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北原夏美 四十路 初裏無修正

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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/08/04(Thu) 21:37

私はビジネスホテルを探して、チェックインし、これからの事を考えていましたが、取り合えず不動産屋へ行って、手頃な部屋を探す事にしました。いざ探して貰うと、なかなか金額等の事も有り、
見付からないものです。その日は諦めてホテルに戻り、買ってきた弁当を食べていると、携帯に妻からの連絡が有りました。何度も有ったのを無視していましたが、今度は出てみると、
「貴方あれは、如何言う事なの?今日帰ったら良く話し合って下さい。私はサインは出来ません。帰りは何時位になりますか?」
随分と興奮した声で、捲し立てて来ました。
「何を言ってるんだ。俺が何も知らないとでも思っているのか?自分の胸に手を当てて考えて見ろ!」
それだけ言うと、私は携帯を切りました。それからも何度も携帯に着信が有りましたが、出ませんでした。まだ離婚届に記入をしていないでしょう。今は無視する事にして、妻の出方を見る事にしました。
服を着たままベッドに横になると、不倫現場を目撃してしまってからの事が思い浮かび、別の事を考え様としても、頭から離れません。離婚を決意してからは、平静でいられる様な気持ちに成って
いたのですが、やはり無理なのでしょう。
今回は私が浮気をしていると、妻が誤解してこんな事に成ってしまったと、言い訳をしていましたが、それは嘘でした。それならば、何故こんな事に成ったのか?
私に責任が全く無かったとは言いません。自分では気が付かなかっただけで、何かは有るのでしょう。また、やはり夫婦と言えども、離れて暮らす事に問題が有ったのかも知れません。
でも単身赴任をしている家庭が、全てこんな問題を抱えているのか?そんな事は有りません。
では妻には責任が無いのでしょうか?『なぜ』こんな事に、それが妻の『本性』だったのか?何時まで『戦い』を続け無ければ成らないのか?
何とか心を平静に保とうと思うのですが、表現の仕様の無い感情に苛まれ、叫び出しそうに成ってしまいます。

午後9時位に又携帯が鳴り、妻からかと思い着信者を見てみると、彼女からでした。
「私です。今日は如何しました?ご自宅に電話を入れたら、奥様がまだ帰って来ていないと心配しておられました。何処に居らしゃるのですか?少しお話し出来ませんか?私少し酔ってしまって・・
申し訳有りません。もし良かったらこれから御会い出来ませんか?」
「今何処?これから行っても良いよ。」
彼女との待ち合わせ場所に行くと、確かに酔っている様です。
「来てくれて嬉しいです。次長は何を飲みます?」
私はビールを頼み、暫らく他愛の無い話をしていましたが、彼女がさり気なく聞いて来ました。
「奥さんとの間で、何か有ったんじゃ無いですか?今日は取引先との事でお聞きしたい事が有って、携帯に連絡したのですが、出られ無かったので、ご自宅に電話を入れさせて頂きました。」
私が妻からだと思って出なかった着信に、彼女からのものも有った様です。
「次長は帰っておられませんし、奥様の様子が何か尋常じゃ無いと言うのか・・・、良くは分かりませんが、何か普通では無い感じがして。」
「何でも無いんだけど、長く夫婦をしていれば、それなりに色々有ってね。まあそれ程の事でも無いよ。」
私は何とか気持ちを悟られ無い様に、気を使いながら答えました。
「本当にそうでしょうか?一寸私気に成る事が有って・・・」
「気に成る事って?何か何時もと違う様な事をしていたかな?僕なりに普通にしていたと思うけど。」
「やっぱり何か有ったのですね。普通にしていなんて言い方、おかしいじゃ有りませんか。私酔ってるから言いますけど、奥様は浮気しているんじゃ有りませんか?」
余りに突然の言葉に、言葉が出ません。
「実は次長が単身赴任している時に、一度ご自宅に伺った事が有るんです。確か近くに行く用事が有るので、奥様に伝える事か何か用事は有りませんかと、電話を差し上げたと思います。その時は、
何も無いと言われましたが、奥様はどんな方だろうと好奇心から御邪魔してしまいました。その時奥様は、慌てて服を着てきた様な感じで、髪も乱れていて・・・。それに玄関には、男物の靴が有ったので、次長が帰っていらしゃるのかと思いました。そう聞くと、奥様少し動揺された様な感じがしました。確証は有りませんが女の勘で、ぴんと来るものが有りました。次の日に出張で次長の所へ行ったのですが、その事は言えませんでした。だって証拠も、何も有りませんし、そんな事は言い辛くて。だから私、一寸した悪戯をしたんです。
次の日に奥様がいらっしゃるのは知っていましたから、次長の部屋に行って、女の痕跡を残しました。料理をしない男の人が、余り必要としない物を残したり、ブラシに私の髪の毛を付けたり、それと
シーツの目立たない所に、口紅を付けておきました。私成りの奥様への警告のつもりでした。」
私は唖然とするしか有りません。
「何故そんな事を?如何して・・・・」
「私にも分かりません。・・いや分かっているけど言えません。」
私の目をしっかりと見つめる彼女と、この日を境に距離が接近して行きました。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/08/02(Tue) 06:27

私は妻の行動に注意深く成りましたが、別に変わった所は有りません。しかし、男が妻を愛していると言っている以上、何か行動を起こす筈だと言う確信めいたものが有りました。
その日は意外と早くやって来ました。仕事中携帯に妻から連絡が有り、“今日は会社の人と食事をして帰るから遅くなる”と言って来ました。『やっぱり、思った通りに成るのかな?』
あの日以来何が有っても断っているようで、遅く帰る事は有りませんでした。
それが遅くなると言う事は、何か有ってもおかしく無いと思いました。
別にショックも受けず、私は打たれ強く成っているのかもしれません。

仕事が終って家に戻り、妻が男のマンションに行ってるとは限りませんが、一応車を出して確かめてみる事にしました。
マンションに着く、と妻の車が停まっています。この場所を、私が知っている事は、妻も男も知らないと思います。
暫らく車の中で待ちましたが、妻は出て来ません。私は男の部屋が何処か迄は知りませんし、オートロックのマンションの中には入れず、かと言って、このまま待つのも馬鹿らしく成り、家に帰る事に
しました。妻が戻って来たのは、それから3時間位後でしたが、リビングに入って来ても、私にまともに視線を合わせ様とはしませんでした。
「お帰り。楽しんで来たか?」
「ええ、遅くなって御免なさい。急に誘われたものだから、食事の用意もしないで。」
「いや良いんだ。楽しめたなら良かったじゃないか。遠慮する事は無いよ。これからも、誘われたら行くと良いさ。僕は明日早いからもう寝るよ。」
私が立ち上がると、「ありがとう。」と言って浴室に入って行きました。

朝私は、妻に封筒を手渡し、
「これ後で記入しておいてくれ。」
「ええ、何か急ぐものなの?今書きましょうか?」
「急ぐけれど、今じゃなくて良いよ。書いたら携帯に連絡してくれ。」
妻は怪訝そうな表情で見ていましたが、私は急いで玄関を出ました。その時、
「貴方!貴方!ちょっと待って!」
妻の悲鳴の様な声が聞こえましたが、走ってその場を離れ、携帯にも妻から呼び出しが有りましたが無視しました。
職場に都合で少し遅れると伝え、私は男の会社に急ぎました。
会社に着くと受付に男の部所を聞き、待ち合わせているからと嘘を言ってエレベーターに乗り、今日の仕事の準備で慌しい部所に入って行きました。男は私に気付いた様で慌てて出て来ましたが、迷わずに上司と思われる机の前に立ちました。机の上のネームプレートに部長と有ります。
「突然失礼しますが、田中課長の事で、お話が有ります。」
男は血の気の引いた顔で、私の後ろに立っています。部長はただならぬ様子を察知したのか、別室に案内してくれました。
「田中に何か有りましたでしょうか?」
私の名刺を見ながら部長は、前の椅子に恰幅の良い身体を沈めました。
私は田中の書いた念書を見せ、妻と今も続いているであろう事を伝えました。
「・・・そんな事が有ったとは全く気付きませんでした。困った事をしてくれたものだ。言い訳をする
のでは有りませんが、当社は社内恋愛にもある程度は厳しい所が有りまして。それがこんな事を・・・。困った事をしてくれた。
処罰は会社規定と照らし合わせて取らせて頂きます。馬鹿な事をしてくれたものです。私が責任を持って対処しますので、今日の所はこれでご勘弁願えないでしょうか?」
「宜しくお願い致します。」
後味の良いものでは有りませんでしたが、私が今出来る事をした積もりです。
会社に行っから今日は有給休暇を取る事にして、昼頃に家に戻り妻が居ないのを確認して、取り合えず
必要なスーツや下着等を旅行鞄に詰めした。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/31(Sun) 18:02

私生活は相変わらず悶々としたものですが、仕事は私の事情を考慮してはくれません。
くたくたに成るまで仕事に追われました。その方が余計な事を考え無くても良い唯一の時間です。
そんな私の部下は、たまったものでは無かったでしょうが、彼女だけは何の文句も言わずに付いて来てくれましたが、
「さすがに次長がいると、職場の雰囲気が違いますね。皆ピリピリしちゃっていますよ。私は仕事をしているって実感していますが、他の人達は可也きつそうです。」
「そうか。自分の事で精一杯でそこまで気が付かなかった。悪い事をしてしまったね。少し気配りが足りなかった。」
「いいえ。そんな事は有りません。」
彼女には、私のそんな行動に、何かを感じている様でした。
それからまもなくの昼休みに、男の奥さんから電話が掛かって来ました。
「私達正式に離婚する事に致しました。その事でお電話掛けさせて頂ましたが、主人と別居する理由に成った浮気相手は、ご主人の
奥様でした。あの人が離婚する時に全て話してくれました。」
「えっ!それはどう言う事ですか?家の奴とは別居してから関係を持ったのでは無かったですか?」
私は、愕然としました。これまで妻の言っていた事は、全て嘘だった事に成ってしまいます。
「あのう、宜しかったら、仕事が終ってからお会い出来ないでしょうか?詳しく聞かせて貰いたいのですが。」
仕事が終ってから、奥さんに指定した喫茶店に向かいました。

喫茶店に入ると、奥さんは既に来ていました。
「お待たせして申し訳有りません。早々ですが、どう言う事なのか話して貰えるでしょうか。」
「ええ、分かりました。」
奥さんの話では、妻の言っていた不倫の時期よりも、更に4ヶ月前から男と関係を持っていた事に成ります。当時、浮気が発覚した
時に男は、相手の事は一切口を割らなかったそうです。
それが怒りを大きくしてしまい、別居に迄成ってしまったのは、何となく理解出来ます。
「でも今回はご主人にばれてから、何か熱病にでも罹った様で、私とまた暮らす様になってからも、気もそぞろで・・・。離婚は主人の方から言い出しました。その時に、私に全てを話してくれました。・・・奥さんの事を愛してしまったから、もうお前とは一緒には暮らせないって・・・。何かそちらに、ご迷惑の掛かる様な事は、していませんでしょうか?」
「いいえ、私の知る限りでは。何か言ってましたか?それとも、もう何か行動に?」
「何もしていないと思います。あの人ご主人の事を、恐れている様でしたから。でも、あの様子では何時まで我慢出来るのか・・・。その時は、思う様にして下さって結構ですから。」
もう長年生活を共にして来た相手に、未練は無いのでしょうか?
私の前に居る女性は本心は分かりませんが、吹っ切れた感じがします。私も妻と分かれた後に、この様に振舞えるのかどうか。
やはり男よりも女の方が、タフなのかも知れません。
「これから、如何なさるのですか?失礼な話、生活費等の方は大丈夫なのですか?」
「それは何とか。家を売ったお金と、今迄の貯えから出してくれるそうですから。ただ、子供にもお金が掛かりますので、何か仕事を探そうとは思っています。」
「その時に、お役に立てる事が有れば、何でも言って下さい。」
別れ際に、自分の住所と、男の住む事に成るマンションの場所を
教えてくれました。
奥さんの話に、強いショックを受けましたが、妻には暫らくの間伏せておく事にしました.
当然次の日に離婚届けを用意しました。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/31(Sun) 18:36

赴任が終わり帰って来て少し経った頃に、佐野から連絡が有り、下請けの会社で事務員を募集しているが、妻に勤めるつもりが有るのなら紹介するとの事でした。
男からの慰謝料は、毎月きちんと支払われていたので、働かせなくとも別に生活水準を落とす事も無かったのですが、何時まで続けれるのかは分かりません。一応妻はどう思っているのか聞いてみる事
にしました。
“仕事をしても良いのなら、働きたい。”との事だったので佐野に紹介を頼みました。
外に出すとまた何が有るか分かりませんが、家に男を連れ込む女です。仕事をしようがしまいが、
変わりは有りません。勤め出してからも、定時に帰って来て家事をきちんとやっています。
私が不審に思う事も無く、他人から見ると普通の夫婦に見えるでしょう。
あれからある程度時間が経ち、怒りが納まった訳では有りませんが、気持ちは少し落ち着いて
来ています。そう成ると、男がその妻と最後に来た時に、妻が男に視線を送った事が気に成り出し
ました。あれは気持ちに繋がりが有るからだと思っています。それならば、男が離婚でもする事に
成れば、妻はどの様な行動に出るのでしょうか?私と別れたく無いと言っていますが、本心は分か
りません。それなら仕方が無いのですが、一緒に暮らしている以上は気に成ります。
「もうあいつの事は忘れたか?今はどう思っているんだ?」
「何も思っていないわ。でも時々・・・・」
「時々どうした?また逢いたくなるか?」
「ううん、そうじゃ無くて、貴方にずっと拒否されているから・・・・、時々寂しく成るの。」
「そんな時逢いたく成るのか?思い出すことは有るだろうかな。」
短くは無い期間、関係を持った男を、この位の時間で忘れる事など出来ないと思います。
「そんな事は無いけれど、たまには抱いて欲しい。貴方は嫌だろうけど、抱いて欲しい。ねえ、たまにで良いから抱いて。お願い。」
私は抱く気は無かったのですが、知りたい事が有りました。
「僕は何もしないぞ。それで良いなら先に行って用意しておけよ。今日は寝室で良いぞ。」
「それでも良いわ。」
妻はあれ以来、笑顔を見せませんでしたが、その時は嬉しそうにいそいそと2階に上がって行きました。
シャワーを浴びてから寝室に入ると、妻はもうベッド入って待っていました。
「ベッド変えたのか?知らなかったよ。」
「ええ、貴方が嫌だろうと思って。」
ベッドを替えた位で、この寝室の嫌悪感が無くなる程、私の受けたショックは小さなものでは有りません。本当はこの家に居るのでさえ嫌なのです。
「好きな様にやってくれ。」
横に寝ると、妻は身体に舌を這わせて来ました。私の物を口に含むとやはり、前の妻とは違います。
舌を器用に動かし、執拗に攻めて来ます。明かに浮気前のセックスとは違います。男とのセックスで変えられた事は、私にとって屈辱以外の何ものでも有りません。
妻が絶頂を向かえそうに成った時、私は撥ね退けていました。
「お前、男に教わった事をよくも俺に出来るな。今日は、どんなセックスをするのか知りたくて、
お前の誘いに乗っただけだ。大体の事は分かったよ。」
立ち上がって寝室を出て行こうとすると、泣きながら縋り付いて来ましたが、突き飛ばして娘の部屋に入りました。可哀想な気もしましたが、強い怒りの方が勝っています。でも考えてみると、別れ様と思う気持ちが強い筈なのに、怒りを感じるのは、まだ妻の事を愛しているからだとも思ってしまいます。優柔不断な自分が嫌に成って来ます。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/31(Sun) 17:47

私は日曜の夕方に家を出て赴任先に戻り、妻も月曜の夜にはこちらに来ました。私は完全に口を利きません。
これからどの様な展開が待ち受けているのかは分かりません。
佐野達の意見を受け入れる形には成りましたが、それは私の気持ちの中にまだ踏ん切りが付かない部分が有っただけで、その辺の整理が出来れば結論は決まっています。
佐野からの電話も頻繁に入りましたが、私は特別伝える事は有りませんでした。
そんな或る日、また彼女が出張でやって来ました。
「次長、来月はまた同じ職場でご一緒出来ますね。楽しみにしています。今日も何か食事の用意をして上げましょうか?お口に合えばの話ですが。」
「有難う。気持ちが嬉しいよ。この前造ってくれたのは本当に美味しかった。またお願いしたい
所なんだけれど、今、家のが来てるんだよ。」
「えっ、奥様が・・・。仕事の方はお休みですか?」
「仕事は辞めたんだ。だからこっちに来てるんだけど・・。君が来てくれるんだったら、あいつは
連れて来るんじゃ無かったよ。」」
「何を言ってるのですか。仲の良いご夫婦は本当に羨ましいですわ。私もそんな家庭を造りたかった。
奥様は幸せだわ。」
彼女の表情は何時も通り明るく、辛い気持ちでいる私の心が少し和んだのは言うまでも有りませんが、
現実に変わりは有りません。こんな時ですから、私は彼女を女として意識してしまいました。
ただ如何なる事も無いのでしょう。
妻とお互いが信じ合えていると思えている時には、それ程意識する事も無かったのですが、今は何か心
の寄り所に思えてしまいます。
そんな気持ちでマンションに帰ると、沈んだ表情の妻がいます。何がこんなに暗くさせるのか、
私への贖罪の気持ちからか、今の立場の辛さからなのか、男と逢えないもどかしさなのか知る余地
も有りません。ただ彼女の事が、私の気持ちに余裕を持たせてくれていました。
「貴方、お食事は?」
「要らない。」
私は無愛想に言うと勝手に風呂に入り、外出の用意をしました。
「出かけるんですか?」
「ああ。」
行き先が有る訳で無いのですが、勝手に彼女の事を考えていました。
泊まっているホテルへ電話を入れると、まだ食事前だと言うので一緒に食べる事にしました。
「あら、お一人ですか?奥様は宜しいんですか?」
ホテルの部屋から出て来た彼女は、言葉とは裏腹にウキウキしている様です。
「うん、気にしなくて良いんだ。それより良い店を知っているから行こう。」
店に入ってお酒も進むと、仕事をしている時とは違う彼女がいます。屈託の無い明るさで色々話して
くれて楽しい時間を過せました。妻とも仕事帰りに待ち合わせてこの様な時を良く持ちましたが、
これからは2度と無いのかもしれません。その時はそんな事すら思い出しもしませんでしたが・・・。
ホテルに送って行くと何か言いたそうでしたが、あの男の様に器用でない私は何も出来ませんでした。
それで良かったのでしょう。彼女にその気が有ったのかどうかは分かりませんが、もしそうだとしても
関係を持ってしまうと、単に他に逃げ道を求めるだけでその先は見えています。
マンションに帰ると、妻は酔っていました。
「お帰りなさい。どこで飲んで来たの?女の人と一緒だったんでしょう?」
「ああ、そうだよ。何か悪いか?一緒に飲むくらいで、とやかく言われる筋合いは無いだろう?
何も疚しい事はしていないしな。お前とは違うよ。」
睨む様な視線を送って来ましたが、それ以上の事は何も言いませんでした。
あの日以来初めて妻が求めて来ましたが、男との痴態を見てしまった私には、それに答える事等
当然出来ません。
「今迄散々拒んで来て、良くそんな事が出来るな。どんな神経をしてるんだ?信じられねぇよ。」
「辛いの。貴方に嫌われる事をしてしまったし、私が悪いのは分かっているけれど・・・・。
でも辛いの。」
そう言うと、妻は自分の部屋に戻って行きました。たまには優しくと思っても出来る程時間が癒し
てはくれていません。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/30(Sat) 16:28

