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北原夏美 四十路 初裏無修正

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WA 12/10(水) 16:23:41 No.20081210162341 削除
今の私には、妻の言っている事か、それとも山下か、どちらが本当なのか
解りません。何れにしてもどちらかが嘘をついているのです。私には大事
な事です、妻の言っているのが本当であれば、まだ救いはあります。

妻も、山下の言葉を聞いて、写真を見て何か感じたのかも知れません。
俯いて、泣いていましたが、呟くように私に言います。

「貴方、聞いていいですか?」
「何だ?」
「あの写真は何処から?」
「それがお前に何の関係がある?」
「あの写真は常務さんがご自分のデジカメで撮りました」
「あの男の事をさん付けで呼ぶな」
「はい」
「あいつが自分のカメラで撮った?それがどうした?」
「常務は写真をメールでは送らない、自分の会社の部下の写真を
メールで送って、万が一間違いがあって世間に晒したくない、
今度来た時にプリントして差し上げますと言っていました。
プリントは1枚しかない筈です」
「何が晒したくないだ。ウイリアムは日本の女が自分に縋り付いて
話さないと喋り捲っている。それにプリントはスキャンコピーしたら
ファイル出来るだろう」
「・・・・・」

妻が何を言いたいのか、私はまだ解っていません。

「何が言いたいんだ?」
「写真を撮ったのは1ヶ月以上も前です。その次にウイリアムが来たのは
先週です。常務はその時に渡している筈です。パソコンのファイルに
なっていない筈です。」

確かに荘さんは部下が1ヶ月前の懇親会で見せられたと言っていました。
山下が先週、ウイリアムに渡したのなら、その時に写真を見せられない
筈です。1ヶ月以上前に送っていた事になります。それに写真は鮮明です。
プリントをスキャンして撮り込んだものなら、これほど鮮明ではない筈です。

「つまり、お前は山下がメールで送ったと言いたいんだな」
「はい」
「メールで送ったとしても、それがお前と何の関係がある。しかし、
どうして、お前は気がついた?」
「画像が鮮明でした。直接ファイルされたものだと思いました」
「こんな時に、そんな細かい事によく気が付くな」
「私、ウイリアムなんかに抱かれていません、貴方に信じて欲しかった。
常務は私にも嘘をついていた」

妻は写真を引き合いに出して、山下の言っている事は嘘だと言いたいのです。
山下の人間性に気がついた妻は何とか私を信じさせようと、こんな時にでも
小さな切っ掛けを必死に探しているのです。妻の言っている事が本当なら
山下は嘘をついている事になります。ウイリアムに抱かれたかどうかは
調べようもありません。妻の言う事が真実だと思う他ないのです。
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WA 12/9(火) 17:40:15 No.20081209174015 削除
ボイスレコーダで取った山下の言葉を聞かせます。妻に聞かれて都合の
悪い事は編集して端折ってあります。山下が妻を愛していた、こんな言葉
は聞かせたくありません。

「ほら、山下がそう言っているだろう」

妻はうな垂れています。山下の声を聞いているのかどうかは解りません。
ボイスレコーダは妻の感じる部分を告げています。

「酷い、こんなの嘘」
「ふーん、山下は嘘をついているのか。服を脱げ。
嘘かどうか、俺が調べてやる」

嫌がる妻の上着も下着も全て脱がせ、無理やり乳首を吸いたてます、
人差し指と中指で妻の尻穴を擽ります。それは10分程続きます。妻の
女の部分は乾いたままです。

「嫌です。そんなところは汚いです、止めてください」
「俺では感じないんだ、お前は。山下で感じても俺では駄目なんだな」
「違います。そんなところは感じません」

もし妻が感じていれば、それはそれで違った嫌味を言うでしょう。妻の
どんな言葉を聞いても全て嫌味の対象になってしまうのです。

「お前はいつも生で受けていたんだな。山下の子供が
欲しかったのか」
「・・・・・」
「朋子に申し訳ないと思わないのか」

娘の朋子の名を聞いて、妻の啜り泣きは号泣に変わります。

「ピルを飲んでいました」
「この淫乱女が」

思わず妻の頬を叩きます。

ウイリアムとの写真は見せないつもりでした。しかし、もう歯止めが
効きません。

「この写真を見ろ、お前はこんなクラブにまで付き合っていたんだな」
「仕事の流れでした」
「これも仕事か?」

ウイリアムに縋り付いてダンスをしている写真を見せます。

「チークダンスもお前の仕事か?」
「これは常務さんがそうしてあげなさいと」
「そうして、ウイリアムと寝て仕事を貰っているのか?
それがお前達の会社のやり方か?お前は山下の言う事は
何でも聞けるんだな」
「そんな事はありません」
「嘘を言うな。オマンコの毛を剃ると言われれば、剃られ、
他の男と寝ろと言われれば、寝る。山下の言いなりなんだ」
「・・・・・」
「山下には再婚した事を言っていないらしいしな」
「言いました。婚姻届を出した明くる日に言いました」
「さっきの山下の声を聞いただろう」
「酷い」

何に酷いと言ったのか解りません。私に言ったのか、それとも山下の声に
言ったのか。妻の号泣は更に大きくなります。
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WA 12/9(火) 17:38:06 No.20081209173806 削除
家に帰りますと、妻は神妙な顔をしています、お帰りなさいと一言だけで、
後の言葉が続きません。今日、私が山下と会って、何を話したのか、どう
言う結果になったのか不安なのです。妻を一瞥しますが、妻は俯いて立った
まま動けないでいます。

「風呂に入る、話はそれからだ」
「お食事はどうされますか」
「お前の作ったものは食えないと言ってあるだろう」

山下の言葉が脳に焼き付いています。山下の男根を美味そうにしゃぶって
いた妻、愛おしそうに手で包んでいた妻。台所からは煮物の匂いが匂って
きます。普段なら腹を鳴らし食欲を刺激する匂いが、今は吐き気を催すの
です。

風呂に入っていても、山下の言葉が気になります。性行為そのものの言葉
より、二人の気持ちを表す言葉が気になるのです。”俺は薫子を愛していた”
”再婚したのは知らなかった”。山下の表情からこの言葉に嘘はなかったと
思います。もしこの言葉が本当なら、その裏には妻の気持ちがある筈です。
妻は浮気で抱かれたのではなく、本気だったのかも知れません、それで再婚
した事を山下に告げなかったのかも知れないのです。私と再婚したのは
その時の流れでそうなっただけなのか、気持ちは山下にあったのかと、私の
想像はどんどん悪い方へと流れていきます。

それから、もう一つ、興信所の担当の言葉を思い浮かべています。

妻の浮気は私と別れていた時に始まっています。この時の事で山下を責める
事は出来ません、私と妻の気持ちだけの問題になります。再婚してからの
事も、以前から継続していた事でもあり、慰謝料は取れても大したものでは
ありません。慰謝料で山下を責めてもあまり得策ではないのです。
ウイリアムの件が無ければ、私は妻を寝取られてしまった、ただの
間抜け亭主になってしまいます。本当は妻の事で山下を責めたいのだが、
それが出来ない。それが私の怒りを大きくしてしまいます。

風呂から上がり、テーブルに酒、摘み、握り飯を用意します。ソファー
に座り、酒を始めます。腹は空いています。握り飯を頬張っても喉を
通りません、酒で飲み下します。妻はダイニングの椅子に腰を掛け
俯いています。私の言葉をびくびくしながら待っているのでしょう。

穏やかに話そうと思っても、妻の顔を見ていますと甚振りたくなって
くるのです。妻の今の気持ち、今後の事を話そうと思っても、無理なこと
でした。

「毛を剃られた時、気持ち良かったか?」
「・・・・・」
「え、どうだったんだ?」
「恐ろしかった、嫌だった」
「嘘をつけ。山下が言っていた。お前はオマンコから善がり汁を流して、
夢中であいつのチンポに縋りついたそうだな。入れて、入れてと
言ったんだってな」
「そんな事嘘です」
「毛を剃られて、山下の女になれたと思ったか?」
「・・・・・」
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WA 12/8(月) 14:02:25 No.20081208140225 削除
会社を出ると、もう夜です。もう直ぐ師走です、気の早いデパートはもう
クリスマスの飾りつけをしています。煌びやかな町の装飾も人並みの喧騒さ
も今の私には無縁のものです。秋の終わりの風が落ち葉を舞い上げています、
それは私の心の中にも吹き荒れているのです。山下は私がこれ以上手を
下さなくても、遅かれ早かれ破滅するでしょう。

何処をどう歩いたのか覚えていません。不思議なものです、人には帰巣本能
があります、我に返ると家の近くの駅に降りていました。ここから家まで、
歩いて20分位です。頭が混濁しています。駅前の酒場で酒でも飲もうかと
思いましたが、酔ってしまえば妻に何を言ってしまうか解りません。
すっきりした頭で妻と話さなければいけません。家に向かいますが、
足取りが重く何も考える事が出来ません。

誰に相談出来るものではありません。しかし誰かに聞いて欲しいのです。
私の事を知っているのは荘さんと興信所の担当です。思い切ってもう一度
興信所を訪ねます。

「今日、山下と会ってきた」
「そうですか。高島さん、奥さんの報告書に書かなかった事があります」
「何だ?」
「我々の報告は私見を混じえません。我々の感想は書きません」
「何か感想がある訳か?」
「そうです、あります。普通、浮気をしている人妻は、相手と
会う時は気分がハイになるものです。殆どの女は高揚した表情を見せます。
しかし、奥さんは沈んでいました。ホテルのロビーで山下を待っていた時
は特にそうでした。このビデオをもう一度見て下さい」

