それがそうでもないの。
何度か彼を手で処理してあげている内に段々可哀想になってきて、彼に対して凄く意地悪な事をしている気持ちになってしまって。
だからまた話し合って服の上から触るぐらいは良い事になり、それに慣れてくると直に触られるようになって、それにも慣れてくると今度はと、どんどんハードルは下がるのね。
でも最後まではいかなかった。

本当によく我慢出来たね。
だって外では出来ないから、どこかで二人きりになってしてあげていたのだろ?

彼のマンションが多かったかな。
ホテルにも入った事があるけれど、やはりその様なホテルだと変な気分になってしまって、歯止めが利かなくなってしまいそうだったから行かないようにした。
彼の裸を何度も見たし、私の全ても見られました。
それに裸で抱き合った事も何度もあるし、彼が私の身体にキスしてきた事もあったから微妙だと書いたの。

妻は顔を合わさなくても良い気軽さからか、私には言えないような事も書いてきます。
妻にとって彼と付き合っていた事は、楽しく美しい思い出なのでしょう。
しかし彼と行っていた行為は、辛く苦しい思い出なのかもしれません。
彼と付き合っていた事は胸を張って話したくても、この事が気になってしまって話せなかったのだと思います。
男の性欲を修理するような行為をしていても、やはり妻は真面目なのだと思いました。
しかし私の脳裏には、彼のペニスを握って動かす妻の姿が浮かんでしまい、清純な振りをしてずっと私を騙していたのかと怒りが込み上げます。
私は未だに、最後まで手でしてもらった事がありません。
思い起こせば、手間が自ら私のペニスを握ってくれたのは、結婚して二年以上経ってからだと思います。
新婚当時などは私が妻の手首をもって触らせても、恥ずかしそうにすぐに手を引っ込めてしまいました。
そこがまた可愛かったのですが、実際は男のペニスなど触り慣れていて、出させる技術まで会得していたのです。
恥ずかしそうに顔を赤らめながら、実は私のペニスと彼のペニスを比べていたのかも知れません。
当時一緒にお風呂に入った時も明かりを点けず、裸を見せたがらなかったのも別れた彼を愛していたからではないかと思えて、このような卑劣な行為をしている事も忘れて怒りが込み上げてきました。
私は大学時代の彼に嫉妬しましたが、このような事を打ち明けられる架空の北村にも嫉妬していました。
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悪い夫 3/30(金) 06:12:23 No.20070330061223

妻は何故相手を北村だと思ったか考えていました。
北村も真面目で正義感の強い男なので、妻と同じで浮気や不倫の匂いなど一切感じさせません。
会ったのもあの時の一度きりで、それも一年も前の事です。
しかし妻は相手が北村だと思いました。
それは北村に好感を持っていて、相手が北村なら嬉しいと思った可能性もあります。
そこまでいかなくても、北村の事を悪く思っていないのは確かなようでした。
同じ小学校の教師だったこともあってか、あの日の妻は珍しくお酒に付き合って、酔いが回ると北村と教育論を戦わせていた事を思い出します。
普段大人しい二人も教育に関しては一歩も退かず、翌日は休日だった事もあって二人の白熱した議論はいつまでも終わらずに、次第に口を挟む隙も無くなった私は先に眠りました。
もしかしたら、その時二人に何かあったのではないのかと考えましたが、あの二人に限って故意に何かした事は考えられません。
しかし翌日の妻の事を思い出すと、何か刺激的な事があったのではないかと思える節があります。
翌日は朝から子供が部活に出掛けていて、北村が昼過ぎに帰って行った後、妻は寝室に行って出てきませんでした。
「どうした?気分でも悪いのか?」
「ううん・・・・・・・」
私は妻が目で誘っているように感じました。
落ち着かないから嫌だと言って、新婚当初から昼間する事を強く拒んでいた妻がこの日は欲しがる素振りを見せ、実際凄い乱れようでした。
このような事は後にも先にもこの時だけで、その時は何も気付きませんでしたが、今思えば何かあったと思うのが自然です。
私は早速、会社帰りにメールを打ちました。

正直に言います。
私はあの夜の奈美さんとの事が忘れられないのです。
未だに奈美さんから香る、石鹸の良い香りも忘れられません。

確か妻は北村の正面に座っていて、その位置からでは石鹸の微かな香りなど漂ってきません。
しかし妻から返ってきたメールは、二人の接近を匂わすものでした。

やはり北村さんだったのですね?
あれは、わざとではない事は知っているでしょ。
お酒に酔ってしまって、ただ足元がふらついてしまっただけで。
それよりも北村さんは、あの時そのような事を考えていたのですか?

