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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[3536] インプリンティング 30 投稿者:迷人 投稿日:2005/08/28(Sun) 22:11

何故だか分からない、知りたいという欲望を満たす為に、咄嗟に思い付いたもっともらしい話を
妻にして納得させようとしてしまいます。
そういう所は、私も稲垣と同じなのかも知れません。
「いや、俺には知る権利が有る。今まで実の子だと思って愛情を注いで来た理香が、どの様にし
て出来たのか知る権利が有る。そうでなければ、これからも親としてやっていけない気がする。
何処でどの様にして出来た子かも分からず、血の繋がりも無い理香と、今迄通りにはやっていく
自信が無い。例え俺の子供ではなくても、どのようにして出来たのか知りたい。その日あいつに
抱かれたのは一度だけか?」
妻は聞かれた事に正直に答え、私の欲求を満たせば、私が娘の事を今迄通り実の娘として接し、
もしかすると離婚せずに3人で生活出来るかも知れないと勘違いしたのか、呟く様な小さな声で
答え出し。
「いいえ、朝まで何度も。ごめんなさい。」
「どうしてだ?一度で充分だろ?上手い事を言っているが、おまえも抱かれたかっただけだろ。
あいつとのセックスを楽しんでいただけだろ。」
流石に妻から進んで話せる事柄では無かったので、私の質問に答える形になってしまいましたが、
事細かに答えさせたお蔭で大体の様子は分かりました。
妻は承諾したものの、いざと成るとまだ多少の躊躇いが有った為に、シャワーを浴びながら考え
ていると、妻が冷静に考える時間を与えたく無かったのか、突然稲垣が裸で入って来たそうです。
妻は恥ずかしさの余り、屈んで身体を隠して目を閉じました。
「恥ずかしがらないで身体をよく見せてくれ。私だって恥ずかしいんだ。しかし恥ずかしがって
いては、普通の男女の関係と何ら変わりは無い。これは治療だと言っただろ?そう思う事にしよ
うと話し合っただろ?医者の前で智子さんは、いや、智子は身体を隠すのか?その方が逆にその
事を意識している様で、恥ずかしいとは思わないか?」
稲垣の魔法に掛かっていた妻は、言われるままに少し足を開いた格好で立たされて、全てを稲垣
の前に晒し、稲垣は手に石鹸を付けると、妻の豊満な乳房や秘所までも、愛撫するかの様に優し
く洗い出しました。
次に稲垣は、これから治療に使われる、既に硬くそそり立っている物を妻の手で丹念に洗わせて
から、口に含むように要求したのですが、流石に妻が拒んでいると。
「私も智子にこの様な行為をさせたくはないが、いくら医者の友人がこの時点では発情期に入っ
ていないので妊娠の可能性は低いと言っていても、可能性が全く無い訳ではないだろうから少し
心配だ。私のが少しでも薄くなる様に、一度出しておきたいから協力して欲しい。」
「・・・・避妊具をつけてもらう訳には・・・・いかないのですか?」
「ああ、性器と性器が直に触れ合った方が、遥かにその効果は大きいらしいし、他の牡の精子の
存在を身体の中に感じれば、なお効果が有ると聞いた。」
妻は、自分の為にしてくれている行為だと信じていたので、仁王立ちになっている稲垣の前に跪
いて硬くなっている物を口に含み、ただ妻に色々な事をさせたいだけの要求だとは思わずに、こ
の様な行為を長くさせたくないから、早く終る様に協力してくれと言う稲垣の言葉を信じて、言
われるままに、口に含んだまま根元を手で擦ったり、二つの袋までおも口に含まされたりして、
稲垣を喜ばせてしまいました。
稲垣が妻の口を弄ぶ行為は更に続き、フルートを吹くかの様に横から咥えさせたり、妻の後頭部
を手で押さえて腰を突き出し、妻がむせ返るほど深く入れたりしていましたが、稲垣も限界が近
くなったのか。
「出そうになって来たから、口に含んだまま頭を前後に動かしてくれ。もっと早く。よし、その
まま舌も使って。そうだ。手は下の袋を優しく撫でて。そうだ、上手いぞ。」
そうさせている内に終に限界を迎え。
「よし、もう出すぞ。もう舌を使うのはいいから、強く吸う様にして、前後の動きを早くしてく
れ。もっと早く。もっとだ。もっと早く。よし、出すぞ。出すぞ。」
次の瞬間妻は、稲垣の濃い物を全て口で受けとめてしまいました。
「奴のを飲んだのか?」
「いいえ、むせてしまって吐き出しました。」
「むせていなければ飲んだという事か?」
「違います。」
最終的には、妻の全てを奪われると分かっていながら、まだこの様な小さな事に拘っている情け
無い私なのです。
おそらく稲垣は、まだ子供が欲しい時期だったのか避妊具を持っておらず、妻がシャワーを浴び
出してからその事に気付き、妻を妊娠させてしまわないか不安になったものの、買いに行ってい
ては、その間に妻の気持ちが変わってしまう可能性が有るので、先に一度出しておくという様な
気休めをしたのでしょうが、それと同時に妻を跪かせて思い通りに奉仕させる事で、男としての
征服感を味わいたかったのだと思います。
[3537] インプリンティング 31 投稿者:迷人 投稿日:2005/08/29(Mon) 21:52

妻は相変わらず話したがらないのですが、それは無理も無い事だと分かっています。
仮に私が逆の立場なら、何処で会っていたかとか、会っていた回数などは話せても、どの様なセ
ックスをしていたか等は話せないと思います。
特に相手を愛していて、それが2人の愛情表現なら尚更です。
しかし、私の知りたい欲求はまだまだ満たされずに、質問を続けずにはいられません。
妻の息遣い、喘ぎ声の1つまでも知りたくなってしまうのです。
他人から見れば未練がましい、悪趣味な事に思えるかも知れませんが、どの様に思われ様と知り
たい願望が勝ってしまうのです。
質問されて、妻が言い辛そうに困った顔をすればするほど、尚更細かな事まで言わせたくなって
しまうのです。
「それから寝室に行って、抱かれたのだな?どうした?答えろ。嘘をついても、後から奴に聞け
ば分かる事だ。」
「もう嘘をつきたくないから話せないのです。話せば話すほどあなたを傷つけ、あなたに嫌われ
てしまう。」
「もう充分傷付いている。理香が俺の子供では無いとまで言われたのだぞ。それ以上、何に傷付
く?」
嫌うも嫌わないも妻との仲は、もうどうにも成ら無いという言葉は飲み込みました。
「そのまま・・・・・・・バスルームで・・・・・・・・。」
稲垣が洗い場に、可愛いイラストが書かれた子供用のマットを敷いて、その上に胡坐を掻いて座
り、妻は稲垣に跨る格好で抱き付く様に言われたので従うと、稲垣は妻からキスをするように強
要し、長いキスが終ると今度は乳首に吸い付いてきました。
この格好では、稲垣の軟らかくなってしまった物が丁度妻の秘所に当たる為、徐々にまた硬さを
取り戻し、完全に硬くなると妻を下に降ろして、自分は後ろから抱きつく様な形で座り、妻の足
を立膝にさせて大きく開かせ、手は後ろに回させて硬くなった物を握らせました。
次に稲垣は、左手で妻の左右の乳房を交互に揉み、右手はクリや恥穴を虐めていたのですが、妻
はどうしても快感と戦ってしまい、すぐには感じなかったと言います。
「智子、喜んでするのは裏切りになるとは言ったが、治療中は何もかも忘れて感じる事だけに集
中しよう。感じないと、この治療の意味が無い。何もかも忘れて乱れないと、ホルモンの分泌も
悪いままだ。このままだと、裸でエッチな事をしただけになってしまう。それでいいのか?」
稲垣のこの言葉で、必死に快感を抑え込んでいた妻も堰を切った様に一気に感じ出し、狭いバス
ルームに響き渡る自分の恥ずかしい声で更に興奮は高まり、いつ気を遣ってしまってもおかしく
無い状態になっていました。
妻は、稲垣に見られながら一人醜態を晒すのは恥ずかしく、そうかと言って稲垣の執拗な愛撫か
ら、自ら逃げる事は出来ないぐらい感じてしまっていたので、それを避けたいが為に、稲垣の再
び硬くなった物を、入れて欲しいと妻の口から要求してしまいました。
「そうか。もう欲しくなったか。それなら入れてあげるから、四つん這いに成りなさい。」
「そんな格好は恥ずかしいから出来ません。後ろも見えてしまう。」
「それならこの狭いバスルームでは無理だ。他の場所に移動する事になるが、智子はそこまで我
慢出来るのかな?ここをこうされても、我慢出来るのか?」
「いや~。もうそこは許してください。我慢出来なくなってしまいます。」
稲垣は妻の気持ちなどお見通しで。
「我慢しなくてもいいぞ。私がよく見ていてあげるから、智子だけ逝きなさい。思い切り逝って、
私に逝く時の顔を見せなさい。」
「そんな恥ずかしい事は嫌です。一緒に。私だけは嫌。お願い、一緒に。」
「なあ智子。感じていても、これは治療だと言っただろ?智子はこれから赤ちゃんを産む身だ。
医者が、診察台に上がって足を開けと言っても拒むのか?そんな事は恥ずかしいと言って拒むの
か?それと同じ事だ。」
赤ちゃんと言う言葉で本来の目的を思い出した妻が、左手を後ろに回してお尻の穴を隠した格好
で四つん這いに成ると、稲垣はすぐには入れずに、嬉しそうに硬くなった物をお尻や秘所に擦り
付けて妻を焦らし、恥ずかしさに耐えられなくなった妻が、再び入れて欲しいとお願いするのを
待ってから、ゆっくりと妻の中に入って行きました。
入れる時はゆっくりと動いていた稲垣も、完全に入ってしまうと最初から激しく動き、必死に耐
えていた妻も、終にはお尻の穴も晒してしまい、延々と続く激しい責めに耐えられなくなって、
マットに崩れ落ちてしまいました。
稲垣に見られながら、自分だけが醜態を晒すのが恥ずかしくて要求した交わりも、稲垣は一度出
していた為に、結局一人だけが恥を掻いてしまうと言う結果に終りました。
それも、私にも余り見せたがらなかった恥ずかしい格好で。
[3538] インプリンティング 32 投稿者:迷人 投稿日:2005/08/31(Wed) 21:55

まだ終っていなかった稲垣は、妻の腰を掴むと持ち上げて、また恥ずかしい格好にさせ、今度も
初めから激しく動いた為に、妻はまた稲垣を待たずに崩れ落ち、次に腰を持ち上げられた時には、
妻に両腕で身体を支えるだけの力は無く、お尻だけを突き上げた格好で稲垣を奥深く受け止め、
妻も同時に3度目の頂上に登り詰めました。
先に一度出させたのは、妻をじっくりと甚振る目的も有ったのかも知れません。
稲垣は一石二鳥も三鳥も考えていたのでしょう。
稲垣はやはり妊娠が心配だったのか、また妻にお尻を突き上げた体制をとらせ、今迄自分の欲望
を打ち込んでいた場所に指を2本入れると、シャワーを当てながら掻き出す様な、中を洗う様な
動作を繰り返していたのですが、指とシャワーの刺激で、妻はまた恥ずかしい声を漏らしてしま
いました。
「おいおい、綺麗にしてやっているのに、また感じ出したのか?智子は普段の大人しい様子から
は、想像もつかないほどエッチが大好きなのだな。独身の男子行員はみんな智子の事を、お淑や
かで優しくて、結婚するなら智子の様な女が理想だと言っているが、お尻を突き出して洗っても
らいながらも感じてしまい、嫌らしい声を出しているこの姿を見せてやりたいものだ。逝く時も
激しいし、みんな驚くだろうな。」
とても治療をしているとは思えない言葉にも、中で動き回る二本の指の下で硬くなり、包皮から
半分顔を出してしまっている小さな突起に、空いている親指で新たな刺激を加えられては、何も
言い返せずに、ただ嫌らしい声を上げながら、腰をくねらす事しか出来ませんでした。
「腹が減ったから食事に行こう。」
その声で我に返ると、いつの間にかリビングのソファーに座っていました。
視線を自分の身体に向けると、パンティー1枚だけしか身に着けていません。
慌てて両手で胸を隠し、どうしてこの様な格好で座っているのか思い出してみると、あの後、指
とシャワーの刺激で気を遣らされ、朦朧とした意識の中、稲垣に身体を拭いてもらってからパン
ティーまで穿かせてもらって、ここに連れて来られたのだと知り、羞恥心で消えて無くなりたい
思いでした。
服を着てから化粧を直し、稲垣の車で結構遠く離れた場所のファミレスに行き、向かい合って食
事をしたのですが、身体の隅々はおろか中までも見られ、その上何度も気を遣る姿まで見られた
妻は、恥ずかしさから稲垣の顔をまともに見る事が出来ずに、食事も喉を通りません。
「食べておかないと、朝まで身体がもたないぞ。」
「えっ・・・・・・・。もう充分です。ありがとう御座いました。」
「いや、念には念を入れておこう。本当は何日か関係を持った方が効果も大きいらしいが、今ま
での私と智子の良い関係が壊れてしまっては嫌だから、今日限りにしておきたい。仕事で疲れて
いる上に智子が激しいから、つい私も激しく動いてしまい体力の限界なのだが、ここまでしてし
まったら、どうしても子供を授かって欲しい。子供を授かってもらわないと、私達の気持ちは違
っても、ただの浮気と同じになってしまう。私も眠りたいのを我慢して頑張るのだから、智子も
発情期に入れるように、何もかも忘れてより感じる様に努力して欲しい。」
稲垣は単に、関係がずるずると長引いて私や奥さんにばれるのを恐れ、この機会に出来るだけ妻
の身体を楽しもうと思っただけなのでしょうが、やはり妻には稲垣の真意が見抜けずに、また感
謝の言葉を言いながら、稲垣に肩を抱かれて車に乗り込みました。
稲垣の運転する車は、マンションには向かわずに逆の方向に走って行きます。
「何処に行くのですか?」
「ああ、ラブホテルに行こうと思っている。私はその様な所に行った事が無いので、恥ずかしく
て気が進まないのだが、その様な所の方が現実から離れる事が出来て良いかも知れない。正直に
言うと、口でして貰っていた時も智子では無くて、必死に妻だと思う様にしていた。その後も顔
が見えない様に後ろからしていたので、これは智子ではなくて妻だと自分に何度も言い聞かせ、
どうにか最後まで維持する事が出来たが、そうそう上手くいかない気がする。相手が智子だと意
識すると罪悪感も有るし、それ以上に大切な人を壊してしまう様な気がして、智子には治療だと
思えと偉そうな事を言っていたのに、私には無理な様な気がする。どう考えても智子とラブホテ
ルはイメージが結び付かないから、そこなら智子を違った女性だと思う事が出来るかも知れな
い。」
「そんなにまでして私の為に。」
行為を始める前から硬くしていたくせに、この様な事をよく平気で言えるものだと思いましたが、
それが妻には分かりません。
それに、奥さんに知られるのが嫌で、洗い流せば痕跡が残らないバスルーム以外での行為を避け、
最初から、本格的な行為はラブホテルに行ってしようと計画していたと思うのですが、妻は疑い
もせずにまた感謝の言葉を言っています。
ラブホテルには行った事が無いと言っておきながら、妻を乗せた車は道に迷う事無く、細い裏道
を抜けて、知人に会う可能性の無い、ワンルームワンガレージのラブホテルに入って行きました。
[3539] インプリンティング 33 投稿者:迷人 投稿日:2005/08/31(Wed) 21:56