確かに妻は沈んだ顔をしています、思いつめた表情をしています。

「沈んだ顔をしているが、それは当たり前だろう。少しは亭主に悪いと
思っていたんだろう」
「浮気する人妻には全て夫がいます。抱かれる前の人妻は今からの行為に
期待しています。夫には悪いと思っているでしょうが、期待の方が勝つの
です。何かの事情が無い限り、殆どの人妻は高揚した表情をしています」
「しかし、妻がそれに当てはまるとは限らない」
「それはそうです。しかし、高島さんが何か決断される時、参考になると
思います」
「解った。参考にさせてもらう」
「前渡金が残っています。そろそろ清算をされては」
「そうだったな。清算してもらおうか」

妻を見た時に出る言葉が自分の気持ちだと決め、家に向かいます。帰りがけ
にコンビニに寄り、お握り、パンと酒の摘みを買いました。
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WA 12/8(月) 14:00:22 No.20081208140022 削除
写真を順に見せていきます。

「これを何処で?」
「何処でもいい」

「あんたは自分で薫子を抱くだけではなく、ウイリアムにも抱かせたな。
商売に利用していたな」
「そんな事はしていない。俺は薫子を愛していた」
「馬鹿かお前は、人の女房だぞ」
「だから、俺は、結婚していた事を知らなかったんだ」

ウイリアムが山下に紙袋を手渡している場面で、山下の顔色は若干青く
なったようです。

「肖像権の侵害だ」
「お前が妻の写真を撮ったのは肖像権の侵害ではないのか?」
「馬鹿な、薫子は喜んで撮られていた」
「そうか、この写真は店の風景を撮っていただけだ。そこにたまたま
お前達がいただけだ。店に撮影お断りの張り紙もない」
「薫子の写真とは訳が違う」
「いい加減に人の女房を名前で呼び捨てにするのは止めろ」
「俺にとってはまだ江村薫子だ」

この後に及んでもまだ私の神経を逆撫でしています。

「ウイリアムには相当金が渡っているらしいな。その何割かはあんたに
バックされているな」

山下の口が滑ります。

「それを何処で?」
「世間は狭いんだよ、常務さん。ウイリアムは来週、深川の税務署、
いや額が大きいから政府の国税かも知れないが、摘発される。
その時はあんたの名前も出るだろう」
「何処から仕入れた与太話かしらないが、俺はちゃんとしている」
「ちゃんとしている?何がだ?あんたは会社の金を搾取したんだよ」
「この世界の慣習だ」
「違うだろう。しかもあんたは役員だ、特別背任だよ」

特別背任と聞いて山下は怯えます。

「特別背任?そんな筈は無い」
「会社に聞いてみるんだな。何だったら俺が聞いてやろうか」
「止めてくれ。俺が間違っていた」
「その言葉は会社に言うんだな」
「・・・・・」
「ついに俺には言葉がなかったな、一言もあんたは謝らなかった」
「済まなかった」
「遅かったな、薫子は煮るなり、焼くなり、好きにしろ」

私は捨て台詞を残して立ち去りました。そう言うしかなかったのです。
私と再婚した事を山下に告げていなかった。それに山下の語った妻の行為。
それらがあまりにも重く、この時の私には妻とやり直す事など考えられ
なかったのです。
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WA 12/5(金) 19:04:58 No.20081205190458 削除
「薫子のオマンコを見たか?」

山下の口調が変わってきます。少しでも自分が優位に立とうとして
いるのです。

「薫子は俺にオマンコの毛を剃らしたぞ。あそこから涎を流しながらな。
あんたに見つかってもいいと思っていたんだ。あんた達は既に破綻
していたんだ」
「違う、破綻なんかしていない」
「現に離婚していた」
「再婚する前提だ」

私の言葉には力がありません。

「剃っている時にもう感じていた、剃り終わったら俺のチンポに
むしゃぶりついてきた。入れて、入れてとせがんでな」
「うるさい、黙れ」

返す言葉の無い私は山下の腹に拳を打ち込んでしまいます。山下は
蹲ります。

「自分が不利になると、今度は暴力か?これじゃあ、薫子も
俺に抱かれたくなるわけだ。薫子の何処が一番感じるか、
あんたは知っているか」

山下の言葉はどんどんエスカレートしてきます。反論するチャンスが
無いまま、私は黙って聞いています。

「もし薫子があんたに抱かれても良いと言ったらな、
横抱きにしてやれ。左のオッパイをしゃぶってな、
乳首を舌で転がしてやれ。そうしながら尻の穴を擽るんだ。
直ぐチンポにむしゃぶりついてくるぞ。可愛い声で鳴くしな」

自分の妻の性癖を、不倫相手の男に解説されているのです。これほど
惨めな事はありません。もう少し法律を見ておくべきだったと悔やみます。
しかし悔やんでいても始まりません。これ以上山下に喋らせる訳には
行きません。

「薫子はいつも生で受け止めてくれたぞ」
「もう止めろ。薫子が俺に籍を入れた後もあんたは抱いていた。
立派な不倫だ。出る所に出ても良いぞ。俺は失うものは何もない、
覚悟しておくんだな」
「どうぞ、ご勝手に」

まだ山下は強気です。山下がここまで強気で無かったら、一言、申し訳
ないと謝っていたなら、中国の件は黙っているつもりでした、しかし、
こう言う状況ではそうは行かなくなりました。

持って来たモバイルPCをテーブルに置きます。

「山下、これを見ろ」

山下とウイリアムのクラブでのやり取りと、妻の3枚の写真が収録されて
いるUSBメモリーをセットします。
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WA 12/5(金) 19:02:22 No.20081205190222 削除
山下の役員室に通されます。背広の内ポケットにはボイスレコーダを
忍ばせています。

「役員室か、立派なものだな。俺が何で来たか、解るな」
「いや、解らない」
「何を惚けているんだ。これを見るんだな」

報告書を山下の前に放り投げます。山下は報告書を見ていますが、平然と
しています。その表情が不思議です。

「高島さん、貴方も趣味が悪い。私と江村さんの写真を撮って何が
面白いのですか?独身の男と女が何をしようが貴方には関係ないでしょう」

江村は妻の旧姓です。再婚の婚姻届は二人で出しています。何故この会社
では江村と呼ばれているのか不思議です。

「江村は妻の旧姓だ。再婚した、今は高島だ」

この時、山下の顔が一瞬強張ります、何か落胆した様子が伺えます。

「そうか、知らなかった」

一旦落胆した山下は気を取り戻します。

「確かに江村さんを抱いた。しかしそれは独身だったからだ、本社に
勤めだしても、そう思っていた。総務にも届けが出ていない筈だ」

山下は総務に内線をしています。

「何、出ている。いつの事だ」

「どうして私に言わなかった」

総務の説明では妻は婚姻届を出した明くる日に届けを出しています。
山下に報告しなかったのは忘れたのではなく、必要がないと思っていた
ようです。山下の説明では、会社では今も妻は江村と呼ばれているようです。
誰にとっても江村で違和感がなかったのです。

「届けは出ているようだな。だが俺はずっと江村さんと呼んでいた。
薫子も答えてくれた。不自然さはなかった。」

明らかに山下は落胆しています。話す口調もトーンが落ちています。

「私は江村さんを抱いた、あんたがまだ結婚する前からな。
不倫には当たらないない筈だ」
「そんな事は関係ない、私達はその時も事実上の夫婦だ。しかもあんたは
私達が結婚した後も抱いている」
「江村さんからは、そんな事は一言も聞いていない。俺との関係を
続けたかったからじゃないのか。俺との結婚を匂わせたら満更でも
なかったぞ。体の相性も良かったしな」
「ふざけた事を言うな、そんな訳は無い」

そう言ったものの、法律関係の事は良く解りませんが、妻と再婚する前の
事は多分不倫として認められないのでしょう。私の攻め手がなくなって
しまいます。妻はどうして再婚した事を届けを出すだけでは無く、山下
にも告げなかったのでしょうか。どうして高島と誰にも呼ばせなかった
のでしょうか。山下の言っているように、まだ関係を続けたかったので
しょうか。
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WA 12/4(木) 12:12:57 No.20081204121257 削除
山下の会社に電話します。

「山下常務さんをお願いします」
「どちら様でしょうか」
「高島と申しますが」
「どちらの高島さんでしょうか」

普通の受付の受け答えです。しかし、ちょっとした事にも腹が立って
しまいます。

「高島と言ってもらえば解る」
「少々お待ち下さい」

暫くして電話が繋がります。

「山下ですが」
「高島だ」
「は?」
「かおる、いや、かおるこの亭主だ」
「元のご主人ですか?その方が何の話ですか?
私には仕事の約束があり、時間が取れないが」
「何の話?かおるの亭主が話しがあると言えば話は一つしかないだろう。
仕事はキャンセルするんだな」
「いや無理だ」
「そうか、じゃあ、社長に話を持ち込もう。ウイリアムの件も併せてな」
「ウイリアムの件?話が見えないが」
「もういい、電話を切る」
「ちょっと待ってくれ、仕事の確認を取る」
「駄目だ、今すぐ返事してくれ」
「解った、会おう」
「初めからそう言え。後2時間で行く」

妻の携帯に電話をします。

「俺だ、今直ぐ早引きしろ」
「どうしたんですか?」
「山下と話をする。お前はその現場に居たくないだろう。
お前は今日辞めることになるかも知れない。だから私物は
全て持って帰れ」
「・・・・・」
「それから山下がお前に何か聞きに来るかも知れないが、何も喋るな。
報告書も知らない事にしておけ」
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WA 12/4(木) 12:08:19 No.20081204120819 削除
1枚目、何処かクラブのようです。ゆったりとしたソファーに3人が腰を
掛けこちらを向いて笑っています。真ん中に女、左に山下、右に男。女は
妻です。右の男はウイリアムでしょうか?別になんて事はありません、
只の記念写真です。