立ち上がった時によろけた妻を、思わず北村が抱きとめたのでしょうか。
正面から抱きとめたとすれば抱き合った形になり、後ろからなら北村の手は妻の乳房を掴んでしまったかも知れません。
もしかしたら座っている北村の上に倒れ込み、二人は重なり合ったとしたら。
その時妻が上から抱きついたような体勢になってしまい、驚いた二人は動く事が出来ずに暫らくそのまま見詰め合い。
私の妄想はどんどん広がり、その夜は一度出しても収まらずに、何年かぶりに二度も妻に挑んでしまいましたが、妻もメールでその時の事を思い出して興奮していたのか、嫌がりもせずに積極的に私の要求に応えます。
その後の妻はメールの主が北村である事を私が認め、北村になりすました事でメールの内容も大きく変わり、完全に異性を意識する内容になっていきました。

北村さんの奥様はどのような方なのかしら?
きっと素敵な方なのでしょうね。

妻の事が気になりますか?
それは妻に対する嫉妬だと受け取ってもいいかな?

馬鹿。
嫉妬なんかするはず無いでしょ。
私達はただのメル友なのよ。

妻は普通のおばさんですよ。
奈美さんのように綺麗でもないし、オッパイだって奈美さんのように大きくない。
服を着ていても魅力的だったから、脱いだら凄いんでしょうね。
一度でいいから直に見てみたい。
あの軟らかそうなオッパイを触ってみたい。
奈美さんの豊満な胸に顔を埋めたい。
冗談ですよ。
奈美さんに嫌われたくないから。

妻はこのような猥談が嫌いでした。
私の友人が酔ってエッチな冗談を言っただけでも、嫌悪感を露にした事もあります。
しかし妻から帰ってきたメールは、そのような会話を楽しんでいる様なもので
した。

もう、エッチなんだから。
そんな事ばかり書いていると本当に怒るわよ。
でも、もう駄目。
昔は少しだけ自信があったけれど、今はとてもお見せ出来るような代物では御座いません。
どうにか下着なんかで誤魔化しております。
それよりも一度会っただけなのに、私の胸が大きいのをどうして覚えているの?
もしかしたら、あの日その様な事ばかり考えていたな。
やはりエッチなんだ。

はい。
残念ながら、男は皆エッチなのです。

このようなやり取りをした夜はいつも以上に激しく乱れ、私に抱かれながら北村に抱かれている気持ちになっているのではないかと思うと、猛烈な嫉妬でいつもよりも激しく責め続けてしまいます。
このように私の悪戯メールによって夫婦のセックスは充実し、私は更にメールに没頭して行きましたが、それは妻も同じでした。
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悪い夫 3/29(木) 15:38:02 No.20070329153802

妻からの返信メールは短く素っ気無いものでしたが、返事が来た事は大きな変化で、私を傷付けたくない気遣いからかも知れませんが、このようなメールが来た事は話しません。
その後もメールを送り続けると、ほとんどが苦情のメールなのですが時々返事が帰って来るようになり、徐々に言葉も優しくなっていきます。

お互いに既婚なので、例えメールだけでもこのような事は良くないですよ。
家庭を大事にしましょう。

「最近迷惑メールの事は言わなくなったがどうなった?」
「そう言われれば来なくなったわ。あなたの言っていたように、もう飽きたのね」
私はドキドキしていました。
妻が私に隠し事をして、例え短い文章にしても私以外の男とメール交換をしている。
私以外の男と言ってもそれは私なのですが、それだけの事でも得も知れぬ興奮がありました。
それは妻も同じなのか、愛を囁くようなメールを送った日に限って、風呂上りにきれいな下着を身に着け、いつまでもドレッサーの前で髪を梳かしながら誘われるのを待っています。

情け無いです。
辛いです。
妻や子供達の顔を見ると、罪悪感で押し潰されそうです。
しかし奈美さんを好きな気持ちはどうにもならない。
奈美さんの事ばかり考えてしまい、このままでは狂ってしまいそうです。
私はどうしてしまったのだろう。
上手く説明出来ませんが、このような気持ちは妻と付き合っていた時もありませんでした。
今の私はこのようなメールを送って、奈美さんに怒られる事さえ嬉しいのです。

すると妻からの返事は、宥めるようなものでした。

そう自分を責めないで。
おそらく一時的な気の迷いですよ。
別に不倫しているわけではないし、メールぐらいでそこまで自分を追い込まなくても。

妻の中で、メールでもこのような事は良くないから、メールぐらいは良いに変わっていました。
このようなやり取りが半月ほど続き、妻からの返信メールの文章は徐々に長くなり、世間話や職場での愚痴を打ち明けるまでになっていきます。
そして私と二人でお茶を飲んでいた時、妻は突然ある男の名前を口にしました。
「あなたの同級生で、以前あなたに強引に連れて来られて泊まっていかれた事のある、北村さんという方はどうしてみえます?」
北村とは私の高校の同級生で、妻と同じで小学校の教師をしています。
同じ県内には住んでいるのですか端と端とに離れていて、彼とはずっと疎遠になっていました。
それが一年ほど前に偶然会社近くの居酒屋で再会し、彼は虐め問題の研修に来ていてホテルに泊まって翌日帰るとの事だったので、我が家まで強引に引っ張って来て泊めた事があります。
「さあ?あれ以来、また疎遠になってしまったからな。でも年賀状はずつと来ていたはずだぞ。どうしてだ?」
「いいえ・・・・別に・・・・・」
今までにも友人や同僚、後輩などを我が家に連れて来た事が何度かあるので、メールの相手は特定出来ないだろうと思っていましたが、何故か妻は北村だと思ったようです。
その証拠に翌日のメールには、虐め問題の相談のような事が書かれていました。

