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[3752] 我妻物語(出張ホスト編④) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/12(Sat) 20:46

いよいよ出発の日がやって来ました。
妻の服装は新調したミニのワンピースではなく、パンツルックでした。
普段の旅行と違い、ミニスカートではありません。
空港で知人に会う可能性があり、叔父の家に行く予定もあったからです。
私は残念でしたが、とりあえず我慢することにしました。

「うわぁー、すごーい!」
目的地に到着し、ホテルにチェックインすると、妻が歓声を上げました。
高級ホテルのスイートルーム。それまで私たちが泊まった中で最上級の部屋でした。
妻は「こんな部屋に住んでみたいね」などとはしゃぎながら、部屋あった果物を食べてくつろぎ始めました。
私もゆっくりしたいと思いましたが、叔父の家にあいさつに行く予定がありました。
この都市を訪れる口実として、あらかじめ決めていた日程です。
早く済ませて、心おきなく残りの時間を楽しもうと思いました。
妻も同じ思いだったようで、1時間ほど部屋で休憩した後、一緒にホテルを出ました。

妻は久々の旅行で開放的な気分になっているようでした。
電車に乗るため、駅に向かう途中、珍しく私の腕を組んできました。
歩きながら、「早く部屋に戻って2人きりになりたいね」と意味深なことも言いました。
私が忙しくてセックスから遠ざかっていたので、妻も欲しがっているのだろうと想像しました。
電車の中が少し混んでいたので、試しに妻のお尻を軽く撫でて反応を探ると、
妻は「だめよ」と小声で言いながらも、嫌がる様子ではありませんでした。
私は妻を大胆な気分にさせていき、作戦をうまく進める手ごたえを感じました。

叔父の家では思っていた以上の歓迎を受けました。
あいさつして手土産を渡したらすぐ帰るつもりだったのに、夕食まで準備していました。
夕食後には社会人になったばかりの従弟が帰ってきて、一緒に酒を飲み始めました。
めったに会えない親戚だけに、妻と私は帰るとは言い出せない雰囲気でした。
叔父と従弟は「きれいな嫁さんだ」などと盛んに妻を持ち上げ、次第に会話が弾んできました。
私も妻をほめられて悪い気はせず、腰を落ち着けて飲むようになりました。
酒の勢いも手伝って気分が大きくなり、私の決断を後押ししてくれました。
出張ホスト業者に正式な予約の電話を入れる決断です。
妻と叔父たちが会話に夢中になっている間に、私は仕事関係の用事を装って席を外しました。

出張ホスト業者の男性は私のことをしっかり覚えていてくれました。
正式に予約する旨を告げ、時間や料金を確認した後、私はどんなホストが来るのか尋ねました。
男性は「ご要望にぴったりのホストを用意しましたよ」と自信たっぷりの口調でした。
私が事前にホストと直接話したいと告げると、男性はホストに私の携帯電話の番号を伝えておくと答えました。
私は「いつでもいいから連絡してほしい」と伝え、電話を切りました。

いよいよ作戦が前に進み始めました。
私はすっかり気分が高揚し、また叔父たちと飲み始めました。
高価なブランデーを調子に乗って何杯も飲み続け、次第に酔いが回ってきました。
この後、叔父が「泊まっていけ」と引き止めるのを振り切ってタクシーに乗ったのは覚えていますが、
その後の記憶はありません。
記憶がなくなるまで飲んだのは10年ぶりくらいでした。
私はかなり疲れがたまっていたようです。

気が付くと、私はホテルのベッドで横になっていました。
外はすっかり明るくなり、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいました。
隣のベッドでぐっすり眠る妻の姿を見て、私はため息をつきました。
前夜は妻をベッドで責めたてながら、性感マッサージを了解させるつもりだったからです。
せっかく出張ホストを予約したのに、いきなり出鼻をくじかれた格好です。
こうなったら、あと半日かけて妻を大胆な気分に導いていくしかありません。

妻も前夜はセックスしたかったはずです。
だとしたら、私が泥酔したことは、妻をじらす効果につながったかもしれません。
私はそう思い直して、次の作戦へ気持ちを切り替えました。

[3754] 我妻物語(出張ホスト編⑤) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/14(Mon) 00:27

「あら、起きてたの? 昨日は大変だったんだから」
妻は目を覚ますと、私に小言を言いましたが、怒っている気配はありませんでした。
広いベッドでぐっすり眠れたようで、むしろ上機嫌に見えました。
私が記憶をなくした後の様子を尋ねると、笑いながら答えてくれました。
コーヒーカップを片手に、BGMをつけたり、カーテンを全開にして街を見下ろしたり。
豪華なホテルで過ごす休日を満喫したい様子がひしひしと伝わってきました。

「ねえ、今日はもうどこにも行かないんでしょ?」
朝食を食べに行くため身支度を始めながら、妻が私に聞いてきました。
私の返答次第で着る服を決めるつもりなのだと思いました。
ホテルの中だけなら、露出の多い服装も抵抗は少ないはずです。
「どこにも行かないよ。せっかくいい部屋に泊まってるんだから、ホテルでゆっくり過ごそう」
私の答えを聞くと、妻は予想通り新調したばかりのミニのワンピースに着替えてくれました。
久々のミニということもあり、妻は着替えたとたん、恥ずかしそうな表情を見せました。
「やっぱり、ちょっと可愛すぎるわ。それに結構短いし…」
確かに30代の妻が着るには、少し若い感じのデザインでした。
花柄模様で、フレアスカートのように裾にプリーツが入っていました。
それまで妻が持っていたミニスカートはタイトばかりで、フレアは初めてでした。
しかもマイクロミニと呼べるくらいに丈が短く、期待以上に大胆な姿でした。
ここで妻を尻込みさせて、別の服装に着替えさせるわけにはいきません。
「よく似合ってるじゃん。夏らしくて、すごくいい。俺、気に入ったよ」
私が盛んに持ち上げると、妻は気乗りしない様子ながらも、そのままの服装で部屋を出ました。

朝食はレストランではなく、特別フロアのラウンジで食べました。
スイートルームに泊まっていたので、ランクの高いサービスを受けることができました。
テーブルやソファも豪華で妻はますます上機嫌になり、時間をかけてゆっくりと食事を楽しみました。
私はまずは軽い露出で妻を徐々に大胆な気分に導いていくつもりでした。
手始めに妻の正面に座ってパンチラをのぞこうとしましたが、妻はナプキンをひざにかけていました。
朝食には遅い時間だったので客はまばらで、妻の脚を他人の視線にさらすこともできませんでした。
私はラウンジでの露出はあきらめ、次の作戦を実行することにしました。
「ちょっと食べ過ぎたな。少し歩こうか」
食後のコーヒーを飲みながら、私は妻に提案しました。
「すぐ部屋に戻るのもなんだし、散歩がてらホテルの中を見て回ろうよ」
「ホテルの中で散歩? いいけど、外には出ないわよね」
「広いから、中だけで十分だろ。ちょうどいい運動になるんじゃないかな」
「そうね。そういえば、まだホテルの中をよく見てなかったしね」
妻は疑いもせず同意してくれましたが、ホテルの中で見て回る場所など限られています。
あっという間にレストランやカフェ、結婚式場などを見終わりました。
最後にロビーに戻ると、妻はまだ歩き足りない様子。計算通りでした。
「せっかくだから、ホテルの周りも少し見てみようよ」
返事も聞かないまま私が勝手に外へ向かうと、妻はあきれた表情でついてきました。

ホテルの外はビル街でした。
私は出張で近くの会社に来たことがあり、この周辺は強いビル風が吹くことを知っていました。
天気予報で沖縄に台風が接近中と言っていたので、その影響で普段より風が強そうな期待もありました。
妻に警戒させないよう、初めはなるべく風の弱そうな場所を選んで歩きました。
少し遅れて歩いて妻の後ろ姿を確認すると、ワンピースの裾がひらひらと揺れていました。
薄く軽そうな素材で、強い風が吹けば簡単にめくれ上がってしまいそうな危うい姿でした。
私は妻をホテルから少し離れた場所まで連れて行った後、風の強そうなビルの間を戻り始めました。

「きゃーっ!」
妻が突然、悲鳴を上げて立ち止まりました。
期待していた強い風が吹き、ワンピースの裾をめくり上げたのです。
妻はあわてた動作で裾を押さえ、周囲をきょろきょろと見回しました。
「早くホテルに戻ろうよ。こんなに風が強いなんて思わなかったわ」
妻は急に焦った表情になり、風がいったん収まると早足で歩き始めました。
私は遅れて歩く形になり、背後から妻の全身を見ることができました。
10メートルほど進んだ後、また強風が妻を襲ってきました。
ワンピースの裾がめくり上がったのを見て、私は思わず「えっ!?」と声を漏らしました。
妻は普段からTバック派ですが、この日はさらに大胆な真っ赤なパンティーをはいていたのです。
両サイドと後ろがほとんどひも状のストリングスで、私は一瞬、ノーパンかと目を疑いました。
私が頼み込んで妻に通販で買わせたパンティーで、デートの時に何度かはいただけでした。
旅行に持ってきていたことは知っていましたが、私が頼みもしないのに妻がすすんではくとは意外でした。
妻は旅行先で開放的な気分になっていたのでしょうが、こんな強風までは予想していなかったでしょう。
ホテルに近づく間も断続的に強い風が妻を襲い続けました。
ワンピースの前を押さえると後ろがめくり上がり、後ろを押さえると前がめくり上がりました。
ちょうど昼食の時間が始まったばかりで、周辺はネクタイ姿の男性たちが大勢歩いていました。
私は後ろ姿しか見ることができませんでしたが、前からも妻の大胆なパンティーを目撃されたはずです。
妻は予想外の風のいたずらにかなり動揺させられたようです。
ホテルにたどり着いた時には、すっかり汗だくになっていました。

部屋に戻ると、妻はシャワーを浴びました。
その間に妻が脱いだパンティーをチェックすると、秘部を覆う底の部分に染みが付いていました。
赤いパンティーの生地が、白い愛液で淫らに汚れていました。
ビル街でのパンチラ作戦は、狙い通り妻を興奮させる効果につながったようです。
私は再び妻に性感マッサージを受けさせる自信が湧いてきました。
[3756] 我妻物語(出張ホスト編⑥) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/14(Mon) 22:41

「そろそろプールに行こうか」
しばらく部屋で休憩した後、私は妻に提案しました。
この日の午後はホテル内のプールで過ごす予定でした。
「水着編」の旅行で着た白いビキニ姿をもう1度見たかったので、事前に妻と約束していたのです。
出発前夜に荷物をチェックして、妻がビキニを持ってきていることは確認済みでした。
「やっぱり行かなきゃダメ? 私、のんびりしたいな」
「プールでのんびりすればいいじゃん。早く行こうよ」
妻は部屋で過ごしたいようでしたが、私が強く促すと、渋々ながら従ってくれました。

プールは会員と宿泊客しか利用できない施設でした。
フィットネスクラブの一部で、あまりリゾートで利用する雰囲気ではありません。
妻には隠していましたが、実は私はこの雰囲気に期待していました。
私が先に着替えて確認すると、プールでは男女2、3人ずつが泳いだり、歩いたりしていました。
宿泊客ではなく運動目的の会員ばかりのようで、女性は全員ワンピースの競泳用水着を着ていました。
間もなくビキニに着替えて現れた妻は、プール内の雰囲気を見て尻込みした様子でした。
「私の水着、ちょと場違いじゃないかな」
「そんなことないよ。今はバリバリ泳いでる人が多いけど、俺たちみたいに遊びに来る人もいるって」
「でも、ビキニはちょっと…。ここ、水着貸してくれるよね。私、着替えてこようかな」
「もう着替えなくてもいいって。気にしすぎだよ。ほら、テラスもあるだろ。あそこでのんびりしようよ」
私が必死になだめると、妻はどうにかテラスの椅子に座りましたが、そわそわした様子でした。
競泳用水着を着た同年代の女性が不愉快そうな目で横を通り過ぎ、ますます不安げな表情になりました。
私はまずは妻の腰を落ち着かせようと、背もたれを斜めに倒してくつろぐよう促しました。
妻はしばらくためらいましたが、私の強引な態度に根負けしたのか、斜めに仰向けになって読書を始めました。

妻が落ち着いてきたころ、泳いでいた中年男性がテラスに向かってきました。
腹が突き出た典型的な中年体型でしたが、競泳用の水着で股間が大きく盛り上がっていました。
テラスの席はたくさん空いていたのに、男性は通路を挟んで妻と私の正面の席に腰掛けました。
露出の大きな妻の白いビキニ姿が目に付いたのでしょう。
リゾート施設のプールでも目を引いた水着なので、ホテルのプールでは目立って当然でした。
私は男性が妻を視姦するつもりではないかと、動きに注目しました。
男性は黒いサングラスをかけ、背もたれを斜めに倒して横になりました。
視線は確認できませんが、男性は居眠りを装って妻を盗み見しているような気がしました。
屋内でサングラスをかけるのは不自然だし、何度も体勢を変えて落ち着かない様子だったからです。
私は遠慮なく妻に視線を向けてもらおうと、席を立ってプールに入りました。
プールから観察していると、妻が男性を意識し始めたことが分かりました。
背もたれを立たせ、体にバスタオルをかけたからです。
男性の視線が気になって、場違いなビキニ姿が恥ずかしくなったのでしょう。
しばらくすると男性の視線に耐えられなくなったのか、私のもとへ向かってきました。

「お前も泳いでみる?」
私が誘うと、妻は恐る恐るプールの中に入ってきました。
妻はスポーツはかなり得意ですが、水泳だけは苦手です。
私はこの機会に妻に水泳を手ほどきしようと考えました。
「俺が教えてやるから、ちょっと練習してみろよ」
「そうねえ。こんな機会めったにないだろうから、ちょっとやってみようかな」
意外にも妻は興味を示し、歩行用以外では最も浅いコースに移動して練習を始めました。
私が立ったまま妻の両手を持って先導し、バタ足で息継ぎさせながら後ずさりしていきました。
コースの3分の1ほど進んだころ、私が密かに期待していた展開が始まりました。
テラスにいた中年男性が再びプールに向かってきたのです。
男性は私たちのすぐ隣のコースに入り、悠然と平泳ぎで追い抜いていきました。
息継ぎの回数が極端に少なく、頭はほとんど水中に潜っていました。
妻は必死に泳いでいて、男性に気づいていないようでした。
「そう、その調子! もうすぐ半分だから、頑張って泳ぎきろう!」
私は妻を励ましながら、後ずさりするスピードをさりげなく落としていきました。
男性は間もなくターンし、反対側から泳いできて私たちとすれ違いました。
やはり息継ぎをほとんどせず、頭は潜っていました。
またターンして私たちを追い抜いていった時には、すっかり潜水で泳いでいました。
水中で妻の体を見ていたのは間違いないでしょう。
男性は結局、妻がコースを泳ぎきる間、隣を3往復していきました。
妻は1回泳ぎぎっただけで疲れたと言い出し、プールから上がり始めました。
水着がお尻に食い込んでいたらしく、水中で水着を整えてからプールサイドに上がりました。
私は気づきませんでしたが、泳いでいる最中に食い込んでいったのでしょう。
水中で視姦していた男性には、しっかり見られたのではないでしょうか。

妻はプールから上がると、ジャグジーに入りました。
私も妻を追ってジャグジーに入り、隣にぴったりと接近しました。
「変なことしちゃダメだからね」
妻は私の魂胆を見透かしたかのように、いきなり釘を刺してきました。
本気で嫌がっていたのかもしれませんが、私には妻が「変なこと」を期待しているかのように聞こえました。
ジャグジーの中は2人きりだったし、他人がいたとしても泡が邪魔して水中の動きは見えません。
私は妻の下半身に手を伸ばし、反応を探りました。
妻は私の手の動きを止めようとしましたが、あまり力は入っていませんでした。
私は徐々に手の動きを大胆にしていき、水着の上から秘部を刺激し始めました。
「ダメって言ってるでしょ。怒るわよ」
妻は声を潜めて言いながら私をにらみつけましたが、相変わらず本気で抵抗しているようには見えません。
私はますます調子に乗り、水着の中に手を入れて秘部を直接触ってみました。
「うっ」
妻が小さな声を漏らすと同時に、私の指にねっとりした感触が伝わりました。
妻の秘部は愛液でしっかり濡れていたのです。
私は指で軽く触れただけでジャグジーの中でのいたずらを終えましたが、手ごたえは十分でした。
「続きは部屋に戻ってから」
私がささやきかけると、妻は照れくさそうな表情でうなずきました。