2枚目、妻が一人でソファーに座っています。右手にグラスを持ちカメラに
向かって乾杯しているようです。

3枚目、妻とウイリアムらしき男とダンスをしています、チークです。男の
手は両手とも妻の腰より低い、殆ど尻を抱きかかえています。妻の手は
男の首に縋りつき、頭は男の肩に預けています、ウイリアムの唇は妻の
うなじに寄せているようです。

1枚目と2枚目は普通の写真です。だた普通の写真でも男と一緒に写り、
カメラに向かって笑っているのは、亭主にとって気持ちの良いものでは
ありません。普通の状態なら、ああそうか、そんな事もあるだろうと
許せそうな写真です。しかし、今の状況が状況です。3枚目は妻と男の
関係を匂わせてしまいます。マウスを握っている手が小刻みに震えます。
一つの妄想が、また次の妄想を呼びます。山下がSMクラブに通っていた
と聞けば、妻もそう言う仕打ちを受けていたかと思います。ウイリアム
にもまた然りかと思ってしまうのです。

暫く、3枚目の写真を眺めるともなく見ていました。怒りがふつふつと
湧き上がってきます。山下への怒りです。もし妻がこの男に抱かれていた
のなら、山下の差し金に違いまりません。今日は金曜日、この怒りを抱えた
まま土曜日、日曜日を過ごすことは出来ません。今日、山下と会う決心を
しました。

先ず荘さんに電話です。

「荘さん、メールもらった、有難う」
「役に立ちそうですか?写真見ましたか?いい女ですね」
「妻だ」
「何?」
「あの女は私の妻だ」
「えっ、何と言うこと」
「荘さん、右の男がウイリアムか?」
「そうです」
「荘さん、全て話す。左の男は山下と言ってウイリアムの取引先の常務だ。
妻はこの男と不倫している」
「高島さん、声が震えていますよ。もう話さなくても結構です。
大体解ります。不倫した男を叩きのめしたいのでしょう」
「その通りだ」
「何でも協力しますよ。中国ではそんな男は八つ裂きだ。
勿論ウイリアムもね」
「その時は頼む」
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WA 12/3(水) 16:39:50 No.20081203163950 削除
明くる朝、事務所で荘さんのメールを今か今かと待っています。
11時頃私のPCに着信音が鳴ります、荘さんからです。写真が3枚添付
されています。先ず本文を読みます。

荘さんには税務関係の友人がいます、その人と会ったのです。税務担当
の人はこの事実は来週早々にも公になる事だから、それまでは荘さんが
誰にも口外しない事を条件に話してくれたそうです。

ウイリアムの銀行口座に1年程前から毎月定期的に米国ドルで数千ドル
から2,3万ドルの振込みがあったのです。外貨で振込みがあった場合、
銀行は受取人にその内容を問い合わせます。ウイリアムはエージェント料
だと説明しています。それはそれで問題はないのですが、所得申告をして
いるかどうかが問題になります。ウイリアムは申告をしていなかったの
です。ウイリアムは申告の義務があるとは知らなかったと言い張っていた
そうですが、勿論取り合ってはくれません。全て自分のものにしたのでは
ない、3割を日本人にバックしているとも言っています。バックは振込み
ではなく、ウイリアムが日本に行った時に現金でバックしたと言っています。
現金でバックした時の受領書を持っていました。これくらい事で日本まで
背面調査を出来る訳はなく、結局ウイリアムがバックした分は認められず、
全金額が課税対象になるそうです。重加算税を含め相当な金額になるそう
です。ウイリアム本人には、まだこの事を知らせていないようです。金を
バックされた日本人は山下に違いありません。そうなら山下は会社の金を
搾取したことになります。

日本の女はどうも取引先の関係者である事、写真を3枚もらったそうです。
高島さんも見て解る通りすごい美人ですよ、と記されていました。

写真ファイルを開けてみようと思います。いや今は止めておこう、荘さんに
お礼をするのが先だ。もし女が妻であった場合、荘さんに電話をする事も
出来ないかも知れません。荘さんにダイヤルします、コール音が鳴っている
間、ふと思い直します。いや、やはり先に見よう、この先また荘さんに
お願いする事があるかも知れない、それには写真を見ておいた方が良い。

これだけの事をしてくれた荘さんには全て話そうと思います。

震える手でファイルをクリックします。
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WA 12/2(火) 12:47:15 No.20081202124715 削除
「どうするんだ、お前は?俺とは別れた方がいいんじゃないか?」
「貴方と別れてはは生きていけません。どんな事でもします。
傍に置いて下さい」
「その言葉をよく覚えておけ。俺はもう寝る」

私は男らしくありません。妻にだけは強気に出れるのです。山下には
どうして強気になれないのでしょうか?報告書を叩きつければ済む事です。
山下を潰すと粋がっていても、それを行動に移せない自分が情けないの
です。何かが私の心の中に引っかかっています、もう少し待てと言っている
のです。ウイリアムの事が引っかかります。金のバックの事だけではなく、
他の事でも引っかかるのです。今日、興信所で報告を聞いて、荘さんと
話して、それは雨雲のように広がるのです。

翌朝、事務所に出ると直ぐ荘さんから電話があります。

「ウイリアムの事、思い出しましたよ。私は会った事はないが、
部下が会っている。この地区で一ヶ月に一度、地区工業会の懇親会
があるのだが、部下が何度も話している。お互いの会社の居住区が
近いから、懇親会の席は何時も隣同士らしい。金と女の匂いが
プンプンしているらしい。詳しい事はメールを入れるから、それを
見て下さい」
「そうか、有難う。メールを待っている」

それから、1時間程してメールが入ります。

その内容は、

ウイリアム曰く、自分は女に持てる、日本の女も自分に縋り付いて
離さない。1ヶ月程前の懇親会で部下はその女の写真を見せられた。
飛び切りの美人だった。部下は、ウイリアムから携帯に写真を転送
してあげようと言われたが断った。日本の会社から多額のエージェント料
が入ってくるが、それは自分の腕が良いからだ、等々です。ウイリアムは
どうも酔うと軽くなって、自慢話が好きらしいとコメントされています。

ほどなく、荘さんから再度電話があります。

「高島さん、メール見ましたか?」
「読ませてもらった。軽い奴だな」
「高島さん、何故、この男に興味があるんですか?」
「今は話せない、個人的な事だ。今度会った時に話させてもらう」
「解りました。もう聞きません。今日会社を休んで調べてみましょう。
役所にも知り合いが沢山いるからね。それとジャストタイミングだ。
今日の夜、この地区の懇親会があります。今日は私が出てみよう」
「荘さん、頼みがある」
「何なりと」
「メールに書かれていた日本の女だが、もし出来れば写真を手に
入れて欲しい」
「写真を、またどうして?そうか、訳は聞かない約束でしたね。
やってみましょう」
「荘さん、悪いが頼む」
「早ければ明日の朝、メール入れるよ」

日本の女とは、まさか・・・
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WA 12/2(火) 12:42:51 No.20081202124251 削除
中国のバイヤーの会社名、個人の名前が解りました。解ったと言っても、
会社名は○○社と言ったような大雑把な名前だけです。個人名も、例えば
ウイリアム△△と言った通称です。△△は中国の本名です、中国の人は
ウイリアムと言ったような米国名を通称にしています。これで私に何が
出来るのか、雲を掴むような話です。

検索エンジンで3社の名前を検索してみます。3社ともヒットします。
何れの会社も深川市にありました。深川市は香港に近く、中国の経済特区
として各国の新進企業が集まっています。この地区は一時期優遇税制を
しいて沢山の会社が集まったのです。私のお客様が中国で委託製造して
もらっている会社も深川にあります。Googleの地図で調べてみますと、
3社のうち1社は、私の取引先の会社の至近距離にありました。

ひょっとすれば、取引先の会社の人なら何か解るかも知れないと取引先の
荘さんに電話をしてみます。藁をも縋る思いです。私が中国に滞在中、
ホテル住いもいいが、たまには家庭を味わいなさいと何度か荘さんと家に
泊めて頂いています。荘さんの人となりは良く解っています。私の事も
解って頂いているつもりです。

「荘さん、お願いがある」
「どうかしましたか?」
「仕事には関係ないが、いいかな?」
「ノープロブレン。高島さんには随分世話になっている。何なりと」

3社の名前と個人名を挙げ、彼らに何か噂がないか探ってもらう事に
しました。荘さんは心良く引き受けてくれます。

荘さんが電話の向こうで思案げに何か考えているようです。

「○○のウイリアム△△か?何処かで聞いたような名前だな。
まあいい、兎に角調べてみましょう。結果はメールでお伝えします。
会社と自宅両方に入れておきますよ」

荘さんの結果を待つ事にします。荘さんは叩き上げでここまで来ています。
その人脈も幅が広く、官にも知り合いが沢山います。結果が楽しみです。

家に向かいます。

「お帰りなさい」

勿論、私は無言です。

「貴方、お食事は?」

妻は夜10時を過ぎても、食事をせずに待っていたのです。いじらしい気が
します。しかし、妻の作ったものを意地でも口に出来ないのです。

「お前の作ったものは食わないと言ってあるだろう」

結構な情報を得た事で強気になっています、妻に対する態度もきついもの
になってしまいます。
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WA 12/2(火) 12:40:02 No.20081202124002 削除
私は慎重と言うよりむしろ臆病なのかも知れません。妻に会社を辞めろと
言った場合、妻は山下に当然会う事になるでしょう。その時また抱かれて
しまうかも知れないと思ってしまうのです。妻の監視の為にもう少し探偵
を付けようと思ったのです。こんな事をしてもきりがありません。妻が
会社を辞めても山下に会おうと思えば日中でも何時でも会う事ができます。
一生、妻に監視を付けなければいけない事になります。この数週間で全く
妻を信じられなくなった自分を見つけてしまいます。