私は間違いを犯してしまいました。
ある生徒が数人の生徒に聞くに堪えないあだ名をつけられて、からかう様な口調で呼ばれていたので虐めに繋がってはいけないと、生徒達を酷く叱ってしまいました。
しかし後であだ名をつけられた生徒に詳しく聞いたところ、あだ名をつけられて呼ばれる事が、仲間に入れてもらったようで嬉しかったと言うのです。
それであだ名をつけた生徒達とも話し合ってみましたが、親しくなったからあだ名で呼んでいたと言うのです。
私はすぐに虐めが頭に浮かび、過剰に反応してしまって正常な判断が出来ませんでした。

私は北村になり済まそうと思いましたが、教育のことについては素人なので、一般的な事しか書けません。

教師とて人間です。
間違いがあってもおかしくありません。
では間違ったと思った時はどうするか。
それも一般社会と何ら変わりません。
間違ったら謝る。
教職を特別な職業だと思わずに、間違いだと分かったら素直に非を認めて謝る。
それ以外には無いように思います。

北村は教職を鼻にかけるような男ではなく、どちらかと言えば自然体に近い男だったので、この返事で完全に北村だと思い込んだ妻は、その後学校での出来事などを自らメールしてくる事もあるようになり、完全なメル友になっていきました。
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悪い夫 3/29(木) 15:35:03 No.20070329153503

私には以前から寝取られ願望がありました。
しかし妻が実際に他の男に抱かれるのは耐えられません。
仮に私が望んだとしても両親共に教師の厳格な家庭で育ち、自らも小学校の教師をしている真面目な妻が、浮気をすることなど考えられないのです。
ですから私は、妻が他の男に抱かれるのを想像するに留めていました。
見るからに優しい小学校の先生という容姿の妻が、みんなが帰った後の教室で、同僚教師の反り返ったペニスを口いっぱいに頬張る姿。
校長室のソファーの上で、校長の熟練した指技に歓喜の声を上げる姿。
生徒の父親とラブホテルに行って、私よりも一回りも二回りも大きなペニスを入れられて、獣のように吠えながら全身を痙攣させる姿。
家では良妻賢母と言っても良い妻が、訪ねて来た昔の教え子の若いペニスに狂ってしまう姿。
そのような妻を想像するだけで、私のペニスは硬くなってしまうのです。
今思えばこのような事を考えるようになったのは、妻が35歳を過ぎた辺りからだったように思います。
それまでの妻はセックスに消極的で、私が望むので仕方なく応えているだけなのかと思った事もあります。
しかし35歳を過ぎた辺りから徐々に積極的に成り、自からも腰を動かすようになりました。
そして40歳になった今では、口には出しませんが妻から誘って来るような仕草を見せる事も増え、感じてくると多少の要求もしてくるようになったのです。
「そこ・・・・もっとそこを触って欲しい・・・・」
これは私達夫婦にとって大きな変化だったのですが欲望は限りなく、もっともっと乱れる妻を見てみたい。
今まで見せたことがないような、もっと淫乱な妻の姿を見てみたい。
妻がまだ自分を抑えているのは、逆に仲が良過ぎるからだと思います。
私も同じで、妻にもっと卑猥な事を要求したくても、一緒に暮らしている夫婦だからこそ出来ない事もあるのです。
そのような私がこのような事を思いついたのは、友人達との飲み会の後でした。
その日友人の中の一人が、二台携帯を持っていることが分かりました。
「実はこの携帯は、女房には見せられない携帯なんだ」
「悪い奴だな。でも家に請求書や明細が送られてくるだろ」
「それなら心配ない。それは・・・・・・・・」
それを聞いた私は、別の事を考えていました。
妻に浮気されるのは絶対に嫌です。
しかし他の男に夢中になる妻も見てみたい。
そのような両極端の思いを、少しでも満たすことの出切る方法を。
数日後、私の手元には新しい携帯がありました。

突然のメールをお許し下さい。
今は名乗れませんが私はご主人に連れられて、一度お宅にもお邪魔させて頂いた事のある者です。
卑怯にも奥様のアドレスは、その時ご主人の携帯を見て知りました。
正確には奥様のアドレスが知りたくて、奥様がビールを取りに行き、ご主人がトイレに行った隙に無断で盗み見たのです。
正直に言います。
私は奥様を一目見た瞬間、奥様に恋心を持ってしまいました。
一目惚れなど信じなかった私が、初めて奥様とお会いした時から奥様の事が頭から離れなくなってしまったのです。
卑劣な男だと悩みましたが、時が経てば経つほど奥様への想いが大きくなってしまい、このような恥知らずな行為に及んでしまった事をお許し下さい。
私も妻や子がありながら、この気持ちを抑える事が出来ません。
自分の事は名乗らずに、卑怯なのは重々承知の上でお願いしたいのですが、せめてメル友になって頂けませんか。
それ以上の関係は望んでおりません。
どうか宜しくお願いいたします。