佐野との話の中で、妻は会社を辞める事に成りましたが、“相手
の男を追い詰めるのは返って危険な事に成らないか?
切り札的なものとして取って置いても良いのではないか?”
それは私的に納得出来ない部分も有りましたが、男の奥さんの
言っていた事も含めて納得するのも一理有るかなと思いました。
翌日奥さんに電話を入れると、午前中に来るとの事でした。
佐野夫婦が帰ってから、一言も口を利いていない私に妻は腫れ物
にでも触るかの様に接していますが、そんな態度にもイライラ
してしまいます。
「何をビクビクしてるんだ。これから奥さんが来るぞ。昨日は
黙ったままで謝りもしなかっただろう。今日は僕に恥を掻かす
なよ。」
「・・・ごめんなさい。きちんとします。」
妻との離婚を思い留まったのが、如何い言う結果に成るのか、
正しい選択だったのかは、まだ迷っていましたが、そう結論を
出したからには前に進むしか有りません。
進む事を選んだので有れば、私には知っておかなければ成らない
事が山ほど有ります。
「なあ、あいつと関係を持つ様に成ってからどの位に成る?」
「・・・初めの1ヶ月は何も無かったから・・・・」
「7ヶ月か。随分と騙し続けてくれたもんだな。ばれなかったら
どうするつもりだった。まだ続けてはいただろうが、僕と別れる
つもりだったか?」
「・・・続いていたと思います・・・・。でも、貴方と別れる
つもりは無かった。ただ・・・。」
「ただ何だ?その内に分から無く成ったかもしれないか?」
「いいえ、そんな事は無いわ。・・・ただ、そんな事をしていた
とは、貴方に言えないから騙し続けただろうと思って・・・」
「それが如何した?僕が浮気をしていると思っていたんだから、
別に気が咎める事も無かっただろう?勝手な言い分かも知れないが、男と女の浮気は本質的に違うと思う。こんな考え方はもう
古いのか知れない。でも、男は欲求を満たすだけに女を抱く事が
出来る。だからその為だけの店も山ほど有るんじゃないのか?
だけど女はどうだ?今の若い奴らなら如何かは分からないけど、
僕ら達位に成ると、そうは行かないんじゃないだろうか?お前は、あいつが既婚者だから、僕と別れる事を考え無かっんじゃ無いのか?」
「そんな事は無いです。あの人は奥さんと、もう別れる事になる
だろうと言っていたし、もし、別れ無くても私にはそれなりの収入が有るし、そんな気持ちなら貴方と別れる方を選んでいます。」
「そんなものかな?理解出来ないな。良く分から無いよ。ただこれからは、お前の収入は無くなるからな。もう勝手な事は出来ないぞ。」
本当は、あいつとのセックスは如何だったのか?どんな事をしたのか?それも知りたかったのですが、言い出せませんでした。
それらの事を知ったからと言って、何の役に立つ訳でも有りませんが、どうしても気に成ってしまいます。それらの事は、もう少し
気持ちの整理が出来てから聞こうと思いました。
そうこうしている内に田中夫婦がやって来ました。
「お電話有難う御座いました。ご主人のお気持ちは決まりました
でしょうか?」
リビングに入ると、前日と同じく床に正座した奥さんは私に
はっきりとした言葉で尋ねて来ました。
何も人に後ろ指をさされる事の無い人間は堂々としています。
妻もこんな事が無ければこの様にしていられたのでしょう。
何処に出しても恥ずかしく無い自慢のつまでした。それが今は
オドオドして俯いている姿を見ていると、本当に情けなく成って
しまいます。
「あのぅ奥様、この度は大変ご迷惑をお掛けしまして申し訳有り
ませんでした。なんとお詫びすれば良いのか・・・。本当に申し
訳御座いません。」
妻は床に頭を付けて、絞り出すような声で言うと、
「貴方に謝って貰わなくても結構です。」
明かに私に対する態度とは違う、冷たい中に怒りをあらわにした
言葉で制止ました。
当然な事だと思いましたが、その毅然とした態度に、この人の性格の強さが伝わります。
「ええ。決めました。この人には仕事を続けて貰いましょう。それから、私達は離婚を見合わせる事にしました。」
唐突な言葉に、男はチラリと私に視線を向けました。
「その代わり、まずは念書を書いて貰います。何時から不倫を続けたのかはっきりとさせて貰います。妻は仕事を辞めさせますが、
これから二人に何か有ったら、その時は会社に行かせて貰います。
ですから、妻が辞めた後から関係を持ったと言われては、会社的にも処遇に困るでしょうから。
それと慰謝料ですが、妻が仕事を辞めた分の金額を娘が大学を
卒業する迄の3年間払って貰います。
それが法律的に妥当なのか如何かは分かりません。もし異存が有ればそれはそれで構いませんが、それなら会社に行かせて貰います。妻もその内に仕事を始めるでしょうから、そうなればその分、支払
う金額も減らして貰って構いません。その事は誓約書にお互いきちっと書きましょう。
それと非常識な辞め方に成ると思うが、こいつには明日辞表を提出させる。来で有れば引継ぎ等色々しなければ成らないだろう、あんたの口利きで明日で終わりにして貰おう。良いな。」
男は「分かりました。」と家に来て初めて口を利きました。
「良いのね?貴方の責任で処理できるわね?そうさせて頂きます。私達も離婚するかどうか、もう一度良く話し合う事にしました慰謝料の方もそれで結構です。小遣いも遣りませんので、何とか出来ると思います。本当に有難う御座いました。」
奥さんの言葉に妻は男に視線を向けたのを、私は見逃しませんでした。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/29(Fri) 20:43

「志保その顔どうしたの?まさかあんた・・」
娘の部屋で横に成っていると、妻の腫れた顔を見て驚いた様な
美幸さんの声が聞こえて来ました。
階段を降りて行くと、佐野と美幸さんが呆然とした表情で私を
見ています。
「やあ、来てくれたのか。中に入れよ。」
私は佐野夫婦を中に招き入れましたが、今日は静かに時の流れに
任せていたかったと言うのが、正直な気持ちでした。
佐野はソファーに座ると、おもむろに煙草に火を点け、
「何か有ったのか?お前が殴ったのか?」
「・・・・・・・・」
「おい、何が有った?」
私は妻に手を上げた事が有りません。その妻の顔があれ程腫れ
あがっています。何も無かったとは言えません。
私は言葉が出ず、佐野も何を言って良いのか分からない様で、
無言の時間が続きました。
美幸さんはキッチンで、妻をいたわる様に何か話をしていますが、妻は泣いているばかりです。
「なあ、どうした?まさかだよな?」
佐野がポツリと言いました。
「・・・・佐野、・・・俺・・俺・・」
私は佐野の言葉を聞いた瞬間、涙が出そうに成り言葉が詰まり
ました。
長年付き合って来た友人は、全てを悟った様です。私の肩に手を
置きました。
「そうなのか?」
佐野はキッチンに行き、妻と美幸さんに声を掛けました。
「志保ちゃん、何が有ったのか詳しくは分からないが、俺達に
出来る事は無いのかい?こいつに言えない事でも美幸には話せ
無いか?美幸、二人だけで話を聞いてやれ。」
二人は2階に上がって行きました。
「なあ、大体の事は想像が付くよ。これから如何する?」
「・・・・別れ様と思っている。」
「そうか。お前は頑固だから俺が何を言っても駄目だろう。
でもな、別れるのは何時でも出来るぞ。
お前達も、夫婦としての歴史が長いだろう。後から後悔する様な事は無いのか?お前の気持ちは分かる。俺だってお前の立場なら
そう思うだろう。それでも冷静に成るまで結論は急がない方が
良いと思うぞ。」
その通りなのでしょう。一時の感情に任せて結論を急げば、後から後悔するのは私なのかも知れません。でもその時の気持ちは、
余りにも余裕の無いものでした。
暫らくして、妻達が戻って来ましたが、美幸さんも泣いていま
した。
「志保から色々聞きました。今回の事は、志保が悪いと思う。
でもね、誤解も有った訳でしょう。私達も志保の相談に乗って
あげられ無かった。このまま別れられたら、私も責任を感じるの。
もう1度考え直してくれないかしら。来月帰って来る迄で良いか
ら考えて。お願いします!」
美幸さんは妻を促し二人で深々と頭を下げました。
「俺もその方が良いと思うよ。」
3人の考えが一致した様です。確かに私の心の中にも怒りから
来る歯止めの効かない感情を、どうにかしなけえればと言う
気持ちが無かった訳では有りません。しかし、このまま許す事も
含めて考えると言えば、振り上げた手の置き場が有りません。自分でも如何したら良いのか分からなく成って来ていました。
「志保ちゃん、こいつと一緒に行って出来る事は何でもしなけ
れば。辛い事だけしか無いと思うけれ、それは仕様がないさ。
出来るよね?」
妻は俯いたまま頷きました。
「僕は許すつもりは無いんだ。チャンスを与えるつもりも無かった。だけど、いろんな想いは確かに有る。志保、これからお前は
相当辛い思いをするだろう。それでも許せるとは限らない。良い
のか?耐えられるか?それなら、考えない事も無いが、あくまで
離婚するのを延ばすだけだ。」
私は結論を先送りしてしまいましたが、何か安堵感を感じたのも
事実でした.
「貴方ありがとう。ありがとう。」
これからが、本当の『戦い』です。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/29(Fri) 20:20

夕方にと言って於いたのに、田中夫婦は早めの時間にやって
来ました。
男の方は、ソファーに腰掛け様としたのですが、それを奥さんが
制して床に二人で正座しました。
「この度は主人がとんでもない事を致しまして、真に申し訳
御座いませんでした。」
奥さんは床に頭を付けて謝りましたが、男の方は軽く頭を下げた
だけです。その事に気付いた奥さんは、
「何をしているの。ちゃんと謝りなさい。私まで恥を掻くのよ。」
それを聞いて、男は慌てて頭を床に付けました。
「奥さん、どうか頭を上げて下さい。それから、そんな所に座ら
ずに此方にどうぞ。家のも同罪ですから。」
妻も少し離れた所に俯きながら正座しています。
「いいえ、とんでも有りません。ここで充分です。この度お伺い
させて頂いたのは、ご主人様にお願いが有って参りました。
家の主人がこんな事しておいて、大変申しずらいのですが、今宅
の方は、もうご存知とは思いますが別居しております。恥ずかし
い話、私は務めを持たないもので、この人から生活費を預かって
おります。その事なのですが、ご主人様がこの人の会社に行かれ
ると、このご時世ですから最悪職を失ってしまいます。自業自得
ですから、この人にはその方が薬に成って良いのかも知れませんが、そのう・・・、私の生活費が心配に成ってしまいます。子供
も丁度お金が掛かる時でも有りますし、そこの所は何卒ご容赦願
えないでしょうか。その代わりと言っては何ですが、私は奥様に
慰謝料の請求は致しません。」
何を勝手な事を言っているのかと思いましたが、決して綺麗な訳
では有りませんが、清楚な感じの奥さんが、必死で頼み込む姿に、
此処にも夫婦の割り切れない遣る瀬無さが有る様です。
「お気持ちは分かりますが、このまま二人を同じ職場に置く訳に
は行きません。家の妻もこの歳迄働いて来て、大した理由も無く
辞めさせて貰えるとも思えません。もし了承されても、引継ぎ等
である程度は会社に出なければ成らないと思います。その事を
黙って見ている訳には行きません。大変失礼なのですが、一つ聞
いても宜しいでしょうか?」
「はい、構いませんが・・・」
「奥さんは、これから如何するおつもりなのでしょうか?またやり直されるおつもりですか?」
「・・・今は分かりません。でも、もう駄目かとも思います・・」
「それならば、今迄蓄えてきた財産と、家の奴からの慰謝料で
何とか成らないのでしょうか?もし、勤めるおつもりが有るので
したら、私が紹介させて頂いても構いませんが。それで何とか成らないでしょうか?」
その時、妻と男が同時に私の顔を見ました。私が気持ちを変えな
いからなのか、何かを企んでいるとでも思ったのか、私の知る所
では有りません。
「そうして頂けると何とかやって行けると思います。ただ・・・、本当の事を言いますと、この人とは長く生活して参りましたから、やはり情が無い訳では有りません。今仕事を取り上げられてしま
うと、この歳ですから再就職と言ってもなかなか無いのではない
かと存じます。そう思うと何故か不憫で・・・。勝手な事をお願いしているのは重々承知しておりますが・・・・」
やはり愛情が有るのでしょう。長年夫婦でいた訳ですから、こんな男にでもその気持ち有るのは当然なのだと思います。
「私も奥さんのお話を聞いていて少し考えてみようと思いまが、
ご期待に答えられるかどうか気持ちを整理しないと分かりません。ただ、お宅のご主人に慰謝料は請求させて頂きます。
その為にも仕事は持っていて貰わないといけない訳ですし・・・。良く考えさせて頂きます。それから、謝ってばかり居られますが、奥さんも家の奴に言いたい事が沢山有るかと存じます。
どうか気兼ねしないで言ってやって下さい。」
妻は、頭を深く下げているだけで、何も言いません。
「いいえ、私から奥様に言う事は有りません。ただ、人間って
理性を持つ生き物なのに、どうしてこんな事をするのかと思い
ます。発覚した時の事を思うと、自制心が少し位は有っても良い
筈です。特に女性には。」
奥さんの妻に対する、精一杯の嫌味だと感じました。
妻と男は1度も目を合わせる事も無く、ただうな垂れているだけで、親に叱られている子供の様でした。
一時の快楽に溺れた罰なのですから当たり前なのですが、良い歳
をしてこんな姿は恥ずかしいものです。私はこんな惨めな姿は
晒したくないものだと自分自身を戒めました。
田中の奥さんは、“明日にでも連絡を欲しい”と言い電話番号を
メモして立ち上がりました。
田中達が帰った後、妻の会社に乗り込むかどうか、色々考えまし
たが、結論は出せませんでした。
妻は俯いたまま、私が動く度にビクビクしています。
「何をビクツイテいるんだ。見ていると苛つくから、何処かに行ってろ。そのまま帰って来なくても良いぞ。」
そう言っても妻は動きません。
「他所の奥さんの前で、あんな見っともない姿晒して恥ずかしい
とは思わないのか?お前はおかげで俺までいい恥さらしだ。」
言ってるうちに、ドンドン口調が激しく成って行きます。
「ごめんね、・・・ごめんね、もう裏切らないから許して。」
妻はまたすすり泣き始めました。
「何を泣いているんだ。うっとうしい。もう裏切ら無いって、1回裏切れば何度でも同じだ。頼むから出て行ってくれ。」
それでも妻は動かないので、私は娘の部屋に戻りました。。
今後の事を、話し合うつもりでいたのに、どうしても妻の顔を見ると腹が立って冷静でいられません。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/29(Fri) 01:14