頭を整理する為にも一旦事務所に戻ります。先ず報告書を見ます。

銀座のクラブでの報告です。山下の行きつけの店は3軒あるようです。
あるいは中国のバイヤーの好みかも知れません。山下がバイヤーを
それぞれ違った店で接待をしています。どういう具合に撮ったのか
解りませんが店の様子と山下の席の様子写っています。

つい先週のクラブでの事が特に念入りに報告されています。録音されて
いる会話も同時に聞きます。普通の話はバイヤーも拙い日本語で喋って
います。時々中国語で話しています。

山下もバイヤーも相当酒に酔っているのでしょう、それに中国語だから
安心感もあるのでしょうか、際どい事を喋っています。その内容は、
山下の会社がバイヤーの会社にではなく、個人にかなりの金額をバック
しているのです。そしてバックした金の何割かを山下個人に再バック
しているのです。

購入側の個人にバックするのはよくある事です。購入側の会社がその製品
のエージェント権を持つのではなく個人が持つのは昔の日本でも、特に
中小企業ではよくあった事です。つまりバイヤーの会社には少し高値で
売り、その差額をエージェント権を持った個人にキックバックすると
言うものです。その金の何割かが再度、山下にバックされていたのです。
論外です、山下は会社の金を搾取した事になります。山下は役員です。
事が公になれば山下は特別背任に問われるでしょう。

画面を見ますと、中国のバイヤーが何か紙包みを山下に渡しています。
無言で渡していますが、バックされた金に間違いありません。私は有益な
情報を得た事になります。後の2社は通常の接待のようです。そして
○○社のウイリアム△△だけが、薫子が商談の場に出ないのか不思議がって
いました。山下は彼女は体を壊して今は重責に耐えられる状態ではないと
誤魔化していました。

SMクラブでの報告は、どうも山下は酷いサドであると言う事でした。この
遊びが奥さんにばれて離婚に至ったようです。まあ、これはこれで山下の
人格がどう言うものか妻に知らしめるのに役立つかも知れません。

重要な事は山下の中国バイヤーとのやり取りです。これだけでは証拠に
なりません。例え警察に見せても取り合ってもらえないでしょう。それより、
司法の手に委ねるよりも自分で何とかしたいのです、自分の手で山下を
潰したいのです。
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WA 12/1(月) 11:26:57 No.20081201112657 削除
事務所は3時に閉め興信所に急ぎます。

「一応の報告は纏まりました。高島さんから十分な前渡金を
頂いていましたのです、相応の調査が出来ました」
「それで」
「山下は1ヶ月少し前に離婚しています」
「離婚?」

山下は離婚しているのです。これで妻に離婚を持ち札にして話す事は
出来なくなりそうです。離婚を持ち出せば妻は間違いなく山下の下に
走る事でしょう。

「そうです。山下の女遊びが主な原因のようです」
「妻の事か?」
「いえ、違います。山下は特殊な性癖を持っているようです」
「特殊な性癖?」
「順を追って説明します」

山下はこの20日間足らずの間に7回も銀座のクラブに通っています。常軌を
逸した多さです。その内3回は中国のバイヤーと、後の4回は山下単独です。

「7回も。中国のバイヤーの名前は解るのか?」
「解ります。山下もある程度の中国語が解るようで、
時々中国語で話していました。全て録音してあります。
当社の中国語が解るスタッフが解析してあります」
「興信所はそんな事まで出来るのか?」
「このご時勢です。これくらいの事が出来なくては食っていけません」

私も中国語が出来る旨話し、中国語のコピーSDと翻訳文を受け取ります。

「銀座のクラブの他に、特殊なクラブにこの20日間に4度も行っています」
「特殊なクラブ?」
「所謂SMと呼ばれているものです」
「SMクラブか?」
「そうです。4度のうち、2度私も入ってみました」
「入ったのか?」
「山下の性癖を知る為です」
「そうか、それで解ったのか」
「解りました。最初は中々、彼女達も喋らなかったのですが、
ちょっとしたテクニックと金を掴ませて。これが報告書です」

「前渡金はまだ残っているか?」
「残っています。清算しましょう」
「いや、まだ待ってくれ、清算は後にしよう」

報告書を受け取り、興信所を後にします。
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WA 12/1(月) 11:24:32 No.20081201112432 削除
そう言ったものの、今の私には妻と別れる事は出来そうにありません。
妻と一緒に暮らし、自分の家をもう一度持つ事だけを夢に見てここまで
頑張って来れたのです。破産してもついてきてくれた妻、そんな妻が
愛しいのです。しかし他の男に抱かれ、汚れた妻を許せません。妻を
許せても男の幻影に負けてしまいます。男が笑っているような気がする
のです。この時の私は山下を叩く事だけを考えていました。社会的地位、
金どれを取っても今の私より山下の方が勝っているのです。私には山下の
情報さえないのです。

山下の会社は中国を主とした貿易で成り立っていると聞いています。
玩具等、キャラクター商品の輸出です。リモコン、ラジコン等で動き子供
に人気があるようです。この分野は中国に、その安い人件費と設備費で
押されている筈です。今だに輸出で成り立っているのはそのアイデアに
一日の長があるのでしょう。

私は43才で独立するまで、商社の中国部門で働いていました。中国の安い
製品、特に電子部品の現地委託製造が主な仕事でした。独立した今も続いて
います。私と山下と接点があるとすれば、それ位です。しかし、中国は広大
な国です。山下の情報が拾えるとは思えません。今は山下の中国の取引先
すら解らないのです。中国の取引先は妻に聞けば解ります。しかしそれも
癪にさわり聞く事が出来ません。

今、山下と会っても、雀の涙程の慰謝料で済まされて鼻でせせら笑われて、
馬鹿にされて終わりです。山下にはどれ程の傷も残りません。馬鹿にされる
のは妻を寝取られた亭主なのです。興信所の報告をひたすら待ちます。

2週間が経ちました。この間妻とは一言も口をきいていません。妻には私の
世話はしないでくれ、食事も作るなと言ってあります。それにも関わらず、
妻は食事を作っています。勿論私は手を付けません、全て外食で済ませて
います。妻の帰宅は早いようです。私がたまに早く帰っても妻は家にいます。
妻は約束を守っているようです、しかしその表情は日に日に暗くなって
います。

家では一言も口をきかない私と妻。しかし妻は会社に行けば山下がいます、
山下とは仕事の接点も多いのです。私と口をきかない寂しさを山下に
ぶつけてしまうかもしれません。私は迷います、妻に会社を辞めさせる
べきか。今は妻の給料を当てにしなくとも生活は十分成り立ちます。ただ、
家を持つ計画が遅れます。家が大事なのか妻が大事なのか。それより今
気がついた事があります、いや意識的に考えなかったのかも知れません。
妻は山下が役員を務めている会社から給料をもらっているのです。私に
とっては汚れた金なのです。

今日は、興信所から山下の身上調査の報告がある日です。それを見て、
妻を辞めさせるかどうか結論を出すつもりです。
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WA 11/28(金) 17:14:43 No.20081128171443 削除
「お前が信じようが、信じまいが、あれは悪戯だ。俺は抱いていない。
真理子は店に来て欲しくなると、あんな悪戯をしていた。真理子を
探し出して連れて来ようか」
「そんな必要はありません。人は何とでも言えます」
「馬鹿、俺が信じられないのか」

まるで、私が責められているようで、思わず妻の頬を叩いてしまいます。

「そんな事実は無かった。ありもしない事を言い訳にして、
お前は他の男に抱かれた。ありもしない俺の浮気にお前は
復讐したのか」
「違います。復讐なんかしてません」
「ああそうか、何時か他の好きな男に抱かれる為にそれを持っていたんだ。
ばれた時に俺に見せる為にな」
「違います」
「どっちでもいい、とにかくお前は他の男に抱かれた」
「寂しかった、貴方は私を抱いてくれなかった」
「それで山下に抱かれたわけか、男なら誰でも良かったんだ」
「違います」
「そうか、山下を愛したから抱かれたんだ。
あいつは特別な男だったんだ」
「違います、愛しているのは貴方だけです」
「何を聞いても、お前は違うと言うんだな。他に女が居たからお前を
抱けなったわけではない。あの2年間は、俺は男ではなかった。
お前を抱こうと思っても体が言う事をきかなかった。病院に通ってた。
ほら、これが領収書だ」

通っていた病院の領収書の束を投げつけます。

「こんな状態で女が抱けると思うか」
「・・・・・」

「俺が他の女を抱いていたかどうかは、お前が俺を信じるかどうかだけだ。
そんな事より、他の男に抱かれたお前が、何故俺を待っていた」
「貴方と一緒に暮らしたかった。ずっと待っていた」
「嘘を言うな。じゃあ、どうして山下に抱かれたんだ」
「それは・・・」
「もういい。堂々巡りだ。俺を待たないで、さっさと
山下のところへ行けば良かったんだ」
「・・・・・」

「お前とこのまま一緒に暮らせるのか、それとも別れるのか
俺も今は考えられない。暫く考えてみる」
「別れるなんて言わないで下さい。私、一生償っていきます」
「お前、さっき、人は何とでも言えるって言ったばかりだろう。
そんな言葉で許せると思うか」
「・・・・・」

「まあいい。明日からは、今まで通り会社に出ろ。別れた時には
お前も生活費を稼がなければいけないからな。それから夜の接待の
仕事は絶対に受けるな、山下にはばれた事を絶対に言うな。
もし喋たら、即別れる。解ったな」
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WA 11/28(金) 17:12:11 No.20081128171211 削除
家に帰る足取りが重いのです。玄関の前に来ても直ぐには中へ入れません、
溜息をついてしまいます。家に入りますと、薫子はダイニングの椅子に背を
正して座っていました。