妻からの返事はありません。
それどころか携帯を私に見せて、気持ち悪いと言いました。
それは夫としての私には喜ばしい事でしたが、男としての私にとっては残念な結果です。
「どうせ悪戯だろうから、構わないで放っておけばいいんじゃない」
そう言いながらも私は妻にメールを送り続けましたが、妻はすぐに削除してしまい、返事を返す事もありません。
「未だにメールが来るの。好きだとか、愛してしまったとか。気味悪いから、この際アドレスを変えようかしら」
「俺の周囲にはそのような事をする男はいないから、誰か引っ掛かってこないかと、いい加減に考えたアドレスに送り続けているのだろ。その内飽きるって」
「でも、私が既婚なのも知っているのよ」
「誰か乗ってこないかと、手当たり次第色々なアドレスに送っていれば、中には主婦だって沢山いるさ。単なる偶然だ」
妻の名前を書くと大事になるような気がして、奥様と書いていた事が失敗だったと気付きます。

私は本当に卑怯で情けない男です。
奈美さんとメールで良いから会話したいのに、ご主人に知られるのが怖くて名乗れないのです。
こんな私では、メル友になんてなってもらえないですよね。

このようなメールは迷惑です。
今後このような事はやめて下さい。

名前を書いた事で私の周りにいる人間だと確信した妻は、初めて返信して来ました。
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柴田 3/28(水) 11:45:31 No.20070328114531

その後私は家に戻り、妻も別居してから行かなくなっていた心療内科に通い始める。
それからは週に一度は青山と完全に別れた女将を抱き、他の日は毎日のように妻を抱いた。
しかし半年が過ぎた頃、女将は他に男が出来たのか急に店を畳んで姿を消す。
私は女将を抱く事で妻とのバランスを保っていたつもりだったが、女将がいなくなってもそれほど落胆はしなかった。
それは妻の変わり様に原因があるのかも知れない。
普段の妻は以前の妻に戻りつつあるが、夜の妻は全然違う。
毎晩のように私に謝り、私の言う事ならお尻の穴にまで舌を入れる。
そのような趣味は無かったが、成り行きでしてしまった本来そのような目的の為にあるのでは無い穴にまで私を受け入れた。
何でも私の言い成りになる妻。
それも悪くないが、私は昔が懐かしい。
妻と対等に付き合い、お互いに相手を思い遣っていた頃が。
いつかそのような時がまた来るのか。
以前の私は、間違いなく妻を愛していた。
しかし今の私は、このように変わってしまった妻を本当に愛しているのか。
ただの独占欲だけで、一緒に暮らしているのではないだろうか。
昼間は優しく出来るように成った気がするが、夜になると思い出しては無理難題を吹っ掛ける。
それを考えると、復讐と性の捌け口の為に妻を縛り付けているのではないだろうか。
しかしその答えはまだまだ出そうもない。
今は必死で尽くしてくれる妻もが、その内答えを出してくれるかも知れない。
二人が歳をとってセックスなどしたく無くなった時、本当の答えが分かるのかも知れない。
それまでは妻を愛していると信じるようにしよう。
歳をとってから後悔しないように。
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柴田 3/28(水) 11:44:03 No.20070328114403