妻の気持ちを考えているうちに、また眠ってしまった様です。
妻も泣き疲れたのか、私の横で寝息を立てています。
私はそっと起き出そうとすると妻も眼を覚まし、
「貴方、私・・・」
何か言い出す前に、私がさえぎりました。
「もう何も言わなくて良い。」
それだけ言って浴室に向かいました。シャワーを浴びてリビングに行くと、妻が朝食の用意をしています。
その朝食は、私に踏み込まれなければ、あの男と取る筈だった物でしょう。
「朝飯なら要らないぞ。あの男のおこぼれなんか食えないからな。」
どうしても、意地が悪く成ってしまいます。私の言葉を聞いて、
妻の動きが止りました。
「・・・ごめんなさい。でも、そんなつもりは無いの・・・。」
「そうか。でも要らない。それから、昨日言っておいたマンションの部屋に来た人に電話するから、此処に来て貰おうか?それとも
何処か外で会おうか?」
「いいえ、そんな事は良いです。色々考えたけど、もっと早く私が意地を張らずに貴方と話し合っていれば・・・。もう遅いかもしれないけれど、何も無かったって今は信じたいと思います。」
本当に私の話だけで、信じる事が出来るのでしょうか?
「本当に遅かったな。」
冷たい怒りがそう言わせました。そう言うと、妻は目に大粒の涙が溢れました。
こんなに早く結論を出しても良いのかどうか、私には考える余裕は有りません。
私は昔から怒りを力に変えて生きて来た所が有ります。その後で
反省する事が幾つも有りましたが、今もそうする他に方法を知りません。
暫らくして、佐野から電話が有り、昨日からの事を話そうとも思いましたが話せませんでした。
落ち込んだ声だったのか、佐野は何かを感じた様で、
「そうか。・・・お前達が来ると思って、楽しみにしていたんだけどな。疲れているんじゃしょうが無いな。・・・お前大丈夫か?
何か有ったんじゃ無いのか?」
心配そうな声で問い掛けて来ましたが、「大丈夫だ。心配掛けて
済まなかったな。」そう言って電話を切りました。
横で聞いていた妻は、私に殴られて腫れた顔を、冷やそうともしないで泣いています。
本来なら佐野からの電話は、これからの楽しい時間を予感させる筈のものです。
でも今は、それすらも現実を思い出させる事に成ってしまいます。
私がガックリとソファーに腰を落とすと、妻が堰を切った様に話し出しました。
「もう駄目なの?どうしても駄目なの?・・・私どうしたら良いの?何か許してもらえる方法は無いの?・・・私別れたく無い!
そんな事出来ないわ!」
「お前は、あの男を愛しているんだろう?何故そんな事を言うのか、理解出来ないな。」
「いいえ、私は貴方を・・・・。貴方を疑いさえしなければ、こんな事には・・・。私が馬鹿でした。今更言っても仕様が無いかも
知れないけれど・・・馬鹿でした。」
私が言うのも何ですが、妻は純な女でした。もしも、私が浮気していると信じていれば、可也苦しんだと思います。その気持ちが分からない訳では有りません。でも、私の事を疑って、他の男の言う事を信じてしまったのは、妻の気持ちの何処かに、それを望む隙が有ったのでは無いかと思います。
「ここ何ヶ月か、月に1度会うか、会わないかの夫婦だ。その間、あの男とは何回寝た?僕が何度来て欲しいと言っても、色々理由を付けて来てくれなかった。その理由があの男との事だった。
僕の所に来るよりも、男と逢う方を選んだのだから、お前の言ってる事は信用出来ない。それが当たり前なんじゃないか?
正直お前の言っている意味が、今の僕にはまったく理解出気ないん
だよ。」
私はまた娘の部屋に入り横に成ると、昨日の妻と男の痴態が頭の中に蘇って来て苦しめます。
妻と出会ってこんな事が起こる迄、本当に幸せでした。それまで
小さなトラブルが無かった訳では有りません。でも、お互いの信頼感と夫婦ならではの安心感が有り、乗り切る事が出来ました。
これからは、そうは行かないと思います。だいたい、妻が『許して欲しい』と言ってる事自体、何かその裏に有るのでは無いかと思ってしまいます。今迄、そんなふうに妻を思った事が有りません。
今回も、不信な行動を疑いこそすれ、最後の瞬間迄信じたいと、
思っていました。
そんな自分が悲しく思えて来ます。夫婦の思い出は、愛の形を出会いの時の様な熱い感情では無く、それ以上の深い愛情に変えています。だから、別れは辛いのでしょうが、いや、辛いと言う様な簡単なものではなく、身を引き千切られる様な、全てを無くしてしまう様な激情に駆り立てるのでしょう。
この激情から逃げ出すには、どうであれ、妻を許してしまうか、別れる事しか無いのでしょうか?
それならば、私は別れる方を選ぶ人間だと思います。
そんな生き方で、何度も失敗した事も有ります。自分の欠点だとも思います。でもこの歳まで生きて来て、今すぐに改めろと言われても、そう簡単に出来ない事は、誰よりも自分が良く知っています。
しかし、これからの事に背を向ける事は出来ません。妻と話さなければ成らない事が、まだまだ有ります。
私はリビングに戻りました。妻はソファーに座り、焦点の合わない表情で一点を見詰めています。
「この前電話で言った通り、来月に戻って来る。それ迄にハッキリさせたい。僕は別れ様と思っているけど、お前はどうだ?正直に言って欲しい。」
「・・・私は、別れたく無い。そんな事、考えた事無い。でも、貴方にそう言われても仕方が無いと思います。貴方の思う様にして下さい。」
「分かった。離婚届けにサインして送ってくれ。その後は、お前の人生だから、僕の感知する事では無いけれど、如何するつもりだ?あいつと一緒に成るのか?」
「そんな事は考えていません。貴方に離婚されてもあの人と一緒に成る事は有りません。それと変な事を言っても良いですか?」
「良いよ。思っている事は何でも言えよ。」
「昨日貴方が私達の浮気現場に入って来た時、久振りに貴方の荒々しさを見ました。あの人が粋がって掛かって行った時に簡単にいなしました。。貴方は覚えているかしら?私は昔を思い出したの。
まだ一緒に成る前、二人でデートしている時にチンピラに絡まれた事が有ったでしょう?
覚えていますか?あの時、一瞬にチンピラを叩きのめして私を守ってくれました。
あれから、貴方との色んな事を思い出して胸が熱く成ったの。
理屈じゃ無くて、本当に愛しているのは貴方なんだって・・・・。私・・・・、だから・・・やっぱり貴方と別れたく無い。
やっぱり嫌、どんな事されても良いから、許して欲しい。もう1度チャンスを貰えないですか?貴方お願い!」
そう言って、激しく泣き始めました。
「お前は僕を疑っただけで、浮気をしてしまった。何よりも僕はその現場を見てしまった。それもこの家でだ。もし、反対だったらお前は許せるか?たとえ疑いが有ったとしても確証も無くこんな事をされたら許せるのか?僕は許す事は出来ない。」
「・・・分かっています。分かっているけど・・・・。もう1度
チャンスを下さい。もう1度だけ、お願い!ねえ、お願い!」
気持ちの中に、妻と別れたくは無いと言う葛藤が無い訳では有りません。しかし、男に貫かれている所を見てしまっては、寝取られ
趣味の有る人間は別でしょうが、普通は許す事が出来るでしょうか
私には出来ません。
「あの男に愛情は無いのか?好き放題やっておいて、僕を愛しているからと割り切れるのか?そんなものじゃ無いだろう?
特別な感情も無く抱かれる女ではないだろう?そんな気持ちの
お前とやって行ける程大きな包容力は持ち合わせていないんだよ」
「ごめんなさい。貴方の言う通り、直ぐには気持ちの整理は出来ません。一度愛してると思った人だから・・・・、ごめんない・・。こんな事言わない方が良いと思うけれど・・でも、・・・でも・・
貴方への気持ちは昔と変わりません。」
正直な気持ちなのかも知れませんが、こんな時は、あの男の事は
何とも思っていないと言うのが、一般的な常識じゃ無いのかと思い、何を勝手な事を言ってるのかと私の気持ちにまた強い怒りが沸き起こりました。
「あいつの家庭は、おそらく駄目だろう。そんなに忘れられないなら、一緒に成れば良いだろう。別れてしまえば僕にとやかく言う
権利は無いからな。」
それを許せる程私は寛容では有りませんが、言わないといられませんでした。他の男を愛した妻を許す事は出来ません。そもそも、女がこんなに素直に許しを求められるのでしょうか?男よりも余程
したたかな生き物の筈です。
「もう貴方を裏切りません。もう疑ったりもしません。あの人と一緒に成るなんて事は絶対有りません。」
そも時電話が有りました。妻が出て何やら話していると、私に変わる様に合図をして来ました。
電話を変わると、相手は田中の奥さんで、今日家に来たいとの事でした。私はまだ妻と話さなければ成らない事が有ったので、夕方
来てくれる様に伝えました。
「聞いていたと思うけれど、夕方に来るそうだ。それ迄に僕達の方をはっきりさせよう。今お前の話を聞いていて思ったんだけれど、チャンスを与える事も出来ない訳じゃ無いのかもしれない。
でも僕はお前の顔を見ると、今迄の事を思い出してしまう。その時また言いたくない事も言うだろう。そんな生活はお互いに不幸なだけだと思う。僕だって別れるのは辛いさ。お前を許してこのままでいたい気持ちも有る。だけれど、別れた方が幸せに成れるなら、その方が良いと思う。別れてどんなに辛くても、時間が解決してくれるだろう。その時にお互い、新しい出会いも有るかも知れない。そうなれば、新しい幸せのスタートを切れると思う。」
妻は涙を溢れさせ聞いていましたが、私が言い終わると悲鳴の様な声を出しました。
「嫌!そんなの絶対嫌!」
そう言うとテーブルに泣き伏してしまい、手が付けられません。
今は何を言っても駄目でしょう。
「泣いていったて、何の解決にも成らないぞ。」
私はそう言って、また娘の部屋に戻りました。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/26(Tue) 07:00


妻の話を聞いていて、私は絶望のどん底に叩き落とされた様な気持ちでした。私に対する態度を見ていて、もしも不倫をしているならば、もう相手の事を愛しているのだろうと思っていましたが、何か
事情が有ってそうなってしまったと言う事も考えられます。そんな、淡い期待も吹き飛んでしまいました。『私にとって忘れられないもの』その言葉が全てを物語っています。
こう成っては、今更何を言ってもしょうがない事です。嫉妬、虚しさ、寂しさ、怒り、色々な感情が湧き起りましたが、もうどうし様も無い事です。ただ、このまま黙って引き下がる事は出来ません。
「僕とお前の家に何故引き込んだ。僕に対してどれ程屈辱的な事か分からない訳は無いだろう?
その上お前は、あの男を庇ったよな。とことん馬鹿にしてくれた。お前とあの男は絶対許さない。法律的にも社会的にも責任は取ってもらうのは当然だが、それ以上の事もさせてもらう。
まずはこの家は売る事にする。お前とあいつが乳繰り合ってた所には住めないからな。売れた金の半分はやるから、残りのローンはお前が払え。僕とあいつの奥さんに慰謝料を払って、家のローンもと成ると大変だろうが、もう僕には関係無い。仕事は早く探した方が良いぞ。今の会社は当然首だろうからな。それと、僕の浮気を疑っている様だが、本当に何も無いよ。確かに、誤魔化そうとしたの
は悪かった。あの時は、そうでも言わないと変に疑われる様な気がした。謝るよ。でも何も無い。明日でも、あの日部屋に来た人を呼ぶから自分で聞いてみろ。それでも疑うのならしょうが無いけれ
どな。」
妻を寝取られた私に言う事が出来るのは、これが精一杯でした。
「・・・庇うなんて。あの人を庇うつもりなんか無かった。でも私怖くて・・・・。ごめんなさい・・・。あの人を家に入れたのは、貴方が何時も電話を掛けて来るから・・・。貴方に知られたく無かったから・・・。貴方は私に嘘を言う事が無かった。だからあの時凄くショックで、寂しかった・・・・。言い訳に成ってしまうけれど、貴方に復讐する事で自分の気持ちを保ちたかった・・・・」
妻は泣き伏せてしまい、言葉がもう出そうも有りませんでした。
「僕は何もしていないよ。でも今更そんな事どうでも良いじゃないか。お前もその方が良いだろう。」
妻は泣き腫らした目で、虚ろに私を見ながら
「・・・・そんな事ないわ。私は貴方以外の人と一緒に成るなんて考えた事無いもの。だから私辛くて・・・。気が変に成る位辛くて・・・・。貴方・・もう許してくれないわよね。でも嫌、このままでは嫌、絶対に嫌。私に、私にもう少し時間を下さい。お願いします。お願いします。・・もう少し時間を・・・」
妻は何を言っているのでしょう。男を愛しているのなら、私と別れる方が都合が良い筈です。
お金の事が心配で、何とか時間稼ぎを考えているのでしょうか。妻の真意が分かりません。
「志保、時間は無い、もう時間は無いよ。今後の事は、明日話そう。」
言いたい事も、聞きたい事もまだ有りましたが、もう話し合う気力が私には残っていませんでした。
妻の真意は分かりませんが、今の私の気持ちは到底許す気には成れません。妻と過した思い出等、これから私を苦しめる多くの事が襲って来るのでしょうが、その時の正直な気持ちです。
泣き伏している妻を残して、汚れた寝室ではなく娘の使っていた部屋に入りました。
気持ちの中を嵐が渦巻き、なかなか眠る事が出来ずにいましたが、何時の間にか眠ってしまった様です。何かの気配に目を覚ますと、私に寄り添う様に妻が横に成って泣いていました。私が寝たふりをしていると、
「貴方ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・。」
妻は呟く様に言っています。先程の妻の話では、明らかにあの男を愛していると思いました。
今迄の妻の態度も、いくら私を疑っていたからと言っても、余りに冷たいものでした。
どうしてこんな事を言うのか、理解出来ませんでした。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/25(Mon) 00:52

男を放り出してから、激情に駆られ,妻をどう問いただすべきか考えていなかったので、私は一旦リビングに入りました。ソファーに座り冷静に成らなければと思うのですが、この怒りはどうしょうも有りません。嫉妬や寂しさ、虚しさ等の感情は、不思議と有りません。ただ、復讐心から来る強い怒りが有るだけです。その他の感情はこれから感じて来るのかも知れませんが、今は怒りだけです。暫らく経ってから、妻がリビングに入って来ました。
「あなた、私、私・・・・」
泣いていて言葉に成らない様です。
「何時からだ?如何してこう成った?僕はお前を信じていた。まさかこんな事とは・・・。」
怒りの感情しか無かった筈なのに涙が溢れて来ました。
私の涙に気がついた妻は、声を出して泣きながら、
「・・・私・・寂しかった・・・本当に、寂しかったの・・・・」
私は何か言おうと思うのですが、涙がこぼれ出て声に成りません。気を落ち着かせ様と洗面台で、顔を水で洗っていると、妻が背中に縋り付いて来ましたが振りほどいてしまいました。
「さっき迄、男に抱かれていてよくそんな事が出来るな。」
本当は抱き締めてやる位の余裕が有っても良いのかもあしれませんが、また怒りが強く支配して来ます。
「何が寂しかったんだ?お前は寂しければ、何でもするのか?如何してこうなったのか始めから説明してみろ!」
妻の話は、
“最後に貴方の所に行った時、何時もよりも部屋が綺麗に整頓されているのに気が付きました。
それだけなら何の事は無いのですが、冷蔵庫の中に明かに買って来たものとは違う料理の残り物が有り、キッチンの引き出しにはクッキングペーパが入っていました。料理をしない貴方が買っておく物では有りません。誰か女性が来て行ったのは確かです。私は貴方に、「誰か来たの?」と聞くと、「ああ、会社のに居る婆さんが、“残り物で良かったら食べて。”と言ってくれたのでお願いしたら、部屋に来て温めてくれたんだ。」そう言う貴方は、妙に不自然で動揺している様でした。貴方の言う歳を取った女性では無いと思いました。何故かと言うと、洗面台のブラシに長い髪の毛が付いていましたから。料理を温めに来た人がブラシに痕跡を残して行く筈は無いんじゃ無いでしょうか?貴方を信じたい気持ちと、疑う気持ちが心の中で渦を巻きました。家に帰ってからもその事が頭から離れませんでした。こんな時、一緒に暮らしていれば、気持を整理出来る安心感を持てたかも知れませんが、離れて暮らしていると、どんどん悪い方に考えてしまいます。でもこの時はまだ半信半疑で、今度は貴方と話し合ってはっきりさせ様と思ってました。電話が掛かって来てその話を仕様と思っても、私にその隙を与え様としない貴方に、疑惑は気持の中でどんどん大きく成ってしまいました。
今度貴方の所に行った時にしっかり問いただそう、しっかり話し合おう。そうしないと私のお気持ちが、おかしく成ってしまう。仕事にも身が入らない。わたしの誤解ならそれに越した事はないし、もし、貴方が浮気しているなら耐えられない事だけど、まずは止めて
貰わないと。そんな事を考えている時、会社の課の仲間で飲み会をしようと言う事に成り、あなた
の所に行かなければと思っていたのですが、たまにしか無い飲み会なので断り難く出席する事にしました。酔いも少し回った頃に、田中課長がわたしの所に来て、
「志保さん、このごろ元気が無いようだけど、何かあったの?」
やはり、会社の中で自分では普通にしているつもりでも沈んでいた様です。
「実は、余りに元気が無い様だから、君を励まそうと思って飲み会を開いたんだよ。何か心配事が有るのなら何でも言って来て。僕に出来る事なら相談に乗るから。それも上司の仕事の内だからね。」
飲んでいても何時もと変わらぬ紳士的態度の優しさに、気持の沈んでいた私は凄く嬉しく感じました。
次の日に、貴方の所に行こうと思っていたのですが、前日飲み過ぎていたので頭が痛く行く事が出来ませんでした。
週明け仕事が終ると、課長が声を掛けて来ました。
「どう?少しは元気が出たかな?一寸だけお茶でも飲みに行こうか。」
会社の中ではエリートで、また人望の厚い課長に誘ってもらって嬉しく感じたわたしは、二つ返事で誘いに乗りました。
近くの喫茶店に入っても、物静かで紳士的な態度は何時もと変わり有りません。
「志保さん、何か有ったの?今日は少しだけ明るかったけれど、それでもたまに暗い顔していたよ。家庭の事なら僕が口を出せる事では無いけれど、もし相談出来る事なら言ってみてよ。そのほうが
気が楽に成ると思うけど。」
勿論わたしは、課長に言える筈も無く、
「ありがとう御座います。休みの日には、主人の所へ行ったりして疲れが溜まっているんだと思います。ご心配掛けて申し訳御座いません。」
その日は、そんな話だけで家に帰りました。
その週の内にまたお茶に誘われ、
「今週も、ご主人の所へ行くの?こんな事、僕が言える立場じゃ無いんだけれど、疲れているのなら止めた方が良いと思うんだ。その内に仕事で失敗してしまうと大変なのは自分自身だからね。それと
良かったら、金曜日に仕事が終ったら一寸付き合ってくれないかな。話が有るんだ。」
「分かりました。」
仕事を失敗したら等と言われたら、そう言うしか仕方が有りませんでしたが、私の事を心配してくれる課長に、悪い気はしませんでした。
金曜日に課長の行きつけの居酒屋で、私は以外な事を聞きました。
「実はね、僕の所、別居しているんだよ・・・。言い難いけれど僕の浮気がばれちゃてね。志保さんを心配している場合じゃ無いんだけどね。でも、僕の所は何とか謝って許してもらえそうだ。本当に馬鹿な事をしてしまったよ。実は僕が何故こんな話をしたかと言うと、志保さんの元気が無いのはご主人が浮気したからじゃ無いかと思って。違ったらご免ね。ご主人単身赴任だそうだから少し心配に成っちゃてね。」
「・・・・・・・・・」
余りに図星なので、言葉が出て来ません。
「そうなんでしょう?」
私は酔いのせいも有り頷いてしまいましたが、まだ、自分が疑っているだけで確証が無い事を言うと、
「何故疑ったの。何か理由が無いと疑わないと思うんだ。変な話僕は経験者だから少しは分かると思うよ。」
余り深刻にでは無く軽い感じで言うのが、私の言葉を出やすくさせました。感じていた疑問を言うと、「それは間違い無いな。こんな綺麗な奥さんがいるのに。男ってどうしょうも無いね。」
口に出した分、気持が少し楽に成った様に感じましたが、その反面、貴方が浮気していると疑う気持ちが大きく成長して行きました。
その日も課長は、余り遅い時間には成らない様に帰してくれ、浮気をしたのは悪い事だけれど、本当に反省している様で好感を持ちました。
その後も仕事帰りに何度も逢っていましたが、課長は紳士的で下心が有る様に感じませんでした。
その頃に成ると、あなたが絶対浮気をしていると思い込み出した私は、あなたの所に行くよりも課長と逢っている時間の方が何か充実している様に感じてしまいました。
そんな或る日、仕事中に課長が暗い顔をしているのが気に成りました。その日仕事が終ると課長から
「また付き合って欲しい。今日は時間大丈夫かな?」
と誘って来て、心配していた私は断るつもりは有りません。その日は、食事をした後に珍しく2軒梯子して2軒目でようやく課長が、暗い顔をしていた理由を話してくれました。
「・・・あいつとやり直せると思っていたんだが駄目みたいなんだ。やっぱり僕の事を許せ無い様だ
。これから僕は・・・。悪いのは僕だから仕方が無いんだけど寂しいよ・・・」
本当に寂しそうで落ち込んでいる課長を見ていると、私に出来る事は何か無いかしらと思い、
「志保さん。悪いんだけどもう少し付き合ってくれないか?」
もう可也遅い時間に成っていましたが、断りませんでした。
お店を出ると私の肩に手をまわして来て、抵抗しない私に唇を重ねて来ました。
「これから何処かに行こうか?」
課長が初めて私を、女として誘って来ました。1度唇を許したからなのか、余り抵抗を感じる事が有りませんでしたが、
「課長、まだ奥様とどうなるか分かりませんよ。そんな時に何を言ってるんですか。それに、今日は途中で主人に″飲み会が有るから遅く成る”って、電話入れておきましたが、朝に電話を掛けて来る
かも知れないから。」
そう言って断りました。
「そうだね。ご主人に心配掛けるのも悪いしね。」
会社では弱音を吐かない課長が、本当に寂しそうで母性本能とでも言うのか良く分かりませんが、何かいとおしく成り、それが何を意味するのか分からなかった訳では有りませんでしたが、
「家に来て飲み直しますか?」
私から誘ってしまいました。その夜は、私にとって忘れられないものに成りましたが、朝、目を覚ますと貴方に対して罪悪感でいっぱいに成りました。でも、『貴方も浮気しているのだから。』そう
自分に言い聞かせて、その内に何度も関係を持ってしまいました。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/23(Sat) 17:51