部屋に入ると稲垣は椅子に座って、妻をベッドの上に立たせ。
「そこで私を誘う様に、いやらしく1枚ずつ脱いでいってくれないか?」
「そんな事出来ません。恥ずかしいです。稲垣さんが脱がせて下さい。」
「私だって、智子にその様な真似はさせたくは無いさ。でも、車の中で言ったように、今は君を
智子だとは思いたくない。智子だと意識すれば、私の物は役に立てないかも知れない。だから街
で拾った娼婦だと思いたい。」
ただ妻に嫌らしい行為をさせたいだけで、既に硬くしている事も知らずに、言われた通り別人に
成り切れば、稲垣の罪悪感を少しでも和らげる事が出切るかも知れないと思った妻は、舞台に上
がったストリッパーの様に、一段高いベッドの上で、ゆっくりと1枚ずつ脱いでいきます。
しかし、上と下の恥ずかしい部分を隠す布を身に着けただけの姿になった時、ここまでは頑張れ
た妻も、自分だけきちんと服を着ている稲垣にじっと見られていては、自分だけが全てを晒す事
は恥ずかしくて耐えられず、手が止まってしまいました。
妻の気持ちを察した稲垣は、立ち上がると服を脱ぎだしたので、妻も上だけはなんとか外したの
ですが、やはり最後の1枚は脱げません。
稲垣を見ると、全裸になってまた椅子に座っていたそうですが、中心で硬くそそり立った物が目
に入り、顔を背けてしまうと。
「横を向かないでよく見ろ。今は智子ではなくて娼婦だ。智子が成り切ってくれないと私も駄目
に成る。娼婦はこれを見たぐらいでは恥ずかしがらない。これから目を離さずに、私に全て見え
る様に、パンティーを脱いで大きく足を開いて欲しい。」
妻は稲垣の硬い物をじっと見詰めながら、ゆっくりとパンティーを脱ぎ、手で隠してはいました
が、徐々に足を開いていきました。
「手を退けろ。よし、今度は立膝になって、自分でそこを開いて中をよく見せてくれ。」
こんな普通では考えられない行為でも、自分の為に無理をして付き合ってくれていると思うと、
従ってしまったと妻は言いましたが、私はそうでは無い様な気がします。
ラブホテルという異質な空間で、普段では有り得ないような行為を要求されている内に、妻は淫
靡な世界に迷い込み、自分とは全く違った人間、それこそ娼婦になっていたのかも知れません。
稲垣の硬くそそり立った物を、じっと見詰めさせられている内に、頭の中はその事だけでいっぱ
いに成っていたのかも知れません。
どうしてこの様な事をしているかなどと言う、最初の目的など忘れてしまい。
「両手ではなく、片手で開けないか?出来るじゃないか。それなら開いたまま、空いた手を後ろ
に着いて、お尻を持ち上げて前に突き出せ。そうだ、よく見えるぞ。中まで丸見えだ。」
稲垣は椅子から立ち上がると妻に近付き、中を覗き込むようにして見ていましたが、妻がベッド
に背中から崩れ落ちると自分もベッドに上がり、妻の身体の裏も表も足の指さえまでも全身に舌
を這わせ、最後は妻が一番感じる小さな突起を集中して責めた為に、妻は稲垣の挿入を待たずに
一人気を遣ってしまいました。
しかし稲垣は妻に休む事を許さず、すぐに妻の上に乗って来て繋がると、ゆっくりと動きながら、
妻の顔をじっと見て、感じて行く時の表情を楽しんでいたのですが、達したばかりで身体が敏感
になっていた妻は、そのゆっくりとした動きだけで、また気を遣ってしまったそうです。
「少し休ませて下さい。お願いします。」
「ああ、智子は休んでいていい。私が勝手に動くから。」
「それでは休めません。動かれていては・・・・・・いや・・・いや・・・・また駄目になる。
また・・また・・止めて、駄目になってしまう・・・また・・・・いや~~。」
その後も稲垣の責めは続き、妻は面白いほど気を遣り続けて、最後には放心状態になってしまい、
ようやく稲垣も放出して終りました。
「この時もコンドームは着けずにしていたのか?」
「いいえ、ホテルでは着けてくれていた様です。」
「話がおかしいだろ。」
「私も帰る車の中でその事を聞いたのですが、効果が少なくなるだけで全く無い訳では無いから、
付けた方が直接触れ合わない分、罪悪感が少なかったと言われました。私の中に出してしまうの
は、私を汚してしまう様で、やはり嫌だったと。」
他の男の精子を身体で感じろと言っておきながら、今度は避妊具を装着しても、妻にはその矛盾
が分からないのです。
ただ妊娠を心配していただけだと、誰にでも分かる事を、この様な説明で納得してしまうのです。
妻はそれほど、全面的に稲垣を信用し切っていたようです。
冷静な者が聞けば、稲垣の言っている事は最初から矛盾だらけなのに。
[3540] インプリンティング 34 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/01(Thu) 20:08

私は、娘がどの様にして出来たのか知りたいから、セックスの様子を教えてくれと言い、ここま
で聞き出しました。
これで娘がバスルームでの行為によって出来たと分かった訳ですから、本当ならこの先は聞かな
くても良い事になります。
しかし、私の知りたい欲求は収まる事はなく、私の知らない妻が存在する事を許せません。
「朝までと言う事は、それでも終らなかったのだな?」
幸い妻は、私が何を知りたかったか等という事は忘れてしまっている様子で。
「・・・・・はい。」
何度も達してしまい、意識が朦朧としていた妻が息苦しさを感じると、裸の稲垣が上に乗って乳
首に吸い付いていたので。
「もう出来ません。もう身体が動きません。」
「いいのか?智子はそれでいいのか?赤ちゃんが少しでも出来易くする為なのに、ここで止めて
しまってもいいのか?」
そう言われた妻は気力を振り絞り、稲垣の欲望を身体で受け止め続けたのですが、夜が明ける頃
には、流石に精も根も尽き果ててしまい、稲垣によって大きく開かされた足を閉じようともせず
に、恥ずかしい部分を隠す事も無く、ぐったりと大の字になっていました。
しかし稲垣はそれでも許さず、開かれた足の間に座って、襞を摘んで大きく開いて覗き込んだり、
指を入れて中の感触を楽しんだり、包皮を剥いて完全に露出させたクリを虐めたりして妻の身
体を弄んでいましたが、妻の身体はたまに小さく反応するだけで声を出す事も無く、ぐったりと
していたので。
「よし、次で最後にしておこう。」
そう言うと妻の中に入って延々と一方的に動き続け、虚ろな目で天井を見詰め、微かに反応する
だけの妻を見ながら放出し、長かった一夜はようやく終りました。
妻の話を聞き終わり、少し冷静になった時に思ったのが、やはりこの話は本当なのかと言う事で
した。
妻の話し方からは真実を話している様に感じ、話にのめり込んで聞いていましたが、いくら普通
では無い精神状態だったとは言え、この様な嘘に意とも簡単に、本当に妻は騙されたのかと言う
事です。
元々稲垣の騙す様な行為など無かった場合、私と言い争いになり、ただ自棄に成っていて抱かれ
たのでは無いのか?
稲垣の事が好きで抱かれたかっただけでは無いのか?
ただ稲垣とセックスがしたかっただけではないのか?
もっと悪く考えれば、最初から稲垣の子供が欲しくて関係を持ったのではないのかとも思えて来
ます。
次に稲垣の騙す様な行為が有った場合ですが、本当に私の子供が欲しくて、こんな事を信じだの
か?
自分への言い訳に、最初から嘘だと知りながら抱かれたのでは無いのか?
最初は信じていたとしても、途中からは嘘だと気付きながら快感に負け、欲望に流されたのでは
無いのか?
しかしこの様な嘘に騙された事が本当だとすると、稲垣は妻にとって想像以上に大きな存在だと
いう事になります。
宗教的なものには結構多く有り、教祖に騙されて身体を奪われた女性も少なく無いと聞きます。
私が聞いたもっと悲惨な例では、医者にかかる事は良く無いと言われ、病気の子供を医者に診せ
ずに死なせてしまったと言う事が有りました。
しかし、もっと悪いのは、その後も騙された事に気が付かない事です。
教祖に抱いて頂いたから、私は特別な人間に成ったとか、医者にかかっていたら、もっと痛みを
伴って死んでいたと聞かされ、子供を亡くしていても尚、その事を信じている事です。
稲垣に今でも特別な感情を持っていると思われる妻も、それに近いものが有るのではないかと思
えるのです。
この話が本当だとすると稲垣の体力、精力は、私には信じられないものでした。
いくら9年前で今よりは若かったと言っても40歳は過ぎています。
おそらく稲垣は以前からずっと、妻を抱きたい、征服したいと思っていて、やっと願いが叶った
為に出来た所業ではないかと思います。
あの可愛い娘が実の子供ではないだけでも、死にたいほどのショックなのですが、この様に妻を
騙して出来た子供かと思うと、尚更娘が不憫でなりません。
それ以上に、妻がその様には思っていない事が悔しくて仕方が無いのです。
[3541] インプリンティング 35 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/01(Thu) 20:51

妻の話を聞いて、悔しさで泣きたくなっていた時、急にドアがノックされたので、稲垣夫婦が来
ていた事をすっかり忘れてしまっていた私は、一瞬ドキッとしました。
ドアを開けると奥さんがいて、その後ろには稲垣が隠れる様に立っています。
奥さんは何か言っているのか口が動いているのですが、私の耳には何も聞こえません。
私は奥さんを押し退けて、稲垣の前まで行くと思い切り殴りつけ、よろけて尻餅をついた稲垣に、
馬乗りになって殴ろうとした時、横から奥さんが稲垣の上半身に覆い被さって庇いました。
仕方なく私は稲垣から降りましたが、この時の私は鬼の様な形相をしていたと思います。
「今日はもう帰ってくれ。」
娘の事を言おうかとも思いましたが、稲垣を庇う奥さんを見ていて、何れは分かる事でも、今奥
さんをこれ以上悲しませる事は出来ないと思ってしまい、何も言わずに逃げる様にキッチンに行
きました。
静まり返った中、車のエンジン音だけが聞こえます。
やがてその音も遠退き、私はどうしてセックスの事まで、詳しく知りたいのか考えていました。
それを聞いても当然興奮などは有りません。
それどころか、聞けば聞くほど怒りを覚え、悔しさが大きくなって行きます。
それなのに全てを知りたい。
私の知らない妻が存在する事を許せない。
ほぼ離婚する事になると思っていても、知りたい欲望は消えない。
離婚するのなら、ただの『酷い女』で良い筈です。
私を裏切った『酷い女』だから別れる、それだけで良い筈です。
本当は離婚をまだ、ためらっているのかも知れません。
知りたいと言う事は、まだ妻に対しての未練が残っているのでしょう。
いいえ、未練以上に、私はもっと小さな男で、私と別れた妻が稲垣と再婚し、娘と親子3人幸せ
に暮らすのが、許せない感情の方が強いのかも知れません。
正直なところ、自分でも自分の気持ちがよく分からない状態です。
しばらくその様な事ばかり考えていましたが、これ自体私の逃げで、極力娘の事を考えたく無か
ったのです。
娘の事から逃げたかったのです。
しかし私のその様な思いとは裏腹に、考えなければ成らない時はすぐにやって来てしまいました。
暫らくして入って来た妻の手には、大きなバッグが握られています。
「あなた、ごめんなさい。私はあなたの人生を無茶苦茶にしてしまいました。私自身の幸せも、
自分で壊してしまいました。今迄ありがとうございました。本当にごめんなさい。」
「理香は連れて行くなよ。理香は俺の娘だ。誰の子であろうと理香は俺の娘だ。俺から全てを奪
って行く事は許さん。行くなら一人で出て行け。」
言ってしまってから、何故この様な事を言ったのか考えました。
娘を、自分の子供として育てていけるのか?
憎い稲垣と妻との子供に、今迄通り愛情を注げるのか?
妻への嫌がらせに、娘を取り上げようとしているだけでは無いのか?
しかし、何も考えずに口から出た言葉が、私の本心だと知りました。
[3542] インプリンティング 36 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/02(Fri) 21:23

離婚するにしてもしないにしても、このまま別れたのでは後で必ず後悔すると思っていても、私
から離婚だと言い、出て行けと言っていた手前、出て行くなとは言えません。
妻の本当の気持ちは知りたいくせに、この様な大事な局面でも自分の本心は出せないのです。
出て行かないでくれなどと言って、少しでも自分が不利になる様な事は出来ないのです。
この件についての、絶対的有利を崩したくないのです。
このまま別れてしまえば、残るのは金銭的な問題の有利不利だけで、妻をもう責める事も出来ず
に、夫婦としての有利不利など無くなってしまうのに。
取り上げていた妻の携帯を渡し、口から出たのは思いとは逆の言葉でした。
「もう会う事も無いと思うから、今後の事は電話で話し合おう。」
妻は暫らく、渡された携帯を見詰めていましたが。
「理香は連れて行かせて下さい。理香と離れる事なんて出来ません。お願いします。」
これを聞いて、少しだけですが気が楽になりました。
何故なら、娘を渡さない限り妻との縁は切れないからです。
実の娘では無いにしても、今まで愛情を注いで来た可愛い娘まで、妻との駆け引きに使おうとし
ている自分が情けなくなります。
「本当の父親でも無いお前なんかに権利は無いと言いたいのか?奴との愛の結晶を奪うのかと
言いたいのだろ?俺とは別れたいが、好きな稲垣との子供とは別れられないか。」
「違います。私はあなたとも・・・・・・・・・・。ごめんなさい、もう何を言っても信じては
頂けないですね。」
妻が玄関に行くまでずっと、どの様に引き止めようか考えていたのですが、良い言葉が見つかり
ません。
妻はこのまま、稲垣のものになってしまうのかと思うと、悔しくて堪りません。
「おまえが行ける場所は稲垣の所しか無いはずだが、今は奥さんが来ているぞ。これから2人で
奥さんを追い出すのか?」
「彼の所には二度と行きません。」
「それなら何処に行く?もう嘘はつかなくてもいい。別れるのにこれ以上、俺に嘘をついたとこ
ろで同じだろ。」
「何処に行けば良いのか分かりません。私が行ける場所はどこにも無いです。駅に行って、始発
を待ちながら考えます。あなたや典子さんへの慰謝料の事も有るから、何処か住み込みで働ける
所でも探してみます。」
「それが本当なら、行き先も分からずに、理香を連れて行くつもりだったのか?やはり理香を連
れて、稲垣の所に行くつもりだったのだろ?」
「違います。本当に彼の所には行きません。」
妻はそう言い、暫らく考えてから。
「そうですね。理香を連れて行きたいと言ったけれど冷静に考えれば、落ち着く先が決まっても
いないのに、理香を引き取る事も出来ない。勝手なお願いですが、それまで理香の事をお願いし
ます。」
「それまでも何も、理香は絶対に渡さん。お前は今迄、俺の子供では無いと分かっていながら俺
の母親に預けて、あいつに抱いてもらいに行っていたのだぞ。理香の不憫さが分からないのか?」
妻が泣きながら出て行ってしまい、私の心に大きな穴が開いてしまいました。
正確に言うと娘の事が有るので、大きな穴が2つも開いてしまった状態です。
暫らくの間ぼんやりと考えていたのですが、考えれば考えるほど私の怒りは稲垣に向かい、稲垣
の携帯に電話をしたのですが、出たのは奥さんでした。
「折角来て頂いたのに、帰れと言ってしまい申し訳無かったです。アパートに着いたらご主人だ
け、またこちらに来てもらって下さい。」
「私もお邪魔しても良いですか?車に乗ってから主人が重大な事を告白したので、車を止めて話
していて、実はまだ近くにいるのです。その事をご主人と智子さんに聞いて頂きたいのです。」
私には、奥さんの言う重大な事が娘の事だと分かっていたので、別に今更聞きたい話でも無く、
奥さんがいては怒りをぶつけ難いので、本当は稲垣だけに来て欲しかったのですが。
「ええ、構いません。ただ智子は出て行ったのでいませんが。」
「えっ、何処に?」
「分かりません。駅で始発を待つと言っていたので、今頃まだ駅に向かって歩いているのか、駅
に着いていたとしても始発までには、まだ何時間も有りますから、駅のベンチにでも座っている
のではないかと思います。」
私が詳しい話をしたのには、奥さんの優しさに縋り、妻を連れ帰って欲しいという期待が有った
のかも知れません。
[3547] インプリンティング 37 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/03(Sat) 20:09