妻と私はプールを出て、風呂に入ってから部屋に戻ることにしました。
妻の入浴が長くなりそうだったので、私は妻を待つ間にフロントで用事を済ませることにしました。
フロントに紙袋を預け、「後で取りに来る人がいるから渡してほしい」と頼みました。
紙袋の中には夜の作戦のために準備した文書や小道具を入れていました。
作戦の実行へ向け、準備は着々と進んでいました。
[3757] 我妻物語(出張ホスト編⑦) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/15(Tue) 23:05

ロビーで妻を待っていると、携帯電話が鳴りました。
見覚えのない番号が表示され、私はピンと来ました。
前日予約した出張ホスト本人からの電話でした。
妻がいない間に電話がかかるタイミングのよさに、私は「スケベ運」の強さを感じました。

「ご予約ありがとうございます。今夜はよろしくお願いします」
ホストは明るくはきはきした口調の男性でした。
まず私の要望を再確認すると、きちんと理解してくれたようで安心しました。
予約の時間は午後8時から午前2時までの6時間。
その間に妻を説得してマッサージを了解させ、ホスト2人がかりで責めてもらう計画でした。
業者には経験豊富で話し上手なホストをリクエストしていました。
男性の話しぶりからは、いかにも話し好きそうな人柄が伝わり、期待が高まりました。
もう1人のホストについては、可愛がっている後輩を連れて来るとの返事でした。
「少し若くて希望通りじゃないと思いますが、信頼できるヤツなんで」
確かに希望とは違いましたが、見習いの助手という状況設定にはむしろ好都合に思えました。
私はホテルに着いたらフロントに預けてある紙袋を受け取ってほしいと伝えました。
紙袋の中には私の要望を詳しくまとめた文書や必要な小道具を入れていました。
早い時間から予約していましたが、妻の説得が難航することも予想されました。
妻の了解が得られるまで待機してもらっている間に文書をじっくり読んでもらうつもりでした。

「妻をだましだまし進めることになると思うので、状況をよく理解しといてください」
私が念を押すと、男性は妻の性格や私たちの夫婦関係が何となく想像できたようでした。
「堅い奥さんなんですね。分かりました。しっかり読んでおきます。」
「しばらく待っていただくことになると思いますが、よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ。連絡お待ちしてます。でも、2時になっても連絡がない場合はどうしましょうか?」
「料金の支払いですか? 先払いで紙袋の中に入れてますから、そのまま持って帰ってください」
妻の説得に失敗した場合は無駄金になってしまいますが、私は覚悟を決めていました。
料金はかなり高額でしたが、先に渡すことで私の意気込みを相手に示す狙いもありました。
狙い通り、男性からは驚いたような反応が返ってきました。
「すごい気合いですね。私たちも気合い入れなくちゃいけませんね」
「ええ、よろしく頼みますよ」
「任せてください。とにかく8時から待機してますんで、頑張って奥さんを説得してくださいよ」
初めは不安でしたが、うまく意思疎通ができたようです。
最後に私はこの後の連絡方法について確認し、電話を終えました。

「お待たせ。豪華なお風呂で気持ちよかったわ」
妻が長い入浴を終え、ロビーにやって来ました。
私が出張ホストと打ち合わせしていたことなど想像もせず、ゆっくりと入浴を楽しんでいたようです。
再びミニのワンピース姿でしたが、あまり恥ずかしがる様子ではありません。
妻はますます開放的な気分になってきているようでした。
出張ホストと電話で話したことで、私の気分も盛り上がってきました。
部屋に戻るエレベーターの中で2人きりになると、私はすかさず妻に抱きつき、強引に唇を奪いました。
さらに下半身を愛撫し始めましたが、妻はジャグジーの中と同じく、力なく抵抗するだけでした。
セックスから遠ざかり、久々に大胆な露出も体験して、興奮が高まっている証拠だと思いました。
私たちが泊まる階にエレベーターが着くまで、私は妻を触り続けました。

部屋に戻り、しばらく間を置いてから愛撫を再開しました。
といっても、キスしたり胸や秘部に触れたりはしませんでした。
妻をさらにじらして興奮を高め、冷静さを失わせてやろうと思ったからです。
私はソファに座った妻の腕や脚を指でそっと撫でていきました。
爪を立てた指を1本だけ使い、ゆっくりと静かな動きで妻の体に触れました。
妻は目を閉じ、時々くすぐったそうに体をピクンと動かしました。
「はあぁ」
首筋や太ももの内側など感じやすい部分に指が触れると、かすかな声を漏らしました。
次第に体の力が抜けて脚が開き、息も荒くなってきたのが分かりました。
ほんの軽い愛撫でしたが、早くもスイッチが入り始めたようでした。

「どうした? したいの?」
私は妻の耳元でささやいてみました。
「うん、したい。早く欲しいの」
「欲しいのか? いつから欲しかったの?」
「ずっと。私、ずっと欲しかったの」
妻からは期待通りの答えが返ってきました。
久々の言葉責めだったので、私も興奮してもっと問い詰めたくなりました。
「ずっと欲しかったのか。我慢してたのか?」
妻は無言のまま答えようとしませんでした。
我慢できなかったということなのでしょう。
私は撫でる範囲を乳房や秘部の周囲に広げ、さらに問い詰めていきました。
「どうなんだ? 我慢できなかったのか?」
「うん…」
「そうか。我慢できなくて、どうしたんだ?」
「自分で…した…」
妻は弱々しい声でオナニーしていたことを告白しました。
指で軽く触れただけなのに、ここまで興奮するとは意外でした。
妻の体はかなり敏感になっているようでした。
私の意地悪な質問にも素直に答えるようになってきました。
「オナニーしたんだな。いつしたんだ?」
「昨日…あなたが寝ている時に」
妻は前夜、私が泥酔して眠っている間に1人でもだえていたわけです。
やはり妻はセックスしたくてたまらなかったのだと確信しました。
さらに妻はこの後、私の帰宅が遅い時などに自宅でもたまにオナニーしていることまで白状しました。

妻は私のペースにはまり、すっかり従順になっていました。
私はここで性感マッサージを提案すれば受け入れてくれそうな気がしましたが、踏みとどまりました。
妻の興奮を高める作戦をさらに準備していたからです。
性感マッサージへ向けた最後の布石のつもりでした。
[3759] 我妻物語(出張ホスト編⑧) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/16(Wed) 18:34

「あれ、もうこんな時間か。そろそろ準備しなきゃ」
私は愛撫を突然やめ、あわてたそぶりで妻に腕時計を示しました。
夕食を予約した時間が1時間後に迫っていました。
この日は宿泊パックのオプションでホテル内のフランス料理店を予約していました。
「今日は準備に時間がかかるだろ。続きはまた後で」
私の言葉に妻は拍子抜けしたような表情を見せたものの、不満は漏らさず身支度を始めました。
私は妻をじらす効果につながることを期待しました。

夕食にはドレスアップした服装で行く予定でした。
私が旅行の前に「たまには着飾って出かけよう」と提案すると、
妻も「久しぶりにあのドレス着ようかな」と乗ってきました。
「あのドレス」とは妻が私たちの結婚式の二次会で着たドレスでした。
パンツスーツ姿の妻を見慣れている会社の人たちには新鮮に映ったらしく、当日は盛んに冷やかされていました。
妻は冷やかされるを嫌がって、その後は1度も着ようとせず、結婚披露宴に出席する時も着物ばかりでしたが、
大人っぽい高級ブランドのドレスで大変気に入っていたらしく、実は着る機会を待っていたようです。
ドレスにふさわしい豪華なレストランで食事しようと、旅行を心待ちにしていました。

妻が選んだドレスにしては大胆なデザインで、私も気に入っていました。
黒いスリップ型のドレスの上にノースリーブのシースルーのドレスを重ねて着るデザインでした。
ひざ丈で露出は多くありませんが、シースルーの素材越しに見えるスリップの胸元にそそられました。
結婚当時は妻の露出など考えられなかったので満足していましたが、もうそれだけでは物足りません。
私は大胆な作戦にひらめき、出発前夜に妻のバッグを開け、ある細工をドレスに加えておきました。
黒いスリップ型のドレスを本物の黒いスリップと入れ替えておいたのです。

妻は念入りに化粧した後、クローゼットの前で着替え始めました。
ワンピースを脱ぎ、ブラジャーも外しましたが、ノーブラで食事に行くつもりだったわけではありません。
妻はこの日、ドレスに合わせて黒いヌーブラを準備していたのです。
初めてのヌーブラで、妻は鏡の前で説明書を読みながら悪戦苦闘していました。
「へぇー、ヌーブラって、そうやってつけるんだ」
「もぉー、あっち行っててよ。邪魔しないで」
妻は着替えを見られるのが恥ずかしかったようで、私をバスルームに追いやりました。

「ちょっと、何よ、これ!」
バスルームで身支度していた私の耳に、妻の大声が届きました。
私の細工に気が付いたようです。
妻は黒いスリップを着て、私に近づいてきました。
怒った様子でしたが、私はうまくなだめればどうにかなると妙な自信がありました。
妻が大胆な気分になってきている手ごたえがあったからです。
私は堂々とした態度で妻に接しました。
「あなたでしょ。こんなことしたの」
「うん。その方がいいと思って。夜のホテルだから少しセクシーな格好で行こうよ」
「セクシーな格好? 少しぐらいならいいけど、これ下着だよ。こんなんじゃ食事に行けないわ」
「少しぐらいならいい」という妻の言葉に、私はますます手ごたえを感じました。

私は押しの一手で妻を納得させようと思いました。
「下着だなんて誰にも分からないって。元のドレスだって下着みたいなもんじゃないか」
「それはそうだけど、これはちょっと短すぎるわ」
妻がスリップの裾を少し上げると、黒いパンティーがチラリと見えました。
他人に見せるつもりではないのでしょうが、黒いドレスとヌーブラに合わせてはき替えたようです。
「上からシースルーのやつ着るんだろ。ひざまで隠れるから、さっきのワンピースよりよっぽど安心じゃないか」
「でもあれ、かなり透け透けだよ」
「だからいいんじゃないか。程よくセクシーでさ。とにかく、ちょっと着てみてようよ」
私が手を引いてクローゼットの前まで連れて行くと、妻は渋々ながらシースルーのドレスを手に取りました。
軽くため息をついた後、スリップの上から重ね着し、背中のジッパーを私に上げさせました。

「ほら、よく似合うじゃないか」
私は妻の全身を見回し、勝ち誇ったような口調で大げさに言いました。
先ほどまで可愛らしいワンピースを着ていたので、急に大人っぽくなった印象でした。
妻の好みにも合っている気がしましたが、納得させるにはもう少し工夫が必要に思えました。
私は妻に靴とアクセサリーを身につけさせ、ハンドバッグも持たせてから、鏡の前に立たせました。
「どう? 下着になんか見えないだろ? セクシーな大人の女って感じで、すごくカッコいいよ」
「うーん…。思ったより変じゃないけど、やっぱり恥ずかしいわ。何だか…叶姉妹みたいな感じじゃない?」
妻の言葉に私は思わず笑みがこぼれました。
よく見ると、妻の胸が普段よりずいぶん豊満に見えることに気付いたからです。
さすがに叶姉妹にはかないませんが、大人の色気をムンムン漂わせたドレス姿でした。
「叶姉妹? いいね! ヌーブラつけて谷間もできてるし、確かに言えてる。お前も気に入ったろ?」
「何だか私じゃないみたい。気に入らないわけじゃないけど…」
「セレブになったみたい? スイートに泊ってるんだし、ピッタリじゃん。気分だけでも楽しもうよ」
「セレブねえ…」
妻が全身を鏡でチェックしながら、考え込み始めました。
完全に納得した返事は聞けませんでしたが、このまま強引に押し切れそうな気がしました。

「腹減ったな。そろそろ行こうか」
私は妻に合わせて黒いジャケットを羽織り、エスコートするような仕草で妻の手を握りました。
妻はあきれたような表情を浮かべながらも、しっかりと手を握り返してきました。
「今日のお前、すごくセクシーだよ。俺、何だかドキドキしてきた」
「あなたに乗せられちゃったみたい。こんな格好するの、今日だけだよ」
妻は開き直った様子で、素直に私の隣に寄り添って部屋を出て行きました。
黒いスリップの上から薄いシースルーのドレスを重ね着しただけの格好です。
私の作戦は怖いくらいに順調に進んでいました。

[3762] 我妻物語(出張ホスト編⑨) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/17(Thu) 22:08

「うん、やっぱりすごくセクシーでカッコいい」
部屋からレストランに向かう途中も私は盛んに妻を持ち上げました。
「本当にカッコいい? ちょっと大胆過ぎない?」
「いや、実は俺、もっとエッチな感じを期待してたんだけど、そういう意味では期待外れだったな」
私は不安そうな妻を冗談めいた言い方でごまかしましたが、実際は期待以上に大胆な格好でした。

妻は黒いスリップの上からシースルーのドレスを重ね着しただけでした。
かなり薄い黒のシースルーで、下に身に着けたスリップが完全に透けて見えました。
首元からひざまで覆って素肌の露出は少ないものの、薄い素材越しに胸の谷間も確認できました。
あまり大きくない妻の胸がヌーブラのおかげで大きく盛り上がり、思わず目を奪われました。
さらに目を引いたのが、極端に丈の短いスリップを身に着けた下半身でした。
シースルーのドレス越しに、両脚が付け根近くまで透けて見えていたのです。
後ろから見ると、お尻がようやく隠れるくらいの短さでした。
少し前かがみになっただけで、パンティーが見えてしまうでしょう。
一見、少しセクシーなドレスという印象ですが、よく見るとかなり大胆な格好でした。
レストランに着くまで誰にも会わなかったものの、私は1人で鑑賞するだけでも十分に楽しめました。

レストランに着いたとたん、妻が固い表情に変わりました。
まるで待ち構えていたかのように、男性の給仕から出迎えられたからです。
開店間もない時間で、私たちが一番乗りの客でした。
この日は昼食を食べておらず、後の予定もあったので、早い時間を予約していました。
給仕は街を見下ろす窓際の席に妻と私を案内してくれました。
妻をじろじろ見るようなことはしませんでしたが、妻は他人が近くにいるだけで緊張したようです。
席について給仕がいったん離れた後も落ち着かない様子でした。
私はあえて妻を刺激するのを避け、楽しませようとしている態度を装いました。
妻の服装は決して場違いではありませんでしたが、実は下着同然の格好です。
他人の視線を浴びなくても、この場にいるだけで十分に羞恥心をあおることができると思いました。

ワインを飲みながら、ゆっくりと食事を楽しみました。
料理も給仕のサービスも水準が高く、心地いい気分にさせてくれました。
「こんなぜいたくも、たまにはいいわね。このホテルを選んでよかったわ」
「だろ? 普段はあんまり遊べなくて金も使わないから、使える時はパッと使わなきゃ」
「せっかく2人で稼いでるんだからね。あなたとは価値観が合うからうれしいわ」
妻は相変わらず服装が気になる様子ながらも、次第に上機嫌になってきました。
私は食後に妻をバーに誘い、さらに気分を盛り上げていこうと考えていました。
隣の席に座って体を触り、他の客の視線も浴びさせて興奮させていく作戦です。
そして妻が酒と興奮に酔いしれたタイミングを見計らい、マッサージを提案するつもりでした。
ところが、妻はバーへの誘いを受け入れず、部屋に戻りたいと言い張りました。
どうしても見たいテレビ番組があるとのことでした。
予定が狂いますが、妻の機嫌を損ねては元も子もありません。
とりあえずバーはあきらめ、レストランから部屋に戻りました。

妻の目当ての番組は午後8時に始まりました。
出張ホストの予約を入れた時間とちょうど同じでした。
ホストの2人もホテルの近くで待機し始めたはずです。
予約時間は午前2時までの6時間。
まだまだ余裕はありましたが、予定外の時間のロスに私は焦りを感じ始めました。
[3764] 我妻物語(出張ホスト編⑩) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/18(Fri) 21:32