私は階段で、足が竦んで動けません。妻達の声だけが耳に響いて来ます。
「アーー、もうお願い。ねえ早くぅ。アーーン。」
「まだまだ。」
「ウーーン、もう駄目!アー、堪忍して!」
「なあ、旦那どうしてる?まだ気付いて無いのか?志保は俺にこんな事されているのに。目出度い奴だな。」
「アッ、そんな事は・・どうでも・・アーー、ねえ、もう、もう、アーー、もう駄目!早く!アーーー、駄目イクーー」
悲鳴の様な大きな声が響きました。私は急いで階段を上がり、寝室のドアを開けると、男は妻を後ろから貫いている所でした。その光景は一生忘れる事の出来ないものと成り、今も目に焼き付いて離れません。
「誰だ!」
男は妻と繋がったままで、この家の主人でも有るかの様な事を口にしました。
「俺はその女の亭主だ!お前こそ何をしている。」
「あっ、貴方!イヤー!見ないで!見ないで!」
妻が慌てて離れ様としましたが、男は妻を貫いたまま、挑発的な視線を向けて来ます。
「とんだ所を見られたな。まあ、こう言う事だ。」
妻から離れ私の前に立ち、何も悪びれた様子も無く背広の襟を掴もうとしましたが、それよりも先に私の前蹴りが鳩尾を捕らえていました。
声に成らない呻き声を出し蹲った所を、今度は顔面に蹴りをみまい腕を捩じ上げると、
「いっ、痛い!分かった、分かったから離してくれ。」
「うるせい!何なんだお前!ふざけた態度とりやがって!」
腕を捩じ上げたまま、顔面に膝蹴りを入れると、顔を押さえて動かなく成りました。
拳法等、特殊能力を一般の人に使うのは、凶器を使うのと同じで法律で禁止されています。
しかし、この時はそんな事を考え余裕も無く、何の躊躇もしませんでした。
「志保、どう言う事だ?こう言う事で俺の所に来なかったのか?俺は、お前を信じたかった!」
「違うの、違うの。私・・貴方が・・・」
「何を言ってるんだ。何が違うんだ!これの何が、何が違うと言うんだ!」
私は妻の頬を何回も平手で打つと、口の中が切れた様で血が流れ出ましたが、それでも止めません
でした。妻は何の抵抗もせずに打たれていましたが、涙を流し「違うの、違うの。」と言い続ける姿を見ていると、虚しく成って来て突き放し、何が違うのか?これから如何するか?混乱した頭を整理
する為にまた煙草に火を点けました。もう手は震えていません。
「志保、何が違うんだ。」
私が妻を問いただそうそうとした時、
「うーん」
男は両手で顔を覆ったまま立ち上がりかけましたが、私に気が付き「あっ。」と妙な声を上げて後退り、怯えた目をしました。
「お前は何を偉そうにしていた?何を考えているんだこの馬鹿が!まあ、お前ら許さんからそこに座っていろ!」
男が立ち上がりベッドに腰掛け様としたので、
「おい、お前、誰がそこに座れと言った!まだ俺に喧嘩を売るのか?」
私はもう1度横っ面を殴り付けました。
「申し訳有りません。如何かもう暴力は・・・、申し訳有りません。」
男は土下座して謝り始めました。初めの威勢は妻に格好を付ける為のハッタリだったのか、私の方が明かに強いと観ると、手の平を返した様に低姿勢に出て来ています。仕事をしていても、何を勘違いしているのか、自分の立場を弁えないこう言う人間は多くいて、大嫌いなタイプです。
「おい、お前、何処の奴だ。」
「いやそれは・・・」
「どうした。勘弁してくれってか?出来る訳無いだろう。この馬鹿が!」
私は男の背広とセカンドバックを調べると、身分証明が出て来たので見てみると、妻と同じ会社に勤めています。
「田中肇?同じ会社か。良く有る話だな。だがな、俺には良く有る話では済まされ無いんだ。きっちり形を付けさせて貰うからな!」
「方を付けるとは・・・あの・・どの様な?・・・」
「お前達のした事に決まって居るだろう。どう責任を取って貰うかはこれから考えるが、可也の事をさせて貰うから覚悟しておけ。まず、お前の奥さんは何をして居る?」
「家のとは今別居中です・・・実家の方に帰って居まして・・・」
「ふん、どうせお前の浮気でもばれたんだろう?とことん馬鹿な奴だ。奥さんには悪いが、この事を知らせない訳には行かないな。電話番号を教えて貰おうか。」
その時、私に殴られ放心状態だった妻が、
「奥さんには関係無いわ。責任を取るのは私達だけにして。」
泣きながらでは有りますが、はっきりとした口調で言って来ました。
「黙れ淫売!この馬鹿と別れていない限り、奥さんにも知る権利は有るんだ!」
男を庇っているのか、自分のした事を知られるのが怖いのか、私の気持ちを逆撫でする様な事を言う妻に無性に腹が立ち、また殴り付けました。
「申し訳有りませんでした。どんな事でもさせて頂きます。・・・ただ・・今は別居中ですが何とか修復出来そうな所迄来ています。妻にだけは・・妻にだけは・・どうか勘弁して下さい。お願い
致します。」
「お決まりの言葉だな。お前本当に正気か?修復仕様としている時にこんな事するか?お前みたいな奴に騙されて元に戻るより、別れた方がよっぽど幸せだ。早く番号を教えろ!」
「・・・・・・・」
土下座したまま動かない男に、何を言っても駄目だと思い、背広のポッケトに携帯は無いかと探しましたが有りません。その時妻が何かを枕の下に入れた様な動きをしたので、枕を放り投げると、見覚えの無い携帯が有りました。男の携帯を隠す程、こいつを庇うのかと思い大きな怒りが沸いて来て、口から血を流している妻にまたビンタを見舞ってしまいました。
携帯のアドレスを見ても、どれが奥さんの物か分かりません。
「おい、どれがそうだ。言わないと片っ端から掛け捲るぞ。会社の同僚や上司だったら困るだろう?」
男は困惑した表情で、
「・・・・それは・・・」」
男は渋々教えました。私も会ったこともない田中の奥さんと話すのは、それなりの覚悟が必要でしたが思い切って掛けると、上品そうな話方をする女性でした。
田中からの電話だと思って出たのが、知らない男からだったので初めは戸惑い気味でしたが、話の内容を聞いている内に、段々無口に成ってしまいました。
「分かりました。そちらの話が終りましたら、こちらに寄る様に伝えて頂けますでしょうか。」
毅然とした態度で答えましたが、怒りが伝わって来るものでした。男に代わるかどうか聞きましたが、
「それは結構です。」と冷淡な声で言い、この夫婦はまた元に戻る事が有るのだろうか?恐らくは駄目だろうと、自分の所を棚に上げ余計な事を思ってしまいましたが、すぐに現実に引き戻されます。
「俺が入って来た時の偉そうな態度は何を考えてだ?」
「・・・私は昔から喧嘩をしても負けたことが有りません・・・。それでつい・・。もしもご主人を黙らせる事が出来たら、志保にも良い所を見せられると思って・・・。うわっ。」
私は男を殴りつけていました。
「40面下げて何をガキみたいな事を言っているんだ。お前みたいなのが勤めていられる会社は中身が知れるな。それとな、他人の妻を呼び捨てにするなよ!」
「申し訳有りません、申し訳有りません。つい何時もの習慣で。」
田中の名刺に課長と言う役職が書いて有り、恐らくは私よりも年下であろうこの男は、あの規模の会社では間違い無くエリートなのでしょう。仕事も出来るのでしょうが、それだけに自分を過大評価
してしまっているのでは無いかと思います。だから、自分には何でも出来る様な錯覚に陥り、私が寝室に入って行った時にあの様な態度が取れたのではのでは無いでしょうか?それならば大人としての考え方を、しっかりと教えなければ成りません。
「お前の家庭は、これからどう成るのかな?奥さんが帰りに寄る様に言っていたよ。あの感じだともう終わりだろうな。今度は、仕事も終わりにしてやるよ。俺もそう休みは取れないが、こうなった
以上そうも言っていられない。月曜日にお前の会社に行くから上司に言っておけ。当然、慰謝料の事も有るが、それは奥さんからこの女にも請求が有るだろうから後回しだ。これから奥さんの所に行っ
て良く相談しておけ。結果は会社に行った時に聞いてやる。」
「私の妻から慰謝料の事は言わせません。ですから会社の方には・・・・お願いします。お願い致します。」
「駄目だな。何を偉そうに。奥さんを説得出来る位なら別居なんかしているか?さあ、もう今日は帰って良いぞ。だけどな、これだけで終ると思うなよ。」
男は、だらしなく泣き始めましたが帰ろうとしません。奥さんに知られてしまったのはもう、如何し様も有りませんが、会社に来られるのは余程困るのでしょう。こう言うタイプの男は、肩書きに執着するのかも知れません。私もそうですが、会社の名前と肩書きで仕事が出来ているのを、全て自分の実力の様に錯覚しがちです。
「何をしてるんだ?まだ俺を舐めているのか?早く帰れよ。あっそうか、お前まだ出してないから最後迄やらせろってか?おう良いぞ。見ていてやるから、やってみろ。」
こうなったら、トコトン苛め貫いて、少しでも自分の気持ちをスッキリさせ様と思いましたが、男は慌てて服を着ようとしています。
「ここは更衣室じゃないんだ!外で着ろ!」
男の髪を掴み、引きずる様にして玄関から外に放り出しました。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/23(Sat) 07:12

金曜日の朝に出て電車で帰って来たので、着いたのはまだ午後1時を少し過ぎた位で時間にはタップリ余裕が有ります。
佐野に電話を入れると、
「お前も良くやるな。まあ、そんな心配をするのも愛が有る証か。今日は夫婦仲良くやって、明日でも家に遊びに来いよ。美幸に旨い物でも作る様に言っておくよ。」
私も久振りに佐野夫婦と食事でもしながら、志保が誤解をしているなら,佐野達の力も借りて良く話し合おうと思っていました。

私は妻の勤める会社が良く見える所は無いだろうかと思い,少し早めに行って物色していると、丁度,会社の出入り口が見やすい喫茶店が有りました。入ってみると時間が時間なだけに余り客も居なく
窓際の席に座り妻の出て来るのを待ちました。

午後5時26分
妻が一人で会社から出て来て駅の方向に歩いて行きます。私も喫茶店を出て妻に気付かれない様に後を追いました。15分程の距離に駅が有りますが、何事も無く一人でプラットホームに入って行き,
電車を待っています。
『やはり志保は何もしていなかったのか。疑って悪い事をしてしまったな。』
ほっとした気持ちと、何故か分かりませんが、残念な気持ちも有り、自分でも複雑な心境です。
私は直ぐに声を掛けようと思いましたが、何かプレゼントでもしてやろうと思いつき、今来た道を戻る事にしました。
あれこれ何を買ってやろうか迷っていると、さっき妻に声を掛けて一緒に選べば良かったと、後悔もしましたが、プレゼントを持て,
急に帰った方が、ドラマチィクの様に思います。
『いい年をして俺も馬鹿な事を考えているな。』と気恥ずかしく成りましたが、妻が喜んでくれるなら、これはこれで良かったとも思いました。

午後7時10分
買い物に時間を取られて、思ったよりも遅く成っていたので、もうとっくに妻は帰っている筈です。
それが家の前に立つと1階のリビングに明かりが点いていません。2階を見ると寝室には明かりが点いています。リビングの明かりを消して、こんなに早い時間に寝室に入ってしまうのも不自然です。
考えてみると、妻が一人で帰って行ったからと言って安心してしまったのは、私の不注意でした。
落ち合うのは何処でも出来る筈です。ただ、リビングに明かりが点いていないからと言って、不倫をしていると決め付けるのには無理が有りますが、何か嫌な予感がしました。
音を立てない様にドアの鍵を開け、そっと寝室に向かおうとしましたが、心臓の音が聞こえる様で,気を落ち着かせる為に、リビングに入り煙草に火を点けましたが、手が小刻みに震えています。
『自分の家で何を情けない。しっかりしろよ。』自分を勇気ずけました。もしも男がいたとしても、その男に恐怖感が有る訳では有りません。私は子供の時から少林寺拳法を習っていてもう有段者です。これから遭遇するかも知れない現実が怖いのです。少し気が落ち着いて来たので、意を決して、静かに寝室に向かうと、階段の辺りでもう、あの時の声が聞こえて来ました。
『志保・・・・お前・・・・・』
この時の感情は何と言っていいのか、頭も中が真っ白に成り何を如何したらいいのか、これまで感じた事のないものでした。
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投稿者:美鈴さんに捧げる 投稿日:2005/07/22(Fri) 01:46

この「妻物語」を知るまで、悶々とした気持ちで生活して来また。ここに載っている物語を隅から隅まで読みました。その時「戦い」と言う作品に出会い愕然としました。余りにも、私達夫婦に似た話でした。何度も何度も読み返し、その度に胸が張裂ける様な辛とあの頃を思い出し、傷口に塩を擦り付けられる様な痛みを覚えまた。
その内に、私もあの当時を思い出し、馴れないパソコンに思い出を「妻物語」風に記録する様に成りました。その事で少しでも、自分の気持ちが楽に成ればと始めた事です。
今回随分考えましたが、思い切って投稿させて頂き、気持ちに区切りを付けたいと思いました。
大変申し訳有りませんが、その様な事なので、皆様が好んで下さる内容では無いかと思います。如何かご了承下さい。

私は48歳になる会社員です。つい最近迄、車で4時間位の距離の地方の支社に単身赴任をしていました。妻は44歳に成り、やはり仕事を持っていて、一人娘も手を離れ、地方で一人暮らしを始めていたので、赴任先に妻も一緒に来て欲しかったのですが「仕事を急には辞められないから。」と言われ、渋々一人で行く事を決めました。
私は仕事が忙しく、休日出勤も珍しく無くて月に1度も帰れない時も多く有りましたが、妻は少なくても2週間に1度は来てくれていたので、何とか寂しさを我慢して来られました。それが赴任が終る9ヶ月位前からその回数が極端に少なく成って来ました。妻は“仕事が忙しくて疲れているから・送別会が有るから・風邪を引いてしまった”等色々な理由を付けていますが、私には『来たくないら、色んな理由を付けているのでは無いだろうか?』と思って仕舞う事が有ります。それは、たまに来ても、会話らしい会話もなく、なにか不機嫌そうに見えますし、夜妻を誘っても、
「今日は無理して来たけれど、仕事が忙しくて凄く疲れているから・・・また今度にして。」
そんな様な言い訳をして拒み続け、夫婦関係も全然無くなっていました。何よりも、私を見る妻の目が、汚い物でも見る様な感じがして、しょうがありません。
以前何かの週刊誌に『妻の浮気を見破る方法』と言うのが載っていて、面白半分に読んだ記事と今の妻の行動が殆ど当て嵌まってしまい、『まさか志保に限って。』とは思っても、ここまで態度が変わってしまっているのには何か理由が有るはずです。直接妻に聞けばいいのですが、何となく言い出せなく、私もイライラして些細な事にも怒ってしまい、ますます会話が少なく成り、次の日は、不機嫌そうな顔をして朝早く帰って行き電話も掛けて来ません。
あの態度では、もし不倫をしているのなら、気持ちがもう別の男に行って仕舞っているのでしょうから、何を言っても元に戻る事は無いでしょう。でも私にはまだ心に余裕を持っていました。
それは、知り合ってから今迄、妻は私だけを本当に愛してくれていて、性格からしてもその様な事を、絶対にしないと言う自分善がりの変な自信を持っていた事と、いつ電話しても夜は必ず家に居て出て来る事、もう一つ、以前会社のある女性が部屋に来て食事の用意をして行ってくれた事を、妻には内緒にしていて、それに気付き、変に誤解をしてしまい、その事の方が妻の態度をああさせてしまっているのだと確信めいたものを持っていました。

その女性とは、新卒の総合職として入社し、新人時代は私が仕事を教えていましたが、頭が良くて、教えた事の飲み込みも速く、その年の新入社員の中ではピカイチでした。仕事を教えた私を慕ってくれている様で「係長は、私の理想の男性像なんです。」等と言ってくれる彼女に、他の女子社員とは違った感情を抱いていましたが、何よりそれは、どこと無く憂いを秘めた儚げな感じが、妻とダブッタだけでそれ以上の物では有りませんでした。
その彼女が3日間の出張で私の赴任先に来た時に「単身赴任では、ろくな物食べていないでしょう?」
と、部屋に来て料理を作ってくれたのですが、妻とは滅多に行かないスーパーに二人で行き、買い物をしていると、何か夫婦の様であり変に意識をしてしまいました。何より、男と女が夜に同じ部屋に居て何も無かったとは信じて貰えなさそうで、妻には内緒にしていたのですが、残り物をうっかり冷蔵庫に入れて置いたのを、次の日に来た妻に見付かり、慌てて変な言い訳をしたのを覚えています。
その日を境に妻の足が遠のいたので、これは完全に誤解していると思いましたが、何も無かった事をあれこれ言い訳するのも面白く無くて無視していました。
そんな時に、大学時代からの親友の佐野から電話が有り、冗談めかして現状を話し、
「興信所にでも頼むかな。」と言うと、
「まさか志保ちゃんがそんな事している訳ないだろう。」と、笑っていました。
妻の志保とは、大学の時に佐野の彼女(今の奥さん)美幸さんの紹介で知り合い、お互いに気に入り、妻が大学を卒業してから1年後に結婚しました。
佐野夫婦とは、結婚してからも家族ぐるみの付き合いをしていて、長い付き合いの佐野は志保の事をよく知っているので全く心配していません。
「もっとそっちに行く様に、美幸に言わせるよ。」
そんな話をして電話を切りましたが、不思議なもので1度口に出してしまうとその事が何故か頭から離れなくなり、気に成って仕方がありません。ただこの時は、私の勝手な妄想であり、何の確証も
無いので、それほど心配をしていた訳では有りませんでしたが、仕事が終ってマンションに帰って来ると『今頃志保の奴』等と勝手な想像をしてしまいます。そんな妄想を打ち消す為に家に電話を
入れると、
「どうしたの?何か用事でも有るの?今日も仕事が忙しくて疲れているのよ。今度、私から電話するから何も無ければこれで切るね。」
愛想の無い返事ですが、ちゃんと家に居るので『やはり俺の思い過ごしか。だいたい志保がそんな事をしている筈が無いな。』と安心してしまいます。
そう思っても次の日に成るとまた色々な事を考えてしまうので、来週の休みの日に妻には内緒で、こっそり帰って、探偵の様な事でもしてみようと面白半分に思っていました。
ここ暫らく休日も接待ゴルフ等でろくに休んでも居なかったので、有給も含めて3連休を取りました。『こんなにアッサリ休みが取れるなら、もっと早くそうすれば良かった。』
自分の要領の悪さに苦笑いしながらも、何か寂しさも感じて仕舞うのは会社人間の証拠でしょうか?
妻には、今度の休みも接待が有るので帰れないと伝えて、考えて居た事を実行する事にしました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/14(Mon) 13:59