私は気が落ち着かず、檻の中の熊の様に家の中を歩き回って待ちましたが、近くにいると言って
いたはずが30分経っても来ません。
きっと妻を説得してくれているのだと期待しながら待つと、それから1時間ほど経った頃に、家
の前で車の止まる音がしました。
私は余裕が有る様な振りをしたくて、慌てて居間に行くと煙草に火をつけましたが、一向に誰も
入って来ません。
暫らくして奥さんの、私を呼ぶ声が聞こえたので玄関まで行くと、妻が稲垣と奥さんに支えられ
て立っています。
妻は遠くを見ている様な虚ろな目をしていて、私の方を見るでも無く、全体に正気が感じられま
せん。
例え支えてくれているとしても、稲垣が妻に触れている事が気に入らず、妻を支えてから稲垣を
突き飛ばし、奥さんに手伝ってもらって寝室のベッドに寝かせ。
「何が有ったのですか?」
「智子さんの前では何ですから、他の部屋で。」
妻の様子が心配で離れたくは無かったのですが、一時的なショックを受けただけなので、大丈夫
だろうと奥さんに言われ、妻を残して3人で座敷に行きました。
「ショックを受けた?」
「はい。あの後、ご主人の姿が見えなくなると、この人は慌てて逃げる様に車まで走って行きま
した。遅れて車まで行った私が乗ろうとすると全てロックがして有り、私だと分かると開けてく
れたのですが、走り出せば自動でロックされるのに、わざわざロックをしてからエンジンをかけ、
様子がおかしいのでよく見ると、手足が微かに震えていて。」
おそらく稲垣は、私が怒った顔でキッチンへ行ったので、また包丁を取りに行ったと思ったので
しょう。
「余りに様子がおかしいので、どうしてご主人があの様に激しく怒り出したのか聞いたら、とん
でもない事をしていた事を白状しました。それも身の危険を感じて、私の様な者に助けてもらお
うと、震えながら話して来ました。殺されても文句も言えない様な事をしておきながら、もしか
したら殺されるかも知れないと言って、女の私に助けてもらおうと縋って来ました。私の100
年の恋も一度に覚めました。この人は最低な男です。学生時代は勉強も出来て、今は仕事も優秀
かも知れないけど、人間的には最低な人間です。私は今まで、こんな男に気に入られようと努力
していたかと思うと悔しいです。こんな男に捨てられないように努力していたのかと思うとやり
切れません。こんな男、私の方から捨ててやる。」
奥さんはその話になると興奮していて、妻があの様な常態になった事の説明をしてくれずに、一
気に捲くし立てると、畳に伏せて泣いてしまいました。
「典子。」
稲垣が弱々しい声で奥さんを呼ぶと、奥さんは顔を上げて。
「私の事を呼び捨てにしないで。もうあなたの妻をやめます。もっと早く気付けば良かった。そ
うすれば私の人生も変わっていた。」
私は最初、奥さんが稲垣の事を最低の男だと言っているのは、妻との間に子供を作った事だと思
いましたが、その事は妻も知っている事で、その事を奥さんに詰られたくらいでは、泣き叫んで
取り乱すことは有っても、あの様な状態にはならないと思い、奥さんに質問しようとしましたが、
奥さんの話は続き。
「あなたは最低な男です。妻としては勿論ですが、女としても絶対に許さない。智子さんに同情
はしたく無いし許す気も無いけれど、あなたのした事は余りにも酷すぎる。同じ女性として、あ
なたが智子さんにした事を絶対に許さない。」
奥さんの、妻を庇うかのような言葉に困惑していると。
「この人は智子さんを騙していたのです。それも、智子さんの一番弱いところを利用する様な、
もっとも下劣な騙し方で。」
「それはどの様な事ですか?奥さんもお聞きになったかと思いますが、騙して妻を妊娠させ、娘
がこの男の子供で有る事を言っておられるのですか?お願いですから教えて下さい。娘が私の子
供では無いと分かった今、もう何を聞かされても怖くは無いです。」
「私からはとても言えません。話すだけでも気分が悪くなる。」
そう言ってから稲垣を睨みつけて。
「あなたが言いなさい。助けを求めて私に話し、その後智子さんに話したのと同じ事を、もう一
度ご主人にも話して謝りなさい。きっとそれ以外にも有るのでしょ?もう何もかも全て正直に話
したら?この期に及んでまだ隠そうとするのなら、私は皆に全て話して、あなたが何処にも顔を
出せない様にしてやる。銀行やあなたの友達、子供達にもあなたがどの様な人間なのか教えてや
る。あなたがもっとも知られたくない、大事な大事なお母様にも全て聞かせて、どんな育て方を
したのだと言ってやる。もう離婚を覚悟したから、私は何も怖く無い。早くご主人に全て話して
謝ったら?早くしなさいよ。」
奥さんは涙を流してはいても怒りは物凄く、稲垣を死ぬほど殴りたいと思って呼び付けた私は、
奥さんの気迫に押されて、殴るどころか罵倒する事さえ出来ずにいました。
[3549] インプリンティング 38 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/04(Sun) 21:44

私が急に殴ったのは、娘の事を妻から聞いたからだと感じた稲垣は、私の怒りの深さに脅え、穏
便に済む様に、奥さんに私を説得してもらおうと全てを告白したのでしょう。
私を恐れて、私から1番離れた部屋の隅に正座していた稲垣は、奥さんの言葉で、私の顔色を伺
うかの様にゆっくりと近付いてくると、少し離れたところで土下座して。
「ご主人、申し訳有りませんでした。私はずっと奥様を騙していました。若い頃から奥様が私に
特別な感情を持っていると気付いていたので、それを利用してしまいました。」
「そんな事は、妻の話を聞いて知っている。それよりも、娘の事はどうするつもりだ?今更おま
えの子供だと言われても、俺は納得出来ない。いや、絶対に納得しない。娘は俺の子供だ。」
「その通りです。ご主人のお子さんです。私の子供では有りません。」
「ああ、だからと言ってこの責任は重いぞ。娘は俺の子供と思って育てる。だが、おまえは絶対
に許さない。命を弄びやがって。例えおまえが死んでも俺は絶対に許さない。」
「違うのです。本当にご主人のお子さんなのです。私の子供では有り得ないのです。」
私は稲垣お得意の逃げだと思い。
「どうせ妻といる時は、お互い不倫の事は気付かれない様に離婚して、本当の親子3人で再出発
しようと話し合っていたのだろ?それがばれて、自分達の思い通りには離婚出来なくなったら、
今度は自分の子供では無いと言って責任逃れか?」
その時奥さんが。
「違うのです。本当にご主人のお子さんなのです。この人の話だと、確か娘さんはO型ですよね?
智子さんにはO型だと言って騙していたらしいのですが、この人はAB型です。」
一瞬、訳が分かりませんでしたが次の瞬間、声を出して泣きたいほどの喜びが湧いて来ました。
しかし、手放しで喜ぶ訳には行きません。
何故なら散々嘘をつかれていて、何が本当で何が嘘なのか分からない状態だったからです。
癌だと言われて入院し、再検査の結果、良性のポリープだったと言われ、死を覚悟していただけ
に、泣きたいほど嬉しいはずが、もしかすると隠さなければ成らないほど、末期の癌かも知れな
いと、疑っているのと同じ様な状態です。
「本当にAB型で間違い無いですか?」
「はい。」
「おまえには聞いていない。おまえの言う事は信用出来ない。」
すると奥さんが。
「AB型で間違いないです。お疑いになられるのも当然です。自宅にこの人の献血手帳が有ると
思いますので、コピーをとって後日お送り致します。私を信じて下さい。」
この時、妻と稲垣の事など、もうどうでも良いと思えるほど嬉しかったのを覚えています。
そかし稲垣の前では喜ぶ事も、ましてや嬉し泣きなど出来るはずも無く、怒った顔をしながら、
心の中では娘が我が子だった事の喜びを噛み締めていました。
しかし時間が経過すると、娘が私の実の子だったと言う事だけで、もう充分だと思えていた気持
ちは次に移り、妻があの様な状態になったのは、それを聞いてショックを受けたのだとすると、
私の子供だった事を喜ばずに、稲垣の子供で無かった事がショックであの様に成ったと思え、ま
た私に怒りが戻って来ました。
「全て聞かせてもらおうか?」
「・・・・はい。」
そう言ったきり何も話さない稲垣に対して、妻に対する怒りまでもが向かい、髪の毛を掴んで立
たせると、また殴ってしまいました。
[3553] インプリンティング 39 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/06(Tue) 06:46

殴られて座り込んでしまった稲垣を、今度は蹴ってやろうと足を振り上げたのですが、その瞬間
稲垣はそっと目を瞑り。
「何でも話します。全てお話します。」
そう言われたので、何故か私は振り上げた足を下ろしてしまい、そのままではばつが悪く、稲垣
を足で突き倒すと胡坐を掻いて座ました。
「おまえは智子の事をどう思っている?好きなのか?若い頃からずっと好きだったのか?」
何故か私はこの様な事を聞いてしまいましたが、こんな事は真っ先に聞かなくても良い事でした。
妻の気持ちは知りたくても稲垣の気持ちなど、後で聞けば良い事でした。
しかし、聞いてしまった手前話を続け。
「婚約中にも関わらず、妻には特別優しくしたそうだが、その頃から好きだったのか?」
「いいえ、好きだとか言う気持ちでは無かったです。勿論可愛いと思い、凄く興味は有りました
が、特別好きとか言う気持ちは無かったです。」
「それならどうして妻に特別優しくした?どうして近付いた?」
「それは・・・・・・・・・・。」
稲垣が顔色を伺うかの様に奥さんを見ると。
「私も聞きたい。もう正直に何もかも話して。」
「それは・・・・・智子さんの胸が・・・・気に成って・・・・・・。」
稲垣は妻が同じ支店に配属されて以来、妻の豊満な胸が気になって仕方がなかったそうです。
そうかと言ってじろじろ見る訳にもいかず、周りに気付かれない様に時々横目で見ては、頭の中
で想像を膨らませていたそうですが、ある時伝票を渡しに行くと、妻は机に向かって前屈みで仕
事をしていた為に、ブラウスの胸元から胸の膨らみが少しだけ見えました。
その事で味を占めた稲垣は、何かと用を作っては妻の所に行く様になり、仕事で困っている様子
が有った時などは、真っ先に行って教えながら胸元を覗き、見えない時でも直近で膨らみを見て
楽しんでいた様です。
しかし周囲の目も有り、妻にばかり仕事を頼む訳にもいかず、自分ばかりが教えに行くのも不審
に思われると思い、妻が自分に恋愛感情を抱いているのではないかと感じ出した頃からは、勤務
時間中は無関心を装い、仕事が終ってから喫茶店などで待ち合わせ、妻の悩みを聞きながら服に
包まれた妻の胸や身体を間近で見ては、想像を膨らませる様になりました。
これほど露骨には出来なくても、同じ男である私には、ここまでの気持ちは分からない訳では有
りません。
私も女子社員がタイトスカートなどを穿いて来た時などは、お尻の丸みが気に成る事も有ります
し、通勤時なども、夏場女性が薄着になるのは嬉しいものです。
「その頃から妻を抱きたかったのか?」
「抱きたいと言うよりは、いつも想像していた裸を見たかったです。いいえ正直に言います。出
来ればそうしたかったです。私の事を好きになっていると感じていた時は、ホテルに今日は誘お
う、明日は誘おうと思っていましたが、婚約していた事も有って、思うだけで結局そこまでの勇
気は出ませんでした。その内これは恋愛感情を抱いているのでは無く、兄か父親の様に思ってい
るのかも知れないと感じ、そう思うとトラブルが嫌で、余計に誘う事も出来なくなりました。」
その時奥さんが。
「智子さんを抱きたかったと言う事は、その時点で私よりも智子さんを愛していたと言う事でし
ょ?正直に、好きだったと言ったら。どうして私と結婚したの?その時どうして私を振ってくれ
なかったの?」
この時の稲垣の気持ちは分かりませんが、奥さんのこの話は少し違うと感じました。
私は男なので女性の気持ちは分かりませんが、男は好きな人がいても他の女性と出来てしまうの
です。
男は出来てしまうと言い切ると、そうでない方に悪いのですが、私には出来てしまいました。
妻と付き合う前にも、何人かの女性とお付き合いした事は有りましたが、その時々相手を真剣に
愛していて、身体の関係も有りながら、友達とソープに行ったりした事も有ります。
お尻を振りながら前を歩く女性を見ていて、抱いてみたいと思った事も有ります。
結婚してから妻を裏切った事は有りませんが、正直その様な気持ちが無い訳では有りません。
[3558] インプリンティング 40 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/06(Tue) 22:51

奥さんは、私がいるのも忘れているかの様に、自分が疑問に思っていた事を稲垣に問い詰めだし。
「どうして好きでも無い私と付き合ったの?どうしてお母様にあれだけ反対されても、好きでも
無い私なんかと結婚したの?」
「いや、付き合っていて愛していると分かったからプロポーズした。これは本当だ。」
「それなら逆を言えば、それまでは、好きでも無いのに交際を申し込み、好きでも無かったのに
付き合ってくれていたという事?」
「その頃はお袋に逆らいたかっただけかも知れない。でも結婚したのは愛したからだ。典子だけ
を愛していたからだ。これは本当だ。」
「それなら今はどちらが好きなの?智子さんなの?私と子供まで捨てて、一緒になろうとしてい
たのだから、智子さんの方が好きになったのね?私の事は嫌いになったのでしょ?」
「嫌いじゃない。智子さんを好きになってしまったと思い込んでいたが、本当は典子の方が好き
だったと気付いた。典子から逃げようとしていただけで、本当は典子や子供達と一緒にいたいの
だと、最初ここにお邪魔した時の、典子の話を聞いていてはっきりと分かった。」
「私から逃げる?」
2人の会話を聞いていて分かった事は、稲垣は幼い頃から2人の姉と比べられながら、勉強から
生活態度まで母親に厳しく育てられた様です。
優秀な姉と比べられながらも母親に褒められたくて、母親の望む通りの学校へ行き、父親も銀行
マンだった為に銀行に就職しろと言われて、母親が選んだ銀行に就職し、後は母親が決めてくれ
る相手と結婚するだけのはずでした。
しかし、一流大学を出ていて趣味はピアノ、お茶やお花の師範の免状も持っている娘とお見合い
をしろと言われた時に、ようやく自分の人生がこれで良いのか考える様になり、母親に初めて逆
らって、母親の理想とは逆の、大学を出ていない習い事もした事のない奥さんと付き合ったそう
です。
「口喧しいお袋や姉達に逆らいたくて、典子と付き合ったのかも知れない。お袋に決められた人
生が嫌だという理由だけで、典子と付き合ったのかも知れない。お袋が理想としている女性以外
なら、誰でも良かったのかも知れない。しかし、付き合っていて好きになったから結婚したのは
本当だ。私はそれまで、女は皆お袋や姉の様な生き物だと思っていた。お見合い写真を見て、こ
の女と結婚をしてもあの様な生き物が、身の回りにもう一人増えるだけだと思った。しかし典子
と付き合ってみるとお袋達とは違っていた。最初は私と結婚出来る様に、優しい振りをしている
のでは無いかと疑っていたが、違うと分かったから結婚したいと思った。実際結婚してからも典
子は優しく、私に逆らう事も無く、常に私を立ててくれて、典子といると私は男なのだと実感出
来た。」
「私だけでは無いでしょ?智子さんにも同じ様な思いを感じていた。違う?」
「そうかも知れない。でも愛していたのは典子だった。しかし・・・・・・。」
結婚当初、何でも稲垣の言う通りにしていた奥さんも時が経つにつれ、当然の事ながら全て稲垣
の思う様には出来ずに、意見が食い違う事も出て来ました。
特に子供が生まれてからは、奥さんが稲垣に色々頼む事も増えたのですが、私にはそれが普通だ
と思えても、幼い頃からのトラウマが有り、常に女性よりも優位な位置にいたいと思っていた稲
垣には、奥さんに命令されている様に聞こえたと言います。
最初は奥さんに謝る様な雰囲気だった稲垣も、次第に奥さんへの不満を訴え出し。
「セックスもそうだ。最初の頃は私がしたい時に応えてくれていた。しかし、子育てに疲れてい
るとか何かと理由をつけて、徐々に典子主導になっていった。私はしたくなると、典子の顔色を
伺っては、お願いする立場になってしまった。だから・・・・・。」
「だから何?だから智子さんを騙して浮気したと言いたいの?9年前の浮気は、私のせいだと言
いたいの?私は精一杯あなたに応えていたつもりです。よく思い出して下さい。風邪気味で熱っ
ぽい時や、子供が熱を出して前日ほとんど眠っていない時なんかに言われても、それは無理で
す。それなら、今回の事は何と言い訳するつもりですか?」
「典子はずっと私を疑っていた。私の帰りが遅かったり、出張が有ると必ず事細かに行動を聞い
てきた。疑っていた訳が、脱衣所で拾った智子さんのイヤリングの一部だと今回分かったが、私
は全て監視されているようで息苦しかった。結婚するまではお袋や姉で、今度は典子かと思っ
た。」
「でも、結局は疑われる様な事をしていたのでしょ?あなたが何もしていなければ、この様な事
にはならなかった。私に責任転嫁しないで。」
奥さんが母親の様になってきたと感じた稲垣は、何でも言う事を聞く妻に惹かれ、妻に乗り換え
ようと思ったのでしょう。
[3562] インプリンティング 41 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/08(Thu) 00:56