「こっちに座れ」

リビングの私の正面のソファーに座らせます。

「俺たちはもう、やっていけない、そう思わないか」
「許して下さい。私がいけなったのです。もう絶対にしません」
「別れて住んでいた時、こそこそと隠れて抱かれていただけなら
まだしも、一緒に住みだしても、お前は抱かれていた」
「・・・・・」
「間抜け亭主は気がつく筈がないと思っていたんだ、お前は」
「・・・・・」
「俺はお前と一緒に住める日を指折り数えていた。
一日でも早く一緒に住みたいと、それだけを考えていた」
「・・・・・」
「それをお前は、別々に住んでいるのをいいことに、
山下と夫婦同然の生活をしていた。しかも一緒に住みだしても
それは続いた」
「夫婦同然だなんて、酷いです。そんなに沢山は・・」
「馬鹿かお前は。回数の事を言っているんじゃない。
俺は只の一度も他の女を思った事もない」
「私、寂しかった」
「寂しい?寂しいのは俺も同じだ。寂しかったら他の男に抱かれてもいいのか」
「違います。貴方には好きな女の人がいると思ってた。ずっと思っていました」
「好きな女?そんな女が居るわけがないだろう。どこにそんな女が居る」
「真理子さん。真理子さんが貴方のアパートに来るから、
私にあまり来るなと言ったのだと思ってた」

やはり、妻は、私が真理子を抱いたと思っていたのです。

「真理子さんを抱いていたから、もう私を抱けない、もう私を女として
見てくれないと思ってた」
「真理子って誰の事を言っているのだ」

妻の携帯で解っているのですが、とぼける他ありません。

「何処の誰だか私は知りません。一緒に住んでた頃、
貴方は酔っ払ってぐでんぐでんになって帰って来た。
背広を脱がせた時、メモが落ちました。これです」

メモの事は覚えていません。真理子が私によこして、私が背広のポケットに
入れたのか、それとも真理子が忍ばせたのか。そこには確かに真理子が私に
抱かれて嬉かったと書かれています。

「こんなもの、ただの悪戯じゃないか」
「そんな事信じられません」

このメモが只の悪戯かどうか今更、実証する事は出来ません。真理子が
同じ店にまだ勤めているかどうか解りません。例え、連れて来て妻の前で、
あれは悪戯でしたと言わせても、妻にはとんだ茶番に写るでしょう。ここは
私の言葉で悪戯を押し通すしかありません。
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WA 11/26(水) 14:27:22 No.20081126142722 削除
明くる朝、一番で興信所に行きます。

「俺は少し出かけてくる。帰ったら話をするから、今日は会社を休め」
「はい」

興信所に山下のどんな些細な事でもいいから出来るだけ沢山の情報が
欲しいと依頼しました。雲を掴むような話で、果たして成果があがるのか
どうか解りません。金は幾ら掛かってもいい、女の事でも会社の関係
でも何でもいいからと依頼します。今、金は一円でも残しておきたいのです。
しかし、そんな事は言ってられません。このまま、ずるずると負け犬で
終わりたくは無かったのです。

興信所を出ても、直ぐには家に帰る気はしません、妻に話をすると言った
ものの、何を話していいか解りません。罵りの言葉しか出てこない事
でしょう。駅前の喫茶店で時間を潰します。

思えば私の臆病さがこの事態を招いたのかも知れません。町金融を恐れる
余り、妻と別離し、別々の町で暮らした事がこの結果になってしまったのです。
町金融への恐れは幻影でした、そんなものは無かったのです。

それに加えて、破産のショックと仕事への不安、それらが折り重なって私の
男性機能はじょじょに失われていきました。妻と別れた当初は少しですが、
まだ役に立っていました。それも妻と別れて時間が経つにつれ失われて
いきました。妻と一緒に暮らしていれば、こんなに酷くはなっていなかった
かも知れません。病院に通った事もありますが、妻と再び一緒に暮らしだす
とそれは回復したのです。全ての事が私の選択が間違っていた事を示して
います。

別れた時、妻は39才でした、女盛りです。寂しさに耐えかねて男に走って
しまったのかも知れません。しかし、だからと言って許せません。妻を
許せません、それにつけこんだ男はなおさら許せません。お互い一人で
居た時に妻は男と乳繰り合っていた、男の膝下に敷かれていた、男の愛撫
に妻は答えていた。想像するだけで頭が掻き毟られます。

妻の携帯2つとも持ってきています。何か山下の痕跡がないかと見てみます。
山下からもらった携帯には例のメールが只2通。妻の携帯のメールは1通を
残し全て削除されています。よく見ると私の携帯から4年程前に転送された
ものでした。真理子と言う女が私に抱かれて嬉しかったと文章を綴っています。
真理子?思い出しました、銀座の女です。よく悪戯メールをする女でした。
店に来て欲しくなると時々こんなメールをする女でした。もちろん体の関係
はありません、女のただの可愛い悪戯だと思っていました。明日は行くから
とメールを返した覚えがあります。それを妻は見てしまった、そして自分の
携帯に転送したのです。私は用のないメールは小まめに削除しています。
しかしその日はしたたかに酔っていたか何かで、直ぐには削除しなかったの
でしょう。

妻の浮気の遠因になっていたのでしょうか。
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WA 11/26(水) 14:24:21 No.20081126142421 削除
主人が出張中の2ヶ月の間に何度も抱かれました。帰ってきてからも
それは繰り返されます。その間常務からは連絡用の携帯を手渡されます。
主人に申し訳ないと言う気持ちがあっても常務さんから電話があると、
その気持ちが片隅に追いやられ常務さんに会いたい気持ちが勝ってしまう
のです。私の気持ちが会いたいのか、それとも体が欲しがっているのか、
解らなかったのです。寂しさと体が欲求してしまったのです。

ある日、常務さんに抱かれた時の事です。

「かおるこ、僕のものだけになって欲しい」
「えっ」
「妻と離婚することになると思う。結婚して欲しい」
「でも私には主人が」
「今は離婚している」
「でも、主人は迎えに来てくれると」
「君は僕とは遊びだったのか?愛してくれてはいないのか?」
「そんな事は・・・・・」
「では君の毛を剃らしてくれ、それが君の気持ちだと思うから」
「そんな事出来ません」
「解った。君と二人で高島さんのところへ行こう。
高島さんと僕の目の前で、どちらか一人を選んでくれ」

そんな事が出来る筈がなく、結局私の毛は刈り揃えられてしまいます。

この事が切っ掛けで、私が抱かれていたのは、私の体が欲しがっていた
からだと解りました。私が愛しているのは主人だけだと再認識しました。
主人にかまってもらえない寂しさを常務さんに求めてしまったのです。

常務さんに毛を刈り揃えられたのはその時一度だけでした。主人は私を
灯りの下で抱く事はなく、刈り揃えられたのは解らないだろうと
思っていました。

主人が出張から戻り半年位たち、中国への製造委託も軌道に乗ったよう
で主人の収入も増え、元住んでいた近くに大きめの一軒家を借りる事が
出来、主人と再婚しました。嬉しかった、でも罪悪感が大きく心を
占めていました。もう常務さんとは会わない、もう決して抱かれはしない
と誓いました。主人も毎日のように愛してくれました。もし許される
ものなら、このまま黙ったまま主人に付いていきたいと思っていました。

常務さんの言葉が気になっていました、主人の目の前で選んでくれと
言う言葉です。でもそれ以後は常務さんの口からはそんな言葉は
でなかったのです。お誘いを断った時も黙って、そうかと言うだけ
でした。

本社に勤めだして3週間位経った時、常務さんが離婚した事を知らされます。
私の責でもあると思い、また常務さんのお誘いを受けるようになってしまい
ます。こんな事をしていてはいけない、もう会社を辞めて主人に打ち明け
ようと思っていました。

主人は気がついていたのです。報告書を放り投げ寝室へと行きました。

「お前もよく考えておけ」と言い残して。
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WA 11/26(水) 14:22:28 No.20081126142228 削除
暗闇から“かおるこ”と声が聞こえてきます。私の手と指は自然と胸へと
進むのです。手の平を乳房の上に置き常務さんを思い浮かべます。
まだ乳首には昨夜の余韻が残っています、でもそうしただけで何か
ほっとして眠りにつくことが出来ました。

日曜日の朝、8時頃携帯に着信があります。常務さんからです。

「かおるこです」自然とそう言えるのです。
「山下だ。朝早くから悪いな」
「どうかされましたか」
「いやね。君に時間があればドライブにでもと思ってね」
「まあ、ドライブですか。若いですね」
「それでは初春の山探索ではどうかな」
「連れて行ってください」
「君の近くの駅前で待っていてくれ。1時間半くらいで行けると思う」

ドライブ、これも久しぶりの事です。ワクワクするのが解ります。
ぴっちりしたジーパンと真っ白いスニーカー、V-ネックのカシミア
のクリーム色したセーターに少しお洒落なペンダント、耳にパールの
ピアスをあしらってサングラスを頭にのせました。

駅前で待っていると、真っ白いベンツのSLが滑りこんできます。
コンバーチブルです、常務さんの姿が見えます。

「オープンカーですね」
「オープンカーとは君も古いね、コンバーチブルと言ってくれ」

「何処へ行こうか」
「ここからでしたら、奥久慈が近いです」

走り出すと初春の風が肌に冷たく感じます。

「寒いか」
「ええ、少し」
「スカーフを持ってきた。それと良ければこのハンチングを被れば」

そう言って出してくれたスカーフとハンチングは常務さんとお揃いのものです。
少し恥ずかしかったのですが身につけました。

「似合ってるよ」
「洋司さんも」
「何か恋人同士みたいだな」

50男と40女がお揃いのスカーフとハンチングを身につけているのです。
周りの人が見れば当然、夫婦だと思うでしょう。今は研二さんの事を
忘れているのです、常務さんと居るのが心地いいのです。