次の日私達は朝早く出掛け、飛び込みでホテルを予約してから、思い出の場所を観て
回りましたが、妻は今迄見た事が無い程はしゃぎ、ホテルに戻ってからも夕食までは
陽気だったのですが、夜部屋で2人だけになると急に無口になり、窓際の椅子に座っ
て外を見詰めていました。
私は妻の前に座り。
「・・・・・百合子・・・・実は・・・・大事な話しが・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・言い難いけど・・・・結婚を・・・・・・。」
「・・・・・・分かっていました・・・・加藤さんの奥様と・・・・・。」
「エッ。清美さんの事を知っていたの。」
「・・・・・昨日、あなたが出掛ける前に奥様から電話を貰い・・・・今迄の事を・・・・。釣りに
行く前に毎回シャワーを浴びてらしたので、何か有るとは・・・・・・・。」
「それで百合子は何と・・・・・・。」
「・・・・・・あなたが幸せなら、私は構わないと。・・・・宜しくお願いしますと・・・・・。」
私は土下座して。
「すまん。許してくれ。」
妻は涙を溜め。
「・・・・・いいんです。あなたが誘ってくれた時・・・そうじゃないかと・・・・・・。約束通り
・・・・・家を・・出ます。」
「許してくれ。出て行かないでくれ。」
「・・・・・でも、どちらかに好きな人が出来たら・・・・・・。あなたは最後の思い出に連れて来
てくれたんじゃ・・・・・・・。」
「清美さんとは別れた。俺には百合子しか駄目だと良く分かった。だからもう一度結
婚して欲しくて・・・・・。でも駄目だな・・・・俺は卑怯だ・・・・・。結婚してくれとは言わな
いから、せめて出て行かないで欲しい。」
妻が泣きながら抱き付き、私を押し倒して上に乗り。
「昨日、電話が有ってから寂しかったです。辛かったです。あなたを奥様に盗られる
と思った。あなたは奥様の事を好きなのだと思った・・・・・・。」
「ごめん。許してくれ。」
「あなたと奥様が裸で抱き合っている姿が浮かび、悔しくて、遣り切れなくて・・・・・・。」
「百合子、許してくれ。」
「・・・・でも・・あなたは・・こんな思いをずっと・・・・・。結婚して・・私と・もう一度結婚して・・・。」
「・・・・・いいのか。」
「これであなたと少しは対等に付き合える・・・・・。私ともう一度・・・・・。」
「対等なんかじゃない。百合子は無理矢理・・・・・。俺は自分の意思でしてしまった。・・・・・一生
を賭けて償うから。」
「嬉しい。・・・・・嬉しい・・・・・。」
私はセカンドバッグを取りに行き、以前書いた離婚届を出して破りながら。
「百合子、ごめんな。本当は出せなかったんだ。」
妻はまた抱き付いて来て。
「・・・・・あなた・・・嬉しい・・・愛してる・・・・・あなた~。」
妻を裸にして私も服を脱ぎ、ベッドに入ると。
「あなた。・・・・本当に私でいいの。私ではあなたを満足させる事が・・・・・。奥様なら・・・・。」
「百合子。触ってごらん。」
「・・・・アッ・・・・硬く成ってる・・・・硬い・・・硬い・・・・硬い・・・・」
私はこの夜、ようやく妻の中に戻る事が出来ました。

今では以前より回数も増えて幸せに暮らしています。
しかしこれでハッピーエンドとは行きませんでした。
未だに加藤の亡霊に悩まされ、固く成らなかったり、途中で軟らかく成ってし
まったりし、最後まで旨くいくのは3回に1回位です。
それでも、そんな時は、ネット通販で買った色々な玩具を使って妻を満足させ、
妻が満足する事で、私もある程度満足出来る様に成りました。
本当は毎回、自分の物で満足させたいのですが・・・・・・・。

下手な文章で中身もあまり無い話に、御付き合い頂き有難う御座いました。
失礼致します。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/14(Mon) 12:56

暫く寝てしまい目覚めると、横に清美さんの姿は有りません。
1人でいると冷静になり。
『おいおい。清美の中に出してしまったぞ。・・・・・妊娠。俺は何をやっているんだ。』
キッチンへ行くと、清美さんは、遅い昼食の準備をしていましたが、怒っているのか、
恥ずかしいのか、こちらを振り向きもせず。
「もうすぐ出来ますから、少し待って下さい。」
「・・・・・さっきは中に・・・・・。」
「・・・・・もう直ぐ来る頃だから・・・・たぶん大丈夫・・・・・。」
取り合えず胸を撫で下ろして食事を済ませ、エプロン姿で後片付けをしている、清美
さんのお尻を見ていて興奮してしまい。
「今何時だ。」
「もう3時です。」
私は後ろから抱き付いて大きな胸を揉みながら。
「じゃあ、まだいいな。」
「ダメー。・・・・・もうダメです。」
結局、そのまま寝室に連れて行って、また清美さんの奥深くに放出すると、金曜日も
逢う事を約束させました。
家に居ても、清美さんに酔っていた私は妻の事など眼中に無く、金曜日が待ち遠しく
て仕方有りません。
金曜日になり、いつもの様にシャワーを浴びて釣りに行くと嘘を吐き、玄関まで行く
と妻が。
「・・・・・遠くまで行くんでしょ。・・・・・気を付けてね。・・・・・ゆっくり楽しんで来てね。
行ってらっしゃい。」
表情が硬くて声も沈んでいる様に感じましたが、時折笑顔も見せていた為に、さほど
気にも留めず、手を振る妻を残し公園へ行き、清美さんの車が止めて有ったので横に
車を止めると、清美さんが助手席に乗り込んで来ました。
「どうした。どこか行きたい所でも有るのか。」
清美さんはこちらを見ずに、無言で窓から外を見ています。
「・・・・・本当にどうした。・・・・・まだ恥ずかしいのか。」
清美さんは外を見たまま。
「宮本さんは奥様を捨てられますか。・・・・・私はこのままだと、宮本さんと離れられな
くなる・・・・・・。」
「急に何だ。」
「・・・・・この前、宮本さんを送って行った後、宮本さんの残して行った物が、私の中か
ら出て来て・・・・・。何故かその時、このままだと離れられなくなる、奥様から奪いたく
なると思ったの・・・・。世間体なんかどうでもいい。何を言われてもいいって。・・・・宮本
さんは何もかも捨てられる・・・・・・奥様も・・・・・。」
妻の顔が浮かび、高校時代からの思い出が、走馬灯の様に流れて行きます。
「・・・・・出来ない・・・・・。」
清美さんがこちらを向いて笑顔で。
「やっぱり・・・そうだと思った。・・・・あの人には勝てないって。あんないい奥さん・・・・。」
「エッ。知っているのか。」
「・・・・・あんなに恥ずかしい事ばかりされて、逢うのが嫌だったけど、逢えなくなる
と思うと寂しいなー。」
「・・・・・ごめん・・・・・。」
「大丈夫。・・・・・・私には主人の形見も有るし・・・・・。」
清美さんは、こんな冗談を言える人では無いのですが、精一杯、明るく振舞っている
のが分かりました。
「少し残念だけど、これで子供達の顔も見られるわ。・・・・・・・さようなら。」
清美さんが車を降りて自分の車に乗り込む時、泣いているのが分かりました。
『あんなに虐められたのに・・・・・清美は・・・・・俺の事を・・・・・・。』
清美さんの車が見えなくなる迄、心の中で手を合わせ。
『俺は何て事をしてしまったんだ。妻を裏切った上に清美まで傷付けてしまった。』
家に帰ると。
「あなた、どうしたの。」
「ああ、少し頭が痛くなって・・・・。それより明日、久し振りに泊まりでどこか行こうか。
・・・・・百合子はどこがいい。」
「嬉しいけど大丈夫。」
「今夜一晩寝れば大丈夫さ。・・・あまり遠い所は無理だぞ。」
妻が選んだ場所は、結婚前に2人で何回か行った所でした。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/14(Mon) 12:54

足を開いている清美さんに。
「開いたまま足を胸に抱かえて、オ○ン○ン入れて下さいとお願いしてみろ。」
「・・・・オ○ン○ン・・入れて・・下さい・・・・」
『加藤。おまえの女房の格好を見てみろ。・・・・今からおまえが百合子に出来なかった
事をしてやるからな。』
ベッドに上がると直ぐに入れ、暫く腰を使ってから、抱き起こして後ろに倒れると、
清美さんは抱き付いて来て。
「イヤー・・・アン・アン・・・こんな格好は・・恥ずかしいから・・・アーン・・ヤメてー」
私が突き上げるのを止めると。
「イヤー・・ヤメないでー・・・・オ○ン○ン・・ヤメないでー・・・・動いてー」
また突き上げを始め。
「どっちだ。止めてと言うから止めたのに。」
「アアーン・・・この格好は・イヤー・・・でもヤメないでー・・・アン・アン・アン・・」
私が肩を押しながら起き上がる様に言っても、しがみ付いたままなので、突き上げる
のを遅くすると慌てて起き上がり、両手を後ろに付き身体を支え。
「アーン・アーン・・・恥ずかしいですー・・・こんなのイヤー・・・アン・アン・アン・・・」
「おれのオ○ン○ンを咥え込んでいる、清美のオ○○コが丸見えだ。」
「イヤー・・見ないでー・・・アン・アーン・・・見ちゃイヤー・・・アアーン」
この体位だと、清美さんの大きな乳房が激しく上下して凄い迫力です
揺れる大きな乳房を見ている内に触りたくなり、こちらに来る様に言うと、今度は私
の胸に両手を付き。
「アン・アン・アン・アン・・・イイ・イイー・・・イキたい・・イキたいのー・・・アーン」
乳房を揉みながら動きを止めると、清美さんは激しく腰を使い出し。
「イヤー・・・意地悪イヤー・・・オ○ン○ンて言います・・・オ○○コ言いますからー」
「違うんだ。コンドーム付けるの忘れていた。・・・・このまま出していいのか。」
清美さんは腰を使いながら。
「ダメー・・・アーン・アーン・・付けて・付けて・・ダメー・・アアーン」
「それなら腰を使うのを止めて降りろ。」
「イヤー・・アーン・・アン・アン・アン・アン・アン・・・イヤー・・」
また突き上げを開始し。
「いいのか。出してしまうぞ。・・・・・付けなくていいのか。・・・・出すぞ。」
「アアーン・・・アーン・アーン・・・ダメー・・・付けて・付けて・・・アーン」
また動きを止めると、清美さんは更に激しく腰を使います。
「ほら。付けてやるから腰を動かしてないで降りろ。」
「イヤー・・降りれないー・・ヤメられないのー・・・ヤメないでー・・アン・アン・アン・・来てー
・・イキたいのー・・来て・来て・アアーン・・イキたいの~」
それを聞き、激しく突き上げながら。
「それなら出すぞ。清美の中にいっぱい出すぞ。出すぞ、出すぞ。」
「ヒィー・・イイ・イイ・・イク・イキますー・・来て・来て・イクのー・・イク~・・イク~・・ヒィー
・・イク~・・・・イク~」
私は清美さんを抱きしめ。
『加藤、ついに清美の中に出してやったぞ。奥深くに、いっぱい出してやったぞ。も
う清美は俺の物だ。』
清美さんに腕枕をして、満足感から眠ってしまいました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/12(Sat) 14:58

快楽に溺れ、また加藤への復讐心も充たされて、家に居ても、仕事をしていても、清
美さんの事しか考えられなく成っていました。
1週間が待ちきれず、早くも月曜日には電話をしてしまい。
「明日子供達は、何時位に帰って来る。」
「・・・・・1人は部活で夕方の6時位ですけど、もう1人はバイトに寄って来ますので7時
過ぎかと・・・・・。それが何か・・・・・。」
「それなら大丈夫だな。明日は朝から逢うぞ。朝9時半にいつもの所で待っていろ。」
「・・・・・・。」
「いいか、必ず来いよ。」
「・・・・・・・。」
周りの事など目に入らなく成っていた私は、翌日、普通に家を出て会社に行き、従業
員に始めて嘘を付いて仕事をさぼり、公園へ行きました。
公園に着くと既に清美さんの車が有り、後部座席に乗り込むと車を走らせましたが、
私が何を話しても家に着くまで無言で、玄関を入ると初めて口を開き。
「・・・・私・・嫌なんです・・こんな昼間から・・・・・。公園にいる時も、知り合いの人が通
らないかと・・・・・。それに昼間だとお客さんだって・・・・・。」
「誰も来ない夜なら、清美もしたかったんだ。」
「・・・そんな意味では・・・・・・。」
鍵を閉め、清美さんを抱きしめてキスをすると。
「こんな所で嫌です。」
構わずにキスをしながらお尻を触り、ブラウスのボタンを外していくと。
「ここは嫌です。寝室で、寝室で・・・・・。」
「清美はこんな所より、ベッドでゆっくり可愛がって欲しいのか。」
「・・・・・違い・・・ます・・・・・。」
寝室に行ってバイブの入った箱を出させてから、ベッドで上半身だけ裸にして、大き
な乳房と黒い乳首を散々悪戯して。
「清美。もうパンティーがグッショリじゃ無いのか。」
「・・・・・・。」
「言わないなら調べようか。」
「・・・・もう・・・・濡らして・・・・。」
「気分が出て来たところ悪いが、コーヒーが飲みたくなった。淹れてくれるか。」
黒いゴムの様な素材で出来たパンティーを渡し。
「これに穿き替えろ。上はブラウスだけでブラは着けるな。」
穿き替えた清美さんを抱き寄せると。
「これを付けるから、動くなよ。」
スカートを捲くり、パンティーの上から手を入れて、リモコンローターをク○ト○ス
に当たる様に装着すると。
「イヤ・・・・これ何なの。」
「教えてあげようか。こうするんだよ。」
スイッチを入れると、清美さんは前を抑えて座り込み。
「アッ・・・イヤ・・ヤメて下さい・・アン・・・・」
「絶対に外すんじゃないぞ。・・・・・キッチンへ行こうか。」
キッチンへ行く間、何度かスイッチを入れると、清美さんはその度に立ち止まり、内
股に成って前を押さえています。
その後も、コーヒーを淹れている間、スイッチのオン、オフを繰り返し。
「コーヒーを溢したらお仕置きだぞ。」
コーヒーをテーブルまで持って来ようとした時、スイッチを入れると少しお皿に溢し
たので、寝室に戻ってからも椅子に座った私の前に立たせて、オン、オフを繰り返し
ていると。
「アーン・・・もう・・・もう・・・アン・アン・・・お願い・・お願い・・・・」
「駄目だ。溢したお仕置きに暫く我慢しろ。」
「アアーン・・・アン・アン・・・お願い・・します・・アーン・・・我慢・出来ません・・・お願い
・・アーン・・・もう・・もう・・・ア~ン・・・・アア~ン」
もう限界なのか立っていられなくなり、屈んでしまったのでスイッチを切り。
「そんなにして欲しければ、全部脱いでベッドに寝て、足を開いてお願いしてみろ。」
ゆっくり脱いでいたので、スイッチを入れると。
「アーン・・・待って・下さい・・・アン・アン・・・脱ぎ・ます・・から・・・アン・アン・・・・」
清美さんは裸でベッドに寝て、足を大きく開きました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/12(Sat) 14:57

清美さんがシャワーを浴びに行ったので、赤いパンティーとブラジャーを持って後を
追い、脱衣場に入ると中から。
「入って来ないでー。」
清美さんの着替えを全て持ち、代わりに下着を置き。
「ちょっと様子を見に来ただけだ。」
暫く近くで待っていると。
「こんなのイヤー。返して。返して下さい。」
脱衣場の前へ行き。
「俺もシャワーを浴びるから清美が洗うんだ。裸の方がいいか。俺は裸の方が・・・・・。」
私がドアノブに手を掛けると。
「分かりました。少し待って下さい。」
動いていた影が止まったので中に入ると、清美さんはバスタオルを巻いて立っていま
す。
強引にバスタオルを剥ぎ取り。
「何だ、そのイヤラシイ毛のはみ出し方は。それに、こうして改めて見ると、大分お
乳も垂れて無いか。」
「言わないでー。恥ずかしい事言わないでー。」
清美さんの身体は、裸より数段卑猥に見え、加藤が下着を何枚も買い揃えた気持ちが
分かりました。
「そのままの格好で、俺の身体を手で洗え。特に清美を気持ち良くしてくれる、オ○
ン○ンは丁寧に洗えよ。」
下着の上から悪戯しながら、手で隅々まで洗わせて。
「綺麗になったか一度清美の口で確かめろ。」
清美さんの顔の前に突き出すと、恥ずかしそうに口に含み、徐々に動きが激しくなり、
目がトロンとして下半身が変な動きを始めたので、まだ出す気は無かったのですが。
「清美。気持ちいいぞ。・・・・もう出そうだ。・・・・・出してもいいか。」
清美さんが慌てて口を離したので。
「なんだ、出したら駄目なのか。・・・・欲しくなったのか。」
「・・・・・・・。」
身体を拭き寝室に戻ると、清美さんが抱き付いて来たので下を触りながら。
「せっかくの下着が濡れてビショビショだ。・・・ンー・・これはシャワーで濡れているだ
けか。」
「言わないでー。恥ずかしいですー。」
下着を脱がしてベッドに押し倒し、箱から白いバイブを出して、電池を入れていると。
「そんな物を使わないでー。」
「清美はもうオ○ン○ンが欲しいだろうが、折角の下着をお汁で汚した罰に、これで
1回イッて貰う。」
「嫌です。もう恥を掻かせないでー。」
「そう嫌がるな。1回使ったら病み付きに成って、バイブ使ってーと言う様に成るか
ら。・・・・・それに、此れは亭主の形見だろ。」
「イヤー・・そんな事を言わないでー。」
「いい加減に観念したらどうだ。裸で外に放り出そうか。」
大人しくなった清美さんの、胸と下半身を隠している手を退けさせ、目の前でバイブ
のスイッチを入れると、その動きを見て目をギュッと瞑り、全身に力を入れて小さな
声で。
「・・・・・怖いです・・・私・・怖いです。」
「バイブを入れられるのが怖いのか、バイブで乱れてしまうのが怖いのかどちらだ。
・・・・・そう怖がらずに力を抜け。気持ち良くしてやるから。」
バイブにコンドームを被せ、振動させるだけにして、乳首の周りから徐々に乳首を刺
激し、今度はク○ト○スの周りを刺激していると、身体の力が抜けて息が荒くなり。
「アン・アン・アン・アン・・・・・」
「気持ちいいみたいだな。・・・・中に入れると、もっと気持ちいいぞ。」
包皮の上からク○ト○スに、振動している突起を強く充てると。
「アーン・・アーン・・・・怖い・・入れないで・・アーン・・アーン・・・・」
振動させたまま中に入れ、足を閉じさせてから手を放して耳元で。
「入ったぞ。亭主の形見は気持ちいいか。」
「アーン・・・言わないで・・言わないで・・・アーン・・・・」
手を伸ばし、バイブを握って動かすと。
「ア~ン・・・ア~ン・・・イイ・イイ・イイー・・・イク・イクー・・・・イクー」
「イッていいぞ。ほら・・・・ほら・・・・ほら・・・」
「いいの・・・イッていいの・・・イク・・イク・イキます・・・イキます・・・・イク~」
清美さんがイッて直ぐに、バイブにくねりを加えさせると。
「ヒィー・・・・ダメ・ダメ・・・もう・・もうダメー・・・アン・アン・アン・アン・・・また・・また
・・・イッちゃう・・・イッちゃうよー・・・イク・イク・イク・・・・」
私の物にコンドームを付けてからバイブを抜くと、清美さんは涙を流しながら狂った
様に。
「イヤ~・・・ヤメないでー・・・イヤー・・・ヤメないで~・・・・」
「そんなにバイブが気持ち良かったのか。今度はオ○ン○ンを入れてやるから、四つ
ん這いに成って尻を突き出せ。」
快感を得たい清美さんはすぐに従ったので、後ろから入れて腰を突き出し、動かずに
居ると、自ら身体を前後させて。
「アーン・・アーン・・イイ・イイ・イイ・・・動いて・・お願いです・・・アン・アン・アン・アン・・
アアーン・・動いてー」
「来週も逢うか。来週もオ○ン○ン欲しいと言え。」
「アン・・逢います・・・来週も・アーン・・・オ○ン○ン・・・欲しい・です・・・アア~ン」
私も腰を使ってやると。
「アーン・・アーン・・・逢います・・また・・欲しいですー・・・アアーン・・・逢いますから・ヤメ
ないでー・・・イイ・イイ・イク・イク・・オ○ン○ン・ヤメないで~・・イクー・・・イク~」
私が出すのと同時に清美さんはイッてしまい、うつ伏せに成って動かなくなりました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/03(Thu) 11:43