妻と一緒にテレビを見ましたが、私はまったく集中できませんでした。
早く妻に性感マッサージを提案し、了解させることで頭がいっぱいでした。
そわそわした気持ちで番組が終わるのを待っていると、午後9時過ぎに私の携帯電話が鳴りました。
出張ホストからでしたが、私はあえて席を外さず、妻に聞こえる位置で電話を取りました。

「どうも、お世話になっております」
私は仕事関係の電話を装って話し始めました。
事前に打ち合わせていたので、相手のホストも了解済みでした。
「奥さんが近くにいらっしゃるみたいですね。今、ロビーからですけど、まだ時間かかりそうですか?」
「申し訳ございません。社内的な手続きがいろいろと必要でして。実は提案もこれからという状態で…」
「まだ奥さんに言い出せないんですね。今、部屋にいらっしゃるんですか?」
「ええ。ちょっと予定が狂いまして。でもトラブルではありませんので、ご心配には及びません」
「そうですか。安心しました。うまく奥さんを説得できるといいですね」
頭の回転の速いホストで、会話はスムーズに進みました。
妻はすっかりテレビに夢中になり、電話には無関心な様子でした。

「それからフロントで紙袋を受け取りました。それで、中の封筒なんですが…」
ホストが恐縮した口調で切り出しました。
私は紙袋の中にサービス料金とは別に1万円ずつ入れた封筒を2つ入れていました。
ホスト2人へのチップのつもりでした。
「ああ、あれは担当者のみなさんに用意させていただきました。これからお世話になりますので」
「私たちにですか? そんな、悪いですよ。待つだけで終わるかもしれないのに」
「いえいえ、お気遣いなく。大変重要な仕事ですので、先行投資のつもりです。リスクは覚悟しています」
「そうですか…。じゃあ遠慮なく受け取らせていただきますけど、店には内緒にしてくだいね」
ホストが気を悪くするかもしれないと心配しましたが、快く受け取ってもらえて安心しました。

「ところで、資料はお読みになられましたか?」
私は最も気になっていたことをホストに尋ねました。
出発の前夜、夜中まで会社に残って作成した文書のことでした。
私の性癖やサービスの要望などを詳しくまとめていました。
「ええ、びっくりしましたよ。こんな手の込んだ準備をされるお客さんは初めてです」
「注文が細かくて、申し訳ございません」
「いや、こういうの結構燃えます。早く奥さんに会ってみたくなりました」
「そう言っていただけると、私どもとしても心強く感じます」
「待ってる間にじっくり読んで、イメージを膨らませておきますよ」
ホストは私の作戦を興味深く感じてくれたようで、私は期待を高めました。
妻を説得できさえすれば、私の願望は思い描いた通りに実現できそうな気配でした。
「ぜひよろしくお願いします。お時間をいただければ、必ず前向きな返事を差し上げられると思いますので」
「期待して待ってます。まだ5時間ありますから、時間は気にしなくても大丈夫ですよ」
「お気遣いいただいて大変恐縮です。社内のゴーサインが出ましたら、すぐ連絡いたします」
「ええ、よろしくお願いします。すぐに駆けつけますから」
電話を終えた後も、妻は相変わらずテレビに夢中でした。
私は妻から電話の内容を尋ねられた場合の言い訳を用意していましたが、必要ありませんでした。

番組は10時前にようやく終わりました。
いよいよ妻にマッサージを提案しなければなりません。
妻をまずバーに連れて行くか。このまま部屋で提案するか。
私は迷いましたが、部屋で提案することにしました。
バーに連れて行けば、さらに時間をロスすると思ったからです。
まだ4時間の余裕がありましたが、私はかなり焦りを感じていました。
ホストとの会話で期待が膨らみ、すっかり気持ちが先走っていました。

「なあ、今日もマッサージ頼もうよ」
妻がテレビを見終わると、私は単刀直入に提案しました。
この日の妻の態度から考えると、回りくどく説得するより効果的だと思ったからです。
はっきりと「性感マッサージ」とは言いませんでしたが、妻は私の狙いを想像できたようです。
「マッサージって、こないだみたいなやつ?」
妻は怪訝そうな表情で、私に尋ねてきました。
前回の旅行で受けたマッサージがいわゆる「性感マッサージ」ということは、妻も分かっていたのでしょう。
「いや、今度はもっとちゃんとしたマッサージ。こんなとこ見つけたんだけど」
私はバッグの中からホームページをプリントアウトした紙を取り出し、妻に渡しました。
出張ホスト業者のホームページではありません。
性感ではない本格的なオイルマッサージ業者のホームページでした。
高級感のあるセンスのいいデザインで、これなら妻の抵抗も少ないだろうと思いました。
妻をだましてマッサージを受けさせ、徐々に性感マッサージに移ってもらう作戦でした。

「あなた、また男の人を呼ぶつもりなんでしょ」
しばらく紙を見つめた後、妻は私をにらみつけるような目で言いました。
私の魂胆を見抜いたようで、かなり警戒した様子でした。
「男か女かは、呼んでみないと分からないよ」
「あなた、こないだもそう言ってたわよね」
「そうだったけ?」
「とぼけないでよ。あなたが考えてることぐらいすぐ分かるわよ。私、絶対に嫌だからね」
私がごまかそうとしても、妻は予想以上にかたくなな態度でした。
もちろん私はあきらめずに説得を続けました。
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか。こないだよりずっと本格的なオイルマッサージだぞ」
「だって、あなた、男の人を呼ぶつもりなんでしょ。私、そんなのもう嫌」
「確かに男が来れば俺はうれしいけど…。お前もこないだ気持ちよさそうだったじゃん」
「もうあんなことされたくない。私を軽く見ないで」
「だから、今日はもっとちゃんとしたマッサージだって。その紙を見れば分かるだろ?」
「だって、体を触られるんだよ! そんなの嫌に決まってるじゃない」
「変なマッサージじゃなくても、俺はお前が触られてるのを見るだけで十分なんだけどな」
「あなた、ちょっと異常だわ。ミニスカートはいたり、こんな格好するだけでも勇気がいるのに」
「それにはもちろん感謝してるけど…」
「私がどれだけ恥ずかしいか分かってるの? マッサージなんて絶対に受けないからね!」
妻はとうとう怒り出してしまいました。
冷静に考えれば、妻が断固拒否する気持ちも分かる気がしました。
ミニスカートやビキニの水着なら普通の女性でも身に着けるので、まだ常識の範囲内でしょうが、
性感マッサージとなると少なくとも妻と私の感覚では常識の範囲を超えた行為です。
私は旅行のたびに大胆に変化してきた妻を見くびって説得を甘く考えていたことを後悔しました。

妻は頑として譲らず、取りつく島もない態度でした。
性感マッサージを受けさせる作戦は、実現を目の前に風前の灯となりました。
つぎ込んだ金も時間も労力も無駄に終わってしまいそうでした。
私は自分でも意外なほど激しく落胆し、すっかりふさぎこんでしまいました。
[3766] 我妻物語(出張ホスト編⑪) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/19(Sat) 23:00

「あなた、いつまでそうしてるつもり?」
長い沈黙が続いた後、妻が諭すような口調で話し掛けてきました。
私がふさぎこんでしまい、部屋の中には重苦しい空気が漂っていました。
妻はせっかくの旅行がこのまま台無しになるのが嫌だったのでしょう。
私も早く仲直りしたい気持ちでしたが、妻にマッサージを拒否されたショックは大きく、
返事はおろか妻の顔を見ることもできずにぐったりとソファに座り込んだままでした。

「ちょっと! 聞いてるの? 返事ぐらいしなさいよ」
「うん…」
妻が少し声を荒げて返事を迫りましたが、私は小声で答えるのが精いっぱいでした。
「もぉー、元気出してよ。せっかく今まで楽しかったのに」
「ごめん…俺が悪かった」
「そうよ。あなたがマッサージなんて言い出すからいけないのよ。もう分かったわよね?」
「うん…」
「じゃあ、もう忘れて元気出しなさいよ。2人だけで楽しく過ごそうよ」
妻は厳しい口調ならがも、懸命に私をなだめて元気づけようとしてくれました。
私は妻に申し訳ない気持ちでしたが、やはりすぐに気持ちを切り替えることはできませんでした。
「全然、元気出してないじゃない。私と2人きりじゃダメなの!?」
私の煮え切らない態度に妻が業を煮やして問い詰め始めましたが、私は口ごもったままでした。
妻は苛立った様子で、ますます口調が厳しくなりました。
「はっきり答えなさいよ! あなたの考えてること、さっぱり分からないわ」
激しく落胆してしまった私の心中をどうしても理解できなかったのでしょう。
よく考えれば、私は自分の性癖について妻にきちんと説明したことがありませんでした。
私はこの際、妻に思い切って本音を打ち明けようと思い立ちました。

「分かった。じゃあ、よく聞いてほしい」
私は姿勢をただし、しっかり妻の目を見ながら重々しい口調で話し始めました。
妻は私の態度の急変にただならぬ決意を感じたようで、神妙な表情で耳を傾けてくれました。
「俺がお前にミニスカートをはかせたり、マッサージを受けさせたりするのは、確かに異常なことだと思う。
それは俺も分かってるけど、どうしても気持ちを抑えきれない。どうしてか分かるか?」
「分からないわよ。そんなこと」
「そもそも俺とお前の関係が普通じゃないからだよ。異常とは言わないけど、普通の夫婦とは少し違うから」
「確かに普通とは少し違うかもしれないけど、ミニスカートをはかせたりすることと、どんな関係があるのよ」
「大いに関係ある。長くなるけど、今から説明するよ」
私は深呼吸して気持ちを落ち着け、ゆっくりと言葉をかみしめながら話を続けました。

話は私たちが出会った当時までさかのぼりました。
妻と私は同じ会社に同期で入社し、一緒に仕事をするうちに互いを意識するようになりました。
2人とも付き合っている相手がいましたが、入社3年目に男女の関係が始まりました。
付き合っている相手にはもちろん、2人の関係は誰にも内緒でした。
最終的には互いに相手とけじめをつけ、正式に恋人同士として付き合うようになりましたが、
2人の関係はその後も内緒のままで、まるで不倫のように人目を忍んでデートを重ねました。
別れた相手への後ろめたさや社内に関係を知られることへのためらいがあったからです。
結婚が決まる直前まで、親しい友人や同僚にさえ秘密にしていました。
妻が職場のマドンナ的存在だったこともあり、結婚を報告した時はかなりの反響でした。
私は自慢したい気持ちでいっぱいでしたが、人前での態度を変えることはできませんでした。
照れくさかったし、妻と社内で親密にふるまうことは仕事に悪影響を与える気がしました。
妻も社内はもちろん、家族や友人の前でも私と恋人同士のような態度を見せることはありません。
私たちは結婚後も人前での態度を変えることができず、周囲が心配するほどドライな関係と思われています。
自分でも不思議に思いますが、地元では周囲の目を気にして妻と手をつないで歩くことさえできないのです。

「でも俺、本当は思いっきりお前を自慢したいんだよ!」
私は話しながら次第に気分が高揚し、声に力がこもってきました。
「だから、せめて旅行の時だけでも、恋人同士のようにお前と街を歩きたいんだ」
「その気持ちは私も同じだけど、どうしてミニスカートをはいたりしなくちゃいけないの?」
「女っぽくてきれいなお前を自慢したいんだよ。そんなこと、普段はできないだろ?」
「私もたまには女っぽい格好したいと思うけど、人に見られるのはやっぱり恥ずかしいわ」
妻が他人の視線を浴びて恥ずかしがるのを見るのが私の快感ですが、ストレートには言えません。
私は別の言い方で妻に本音を分かってもらおうと思いました。
「いや、俺にとってはお前を見られることこそ大事なんだ。お前を自慢することが目的だから。
これが俺の女だ!うらやましいだろ!ってみんなに見せつけたい。それが俺の快感なんだよ!」
妻は私の力説ぶりに圧倒されたのか、反論の言葉は出てきませんでした。
私の気持ちを何となく理解してもらえたような気がしました。

「マッサージだって同じさ」
私はすっかり冗舌になり、一方的に話を続けました。
「マッサージ師にお前を見せつけたいからさ。この後、このいい女を俺が抱くんだぞって自慢したいんだ。
確かに異常かもしれないけど、旅行の時は自分でもどうしようもないくらいに頭がいっぱいになる。
いつも爆発しそうな気持ちを必死に抑えているからだよ。お前、そんなに迷惑か?」
先ほどまでとは打って変わり、私が問いかける側になりました。
妻は真剣な表情で私の話を聞いてくれ、この雰囲気なら妻の本音も聞き出せそうな気がしました。
「そこまで思ってもらえるのはうれしいわ。でも、他の人に体を触られるなんて、やっぱり…」
「嫌か? 無理もないよな。俺も初めはそう思ってた。お前を触られるなんて、考えられなかった。
でもな、よく考えたら、お前を自慢するのにマッサージほどいい手段はないって気づいたんだ。
だって、俺の目の前でマッサージさせるんだぞ。俺が頼んだってことは相手も想像できるだろ?
だから、お前がそこまで俺の言うことを聞いてくれるってことを、見せつけることになるんだ」
「そんな、見せつけるなんて…。何だか怖いわ」
「怖くなんかないさ。相手はプロのマッサージ師で金も払ってる。口は堅いし、信用できるさ。
それに相手はこっちがどこの誰だか知らないし、密室で他の誰かに見られることもない。
1時間かそこらで終わって、相手とは2度と会うこともない。むしろ安心だよ。
俺にとってマッサージはお前を自慢する最高の手段なんだよ!」
大半は本音で言ったつもりですが、方便が交じっていたことも確かです。
スケベ心を満たしたいだけと指摘されれば、認めざるを得ません。

私は恐る恐る妻の反応を待ちました。
妻はじっと考え込み、しばらく沈黙が続きました。
そして深いため息をついた後、私の目をしっかり見ながら言いました。
「あなたの気持ちは分かったわ。でも私、やっぱり抵抗があるの。お願い、少し考えさせて」
[3767] 我妻物語(出張ホスト編⑫) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/20(Sun) 22:26

妻と私はバーで飲み直すことにしました。
私は妻に思いのたけを伝えたことで気持ちが吹っ切れていました。
もうマッサージの話題などを持ち出すつもりはありませんでした。
2人が出会ってからの思い出話に花を咲かせ、マイホームの計画など将来を語り合いました。
まるで恋人同士に戻ったような甘いムードでした。

「私のこと好き?」
会話が盛り上がってきたころ、妻がふいに話題を変えました。
いたずらっぽい聞き方でしたが、顔は真剣でした。
私もグラスをテーブルに置き、表情を引き締めて質問に答えました。
「もちろん大好きだよ。人生のパートナーとしても、仕事の仲間としても、そしてセックスの相手としても」
「セックスの相手?」
「そう。セックスの相性はとても重要だよ。2人の関係を確認して、さらに深めていく大切な行為だから」
「でも、普段はめったにしないじゃない。私があんまり女っぽくしてないから?」
「普段はそれでいいんだ。旅行の時だけ、みんなが知らない色っぽいお前を独り占めしたい。そして…」
私の言葉を途中で遮り、妻が口を挟んできました。
その先は聞かなくても分かっているとでも言いたげな口調でした。
「独り占めしてるところを他の人に見せ付けて、自慢したいってこと?」
部屋でのやり取りで、妻は私の胸中をしっかり理解したようでした。
私の下心を見透かしてからかうような聞き方で、問い詰める雰囲気は感じられません。
むしろ私からもっと女心をくすぐる言葉を期待しているように感じました。
「そう。今だってすごく気分がいい。お前が隣にいるのをうらやましがられてるみたいな気がして」
「そんなことないわよ…」
妻は反論しながらも、うれしそうな照れ笑いを浮かべていました。
久々に恋人同士のような甘いムードに浸り、気分が高揚してきたようでした。