稲垣と奥さんの話を聞いていた私は複雑な心境でした。
妻を愛していたのではなくて奥さんを愛していると言うのは、全て失うのが嫌で、奥さんの手前
言っている事だとしても、未だに妻を愛していると言われるよりは、今後の対処がし易いと思え、
私には喜ばしい事なのですが、裏を返せば、妻を真剣に愛してもいずに、私の大事な家庭を壊し
た事になり、それは今迄以上に許せない事でした。
稲垣の話が本当なら、この様な歪んだ理由で家庭を壊されたのかと思うと、強い怒りを覚えます。
「そんな話は帰ってから2人でしてくれ。それよりも、今回の事を聞かせろ。どうやって妻と付
き合う様になった?」
稲垣は転勤が決まる前まで、行き付けのスナックに手伝いに来ていた、バツイチの女に入れ揚げ
ていました。
お金の為に機嫌を取っていると分かっていても、その事が心地良かったと言います。
しかし奥さんは、女の影を感じてから相手は妻でないかと疑い、稲垣を問い詰める様な会話が増
えていき、稲垣にはその事が煩わしく、転勤を期に単身赴任を強く望んだ事で、奥さんもそれま
での自分の態度を反省して、これを許したそうです。
いざ赴任するとそこには偶然にも妻がいて、稲垣は勝手に運命のような物を感じ、奥さんが浮気
をして離婚に成りそうだと嘘をつき、同情を惹いて近付いた様です。
妻は、以前凄く世話に成ったので少しでも恩返しがしたいと言い、外で会っていて要らぬ噂を立
てられては、妻に迷惑を掛けてしまうからと言う稲垣の提案に乗り、アパートへ行く様になりま
した。
最初は稲垣の悩みを聞くだけだったのですが、次第に先に帰る妻が食事の用意をして稲垣の帰り
を待ち、一緒に食事をする事も増え、休日には掃除や洗濯にも行く様になりました
「まるで通い妻じゃないか。智子がアパートに行く様になってから、すぐに抱いたのか?」
「いいえ、身の回りの世話をしてくれていただけでした。」
「以前に関係を持った事の有る男と女が、狭い部屋に2人だけでいて、何も無かったと言うの
か?正直に話せ。」
「すみません。アパートに来る様に成って一ケ月ほど経った頃から、キスの様な事は・・・・・
有りました。私の執拗な要求に負けたのか、渋々ですが応じてくれました。でも、身体の関係だ
けは、ご主人を愛していて娘さんにも顔向け出来ないので、いくら私の頼みでも聞けないと言っ
て強く拒まれました。」
いくら特別な感情をもっていて、以前世話に成ったと勘違いしていたとしても、私が日本を離れ
てから2ヶ月ほどで、簡単にキスを許したのは許せません。
身体は許しても唇は許さないと聞いた事が有りますが、妻の場合それとは逆で、結婚している事
が足枷に成っていて身体を許さなかっただけで、心は完全に許していたように感じてしまうので
す。
私はこの運命の悪戯を怨みました。
私の単身赴任が無かったら、この様な事には成らなかったかも知れません。
多少稲垣との接触はあっても、毎日私の顔を見ていたら、罪悪感からこれ以上は進まなかったか
も知れません。
何より、稲垣と同じ職場にならなければ、稲垣との接触も無かったでしょう。
「それなら、どの様に関係をもつ様になった?」
「それは・・・・・・・・・・・・。」
「はっきりと言いなさいよ。私や智子さんに話した事をご主人にも話なさい。もう、殴られても
殺されても仕方が無いでしょ?全てあなたがしてきた事なのだから。少しぐらいは男らしく、も
う腹を括ったら?」
稲垣は妻と会う度に、以前関係を持った時に見た身体が脳裏に浮かび、服は着ていても裸に見え
たと言います。
稲垣自身も歳をとったせいか、腰の回りに肉が付き、以前よりも肉付きのよくなった妻のウエス
トを見て、乳房も以前より垂れた崩れかけた身体を想像すると、若い娘の身体よりも遥かに興奮
を覚えたそうです。
抱きたいと言って断られたものの、その後も通って来てくれる妻を見ていて、何か方法が有るは
ずだと考え、思い付いたのが子供の事でした。
[3565] インプリンティング 42 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/09(Fri) 00:26

妻も私と同じ様に、血液型からだけではなくて稲垣の話す状況からも、娘は稲垣の子供だと思い
込み、翌日には体調が悪いと言って銀行も休み、アパートに来る事も有りませんでした。
妻はその翌日も銀行を休んだので、夜稲垣が電話をすると。
「この事は主人には黙っておいて下さい。お願いします。」
「それは出来ない。これは全て私の責任だ。今ご主人は大事な仕事をしておられるし、とても電
話などでは話せる事ではないから、話すのは帰国してからになるが、何の責任もとらずに、この
ままにはしておけない。」
「それは困ります。」
「困るといわれても、このまま私の娘を他人に育ててもらう訳にはいかない。どちらにしても、
今後の事を話し合いたいから、明後日の土曜日にアパートまで来てくれ。」
妻は言われた通りに、土曜の朝アパートに来たそうです。
「おまえは嘘の天才か?どうしてその様な言葉がすらすら出て来る?第一娘がO型で無かった
ら何と言って騙すつもりだった?」
「智子さんは忘れているようでしたが、赴任してすぐに聞いていて、3人の血液型は知っていた
ので、他の血液型の事までは考えなかったです。」
初めて妻がアパートに来た時に家族構成を聞いて、子供は関係を持った後に出来た娘が一人いる
だけだと知り、自分の子供では無いかと心配になり、他の話しに紛れてそれと無く血液型を聞き、
自分の子供では有り得ない血液型だったので、ほっと胸を撫で下ろしたそうです。
しかし妻は、久し振りに稲垣と話せる喜びで舞い上がっていたのか、一人暮らしの男のアパート
に来た事で緊張していたかで、話した内容を忘れてしまっていたのでしょう。
稲垣の嘘はその場の出任せでは無く、全て用意周到に準備された物だと分かり、妻がああ言えば
こう言う、ああすればこうすると色々なケースを想定し、妻を落としていったのだと思います。
「その事と、身体の関係をもつ様になった事とは、どの様な繋がりが有る?」
土曜の朝から話し合っていても、このまま私には隠しておきたいと言う妻と、私に話すべきだと
言う稲垣の話は平行線のままで、次第に妻はどうしたら良いのか分からなくなり、取り乱してい
ったそうです。
しかし稲垣にとってはこれも予定通りの事で、妻を抱くという目的を達成させる為に、妻が自分
では判断出来なくなり、自分自身を見失って行くのを待っていたのです。
「2人で責任をとろう。理香ちゃんの為に、何もかも捨てて責任をとろう。」
「えっ?どういう事?」
「ご主人には悪いがお互いに離婚して、2人で理香ちゃんを育てて行こう。理香ちゃんに対して
責任をとろう。今は理香ちゃんの幸せだけを考えよう。」
「私には出来ません。主人と別れるなんて出来ません。」
「私だってそうだ。離婚を考えてここに来たが、やはり妻にはまだ情が有る。それに、智子と違
い私は子供達とも別れる事になる。しかし、今は自分の幸せや自分の都合を考えている時では無
いと思う。私の子供達と違い、理香ちゃんはまだ小さい。理香ちゃんさえ大きくなれば、私はご
主人に殺されても良いと思っている。理香ちゃんが1人で判断出来る歳になるまで育てるのが私
の責任だと思う。智子も自分の幸せや世間体、罪悪感など全て捨てて、理香ちゃんの事だけ考え
て欲しい。」
「それなら今迄通り、私と主人で・・・・・・・。」
「それでいいのか?智子はそれで平気なのか?ご主人は何も知らずに、自分の子供だと疑いもせ
ず一生懸命働き、自分を犠牲にしてまで一生懸命愛情を注ぐ。智子はそれを平気で見ていられる
のか?俺にはとても出来ない。それに血とは不思議なもので、血の繋がりが無いといつかギクシ
ャクしてくるものだ。まさか自分の子供では無いなんて気付かないかも知れないが、お互いにど
こかしっくりと来なくなる時が来る。理香ちゃんも最初は戸惑うだろうが、いつか私の事を分か
ってくれる様になる。それが血の繋がりだ。本当の親子3人で暮らそう。」
しかし、妻にはすぐに返事が出来るほど、簡単な問題では有りませんでした。
「他の生き物を見てみろ。子孫を残し、子孫を育てる事が最大の目的で、その為だけに生きてい
るものも多い。鮭もそうだ。子孫を残す為にぼろぼろに成りながら激流を登り、子孫を残すと死
んで行く。私の人生もそれでいいと思っている。ご主人に怨まれようと、妻や子供達に軽蔑され
ようと、世間に非難されようと、理香ちゃんさえ立派に育てる事が出来ればそれでいい。私の幸
せなどどうでもいい。智子はどうだ?」
その後妻は一言も話さずに帰っていったそうですが、何も話さず、何も反論せずに帰った事で、
妻を自分のものに出来ると確信したそうです。
[3566] インプリンティング 43 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/09(Fri) 21:25

稲垣は、妻が決心してくれるという自信は有ったのですが、最低でも2、3日は掛かると思って
いたそうです。
しかし、稲垣にとっては嬉しい誤算で、妻は翌日の昼過ぎにはアパートに来て、部屋の入り口に
立ったまま。
「理香の寝顔を見ながら、一晩よく考えました。」
「決心してくれたのだな?」
妻は涙を流しながら、ゆっくりと頷いたそうです。
稲垣は妻を抱き締め、そのままベッドまで連れて行き、キスをしながら胸を触りました。
「やめて下さい。そんな事はやめて下さい。」
「どうしてだ?これから周囲の者は全て敵になる。夫婦だけでも仲良くしていなくてどうする?
父親と母親が仲良くしなくて、理香ちゃんが幸せに成れるのか?これは私達だけの為では無い。
理香ちゃんの為でも有るのだ。」
「でもまだ私達は・・・・・・・・・・。」
「ああ。ご主人や私の家族に話すのは、ご主人が帰国して落ち着いてからになる。理香ちゃんに
話すのはもっと後だ。でも、今迄兄妹の様に思っていた関係が、急に夫婦の関係には成れない。
だからそれまでに、夫婦としてやって行ける様に成りたい。夫婦にとってセックスは大事な位置
を占める。それに、2人で皆を説得しなければ成らなくなるから、それまでに夫婦としての絆を
強くしておきたい。2人で力を合わせないと、理香ちゃんを幸せには出来ない。分かるな?」
この日、稲垣と妻は2度目の関係をもち、その後何度も何度も、絆を深め合ったのでした。
この間奥さんは話を聞きながら、ずっと声を殺して泣いていたのですが、急に顔を上げて。
「どうやって智子さんを抱いたの?どんなセックスをしていたの?」
そう言ってから奥さんは私の顔を見て、恥ずかしそうに慌てて俯いてしまいました。
私もその事が気になっていて、女で有る奥さんも同じ思いだと知り、少し安心したのですが、妻
からは聞けても稲垣から聞くのは耐えられず、プライドも許しません。
「・・・・・普通に・・・・・・。」
「普通?少し待っていろ。」
私が稲垣からプレゼントされた妻の下着を取りに行くと、妻は眠っているようでした。
座敷に戻った私は、稲垣の前に卑猥な下着を放り出すと、その中から真っ赤なパンティーを手に
持ち、大事な部分に空いている穴から指を出し。
「こんな物を穿かせておいて、普通にだと?おまえには何が普通なんだ?」
「いえ、すみません。以前からこの様な下着を身に着けた女性を、目の前で見てみたいと思って
いましたが、妻に頼む訳にも行かず・・・・・。」
「私は知っていました。あなたにその様な趣味が有るのは知っていました。あなたの書斎に隠し
てあった嫌らしいビデオは、ほとんどの女性がその様な下着を着けている物だったし、その他に
も、その様な下着のカタログや、インターネットからプリントアウトした、写真なんかも隠して
有るのを知っていました。」
「それにしても、智子がこの様な物を素直に身に着けたとは思えない。ましてや、あの様な格好
で人前に出るなど考えられない。また何か騙して穿かせたのか?」
「お聞きになったかも知れませんが、9年前と同じ様に・・・・・・・・・。」
初めの頃は、セックスの前には必ず拒むような言葉を言い、行為中も時々拒む素振りを見せてい
た妻も、3ヶ月もするとその様な言葉も消えて、セックスを積極的に楽しんでいるかの様に見え
ました。
稲垣は、もうそろそろ色々な事をさせても大丈夫だと思い、妻が一度気を遣って快感の余韻に浸
っている間に、通販で買っておいた下着を持って来て、自らの手で穿かそうとしたのですが、異
変に気付いた妻の激しい抵抗に合ってしまい、仕方なく断念しました。
しかし諦め切れない稲垣は9年前を思い出し、その時と同じ様に、今迄散々抱いたにも関わらず、
どうしてもセックスの対象としては見られないと嘘をつき、夫婦として上手くやって行くには、
セックスの時だけは違った女になって欲しいと頼み、最初は比較的大人しい物から身に着けさせ
て徐々に妻を慣らし、徐々に過激な下着を身に着けさせていきました。
「それにしても、自分で楽しむだけでなく、どうして人前でもあの様な恥ずかしい格好をさせ
た?」
「それは・・・・・・・。」
「それは何だ?」
数ヶ月前から、妻の様子がおかしいと気付いたそうです。
それは、私がいつ戻ってきてもおかしくない時期になり、妻がまた迷い出したのだと思い、もう
昔の妻では無いと分からせる為に、銀行に来る時以外はあの様な格好を強要したのです。
もう私の妻では無く、稲垣のものだと分からせる為に、脅したり宥めたりしながら説得して、あ
の様な格好をさせたそうです。
[3569] インプリンティング 44 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/10(Sat) 09:34

稲垣の話を聞いていて、妻の陰毛があの様な形に剃られていたのも、同じ理由だと思い。
「あそこの毛を剃ったのも同じ理由か?」
「はい。最初は化粧や髪型、髪の色も変えさせ、あの様な格好をさせるだけで効果が有ると思っ
ていましたが、それらはどれも、ご主人が帰って来る前に直そうと思えば、直せる物ばかりだと
気付きました。髪も切って染め直せば良いし、化粧はすぐにでも直せます。服や下着も捨てれば
良い。それで不安になって。」
「智子は素直に剃らせたのか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「言わなくても、後で智子に聞けば分かる事だ。今おまえから聞くのと、後で智子から聞くので
は、俺の怒りも違う。話せない事は話さなくてもいい。おまえが決めろ。」
「最初はホテルで身動き出来ないように縛り、嫌がる智子さんを無視して・・・・・・・・・・
すみませんでした。」
『最初は』と言う事は1度だけで無く、何度かその様な行為をされたという事です。
その時の妻の姿を想像すると不憫だと思いましたが、私を裏切っていた事とは別問題で、妻を許
す事など到底出来ません。
セックスの本当の良さを覚えてしまっていた、妻の身体では仕方の無い事かも知れませんが、積
極的に快感を得ようとしている姿を想像すると、妻が本当に騙されていたとしても、許す気にな
ど成れません。
気持ちと身体は違うと思いたいのですが、妻が上になり下になり、ある時は後ろからも突かれ、
自らも腰を使っている姿を想像するだけで、許す気には成れません。
「あの様な格好をさせて、この事が発覚しても良いと思っていたのか?現にお袋が妻の異変に気
付いた。それに、毛を剃ってしまっては私が帰って来たらばれる恐れが有っただろ?」
「最初の頃は知られる事が1番怖かったです。いいえ、ずっと怖かった。でも、それ以上に智
子さんが離れて行く事の方が怖く、その時はその時でどうにか成ると思いました。」
あの計算高い稲垣が、妻が離れて行くかも知れないと思った時、感情だけで動きました。
この事からも、やはり今は奥さんの手前言っているだけで、本当は妻の事を今でも愛していて、
まだ諦めてはいないのでは無いかと疑ってしまいます。
今はじっと台風が通り過ぎるのを待っているだけで、まだ諦め切れていないのでは無いかと疑っ
てしまいます。
そう思うと、益々妻とは離婚出来ません。
妻があの様な状態になったのは、長年信じていた稲垣に裏切られていたと、知った事からだと想
像はつきますが、この男なら、私達を欺いて少しでも穏便に済ます事が出切る様に嘘をついたと
でも言い、また妻に取り入る事は容易い事でしょう。
妻に対する未練や情も有るのですがそれ以上に、誰に何と言われようとも、妻とこの男が自由に
なり、幸せに成る事だけは我慢出来ないのです。
稲垣は勿論ですが、もしも別れる様な事に成れば、妻にも幸せにはなって欲しくないのです。
一生後悔して、苦しんで欲しいのです。
私はそんな、くだらない男なのです。
妻があの様な状態になって寝ている事自体、妻の身勝手な甘えだと思えてきて起こしに行ったの
ですが、妻はベッドに寝て壁を見たまま、私を目で追う事もしません。
「おまえも座敷に来い。おまえからも聞きたい事は山ほど有る。」
やはり妻は、私の存在など気付いていないような様子で、一人言の様に呟きました。
「彼も同じだった。父や義兄と同じだった。」
そう言うとまた目を閉じて眠ってしまい、このままでは妻が壊れてしまうと感じたのですが、私
にはどうする事も出来ません。
稲垣夫婦が帰り、私も少し眠っておこうと横になったのですが、色々な思いが交錯して、眠る事
が出来ずに朝を迎えてしまいました。
この様な人生の一大事にも関わらず、いつまでも会社を休む訳にもいかないと、仕事の事が気に
なりだし、結局母に妻の事を頼んで出社しました。
この様な私を自分でも情け無く思いますが、後の生活の事まで考えてしまうのです。
妻や娘と離れる様な事にでもなれば働く意欲など無くなり、仕事など辞めてしまうかも知れない
のに、会社に行ってしまったのです。
しかしこの様な状態では、まともな仕事など出切るはずも有りません。
何度か仕事を抜け出して、母に電話をして妻の様子を聞いたのですが、妻の状態は変わる事は有
りませんでした。
私を気に掛けてくれている上司が昼休みに。
「どうした?家庭で何か有ったのか?」
ずばり言い当てられた私は、この上司だけには話しておこうと。
「はい。帰国してから妻と少し・・・・・・・・・。」
それだけで上司は悟ったかのように。
「そうか。俺も昔単身赴任をしていた時に、女房と色々有った。今回の事はあんな遠くに赴任さ
せた俺にも責任が有る。君がいないのは仕事上痛いが、決着が付くまで休暇を取れ。」
「しかし・・・・・・。」
「男にとって仕事は大事だが、家庭有っての仕事だ。後は俺が上手くやっておく。」
私は上司に感謝し、言葉に甘えて急いで家に帰りました。
[3570] インプリンティング 45 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/10(Sat) 18:34