箱を開けると、そこには人妻物のアダルトビデオが3本入っていて、その内2本はレ
イプ物です。
『加藤の奴、このビデオを参考にして百合子に・・・・・・。』
ビデオを退けると、下には予想通り白いパンティーとゴムのような素材で出来ている
黒いパンティー、妻が着ていた物と色違いで、紐に小さい布が付いているだけの、赤
いパンティーとブラジャーのセット、それにコンドームが数個入っていましたが、そ
の他に、妻に使われた、ピンクのバイブと大きさは同じ位ですが、ク○ト○スを刺激
する突起の付いた白いバイブと、リモコン式のローターという、予想外の嬉しい物も
入っていました。
『こんな物まで百合子に使う積もりで・・・・・。それなら清美に使ってやる。』
加藤と妻のしていた事の、詳しい内容まで知らないにしても、何個か使ったコンドー
ムが有るにも関わらず、妻の為に買って隠して有ったとは思わないで。
「・・・主人たら・・私に・・こんな下着を・・・・・それに・・こんな物まで・・・・。」
私がバイブを手に取り。
「清美は、これが何か知っているのか。」
「・・・・見るのは・・・初めてですが・・・・形から・・・想像が・・・・・。」
今度は、リモコン式のローターを手に取り。
「これも知っているのか。」
「・・・・それも・・・同じ様な事に・・使うのですか・・・・・。」
私は清美さんの羞恥心を取り除こうと、押し倒すと前回同様キスをしながら、下着だ
けの姿にして、口や手を使って一度イカせ。
「パンティーがグッショリだ。脱いじゃおうか。」
「お願い。電気、電気だけでも消して下さい。」
白いパンティーをベッドに置き。
「清美のイヤラシイ身体が見られないから駄目だ。恥ずかしいなら下だけでも、その
下着を穿け。嫌なら裸にして中まで覗いてやる。」
「それなら、そこに私の下着が入っていますから。」
「駄目だ。裸かその下着かどちらか選べ。・・・・・もう脱がすぞ。」
「イヤー。待って下さい。分かりましたから。」
清美さんが、穿きかえる間見ないで欲しいと言ったので、壁の方を向いていると、股
の部分が開いているのに気付き。
「こんなの穿けません。許して下さい。」
「それなら裸にして、奥の奥まで見てやる。」
「・・・・・・・。」
私が振り返ると、穿いた様で布団に潜っています。
横に入る振りをして一気に布団を剥がし、下に落とすと、そこには今迄以上私を興奮
させる清美さんの姿が有りました。
顔は上品な奥様なのに首から下は、真っ黒な乳首の大きな胸と、何も穿いて無いより
卑猥に見える下半身。
まるで合成写真を見ている様です。
「イヤー、お布団返して。裸より恥ずかしいです。」
「それなら穿かなければ良かっただろ。」
清美さんの姿に我慢出来なくなり、むしゃぶり付いて夢中で愛撫していると。
「アン・アン・アン・アン・・・・」
「あれー、もう濡れてないか。清美は自分の格好に興奮したのか。」
「アーン・・・・恥ずかしい事・・言わないでー・・・・アン・アン・アン・・・・」
コンドームを付けて、パンティーの穴から入れると。
「アン・アン・アン・・・もっと・・もっと・・奥まで・・・・アン・アン・アン・・・・」
「何を。・・・・何を奥まで欲しい。」
動きを遅くすると慌てて。
「オ○ン○ン・・・アアーン・・オ○ン○ンですー・・・アン・アン・アン・アン・・・オ○ン○ン
・・・オ○ン○ン・・・奥まで・・下さい・・・アーン・・・・アーン」
「よし、先週散々言わされて、オ○ン○ンは言える様になったな。・・今度は何処の
奥まで欲しいのか言ってみろ。」
「アーン・・・分かりません・・アン・・分からないんです・・・早く・早く動いてー・・・イヤー
・・・動いてー・・・アアーン」
更に腰を引いて入り口辺りでゆっくり動き。
「オ○○コだろ。オ○ン○ンを清美のオ○○コの奥まで欲しいんだろ。」
「オ・○・○・コ・です・・・早くー・・・言いました・・・アーン・・奥までー」
清美さんの足をV字に思い切り開いて奥まで激しく突くと。
「アーン・・・イイ・イイ・・奥まで・・アン・アン・・アアン・・・イイー・・イイー」
動きを遅くすると、もう私が何も言わなくても。
「イヤー・・・オ○ン○ン・・アン・・・オ○○コ・に・入れられて・ますー・・・アン・・ア~ン・・
オ○○コ・・奥に・・・・オ○ン○ン・・・アーン・・・アアーン」
その後も動きを遅くする度に、止められるのが嫌で、二つの言葉を叫び続け、左右に
顔を振り出したのを見て。
「清美、イキたいか。イキたかったらお願いしろ。」
「アン・アン・アン・・アーン・・イイ・イイ・・イキたい・イカせて・・イカせて下さい・・・イイー
・・イイー・イッちゃう・・オ○ン○ンイクー・・オ○○コイキますー・・・イク~」
『加藤、見ているか。女房の声が聞こえるか。もっと、もっと淫らにしてやる・・・・・・
・・悔しいか。』
私に快感を、完全にコントロールされている清美さんを見て、一人有頂天になってい
ました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/04/03(Thu) 11:41

妻が横で寝ていても、目を閉じると浮かんで来るのは、清美さんの姿ばかりです。
『ビデオを見たせいか、加藤と同じような事をしてしまった。・・・・いや、あいつは百
合子にもっと酷い事をした。・・・・・それにしても清美は、私はセックスなんかした事
は有りませんと言うような、清楚で美しい顔をしていながら、あの熟し切ったイヤラ
シイ身体はどうだ。それに心では少女の様に恥ずかしがっていても、あの乱れ様。も
う一度逢いたい。逢ってもっと色々な事をしてみたい。』
日増しに思いが強くなった私は木曜日に電話して。
「もしもし、清美。もう一度逢いたいから都合付けてくれ。」
「・・・・・あの日だけで・・・・もう逢いません・・・・・。」
「何を言っているんだ。清美も気持ち良かっただろ。今度はもっと気持ち良くさせて
やるから、明日7時に公園で待ってろ。」
「・・・・あの日だけで・・終わりに・・・・。それに・・・私・・恥ずかしくて逢えません。」
「・・・・清美に任せる。明日7時に来なかったら、俺が家まで行く。」
「・・・・・・。」
次の日、仕事が終わると、今日は少し遠方まで釣りに行くとまた妻に嘘を吐き、シャ
ワーを浴びて公園に向かいました。
着いて直ぐ清美さんの車が止まり、私が後部座席に乗り込むと、清美さんは振り向き
もしないで前を向いたまま。
「もう終わりにして下さい。あの日私はどうかして居たんです。・・・・・主人を亡くして
1年も経っていないのに、主人に一度も見せた事の無い様な姿まで・・・・・・。あれから
子供達の顔もまともに見れなくて・・・・・・。それに・・・宮本さんの顔も・・・恥ずかしくて
・・・・見れません。」
「2人だけの秘密でいいじゃないか。・・・・今日も気持ち良くしてやるから。」
後ろから左手を回して清美さんの左胸を軽く掴むと、払い除ける訳でも無く、私の手
に自分の手を重ねて。
「・・・・出来ません・・・・・。」
「それでも清美はここに来た。・・・・それも子供達に嘘を吐いて、お婆ちゃんの家に行か
せて。・・・・・そうだろ。」
「・・・・私・・・・断りに・・・。」
「1人腰を使って俺の太股で気を遣った清美が、今更嫌も無いだろ。・・・・いいから車
を出せ。」
私に痴態を見られている清美さんは、無言で家の方向に車を走らせ、私は後ろに隠れ
ながら、今から清美さんに何をさせ様かと考えていて。
『そう言えば以前加藤が、百合子に着せる為に下着を数種類買ったと言っていたが、
百合子はまだ2種類しか着ていない。2種類で数種類と言うだろうか。清美があの身
体でエッチな下着姿だったら凄いだろうな。』
清美さんは、先週の事がよほど恥ずかしかったのか、家に着いても私と一度も目を合
わせる事無く、寝室に入ってからも俯いて立っています。
私はベッドに腰掛け。
「清美、そんなに恥ずかしがらなくても・・・・・。俺はもう清美の、全てを見てしまった
んだから。」
「・・・・・言わないで・・・私・・どうかして居たんです。・・・あんな姿を・・・・。」
「清美、亭主は変な物を隠していただろ。」
「変な物って・・・・。」
「イヤラシイ物とか・・・・。」
清美さんが返事をせず俯いたので。
「俺もそうだが、男は皆、女房に見せられないエッチな物を、1つ位は隠しているも
んだ。・・・・まだ持っているんだろ。」
「・・・私・・・誰にも言えないし・・捨てるのも・・他の人に見つかると・・恥ずかしくて・・・・。」
「ここに持って来い。」
「・・・・・・。」
「見るだけだ。」
清美さんは寝室を出ると、小さなダンボール箱を持って戻って来ました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/21(Fri) 09:47

抱き付いたままの清美さんの大きな胸を揉みながら。
「清美は思っていた感じとかなり違うな。恥じらいを持った清楚な女と聞いていたし、
初めて見た時に俺もそう思ったが、はしたない大きな声はどうだ。」
「アーン・・・言わないでー・・・虐めないでー」
「清美のイヤラシイ身体を見ていたら俺もしたくなって来た。清美ばかり気持ち良く
なっていないで、今度は俺のを、口で気持ち良くさせてみろ。」
「・・・・出来ません・・・アン・・・あまりした事が・・アン」
「つべこべ言っていると裸のまま外へ出して、この女は淫乱ですと、大きな声で言う
ぞ。・・・・いいのか。」
私が手首を掴んで起こそうとすると。
「しないで。そんなの嫌ですー。」
「嫌なら早くしろ。」
清美さんは口に含みましたが動こうとしません。
「その歳で初めてでは無いだろ。もっと動かせ。」
たしかに上手とは言えませんが、清美さんが咥えている顔を見ているだけで、私の物
は痛いほど固くなっています。
「清美、触ってやるから尻をこちらに持ってこい。」
清美さんの下半身を悪戯しながら暫く口でして貰っていると、清美さんの腰が変な動
きを始めました。
「清美、どうした。もういいから、こっちに来い。」
清美さんが抱き付いて来たので、キスをしながら足の間に右足を入れて、太股を濡れ
ている所に押し付けると、清美さんは擦り付ける様に腰を動かしています。
「清美、腰が動いているぞ。どうして動いているんだ。」
「アン・・・言わないで・・アーン・アーン・・・勝手に動いて・・アン・アン・・言わないでー
・・・ア~ン」
「腰が止まらないな。・・・・咥えていたら欲しくなったのか。」
「アン・アン・アン・アン・アン・アン・・・欲しい・・・アアーン」
「何が欲しい。」
「アーン・・・言えない・・アン・アン・・イヤー・・・くだ・さ・い・・・アアーン」
抱き付いたまま清美さんを上に乗せ、差し込んだ足を立てて更に密着させると、清美
さんは腰を激しく上下させて、濡れてヌルヌルになった所を擦り付け。
「ア~ン・・・欲しい・・・頂戴・頂戴・・アン・アーン・・・・イク・イク」
「何が欲しいか言わないと、このままだぞ。清美は一人腰を使って太股でイクのか。」
「アン・アン・アン・・・言えない・・言えないの・・・イイ・イイ・イイ・イッちゃう・・・イキます
・イキます・・・イク・・・イク~」
最後まで言わずにイッてしまったので、どうしても言わせたい私は、清美さんを下に
降ろし、ハンドバッグから持って来たコンドームを急いで付け、中に入れると同時に
激しく腰を動かすと。
「アーン・・・待って・・・そんなに・そんなに・・・アン・アン・アン・アン・アン・・」
足を曲げさせて奥まで突いていると。
「アン・アン・アン・・・・来てる・・奥まで・来てる・・・アーン・・アーン・・イイ・イイ・・」
「何が奥まで来てる。・・清美は何を入れられてるんだ。」
「アン・・・・言えない・言えない・・・アーン・・また・また・・イキそう・・イイ・イイー」
その時私は、意地悪く抜いてしまいました。
「イヤー・・・・ヤメちゃイヤー・・・意地悪しないでー・・イヤー」
清美さんを四つん這いにさせ、後ろから入れると激しく腰を打ちつけ。
「清美、凄い格好だな。尻の穴も丸見えだ。」
手で支えていられないのか、顔をベッドに付けてお尻を高く持ち上げた格好になり。
「アン・アン・・・見ないでー・・・イヤー・・こんなのイヤー・・・・アア~ン・アーン」
今度は腰の動きを遅くして。
「清美は後ろから何を入れられてる。言わないと止めるぞ。ほら、ほら。」
「アーン・・・ヤメないでー・・・アン・アン・・・恥ずかしい事・・言わせないでー・・・・」
完全に動きを止めると腰を不器用に振りながら。
「イヤー・・・動いて・・言いますから・・・アン・・・オ○ン○ンです・・・オ○ン○ン入れられ
てます~」
両手で腰を掴んで動きを早くしてやると、清美さんは止められるのが嫌で。
「アアーン・・・もうヤメないで・・オ○ン○ンです・・アーン・・・イイ・イイ・・・オ○ン○ン
・・オ○ン○ン・・・入れられてます~・・・イク・イク・オ○ン○ン・イク・・・・イク~」
清美さんに何の怨みもありません。
最初は男を試したかっただけでしたが、清美さんを抱いていて、自分でも気付かない
内に、加藤に対して復讐をしていました。
『どうだ加藤。清美は俺の言い成りだ。悔しかったら出て来てみろ。』
私は暫く覆い被さったまま余韻を楽しんでいましたが、起き上がると自分の物をティ
ッシュで拭き、清美さんを仰向けにして、大きく足を開かせて濡れている所を拭いや
ると、ようやく気付いた清美さんは、恥ずかしそうに抱き付き。
「恥ずかしいです。・・・・自分で拭けますから。」
「もう遅い。広げて中まで拭いてやったぞ。・・・・よく観察しながらな。」
「イヤ~」
夜中に帰ると、妻が起きて来ましたが流石に目を合わす事が出来ず、シャワーを浴び
て急いでベッドに潜り込みました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/21(Fri) 09:45