私は女将の寝室で、時間も忘れてとても妻とは出来なかったような事をさせ、小料理屋を出たのは午前2時を過ぎていた。
そして真っ暗な夜道で女将の乱れようを思い出していると、家に帰らなければならないという思いからか全て妻と重なってしまう。
女将も私とは会いたくなかっただろう。
しかしいざ始まってしまうと、何もかも忘れて貪欲に快感を貪っていた。
妻も最初は拒む素振りを見せたかも知れないが、結局は快感を得たいがために、青山や今中に言われるままに何でも受け入れたに違いない。
別れたがっているとは言っても、女将はまだ完全には青山と切れていない。
私には青山の女を甚振っていると言う快感もあった。
これが未だに別れた夫を愛している恵理なら、快感は倍増したかも知れない。
青山が離婚した女将を手放さなかったのは、おそらく別れてからも、最初の頃は別れた夫を愛していたからだろう。
他人の妻を辱める快感。
他の男を愛している女を甚振る快感。
大人しく真面目な女を淫らに乱れさせる快感。
妻はそれら全てを満たしていた。
それで今中は、私が知った後も諦め切れなかったのだ。
これが他人の奥さんなら、想像するだけで興奮してしまう。
しかし勝手だとは思っても、自分の妻ならこれほど悲しい事はない。
このような時間では妻は眠っているはずで、そのような妻の顔を見ずに済むと思っていたが、家に着くと玄関とキッチンだけに明かりが灯っていた。
「起きていたのか?」
「お食事は?」
「ああ、腹が減った」
妻は並んだ料理を温め直す。
「千里は?」
妻は食欲がないと言って、私が食べるのをじっと見ていた。
私は逃げ出したかった。
離婚して妻の事を忘れられれば、私は楽になれると思った。
しかし離婚した後の事を考えてしまう。
離婚した事を青山や今中が知り、妻も寂しさから自棄になって。
妻がまだ私を愛してくれているとすれば、彼らにとっては魅力があるに違いない。
今の青山にはそのような力はないが、今中なら青山が女将にしたように、妻を囲う事が出切る。
好きな時に妻を抱き、自分の思い通りの女に変えていく。
妻も生きていくために今中に媚を売り、今中の気に入るような化粧をして、今中が好きな下着を着けて待つ。
考えただけでも狂いそうだ。
やはり私は、このような妻でも愛していると実感した。
愛しているからこそ憎いのだ。
「しばらく別居しよう。別居してこれからの事を考えよう」
妻を自分のものにしたままで妻から逃げる。
結局妻を一人にするのが心配で、私一人が家を出た。
最初は一ヶ月のつもりで契約したマンションも、妻との事を先延ばしにしたくて契約し直す。
その間子供達は定期的に来てくれていたが、妻とは一切会っていない。
そして一月半経った頃、娘が神妙な顔で訪ねて来た。
「帰って来て。このままだとお母さんが・・・・・」
「千里は元気にしていると言っていたじゃないか」
娘達は私に心配掛けまいと嘘を吐いていた。
妻はご飯を作らなくなり、今では掃除洗濯など何もしないので全て娘達がしていた。
「お母さんが悪いのでしょ?」
何もしない事を娘が責めると妻は私への謝罪の言葉を繰り返すだけで、泣いてしまって話しにならないと言う。
「いや、お父さんにも悪いところがあった。これはお互いに・・・・・」
「嘘!お母さんは何をしたの?まさか・・・・・」
娘達も薄々気付いているのだろうが口には出さない。
妻と話しに行くと言うと娘達は気を利かせて、マンションに残ると言うので私一人が久し振りの我が家に帰った。
娘達の言っていた事は本当のようで、キッチンなども一応は片付いてはいても、きれい好きの妻が片付けたのでは無い事が分かる。
そして寝室の前まで来た時、中から妻の声が聞こえてきた。
「逝ってもいい?・・・・逝く・・・逝く」
「千里!」
男がいるのかと思って勢いよくドアを開けると下半身だけ裸の妻が、ベッドの上で脚を開いて自分で触っていた。
「いやー・・・見ないでー・・・・逝く・・・逝く・・・逝くー」
逝く寸前だった妻は指の動きを止められず、私の見ている前で達してしまった。
辺りを見るとこれが私達の寝室かと思うほど物が散乱していて、ゴミ箱からは入り切らない大量のティッシュが零れ落ちている。
おそらく妻は、子供達が留守になると自慰を繰り返していたのだろう。
私は情けなくなり、泣いている妻を無視して部屋を片付け、掃除機を掛けていると妻が部屋を飛び出していこうとしたので後ろから捕まえた。
すると妻からは何度も繰り返し自慰をしていたのか、濃縮された女の匂いがした。
「洗ってやるから来い!」
私は妻を裸にして、自らも裸になって妻の白い肌が赤くなるほど擦る。
そして手に泡を乗せると、今まで妻が触っていたところを優しく洗う。
「千里・・・・おまえ・・・・・」
私が洗えば洗うほど、妻のそこは石鹸とは違うものでヌルヌルになっていく。
そして私が立ち上がってシャワーで流そうとした時、妻は屈んで私の性器を口に入れた。
「やめろ!」
しかし妻は、私の性器を咥えたまま首を振る。
何とか私を硬くさせようと妻の動きは激しさを増し、口の中に唾を溜めて、クチュクチュと音まで出して刺激する。
私の性器は見る見る膨らんでいったが、それは妻に女将の姿を重ね合わせていたからかも知れない。
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柴田 3/28(水) 11:41:29 No.20070328114129