家に帰るとそのまま寝室に行き、妻に何度も呼びかけたのですが、一瞬目を開くだけでまたすぐ
に瞼を閉じてしまいます。
「私が話し掛けても、ずっとこんな状態だよ。トイレに行く時でも、まるで夢遊病者の様だし。
一度医者に診てもらったほうが、良いのではないのかい?」
母に帰ってもらい、椅子に座ってじっと妻を見ていたのですが、昨夜は眠れなかった事も有り、
知らぬ内に眠ってしまい、気が付くと窓の外は暗くなり出しています。
妻を見ると目は開いているのですが、じっと天井を見たままでした。
妻のこの様な姿を見せる事に抵抗は有ったのですが、娘を会わせてみようと思って実家に行くと、
娘は私を見つけて抱き付いて来たので、私は涙を堪える事が出来ません。
手を繋いで帰る途中、娘にお母さんが病気になったと話し、それを聞いた娘は走り出したので私
も後を追いました。
娘は寝室に入ると妻に駆け寄り、顔を覗き込んで。
「お母さん。お母さん、大丈夫?」
娘の声を聞いた妻は一瞬ビクッとし、夢から覚めたかの様に娘を抱き締め、稲垣夫婦に連れ帰っ
てもらってから初めて、声を出して泣きました。
「理香、ごめんね。ごめんね。」
今夜は私と妻の間で寝たいという娘の希望を叶え、ベッドで川の字に成って寝たのですが、娘が
眠ると妻が。
「あなた、ごめんなさい。私は昨日からずっと、もう一人の自分と会っていました。もう1人の
私と話しをしていました。それで分かった事が沢山有ります。聞いて頂けますか?」
私と妻は娘を残してキッチンに行き、向かい合って座りました。
「もう少し落ち着いてからの方が良いのではないか?」
「いいえ、今聞いて欲しいのです。私はずっと自分に嘘をついていました。若い頃から自分を偽
って生きて来たと分かりました。今聞いてもらわないと、また自分に嘘をついてしまう。あなた
にも嘘をついてしまう。」
私は聞くのが怖かったのです。
私の想像通りの事を言われるのではないかと思い、聞きたくは無かったのです。
しかし、知りたい欲望の方が勝ってしまい。
「そうか。それなら聞こう。」
「私は若い頃から、彼の事が好きだった様な気がします。彼には典子さんという婚約者がいたの
で、彼を兄でもない父でも無い、訳の分からない存在にしてしまっていましたが、本当は愛して
いたのだと思います。姉の所を飛び出して、その夜抱き締められてキスをされ、凄く嬉しかった
のは彼を愛していたからだと思います。あなたと付き合う様になったのも、彼に勧められたから
です。このままでは男性恐怖症に成ってしまうかも知れないから、一度デートに応じてみるのも
良いかもしれないと言われたからです。」
私は稲垣の存在自体が無ければ、こんな事には成らなかったと思っていましたが、皮肉なもので、
稲垣がいなければ私達が夫婦に成る事も無かった訳です。
「稲垣を忘れたくて俺と付き合ったのか?奴を忘れたい為に、好きでも無いのに俺と結婚したの
か?」
いつの間にか、稲垣の奥さんと同じ様な事を訊いています。
「私は自分を変えたいから、お付き合いを承諾したと思い込んでいましたが、本当はそうだった
のかも知れない。彼を忘れたくて付き合ったのかも知れない。でも結婚したのはあなたが好きに
なったからです。あなたを愛したからです。それだけは信じて。」
信じたいのですが、これもまた稲垣が奥さんに言った言葉と同じでした。
立場は違っても、私達夫婦と稲垣夫婦は似ているのかも知れません。
違いと言えば、奥さんは2人の関係を疑いながら、ずっと苦しんで来たのに対して、私は稲垣の
存在すら知らずに、のうのうと生きて来た事です。
「9年前にあなたを裏切った時も、私は確かに精神的に少しおかしかったし、あなたと喧嘩をし
て自棄になってはいたけれど、彼の言う事を100パーセント信じた訳ではなかった様な気がし
ます。彼の言う事を信じよう。あなたとの子供が欲しくて、我慢して抱かれるだけで、決して彼
に抱かれたい訳では無いと自分に信じ込ませていただけで、彼の事をまだ愛していて、抱かれた
かったのかも知れない。自分に対して必死に言い訳をしていただけで、彼の愛を身体で感じたか
ったのかも知れません。」
今まで私は嫉妬心から、妻の稲垣に対する愛をどうしても白状させたかったのです。
しかし、このように告白されると、嘘でも『私は騙されただけだった。』『私を騙し続けた稲垣が
憎い。』と言って欲しかったと思いました。
[3573] インプリンティング 46 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/11(Sun) 19:10

稲垣に対する奥さんの質問を聞いていた時は、奥さんの前では妻の方を愛しているとは言えるは
ずは無いので、そんな質問は愚問だと思っていても、いざ自分の事に成ると気に成り、やはり同
じ事を聞いてしまうのです。
「ずっと稲垣が好きだったと言う事か?俺よりも稲垣を愛していたのか?」
「いいえ、あなたを愛していました。私はあなたを1番愛していました。」
やはり愚問でした。
私に面と向かっては、私よりも稲垣方を愛しているとは言えない事は分かっています。
仮に妻の言った事が本当だとしても『1番愛していた』では当然納得など出来ません。
1番という事は2番が有るのです。
『あなただけを愛している』でないと、私の心は満足しませんでした。
このままでは、今まで妻に愛情を注ぎ、妻も私だけを愛してくれていると信じて来た人生が、稲
垣の奥さんが言っていた様に、全て無駄に思えてしまいます。
その時はそうでも、今は私だけを愛していると言う言葉を聞きたくて、止めておけば良いのに、
質問を続けてしまいます。
「その時はそうだったのかも知れないが、今回はどうだ?今回は理香の事で騙されていたのだ
ろ?その事で俺と別れて奴と一緒になろうと思ったのだろ?それとも、奴を愛していたのか?」
「理香があなたの子供では無いと言われた時はショックでした。理香の寝顔を見ながら考えてい
て、私は何を悩んでいるのだろうと思いました。普通ならあなたに許しを請い、許してもらえな
ければあなたと離婚して、私一人で理香を育てて行く事になると思います。選択は二つに一つし
か無いと思います。しかし私は彼との再婚も考えている。彼の事が好きでなければ、この様な事
を悩む事自体無いと思いました。悩むという事は、多少でも彼に対しての愛が有るのだと思いま
した。勿論理香があなたとの子供だと分かっていれば、離婚など考えもしませんでした。彼より
もあたへの愛情の方が遥かに大きかった。でも、理香の事考えると、彼の言う通りにした方が良
いと思ってしまいました。」
この話だけでも、可也ショックだったのですが、次の話で私は奈落の底に、突き落とされてしま
います。
「昨日からもう一人の私と話しをしていて、今回も自分を正当化する為に、自分自身に嘘をつい
ていただけで、本当は彼の事が未だに吹っ切れていなかったのだと思い知らされました。私は違
う世界に行ってしまった様な状態でしたが、最初は彼に裏切られたショックからだと自分を甘や
かせていました。しかしそうでは無くて、自分に嘘をつきながら自分を庇っていただけで、彼の
嘘は切欠に過ぎず、彼への愛情から、あなたを裏切っていた事が分かり、その事がショックで現
実の世界に戻れなかった。いいえ、戻ろうとしなかったのだと分かりました。その証拠に、理香
があなたの子供では無いと、彼に言われる前からあなたを裏切っていました。これは彼への恩返
だと自分を偽りながら、あなたを裏切っていました。」
何でも正直に、洗い浚い話そうとしている妻には、それがどの様な事かなど、怖くてとても訊け
ません。
私は、この事については軽く流したくて。
「ああ。稲垣から聞いて知っている。食事を作りに行ったり、掃除洗濯をしに行っていた事だ
ろ?キスまではしていた事だろ?その事はもういい。」
「えっ?彼とキスはしていません。彼と関係をもってからは有りましたが、それまでは要求され
ても断わりました。」
「それなら稲垣が嘘をついていたと言う事か?そう言えばキスとは言わずに、キスの様な事と言
っていたが、キスの様な事とはキスとは違うのか?」
「キスの様な事?あっ・・・・・・・・・・それを今から話そうと・・・・思っていました。」
これ以上まだ何か有るのかと思うと、もう聞きたくないと思いましたが、妻は私に全て正直に話
そうとしていました。
[3576] インプリンティング 47 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/12(Mon) 19:44

妻が稲垣のアパートに行く様になってから、2週間ほど経った日曜日に、掃除と洗濯をする約束
をしていた妻がアパートに行き、チャイムを鳴らしても稲垣からの返事は有りませんでした。
当然妻が来る事は分かっているので、近くにでも行っているのだろうと思い、預かっていた合鍵
で開けて入って行くと、下半身だけ裸の稲垣が椅子に座り、仕切に硬くなった物をしごいていた
そうです。
妻は余りの事に、持っていたバッグを落としてしまい、両手で顔を覆いました。
「すまん、すまん。とんでもない姿を見せてしまったな。誰にも見られたく無い姿を見られてし
まった。午前中に来てくれると言っていたか?私は午後に来てもらえると思い込んでいた。」
そう言いながらも、稲垣は下半身を隠そうともしないので、妻は目のやり場に困り。
「それをしまって下さい。私、帰ります。」
「悪い、悪い。そう言わないでくれ。慌てて隠しては、凄く悪い事をしていたようで、余計に恥
ずかしいだろ?これでも私の、精一杯の照れ隠しなのだ。気を悪くしないで欲しい。」
急に寂しそうな顔をした稲垣はパンツとズボンを穿き、インスタントコーヒーを2人分作って妻
に勧め、自分も妻の向かいに座るとコーヒーを飲みながら。
「軽蔑しただろ?当然軽蔑するよな。私自身、自分を軽蔑しているのだから。こんな歳になって
この様な行為をしているじぶんを、この様な行為をしなければならない自分を、情け無く思って
しまうのだから。」
「いいえ、軽蔑するなんて・・・・・・。」
「妻とはもう3年ほど関係をもっていない。完全なセックスレス夫婦という訳だ。私は妻を抱き
たかったが、ずっと妻に拒まれて来た。妻にすれば、他に男がいたのだから当然だったのだろう
が、私にもまだ性欲は有る。風俗にでも行けば良いのだろうが、お金でその様な事をするのは抵
抗が有る。そうかと言って浮気をする相手も勇気も無い。結局3年間自分で処理していた訳だ。
いや、智子には嘘をつきたくは無いので正直に言うが、本当は風俗の店の前まで行った事は有る。
それも2度も。ただ、変なプライドが邪魔をして入る勇気が無かっただけだ。情けない男だろ?
どうしようもない男だろ?」
この話で妻の同情をかおうとしているのですが、やはり稲垣は嘘をつくのが上手いと思いました。
この話は勿論作り話なのですが、嘘の話の中で嘘をついたと白状する。
即ち二重の嘘をついて、この話をいかにも本当の事の様に、信じ込ませようとしているのです。
「自分でするというのは惨めなものだ。終わった後に後悔が残る。終って冷静になると、自分の
している時の姿を想像してしまい、自分に対して猛烈な嫌悪感を覚える。そのくせ食欲と同じで、
性欲もどうしようもない。溜まってくると知らぬ内に自分の物を握り締めている。智子も笑えて
来るだろ?笑ってもいいぞ。自分でも情けなくて笑えてしまう。」
「笑うだなんて。」
「私の人生は何だったのだろう。これから一生この様な事をしながら生きて行く。こんな人生な
らもう終っても良いと思いながらも、自分で終らせる勇気も無い。」
「お願いですからそんな事を考えないで下さい。何か私に出来る事は無いですか?何か有れば言
って下さい。」
妻は一般的な意味で言ったのですが、稲垣は待っていましたと言わんばかりに。
「実は、智子が来たので途中で終ってしまった。ただでも出したかったのに、途中で止めてしま
ったので、情けない事に、今話していても神経はあそこに行ってしまっている。恥ずかしい話な
のだが、男の生理として仕方が無いのだ。でも一人で惨めに処理するのはもう嫌だ。はっきりと
言うが、協力してくれないか?私を助けると思って手伝ってくれないか?こんな事は智子にしか
頼めない。妻にさえ頼んだ事は無い。お願いだ。」
稲垣はこれが目的で、わざと妻にこの様な行為を見せたのでしょう。
いくら没頭していたとは言っても、狭いアパートの部屋でチャイムが鳴れば、人が来たのを気付
かない訳が有りません。
「私には主人がいます。そんな事は出来ません。」
「勘違いしていないか?私もご主人を裏切らせる様な真似はさせたくない。少し手伝ってくれれ
ばいい。手伝ってもらえれば、自分一人でこそこそとやっているのでは無いので、随分気が楽に
なる。自分への嫌悪感も少なくなる。頼む、助けてくれ。」
稲垣の頼みは、自分でしている手を、その上から握っていて欲しいというものでした。
こんな頼みは、普通の女性なら決して聞く事は有りません。
それどころか怒って帰ってしまい、二度とここを訪れる事もないでしょう。
やはり妻には、稲垣に対する普通ではない思いが有ったのでしょう。
妻は稲垣の座った椅子の横に座り、目をしっかりと閉じて横を向き、自分の物をしごき続ける稲
垣の手を握っていました。
この時は、最後は稲垣が左手に持っていたティッシュで、自分で受け止めましたが、これでは妻
が最後まで目を閉じていて面白く無かったのか、次に行った時には、その様子を見なければなら
ない様に、妻にティッシュを持たせて受け止めさせ、終わった後の処理までさせていました。
[3577] インプリンティング 48 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/12(Mon) 19:47

その後稲垣の要求は更にエスカレートし、妻もその様な事を何度かさせられている内に、次第に
私に対する罪悪感も薄れ、横から、前から、後ろから妻がする様になり、稲垣は何もせずに、た
だ快感に浸る様になって行ったそうです。
特に後ろからする様に要求される事が多かったそうですが、これは妻との密着度も増し、妻の乳
房が背中に当たって、気持ちが良かったからだと思います。
「おまえは奴のオナニーを手伝っていたということか?まさか、キスの様な事というのは?」
「ごめんなさい。」
「飲んだのか?」
またこの様な事に拘ってしまいましたが、それと言うのは、私は妻に飲んでもらった事は無かっ
たからです。
勿論、妻に口でしてもらう行為も有りましたが、それはセックスの中の一部としてで、放出にま
で至る行為では有りません。
若い時には、妻が生理中で出来ない時に、口でしてもらった事が有ったのですが、妻はティッシ
ュに吐き出し、私も飲んでくれとは言えませんでした。
こんな事で愛情は測れないかも知れませんが、もしも飲んだとすれば、妻の稲垣に対する愛情の
深さを感じてしまうのです。
「どうした?飲んだのか?」
「最初は吐き出していたのですが、吐き出されると、凄く悪い事をさせている気分になると言わ
れて。」
「いくら世話になった恩人だと思っていたとしても、普通の女性はその様な事はしない。まして
や、飲むなどという行為は決してしない。やはりおまえは奴の事をそれだけ好きだったのだな。」
「ごめんなさい。私もそう思います。彼が可哀想に思え、彼に対する恩返しだと思い込んでいた
けれど、あなたの言う様に可哀想や恩返しなどでは、あなたを裏切るあんな事までは出来なかっ
た。彼の事も愛していたのかも知れません。彼を喜ばせたかったのかも知れません。私がしてあ
げる事で、彼が喜ぶ顔を見たかったのかも知れません。ごめんなさい。私は2人を愛していたの
かも知れない。でも、彼よりもあなたの事を遥かに愛しています。これは本当です。」
「奴にもそう言っていたのだろ?」
「そんな事は有りません。言い訳にはならないけれど、あなたが側にいたら、決してこの様な事
はしませんでした。あなたがいない事で身軽になった様な、自由になった様な気持ちだったと思
います。」
「でも、それはおまえも納得した事だろ?確かに俺が単身赴任すると半ば強引に決めたが、それ
は理香の入学の事も有ったからだ。正直、向こうでは色々な誘惑も有った。しかし俺は全て断っ
て我慢した。それなのにおまえはたった数ヶ月で・・・・・・・。今の俺の悔しさが分かるか?
寂しさが分かるか?信頼し切っていた妻に裏切られた男の気持ちがおまえに分かるか?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「泣いても駄目だ。おまえと稲垣だけは絶対に許さない。法律なんてどうでもいい。おまえと離
婚しても、絶対に幸せにはさせない。どの様な手を使ってでも、必ず地獄に落としてやる。」
心の中で、まだ何処か妻を庇う気持ちが有った私も、これで妻とは終ってしまったと思いました。
自分の言葉が更に怒りを誘発し、どんどん気持ちが昂っていき、復讐鬼にでもなった気分です。
最初は稲垣の話を聞いて、妻は稲垣に騙されて関係をもったと思いましたが、妻の話を聞いてい
ると、稲垣の嘘を承知で関係をもった様です。
自覚は無くても、気が付かぬ内に自分自身を偽り、稲垣の言う事を嘘と承知で騙されて、自分の
罪悪感を和らげていたのだと思います。
ここまでなら、稲垣よりも妻の方が一枚上手だったという事になります。
しかしあの稲垣が、その様な妻の気持ちに気付かないはずが有りません。
結局、稲垣はそんな妻の気持ちなどお見通しで、更にその上を行き、妻が自分の要求に従い易い
様に、嘘をついて切欠を与え、妻の背中を押していた様な気がします。
お互い好きな気持ちが有りながら、お互いそれを知りながら、家族や仕事を捨て切れなくて、そ
の事を口に出す事も出来ずに、こんな駆け引きを続けていたのでしょう。
今後、妻とは同じ人生を歩んでは行けそうに有りませんが、このままでは余りに寂し過ぎます。
その寂しさを多少でも癒す事の出来る望みは、妻が数ヶ月前から変わったと言う、稲垣の言葉だ
けでした。
[3578] インプリンティング 49 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/12(Mon) 23:57