ここ何年かは、一晩に2回などした事の無い私でしたが、清美さんの身体や出した声
を思い出している内に、また硬くなっているのに気付き、清美さんの後ろから抱き付
くと、ブラウスの襟元から手を入れて乳房を触りました。
「駄目、嫌です。もう終わりにして下さい。主人を一度裏切れば充分です。」
「駄目だ。俺はまだ満足していない。今日誘ったのは清美だぞ。もう一度裏切るんだ。」
スカートの裾からも手を入れて暫く触っていると。
「アン・・イヤです・・・アン・・・・許して・・許して下さい・・・アン・・」
「ここでは落ち着かん。寝室に行くぞ。」
「・・・・寝室はダメ・・アン・・・寝室だけは・・・・」
「清美の亭主も俺達の寝室を使ったんだ。」
寝室まで案内させると、エアコンを入れさせてからベッドに寝かせました。
嫌がる清美さんのスカートの裾から手を入れて悪戯しながら。
「清美は感じ易いな。さっきも少し触っただけで、すぐにイッてしまって・・・・。」
「・・・そんな事・・無い・・・アーン・・・ヤメて下さい・・・アン・アン・アン・・・アーン」
「本当か・・・・。それなら何でまたパンティーを濡らしているんだ。」
「アン・・・言わないでー・・・イヤー・・・・言わないでー」
「本当は気持ちいいんだろ。どうしてそんなに感じ易いのか言ってみろ。」
パンティーの脇から指を入れて動かすと。
「アン・アーン・・・主人しか・・知らなくて・・・アン・・・・主人とは・・触り方も・・順序も
違うから・・・アン・アン・アン・・・ちょっと・ヤメて・・・アン・・ア~ン」
私はある事を試してみようと思いました。
妻が加藤に散々やられた焦らしです。
『妻は焦らされて、あれだけ乱れたのだろうか。焦らされる事で何でも言う事を聞い
てしまったのだろうか。』
パンツを脱いで清美さんの着ている物を脱がせると、豊満な体が姿を現しました。
強引に足を開かせ改めて良く見ると、ク○ト○スは妻の半分しか無く完全に包皮に隠
れ、その下は、やはり乳首と同じで、綺麗な顔に似合わず真っ黒です。
「アーン・・電気消して・・・・恥ずかしい・・・アアーン」
私は無視して、充分濡れている所に口を付けると。
「アーン・・・アン・アン・・・急にそこは・・・アン・アン・・・ア~ン」
更に包皮を上に退けてク○ト○スに吸い付くと、元々感じ易いのか、1年半ぶりの為
か分かりませんが、早くも激しく感じ出し。
「ア~ン・・ダメ~・・・アーン・・そこダメー・・アン・・ダメ・ダメ・ダメ・・」
和室での行為でもイク時はダメを連呼したので、清美さんがイキそうだと分かり、口
を離して、ベッドの上の方に戻って乳首を悪戯すると。
「どうして・・・どうして・・・アン・・・意地悪しちゃ・イヤー・・・アン」
「清美が駄目って言うから。」
今度は指で、ク○ト○スをゆっくり摩りながら。
「駄目じゃ無かったのか。それならイイと言え。」
「アン・アン・アン・・アアーン・・・イイ・イイ・イイ・・・ダメ~」
それを聞き指を離すと。
「イヤー・・イヤー・・・意地悪しちゃ・イヤー・・・・イヤー」
「清美がまた駄目って言うから。」
「言いませんー・・・もう言いませんから・・・・して・して・・・早くー」
また指の動きを再開しました。
「アーン・・・イイ・イイ・イイー・・・イイー・・・アーン・・・・イイー」
意地悪く指を離すと。
「イヤ・イヤ・イヤー・・・意地悪しちゃ・イヤ~」
清美さんが泣き出したので、また指の動きを再開して。
「イキそうだったのか。イク時は、イキますって教えろ。そう言えば絶対に止めない。」
清美さんは私の言いなりです。
「アン・アン・・イイー・・イイー・・イイー・・・ヤメないで・ヤメないで・・イイー・・イク・・
イクー・・・イキます・・イキます・イキますー・・・・イク~」
清美さんは大きな声を出して激しくイッた後、動かなくなりました。
暫く顔を眺めながら髪の毛を撫でていると、ようやく薄目を開けて私に抱き付き。
「恥ずかしい事言わせないでー。・・・・意地悪しないでー。」
清美さんだけでは、全ての女性がそうなのか分かりませんが、妻はもっと酷い焦らさ
れ方をされていたので、訳が分からなかったというのは嘘では無かったのでしょう。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/19(Wed) 01:52

清美さんが、ようやく舌の侵入を許し、もう大丈夫だと思った私は、キスをしたまま
横に降りて上着を脱がし、次にブラウスのボタンを外すと、そこには白いブラジャー
に包まれた大きな乳房がありました。
触りたいのを我慢してブラウスを脱がし、スカートに手を掛けた時、清美さんはまた
抵抗を始め。
「待って。待って下さい。シャワーを使わせて下さい。」
「お風呂に入ったんでしょ。」
スカートを脱がしてパンストに手を掛けると、また抵抗しながら。
「電気だけでも。電気だけでも消して下さい。」
私は無視してパンストを脱がせ、ブラジャーとお揃いのパンティーを見た時、シャワ
ーを使いたい理由が分かりました。
「奥さん。キスだけでそんなに興奮したんですか。パンティーに大きな染みが出来て
いますよ。」
「イヤー・・・・恥ずかしいから言わないでー。」
ブラジャーを外すと大きな乳房が重力で両脇に垂れ、その先には、肌が白いので余計
に目立つ、真っ黒な乳首が付いています。
私は、手に納まりきらない大きな乳房をやさしく揉みながら、普段妻には言えない様
な事を言って清美さんを虐めていました。
「乳首が真っ黒だ。奥さん、相当遊んでいたの。」
「アン・・アン・・・・恥ずかしい事・言わないでー・・・・アン・・主人しか知りません。」
私が乳房を両手で揉みながら、乳首を吸ったり、転がしたり、軽く噛んだりしている
と、清美さんの下半身がモゾモゾし出し、よく見ると太腿をすり合わせています。
「下も触って欲しいの。」
「・・・・・・・。」
乳首を口で悪戯しながら、肝心な部分は避けてその周りを触っていると。
「アン・アン・・・・触って・・下さい・・・アン・アン・アン・・・アーン・・・・」
パンティーの上から触ると、そこは絞れるほど濡れていて、ク○ト○スの辺りを中心
に触っていると、声が段々と大きくなって行きます。
「イキそうなのか。」
清美さんが何度も頷くのを見て、パンティーの脇から指を入れて直に触ると。
「アン・アン・アン・アン・・・アーン・アーン・・ア~ン・・・・ダメ・ダメ・・・ダメ~」
清美さんは体中硬直させて早くもイッた様です。
「イッたばかりで悪いけど、もう入れるよ。」
「・・・・お願いです・・・付けて・・下さい。」
清美さんが手を伸ばした先に有るハンドバッグを開けると、コンドームが3個入って
いました。
私は服を脱ぎ、コンドームを付けながら。
「嫌がっていたのに3回もさせる積もりだったの。」
「・・・・そんな・・・違います・・・・。」
両手で顔を隠している清美さんのパンティーを脱がすと、すぐに中に入れて腰を前後
させました。
「アン・アン・アン・アン・アン・アン・・・・」
久し振りの感触を楽しみながら、足を胸に付くほど曲げさせ、更に奥まで突くと。
「アーン・・そんなに・・そんなに・奥まで・・・アン・アン・・アーン」
「奥さん・・もう出すぞ・・出すぞ・・出すぞ。」
「アーン・・・ダメ・・ダメ・・ダメ・ダメー・・・ダメー・・・アア~ン・・・・ダメ~」
久し振りの為か呆気なく終わってしまいましたが、それでも清美さんもイケた様です。
自分の物で清美さんをイカせる事が出来て、呼び方も奥さんから清美に変わり。
「清美、いつから抱いて貰って無いんだ。」
「・・・・・1年半・・・ぐらい・・・・・」
『そうか。加藤の奴、百合子を狙ってから抱いてやって無いんだ。』
清美さんは身体を隠す様に服を抱えて、足早に部屋を出て行きました。
私は、テレビの横にあるティッシュで後始末をしてパンツを穿き、ぼんやりしている
と、シャワーを浴びて服を着直した清美さんが、お茶を持って来て。
「・・・・・私・・私・・・・主人を・・・・・。」
「・・・・俺が人生2人目の男か。・・・清美、気持ち良かったか。」
「・・・・・・・。」
「久し振りの男はどうだった。」
「・・・・そんな事・・・聞かないで下さい。」
私は男に戻れた喜びと、清美さんをイカせた満足感に、妻を裏切った罪悪感など少し
も頭に有りませんでした。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/19(Wed) 01:51

清美さんがドアから手を放したので、私も掴んでいた手を放し。
「その事はいいとして、奥さんが抱いて欲しいと思われたのには、理由が有ると思う
んです。誰にも口外しませんので、私を信用して訳だけでも話してくれませんか。話
すだけでも少しは気が楽になると思うんです。」
「・・・・はい・・お話しだけなら・・・・・。」
私に抱かれたい理由は分かりませんでしたが、金曜日なので子供達だけお婆ちゃんの
所へ行かせたと直感し。
「ここは時々車も通るし、こんな狭い空間に2人でいるとこちらまで緊張して・・・・・。どう
です、宜しければ御宅にお邪魔させて下さい。・・今日はお子さんもお留守では。」
「・・・・・どうして・・・・それを。」
清美さんは、妻達の詳しい内容まで聞いていない様です。
「それより、ご近所の方に見られて有らぬ疑いを掛けられては、奥さんにご迷惑をお
掛けしますので、奥さんの車に乗せて頂けませんか。私は後ろに隠れて行きます。」
家に着くと和室に通され、清美さんはエアコンのスイッチを押してから、お茶を入れ
に行こうとしました。
「お茶なら結構ですので、お話しを。」
清美さんは、正面では恥ずかしいのか座敷机の横に座り俯いていましたが、決心した
のか顔を上げると、堰を切った様に話し出しました。
「主人は子煩悩で私にも凄く良くしてくれました。これ以上無い夫だと思っていまし
た。ですから誓約書を見せられても信用出来ませんでした。ところが主人に問い詰め
ると・・・・・。私は嘘でもいいから認めて欲しくなかった。私は主人が亡くなってから
今迄、心から弔う事が出来ずにいます。奥様には大変申し訳ないのですが、犯罪行為を
した事より、私以外の女の人に好意を持ち、抱いた事が許せないのです。文句を言いた
くても、もう言える相手が居ないんです。」
清美さんは涙を流しながら。
「そうは思っても、主人で思い出すのは優しい笑顔と、楽しかった思い出ばかりです。
私は心から主人の位牌に手を合わせたい。心が壊れそうになった私が思ったのは、私
も一度主人を裏切れば、同じ立場で手を合わすことが出来るのではないかという事で
した。しかし、こんなおばさんが町で知らない人に声を掛けても、馬鹿にされるだけ
ですし、そんな勇気も有りません。そうかと言って、知り合いに話せる内容では無い
ので・・・・・。そこで思い付いたのが宮本さんです。宮本さんなら事情も知っていて、話
せば分かって貰えるのではないかと・・・・・・。」
私は清美さんにハンカチを渡しました。
「でも・・・・車で宮本さんに打ち明けてから奥さんの事を考えてしまいました。酷い目
に遭った上にご主人まで私がと思うと・・・・・。それに、言ってみて気付いたのですが、
やはり私には亡くなった主人を裏切る事は出来ません。」
この時私は不謹慎にも清美さんの大きな胸を見ていて、久し振りに下半身が硬くなり
出し、男を試してみたい欲望に負け、ハンカチで涙を拭いている清美さんを押し倒し
て、唇にキスをしようとすると。
「何をするんですか。止めて下さい。私には出来ません。嫌です。」
清美さんは抵抗しましたが、私が上から抑え込んでいるので身動きが出来ません。
「奥さんから誘っておいて、それは無いですよ。」
「止めて下さい。・・・・ですから、やはり私には出来ないと・・・・・。」
「お風呂まで入って準備していたのでしょ。」
「エッ、どうして。」
「図星ですか。昼間と服が違っていたので・・・・・。」
両手で顔を挟み強引にキスをすると、清美さんは舌の侵入を拒もうと歯を食い縛って
いましたが、暫く唇にキスをしていると、自由に呼吸出来ないので苦しそうな息遣い
になり、それが喘ぎ声の様に聞こえて、私の物は完全に男を蘇らせていました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/18(Tue) 17:13

私達は、抱き合う事はしませんでしたが、同じベッドで寝て、今迄と変わらぬ生活を
送っていました。
加藤が死んで4ヶ月程経った金曜日の昼休みに、私の携帯が鳴り、見ると加藤真一と
表示されています。
「はい、宮本です。」
「突然のお電話で申し訳御座いません。私、加藤の妻で清美と申します。」
「あ・・この度はどうも・・。」
「いいえ、宮本さんには大変ご迷惑をお掛けしました。」
「・・なにか・・。」
「お電話ではちょっと・・出来ればお会いして・・お話しが・・。」
「私は今からでも会えますが・・・喫茶店かどこかでお会いしましょうか。」
「・・・・出来れば・・他の人に聞かれたく・・無いもので・・・。」
「それなら此処に来ませんか。2時位迄なら皆出払っていて私1人です。」
会社の場所を教えると30分程で来ました。
「突然申し訳御座いません。」
病院で会った時の清美さんはジーンズを穿き、化粧っけ無しのラフな格好だった為、
やさしそうな綺麗なおばさんという印象でしたが、今日はお洒落なブラウスを着て化
粧もしていたので、良家の美しい奥様に見えます。
「早速ですが、どう言うご用件でしょう。」
清美さんはかなり緊張していて、私と妻への謝罪などを長々と話しただけで、2時に
成ってしまい。
「失礼ですが謝罪に来られただけでは無いでしょう。宜しければ仕事が終わってから、
続きをお聞かせ頂けないでしょうか。」
「・・はい・・。」
結局、夜7時にコンビニの駐車場で待ち合わせて、車の中で続きを聞く事にしました
が、いくら御互いに自由だと言っても、今から女性と2人で会うとは妻には言い難く、
また加藤に関する事はもう妻に話したくなかったので、久し振りに夜釣りに行くと嘘
を吐いて家を出ました。
待ち合わせのコンビニに行くと車の出入りが多く、ゆっくり話せる状態では無いので、
後から来た清美さんに場所の変更を言いましたが、とっさに口から出た場所は、妻達
が待ち合わせに使っていた公園でした。
公園の駐車場で、私の車に乗って貰い、話を聞こうとしましたが清美さんは緊張して
いる様子で、窓から外を見たまま一向に話しをしません。
「奥さん、そんなに緊張なさらなくても。・・お話しをお伺いしましょう。」
「ごめんなさい。主人以外の男の方と、あまり2人だけでお話しをしたことが無いも
ので・・・。私・・宮本さんに・・お願いが・・。」
「私は奥さんに何も思っていません。むしろ奥さんに酷い事をしてしまったと思って
います。私に出来る事でしたら相談に乗ります。」
清美さんは、また外を見たまま何も話しません。
「奥さん。」
「・・・抱いて頂きたいんです。・・・・宮本さんに抱いて欲しいんです。」
「エッ・・・・・。」
暫く沈黙が続いた後。
「・・・ごめんなさい。・・止めておきます。」
清美さんがドアに手を掛けた時、私は咄嗟に左手で清美さんの右肩を掴んでいました。
私は男としての自信を無くしていましたが、それが妻に対してだけなのか、全く駄目
に成ってしまったのか知りたくて、隠れてアダルトビデオを見ましたが、やはり妻の
悶えている顔が重なり、身体に変化は有りませんでした。
風俗も考えましたが、駄目だった時馬鹿にされないだろうかと、下らない事を考えて
しまって行けませんでした。
昼間清美さんが帰ってから。
「この奥さんなら事情を知っているし、もし駄目でも訳を話せば馬鹿にする事も無い
だろうな。しかし、奥さんと俺は複雑な関係だし、ご主人を亡くされたばかりの未亡
人と、間違ってもそんな事になる訳無いか。」
そう思いながらも、ブラウスのボタンが弾け飛びそうな大きな胸を思い出していると、
少しですが私の身体に変化が有り、出掛ける時も、私の妄想だけでそんな事は有り得
ないと思いながらも、釣りに行く前に浴びた事の無いシャワーを浴びました。
その妄想が現実に成ろうとしている今、清美さんを抱いてみたい、男として大丈夫な
のか試してみたいという欲望から、必死で説得を始めました。
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投稿日:2003/03/17(Mon) 18:09

その後の私は、以前よりやさしく妻に接し、夜は必ず裸で抱き合って眠りましたが、
セックスはしませんでした。
セックスをしなかったと言うより、出来なかったんです。
愛おしさから妻と裸で抱き合って寝ていて、それなりの満足感は有るのですが、妻の
裸を見ても、妻に触れていても、私の物は軟らかいままで変化しません。
妻を完全に許していても、頭の片隅に残っている、妻と加藤の光景を消す事が出来な
いのです。
妻には申し訳なくて身体の事を言えず、今は抱き合っているだけで充分だと言ってい
ましたが、1ヶ月ほど経った頃、流石にこれでは駄目だと思い、結婚以来始めてラブ
ホテルに行って、指や口で妻を歓ばせましたが私に変化は有りません。
妻がその事に気付いたので。
「百合子、ごめん。どうも俺は疲れている様だ。」
「ごめんなさい。私の事が原因で・・・。」
「違う、違う、今まで色んな事が有ったから、ただ疲れているだけだ。」
妻は責任を感じて手や口で一生懸命してくれましたが、興奮はしても、やはり変化は
有りません。
その後、家でも何回か試しましたが結果は同じでした。
ここのホームページを読み漁っていたのはこの時期です。
やがて2人の間では、セックスと言う言葉は禁句になり、私はもう自分の物で妻を歓
ばす事は出来ないと、男の自信も無くし、原因を作った加藤への嫌がらせ電話も、日
増しに増えて行きました。
ところが、春も近い或る日、加藤に電話すると電源が切られていて繋がりません。
私はてっきり、電話されるのが嫌で電源を切られたと思いましたが、その夜妻から、
加藤が入院したと聞かされました。
病名は進行性の膵臓癌で、噂だと発見が遅れたので長くて2ヶ月だそうです。
加藤がやつれて見えたのは病気のせいも有ったのでしょう。
癌で騙し、本当に癌になってしまった加藤を可哀想だとは思えず、罰が当たったと思
いました。
1ヶ月ほど経ち、身体の事で怨みを増していた上にイライラのはけ口を無くしていた
私は、とんでもない復習を思い付いてしまいました。
加藤の病状はかなり悪いので個室に入っていて、奥さんが付き添いをしているらしい
と聞いた私は、心配する妻を残して1人面会に行きました。
ノックをすると女の声で返事が有り、中に入ると。
「どちら様ですか。」
「宮本です。宮本百合子の夫です。」
加藤は力無くこちらを向くと、無言で私を見詰めています。
「はい、聞いております。奥様には主人が大変お世話になっております。」
にっこりと微笑みながら深々とお辞儀をした奥さんは、やさしそうな目をした綺麗な
方で、大きな胸が目を引きました。
『こんな素敵な奥さんが有りながら・・・・加藤の奴・・・。』
奥さんの笑顔に怯みそうになりましたが、胸のポケットから誓約書を出すと奥さんに
渡し。
「いいえ、お世話になっているのは妻の方です。人には言えないお世話までして頂き
まして。」
誓約書を読んでいる、奥さんの顔から笑顔が消えました。
「今月の振込みが無かったので来てみましたが、死んで行く者からは頂けませんので、
もうその紙切れは処分しておいて下さい。」
それだけ言い残して病院を後にし、家に着くと直ぐにこの事を告げましたが、復讐を
喜んでくれると思っていた妻は、寂しそうな顔をして無言で俯きました。
それから2週間程して、妻から加藤が死んだと聞かされ、妻が会社の同僚と御葬式に
行った日の夜、大事な話が有ると寝室に呼ばれ。
「あなた、あれから奥さんは、お医者様に呼ばれた時しか病院に行かなくなり、死に
目にも会えなかったそうです。」
「・・・そうか。」
「みんなは、奥さんの事を薄情な女だと言っていました。」
流石に私も後味が悪く、言葉が出ません。
「あなたは昔、喧嘩ばかりしていたけど絶対に弱い者には手を出しませんでした。そ
れどころか、弱い人を庇って喧嘩になった事も有りました。私はそんなあなたが大好
きでした。・・・あなたは相手がどんなに悪くても、死んで行く人にこんな事が出来る人
では絶対に無かった・・・・。」
「・・・いや・・これは。」
「違うんです。あなたを責めているんじゃ無いんです。・・そうしてしまったのは全て
私です。・・・身体の事もそうです。・・・・全て私が・・・・。」
妻の目からは大粒の涙が、ポロポロとこぼれています。
「・・・百合子。」
「離婚して下さい。私と夫婦でいると、あなたは立ち直れない。一生苦しみます。そ
んなあなたを見ていられません。・・・・お願いします。」
「・・・・俺の事を嫌いになったのか。」
「好きです。大好きだから・・・・・。」
この時、逆に私が妻を苦しめているのだと思いました。
「わかった。・・別れよう。その代わり、どちらかに好きな人が出来る迄一緒に暮らし
てくれ。」
「いいんですか。」
「いいも何も、俺は百合子と一緒に居たい。明日離婚届を貰って来るから、それを出
せば2人共自由だ。」
離婚届は書きましたが結局出す事が出来ず、妻には出したと嘘を付いて隠しておきま
した。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/17(Mon) 18:08