「あなた、そんなに私を自慢したいの?」
妻はグラスに残っていた酒を一気に飲み干し、再び尋ねてきました。
何かを決意したかのような固い口調でした。
私が盛んに強調した「自慢したい」という言葉が、妻の胸に響いた手ごたえを感じました。
私は妻の手をぎゅっと握り締め、重い口調で答えました。
「したい。思いっきり自慢して快感に浸りたい」
私の返事を聞くと、妻はひと呼吸おいてから言葉を返してきました。
不安な気持ちを隠すかのような、やけに明るい声でした。
「分かったわ。あなたの願いをかなえてあげる。マッサージ、受けてもいいわよ」
妻の言葉を聞いた瞬間、私は感激で体が震えそうでした。
ほとんどあきらめていた作戦が再び前に進み始めたのです。
私はすっかり元気を取り戻し、またスケベ心がむくむくと湧き上がってきました。

「やりました! やっと妻が了解してくれましたよ!」
私は追加の酒を注文した後、マッサージの予約を装って席を外し、ホストの携帯電話に連絡しました。
ホストも私に呼応して声を弾ませ、まるで自分のことのように喜んでくれました。
ホストの2人はホテルのすぐ近くの喫茶店で待機していて、5分ほどで駆けつけられるとのことでした。
私はこの後の展開について確認した後、ロビーに着いたら私の携帯に連絡するようホストに伝えました。

席に戻ると、追加注文した酒がちょうど運ばれてきました。
あらためて2人で乾杯した後、私は電話の内容を妻に報告しました。
「かなり人気の店らしいよ。今、マッサージ師はみんな出払ってるってさ」
もちろん、まったくのでまかせです。
ホストと話しながらひらめいた新しいアイデアのための布石でした。
「早くここに来れそうなマッサージ師を探すから待っててくれって。携帯に電話してもらうことにしたよ」
「今日はもう遅いから無理なんじゃないの?」
「そうかもしれないな。予約なしじゃ難しいかも。とにかく、連絡を待つしかないな」
妻は安心したような表情になりましたが、5分後に私の携帯電話が鳴りました。
ホストがロビーに着いたようです。私は席を外さず、その場で電話を取りました。
ホストは「到着しました」とだけ告げると、私に一方的にしゃべらせました。
「あっ、どうも…はい、そうです…えっ、そうなんですか?…いやあ、すごいタイミングですねえ…
で、どうしましょうか?…実は今、私たちバーで飲んでるんですよ…こんなに早いとは思わなくて…
そうなんですか…じゃあバーに来ていただけませんか?…いや、待っていただくのは悪いですから…
ええ、お構いなく…私は黒いジャケット、妻は黒いドレスを着てますので、すぐに分かると思います」
私が電話で話している間に、妻が不安げな表情に変わってきたのが分かりました。

電話を切ると、私はあらためて妻に内容を説明しました。
「マッサージの人から。ちょうどこのホテルに呼ばれてて、今から帰るとこだったって。すごいラッキーだよな」
困惑した顔で言葉が出てこない妻を尻目に、私は得意げに話を続けました。
「それでさ、ロビーで待ってるって言われたけど、俺たち、新しい酒が来たばかりだろ?
待たせるのは申し訳ないから、ここに来てもらうことにしたよ」
「ここに呼んで、どうするつもりなの?」
「1杯だけご馳走しようか。仕事中だから断られるかもしれないけど」
妻は一言だけ質問した後は、マッサージ師の性別も尋ねてきませんでした。
男性にマッサージされる覚悟はできているように見えました。

間もなくスーツ姿の男性2人がバーに入ってきました。
店内を見渡して誰かを探すような姿を見て、私はこの2人がホストに違いないと思いました。
私が手を振ると、2人はすぐに気づいて妻と私の席に向かってきました。
「どうも、マッサージの者です。お呼びいただいて、ありがとうございます」
明るくはきはきした口調。私が電話でやり取りしてきたホストは、この男性に間違いありません。
年齢は30代後半ぐらい。背が高く、短髪で日焼けした顔。スポーツマンタイプに見えました。
一方、もう1人は20代半ばぐらいでがっちりした体格。色白で眉の太い個性的な顔立ちでした。
2人ともダーク系の3つボタンスーツに明るめのシャツとネクタイ。髪も染めていませんでした。
業者への注文通りあまりホストっぽくない雰囲気で、私は安心しました。

妻は男性が2人やって来たのを見て、あっけにとられた様子でした。
先輩ホストは自己紹介した後、打ち合わせ通りに後輩ホストを紹介しました。
「こいつは見習い中でして、私の助手をさせています。お邪魔でしたら、帰しますが」
「別に構いませんよ。どうぞ、2人ともお座りください。何か1杯いかかがですか?」
先輩は仕事中を理由にいったん断りましたが、私が強く薦めると、ビールを注文しました。
事前の打ち合わせ通りのやり取りでした。
妻は急な展開に戸惑った様子で、私とホストの会話に口を挟むことができませんでした。
ホストの2人が席に座ると、間もなくビールが運ばれ、私が音頭をとって4人で乾杯しました。

ついに妻をホストたちと会わせることができました。
半年間かけて練り上げた作戦が、いよいよ実行段階に入ったのです。
ここで舞い上がって台無しにするわけにはいきません。
私ははやる気持ちを抑え、バーでのひとときを楽しむことにしました。
[3770] 我妻物語(出張ホスト編⑬) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/21(Mon) 22:09

ホストをバーに呼んだのは、いくつかの狙いがありました。
早く打ち解けた雰囲気をつくって妻の逃げ場をなくす狙いや、ホストへのサービスの意味もありましたが、
最大の狙いは、黒いスリップにシースルーのドレスを重ね着しただけの妻を視姦してもらうことでした。
私たちの席は、低い丸テーブル囲んで4人がそれぞれ1人掛けのソファに座る絶好の条件だったのです。

妻の正面のソファには先輩ホストが座りました。
私は後輩ホストと向き合い、妻と先輩とは90度の向きで接する位置でした。
先輩は乾杯が終わって場が落ち着くと、妻の目を盗んで私に合図を送ってきました。
白い歯を見せてニッコリと微笑み、満足げに何度もうなずきました。
どうやら妻を気に入ってくれたようでした。
普段はナチュラルメークを好む妻ですが、この夜はドレスに合わせて少し派手に化粧していました。
アイシャドーのせいなのか、カーラーやマスカラでまつ毛をカールしたからなのか、
二重まぶたでアーモンド型の瞳が、ますますパッチリ強調されていました。
口紅は見慣れない赤を使い、本来は薄く小さな唇が、やけに大きく見えました。
仕事中は束ねていることも多いストレートの髪は、外巻きにカールして肩まで下ろし、
高級ホテルにぴったりのゴージャスな雰囲気を漂わせていました。

そして何より目を引いたのが、下着姿も同然のドレス姿でした。
低いテーブルのおかげで、妻のほぼ全身がホストの2人にさらされました。
ヌーブラをつけた胸が盛り上がり、シースルーのドレス越しに普段はできない谷間が見えました。
ひざ丈のドレスはソファに座って裾がたくし上がり、ひざ小僧が完全にあらわになっていました。
さらにドレスの下では、短いスリップがほとんど太ももの付け根までたくし上がっていました。
私の位置からは、お尻の下半分がドレス越しに透けて見えました。
妻の正面に座った先輩からは、おそらく黒いパンティーが丸見えだったでしょう。
ホストの2人は私と世間話をしながら、チラチラと妻に視線を送っていました。

妻も2人の視線を意識していたようです。
といっても胸の谷間は隠しようがなく、両手を太ももの上に置いていました。
パンティーが見えないようガードしたかったのでしょうが、露出が大きすぎて完全に隠すことは不可能でした。
グラスを持つため片手を外した時には、隠していないも同然の状態でした。
妻は体中に視線を感じて、緊張と興奮が高まっているように見えました。
私と先輩の世間話にほとんど口を挟まず、こわばった表情でうつむいたままでした。
後輩もほとんど無言で、見習いという役回りを忠実に演じているようでした。
私と先輩の会話も遠慮がちな内容で、しばらくはよそよそしい雰囲気が続きました。

「いやあ、おしゃれなご夫婦でびっくりしましたよ」
会話が次第に弾んできたころ、先輩が私たちのファッションを話題にしました。
私が期待していた話し上手な人柄が、本領を発揮してきたように感じました。
私はすぐに話題に飛びつき、先輩に会話をリードしてもらうことにしました。
「ありがとうございます。いつもはこんな格好しないんですが、今日はリッチな気分を味わいたくて」
「すごくいい感じのご夫婦で、うらやましいです。特に奥さん、とても光ってますよ」
先輩が初めて妻に話しかけました。
妻を会話に引き込むつもりのようでした。
私が黙って注目していると、妻は困惑した表情で言葉を返しました。
「そんな、光ってるだなんて…。褒めるのがお上手ですね」
「いや、お世辞じゃありませんよ。バーに入って、真っ先に奥さんに目が行きましたよ」
「やだ、私そんなに目立つんですか?」
「目立ちます。だって奥さん、きれいだし、おしゃれですから。そのドレス、高そうですよね」
確かにシースルーのドレスは高級ブランド品ですが、中に着ているのはただのスリップです。
妻は返答に困った様子で、あいまいな返事のまま黙り込んでしまいました。
下着同然の姿ということにあらためて気づかされたのか、急にそわそわし始めました。
私の狙い通り、これまで飲食店で体験した露出よりさらに刺激的な状況でした。
今回は離れた席からではなく、同じテーブルを囲んだ男性に妻を見られているのです。
ドレスが話題に上ったことで、ホストの2人は堂々と妻に視線を送るようになりました。
「ホント、きれいだし、おしゃれですよねえ。なあ、お前もそう思うだろ」
「はい…見とれてしまいそうです」
先輩は後輩に声を掛けてドレスの話題を続け、妻に目を向けやすいよう仕向けていました。
至近距離から2人の視線を浴び、妻は羞恥心を激しくあおられているようでした。

先輩ホストは上手に会話を盛り上げてくれました。
緊張気味だった妻も次第に雰囲気に慣れ、自分からホストに質問するようになりました。
「スーツでいらっしゃったんで意外でした。いつもそんなきちんとした格好なんですか?」
「ええ、大抵そうです。こんな高級なホテルに呼ばれることも多いですから」
「マッサージ師さんって雰囲気じゃありませんね」
「あんまり白衣とかは着ませんね。さすがにスーツのままではマッサージできませんけど」
「じゃあ、マッサージの時は別の服に着替えるんですか?」
「ええ、動きやすい格好に着替えさせていただきます」
先輩がうまく取り繕ってくれたものの、私はこのままバーにいたら、妻にますます詮索されそうで心配になりました。
それに限られた時間をバーだけで無駄に過ごすわけにはいきません。
「そろそろ、部屋に移動しましょうか」
私が声を掛けると、ホストの2人はグラスに残っていたビールを飲み干し、立ち上がりました。
妻はためらった様子でしばらく腰掛けたままでしたが、もう逃げられないと観念したようです。
ゆっくりと立ち上がり、重い足取りでバーの出口へ向かいました。

部屋の向かうエレベーターの中は4人だけでした。
急に会話が途切れ、緊迫した雰囲気が漂っていました。
これからホストの2人と部屋に入り、いよいよ本番です。
沈黙の中で、私は鼓動が聞こえそうなくらいの胸の高鳴りを感じていました。
[3775] 我妻物語(出張ホスト編⑭) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/22(Tue) 22:59

部屋に入ったのは、午前零時半ごろでした。
残り1時間半ですが、それだけあれば十分な気がしました。
部屋に入ると、後輩ホストがてきぱきした動作で準備を始めました。
まずは風呂にお湯をためてバスオイルを入れ、さらにバラの花びらを浮かべました。
バスオイルは催淫効果があるといわれるイランイランの香りでした。
効果のほどは疑問でしたが、雰囲気づくりのための演出として私が用意しました。
オイルとバラはフロントを通じて事前にホストの2人に渡した紙袋に入れていました。
2人は私が指示をまとめた文書をしっかり読んでくれていたようです。

「奥さん、まずはお風呂に入って体を温めましょうか」
準備が整うと、先輩ホストが妻をバスルームに案内しました。
妻の背中に軽く手を当てエスコートするような態度で、妻は戸惑った表情でした。
「時間は気にしないで、ゆっくり入ってください。その方がマッサージの効果が高まりますから」
先輩はバスルームの入り口まで妻を連れて行き、優しく声を掛けました。
妻は戸惑った表情のまま、化粧ポーチを手に1人で中に入っていきました。

「いい感じの奥さんですね! ますます気合入ってきましたよ」
妻がバスルームに入ったのを見届け、先輩が私のもとへ駆け寄ってきました。
喜々とした表情で、声にも力がこもっていました。
「今日はもう予約もないし、たっぷり時間をかけてサービスさせていただきますよ」
「えっ、2時を過ぎても構わないってことですか?」
「ご主人が満足されるまで、やらせていただきます。チップも弾んでいただいたことですし」
2時を過ぎることはないとは思いましたが、力強い言葉に私は期待を膨らませました。

妻が入浴中、私たちはこの後の作戦を最終確認しました。
私は文書を示しながら、ホストの2人に内容や禁止事項を念入りに説明しました。
一方で、先輩から私にいくつか提案があり、作戦を一部変更することにしました。
主な変更点は、オイルではなくパウダーを使ってマッサージすることでした。
2人ともオイルよりパウダーの方が慣れているのでやりやすいとのことでした。
先輩は「バイブとローターを持ってきたが、使ってもいいか」とも尋ねてきました。
そんな願望はありましたが、妻を怒らせることだけは避けなければなりません。
私は「妻の様子を見て大丈夫そうだったらゴーサインを出すが、無理だと思う」と答え、
他の行為についても、判断に迷ったら私の指示を仰ぐことを要望しました。

「やっぱり、本番はダメですよね」
最後に先輩が言いづらそうな口調で聞いてきました。
妻にそこまで興味を抱いてくれてうれしく感じましたが、やはり私には抵抗がありました。
「申し訳ありません。一方的な注文ばかりで恐縮ですが…」
「いや、こちらこそ申し訳ありません。ちょっと、聞いてみただけですから」
先輩は少し残念そうな表情を浮かべ、後輩に指示しながら準備を進めていきました。

「うわぁ、いい匂い」
長い入浴を終え、妻がバスローブ姿で出てきました。
部屋の中に漂うアロマキャンドルの香りにすぐに気づき、敏感に反応しました。
キャンドルも私が準備した小道具で、妻が入浴中に火をつけておきました。
バスオイル同じイランイランの香りで、これも催淫効果より演出効果を期待していました。
「リラックス効果のある香りなんです。どうぞ、まずはソファでおくつろぎください」
先輩が妻に声を掛け、私たち3人が待つリビングに手招きしました。
ソファに座って待ち構えたホスト2人を見て、妻は緊張気味の表情に変わりました。
私のすぐ隣にぴったり寄り添って座り、不安げな様子が伝わってきました。

「どうぞ、ハーブティーです」
妻がソファに座ると、先輩がティーカップを目の前のテーブルに置きました。
興奮を高める効果があるといわれるガラナのハーブティーが入っていました。
やはり私が準備した小道具ですが、これには演出以上の効果を期待していました。
アダルトショップで買ったガラナエキスの催淫剤も混ぜておいたのです。
私は半信半疑でしたが、先輩に見せると「これは効きますよ」と太鼓判を押してくれました。
「少し苦いですが、これも効果を高めますから」
先輩はうまくごまかしながら、妻にハーブティーを勧めてくれました。
「ゆっくり飲んで気持ちを落ち着けてください。私たちは先に準備してますから」
妻が一口飲んだのを確認すると、先輩は後輩を連れてベッドルームに向かいました。

「思ってた以上に本格的みたいだな」
ホストの2人が席を外すと、私は深く感心したそぶりで妻に言いました。
妻に少しでも本格的なマッサージと思い込ませるためでした。
作戦は順調に進んでいましたが、妻が急に心変わりしないか、私はまだ心配でした。
「このハーブ、何なんだろう? 私、飲んだことない味だけど」
素朴な疑問だったのかもしれませんが、私には妻が怪しんでいるように聞こえました。
妻を安心させるため、私もカップにハーブティーを注ぎ、一緒に飲み始めました。
確かに苦かったものの決してまずくはなく、少し気が楽になりました。
「いや、何なのかは聞いてないな。苦いって言ってたけど、結構いけるじゃん」
「そうかなあ。私、ちょっと苦いと思うんだけど」
「でも、まずくはないだろ? これぐらい苦いほうがきっと効果があるんだよ」
「そうなのかな。何だか薬草みたいな感じだわ」
納得した表情の妻を見て、私は妻が化粧を直していたことに気づきました。
普段と同じナチュラルメークでしたが、ほんのりと香水の匂いも漂わせていました。
ホストの2人を意識して、バスルームで身だしなみを整えたのでしょう。
この期に及んで妻がマッサージを拒否するつもりない感じ、私は余裕が出てきました。