結局女将は裸にはなれず、上下黒の下着姿で横に座ってきた。
「これでいいでしょ?さあ飲んで」
私は無言で彼女の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外すと女将から剥ぎ取る。
女将は一瞬私を睨んだが、すぐに作り笑顔になって右手で胸を隠しながら、左手に持ったビールを注ぐ。
私は右手に持ったグラスを一気に空けると、左手で下着の上から性器を触る。
女将は咄嗟に胸を隠していた手で私の手を押さえたが、暫らく触っていると抑える手の力は抜けていき、息遣いも乱れてくる。
「酌をしろよ」
「えっ・・・・・ええ・・・・」
カウンターに置かれたビール瓶に手を添えて、快感に堪えていた女将がそれを持ち上げた瞬間、私は下着の脇から指を差し込んだ。
すると女将のそこからは大量の愛液が漏れ出し、指を入れて欲しいのか私の首に抱き付いて腰を浮かせる。
「早く注いでくれよ」
「だめー」
女将の腰は私の指を求めて妖しくくねる。
「中も触って欲しい・・・・指お願い・・・指を中に・・・・・」
「俺を変態のように言っておきながら、このざまは何だ」
「ごめんなさい・・・・・でも我慢出来ない・・・・・凄く感じちゃって・・・・」
布団の上ではなくてこのような場所で弄られる事に、次第に女将も興奮して来ていたのだろう。
女将の黒いパンティーを抜き取って、カウンターの上に座らせると大きく脚を開かせた。
「こんなのいや・・・・・・恥ずかしい」
「こんなにグッショリ濡らして、何が恥ずかしいだ」
「だめ・・・もう逝きそう・・・・・・逝く・・逝っちゃう」
女将は私の頭に抱き付いて、二度三度腰をピクピクさせると急に静かになった。
女将はしばらく余韻を楽しみたいようだったが、この体勢は丁度私の顔に女将の乳房が押し付けられていて息苦しさを感じたので引き離すと、カウンターから降りて夢遊病者のようにふらつく足で下に潜り込み、私のチャックを下げると既に硬くなっていた性器を器用に取り出す。
そして女将は躊躇する事無く口に含み、頭を前後させながらベルトを外した。
鍵は掛かっているが、もしも他の客が入ってきたら何と思うだろう。
このような場所で私はズボンとパンツを膝まで下げられ、その前に屈んでいる女将は全裸なのに靴下とサンダルは穿いているという滑稽な格好で、激しく頭を動かしながら口でサービスしているのだ。
「出すから飲め!この後チンチンが欲しければ飲め!」
やはり私は、前回のようにはもたないと思った。
しかし女将は、あの時のようなセックスを期待しているのだろう。
それで一度出しておき、女将の中に入った時に少しでも長く持ち堪えようという意識が働いたのだ。
「俺が回復するまで、少し遊んでやるからここに寝てみろ」
テーブル席の上に寝かせて色々なところを嬲り続け、30分後にはそのテーブルに手をついてお尻を突き出した格好の女将の後ろで腰を動かしていた。
その間、何人かの常連客が入って来ようと扉に手を掛け、鍵が掛かっている事が分かると外から女将を呼ぶ。
「今日は臨時休業か」
女将は彼らに聞こえてしまわないように、声が出ないように手を噛んで我慢するが、私はそのような女将を虐める事に興奮を覚え、誰か来ると逆に意地悪く腰の動きを早くした。
女将が目当てで来た客かも知れない。
そう思うと優越感に浸ることが出来、更に腰の動きは早くなり、声が出てしまわない
ように必死に我慢する女将が更に妖艶に見えてしまって終わりが近付く。
「出してもいいか?」
「出して・・・・もう出して・・・・」
性器の大きさやテクニックでは青山には勝てない。
それでも女将が私を向かい入れたのは、一度の挿入でいつ終わるとも知れない連続した快感を得られると期待したからに違いない。
ここが寝室なら、当然「まだ出さないで」と言っただろう。
しかしこのような状況では、流石の女将も早く終る事を期待した。
「中に出していいか?」
「中はだめ・・・お尻に・・・早くお尻に・・・もう・・もう・・・・」
女将は快感をコントロール出切るようだ。
何度も何度も逝きたいのだろうが、この一度で終わりなら、それはそれで深く逝こう
とする。
正気の私には前回のような快感を与える事など到底出来ないが、この状況が私を救ってくれた。
この商売では、女将がフリーでいる事も大切な事なのだろう。
圧倒的に女将を目当てに来る客が多いので、青山も外で会うか、ここに来る時は店が終わった頃に来た。
私はただ我慢出来なかっただけなのに、女将は客にこのような事が知られないように、私がわざと早く終ったと勘違いしている。
興奮している私には、快感をコントロールする事など出来なかっただけなのに、あれだけ虐められても私の事を優しいと言う。
不倫とはこのような物なのか。
ことセックスに関しては、妻には出来なかったような事が、女将に対しては何でも出来てしまう気がする。
キッチンで洗い物をしている妻を見ていて、俗っぽいが裸にエプロンで洗い物をして欲しいと思った事がある。
しかし妻には頼めなかったし、頼んでも妻も嫌がって受けなかっただろう。
それが女将とは、あのような場所でセックスまで出来てしまう。
妻とお風呂に入っていて、性器を洗って欲しいと思った事があるが、結局は背中を流してもらうのが精一杯だった。
しかし女将には性器だけを丁寧に洗わせ、その後前に立たせると大きく足を開かせて、女将の性器を悪戯しながら洗ってやっている。
女将もまたそれが嫌そうではなく、私を誘うかのように少し腰を動かしながら、艶っぽい目で見詰めてくる。
私以外とのセックスでは、やはり妻もそうだったのだろうか。
青山に虐められながらも、目では青山に縋っていたのか。
一度逝けば次が欲しくて、声を出してお強請りしたのか。
私との時では恥ずかしくて開けないほど、大きく脚を開いて自ら性器を晒したのか。
「今度はベッドで・・・・・・・・」
やはり女将はこれだけでは満足出来ずに、2階の寝室に誘ってきた。
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柴田 3/27(火) 11:08:49 No.20070327110849