泣いていた妻が私の涙を見て、より激しく泣き出しました。
「百合子・・・。もう泣かなくていい。もういいんだ。俺は怒っていない。」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
私はデッキからビデオを取り出すと、妻の誓約書と残りの3本のビデオを取りに行き、
妻の前で誓約書を破り捨て、テープを引っ張り出して切り刻みながら妻に言いました。
「百合子、もう楽になれ。子供達には決して言わないから、自分に正直になれ。加藤
の所に行っていいぞ。子供と別れるのが辛ければ、俺がこの家を出てもいい。・・・
俺も疲れた。」
妻を失くした私の頭には、死と言う言葉が浮かびました。
「違うんです。ごめんなさい。ごめんなさい。・・・私・・・私・・・・。」
「何が違うんだ。もう謝らなくていい。俺はもう怒っていない。」
「違うんです。私は・・私は・・こうするしか無かった・・・。」
『何が違うんだ。こうするしか無かったとは、どう言う事なんだ。』
妻が落ち着くのを黙って待っていると、1時間程激しく泣いた後、ようやく口を開き。
「あなた、許して下さい。どんな事でもします。あなたのいない人生なら、私・・死
にます。」
「百合子・・・・おまえ・・加藤の事が好きなんじゃ・・・。」
「嫌いです。加藤の事を殺したい位怨んでいます。」
激しい言葉と、加藤を始めて呼び捨てにした事で、妻の激しい怒りが分かり。
「どうして今迄、加藤に対する怒りを表に出さなかったんだ。」
「私が加藤に対する憎しみを表に出せば、きっとあなたは、私の為にも加藤を殺して
しまうと思いました。・・・・犯罪者になって欲しく無かった。」
妻の言う通り、間違いなく加藤を殺していたと思います。
「さっき百合子が言った、こうするしか無かったとは、どう言う事なんだ。」
「・・・信じて頂けないかも知れませんが、加藤に抱かれてから毎日死のうと思って
いました。・・・でも死ねなかった。あなたに誤解されたまま、死ぬなんて出来なか
った。・・そのうち自分を守るために、今私を抱いているのは加藤じゃない。あなた
に抱かれているんだと思う事にしました。そうしないと私が壊れてしまいそうで・・。」
「・・・百合子・・・。」
「でも、そんな気持ちも長続きしませんでした。恥ずかしい言葉を言わされ、恥ずか
しい格好をさせられて、自分が惨めで、情けなくて、可哀想で。仕方が無く私の心が
出した答えは、私は犯されてなんかいない、無理矢理されてなんかいない、私も気持
ち良くなりたくて進んでしているんだから、惨めじゃ無いと思う事にしてしまったん
です。・・・それが今見たビデオです。」
『百合子は完全な被害者じゃないか。それなのに俺は何て事を・・・・。』
「どうして早くに話してくれなかったんだ。」
「・・あなたを裏切った事に変わりは有りません。あなた以外の人に抱かれ、最初は
嫌でも色々されている内に感じてしまい、何回も何回もイカされて、失神までして・
・・・私、淫乱なんです。」
「百合子・・・もういい・・何も言うな。」
私は涙を流しながら妻を抱き締め、妻も私にしっかりと抱き付いて泣いていました。
私達は久し振りに2人でベッドに入ると。
「あなた、私は淫乱なんです。」
「もういい。何も言うな。」
「違うんです。私の事を全て知って貰いたくて・・・・。」
「どういう事だ。」
「私は以前から、抱いて欲しい時もあなたに言えずに1人で・・・。それに、あなたに
色んなエッチな事もして欲しかったけれど言えずにいました。」
「だって、俺がしようとすると嫌がったじゃないか。」
「本当はして欲しかった。でもあなたは淫乱な女は嫌いだと言っていたので、嫌われ
ると思って・・・・。」
「・・・・違うんだ。俺が淫乱な女は嫌いだと言っていたのは、百合子が恥じらいを持っ
た女だったから、百合子が好きだと言う意味で・・。本当は俺の前だけでは、もっと淫
らになって欲しかった。」
今迄私達は、セックスに付いて真剣に話し合った事が無かったので、妻は私に嫌われ
無い様に自分の欲求を隠し、私は妻に嫌われない様に、妻が嫌がるとそれ以上しませ
んでした。
御互い、相手に嫌われない様に自分を隠していたのです。
「百合子。今から何でも話せる夫婦になろうな。・・・・悪いけど流石に今はセックス
する気にならないが、気持ちに整理が付いたら沢山してやるからな。・・・ところで、
1人でしていたって言ったが、どうやってしていたんだ。」
「あなたが隠してるエッチなビデオを見ながら・・・指で・・・。他には、あなたがゴルフ
で貰って来たローターを使ったりして・・・・。」
「おい、あれは捨てたと言っていたじゃないか。・・・やっぱり百合子は淫乱だ。」
「イヤー。言わないでー。」
この夜は裸で抱き合って眠りました。
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/17(Mon) 18:07

家に帰り、子供達に妻の泣き顔を見られない様に急いで寝室に入り、ベッドに寝転ぶ
と最後の場面が頭に浮かんで来ます。
『2人並んで庇い合いながら俺に謝る姿は何なんだ。やはり肌を合わせた親近感だろ
うか。それとも、俺に嫌がらせを受けている者同士の連帯感。それとも・・・・。』
激しい嫉妬が湧き上がり。
「おい百合子。おまえは加藤の事をどう思っているんだ。」
「嫌いです。怨んでいます。」
「だったら何故一緒にファミレスに行ったんだ。」
「違います。今日お弁当を忘れたので近くのファミレスに行ったら、加藤さんが後を
追ってきて・・。」
「それにしても、加藤の頼みをそこで断れば良かっただろ。」
「・・・・。」
「今日の事を許す代わりに、見ないでおこうと思っていた最後のビデオを見たくなっ
た。百合子も横に座って一緒に見るんだ。」
やはり全ての事を知りたくなった私は、自分の精神状態を考えて見ないでおいたビデ
オをセットすると、妻はこれ以上私に逆らって怒らせる事を恐れたのか、泣きながら
無言で従いました。
スタートさせると画面では今迄と違い、妻が服を着たままベッドの前で立っています。
「綺麗に隅々まで洗って来たか。」
妻は無言で頷きました。
「よし・・始めろ。」
その声で妻は、時々カメラの方を見て微笑みながら、着ている物を一枚ずつ焦らす様
に脱いで行きます。
妻にストリップをさせる為に、シャワーを浴びさせた後わざわざ服を着させたのです。
妻は赤いパンティーだけの姿になり、それも殆ど紐で出来ていますが、3本目のビデ
オで見た物と違い、前を隠す部分にフリルが付いていて、あまり透けていません。
「ベッドに腰掛けて足を大きく開け。」
妻が照れながら大きく足を開くと。
「マン○を自分で開いて、中まで良く見せろ。」
徐々に妻のアソコがアップになって行くと、そのパンティーは股の部分が開いていて、
そこから両手の指で左右のヒダを摘んで中を見せています。
「あなた、もういいでしょ。早く~。」
「何か今日の百合子は、会ってから一度も逆らわないし、やけに積極的だな。」
「そんな事はいいから早く~。」
加藤の言う通り、度々見せた微笑といい、加藤を誘う口調といい、脅されてでは無く、
妻の方が積極的に楽しんでいるとしか見えません。
パンツ1枚で加藤が現れ、妻の横に座るとキスをしましたが、妻はすぐにキスを止め
るとベッドから降りて加藤の前に跪き、パンツを下ろして加藤の物を口で咥えました。
「百合子、どうしたんだ。止めろ・・おい。」
妻は一度口を離し。
「だって・・・一度出しておかないと直ぐに終わってしまうでしょ。」
そう言い終ると再び咥えて、激しく頭を前後させると。
「ウッ・ウッ・百合子・止めろ・・出てしまうだろ・ウッ・・出るぞ・・出るぞ。」
妻は飲み干した後、加藤の物を口で綺麗に後始末してベッドに寝転び。
「今度は百合子にして。いっぱい感じさせて。」
加藤はかなり興奮しており、手と口を使って夢中で妻に愛撫すると。
「アッ・アッ・アッ・イイ・・イイー・・もっと・もっとしてー・・アアーン」
暫く口と手の愛撫が続き、加藤がベッドの下から何か取ろうとした時。
「アン・・今日は・ローター・イヤ~・・オバイブ・・オバイブ頂戴・・」
「わかった。わかったから離せ。」
よく見ると加藤の物を掴んでいます。
加藤はどうにか、ベッドの下からピンクのバイブを取ると、パンティーを穿かせた
まま、開いている所からバイブを突っ込んでスイッチを入れました。
「ヒィー・・凄い・・アッ・アッ・アーン・・イイ・イイ・アアーン」
「気持ちいいか。」
「気持ちイイ・・アッ・アン・・イイ・・オバイブ・イイー・・・アーン」
「今日は素直なご褒美に、もっといい物を使ってやるから自分でして待ってろ。」
妻はバイブを持って自分でしています。
「まだイクんじゃ無いぞ。」
加藤は一度画面から消えると、ク○ト○スを刺激する為の突起が付いた、一回り大き
い真っ黒なバイブを持って現れ。
「ほら百合子。ご褒美にこれを使ってやるから手を退けろ。」
「エッ。イヤ・・イヤ・・無理です・アッ・アーン・・これで・・これで・・アーン」
加藤は強引にピンクのバイブを取り上げ、黒いバイブを挿入すると。
「ヒィー・・・ヒィー・・大きい・・無理です・・無理ですー・・アン・・壊れちゃう・・・アーン」
「大丈夫だ。ほら、もう入ったぞ。」
「ヒィー・・・アッ・アッ・アッ・・凄い・大きい・・アアーン・・イイ・イイー」
「もう一つご褒美に、今日は焦らさないから、もうイッてもいいぞ。」
「アッ・アッ・アッ・アッ・・イイー・・イイー・・・イッていい・・イッていいの・・イイー・
・イク・イク・・百合子イク・イッちゃう・・イク~」
しかし加藤は止めません。
「アッ・アッ・イキました・もうイキました・・アッ・アッ・アーン・アン・また・また・イイ
・オバイブ・イイ・アアーン・イイ・イッちゃうー・イク・百合子イク~」
妻は立て続けに4回イカされ、最後は暴れてベッドから落ちそうなところを、加藤に
抱き締められました。
少し休憩を取ったのか、画面では妻がバイブを入れたまま、ぐったりと仰向けに寝て
います。
そこに、コンドームを付けた加藤が現れて妻の向こう側に座り。
「百合子。気持ち良かったか。何回イッた。」
妻は答えるどころか目も開けません。
「こんなに濡らして。パンティーがグッショリじゃないか。」
やはり妻は目を閉じたまま何も言いません。
「ほら、気持ち悪いだろう。脱ごうな。」
加藤がバイブはそのままにして脱がせて、またスイッチを入れると、やっと妻が目を
開け。
「アーン・・もうダメ・・アー・・もう動けない・・アッ・アッ・・・アアーン」
「最後にもう一回だけ、百合子の大好きなチン○でいこうな。」
「アッ・アッ・イヤ・イヤ・イヤ・・アーン・・またイッちゃうよー・・アーン」
妻を四つん這いにするとバイブを抜き、急いで自分の物を挿入してゆっくり動くと。
「イイー・・イイ・イイー・・チン○イイー・・アーン・もっと早く・早く動いてー」
加藤は人差し指を口に入れ唾液を付けて、妻のお尻の穴に入れようとしています。
「イヤー・・そこはダメ~・・・汚い・汚いから・・アーン・・・ダメ~」
「ほーら、完全に指が入ったぞ。」
「アッ・アッ・ヘン・ヘンなの・・アアーン・・イヤー・・・ヘン・ヘンなのー」
加藤が両方の動きを早くすると。
「アッ・アッ・アッ・・イキそう・イキそうですー・・・アーン・アン・・ア~ン」
「ウッ・俺も出そうだ・出すぞ・・出すぞ。」
「アアーン・死んじゃう・・百合子死んじゃう・アーン・死ぬー・死ぬ~・・ヒィ~」
妻が崩れ落ちて、加藤が画面から居なくなった後、口から涎を垂らした妻の顔がアッ
プになり、そこでビデオは終わりました。
『やはり見なければ良かった。これで百合子と俺は終わってしまった。』
怒りよりも、寂しさ、悲しさで胸が一杯になって、涙が止まりません。
「百合子・・・・。」
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投稿者:拓也 投稿日:2003/03/17(Mon) 11:35

私は今回の事を、時が経てば少しは楽になると思っていましたが、実際はまったく逆
で、時が経てば経つほど、怒り、嫉妬、寂しさは増して、自分で自分をコントロール
出来なくなっていました。
加藤は約束を守り、慰謝料も期日にきちんと振り込まれています。
しかし私は、毎日欠かさず加藤の携帯に電話して謝罪の言葉を聞かないと居られず、
それも困った声を聞く為に、周りに他の人が居そうな時間を選んで電話しました。
妻も全ての約束を守り、毎日の電話を欠かさず、1人では外出もせず、以前より献身
的に尽くしてくれるのですが、私は2人きりになると必ず加藤との話を持ち出して、
言葉による虐めを繰り返していました。
妻は時間が掛かる買い物には娘と行っていましたが、3ヶ月程経った初秋の日、こん
な状態を少しでも変えたいと思った妻に付き合って欲しいと頼まれ、久し振りに2人
で歩いていると昔を思い出して、喫茶店でお茶も飲みましたが、そんな楽しい時間も
私が壊してしまいました。
「あなた。申し訳ないのですが下着を買いたいので、ここで少し待っていて頂けます
か。・・すみません。」
「ほー。俺を珍しく誘ったのでおかしいと思っていたが、安心させておいて、何処か
で加藤が待っているのか。」
「そんな事は絶対に有りません。あなたが女性の下着売り場は嫌だろうと思い・・・。」
「それに、どうして新しい下着が要るんだ。加藤にまた抱かれたくなったのに、新し
い下着でないと、恥ずかしいから抱いて貰えないのか。」
「・・・ごめんなさい。下着は買いません。」
妻はこれ迄、私の虐めに耐えて出来る限り明るく振舞って来ましたが、この日を境に
妻の顔から笑顔が消えました。
妻を虐めた後、毎回後悔して心が壊れて行くのを自覚していたので、流石にこのまま
では駄目だと思い、カウンセリングにも通いましたが、妻の事を全て話せなかった為
かあまり効果は有りません。
それでも私自身が、どうにかしなければと思った事により、妻への虐めは徐々にです
が減って行き、妻の笑顔も戻って来たその年の暮れに、私には許せない出来事が起こ
りました。
夕食が終わり、妻が寝室まで来て欲しいと言うので行ってみると。
「あなた・・言い難い話なんですけど、今日加藤さんから、月々の支払いを少し減らして
貰えないか、お願いして欲しいと言われました。」
「百合子。おまえは何を言っているのか分かっているのか。」
「・・・・部下にもお金を借りているらしくて・・・。それに毎日電話で謝っているので誰
かに脅されていると・・・噂まで・・それに最近すごくやつれて・・・・。」
「おまえは加藤を恨んでいないのか。俺がどれだけ苦しんでいるのか知っているだろ
う。・・・おまえ・・まさか・・・。」
「違います。私はただ・・・。」
家には子供達が居るのと金曜日だったので、電話をしてから妻を連れて加藤の家へ行
くと、久し振り見る加藤は妻の話通り、これがあの加藤かと思う程やつれて覇気がり
ません。
「この度は無理なお願いを致しまして。」
「無理だと分かっとるやないか。」
「いえ・・この不況で給料も減ってボーナスもかなり減ったので、妻に秘密では限界が
・・・・このままではサラ金に・・・。」
「だったら女房に頼めばいいだろう。なんなら俺が頼んでやろうか。」
「それだけは許してください。」
「なあ加藤。俺がおまえに何かしたか。何かしたからこんな目に合わせたのか。」
「・・いいえ・・。」
「俺は何もしていないのに今も苦しんでいる。一生苦しむだろう。それなのに、おま
えは苦しみから逃れたいのか。そんな事は絶対にさせない。サラ金だろうが盗んで来
ようが必ず払え。」
「・・・・。」
「それより、何処で百合子にこの話をした。会社では無いだろ。」
「・・昼休みに・・ファミレスで・・。」
「百合子。慰謝料の話をする事はお前達の仕事か。・・・答えろ。」
「・・違います。」
「だったら2人共約束違反や。加藤。違反金の1000万も払えよ。・・これで終わり
や無いぞ。約束を破る度に1000万や。」
「すみません。・・もうこれ以上は・・。」
「駄目や。約束は守ってもらう。・・そうは言っても俺も鬼や無い。今迄通り月々2
0万でいい。期間が4、5年延びただけや。」
「・・・・。」
「話はそれだけや。帰る。」
その時、私と一緒に妻も立ち上がりました。
「百合子。一度家に帰るのか。」
「エッ。」
「百合子にも約束を守って今日中に出て行ってもらう。わざわざ一度帰らなくてもこ
のまま残って、久し振りに可愛がって貰った方がいいんじゃないか。淫乱な百合子が
半年も何も無かったから欲求不満だろ。・・・・それとも毎日昼休みに、こいつに抱
いて貰っていたのか。」
「そんな事、絶対にしていません。本当です。」
その時加藤が私の前に土下座して。
「許して下さい。私が全て悪いんです。私は約束通り払いますから、百合子さんをこ
れ以上苦しめないで下さい。お願いします。お願いします。」
「別れられては自分の身が危ないからか。」
その時、妻も加藤の横に正座して。
「あなた。ごめんなさい。ごめんなさい。私が軽率でした。ごめんなさい。ごめんな
さい。」
「格好いいな色男。おまえ達が仲間で俺1人が悪者か。」
妻は大声で泣き出しました。
「・・・・・百合子・・・・帰るぞ。」
勢いで言った物の百合子を手放す気は無く、良い切欠を作って貰い内心少しほっとし
ました。
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