「お風呂にバラを浮かべたり、いろんなサービスがあるのね」
妻はアロマバスやハーブティーにも満足した様子で、私はさらに手ごたえを感じました。
頭をひねって演出に力を入れた効果はあったようです。
妻は警戒もせずにハーブティーを飲み干し、私が2杯目を注いでも拒否しませんでした。
「ホント本格的だよな。これからどうするんだろう」
「どうするんだろうって、あなた何も聞いてないの?」
「いや、急だったからさ、詳しく聞く時間がなくて」
「マッサージのことも聞いてないの?」
「うん。いろいろ注文するより、任せてたほうがいいかなって思って」
「こないだみたいな変なマッサージじゃないの?」
「最初はそう思ってたんだけど、今日はもっと本格的みたいだな」
私は「本格的」と強調してごまかしましたが、真っ赤なうそというわけでもありません。
前回よりも「本格的」な性感マッサージを予定していたからです。
いよいよ、その時間が目の前に迫ってきました。

「そろそろ始めてもらおうか」
私が声を掛けると、妻はカップをテーブルに置き、黙って立ち上がりました。
気持ちを落ち着かせたかったのか、妻は2杯目もほとんど飲んでしまっていました。
私は妻の手を引き、ホストの2人が待つベッドルームへ向かいました。
妻の手のひらが少し汗ばんでいるのが分かりました。
[3778] 我妻物語(出張ホスト編⑮) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/24(Thu) 21:18

ベッドルームに入った瞬間、妻が尻込みした様子で足を止めました。
ホストの2人が2つ並んだダブルベッドの間で仁王立ちして待ち構えていました。
2人はスーツを脱ぎ、タンクトップと短いスパッツに着替えていました。
上下とも体にピッタリとフィットして、股間の膨らみも目立ちました。
私は事前に知っていましたが、妻は2人の格好に面食らったようです。
「動きやすい服装に着替えさせていただきました。マッサージ師らしくありませんけど」
先輩ホストが妻の様子を察したようで、丁寧に断りを入れてきました。
妻はバーでの会話を思い出し、先輩の説明に納得したようでした。
「そういえば、着替えるっておっしゃってましたね。私、すっかり忘れてました」
妻は明るい口調で答えていましたが、動揺は隠せませんでした。

「では始めますので、どうぞこちらへ」
先輩は珍しく事務的な口調で、妻にベッドに上がるよう促しました。
ひとまず妻の動揺を収めるための配慮だったのでしょう。
妻も安心したのか、素直にベッドに上がり、先輩に言われるがまま、うつ伏せになりました。
先輩は「腹が痛くなるから」とバスローブの帯の結び目を後ろに回させた後、首筋から指圧を始めました。
「痛かったら、遠慮なく言ってください。私、指圧は専門ではないんですよ」
妻に怪しまれないよう予防線を張ったのでしょうが、なかなか器用な手つきでした。

「あの、よかったら、ご主人もマッサージいかがですか?」
指圧を始めて間もなく、先輩が手を休めて私に話し掛けてきました。
「えっ、私もですか?」
「ええ、ご主人さえよろしければ、こいつにやらせようと思うんですが」
「いやあ、大歓迎ですよ。ぜひお願いします」
私は大げさに喜ぶふりをしましたが、実は事前に了解済みでした。
妻が入浴中に先輩が提案してきたアイデアで、私が後輩に指圧してもらうことになっていました。
サービスのよさをさらに妻にアピールし、打ち解けた雰囲気を演出する狙いでした。
指圧の間はできるだけ妻を刺激せず、気分を乗せたほうが得策だと意見が一致しました。

私は浴衣に着替え、妻の隣のベッドで指圧を受けました。
後輩は指圧は不慣れなようで、私は痛くてたまりませんでしたが、じっと我慢しました。
一方、先輩は器用な手つきで妻の背中や腰に指圧を続けました。
妻は私の側に顔を向け、リラックスした表情で目を閉じていました。
先輩は盛んに妻と私に話し掛け、会話を盛り上げてくれました。
当たり障りのない世間話でしたが、うまく冗談を交え、ときどき妻を笑わせました。
期待以上に話し上手なホストで、かなり打ち解けた雰囲気になってきました。
会話の流れの中で、次はパウダーを使ったマッサージに移ることを妻に伝えることもできました。
先輩は「オイルよりパウダーのほうがリラックスできるのでお勧めです」とさらりと説明していました。
妻はどんなマッサージなのかよく分からないようで、警戒している様子は感じられませんでした。

「いったん休憩です。少しお待ちください」
先輩は妻の足先まで指圧を終えると、次の準備に取り掛かりました。
後輩も私への指圧をやめ、バッグを開けて中の小道具を取り出しました。
妻に気づかれずにホストの2人に指示を出すため、私が事前に準備したアイマスクでした。
それだけでなく、妻の興奮を高める目的もありました。
目隠しプレイの経験は何度かあり、妻は不安がりながらもかなり興奮していたからです。
今回は妻に魂胆を見抜かれないよう水に浸すと冷たくなるアイマスクを探しました。
後輩はバスルームに行ってアイマスクを濡らした後、先輩に手渡しました。
「奥さん、これ着けていただけますか? 目の疲れが取れますから」
妻はアイマスクを受け取ると、怪訝そうな表情ながらも素直に装着しました。
「うわぁ、冷たくて気持ちいいですね。これ着けてたら、気持ちよく眠れそう」
私はうまくいくか不安でしたが、妻はすっかりアイマスクが気に入った様子でした。
自らすすんでうつ伏せになり、そのまま眠り込んでしまいそうなくらいでした。
先輩は私を見ながら、右手の親指を突き立てて力強くうなずきました。

「それでは、失礼します」
先輩はベッドに上がり、妻の背後からバスローブの帯に手を伸ばしました。
結び目を後ろに回していたので、帯はすぐに解かれました。
妻も素肌に直接触れられることは覚悟していたようで、素直に両腕を袖から抜きました。
先輩は妻の背中にかかったバスローブに手を掛けた後、私を見ながら動きを止めました。
「すいませんが、ご主人はそろそろこの辺で…」
申し訳なさそうな口調でしたが、これも打ち合わせ通りでした。
私は大げさに残念そうな態度を装いました。
「やっぱりダメですか。最後まで見て、プロの技術を盗みたいんですけどね」
「申し訳ありません。個人的には盗まれても構わないのですが、店の決まりですので」
「そうですか…。仕方ありませんね。じゃあ、私どこかで飲んで待ってます」
「追い出すようで恐縮ですが、そうしていただけると助かります」
「でも、ホテルのバーはもう閉店ですね。この辺、店あります?」
「たくさんありますよ。朝までやってる店も多いですし」
「そうですか。じゃあ、ゆっくり飲んでますから、終わったら携帯に連絡ください」
私は先輩と話しながら、あわただしく服を着替え、部屋の入り口へ向かいました。
妻に口を挟ませる余裕を与えないよう気を配りました。

すべては私が考えた作戦でした。
賭けに近い作戦だったので、特に念入りに先輩と打ち合わせていました。
私と先輩のやり取りを聞き、妻は次のように理解したはずです。
<パウダーマッサージの最中、夫は同席できないため、部屋から出て行った。
ホテルの外で飲みながら待つつもりらしく、すぐには戻ってこられない。
自分は初対面の男2人に囲まれ、密室に1人で取り残されてしまった>
でも、実際は私は部屋から出て行っていませんでした。
部屋の中からドアを開閉した後、足音に注意しながらベッドルームに戻りました。
妻はいぜんアイマスクをしたまま、うつ伏せになっていました。
マッサージをやめると言い出さないか、かなり心配でしたが、賭けは成功したようです。
妻は既にバスローブの袖から両腕を抜き、今さらやめるとは言い出しづらかったのでしょう。

この後はいよいよ性感マッサージが待っていました。
私はバッグからICレコーダーを取り出し、録音スイッチを入れました。
妻の乱れた声を録音したくて、先輩から了解してもらっていました。
私がいないと思い込んでいる妻が、どこまでの行為を受け入れるか。
見るのが恐ろしい気もしましたが、試してみたい気持ちがありました。
本当に妻を1人で部屋に残して危険にさらすつもりなど毛頭ありません。
妻が乱れた姿を目の前で見なければ、私にとっては何の意味もないからです。
途中で見るに耐えない状況になったら、中止させるつもりでした。

「ご主人、行っちゃいましたね」
先輩は録音を始めたのを確認すると、妻にささやきました。
妻の不安感をあおる巧みな言い方だと感心しました。
部屋の中が急に卑猥な雰囲気に変わったように感じました。
[3783] 我妻物語(出張ホスト編⑯) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/26(Sat) 23:10

「うわぁ…奥さん、肌がきれいですねえ」
先輩ホストが妻の背中にかかったバスローブをめくり上げ、感心した声を上げました。
大げさな言い方で、素肌があらわになったことを妻に意識させる狙いのように感じました。
目隠しをされた妻は見るからに肩に力が入り、返事も出てきませんでした。
「緊張してるようですね。これからパウダーマッサージでリラックスしていきましょう」
先輩は妻の背中をあらわにすると、筒状の容器からパウダーを振りかけました。
そして手のひらと指先を器用に使い、妻の肩から背中の上半分までを撫で始めました。
肌に触れているか触れていないか、分からないくらいの繊細で優しい手つきでした。

「パウダーマッサージは初めてですよね?」
先輩は背中を撫でながら、妻に話し掛け続けました。
指圧の時までは丁寧な口調でしたが、少しなれなれしい口調に変わりました。
「そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ。くすぐったいですか?」
「いえ…大丈夫です…」
妻は声が少し震え、不安な内心を悟られまいと強がっているように聞こえました。
先輩は妻の返事を聞くとニヤリと笑い、背中の下半分に手を移動させました。
私が事前に教えていた妻の性感帯のひとつでした。
わき腹に近い部分に先輩の指先が触れると、妻が体をピクリと動かしました。
それでも妻は「くすぐったい」とは言い出さず、無言のまま耐えていました。
「奥さん、敏感なんですね」
先輩は妻を挑発するかのように同じ部分をゆっくりと撫で続けました。
言葉も手つきも徐々に性感マッサージらしくなっていきました。

先輩は背中へのマッサージを終えると、下半身に移動しました。
妻の下半身は腰からふくらはぎまでバスローブに覆われていました。
「奥さん、下もいいですね?」
先輩は妻に尋ねましたが、意思確認のためではなく羞恥心をあおるためのようでした。
妻の返事を待たずに、すんなりとバスローブのすそに手を伸ばしました。
「バスローブ、取りますね。裸にならなきゃマッサージできませんから」
先輩は少し強い口調で言った後、ゆっくりとバスローブをめくり上げました。
ふくらはぎ、太ももと徐々にあらわにしていき、最後は一気にバスローブをはぎ取りました。

あらわになった妻のお尻を見て、私は一瞬、戸惑いました。
妻は普段の風呂上がりとは異なり、パンティーをはいていたのです。
意外な気がしましたが、事前の妻とのやり取りを思い出すと、うなずける気がしました。
おそらく妻は本格的なオイルマッサージと強調した私の言葉を信じ込んでいたのでしょう。
妻は全裸になって性感マッサージを受けることまで覚悟していたわけではなく、
せいぜいエステのようにパンティー1枚になるくらいと想像していたようです。
あるいは前回の経験から淫らな手つきで体を触られることも警戒していたのかもしれませんが、
パンティーさえはいていれば、秘部までは触られずに済むと考えたのではないでしょうか。

さらに驚いたことに、妻は新品の薄紫色のTバックをはいていました。
いかにも高級そうな外国製のパンティーで、細やかな花柄の刺繍模様が入っていました。
私は出発前夜に妻の荷物をチェックした時、このパンティーを買っていたことを初めて知り、
いつはくのか楽しみにしていましたが、まさかここではくとは思ってもみませんでした。
妻はオイルマッサージと思い込み、紙のショーツが着替えで用意されていると考えたのか。
それともオイルでベトベトになることを承知で、わざわざ新品のパンティーをはいたのか。
いずれにしても、パンティーを見られる恐れがあると予想したのは確かでしょう。
私は化粧直しや香水と同様、妻がホストの2人を意識した女心を垣間見た気がしました。

「おお、Tバックですか。セクシーですねえ」
先輩が妻のパンティーを見て、色めきだちました。
妻が抵抗しないと自信を深めたのか、遠慮なく妻を卑猥な会話に引き込み始めました。
「奥さん、いつもTバックなんですか?」
「ええ…」
「じゃあ、さっきの黒いパンティーも?」
「えっ?…」
「バーにいる時はいてたパンティーですよ。あれも色っぽかったなあ」
先輩はバーでパンチラを見ていたことを堂々と妻に伝えました。
妻もパンチラに気付いていたはずですが、あからさまに言われて動揺しているようでした。
先輩はさらに質問を浴びせ、妻の羞恥心をあおってくれました。
「やっぱりTバックだったんですね。ご主人の好みなんですか?」
「いえ…別に…」
「奥さんの好み? 意外と大胆なんですね。ドレスも色っぽかったし、ご主人がうらやましいですよ」
先輩はそう言って妻のふくらはぎにパウダーを振りかけながら、私に視線を向けてきました。
私はニコリと笑ってうなずき、このまま作戦通り続けるよう促しました。

「おい、お前もやってみるか」
先輩は妻のふくらはぎを撫でながら、そばで黙って立っていた後輩に声を掛けました。
いよいよ私が要望した2人がかりでのマッサージを始めるようです。
「はい、ぜひやらせてください」
「じゃあ、背中をやってくれ。お前もうまくなったから、任せていいよな」
「はい、しっかりやります」
後輩の力強い答えを聞くと、先輩は妻に断りも入れず、後輩をベッドに上がらせました。
妻が戸惑っているうちに、強引に事を進めたほうが得策だと判断したようです。
後輩がベッドに上がっても、妻は無言のままで嫌がるそぶりは見せませんでした。
すっかり雰囲気に飲み込まれ、どうしたらいいのか分からなかったのでしょう。
後輩は妻の上半身の横に座り込み、パウダーを少し振りかけて背中を撫で始めました。
その姿を見て、先輩はふくらはぎへのマッサージを再開しました。
パンティー1枚でうつぶせになった妻が、4本の手で素肌を触られ始めました。
何度も思い描いてきましたが、実現してみると想像以上に淫らな光景に見えました。

先輩はふくらはぎから太ももへと徐々に上へ移動していきました。
次にお尻にパウダーを振り掛け、撫で始めようとしましたが、急に手を休めて妻の股間を指差しました。
よく見ると、秘部を覆うパンティーの底の部分にくっきりと染みがにじんでいました。
まだ背中と脚を軽く触られただけだというのに、妻は早くもびしょ濡れになっていたのです。
もともと感じやすく濡れやすい妻ですが、普段以上に愛液があふれ出しているようでした。
目隠しをされて2人の男性に触れられ、言葉でも羞恥心をあおられたからでしょう。
ハーブティーに混ぜて飲ませた催淫剤の効果もあったのかもしれません。
妻は既に性感マッサージを受けさせられていることをはっきり認識していたと思いますが、
激しい緊張と興奮で思うように自分の体をコントロールできなくなってきたようでした。

4本の手で素肌を好きなように撫で回される妻の後ろ姿を見ながら、
私はすぐにでも発射しそうなくらいの興奮を感じていました。
[3786] 我妻物語(出張ホスト編⑰) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/28(Mon) 22:53

「奥さん、仰向けになりましょうか」
先輩ホストは念入りにお尻を撫でた後、指図するような口調で言いました。
妻は無言のまま動きませんでしたが、先輩がせかすように肩に手を掛けると、
あっさりと体を裏返され、ホストの2人に乳房をあらわにしました。