私は妻の待つ家に帰るのが怖かった。
青山と今中の事を任せた以上、私は妻とだけ向き合わなければならない。
離婚届を書かせても、それを提出しようともしない私。
離婚すると言いながら、全て話せば許せるかも知れないような事を言う。
未だに妻を諦め切れない私は「もう裏切らないでくれ。俺だけを見てくれ」と縋りつきたい。
しかし男である私は「お前のような淫乱な女とは暮らせない。離婚届を出して、正式に別れるから出ていけ!」と叫びたい。
この相反する気持ちが、私を家から遠ざける。
そのような事を公園のベンチに座って考えていると、優しそうな顔をしたお母さんが、子供を連れてやってきた。
子供を砂場で遊ばせている光景は、今までならなら微笑ましく見ただろう。
しかし今の私は、全く違う事を考えてしまう。
あの優しそうな奥さんも、妻のような状況になれば自ら性器を開いて見せるのだろうか。
二人の男に無理やりされても、感じてしまって獣のような声を張り上げるのだろうか。
反対側を見ると妻と同年代に見える、メガネを掛けたの真面目そうな奥さんが小さな
犬を散歩させている。
あの奥さんも、チャンスさえあれば旦那以外の男に抱かれたいと思っているのか。
真面目そうな顔をしていても、頭の中はセックスの事で一杯なのかも知れない。
実際不倫していて、男と会ってメガネを外せば、涎を垂らしながら自ら激しく腰を使うのか。
絶対にこのような事は有り得ないと思っていた妻が他の男を求めた事で、どんなに真面目そうな女でも、一皮剥けば淫乱に違いないと思ってしまう。
そのような事を考えていると子供連れの奥さんの、上下に揺れる乳房が気になって仕方がない。
犬を連れて散歩している奥さんの、歩く度に左右に揺れるお尻を目で追ってしまう。
目の前にいる二人の奥さんが裸にされて、男に組み敷かれる姿が浮かび、一人興奮して股間を硬くしていた。
妻が男達の嬲り者になった事が泣きたいほど悔しくて、相手を殺したいほど憎んでしまうのに、それが他人の奥さんだと興奮してしまう自分に気付く。
家に帰りたくない私の足は、自然と小料理屋に向かっていた。
「ごめんなさい。まだ開けていないの。6時からだから・・・・・」
振り向いた女将は、私だと分かって一瞬固まる。
「恵理ちゃんなら来ないわよ。辞めてしまったから」
私は恵理に会いに来たのだと知る。
その証拠に落胆していた。
娘のために必死に働く母親。
夫以外に身体を開かなかった女。
しかしそのような彼女も、離婚してから身体が寂しかったに違いない。
あの時ホテルで強引に押し倒していたら、おそらく彼女は。
そのような思いから、上手く彼女を誘えばホテルについてくるような気がして、ここに来た事を自覚した。
しかしここには彼女は来ない。
アパートに押し掛けるのは彼女の娘に悪い。
本当は真面目そうな女が乱れる姿を見たかったが、仕方なく狙いを女将に切り替えて、着物姿の時とは違って髪を肩まで垂らした女将の身体を舐めるように見ていた。
私を罠に嵌めた話を避けたい女将は、気を取り直して平然と振る舞おうとしたが、私に背を向けている事で動揺が分かる。
「あれは仕方なかったのよ。私もあんな事はしたく無かったけれど、言われた通りにすれば別れてくれると言ったから」
黙っている私が不気味に思えたのか、痺れを切らした彼女は勝手に話し始める。
彼女が別れたかった事に気付いていた青山は、裸で私と重なれば二度と来ないと言ったそうだ。
実際あれ以来ここには来ていないと言う。
「俺とセックスして見せろと」
「そこまでは・・・・・・・青山達は私達が裸で重なっている写真を撮ったら帰って行ったわ。あれはあの後私が我慢出来なくなって勝手に・・・・・・」
ようやく振り向いた女将は、私の厭らしい目付きに気付いたのだろう。
「分かったわ。今日はお店を休みにするから許して」
女将は私の前を通り過ぎて、私が入って来た入り口まで行くと鍵を掛ける。
「シャワーを浴びたいから、ビールでも飲んで待っていて」
カウンターに座った私の横に来ると、ビールとコップを置いてシャワーを浴びに行こうとする。
「シャワーはいいから脱げ。裸になって酌をしろ」
私が手首を掴むと、必死にその手を振り払おうとする。
「何を言っているの?それなら奥に行きましょう」
「いいからここで脱げ!」
「そんな変態のような真似が出切る訳無いでしょ!もう帰って!」
「酔って意識のない男に、勝手に跨るような変態が偉そうな事を言うな!いいから脱げ!」
私の鬼気迫る表情と異常な要求に恐怖を感じたのか、手首を掴まれたまま今度は横に座って身体を密着させ、片手でビール瓶を持ってお酌をする。
「機嫌を直してこれでも飲んで。その後奥でゆっくり楽しみましょう。償いを兼ねて一生懸命サービスするから」
「俺達は離婚する事になった。あの写真が切欠だ。人生もうどうでも良くなった。今の俺には復讐する事しか残されていない」
私が嘘をついて狂気を演じると、彼女のビールを持つ手が微かに震える。
「脱げよ。裸になって酌をしろ」
「分かったから放して。柴田さんは、そう言うのが好きなのね」
私に逆らわない方が得策だと思ったのか、彼女は服を脱いでいったが、流石の女将もこのような店先では恥ずかしそうだった。
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柴田 3/27(火) 11:05:59 No.20070327110559