妻とは終ってしまったと思っていても、私の選択は離婚だけでは有りません。
離婚して新しい人生を歩む。
娘のために我慢して、修復を目指す。
修復は目指せないが娘のために離婚せず、仮面夫婦になる。
離婚せずに一生虐め抜いて、奴隷のように扱う。
「稲垣が、数ヶ月前から智子の様子が変わり、智子が離れて行く様な気がしていたと言っていた
が、何か気持ちの変化でも有ったのか?」
「理香が彼の子供だと思い込んでからは、彼と一緒になる事が最善だと思っていました。理香に
とっても、その方が良いのかも知れないと思いましたが、本当は私が怖かっただけかも知れませ
ん。あなたに知れれば離婚になると思うと怖かった。離婚された後はどうなるのか怖かったで
す。私が自分で招いた事だとは言っても、何もかも無くしてしまう。それなら新しい家族を持て
る方を選ぼうと、ずるい考えをしてしまいました。」
「それだけでは無いだろ?稲垣の事も愛していた。」
「その時は気付きませんでしたが、いいえ、気付こうとしませんでしたが、それも有ったかも知
れません。彼よりも遥かにあなたの事を愛していても、暫らく会っていなかった事も有って、目
先の愛を選んでしまったのかも知れません。一時はあなたへの罪悪感を忘れたくて、何もかも忘
れたくて、私から彼を求めてしまった事も有りました。でも何故か彼との関係に違和感を覚えて
来ました。私は逃げているだけで、本当に一生を共にしたいのはあなただと気付きました。例え
理香が彼の子供でも、あなたと3人で暮らしたいと、はっきりと分かりました。」
「それなら何故あいつの言う通りにしていた?何故あの様な格好までさせられていた?何故断
らなかった?」
「断れませんでした。理香の為に離婚を覚悟して、子供達とも別れる覚悟をした彼に悪くて断れ
ませんでした。でも本当は、これも私のずるさで、あなたに捨てられた時の行き場所を、確保し
ておきたかったのかも知れない。」
これを聞いて、離婚後に稲垣との再婚も有り得ると思った私が決めたのは、離婚せずに妻を虐め
て、一生私の側で償わせるという道でした。
「智子は離婚を覚悟して話したと思うが、そんなに離婚したいか?」
「えっ?ここに居させて貰えるのですか?お願いします。どの様な償いでもします。」
「勘違いするな。おまえとは普通の夫婦には戻れない。これからは全て俺の言う事を聞け。おま
えに自由は無い。白い物でも俺が黒だと言えば黒だ。それでも良いならここに居ろ。決して勘違
いはするなよ。これも理香の為だ。おまえの顔など見たくないが、理香の為に我慢する。」
「ありがとうございます。どの様な形でも、今の私には嬉しいです。」
私に逆らう事が有った場合は離婚を約束させ、翌日妻に離婚届を貰って来させ、離婚届の妻の欄
と、私の書いた離婚条件にも署名捺印させようとすると、妻は躊躇しました。
「どうした?あいつの言う事はあんな事まで信用しようと努力したおまえが、俺の事は信用出来
ないか?おまえが俺の言う事に逆らわない限り、勝手に離婚届を出す様な事はしない?」
「ごめんなさい。ただ条件が・・・・・・・。」
確かに離婚の時の条件は、裁判でもすれば全て通らない様な法外な物ばかりです。
「どこが気に入らない?全ての財産を放棄するという項目か?それとも慰謝料として1億円払
うという所か?」
慰謝料が1億円など、有り得ない金額です。
しかし普通の金額では、稲垣が肩代わりする事も考えられたので、無理を承知でこの金額にしま
した。
「違います。理香の親権の所です。親権があなたなのは、わたしのやった事を考えれば仕方が無
い事だと思います。ただ、離婚後一生会わないと言うのは・・・・・・・・。」
「そうか。おまえは今からもう、俺に逆らって離婚に成る事を考えているんだ。離婚にならない
様に、一生懸命償うのかと思っていたが、今は逆らわずに、ほとぼりが冷めるのを待とうと言う
考えだ。言っておくが、今も俺に逆らっている事に成るのだが?」
妻は慌てて署名しながら。
「ごめんなさい。今回だけは許して下さい。一瞬理香と会えない人生を想像してしまいました。
もう絶対に逆らいません。どうか許して下さい。」
「今回だけだぞ。その事はもういいから今夜は俺の好物を作れ。言わなくても何か分かるな?」
妻は材料を買いに行き、その材料を見ただけで、私の1番好きなハンバーグだと分かりました。
妻のハンバーグは絶品で、それを食べてからは外食でも、ハンバーグを注文した事が有りません。
いかし、いざ食べようとナイフとフォークを持った時に吐き気を覚え、娘が心配する中、私は無
言でキッチンを出ました。
[3579] インプリンティング 50 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/12(Mon) 23:58

私は寝室に行って寝転びましたが、これは妻への嫌がらせでは無くて、稲垣の物を散々触った手
で捏ねたかと思うと、身体が受け付けなかったのです。
ハンバーグだけでなくご飯でさえも、妻がその手でといだかと思うと、食べる事が出来ないので
す。
娘が食べ終わり、テレビを見ている間に寝室に来た妻は。
「すみませんでした。お気に召さなかったですか?」
「ああ。確かにハンバーグは好物だ。しかし今の様な精神状態の時に、あのような油っこい物が
喉を通ると思うのか?おまえは全然反省していない。もしかすると、もう終った事だと考えてい
ないか?俺の気持ちを少しでも考えれば、あんな物は作らないはずだ。俺はカップラーメンでも
食べるから、すぐに買って来い。」
「ごめんなさい。私の配慮が足りませんでした。カップラーメンなどと言わずに、何でもおっし
ゃって下さい。作り直します。」
「聞こえなかったのか?俺はラーメンを食べると言ったはずだ。俺には逆らわなかったのでは無
いのか?智子には『はい』以外の返事は無いはずだ。すぐに買って来い。」
その後も、妻の作った物を食べられる事は有りませんでした。
その間、稲垣への復讐も考えていましたが、私が思い付く事は違法な事ばかりです。
それでも良いと思っていても、娘や私の将来を考えると現実には出来ません。
私に出来る事は慰謝料を取る事と、精々行員同士の不倫なので銀行へ訴え、稲垣の社会的地位を
脅かすぐらいの事でした。
先に銀行へばらしたのでは、稲垣が困るだけの慰謝料は取れないと思い、銀行については何も触
れないで、ただ慰謝料のみ文章で請求すると、次の日に電話がかかり。
「この度は申し訳ない事を致しました。慰謝料もお支払いする覚悟でいますが、5千万は余りに
も法外で、高額すぎてお支払いできません。」
「法外?旦那のいる人妻を好きにしておいて、法外などという言葉がよく出てくるな。その事は
法律違反だから、慰謝料が発生するのだろ?おまえから法外などと言う言葉が出てくるとは思わ
なかった。おまえはいくら位を考えている?」
「・・・・はい・・・・・500万を・・・・・・。」
「俺も色々調べたが、確かに500万は良い額だ。でもそれで俺の気が晴れると思っているの
か?俺は今回の事で一生苦しむ。おまえは一度車を買い換えるのを我慢すれば終わりだろ?そん
な事で俺は許す気になんか成れない。俺の望みは金では無い。おまえも苦しむ事だ。よし、続き
は銀行で話をしよう。」
「銀行だけは許して下さい。必ずこちらから返事を致しますので、暫らく考えさせて下さい。」
そう言った稲垣からは、1週間を過ぎても返事が来ず、お金と職を天秤にかけているのだと思っ
ていましたが、私の知らぬ所で話は違った方向へ動いていました。
2週間経ち、私が痺れを切らして銀行へいつ乗り込もうと思っていた時、稲垣の代理人を名乗る
弁護士から電話が有り。
「慰謝料300万で示談にして頂けないですか?そちらが離婚されない場合、私は300万でも
高いと思いますが、示談をお願いするのですからこの金額にさせて頂きました。裁判をなされて
も、この金額より上は無いと思います。その上弁護士費用や裁判費用で、100万はかかる。結
局手元に残るのは200万がいいところです。お互いに無駄を省く為に、示談を了承して頂きた
い。」
「断る。俺はお金が目的では無い。」
「それでは何が目的ですか?今の日本では復讐は認められていない。稲垣さんから聞きましたが、
5千万など有り得ない。余りに常識からかけ離れていると、恐喝で訴える事も出来るかも知れな
い。どちらにしても、今返事を頂こうとは思っていないので、後日私と会って頂きたいのです。
今後の交渉は稲垣さんに直接せず、必ず私を通して下さい。」
この弁護士は仕事でこう言っていると分かっていても、この男まで憎くなります。
「分かりました。私も代理人を立てます。今後の話はあなたとお隣の犬とでお願いします。これ
では代理人ではなくて代理犬になってしまうから駄目ですか?」
「私を侮辱するおつもりですか?」
「いいえ別に。私はあなたを奴の代理人だと認めた覚えは無い。そんな事が通るのなら、私も代
理の者を勝手に決めても良いはずだ。私が奴と直接話しては駄目だと、裁判所から勧告でも出た
のか?人の家庭を壊しておいて、後は顔も出さずに知らん顔はさせない。」
これが法的に通る話かどうかは別でした。
しかしこの弁護士は私の怒りも多少は理解してくれ、後日稲垣と話す場を設ける事を約束してく
れました。
ただし、2人だけでは無く、この弁護士の立会いの下ですが。
[3581] インプリンティング 51 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/13(Tue) 20:25

電話の後、私は稲垣の強気の訳を知りたくて、奥さんの携帯に電話をすると、稲垣夫婦の離婚が
決まった事を知りました。
奥さんは怒りから、親戚や子供達にも話し、銀行へも話しに行ったそうです。
その結果出た処分が得意先への出向で、それも、小さな会社ですが常務として迎えられるそうで
す。
世の中などこの様なもので、悪い事をすればいつか地獄に落ちるなどと言うのは嘘で、悪い人間
ほど上手く立ち回って行くのです。
向かい入れる会社も、稲垣の銀行とパイプを太くしたいのが見え見えで、全て承知で向かい入れ
るらしく、この事で稲垣を脅すのは無理になりました。
妻も銀行を辞めさせたので、稲垣との接点は無くなりましたが、何も怖い物が無くなり、自由に
なった稲垣には恐怖すら覚えます。
妻には事有るごとに散々嫌味を言って虐め、泣かせて来たのですが、思う様にならない稲垣への
怒りも妻に向かい、今までしなかった性的な虐めをしようとしていたのですが、裸になる様に命
じ、周囲に短い毛が生え出した逆三角形の陰毛を見ていると、稲垣を思い出し、嫌悪感を覚えて
しまい触れる気にも成れません。
「なんだ?その陰毛は。久し振りに淫乱な身体を触ってみようと思ったが、汚くてとても触る気
にはならない。でも、折角裸になったのだから、俺をその気にさせる様に、後ろを向いて尻を振
って誘ってみろ。」
妻は逆らわなくなっていて素直に従いましたが、私はその事が面白く有りません。
逆らえば離婚だと言っておきながら、妻が嫌がり、泣きながら私に許しを請う姿が見たいのです。
「いくら俺に言われたにしても、よくもその様な真似が平気で出来るものだ。そこまでして、こ
の家にしがみ付きたいのか?」
妻はそれでも反論せずに、唇を噛んで涙を堪えていました。
私が稲垣と会ったのは、それから3日後の事です。
私にはある考えが有り、弁護士に指定された喫茶店を断り、弁護士事務所で会う事にしたのです
が、これは相手の懐に飛び込み、相手を油断させる為でした。
「慰謝料300万で示談に応じます。ただ一言謝って頂きたい。それで全て水に流すつもりで来
ました。」
すると稲垣は。
「大変なご迷惑と苦痛を与えてしまいました。どうか許して下さい。」
「先日、先生の話を聞いてから後で考えていて『裁判なんかして長引かせずに、早く決着を着け
て忘れ、新しいスタートを切った方がお互い幸せになれるぞ』と言ってもらっていると感じまし
た。私も早くこの事を忘れたいので、これで終わりにしましょう。」
私が握手を求めると、稲垣は恐る恐る手を出しました。
その様子を弁護士は微笑んで見ていましたが、その微笑の中には、自分が説得をして私の考えを
ここまで変えさせたという、稲垣に対する自慢も有った事でしょう。
当然私は、憎い稲垣と握手をする気など無いのですが、目的の為には仕方が有りません。
「判を押す前に、今後妻と二度と連絡を取らない事と、二度と会わない事を書き足して頂けませ
んか?」
「その事は交渉する前に、稲垣さんに確認して有ります。稲垣さん、宜しいですね?」
稲垣は一瞬返事を躊躇いましたが、弁護士の再度の確認に頷きました。
「それと、この約束を破った時の罰則もお願いします。そうでないと、その様な約束は無いに等
しくなってしまいます。私は安心して暮らしたいだけなのです。本当は気が弱いので、何か無い
と不安なのです。」
どの様な罰則規定を盛り込むか聞かれ、約束に違反した時には、5千万を支払うと書き入れて欲
しいと言ったところ。
「それはいくら何でも無茶です。もう少し現実的な額で無いと。」
「そうですか?それはまた連絡を取り合う事も有ると言うことですか?それなら示談にするの
は考えます。追加で書き込んでもらった事も、何の意味もなくなる。もう妻と会わないのなら、
5千万でも1億でも良いと思うのですが?最初から破るつもりの約束なら意味が無い。私は先生
の和解案に従いたかったのですが残念です。裁判所でお会いしましょう。」
私が立ち上がると、弁護士が再度金額を下げる様に提案してきました。
私は稲垣の困る額が良かったのですが、あまり拘っても変に思われるので、結局1千万という事
になりました。
この額ではあまり困らないとも思いましたが、最初からお金が欲しいわけでは無くて、稲垣を出
し抜く事が出来れば、私の心も少しは癒されるのです。
[3585] インプリンティング 52 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/14(Wed) 22:37

私の考えている事は違法な事だと分かっています。
しかし、不倫と同じで発覚しなければ、なんら違法行為にはなりません。
これは妻に踏み絵をさせる意味も有り、妻さえ本当の事を言わなければ、ばれる可能性も無いと
思うのですが、もしも妻が私を裏切り、犯罪者になった時は妻と稲垣に対して、本当の犯罪を起
こしてしまうかも知れません。
私の口座に300万振り込まれた夜、妻に通帳を見せ。
「これを見てみろ。俺がこれだけ苦しんでいるのに、稲垣は300万振り込んで終わりにするそ
うだ。たったの300万だぞ。これならやった者勝ちだ。」
「ごめんなさい。」
「ごめんなさいだ?おまえは気楽でいいな。まあ俺も考え方を変えれば、俺が遠くにいて使えな
い間の女房の穴を、300万で貸したと思えば得をしたのかも知れない。もうおまえの穴は使う
気にならないから、次の男を見つけてもう少し稼がせてくれ。返事は。」
勿論私にその様な気持ちは無いのですが、流石に妻もこればかりは『はい』とは言えない様です。
「俺の苦しさが分かるか?違法行為をしたくせに今は法に守られている奴には、何も出来ない俺
の辛さが分かるか?」
「私が悪いのです。ごめんなさい。」
「私が悪い?まだ奴を庇っているのか?」
「違います。そうでは有りません。」
いよいよ私の計画を妻に話す時が来ました。
「それなら俺の気持ちを少しでも楽にしてくれないか?俺の復讐を手伝ってくれないか?」
「復讐?」
「余計な事は聞かなくてもいい。おまえが言えるのは、はいと言うのか、いいえと言ってここを
出て行くかだ。」
「はい・・・・お手伝い・・します。」
私が計画を話すと、妻の顔色が変わりました。
「そうだ。俺がしようとしている事は、完全な美人局だ。智子さえ裏切らなければ、絶対にばれ
ない犯罪だ。俺だって犯罪などしたくはない。誰が俺にこの様な事をしなければ成らない様にし
た?」
「・・・・・私です。」
早速稲垣に電話をかけるように言うと、妻は電話の前までは行ったのですが、受話器を取ろうと
はしません。
「俺のやろうとしている事はそんなに酷い事か?長年俺を騙し続けていた事よりも酷い事か?
旦那が遠い国で、家族の為に一生懸命働いている間、他の男に抱かれて涎を垂らし、腰を振って
いた事よりも酷い事か?」
妻はようやく私の指示通りに電話しましたが、話し方が余りにもぎこちなく、その上途中で泣き
出したので、ばれないか心配しましたが、それが返って稲垣の心を揺さぶったようです。
「奴を騙すのが泣くほど辛いか?俺を騙し、裏切る事は平気で出来たのに。」
「違います。」
「まあいい。それより奴は何と言っていた?」
「そんなに辛ければ離婚して、私の所に来いと言われました。」
「それが嬉しくて、嬉し泣きだったのか。」
「違います。あなたに、この様な事までさせてしまう事が辛かったのです。」
「本当か?それよりも金曜日はどうなった?」
「会う約束をしました。ただ、あなたに言われた様に彼のアパートでは無くて、ホテルのロビー
で会う事になってしまいました。」
稲垣は私を警戒しているのでしょうが、まさか妻がこの様な事をするとは、微塵も思っていない
はずです。
妻に無理やりさせている私でさえ、私の好きだった妻は、決してこの様な事は出来ない女だった
と思っているのですから。
[3586] インプリンティング 53 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/15(Thu) 19:41