「あれ、かわいいオッパイですねえ」
先輩がまた妻を挑発するかのように意地悪な口調で感想を言いいました。
バーにいる時はヌーブラのおかげで豊満に見えたので、意外と小さくて落胆したのかもしれません。
妻は仰向けにされても乳房を隠そうとしませんでした。
覚悟を決めたというより、緊張して体が動かないように見えました。
「奥さん、恥ずかしいですか?」
「はい…」
先輩が尋ねても、妻は小声で返事するのが精いっぱいでした。
アイマスクで表情は隠れていましたが、耳が赤く染まっているのが見えました。

うつぶせの時と同じく、先輩が下半身、後輩が上半身を担当しました。
まずは先輩がひざから下、後輩は腹にパウダーを振りかけてマッサージを始めました。
指圧は不器用だった後輩もパウダーマッサージは慣れているようでした。
指先と手のひらを繊細に動かし、しばらく腹を撫でた後、胸にパウダーを振りかけました。
乳首には触れず、乳房の周囲だけをくすぐるような手つきで念入りに撫で続けました。
一方、先輩はすねからひざ、太ももへと上がっていきました。
妻が感じやすい太ももの内側は特に時間をかけて指先を往復させていました。
「奥さん、どうですか? 2人からマッサージされるなんて初めてでしょう」
先輩が意地悪な質問を繰り返しましたが、妻は返事もしなくなりました。
口を開くと、あえぎ声を漏らしてしまいそうだったからかもしれません。
両手でシーツをつかみ、声を出すのを必死に我慢しているように見えました。
次第に腹が大きく膨らむようになり、呼吸が乱れてきたのが分かりました。

「はぁっ…」
妻が突然、小さな声を漏らしました。
後輩の指が乳首に軽く触れたのです。
「奥さん、感じてるんですか?」
見習いの役回りを大人しく演じていた後輩が、初めて妻に話しかけました。
出張ホストとしての本領をいよいよ発揮し始めたようです。
後輩は妻をじらすようにいったん乳首から指を離した後、
しばらく周囲を撫でてから再び乳首に触れました。
「はあっ…」
「やっぱり感じてるんだ。もっと気持ちよくさせてあげますからね」
後輩は妻の反応に手ごたえを感じた様子で、本格的に乳首を責め始めました。
積極的になった後輩に刺激されたのか、先輩の動きも大胆になりました。
閉じていた妻の両膝を持ち上げ、M字型に両脚を開かせました。
その瞬間、妻のパンティーの染みがさらに大きく広がっているのが見えました。
先輩は得意げな表情で私を見た後、太ももの付け根を集中的に撫で始めました。
パンティーには触れず、秘部の周囲に沿って指先をそっと行き来させ続けました。
乳首と秘部の周囲を2人がかりで責める光景は、もう完全に性感マッサージでした。

妻は次第に口を開いて荒い息を漏らすようになり、体もよじらせ始めました。
普段のセックスなら既にあえぎ声も出しているでしょうが、まだ必死に我慢していました。
私はせっかくICレコーダーで録音しているのに妻が声を出さなくて物足りなく感じました。
メモ用紙とペンを手に取り、指示を走り書きして先輩に示しました。
<もっとしゃべらせて>
先輩はメモを見ると黙ってうなずき、すぐに妻に話し掛けました。
「奥さん、もうびしょ濡れですね。パンティーに染みができてますよ」
「ホントだ。すごくスケベな染みですねえ。早く中を見てみたいなあ」
後輩も加わり、妻に卑猥な言葉を浴びせ始めました。
期待していた言葉責めがいよいよ本格的になり、私の興奮はさらに高まりました。
「奥さん、そろそろパンティー脱ぎましょうか」
「どうですか? もっと気持ちよくなりたいでしょ?」
妻は2人の声が聞こえていないかのように無反応でした。
先輩が判断を仰ぐような視線を送ってきたので、私はまたメモ用紙に書いて示しました。
<脱がせて>
先輩は黙ってうなずくと、妻のパンティーに手を掛けました。
「奥さん、いいですね? 脱がせますよ」
「いやっ…」
妻が絞り出すような小さな声を出し、先輩の手を押さえました。

「嫌なんですか?」
先輩はパンティーに手を掛けたまま、少し強い口調で妻に言いました。
「このままじゃ続けられませんよ。ここでやめてもいいんですか?」
私は少し心配しましたが、妻は「やめてほしい」とは言いませんでした。
答えに窮した様子で、先輩の手を押さえたまま、じっと固まってしまいました。
性感マッサージに抵抗を感じながらも、体は既にスイッチが入っていたのでしょう。
先輩も妻の内心を見透かした様子で、さらに強気になってきました。
「続けてほしいんでしょ? じゃあ自分で脱いでください。ほら、早く」
妻のパンティーから手を放し、突き放すような口調で言いました。
予定外の行動でしたが、私はとても興味深く感じ、固唾を飲んで妻の反応を見守りました。
「奥さん、恥ずかしがってないで早く脱いでください。往生際が悪いですよ」
先輩が促すと、妻はパンティーの両端を持った手をわずかに下に動かしました。
しかし、そこで動きは止まり、パンティーに手を掛けたまま再び固まってしまいました。
両手が小刻みに震えて呼吸はさらに乱れ、追い込まれた心境がひしひしと伝わってきました。
先輩はすっかり勢いづき、語気を強めて妻に迫りました。
「どうしたんですか? 全部脱いでください」
「無理です…」
妻が消え入るような声で答えました。
「無理? 恥ずかしいんですか?」
「はい…」
「しょうがないなあ。じゃあ脱がせてあげましょうか?」
また妻が黙り込みましたが、恥らう態度がホストの2人をますます刺激したようです。

「どうなんですか? 脱がせてほしいですか?」
「奥さん、聞こえてるんですか? はっきり答えてください」
先輩と後輩が代わる代わる強く答えを迫ると、ついに妻が首を縦に振りました。
でも、それだけではホストの2人は容赦しませんでした。
私を満足させる返事を妻から引き出そうとしてくれたようです。
「奥さん、返事は?」
「はっきり口に出して!」
2人がさらに問い詰めると、妻が必死に声を振り絞りました。
「脱がせて…ください…」
今にも泣き出しそうな弱々しい声でした。
[3790] 我妻物語(出張ホスト編⑱) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/30(Wed) 19:56

「奥さん、やっと素直になってくれましたね」
先輩ホストが褒めるような口調で妻に言いました。
あお向けになった妻を見下ろし、勝ち誇ったような態度でした。
これから何をされるのか、妻は不安で仕方なかったのでしょう。
おびえたようなゆっくりした手つきで、両手をパンティーから離しました。

「じゃあ、今から脱がせてあげますね」
先輩が妻のパンティーに手を掛け、下にずらし始めました。
妻の羞恥心をあおるように、時間を掛けて少しずつ下ろしていきました。
陰毛が見えてくると、先輩は急に手を止め、また妻に声をかけました。
「奥さん、毛が見えてきましたよ」
先輩の言葉責めがますます本格的になってきました。
妻は呼吸を乱して体を震わせ、恥ずかしさと必死に戦っているようでした。
「ほら、だんだん見えてきましたよ。奥さん、毛が薄いんですね」
先輩はまたじわじわとパンティーをずり下げ、陰毛を徐々にあらわにしていきました。
そして最後は妻のお尻に手を回し、一気に太ももの付け根まで下ろしました。
「ああぁ~…」
パンティーがお尻からスルリと抜けると同時に、妻が情けない悲鳴を漏らしました。
先輩は構わず手早い動作で両脚からパンティーを抜き取り、妻はついに全裸になりました。

「うわぁー、パンティーべとべとじゃないですか」
先輩は脱がせたパンティーを確認して、驚いた声を上げました。
大げさに驚いてみせたわけではないようです。
私が隣から覗き込むと、パンティーの内側には愛液がべっとりと付着していました。
表面に染みがにじんでいたのを確認済みとはいえ、想像以上の量でした。
先輩はますます色めき立ち、大胆な方法で妻の羞恥心をあおっていきました。
パンティーに付いた愛液を指でふき取り、妻のほおに塗りつけたのです。
「ほら奥さん、分かります? 体は正直ですよね」
すっかり強気になってきた先輩の態度に、妻は恐怖心を感じたようです。
右手を股間、左手を胸に当て、体をガードする体勢になりました。
妻が抵抗し始めないか、私は少し不安に思いましたが、先輩は気に止めませんでした。
「もう恥ずかしがっちゃダメ。もっと気持ちよくなりたいでしょ?」
諭すような口調で妻に言うと、パンティーを私に渡してマッサージを再開しました。

「さあ、大事なところを見せてもらいますよ」
先輩は妻の隣に腰を下ろし、股間に当てた右手を外そうとしました。
すると妻は右手に力を込め、左手も股間に当てて両手で秘部を隠しました。
両脚もしっかり閉じ、秘部を見られるのを懸命に防ぎ始めたのです。
「いやっ…」
妻が弱々しく抵抗すると、先輩は手を離しましたが、表情には余裕がありました。
出張ホストにとっては、よくある状況なのかもしれません。
「しょうがないなあ。お前、ちょっと手伝って」
先輩が指示すると、後輩が妻の上半身を起き上がらせ、背後に回りました。
「いやああぁ~!」
次の瞬間、妻がひときわ大きな悲鳴を上げました。
後輩が妻の背後からひざの裏側に手を掛け、両脚をM字型に持ち上げたのです。
幼児におしっこをさせるような体勢でした。
突然の大胆な行動に、私も思わず声を出しそうになりました。

「いやっ!…やめてください…」
妻は首を左右に激しく振りながら、必死に両手で股間を隠し続けました。
先輩が払いのけようとしても、力を込めて股間から手を離しませんでした。
力で対抗するのは簡単なのでしょうが、先輩は妻の抵抗を楽しんでいるようでした。
「奥さん、びしょ濡れになってるの分かる?」
先輩は妻の手を払いのけるのをやめ、逆に秘部に押し付けました。
妻の手のひらと指に濡れた感触が伝わったはずです。
「ああっ…」
うろたえた声を聞き、先輩は妻が観念したと判断したようです。
先輩が手を離すと、妻の両手は力なく股間に置かれただけでした。
「奥さん、もう動けなくしちゃいますね」
先輩はあっさりした口調で言うと、妻の両手を股間から外し、両ひざの裏に回しました。
すると後輩が背後から両脚を抱え上げたまま、器用に妻の両手首を握りました。
妻は自分の両手で両脚をM字型に抱える体勢で固定されてしまったのです。
「ああぁ~…」
妻はパンティーを脱がされた時と同じような情けない悲鳴を漏らしました。

信じられないような淫らな光景でした。
男性2人の前で、妻がM字型に両脚を大きく開かれ、秘部をあらわにしているのです。
もはや性感マッサージを通り越し、3Pと言える光景でした。
「いやっ…いやっ…」
妻は再び首を左右に激しく振りましたが、体には力が入っていませんでした。
後輩から手足をがっちり固められ、動けないだけなのかもしれないし、
あまりの恐怖心で、体が言うことを聞かないのかのかもしれませんが、
私には妻が本気で抵抗しているようには見えませんでした。
普段の気の強い妻なら、後輩の腕にかみついてでも逃げ出すはずだからです。
「いやっ…放してください…こんなの…あんまりです…」
妻が声を詰まらせながら訴えると、先輩が私に視線で判断を仰いできました。
私はとっさにペンを取り、メモ用紙に指示を書いて示しました。
<まだOK。そのまま続けて>
もっと淫らな光景が見られそうな気がして、深くは考えずに瞬間的に判断しました。

先輩はニヤリと笑い、後輩と2人で妻を問い詰めだしました。
「奥さん、ホントに嫌なの? パンティー脱がせてって頼んだじゃないですか」
「オマンコはびしょびしょですよ。こんなことされて興奮してるんでしょ?」
体には触れず、言葉を浴びせているだけでしたが、私には十分に刺激的でした。
手足の自由を奪われた妻が、2人の男性から淫らな言葉で責められているのです。
その光景は3Pさえ通り越し、まるで輪姦に見えるほどでした。
事前には指示していなかった行動ですが、私は怒るどころか猛烈に興奮していました。
激しく責めたてられる妻の姿に欲情し、私は冷静さを失い始めていました。
[3794] 我妻物語(出張ホスト編⑲) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/02(Fri) 20:50

妻の秘部は愛液があふれ、光って見えました。
「さあ奥さん、今度はちゃんと見せてもらいますよ」
先輩ホストはベッドに身を伏せ、M字型に開いた妻の股間に顔を近づけてきました。
妻はアイマスクで目隠しされていましたが、先輩の動きが気配で分かったようです。
「いやっ…見ないでください…」
声を震わせて訴える妻の反応が、先輩の言葉責めを逆にエスカレートさせました。

「奥さん、アナルまで濡れちゃってるじゃないですか」
先輩は妻の股間をじっと観察した後、意地悪な口調で言いました。
妻は後輩ホストに背後から両脚を高く抱え上げられ、正面からでも肛門が見えました。
あらわになった妻の秘部からは愛液があふれ出し、肛門まで垂れ落ちていたのです。
先輩は妻の反応をうかがいましたが、妻は荒い息だけ漏らして言葉は出てきません。
すると先輩は妻の股間に両手を伸ばし、秘部の割れ目を大きく広げました。
「いやああぁ~!」
妻がたまらず大きな悲鳴を上げました。
先輩はICレコーダーで録音している私に気を配り、妻に声を出させようと工夫しているようでした。
舌を出せば秘部に届くほどに顔を接近させましたが、私の指示を守って舐めようとはしません。
秘部を見ながら品定めするような言葉を浴びせ、妻の羞恥心をさらにあおってくれました。
「おお、ピンク色ですね。中までバッチリ見えますよ」
「そっ…そんな…ああ…いやっ…もう…見ないでください…」
「ビラビラも黒くないし、使い込んでないみたいですね。ご主人、あんまりエッチしてくれないんですか?」
先輩は言葉巧みに妻を挑発しながら、私に顔を向けてニヤリと笑いました。
詳しく聞いたことはありませんが、妻はもてる割には奥手だったらしく、男性経験は少ないはずです。
私ともあまり頻繁にはセックスしないので、30代にしては確かに使い込んでいない方でしょう。
そんな妻が目の前で2人の男性に濡れた秘部をさらし、淫らな責めを受けているのです。
普段とのギャップがあまりにも大きすぎ、私はまるで夢を見ているような心境でした。

「奥さん、クリトリスが立ってますよ」
先輩はますます積極的に妻を責め続けました。
いよいよクリトリスに触れるつもりのようでした。
妻の最も敏感な性感帯だと、私が事前に文書で教えていました。
先輩は妻をじらすためなのか、最後まで触れるのを控えていたようです。
「あんっ…」
先輩の指がクリトリスに触れると、予想通り妻が声を漏らしました。
皮をかぶった根元の部分に触れただけですが、我慢できなかったようです。
先輩はしばらく根元を撫でた後、先端の皮をむいて軽く指で触れました。
「ああぁ~ん…」
指が触れると同時に、とうとう妻があえぎ声を漏らしました。
先輩は指を細かく動かしながら、妻を問い詰めていきました。
「いい泣き声ですねえ。我慢しないで、大声出していいんですよ。クリトリスは気持ちいいでしょ?」
「ああ…はあ…はあ…はあぁ…」
「奥さん、どうなんですか? 気持ちいいんですか? ちゃんと答えてください」
「ああ…ああ…はっ…はい…ああ…ああ…ああ…はあぁ~ん…」
妻は恥らいながらも、あえぎ声を交じらせて正直に答えました。
完全にスイッチが入り、抵抗するどころか従順な態度に変わってきました。
今にも果てそうなくらいの勢いでしたが、先輩は突然、動きを止めました。

「奥さん、もっと気持ちよくさせてあげますからね」
先輩はベッドを下り、バッグの中から器具を取り出しました。
ローターの一種でしたが、私は初めて見るタイプでした。
振動部分が小指の第1関節から上ぐらいの超小型のローターでした。
事前の打ち合わせでは、バイブやローターの使用は妻の様子を見て私が判断する約束でした。
先輩は私にローターを見せ、視線で判断を仰いできましたが、私は反応に迷いました。
夫の私でさえ妻にローターを使ったことは1度しかなかったからです。
ラブホテルに行った時に部屋の自販機で買って使ったのですが、忘れて帰ってしまいました。
妻がローターに敏感に反応していたので、私は惜しくてたまりませんでした。
先輩が手にしたローターを見ながら、私は当時の興奮を思い出し、迷いが吹き飛びました。
黙ってうなずき、ローターを使うよう先輩に促しました。