山道に入っても常務さんは運転のテクニックを私に見せたいのか、スピード
を落とさずにカーブを曲がります。その度に体が常務さんにぶつかるのです、
きゃーきゃーと女学生の様な嬌声もあげました。途中、峠の平らな所にある
お蕎麦屋さんで美味しい蕎麦を頂きました。そこから見る山々はまだ春には
遠く寒々としていました。

常務さんが呟くように言うのです。

「離婚してからもご主人と会っているのか」
「えっ」

私は返事に窮してしまいます。

「会っています。でもどうしてそんな事お聞きになるのですか」
「いや、会っているのならいい。忘れてくれないか」
「嫌です。最後までお話になって下さい」
「今は話せない。しかし君が上手く行っていないのなら、
君と過ごせる時間がもっと長くなる。そう思っただけだ」
「・・・・・」
「さあ、もう一走りしよう」

途中、洒落たペンション、ラブホテルが所々に建っています。その前を
通るたびに今度はそこに入るのかとドキドキしていました。はしたない女
だと思われるのが嫌で、着替えの用意はしていません。でも車はそこを
素通りで高速道路に入ります。ほっとした気持と、今日は抱いてもらえ
なかったという気持が絡み合っていました。

車は駅前に着きます。

「今日は楽しかった。こんな事は20年ぶりだ」
「私も楽しかったです。有難う御座いました」

今日は、当然抱かれるものだと思っていました。私に女の魅力が無いのかも
知れない、常務さんは私を女として見てくれていないのかも知れない。
でもそれ以上に私の事を大切に扱ってくれているのかも知れない。複雑な
思いが交錯しています。
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WA 11/25(火) 11:41:52 No.20081125114152 削除
花蜜で濡れたその指を私の乳首に擦りつけ、花蜜を塗りたくるのです。
乳首と乳房はてらてらと光ります。その恥ずかしい姿に耐えられず、
両腕で乳房を隠しました。でも常務さんは許してくれません。

「その腕をどかしなさい。腕は頭の後ろで組むんだな」

恥ずかしい、でも常務さんの言葉に従うのが心地いいのです。腕を頭の
後ろで組んで、両足を少し広げて次の言葉を次の指を待っています。指は
花芯を捉えます、人差指で突っつくのです、軽く弾くのです。人差指と
親指で摘みます、そろそろと花芯の包皮をその根元に引っ張り下げ、
花芯を露わにするのです。主人との時は軽く触れる程度のものでした。
今まで空気にさえ触れた事もないその部分が露わになりました。常務さんは
その部分に息を吹きかけています。

「ああ」思わず溜息が出てしまいます。

膝ががくがくしてきます、もう立っているのが辛いのです。

「洋司さん、私もう・・・・・」
「もう、どうした?」
「駄目です、立っていられません」

常務さんは私を抱き上げてベッドへと移してくれました。

その後、時間を掛けて愛されました。

「僕ももう限界だ。どこに欲しい」
「恥ずかしい、言えない」
「止めて良いのかな」
「いや、止めないで」
「じゃあ言うんだな」
「あそこに・・・・・」
「あそこでは解らないぞ」
「かおるこの・・・オマンコに下さい」
「出していいのだな」
「はい」

この日、安全日であったかどうか確信がありませんでした、でもこの
前の日から計算すると大丈夫な筈でした。常務さんは私の中に大量の
精を放ちます。主人のものを直接受けたのはもう記憶の彼方の事です。
私の膣と子宮は喜びに打ち震えていました。

一緒にバスルームに行きます。常務さんは私の体にシャワーをかけ汗を
流してくれます。私も常務さんの体を流します。小さく萎んでしまった
それが愛おしく、手に石鹸を付け洗います。ベッドに戻り常務さんに頭
を抱えられるようにして眠ります。中国に発つ前夜に主人が手枕して
くれたことを思い出します、自然と涙が出てきます。

朝5時頃目覚めます。常務さんと顔を会わせるのが気恥ずかしく、
常務さんが目を覚ます前に帰ろうと思います。身支度をしています。
その身支度の音で常務さんもお目覚めになったようです。

「あっ、済みません。起こしてしまいましたか」
「いや、50も過ぎると目が覚めるのも早くなる。
どうした、もう服を着て」
「顔を会わせるのが恥ずかしかったのです。
お目覚めの前に帰ろうと思いました」
「君と言う人は。ゆっくりしていけばいい。
モーニングを一緒に食べよう」
「はい」

アパートには11時頃着きました。ドアーをくぐると私の心に主人への
申し訳なさが滝のようにどっと流れ込んできます。研二さん、貴方は
外国で仕事を頑張っているのに、私は何と言う事をしてしまったの
でしょうか。でも他の女の人を抱いた事を免罪符にしている私もいる
のです。

夜になり周りが暗くなってくると益々罪悪感が募ります。主人への
申し訳なさと初めて他の男の人に抱かれた罪悪感で食事の用意も何も
手につかないのです。テレビを見ていても、ドラマの筋もニュースの
内容も何も頭には入ってきません、只画面を眺めているだけです。
お風呂に入り、ベッドに潜り込みます。灯りを消して何もない暗闇を
見つめています。
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WA 11/25(火) 11:39:36 No.20081125113936 削除
休みの日は殆ど毎日ランニングをしています。ショートのランニング
パンツとランニングシャツ、ですから腕と脚は全体が日焼けしています。
日焼けした部分としていない部分の茶褐色と白のコントラストが恥ずかしい
のです。

「何を恥ずかしがっているんだね」
「日焼けの後が」
「僕には堪らない。君が匂ってくるようだ」

そう言って、私の足元に跪き、私の腰とお尻に頬摺りをくれるのです。

「洋司さん、いけません、汚れています。
お風呂を、お風呂を使わせて下さい」
「僕はこのままの方がいい。このままのかおるこが欲しい」
「初めての夜と仰いました。綺麗にさせて下さい」
「そうか、僕が悪かった。入っておいで」

ボディーシャンプーで体を洗いシャワーで流します。乳首に当たる
シャワーの飛沫が又快感を引き出します。シャワーで女の部分を洗って
も花蜜は後から後から湧き出してきます。温めのお湯のバスタブに身
を沈めて体の火照りを覚まします。バスルームにある鏡に向かい少し
長めの髪をアップに結わえます。

着替えのショーツはありません。シミの浮き出たショーツを穿くのは
気が引けて、裸の上にバスローブを羽織ります。部屋に戻ると常務さんは、
椅子に腰掛け窓の外を見ています。この部屋をまじまじと見るのは今が
初めてです。さっき、入った時はいきなり抱きしめられ部屋を見る余裕が
なかったのです。キングサイズのベッドが二つ、二人掛けのソファーが一つ、
小さなテーブルの向こうには大きめの椅子がありました。

常務さんはバスから出た私にも気がつかず、窓の外を眺めています。

「お風呂、頂きました」
「そうか、僕も風呂に入る。
紅茶を淹れておいた。飲んでいるといい」

椅子に身を預け、36階から見下ろす東京の夜景を眺めます。夜景を眺めて
いるとまた心が締め付けられます。研二さん、ご免なさい。私はもう
後戻り出来ません。紅茶を頂きます。ブランデーが仄かに香ります。
何故か心が落ち着くのです。

常務さんがバスから出てくる気配がします。窓のカーテンを開けている
のが恥ずかしく、そっとカーテンを引きました。

出てきた常務さんにいきなり抱きしめられます。バスローブを肌蹴られます。
裸になった私の、脇の下から体の側面に沿って、脇腹、腰、お尻、太腿と
何度も撫ぜ上げ撫ぜ下げるのです。私の体のラインを確かめるような
仕草です。

「こうしていると、かおるこの全てが解るような気がする」

その手は背中に回り正中線をなぞります。そうされているだけで、
堪らない気持になってきます。長い時間立たされたままで、掌と指で、
敏感な部分には触ることもなく、そうされていました。口づけが欲しい、
乳首にそして女の部分に指が欲しい。私の体は要求しています。でも
それだけで、さっきの余韻もあって花蜜が流れ出しています。常務さん
に見られるのが恥ずかしく、太腿をキュッと窄めます。常務さんは椅子
に座ります。その顔は私の腰の直ぐ前です。

「脚を開いてごらん」
「出来ません。堪忍して下さい」
「駄目だな、どうしても見たい」

そう言って、脚の間に手を入れて脚を開かされました。恥ずかしい、
花蜜を流している女の部分を見られてしまったのです。流れ出ている
花蜜を人差指と中指で掬い取り私の目の前に持ってくるのです。

「ほら見てごらん。こんなに沢山」
「いや、恥ずかしい」
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WA 11/25(火) 11:36:53 No.20081125113653 削除
「かおるって呼ばれていると言っていたね」
「はい」
「僕はかおること呼んでいいかな」
「はい」
「かおるこ、綺麗だ」

また、ぎゅっと抱いてくれました。主人にも”かおる”と呼ばれています。
常務さんに”かおるこ”と呼ばれると何か別の世界に居るような気がするの
です。”かおる”ではない別の女がいるのです。

抱かれたままベッドに倒れこみます。常務さんは倒れた私の上になり、
私の首、うなじに舌を這わせます、その手はまだブラウスの上から乳房
を探ります。私の乳首は、もう口付けをされた時から堅く尖っていました。
布が乳首を刺激するのです。