稲垣の仕事の都合で、夜の8時に待ち合わせているのですが、まずはホテルかその近くで食事を
するにしても、アパートで会うのとは違い、その後の行動が読めない為に私が見失った時の事も
考えて、どこかに移動する時は、その都度トイレからでも連絡を入れるように言って有りました。
2人で会わないという約束だったので、本来ならロビーに2人でいる所に乗り込めば充分なので
すが、2人だけになった時に乗り込んだ方が、より効果が有ると思ったのです。
稲垣は警戒して、最初は辺りに気を配るだろうと思い、妻よりも少し遅れてホテルに行き、その
後2人を尾行する計画だったので、今日は定時に退社するはずが、この様な時に限って余分な仕
事が入り、退社出来たのが8時になってしまいました。
しかし、少しはロビーで話をするだろうし、その後は食事に行くと思っていたので安心していた
ところ、会社を出るとすぐに携帯が鳴り。
「彼に、このホテルに部屋をとっておいたので、今からそちらで話そうと言われましたが、私は
どうしたら良いですか?」
平日でないと、出張に行っていて私が不在だと騙し難い事や、翌日が休みで金曜日の方が開放的
になれる事などを考えてこの日にしたのですが、それが裏目に出てしまい、計画を断念する事も
考えました。
しかし、妻から悩みを聞いて欲しいと言っておいて、ここで不自然に妻が帰ると言い出しては、
稲垣は警戒して、もうチャンスは無くなるかも知れません。。
「奴の言う通りにしろ。但し、奴が迫ってきても上手く逃げて、絶対に身体に触れさせるなよ。」
私はホテルに急いだのですが、早く着けたとしても3、40分はかかってしまいます。
ホテルに行く間私の脳裏には、稲垣が妻をベッドに押し倒している姿が浮かびます。
妻に嫌悪感を持っていて、私は触る事すら出来なくなっていましたが、それでも稲垣に触れられ
る事は許せません。
稲垣だけで無く、もう二度と私以外の男に触れられるのは嫌なのです。
計画では常に私が近くに居て、2人だけに成れる場所に入ったらすぐに妻に電話をかけ、2人で
出て来るように言って、稲垣に事実をつきつける予定だったのですが、これでは私が到着するま
で、何か有っても止める事が出来ません。
悪く考えると、稲垣に抱き締められてキスをされ、今の辛い立場が嫌でまた稲垣に寝返り、この
計画を話してしまっているかも知れません。
気は焦るのですが、それとは逆に、タクシーに乗ったのが裏目に出て、工事渋滞などで1時間も
掛かってしまい、ホテルに着いてすぐに妻の携帯に電話をかけたのですが、妻が出る事は有りま
せんでした。
フロントに稲垣の部屋を尋ねたのですが、教えてもらえる訳も無く、気が付くと私は家路に着い
ていました。
実家に預けていて娘もいない真っ暗な部屋の中で、何も考えられずに座っていましたが、何も考
えてはいないはずなのに、何故か涙だけが溢れて止まりません。
少しして、人の気配を感じてそちらを見ると、暗がりの中に妻が立っていました。
「あなた・・・・私・・・・・・・。」
「帰って来たのか?泊まってくれば良かったのに。俺が抱いてやれない分、奴に朝まで可愛がっ
てもらえば良かったのに。」
私に有るのは絶望感だけで不思議と怒りは無く、力無い小さな声で話していたと思います。
「ごめんなさい。私、抵抗しました。必死に抵抗しました。でも・・・・・。」
「いや、別にいい。これは俺が仕組んだ事だ。それより気持ち良かったか?気を遣らせてもらえ
たか?」
「いいえ、最後まではされていません。あなたからの電話で怯んだ時に、このままでは、ばれて
しまうと言って逃げてきました。本当です。」
「それなら、どこまでされた?キスは?」
「・・・・・・。」
「裸にされたのか?乳首を吸われたか?」
「・・・・・・・・。」
「最後までいかなくても、指ぐらいは入れられたとか?」
「・・・・・・・・・。」
「全然感じなかったのか?下着を見せてみろ。」
「・・・・・・それは・・・・・・。」
私からの電話で稲垣が怯んだのではなくて、妻が我に帰ったのかも知れないと思いました。
「でも、もう彼に気持ちは有りません。彼に抱きつかれた時嫌だと思った。あなたをもう裏切り
たくなかった。ずっと抵抗していたけれど、身体が・・・・・身体が・・・・・・・。」
妻の話が本当だとすると、あと10分私の電話が遅れていたら、最後まで行ってしまい、そうな
ると今日、妻が帰って来る事も無かったかも知れません。
「今回の計画を奴に話したのか?」
「話していません。本当です。あなた、ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・・・・。」
私は稲垣に電話をしましたが、これも怒る事無く、淡々と話していたと思います。
[3588] インプリンティング 54 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/16(Fri) 21:40

次の日、稲垣は弁護士を伴って私の家にやって来ました。
「約束の違反金はこの前と同じ口座に振り込んでくれればいい。話は以上です。お帰り下さい。」
「その事ですが、今回の事は話が出来過ぎている。出張に行っているはずのご主人がいたのもお
かしい。もしかしたら、これは・・・・・・・・。」
「つまり、私が妻にこの男を誘惑わせたという意味ですか?そう思うのなら訴えて下さい。それ
で結構です。妻の私に対する気持ちに自信が持てず、出張だと嘘をついて、妻を罠に掛けたのは
事実です。その結果がこの有様です。もう何もかもが嫌になった。もう生きているのが辛い。好
きにして下さい。」
「相手を疑うのも私の仕事です。そういう見方も出来るというだけで・・・・そう言わずに。」
怒るでも無く、呟く様に話す私が不気味だったのか、弁護士は焦っている様でした。
「稲垣さん、昨夜は妻がお世話になりました。妻を抱いてくれたみたいですね?妻は喜んでいま
したか?妻は無理やりされたと言っていますが?それではまるで強姦だ。」
「待って下さい。私は、ただ話をしていただけだと聞いている。稲垣さん、その様な事が有った
のですか?」
「・・・・いいえ・・・・。」
私は妻を呼び。
「稲垣さん。もう一度、その様な事が有ったのか無かったのか答えて欲しい。」
「・・・・・有りましたが・・・決して無理やりでは・・・・・同意の上で・・・・・。それに、
最後まではしていません。」
妻の言った、最後まではされなかったと言うのは本当のようですが、私には妻が感じてしまった
た事が気になっていました。
「そうですか。肉体関係に近い事は有ったようですね。しかし、強姦と言うのはどうでしょう?
分別の有る大人の奥様が、ホテルの部屋までついて行った。しかも以前は不倫関係に有り、会お
うと言い出したのも奥様からです。多少強引なところが有ったとしても、はたしてそれが強姦と
言えるかどうか。」
「強姦では無く、強姦未遂になるのかも知れませんが、2人きりの密室で証人がいない事を良い
事に、事実を隠し通すおつもりですか?訴えるも、訴えないも妻の問題なので、別に私にはどう
でも良い事ですが・・・・・・。」
すると弁護士は少し待って欲しいと言い、稲垣を連れて外に行ってしまいました。
「今回の事は、された、していないで水掛け論になってしまう。ただ明白なのは約束を破って2
人で会っていたという事です。本来は奥様の過失も大きいので満額は無理かと思いますが、約束
の1千万をお支払い致しますので、それで納得していただけませんか?」
「1千万は当然です。約束を破ったら、妻と合わせて1千万と決めた訳ではない。妻には別に相
応の償いをさせます。本当はお金などどうでもいい。お金よりもこの男を殺したい思いが強いの
ですが、娘の事を考えると、まだ刺し違える決心がつかない状態です。」
「少し待ってくれ。それは完全に脅迫ですよ。その言葉だけでも犯罪だ。」
「そうですか。それなら私は罪に問われなければならない。どうぞ訴えて下さい。もうどうなっ
てもいい。今後生きていたところで、人生に何の意味も無いかも知れない。」
弁護士は私を責めていたと思えば、今度は宥める様に。
「そう悲観的にならずに、冷静になって下さい。最初に疑う様な発言をしたのは、仕事上色々な
ケースを念頭に置いて進めなければならないからです。私はそういう事も有り得ると一般的な話
をしただけで、その事でも傷付けてしまったとしたら、私の不徳の致すところです。許して下さ
い。奥様の件は、私は相談者を擁護する立場に有るので、稲垣さんを信じて、強姦の様な事は無
かったとしか言えない。しかし双方の利益を考えれば、示談にするのが好ましいと思います。ど
うでしょう?」
すると稲垣は弁護士に対して不満を露にし。
「そんな・・・・・。先生は私の代理人だろ。」
「稲垣さん。あなたは私にも、奥様とは二度と会わないと約束してくれましたよね?その舌の根
も乾かない内に、これは何ですか?もしも奥様の方から連絡が有った時は毅然と断って、トラブ
ルにならない様に、すぐに私に連絡しろと言いませんでしたか?お金の事まで言いたくはないが、
私はあなたのお姉さんに頼まれて、お姉さんの同級生というだけで、儲けも考えずに引き受けて
いるのですよ。これ以上まだゴタゴタするのなら、私はこの件から降りる。」
結局、稲垣が私に分割で1千万を支払い、もう妻と会えない様に、次に約束を破った時には5千
万を支払うという事に署名させ、それとは別に、稲垣が妻へ解決金として五十万支払う事で決着
しました。
本当は強姦が認められずに、逆に名誉毀損で訴えられようとも妻に訴えさせて、もっと稲垣を苦
しめたかったのですが、私にもこの事を仕組んだ負い目が有り、妻が法廷で取り乱し、美人局を
した事までばれるのを恐れてしまい一応示談としましたが、示談にした1番の理由は、私の中で
急速に力が抜けて行くのを感じていたからです。
そんな中、ただ一つ嬉しかった事は、稲垣が1千万を即金で用意出来ない事でした。
離婚した事も有り、考えていたよりも稲垣の懐事情は厳しいらしく、私に分割を頼み、何度も頭
を下げる姿には多少ですが心が癒されました。
[3589] インプリンティング 55 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/16(Fri) 21:42

2人が帰り、妻が稲垣の愛撫に感じてしまった事で、今後どうするかを考えていると、突然妻が
言い難そうに。
「あなた、その五十万は私に頂けませんか?」
妻は稲垣の奥さんから、慰謝料として百万請求されていたと知りました。
奥さんは、妻が稲垣にずっと騙されていたと思っているので、この様なケジメだけの金額で許し
てくれたのでしょう。
長年苦しみ、この様な結果になってしまった奥さんの気持ちを考えると、また徐々に怒りで力が
漲って行くのを感じます。
「おまえは奥さんにこれだけの事をしておいて、たったの百万で済ませるつもりか?」
「典子さんに償いたいけれど、今の私には百万のお金も有りません。」
「そうだな。2人で溜めたお金は、離婚に成った時に全て放棄すると決めていたので、いつ離婚
になっても不思議で無い今、おまえは一切使えない。それにしても情けない女だ。奥さんの一生
を駄目にしておきながら、償いはお金でしか出来ない。しかし、そのお金すら無い。奥さんが温
情を掛けてくれて、たった百万で許してくれようとしているのに、それすらもまだ五十万足りな
い。」
「お願いです。五十万貸して下さい。お願いします。」
「そうだな。奥さんに迷惑はかけられない。五十万貸そう。その代わり保証人を付けてくれ。お
まえの様な平気で嘘をつける人間に、保証人も無く貸す気にはなれない。」
保証人など頼める相手がいない妻は、声を殺して泣いていました。
話を聞いた時から百万出すつもりでいたのですが、素直には出せません。
「保証人が無理なら、俺が選んだ所で働くか?」
「・・・・離婚は・・・・・・・・はい、働かせて下さい。」
「そうか。それなら探してきてやる。最近は熟女専門の所も結構有るそうだ。旦那の俺が言うの
も変だが、智子は童顔だから化粧の仕方によっては30代前半でも通るかも知れないし、何と言
っても色白で乳がでかい。その上淫乱とくれば人気が出るぞ。おまえの様な平気で嘘をつける女
の方が、お客に合わせて色々な人格の女になり切れるだろうから、向いているかも知れない。稲
垣に教え込まれたテクニックも有るだろうし、もしかすると、これは天職かも知れないぞ。」
「えっ・・・仕事というのは・・・・・・。」
「それで良ければ明日、百万おろして振り込んで来い。それと、その汚い陰毛は何とかしろ。よ
く稲垣は、そんな汚い身体を抱こうとしたな。そのままだとお客が興醒めしてしまう。そうだ、
全て剃ってしまえ。その方が、おまえの大人しそうな顔と淫乱な身体とのギャップに、きっと客
も喜ぶ。」
こんな事を続けていては、いつか妻が9年前の様に精神的におかしくなってしまいます。
それ以上になってしまうかも知れません。
しかし、妻に対していつまでもこの様な陰湿な事が言える私は、すでに狂っていたのかも知れま
せん。
翌日、妻の作った物を食べる事の出来ない私は1人で食事に出掛け、少し呑んでほろ酔い加減で
帰宅すると、娘が寝て静まり返った家のキッチンで、妻は啜り泣いていました。
「どうした?稲垣に会えなくて寂しいのか?」
「明日入金になる様に、あなたがお昼寝をしている間に、典子さんの口座に百万振り込ませて頂
きました。」
「そうか。風呂に入るから着替えを持って来い。」
昨日の事を、まさか真に受けてはいないと思っていた私は、そのままバスルームに向かおうとし
ました。
[3591] インプリンティング 56 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/17(Sat) 17:41