「奥さん、こんなの使ったことあります?」
先輩はスイッチの部分を持って妻の顔の前からコードを垂らし、胸に振動部分を触れさせました。
妻は相変わらず後輩に背後から両手首ごと両脚を抱えられ、M字型に固定されていました。
「はあっ…」
先輩がスイッチを入れると、妻が体をピクリと動かし、声を漏らしました。
振動音はとても静かで、普通のローターより振動が繊細なようでした。
先輩は上からコードを垂らしたまま、乳房の周囲を振動部分でなぞっていきました。
しばらくは妻に話し掛けもせず、ローターの振動音だけが部屋に響いていました。
「あんっ!」
振動部分が乳首に触れると、妻はさらにはっきりした声で反応しました。
先輩は妻の正面に腰を下ろし、振動部分を持って乳首を集中的に責め始めました。
「ああ…ああぁ~ん…ああ…ああ…はあ…はあぁ~ん…」
妻のあえぎ声が次第に甘く大きく変化していきました。

「奥さん、オッパイだけじゃ物足りないでしょ?」
先輩は乳首から振動部分を離し、徐々に下腹部に下げていきました。
へそを通り過ぎ、秘部に到達すると、割れ目の両側を2、3回なぞりました。
「一番気持ちいいところに、また近づいてきましたよ」
「あっ…そこっ…だめえええぇ~!」
振動部分がクリトリスに触れた瞬間、妻が一段と大きな声を上げました。
首を激しく左右に振り、体もよじらせて逃げ出そうしているような動きでした。
「何するんですか。奥さん、動いちゃダメじゃないですか」
後輩が驚いた声を上げ、妻の両脚を抱え上げた腕に力を込めました。
先輩は抵抗する妻に構わず、クリトリスを刺激し続けました。
「奥さん、感じてるんでしょ? ほら、もっと乱れて!」
「いやああぁ~ん!…だっ…だめっ…ああ…だめええぇ~!」
「ダメなの? こんなによがり声出してるのに?」
「いやっ…もう…だめっ…ああ…ああ…もう…ああ…あっ…だめっ!…ああぁ~ん!」
クリトリスへの刺激は始まったばかりでしたが、妻の敏感な反応に先輩も驚いたようです。
もっとじっくりと妻を責めるつもりだったらしく、あわててローターのスイッチを握りました。
「奥さん、いっちゃうのはまだ早いですよ。これから…」
先輩はスイッチを切るか、振動を弱めるつもりだったのでしょうが、既に手遅れでした。
妻の大きなあえぎ声が、先輩の声をさえぎりました。
「あっ!…ああ…ホントに…だめっ!…だめっ!…ああ…あああ…ああ…ああああああぁ~!!」

部屋中に乱れた大声を響かせ、妻がいってしまいました。
2人の男性に言葉も交えて妻を責めてもらい、最終的には果てさせる。
胸に秘め続けてきた私の念願が、ついに達成されたのです。
私は満足感でいっぱいでしたが、ホストの2人はあっけなく感じている様子でした。

[3795] 我妻物語(出張ホスト編⑳) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/04(Sun) 21:51

「あ…ああぁ…」
妻は後輩ホストから手足を解放されると、ベッドに崩れ落ちました。
激しく息を乱しながら、無意識そうな手つきでアイマスクに手を掛けました。
アイマスクを外したら、私がすぐ近くで見ていることに気づかれてしまいます。
「奥さん、まだダメ!」
先輩ホストがあわてて妻の手を押さえてくれ、私は胸をなで下ろしました。

「そのままの方が落ち着きますよ。見えたら恥ずかしいでしょ?」
先輩は心細そうに体を丸めて横になった妻をなだめながら、隣に寄り添いました。
妻を果てさせた超小型のローターは、無造作にベッドの上に放り投げられていました。
「奥さん、突然いっちゃうから、びっくりしましたよ」
先輩は妻の肩を優しく撫でる一方で、また羞恥心あおるような言葉を浴びせました。
妻は初対面の男性2人に乱れた姿をさらけ出してしまい、恥ずかしさでいっぱいだったはずです。
返事もせずにうつむき続け、2人に早く部屋から出て行ってほしそうな心境が伝わってきました。

いつの間にか、時間は約束の午前2時を過ぎていました。
私は先輩に腕時計を示して時間を知らせましたが、先輩は顔をしかめて首を横に振りました。
時間は気にしなくていいという意味のようでした。
事前の打ち合わせでは、時間に関係なく私が満足するまでサービスすると約束してくれていました。
私は既に満足していましたが、先輩はもっとサービスしたいと思ったのでしょうか。
そうではなく、先輩自身がもっと妻を乱れさせたいと思っていたのかもしれません。
先輩の本心は計りかねましたが、信用してもよさそうな気がしました。
予想外に刺激的なサービスだったものの、私の指示は忠実に守ってくれていたからです。
特に言葉責めのテクニックは期待以上で、大いに興奮させてくれました。
私はこの先の展開にも興味を感じ、しばらく様子を見守ることにしました。

「奥さん、少し落ち着きましょうか」
先輩は横向きに寝た妻の肩をたたいて、うつぶせになるよう促しました。
「いえ、もう大丈夫ですから…」
妻はやんわりと拒否しましたが、先輩が軽く肩を押すと、抵抗しませんでした。
先輩は最初のパウダーマッサージと同様に、うつぶせになった妻の背中を撫で始めました。
パウダーは使いませんでしたが、妻の警戒を解かせるような優しく繊細な手つきでした。
無言のまま、ゆっくりと時間を掛けて、背中から腰へと下がっていきました。
妻はかなり敏感になっていたようで、時々くすぐったそうに体を動かしました。
私は妻が抵抗し始めたら、すぐにやめさせるつもりでしたが、その気配はありません。
最後のクールダウンと思って我慢しているのか。緊張して体が言うことを聞かないのか。
それとも、体が熱く反応してさらなる刺激を求めているのか。
先輩に撫でられるがままの妻の姿が、私の興味とスケベ心をますますかき立てました。

「うーん…。ホント色っぽいお尻だなあ」
お尻までたどり着くと、先輩は独り言のようにつぶやきました。
妻の羞恥心あるためではなく、素直な感想のように聞こえました。
先輩は妻のお尻の両側に両手を伸ばし、指先で円を描くように撫で始めました。
パウダーマッサージの時にも思いましたが、先輩はかなりの尻フェチのようでした。
背中や腰よりもさらに時間を掛け、しつこく念入りに撫で続けました。
妻は次第に緊張してきたのか、お尻の筋肉に力が入ってきました。
「奥さん、力を抜いて。もっとリラックスしてください」
先輩はひとしきり撫で終えると、いきなり尻の両側をつかんで揉み始めました。
「ああっ…」
息を殺して我慢していた妻が、たまらず小さな声を漏らしました。
先輩が揉むたびに、お尻が両側に開き、肛門と秘部があらわになりました。

妻の秘部は再び愛液で潤んでいました。
先輩は妻の敏感な反応に手ごたえを感じたようでした。
さらに激しくお尻を揉むと、妻の秘部がクチュクチュと淫らな音を立てました。
「ほら、奥さん、聞こえますか?」
先輩は意地悪な口調で言葉責めを再開させました。
「いやっ…そんなこと…しないでください…」
「こんなに濡れてるのに? 聞こえるでしょ? いやらしい音が」
「お願いです…恥ずかしいです…」
妻は言葉では抵抗しながらも、体はうつぶせのまま動きません。
先輩はますます乱暴に妻のお尻を揉みしだき、秘部から淫らな音を出し続けました。
「恥ずかしい? だからこんなに濡れるんだ。ほら、もうびしょびしょになってきましたよ」
「ちっ…違います…そんなこと…ありません…」
「隠したって無駄ですよ。さっきもあんなに大声出して感じてたじゃないですか」
「いやっ…そんなこと…言わないでください…」
「奥さん、恥ずかしいと興奮するんでしょ? 違いますか?」
「そっ…そんな…お願いします…もう…聞かないで…」
「バーで会った時、スケベな奥さんだってすぐに分かりましたよ。露出狂なんでしょ?」
先輩は妻に淫らな言葉を浴びせながら、得意げな表情で私に視線を向けてきました。
妻の羞恥心をあおるポイントを心得た見事な言葉責めに、私はあらためて感心しました。
私は先輩と目を合わせ、満足した表情で大きくうなずきました。

私の表情を見て、先輩は急に手を休めました。
ベッドのすぐ脇で見ていた私を手招きし、何かを尋ねたい様子でした。
私は妻に物音を聞かれないよう慎重に先輩に近づきました。
すると先輩は私の耳に顔を寄せ、小さな声でささやきました。
やっと聞き取れるくらいのささやきでしたが、内容は大胆でした。
「四つんばいにさせてもいいですか?」
事前の打ち合わせでは予定していなかった行動です。
私は一瞬、ためらいましたが、意外な提案に好奇心が沸いてきました。
先輩がわざわざ私に判断を仰いできたことにも好感が持てました。
私は人差し指と親指で輪をつくり、先輩に同意を示しました。

「さあ、もっとスケベになりましょう」
先輩はうつぶせになった妻の背後から下腹部に両手を回しました。
そして妻の体をくの字に曲げて一気に持ち上げた後、両ひざをベッドに着地させました。
突然の動きに戸惑ったのか、妻は体に力が入らない様子でした。
「ほら、奥さん、四つんばいになってください」
体をだらりとさせたまま体勢を崩しそうな妻に、先輩は少し語気を強めて言いました。
厳しく指示するような先輩の口調が、妻のM性を刺激したのかもしれません。
妻は意外にも素直に手足に力を込め、四つんばいになりました。

プライドも高い妻が、全裸のまま牝犬のような姿になったのです。
何度も見たことのある姿ですが、他人の前で見ると格段に新鮮な興奮を感じました。
[3796] 我妻物語(出張ホスト編21) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/06(Tue) 22:49

「いいですねえ。奥さん、すごくいやらしい眺めですよ」
先輩ホストは四つんばいになった妻のお尻をまた撫で始めました。
両手の指先を繊細に動かしながら、外回りに円を描いてお尻の両側を撫で、
ほおずりするかのように顔を近づけていきました。
「オマンコもアナルも丸見えですよ。ホント、スケベな奥さんだなあ」
先輩が言葉であおっても、妻は固まったまま動かず、言葉も出てきません。
このまま身をゆだねる覚悟を決めて開き直ったわけではないようです。
不安と恥ずかしさに襲われていたようで、不規則に息を震わせていました。

「きゃっ!…」
妻が突然、驚いたような小さな悲鳴を上げました。
息を潜めて見ていた私も思わず声を出しそうになりました。
何と先輩が妻の肛門を舌先でペロリと舐めたのです。
事前の打ち合わせでは、舌を使った行為は一切禁止していました。
約束を破られ、私は頭に血が上りましたが、先輩の表情を見て気を取り直しました。
先輩がハッと我に返ったような表情になり、あわてて私に頭を下げてきたからです。
かなりの尻フェチらしいだけに、妻のお尻に見とれて、つい舐めてしまったのでしょう。
先輩は眉間にしわを寄せて口をつぐみ、心から申し訳なさそうな態度でした。
私はそんな態度を見て、先輩に少しサービスしたい気持ちになりました。
先輩がここまで私の細かい注文を忠実に守り、作戦を順調に進めてくれたからです。
私はメモにメッセージを走り書きし、先輩に示しました。
<アナルだけならOK>
私はますます興奮し、冷静さをなくしつつあったようです。
メッセージを見た先輩は表情を急に緩め、さらに深々と頭を下げました。

先輩は再び妻のお尻に顔を近づけました。
淫らな眺めを堪能するかのように、しばらくお尻を撫でた後、舌を伸ばしました。
「はっ…ああぁ…」
肛門の周囲を舌先が這い始めると、妻がおびえたような声を漏らしました。
先輩はゆっくりした動作で周囲だけを念入りに舐めた後、いったん舌を引っ込めました。
「おいしいですよ」
ささやき声で妻の羞恥心あおると、再び舌を伸ばし、肛門の中心を舐め始めました。
じっと固まっていた妻の体がピクリと反応しました。
声は出さないものの、呼吸が大きく乱れ、荒れた息遣いが聞こえ始めました。
「奥さん、こんなことされるの初めてですか?」
私にも肛門を舐められたことはありましたが、妻は先輩の質問に何も答えませんでした。
私から舐められた時でさえ、かなり恥ずかしがって抵抗していたくらいです。
他人から肛門を舐められ、あまりの恥ずかしさで言葉が出なかったのでしょう。

「はあぁ…ああぁ…」
妻の口から次第に声が漏れるようになってきました。
先輩は舌を縦に丸め、中にねじ込むかのような舌遣いで肛門への刺激を強めました。
妻はたまらず体を丸め、突き出していたお尻を引っ込めました。
「奥さん、もっとお尻を突き出して」
先輩に言われても、妻はますます体を丸め、四つんばいの体勢を崩しそうでした。
すると、黙って見ていた後輩が、先輩に指示されるまでもなく素早く反応しました。
妻の顔の前に腰を下ろし、上半身を支えていた妻の両腕を手前に引き寄せたのです。
「えっ?…」
驚いた声とともに妻の上半身が崩れ落ち、後輩の股間に顔を埋める体勢になりました。
逆に下半身はひざとつま先だけで支える体勢で、お尻がさらに突き出されました。

「ますますスケベな格好になりましたね」
先輩は満足そうに妻に言うと、また予定外の行動に出ました。
妻のお尻を軽く撫でた後、突然パチンとたたいたのです。
「いやんっ!」
聞き慣れない妻の甲高い声を聞き、私はたまらない刺激を感じました。
いわゆる「スパンキング」で、私は見たこともやったこともありませんでしたが、
中止させるどころか、先輩の肩をたたいてもっと続けるよう促しました。
「あんっ!…ああ…ああ…いやんっ!…ああ…はあ…ああっ!…ああ…ああ…あんっ!」
あまり激しくはないものの、先輩がお尻をたたくたびに妻が声を上げました。
悲鳴にも似た声でしたが、心から嫌がっているようには見えませんでした。
それどころか、妻の秘部からは愛液が糸をひいて垂れ落ちてきました。
妻はお尻をたたかれながら興奮し、体を熱くさせていたのです。
「こんなに濡れちゃうなんて、やっぱり奥さんマゾなんですね」
私が言いたかったことを、代わりに先輩が言ってくれました。
まるで先輩が私の分身となって妻を責めているような不思議な感覚でした。

スパンキングは長くは続きませんでした。
先輩は妻をいたわるようにお尻を優しく撫でた後、肛門に軽くキスしました。
それからベッドの上に放り投げられていた超小型のローターを拾い上げました。
既に1度使っていたからか、先輩は私に断ることなく、スイッチを入れました。
ここまでは私も平然と見ていましたが、次の行動にまた驚かされました。
先輩は妻の秘部ではなく、肛門をローターで刺激し始めたのです。
「あっ…えっ…あっ…あっ…あっ…ああ…あああ」
妻は驚きと戸惑いと興奮が入り交じったような反応でした。
先輩は小さな振動部分の先端を肛門に当て、集中的に責め続けました。
「奥さん、アナルも感じるみたいですね」
事前には教えていなかったものの、先輩はしっかり見抜いたようです。
言葉で確認したことはありませんでしたが、私も既に気付いていました。
正常位で秘部に挿入しながら肛門に指を入れると、相乗効果で感じるようなのです。
しかし、肛門だけを責めてもここまで感じるとは思っていませんでした。

私があっけにとられているのが分かったのでしょう。
先輩がまた判断を仰ぐような視線を私に送ってきました。
「ああ…あぁ~ん…ああ…はあ…はぁ~ん」
肛門を責め続けられ、次第にあえぎ始めた妻の声も聞こえてきました。
私は反射的にペンを握り、メモ用紙に走り書きして先輩に示しました。
<もっと責めて>
妻の乱れた姿にすっかり興奮し、迷いは感じませんでした。
「さあ、もっと気持ちよくなりましょう」
先輩が妻に声を掛けながら、手に少し力を込めました。
ローターの振動部分がスルスルと肛門に吸い込まれていきました。
[3810] 我妻物語(出張ホスト編22) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/08(Thu) 22:05