「あぁー」と小さく吐息を洩らします。

ブラウスを一気に剥ぎ取られました。ブラは普通のものしか着けていません。
それを見られるのが恥ずかしく、

「灯りを消して下さい」
「どうしたんだ?」
「ブラが恥ずかしいんです」
「白く可愛いじゃないか」
「でも・・・・・」

灯りを消してはくれません、常務さんはブラの中を探り、敏感な乳首を
捉えます。この間のタクシーの中での出来事以来ずっと男の方の手と指を
待っていたのです。触れられただけで、溜息が出てしまいます。

「あぁー、洋司さん」名前を呼ばずにはいられません。

「気持いいのか」
「ええ、とても」

その言葉と共にブラも一気に取られます、そして舌を這わせるのです。
舌で乳首を転がされ、伸びてきた髭のその頬で乳房に頬摺りするのです。
髭がチクチクと乳首と乳房を刺激します。その感触が女のあそこに伝わって、
もう花蜜も溢れています。常務さんの右手は私の右の乳首で遊んでいます、
そして左の乳首は舌で突かれているのです。

上半身裸になった私を突然抱き起こします。後ろ抱きにして、私の髪を
掻き揚げて、首筋に舌を這わせるのです。両の乳首は摘まれて、快感の
呻きを洩らしています。

「スカートを脱ぎなさい」

その言葉にはっとしました。突然、主人の顔が浮ぶのです。
逡巡していました。

「おいで」

頭を優しく抱きかかえられて、囁くのです。

「かおるこが欲しい」

”かおるこ”と聞いて、少し残っていた理性が消えてしまいます。

「洋司さんが脱がせて下さい」
「駄目だ。君の脱ぐところを見たい」

普通のショーツが恥ずかしい、愛撫されてシミの滲み出たショーツを
見られるのが恥ずかしい。

「出来ません」
「僕達の初めての夜だ。かおるこの裸で誘われたい」

そう言われ、恐る恐るスカートを脱ぎました。

「立ってごらん」

常務さんはショーツ一枚の私の裸体に見入っています。シミを見つけられる
のが怖くって、左手でその部分を隠します。

「かおるこは、そうして立っているだけで、男を誘っているようだ」

本当は裸を見られるのが恥ずかしいのです。
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WA 11/21(金) 12:58:46 No.20081121125846 削除
会社の上司とは言え、男の方と二人きりでお酒を頂くなんて、いけない
事だと解っていました。でもそんな理性はもう何処かに飛んでいきました。
お食事をして、お酒を頂いて、でもそれ位は主人も許してくれるでしょう、
そんな気持でいたのです。

「江村さん、そろそろ出ようか。ついておいで」
「はい」

エレベーターに乗ります。エレベーターの中は二人きりでした、
硝子越しに夜景が見えます。エレベーターは下にではなく、
昇っています。

「どこへ行くのですか」
「今日は君を帰さない」

抱きしめられます。

「駄目です。いけません」

と言ったその口に常務さんの唇が重なります。私の腕は常務さんの首
に絡みつきます、体全体を預けてしまいます。

ここは客室の最上階でしょうか、このエレベーターに表示された一番上
のフロアーで停まります。常務さんは降りていきます。

「おいで」

私は後をついていきます。一つの部屋の前で止まります、ルームキーで
ドアーを開けました。

「ここだ。さあ、入ろう」

開けられたドアーの前で私は動く事が出来なくて俯いていました。
主人の顔が浮ぶのです。このドアーを踏み越えれば主人を裏切る事
になってしまいます、ここを超えるわけにはいきません。超えれば
もう戻れなくなってしまうのです。

「どうした」
「出来ません、入れません」
「そうか、僕もここで君を待っていよう」

そう言って常務さんもドアーの前に立ち止まるのです。横に並んで優しく
私の頭を撫ぜているのです。その時です、別のエレベーターが停まり、
ドアーの開く気配がします。他の方に見られるのが恥ずかしく、私の方
から部屋に入りました。

部屋に入って直ぐに、常務さんに抱きしめられます、激しく口を吸われる
のです。もう私は拒む事は出来ません、常務さんの為すがままなのです。
口の中に舌が入ってきます、私の口の中を掻き回す様にするのです、
そして引っ込めます。その舌は私の舌を誘っているのです。常務さんの
口の中に私の舌を差し出します、思い切り吸われます。舌と舌を擦り
合せる様にして、私の舌を捉えるのです。唾液を流し込まれます。私の
唾液も飲んでくれるのです。左手は私の背中を強く抱きかかえ、右手は
お尻の隆起を鷲掴みにしています。長い時間です、私はもう立っている
事さえ出来ません。

「ああ、常務さん、苦しいです」
「常務はもう止めてくれないか。洋司と呼んで欲しい」
「洋司さん、私もう・・・・・」

まだ立ったまま、私を優しく抱きしめて、髪を手櫛にしてくれます。
耳にかかった髪を撫ぜあげて、そっと耳に息を吹きかけてくれるのです。
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WA 11/21(金) 12:56:23 No.20081121125623 削除
ロビーで待っています。本社に呼ばれたのは3時です、ひょっとしたら、
その後常務さんとご一緒出来るかも知れないと半分期待もあったのです。
私の心はときめいていました。程なく常務さんがお見えになりました。

「今日はタクシーで帰ればいい。チケットをあげよう」

常務さんのお心使いが嬉しいのです。

ステーキハウスのカウンター席に座ります。常務さんと二人だけのお席です。
目の前でコックさんがお肉を焼いてくれるのです。コックさんは窓を背に
しています。ここは24階、窓には広い東京の煌びやかな夜景が映ります。
美味しいお肉と美味しいワイン、私の胃の腑も満たされて、心地良く酔って
しまうのです。

「どうかな、旨いかな」
「ええ、とっても」
「僕は此処から見る夜景が好きでね、嬉しい時も、嫌な気分の時も
一人で良く此処へ来る」
「今日はどちらなんですか」
「それは野暮な質問だよ。嬉しいに決っている。
それも飛び抜けてね」
「私も嬉しいです」
「嫌な事も此処へ来ると、どうでも良くなってしまう。
仕事の事も家の事もね」
「家の事ですか?」
「家内と上手くいってない。離婚を考えている」
「済みません。嫌な事、お伺いして」
「いや、いいんだ。僕から言った事だ。
ああ、久しぶりに気分がいい。カクテルバーでもう少し飲もう」

半個室になっているお席に移ります。少し緊張もしますが、酔いも
手伝って常務さんの隣の席に座ります。軽いカクテルを飲んでいます。
二人とも無言で窓の外を眺めています。常務さんは寂しそうに窓の外
を眺めています。

「どうかされたのですか?」
「いや、何でもないんだ。僕は時々こうなるんだ。
それも嬉しい時に限ってね」
「変ですわ。私に何か出来る事があれば仰って下さい」
「こんな幸せな時間がいつまでも続くわけがないと思ってしまうんだ」
「まあ」

私の頬が熱くなるのです、それはお酒の火照りとは別のものだと解ります。
常務さんの肩に知らず知らずに私の頭を預けているのです。

もう10時です、帰らなければいけません。でもまだ帰りたくない私も
いるのです。
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WA 11/21(金) 12:53:22 No.20081121125322 削除
このまま茨城の自分のアパートに帰る気はしません。今日は主人のアパート
に泊まります、会社に電話をしてもう一日お休みを頂くことにしました。
主人がいつも使っているお布団に包まれて眠ります。

水曜日、朝出社すると、所長に呼ばれます。

「来週のバイヤーさんの見学の件だが、金曜日、常務が本社で打ち合わせを
したいそうだ、3時までに本社に行ってもらえればいい」
「はい」

会社の帰りに美容院に寄ります。髪の色は元々栗色なんです、長めの髪に、
内側に軽くカールをかけてもらいます。主人が出張に出てまだ2日目です。
いけないと思っても、この夜は久しぶりに心が浮き浮きます。明日は
常務さんに会える、どんな服を着て行こうかしら、考えながら眠るのです。

その朝、ドレッサーの前であれやこれや迷います。迷った末に選んだ服は
くすんだ緑色したちょっとタイトなスカートと真っ白なブラウスで、
常務さんに頂いたアクセサリーを着けました。2月です、皮のハーフコート
を羽織ります。

事業所でお昼ご飯を頂いて、本社へと向います。本社のある新橋の歩道
の葉を落とした公孫樹の木が寒さを誘います。本社の受付で名前を告げます。

「江村さんですね。ご活躍は伺っています」

私の名前が本社でも知られている、何となく自尊心が擽られるのです。
役員室に案内されるのも今日で二度目です。もう臆する気持もありません。
ただ常務さんにお会い出来るのが嬉しくて・・・逸る気持でドアーを
ノックしました。

「やあー、いらっしゃい」

常務さんは笑顔で迎えてくれました。

仕事の打ち合わせは営業の方を交え2時間程で終ります。常務と二人で
コーヒーを頂きます。もう外は暗くなり始めました。

「もう少し話しておきたい事がある。僕は他の打ち合わせで20分程、
会議室に行くが、待っててもらえるかな」
「はい」

暗くなった外を窓越しに眺めています。街路灯に葉を落とした公孫樹が
照らされていました。中国にいる主人はどうしているかしら、あの人の
事だから私の事など忘れて仕事に打ち込んでいる。あれから一度も電話
もしてくれません。でも真理子さんにはきっとしている。そんな事を思う
と何だか、公孫樹の木も寂しげでした。会議から戻った常務さんにも気が
つかないのです。

「どうかしたのかな」
「いえ、何でもありません」
「寂しそうな顔をしていた」
「実は・・・・」

常務さんの優しい言葉に、主人の出張の事を話します。

「そうか、君も寂しいわけだ。今日、夜は何か予定があるのかな」
「いいえ、帰ってお風呂に入って、ご飯を頂いて、眠るだけです」
「君が良ければ食事を一緒にしないか、旨いところが近くにある」
「いいのですか」
「僕は構わない、今日の予定も終った」
「ご一緒させて頂きます」
「何がいい?和でも、洋でも中華でも」
「お任せします」