私はその後の事も知りたかったが、妻のこのような姿をこれ以上見ていられなかった。
この後二人同時に相手をさせられたのか。
以前見た事のあるAVのように、青山に乳房を揉まれながら今中に性器を嬲られる妻。
今中に後ろから責められながら、口には青山を受け入れる。
そして青山に跨っている妻を見て、終った今中が「自分から腰を使っているぞ」と冷やかす。
そのような光景が次から次に脳裏に浮かび、私自身が耐えられなくなったのだ。
しかし私は妻の精神面を考えて、これ以上このような事をさせるのをやめるのだと心の中で嘯く。
私は妻の事を考えるのが嫌で、青山や今中に対する怒りを新たにしていた。
青山は放っておいても自滅すると思ったが、今中は痛くも痒くもない慰謝料をさっさと払って、何もなかったかのように今も平然と暮らしている事だろう。
そう考えると仕事どころでは無くなり、会社を抜け出すと足は自然と今中の会社に向かっていた。
上場企業ではないが今中の会社は思っていたよりも大きくて、受付の隣には警備員までいる。
「お約束は承っておりましたでしょうか?」
「いや」
「今はお会い出来ないと言っておりますが」
無視して入って行こうとする私は、警備員と揉み合っていた。
その時後ろから、一人の老人が声を掛ける。
「どうした?」
「今中茂樹に会わせろ!」
老人はしばらく私の顔を見ていたが、周りの者の制止を振り切って私をエレベーターに乗せる。
「社長、危ないです」
「大丈夫だ」
そこは二階にある応接室で、この老人が父親だと分かった私は、矢継ぎ早に今までの事全てを話した。
「また青山か」
そう呟くとお茶を持って来た女性社員に、すぐに今中を呼ぶように告げる。
そして5分もせずにやって来た今中は、入って来るなり私の顔を見て固まった。
「妻に訴えさせる事にした」
「あの話なら終っているだろ」
「ただの不倫ならな。妻を脅して、二人で嬲り者にした事が分かった。その後も何とか関係を持とうと、その時撮った写真で脅していたらしいな」
「あれは合意の上だ。奥さんもヒーヒー言って喜んでいたぞ。それに写真で脅した覚えはない。奥さんから、身体が寂しいから抱いて欲しいと言ってきた。第一脅した証拠でもあるのか?」
「じゃあ裁判所で」
「何が裁判だ!逆に名誉毀損で訴えてやる!奥さんは可也欲求不満だったようだな。
いつ抱いても凄い乱れようだったぞ。俺は奥さんの欲求不満を解消してやっていただけだ。」
その時、それまで黙って聞いていた老人が立ち上がって今中に近付く。
「自分の女房が他の男に抱かれるのは嫌なものだ。もしも翔子がそうなったらお前はどう思う」
翔子とは今中の奥さんのようだ。
「翔子はそうならない。あんな誰にでも股を開くような淫乱女とは違う」
それを聞いた私は思わず今中を殴ろうと立ち上がったが、その時父親が老人とは思えないような力で殴った。
「私の育て方が間違っていた。あんなくだらない男とつるんで、こんな事ばかりしやがって。副社長を解任して、一年間の出向を命じる」
「親父、何を言っているんだ!」
「社内では社長と呼べ。一年間佐藤精器で、工員として働け」
「正気か?俺は次期社長だ。この歳になって、今更工員なんて出来るか!俺に油塗れになって働けと言うのか」
「油の匂いが嫌いか?私はあの匂いが好きだ。油塗れになってここまできた」
「時代が違う。そんな事は俺がやらなくても誰でも出切る」
「それならやってみろ。今のお前に何が出切る。お前は柴田さんの気持ちを考えた事があるか。逆の立場だったらと考えた事があるか。佐藤社長にしてもそうだ。佐藤精器は今苦しい。お前の機嫌を損ねたら、家族も従業員も食わせていけないと思って、こんな嫌な頼みを聞き入れたんだ。お前にその気持ちが分かるか」
今中は、私が会社に来た事が全ての原因だと言いたげに私を睨む。
「佐藤社長の下でネジの一本でも磨けば、他人の気持ちが少しは分かるだろう。それが嫌なら、すぐに役員会を開いて解雇する。強姦や脅迫で訴えられれば、それが証拠不十分で不起訴になっても、解雇するには十分過ぎるほどの理由になる」
今中が部屋を飛び出して行くと、老人は私に向かって土下座する。
「どうか訴えるのだけは許してやって欲しい。私が必ず罰を与える。それは青山に対してもだ。奥様に対して、きちんと謝罪させて慰謝料も払わせるから、ここはこの老人に免じて気を鎮めてもらえないだろうか」
この男は他人を引き下がらせる術を知っている。
これは息子可愛さに演技をしているのかも知れない。
息子の経歴に傷をつけないように、土下座までしているのかも知れない。
しかし私にも証拠はなく、老人が言う様に不起訴になる可能性が大きい。
下手をすれば妻の淫乱さだけが知れ渡り、今中や青山は無罪放免となってしまう。
私は油塗れになりながら、一代でこの会社を築いた男に任せることにした。

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