私がキッチンを出ようとした時、呼び止めるように妻が。
「昨日のお話しですが、お勤め先を探して下さい。」
「なに・・・・・・。」
「今日1日中考えていたのですが、私だけが罰を受けていない。離婚もされず変わらない生活を
している。辛いと思う時も有るけれど、それは私自身が招いた事で、辛いと思う事自体、私には
贅沢な事です。どの様な辛いお仕事でもして、お金だけでも稼いで償って行かなければならない。
あなたへの慰謝料も考えると、普通のお仕事ではとても償ってはいけません。」
同情をかう為に、この様な事を言っていると思った私は。
「毛の処理はしたのだろうな?パンティーを下げて、スカートを捲って見せてみろ。」
妻のそこは幼い娘の様に陰りが有りません。
良く見えるように椅子に座らせ、足を大きく開かせると幼い娘のそことは違い、黒ずんだ襞が飛
び出している分、凄く卑猥に見えます。
私の物は、妻の浮気を知って以来、初めて首を持ち上げたのですが、妻の顔を見るとまた元に戻
ってしまい、黙ってバスルームに行きました。
妻の決心を知り、私は湯船に浸かりながら、何と言ってこの事態を回避するかを考えていました。
嫌がらせにせよ、私から言った事なので止めてくれとは言えません。
しかし、妻をその様な所で働かすつもりは勿論有りません。
無いどころか、そんな事は耐えられません。
結局私は、まだ妻を諦めてはいないのです。
娘の為だけで無く情け無い事に、こんな妻でもまだ愛していると知りました。
ニュースで凶悪犯と行動を共にして、逃げ回っている女を見た時、この女は何を考えているのだ
と思いましたが、愛は条件では有りません。
愛してしまえば、相手が凶悪犯であろうと、自分を裏切った人間であろうと、愛には関係無いと
知りました。
それなら素直に、今の妻を受け止めれば良いのですが、それが私には出来ません。
それが出来ずに苦しんでいます。
その意味では凶悪犯の女よりも、自分を出せない私は駄目な人間なのでしょう。
今回は素直に、あれはただの嫌がらせだと話そうと考えていた時、今の妻は私だけを愛している
のか考えてしまいました。
この様な妻でも私が諦め切れないのと同じで、稲垣に裏切られた妻もまた、今でも稲垣の事を愛
している可能性を否定できません。
そう思うと、やはり私は妻に優しくはなれないのです。
「おまえは今まで、俺に逆らわずによく耐えていると思っていた。稲垣を騙した時も素直に従っ
た。だから今回、智子を試した。もう俺を裏切らないのか試した。自分が苦しくなった時でも、
俺を裏切らないのか試した。もう俺以外の男には、絶対に抱かれないか試した。しかし今回お金
の事で苦しくなり、俺が少し言っただけで、お金の為に他の男に抱かれると言う。もう俺以外の
男とセックスする事は、智子にとって死ぬよりも辛い事だと思っていたが、そうではなかった。」
「では、どうやって償えば良いのですか?あなたに逆らえば償えない。あなたに従おうとしても
償えない。私だって知らない男に触れられたくは無いです。好き好んでその様な仕事はしたくな
い。私はどうすればいいの?」
「知らない男に触られたくない?俺以外の男に触られたくないとは言わないのだな。知っている
稲垣なら、触られても良いのだな?それとも、おまえとセックス出来ない俺よりも、稲垣に触ら
れたいのか?だから感じてしまったのか?」
「違います。もう離婚して下さい。私はどうしたら良いのか分からなくなりました。お願いです。
離婚して下さい。一生懸命働いて、少しずつでも慰謝料を払って行きます。」
「やっと本音が出たな。稲垣と一緒になりたいのだろ?最初からそのつもりだったのか?それと
も稲垣が離婚したので、一緒になれると思ったのか?そうか、分かったぞ。この間ホテルで俺が
行く前に、その事も相談したのか。」
「違います。彼とはもう会いません。あなたに逆らえない。あなたに従っても駄目。別れる事も
出来ない。私はどうしたら良いの?もう分からない。」
妻は泣きながら、走って娘の部屋に行ってしまいました。
[3592] インプリンティング 57 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/17(Sat) 17:43

その日から、妻は変わってしまいました。
私の言った事に逆らわず、要求通りに何でもしてくれるのですが、今までの様に私の機嫌を取ろ
うとするような言動や行動は無くなり、言われた事を淡々とこなしている感じです。
顔からも喜怒哀楽の表情は消え去り、私への愛も無くなった様に感じました。
愛が無くなった様に感じると言う事は、私は意地を張っていただけで、多少なりとも愛を感じて
いたという事になります。
幼い娘も、私や妻の異変を感じ取っているのか会話も減り、笑う事も目に見えて少なくなり、こ
のままでは私と妻の関係だけで無く、私と娘、娘と妻の関係さえも壊れてしまいそうです。
今まで思っていた以上に、このままでは駄目だと強く感じた私は、娘の為に離婚しないのではな
くて、娘の為に離婚した方が良いのでは無いかと考える様になりましたが、やはり妻への未練が
断ち切れません。
何より、妻と稲垣がまた付き合う事が出切る環境には、何が有ってもしたくは無いのです。
色々考えた末に思ったのは、このまま妻とやって行くには、妻を抱けるように成るしか無いとい
う事でした。
口では愛を語れない分、肌で愛を感じ取ってもらおうと思ったのです。
いいえ、本当は私が妻の愛を感じたかったのかも知れません。
「服を脱いで、俺のベッドに来い。」
突然の私の言葉に妻は驚きの表情を浮かべ、その顔はすぐに泣き顔へと変わり、妻は急いでパン
ティー一枚だけの姿になると、ベッドに寝ている私に抱き付いてきました。
その様な妻を可愛いと思いましたが、やはりまだ妻の身体に嫌悪感をもっていて、抱き締める事
も出来ません。
それどころか手で突っぱねて、引き離したい衝動に駆られてしまいます。
私はしっかりと目を瞑り、これは妻では無いと考える様にしました。
以前から可愛いと思っていた、近所の奥さんを必死に思い浮かべて、何とか乳房に触れることは
出来たのですが、それは愛撫とは程遠く、これでは駄目だと思っていても、これが私の限界でし
た。
次の日も、また次の日も、毎日妻を誘って試みたのですが、結果は何も変わりません。
有る時は、近所の奥さん。
有る時は、我が社のマドンナ的存在の女の子。
また有る時は、妻と同じで胸が大きく魅力的な顔立ちの、数回しか会った事の無い妻の姉まで思
い浮かべましたが、やはり何も変わりません。
このままでは一生駄目だと思った私は、ついに賭けに出る事にしました。
稲垣と妻とのセックスを知らない私は、想像ばかりが大きく膨らみ、その事で余計に駄目になっ
ていると思ったのです。
しかしこれは、吉と出れば良いのですが、凶と出た場合、今よりも酷い状態に成る事は目に見え
ています。
「このままでは、いつまで経っても駄目だ。智子も俺とセックスがしたいか?おまえの本心を教
えてくれ。」
「あなたに抱かれたい。以前の様に、あなたを私の中に感じたい。」
「それなら協力してくれ。俺の頭の中では智子と奴のセックスが、とんでもなく凄い事をしてい
た様に、妄想が膨れ上がってしまっている。真実を知れば、少しは良くなるかも知れない。智子
は正直に、有りのままを話せる自信が有るか?」
妻もまた、セックスが私と元に戻れる近道だと感じている様で。
「それで抱いてもらえるのなら、それであなたが楽になれるのなら、何でもお話しします。」
本当は1年以上に及ぶセックスを、順序良く全て知りたいのですが、焦っていた私は気になって
いた事を続けざまに尋ねました。
「おい、男の性器を何と言う?」
私の突然の質問に、妻は少し躊躇しましたが。
「・・・・オチ○チン・・・・ですか?」
「稲垣は何と呼ばせていた?違う呼び方をさせていたよな?あの日テーブルの上で感じてしま
っていた時に、智子は違う言い方をした。何と言わされていた?」
「・・・・・・・・チ○ポ。」
「我を忘れてしまっていた時に、自然とその言葉が出たと言う事は、ずっと、毎回の様に言わさ
れていたのだろ?そんな言葉をどの様に仕込まれた?」
妻は私に全て話す事が、自分に残された最後の方法だと思っている様で、私の質問に対して、そ
の時を思い出しながら、詰まりながらですが詳しく話してくれました。
身体の関係を持ってからしばらくは、稲垣が愛撫をしてから交わるという、比較的ノーマルなセ
ックスが続き、妻を愛撫する時などは、妻の身体を労わる様に優しく扱ってくれたと言います。
妻が逝きたい時に逝かせてくれ、硬い物を欲しくなったら、言えばすぐに入れてもらえました。
しかし、関係を持って2ヶ月を過ぎた頃から、稲垣は徐々に本性を現し始めます。
本来稲垣は、女に奉仕するのではなくて奉仕させるのが好きで、自分の思い通りに支配したかっ
たのです。
これは幼い頃から、母親や姉に押さえつけられて来た事の反動かも知れません。
[3595] インプリンティング 58 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/18(Sun) 17:12

ある土曜日の午後、稲垣のアパートに行って、いつもの様に掃除をしていると、妻のお尻や胸を
じっと目で追いながら、ベッドで横になっていた稲垣が。
「いつまで掃除をしている気だ?もう掃除はいいから、ここに来い。」
「こんな昼間から、駄目です。」
「文句を言うな。智子は私の言う通りにしていればいい。今日から私に逆らう事は許さん。早く
来い。」
今まで稲垣は、妻に対して比較的紳士的な態度で接していたので、妻は命令口調で話す稲垣に驚
いて立ちつくしていると、稲垣は妻の腕を掴んで引き寄せ、ベッドに押し倒すと上に乗ってキス
をして来ました
「待って、シャワーを使わせて下さい。」
稲垣はそう言う妻の言葉など無視して、妻のブラウスを荒々しく剥ぎ取り、妻は弾け飛ぶボタン
を見た時、稲垣の豹変振りが怖くなり、稲垣に従うしか有りませんでした。
稲垣は、逆らえなくなった妻を全裸にすると、自分も急いで服を脱ぎ、全身を舐める様に命じる
と、自分はじっと寝ているだけで何もしません。
妻は稲垣の首筋から足の爪先まで、言われるままに舐めさせられ、その間稲垣の硬くなった物を、
ずっと握らされていました。
「よし、今度は口に含め。」
命令されながらのこの様な行為は嫌だと思いながらも、口いっぱいに含まされている内に、気持
ちとは裏腹に身体は感じて来てしまったそうです。
すると稲垣はそんな妻の変化を見逃さず、ようやく手を伸ばして、妻の1番感じる小さな突起を
そっと触って来たので、触られた妻は、身体が感じてしまっていた為に、その少しの刺激だけで
も我慢出来ずに、もう限界で有る事を稲垣に訴え続けました。
しかし、今までなら自由に逝かせてくれた稲垣が、今回は無情にも触るのを止めてしまい。
「口がお留守だぞ。誰が止めて良いと言った?」
それを聞いた妻が、夢中で硬くそそり立っている物に口や舌を使うと、稲垣はまた触ってくれる
のですが、頂上に登り詰める寸前になると止められてしまいます。
「どうして?・・・お願い・・・もうお願い・・・・・。」
「また口がお留守だぞ。口を離したら、もう止めてしまうぞ。」
妻は何とか逝かせてもらおうと、また口に含むと今度は激しく頭を上下させたのですが、それで
も直前で止められてしまいます。
口に含んでいても逝かせてもらえず、口での行為を中断して、その事を訴えようとすれば怒られ、
妻はどうしたら思いを遂げられるのか分からずに、気も狂わんばかりの状態でした。
「智子は一人気持ち良くなるつもりか?私を気持ち良くしようとは思わないのか?」
そう言ってから稲垣が、上に跨って硬い物を自ら納めるように指示すると、その様な恥ずかしい
行為が出来るはずは無いと思っていた妻は、躊躇する事も無く急いで跨り、稲垣の物を中に納め
ると、自ら腰を使い出してしまいました。
妻は少し動いただけで気を遣ってしまい、稲垣の胸に崩れ落ちてしまったのですが、今度は稲垣
に下から腰を使われ。
「動かないで。感じ過ぎてしまう。少し待って下さい。」
そう言って稲垣の責めから逃れようとするのですが、しっからと抱き締められている為に逃れる
事が出来ず、また徐々に妻の息遣いは荒くなり、腰も稲垣の腰の動きに合わせるかの様に動き出
してしまうのですが、稲垣はその瞬間が来ると動くのを止めてしまいます。
「私を気持ち良くしろと言ったのに、また智子は一人で逝くつもりか?」
そう言われても妻は快感を途中で止められる事が耐えられずに、しっかりと抱き締められていて
自由に成らない腰を、何とか動かそうと必死に稲垣の腕の中でもがいていました。
「仕方の無い奴だ。逝かせてやるから、私の何を智子の何処に入れられているか言ってみろ。」
もう妻には恥ずかしいなどと言っている余裕は無く、私とのセックスで言わされていた言葉を、
大きな声で叫んでいました。
しかし稲垣の目的は、妻を自分だけに従う従順な女に調教する事です。
その為には、セックスをしている間だけでも、妻の中から私の存在を、全て消し去らなければな
りません。
「違う。オチ○チンなどと、子供のような言い方をするな。これはチ○ポだ。それにオマ○コで
は無くてオ○コだ。逝きたければ、硬いチ○ポを、智子の厭らしいオ○コに入れられていますと
言ってみろ。」
稲垣のビデオで覚えたかのような言葉に、妻は逆らう事も無く、言われた言葉をはっきりと口に
していました。
「よし、今度からもそう言うのだぞ。忘れるな。」
稲垣は妻を抱き締めていた手を離すと乳房を掴み、上に押して座らせると。
「腰を前後に使え。上手いぞ。今度は上下に。そうだ、でもまだ逝くなよ。私ももうすぐ出そう
だ。・・・・・・・・・よし逝ってもいいぞ。硬いチ○ポ気持ちいい。智子のオ○コ逝きますと
言いながら思い切り逝け。」
妻は稲垣に言われた2つの言葉を、何度も何度も言いながら崩れ落ち、稲垣の熱い物を奥深くに
注ぎ込まれました。
この日を境に2人のセックスは変わり、妻は稲垣の要求を何でも受け入れる、稲垣の従順な奴隷
となってしまい、ホテルに行ってマッサージ用の大きなバイブで、気も狂わんばかりに責め続け
られて失禁してしまった話。
卑猥な下着で稲垣一人の為の、ファッションショーをさせられていた話。
アパートでは、その様な下着と小さなエプロンしか身に着けることを許されず、その様な格好の
まま掃除や洗濯、食事の用意をさせられ、稲垣がしたくなった時にはいつでも受け入れる事を義
務付けられ、下着を着けたまま、大事な部分に開いた穴から入れられていた話。
最初は嫌なだけだった剃毛も、次第に剃られながら、濡らしてしまう様になってしまった話。
ローターを入れられたまま食事に連れて行かれ、我慢出来なくなった妻が稲垣にお願いして、店
のトイレで逝かせてもらった話などを聞いて、私の賭けは失敗に終わり、妻に対する嫌悪感は更
に大きくなってしまいました。
[3597] インプリンティング 59 投稿者:迷人 投稿日:2005/09/18(Sun) 21:37

私は自らの賭けに敗れ、追い詰められていました。
妻の作った物を食べる事も出来ず、これで完全に妻を抱く事も出来なくなった私は、妻の幸せも
考える様になり、離婚と言う文字が頭から離れません。
その様な時、私の気持ちを後押しするかのように、上司に呼び止められ。
「君に行ってもらった例の現場で、不都合が生じたらしい。勿論我が社のミスでは無く、違う業
者が請け負った箇所らしいのだが、その部分を修理しようと思うと、我が社の請け負った箇所に
も影響が出て来るそうだ。先方は修理期間短縮の為に、慣れている君に来て欲しいと言っている
が、私は他の社員を行かせようと決めた。急な事で、出発まであと4日しかないが、大体の段取
りなどを君が説明してやってくれ。」
「私に行かせて下さい。」
言ってしまってから自分でも驚きましたが、これは妻との別れを決意した言葉でした。
「そうしてくれると、会社としては助かるが・・・・・・・。いや、それは駄目だ。」
「いいえ、私に行かせて下さい。行きたいのです。」
「俺が要らぬ事を言ったから・・・・・。駄目だ。君は行かせられない。」
しかし上司は、私の真剣で訴えるような目を見て。
「そうか。それなら頼む。今回は修理だけだから半年もあれば帰れる。何か不都合が出てそれ以
上掛かる様なら、必ず代わりの人間を行かせる。・・・・・・すまんな。」
一度は決心したものの妻には言い出せずに、日本を発つ前日になってしまいました。
「今日は会社に行かなくても宜しいのですか?」
「ああ、またこの前の国に行く事になった。明日の朝早くに、別の業者と空港で待ち合わせてい
る。今からその準備をするから、智子も手伝ってくれるか?」
「今度も長いのですか?」
「それを聞いてどうする?もうおまえには・・・・・いや、やめておこう。悪かった。」
私の悲壮な表情や言葉から全てを悟った妻は、泣きながら当座の下着などを揃えてくれました。
その夜、妻の欄には既に署名捺印して有る離婚届に、私も署名捺印し。
「これが2人にとって1番良い方法だと思う。慰謝料もいらないし、帰ってから財産分与もきち
んとする。理香の事だが、親権は智子でいいが、帰って来てからは俺が会いたい時には自由に会
わせろ。出来れば土日は一緒にいたい。詳しい取り決めは俺が帰って来てから、また相談しよう。」
「ごめんなさい・・・・全て私が・・・・・ごめんなさい。」
「いや、そんな事はもうどうでもいい。智子も自分の将来の事をよく考えて、頑張って幸せにな
れ。」
「ごめんなさい。私の作った物を食べないのは、私に対する嫌がらせでは無くて、身体が受け付
けてくれない事も知っていました。何とか少しでも私を許してくれようと、汚れてしまった私の
身体を、抱いてくれようと努力していてくれた事も知っていました。別れたく無いけれど、これ
以上あなたを苦しめ続ける事は出来ないし、私からは離婚について何も言える権利は有りませ
ん。」
「俺だけで無く、この方が理香にとってもいい。勿論・・智子の為にも・・・・・・。」
「長い間ありがとう。私にはもう幸せになる権利なんて無いけれど、あなたには必ず幸せになっ
てもらいたい。本当に今までありがとう・・・・・・・・・・・ありがとう。」
今までに見た事も無い様な、寂しそうに涙を流す妻を見ていると、私も涙を堪え切れませんでし
た。
「俺は明日早いので、親父とお袋には電話で話しておくから、証人の欄には親父とお袋に署名し
てもらって、智子が出しておいてくれ。これで智子も自由だから、この家を出たら・・・・・・・。」
稲垣の所に行くのかとは、流石に辛くて聞けませんでした。

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