常務さんは電話を掛け何処かに予約をしています。

「ラッキーだね。旨いステーキハウスが取れた。
此処はいつも満杯でね、中々予約が取れないんだ。
女神様が居てくれたお陰だね」

冗談めかして言うのです。

「○○ホテルのロビーで待っていてくれるかな。僕は
10分程後で行く」
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WA 11/20(木) 14:56:41 No.20081120145641 削除
「貴方が欲しい、抱いて下さい」
「おいで」

主人は髪を撫ぜてくれます、口づけをしてくれます。乳房も愛して
くれます。私も主人の大事なものを手で包みます。でもいつまで経って
もそれには変化がないのです。私は焦れます、早く固くなって欲しいの
です。私は布団の中に潜り込み、トランクス越しに主人のものに頬摺り
します。それでも変化はありません。思い切ってトランクスを脱がします。
主人のものに口を寄せます。思い切り息を吸います、主人の匂いが鼻一杯
に広がります。舌で舐めてもみます。それでも変化の兆しはありません。

私の方からこんな事をしたのは初めての事でした。でも主人のものには
何の変化もないのです。悲しくなってしまいます。真理子さんに使えても
私ではもう駄目なのです。私にはもう女を感じてはくれないのです。

「こっちへおいで」

主人が私の腕を優しく掴んで引き上げてくれます。

「ご免な。疲れているようだ」
「貴方、私寂しい」
「手でしてあげよう」
「いいんです。このままで」

手枕をしてくれたその腕の中で私は泣き濡れていました。

「泣いているのか」
「寂しいんです」

朝まで主人の手枕でそのまま寝てしまいました。この日、私は会社から
平日のお休みを頂いています。主人を成田まで送ります。

「貴方、お体には気をつけて」
「お前も」

バッグを担いで、主人は搭乗口へと急ぎます。その後姿にどこか遠くに
行ってしまいそうな主人が映るのです。
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WA 11/20(木) 14:53:50 No.20081120145350 削除
何事もなく一週間が過ぎていきます。主人は私の事をもう女として見て
はくれない。もうこのまま私の女も終ってしまうのでしょうか。私を女
として見てくれる常務さんを思ってしまうのです。

商品の帳簿付けを坦々とこなしていました。所長さんに来るように
言われます。

「今までは、中国のバイヤーさんの通訳を何の事前連絡もなしに
お願いしていたが、それでは君も困るだろう。
本社が予定表を作ってくれた。ま、バイヤーさんの予定もあるが、
一ヶ月毎に更新してくれるそうだ」
「はい」
「赤く丸印をしてある日が江村さんの出番と言う訳だ。
その日には休みの予定を入れないで欲しい」
「はい、解りました」

2月は一度だけです、それも2週間後。それを見て、常務さんに会いたい
気持が急に募ってきます。2週間も会えないなんて、知らず知らずの内に
常務さんの事が私に中に刷り込まれていたのです。

3日後の土曜日の事です、珍しく主人が私のアパートを訪ねてくれます。

「来週の月曜日から、中国と台湾に長期の出張だ」
「どれ位になるのですか」
「2ヶ月位になると思う」
「えっ、そんなに長くですか」
「そうだ」
「その間の仕事はどうされるのですか」
「メーカーと販売店の直接取引になる」
「大丈夫なんですか」
「ああ大丈夫だ。マージンは私の会社に残しておいてくれる。
今回の出張はそのメーカーの依頼だ」

日本のメーカーさんは中国、台湾のメーカーに押されて価格競争で
勝てないのです。そのメーカーさんの依頼で中国、台湾のメーカーさん
と提携する為に主人は出張するのです。技術的な事はメーカーさんの
技術の方が見ます、主人は全般的な交渉事を任されています。

日曜日、スーパーで出張に必要なものを買い揃え、主人のアパート
で出張の準備をします。明日月曜日はお休みを頂きました。

夜10時頃、その準備も終えました。風呂を済ませて主人の布団に
潜り込みます。
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WA 11/20(木) 14:49:30 No.20081120144930 削除
翌々週にも中国のお客様の接待がありました。今度は主人のアパートに
泊まれます。10時頃に主人のアパートに戻ります、主人はもう帰宅して
いました。6畳と4畳半が一間づつ、小さな台所とバスユニット。6畳は
寝室になっています。4畳半には小さなテーブルとソファーが一つづつ。

ソファーに座って話しをします。久しぶりに会ってあれもこれも話したい
のです。

「かおるはこんなに饒舌だったかな」
「久しぶりだから色々話したいの」

「私、本社で働くように言われているの」
「町金も、もう大丈夫だろう。
そろそろ一緒に住む事を考えてみようか」
「私のお給料も2倍になったし、
少しは広い一軒家に住みたいわね」

あれやこれや、取り留めのない事を話します。そんな事より、主人に
抱いて欲しいのです。

主人はビールが終わり、ジントニックを飲んでいます。主人はお酒が
とても好きで益々強いお酒を飲むようになりました。控えるように
言っても聞き入れてはくれません。会社でのお仕事が余程きついのか
酔うと直ぐ眠ってしまうのです。私もワインを頂きます。酔うにつれ
主人が欲しくなってしまいます。

「貴方、私寂しい」
「どうした。こっちへおいで」

私は主人にしなだれかかります。主人は私の頭を抱いて優しく髪を
撫ぜてくれます。主人のものを触れました。暫くしても何の反応も
ありません。その内髪を撫ぜていた主人の手が止まります。軽い鼾が
聞こえてきます、主人はもう眠りに落ちているのです。

「貴方、眠いのですか。ベッドでお休みになったら」
「あっ、眠ってしまったか。そうするか」

主人は寝室へと行きました。かれこれもう半年も主人に抱いてもらって
いません。会社の仕事で疲れているから仕方がない、そう思って今まで
私の情欲を押さえていました。でも主人の疲れの中には真理子さんの分
も入っている。たまに会ったこんな時でも抱いてはくれない。そう思う
と悲しくて涙が出てきました。

4畳半に一人取り残されて、装飾鏡にに映る自分の顔を見つめます。
若い頃の張りがありません、やっぱり40女の顔なのです。会社の男の方
に綺麗だ、格好いいと言われても鏡に映るその顔は主人に不倫された女
のものなのです。惨めです、主人に構ってもらえない女ほど惨めはものは
ないのです。生活に不満はなくても、主人がどれ程優しくても、女には
それが必要なんです。

足取り重く寝室に行きました。主人はもうスヤスヤと深い眠りに落ちて
います。ベッドに横になりもう寝ようと思っても、寝付けません。暗闇の
中で目を開けて、ぼうっとしていると、乳首が疼きだします。男の方の
手と指を求めているのです。可哀そうな乳首を自分の手で慰めます。
情感が高まってきますが、自分が惨めでそれ以上は進めません。主人の
心の中に他の女の方がいるかも知れないと思うとそれ以上は出来なかった
のです。
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WA 11/19(水) 16:51:22 No.20081119165122 削除
常務さんの手が私の乳首を捉えます。尖っているのが解ったようです。
布の上から擦りあげてきます。時々、乳首を摘むのです、人差指と
親指で挟んで捏ねるのです。時には強く、時には優しく、時には
おはじきのように弾きます。そして手の平全体で乳房を揉まれます。
元々乳首は敏感でした、でもこんなに感じるなんて初めての事です。
次に進んで欲しくなります。布越しではなく、直接欲しい。常務さん
の口で舌で苛めて欲しい。キスもして欲しい。私の情感はどんどん
高まってしまいます。

私の大事なところも濡れてきました、男の方が欲しいのです。でも
常務さんの手はいつまでも、ワンピースの上で遊んでいます、その先
には進んではくれません。

東京の都心から主人のアパートまで、夜中の高速では40分くらいで
しょうか。既に最寄のインターを降りました。もうこれ以上は
進めません。

「真直ぐ1km程行った所に信号があります。
そこで停めていただけますか」

その時です、常務さんは私を抱きしめキスしてくれました。舌が私の口
の中にはいってきます。私はその舌に夢中で吸い付きました、そして
唾液を流し込まれるのです。背中を抱いていた手は下に降りて私の大事
な所を包んでくれます、その中指を伸ばして私の花芯を擽るのです。
もっと欲しくって私の両足は自然と開いてしまいます。ワンピースの
上からでも常務さんの手はとても暖かいのです。でももう信号は目の前
です。もう少しこうしていたい、タクシーも停まらないで欲しい。

「今日はご馳走様でした。有難う御座いました。おやすみなさい」
「ご苦労様、おやすみ」

何事もなかったように、タクシーは走り去っていきました。

部屋に入ると主人の匂いがします、タクシーの中での行為を主人に申し訳
なく思います。

湯船に浸っていると今日の出来事を思い出します。今時信じられないと
思いますが、主人と結婚するまでは男の方との経験はありません。大学生
の時に同窓生に、手を握られ、キスをされ、抱きしめられたくらいです。
そのキスも小鳥が啄ばむようなキスでした。服の上からとは言え主人以外
の男の方に、胸を揉まれ、大事な場所を触られ、そして唾液まで飲まされ
ました。主人とももう何年もキスはありません。昔、主人としたキスも、
舌は触れ合っても唾液までは飲ませてくれなかったのです。

常務さんとお別れしてまだ20分しか経っていません。乳首がじんじんして
います。そっと自分の手で触れるとキュンと快感が走ります。二本の指で
摘むと私の女の部分に通じます、あそこがきゅっとつぼみます。はっと
主人の顔が浮びます。申し訳ない思いで乳首から指を離します。

今日は主人に抱いて欲しかった、そんな思いで眠りにつきました。
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