「あっ…あ…あ…ああぁ~…」
ローターが肛門に入ると、妻が甘ったるい声を漏らしました。
振動部分が指の第1関節から上ぐらいのサイズの超小型のローターとはいえ、
妻が痛がる様子もなく、スムーズに吸い込まれ、私は意外に感じました。

「奥さん、全部入っちゃいましたよ」
先輩ホストはローターのスイッチ部分に手を持ち替え、妻に言葉を浴びせました。
肛門に異物を挿入されるなんて、妻は考えもしなかったはずです。
初めての経験に驚きと戸惑いでいっぱいだったでしょうが、体は正直でした。
「ああぁ~ん…ああ…ああ…ああぁ~ん…」
妻はすっかりあえぎ声に変わり、高ぶった感情を隠せなくなりました。
肛門を責められる恥ずかしさと屈辱感が、興奮を増幅させたのでしょう。
強気になった先輩は振動の強度を少し上げ、さらに妻を責めたてました。
「どうです? 気持ちいいでしょ?」
「いやっ…ああ…ああ…いやあぁ~ん…」
「ダメですよ。正直に答えなきゃ。ほら、ちゃんと答えて!」
先輩は強い口調で言うと、また妻のお尻をパチンとたたきました。
まるで子どもにお仕置きするかのような厳しい態度でした。

「あんっ!…ああ…はっ…はい…」
妻は甲高い悲鳴を上げた後、消え入りそうな声で答えました。
先輩から自分のM性を見透かされたことをはっきり自覚したのでしょう。
いぜん恥じらいを残しながらも、興奮を収めることはできず、うろたえた様子でした。
先輩はさらにお尻の左右を交互に繰り返したたきながら、妻を問い詰めていきました。
「何ですか? よく聞こえませんよ。もっと大きな声で!」
「ああっ!…かっ…感じます…あんっ!」
「感じるんですね。どこがですか?」
「おっ…お尻です…あんっ!」
「お尻? もっと正確に言ってください。お尻のどこですか?」
「お尻の…ああ…お尻の…穴です…あんっ!」
妻は次第に従順になり、先輩の質問に正直に答えるようになりました。
先輩はさらに追い討ちをかけるかのように、語気を強めて妻に迫りました。
「じゃあ、最初からちゃんと言ってください! どこが感じてるんですか?」
「あんっ!…おっ…お尻…ああぁ~ん…お尻の…穴が…かっ…感じます…ああっ!」
妻は悲鳴とあえぎ声を交じらせながら、懸命に声を振り絞って答えました。
かすかに抵抗を示すかのようにお尻を左右に振り、余計に淫らな姿に見えました。

「奥さん、もうたまりませんよお」
妻の返事を聞くと、しばらく黙っていた後輩ホストが口を挟んできました。
後輩は妻の顔の前に腰を下ろし、妻の両腕を腰に回させて上半身を固定していました。
妻は四つんばいで後輩の下腹部にしがみつき、股間に顔を埋めるような体勢でした。
よく見ると、短いスパッツをはいた後輩の股間は大きく盛り上がっていました。
妻の顔にも勃起した感触がはっきりと伝わっていたでしょう。
「ほら、もうこんなに固くなってるんですよ」
後輩はいきなり妻の右手を取り、自分の股間に導きました。
勝手な行動で、私はムッとしましたが、中止を指示する余裕はありませんでした。
「奥さん、分かります? 大きいでしょ」
後輩はスパッツ越しにペニスを妻に握らせ、手を離しました。
驚いたことに、妻はそのまま手を離さず、ペニスを握り続けました。
すっかり抵抗をあきらめ、M性をさらけ出してきたことを示す態度に見えました。

そんな様子を見て、先輩も後輩の隣に移動してきました。
ローターは妻の肛門に入れたまま、スイッチを切ったようです。
後輩と違い、先輩はベッドに腰を下ろそうとしながら、私に視線を送ってきました。
自分も同じことをしてもいいか、許可を求めているのだと思いました。
相変わらず律儀な先輩の態度が、私の気持ちを和らげてくれました。
後輩のような無遠慮な態度なら、私は興奮より嫌悪感が勝っていたでしょうが、
先輩は私の手足となって動いている気がして、むしろ興奮をかき立ててくれました。
<まかせます>
先輩が何を考えているのか深く考えないまま、私はメモ用紙に書いて示しました。
「信頼しているので、あまり気を使わなくてもいい」という意味のつもりでしたが、
先輩は私のメッセージを過大に解釈したようでした。

「奥さん、私も暑くなってきましたよ」
先輩は妻に声を掛けると、何とタンクトップとスパッツを脱いで全裸になりました。
アイマスクを着けた妻には見えないでしょうが、衣ずれの音で分かったはずです。
色黒で筋肉質の体。ペニスは普通サイズでしたが、ビンビンに勃起していました。
先輩に続いて後輩もタンクトップを脱ぎ、上半身だけ裸になりました。
色白の肌に黒々と胸毛が生え、先輩とは対照的な野性的な体でした。
スパッツをはいた股間には、妻が顔を埋めてペニスを握り続けていました。
「奥さん、こっちにもサービスしてくださいよ」
先輩は後輩の隣に腰を下ろすと、妻の顔を持ち上げて自分の股間に導きました。
手を離すと、妻の顔が力なく崩れ落ち、むき出しになったペニスに密着しました。
「ダメですよ。このままじゃ、おしゃぶりできませんよ」
私は先輩にフェラチオまで許可したつもりではありません。
先輩の言葉に私は耳を疑いましたが、それ以上の驚きが待っていました。
妻がベッドに左ひじをついて上半身を支え、顔を持ち上げたのです。

「そう。それでいいんです。さあ、早くお願いします」
先輩は右手でペニスの角度を調整しながら、左手で妻の顔を近づけていきました。
思ってもみなかった展開に圧倒され、私は固まってしまいました。
妻は私以上に雰囲気に飲み込まれ、追い込まれた心境だったのではないでしょうか。
私が止める間もなく、妻の唇が先輩のペニスの先端に触れました。
「ほら、くわえて! いつもやってるみたいに」
先輩に強い口調で指示されると、妻はゆっくりと唇を開き、ペニスを口に含みました。

目をそむけたくなるような衝撃的な光景でした。
妻が牝犬のような格好で他人のペニスをしゃぶり始めたのです。
先輩に続いて後輩もスパッツを下げ、ペニスを直接しごかせ始めました。
アダルトビデオでよく見るフェラチオシーンと同じでした。
口と手で2人の男性に奉仕する妻の姿は、AV女優のように淫らに見えました。
[3812] 我妻物語(出張ホスト編23) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/10(Sat) 20:52

「奥さん、結構うまいじゃないですか」
先輩ホストは妻の髪を撫でながら、満足そうに声を掛けました。
妻はまるで服従したかのように、頭を上下させてペニスをしゃぶっていました。
「もっとつばでびちょびちょにして。裏筋もお願いしますね」
「手も休めちゃダメですよ。もっと激しくしごいてください」
先輩と後輩が代わる代わる指示すると、妻は素直に従い、淫らな奉仕を続けました。

想像もしていなかった強烈な光景でした。
妻が本気で嫌がったら中止を指示するつもりで、ずっと様子を見てきましたが、
徐々に乱れていく妻の姿に見とれている間に、ここまで来てしまいました。
私は秘部に指を挿入されることですら抵抗を感じ、禁止していたくらいです。
フェラチオなどまったく念頭になく、禁止事項にも入れていませんでした。
そういう意味では、ホストの2人が私との約束を破ったとは言えません。
ローターの使用や肛門への責めは予定外でしたが、結局は私が許可しました。
これまで2人がほぼ忠実に指示を守り、期待以上に興奮させてくれたのは確かです。
中止を指示しようにも、今さら妻が抵抗し始めるとも感じられませんでした。
どこまでエスカレートするのか。どこで歯止めをかければいいのか。
私は2人に奉仕する妻の姿に欲情する一方で、焦りと戸惑いを感じ始めました。

「奥さん、僕のもしゃぶってよ」
後輩が明らかに遠慮のない態度に変わってきました。
許可を求めるような視線を私ではなく先輩に向けながら、妻の顔に手を伸ばしました。
先輩はフェラチオに満足したのか、あっさりと妻の口をペニスから離させました。
「さあ、今度はこっちこっち」
後輩が妻の顔を引き寄せながら、ペニスから右手を外させました。
むき出しになったペニスに、私は思わず目を奪われてしまいました。
あらためてよく見ると、長さ20センチを超えていそうな巨根だったのです。
その大きさを妻も右手でしっかり感じていたでしょう。
妻は尻込みした様子でしたが、後輩は強引に妻の唇をペニスに触れさせました。
そして口の中にねじ込むようにくわえさせ、勝ち誇ったように言いました。
「どう? ご主人のとどっちが大きいですか?」
自慢の巨根なのでしょうが、私には気に障る言い方でした。
陰毛と太ももやへその毛がつながる毛深さも不快に見えてきました。
後輩の無遠慮で強引な態度が、徐々に私の嫌悪感を膨らませていきました。

「奥さんも気持ちよくさせてあげますね」
妻が後輩にフェラチオを始めると、先輩は再びお尻を責め始めました。
肛門に入れていたローターのコードを軽く引っ張り、入り具合を確認した後、
スイッチ部分のレバーを少し動かし、再び振動させ始めました。
「ああっ…」
ほんの軽い振動のようでしたが、妻は後輩のペニスから口を離して声を漏らしました。
「奥さん、休んじゃダメ! ちゃんとしゃぶって!」
後輩が語気を強めて妻の後頭部を押さえ、また強引にペニスを口に含ませました。
先輩がさらに少しレバーを動かして振動を強めましたが、今度は妻は口を離しません。
「んっ…んん…んん~ん!…んっ…んん~…んんん~ん!…」
ペニスを口に含んだまま、甲高い鼻声を漏らし始めました。
口をふさいでいなければ、大きなあえぎ声を出していたでしょう。
四つんばいの淫らな格好で肛門を責められながら、口でも奉仕させられる妻の姿を、
私は猛烈な興奮と嫌悪感が入り混じった複雑な思いで見続けました。

「奥さん、そろそろ欲しいんじゃないですか?」
恐れていた一言を、とうとう先輩が口にしました。
本番はもちろん禁止していましたが、先輩はやる気満々のようでした。
私に断りもせず、バッグからコンドームを取り出し、ペニスに装着しました。
緊張感が一気に高まり、私は胸が張り裂けそうなくらいに葛藤し始めました。
半年間かけて、金も労力も惜しまずにつぎ込んだ作戦でした。
既に期待以上の成果が得られ、私は十分すぎるほど満足していました。
妻の秘部を他人に貫かれる姿など、とても見るに耐えないと思っていましたが、
実現が目の前に迫ると、中止させるのが惜しい気がしてきました。
一方で、私にはまだ妻と他人が交わることへの抵抗感も残っていました。
私が部屋にいないと思い込んでいるはずの妻の反応も気がかりでした。
妻がどう反応するのか、見てみたいような、見るのが怖いような…。
私は必死に冷静に考えようとしましたが、頭の中はますます混乱するばかりでした。

「もう我慢できませんよ。奥さんも入れて欲しいでしょ?」
葛藤する私を尻目に、先輩は背後から妻の腰に両手を添えました。
勃起したペニスの先端が、四つんばいになった妻の秘部に迫りました。
妻は先輩の声が聞こえないかのように、後輩のペニスをしゃぶり続けていました。
聞こえていないはずはなく、答えるのをためらっていたのでしょう。
「どうなんですか? 奥さん! ちゃんと答えて」
先輩が厳しい口調で答えを迫りましたが、やはり反応はありません。
後輩が妻の口をペニスから離させると、あえぎ声だけが聞こえてきました。
「ああ…ああぁ~ん…ああ…はあ…はあ~ん…」
妻は肛門にローターが入ったお尻を突き出し、逃げ出そうともしませんでした。
すっかり体が熱く反応し、秘部への刺激を求めているのは明らかなように見えました。
「奥さん、おねだりは? もうやめちゃいますよ」
「そんなの嫌でしょ? 早くおねだりしてください」 
後輩も加わって強く答えを迫り、妻を追い詰めていきました。
さらに先輩がペニスの先端でクリトリスを軽く突き、追い討ちをかけました。
「あっ!…あああぁ~ん…ああ…ああぁ…ああ…ああ…ああぁ…」
それでも妻はあえぎ声を出すだけで、言葉は出てきません。
息も絶え絶えな様子ながら、自分から求めることには抵抗を感じたのでしょう。
嫌がっているのか、うろたえているのか、震えながら首を左右に振り始めました。
「もう我慢できないんでしょ? 早く欲しいって言ってください」
先輩が食い下がっても、妻は下を向いたまま、ますます激しく首を振るばかりでした。
最後の一線だけは必死に守ろうとしているように見え、私はとても健気に感じました。

「おねだりしないなら、勝手に入れちゃいますね」
先輩が妻の腰を少し持ち上げ、いよいよ挿入しようとした時でした。
後輩がいきなり妻の髪をつかんで顔を上げさせ、アイマスクに手を伸ばしました。
「奥さん、よかったね。犯してくれるんだってさ。ほら、スケベな顔も見せてよ」
乱暴な態度と見下した口調、そして作戦を台無しにする行為に、私は憤りを感じました。
先輩があわてて後輩の動きを制し、どうにかアイマスクは外されずに済みましたが、
私は興奮より後輩への嫌悪感の方が上回り、いたたまれない気持ちになりました。
気まずそうに視線を向けてきた先輩に、とっさに両腕を交差させて×印を示しました。
冷静に判断したわけではなく、嫌悪感にかられて衝動的に中止を指示してしまいました。
妻が他人に秘部を貫かれ、絶頂に導かれることへの恐怖心にも勝てませんでした。
私はやはり「チキン(臆病者)」でした。
安堵感の一方で、情けない思いがこみ上げてきました。
[3814] 我妻物語(出張ホスト編24) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/12(Mon) 23:48

「やっぱり、やめときますね。ご主人に悪いですから…」
私が中止を指示すると、先輩ホストは残念そうに言いました。
妻にではなく、私に向かって言っているような雰囲気でした。
私が頭を下げると、先輩はあきらめたような苦笑いを浮かべました。
一方、後輩ホストは先輩ににらみつけられ、急にしょんぼりしてしまいました。
私は思い切った決断に踏み切れなかった自分がますます情けなくなりました。

「でも奥さん、このままじゃ嫌でしょ?」
先輩はローターのスイッチ部分を取り上げました。
再びローターを使って、妻を果てさせたいようでした。
すがりつくような視線を私に送り、許可を求めてきました。
自分が発射するより相手を乱れさせることに喜びを感じるタイプなのでしょう。
私も似た性癖だと自覚しているので、気持ちが分かる気がしました。
ローターで肛門を責めるだけなら、もう私も抵抗はありません。
むしろ沈んだ気持ちを再び奮い立たせてくれることを期待しました。
私が黙ってうなずくと、先輩は振動の強度を徐々に上げていきました。
「ああぁ~!…ああ…ああ…だっ…だめっ…あああぁ~ん!」
妻があえぎ声を張り上げ、お尻を左右に振って激しくもだえ始めました。
まだ中程度の強度でしたが、予想以上に敏感な反応でした。
「そう、もっと感じて! このままいっちゃっていいんですよ!」
「ああっ!…ああぁ…ちょっ…ちょっと待って…ああ…だめっ…だめええぇ…」
「アナルでいっちゃうなんて初めてでしょ? さあ、もういっちゃいましょう!」
「ああぁ…こんなこと…ああ…ちょっと…ああ…そっ…そんな…やだっ…はあぁ~ん…」
初めての快感に、妻は驚きと戸惑いを感じながも、興奮を抑えられない様子でした。
他人の手で新しい性感帯を開発されていく妻の姿に、私は目が釘付けになりました。
先輩は一気に振動の強度を上げ、妻を絶頂に導いていきました。
「あああぁ~ん!…もっ…もう…あっ!…いくっ…ああ…あああ…ああああああぁ~!」
妻は四つんばいのまま全身に力を込め、大きな叫び声とともに果てていきました。

妻がうつぶせに崩れ落ちると、先輩はローターのスイッチを切りました。
コードを引っ張りましたが、振動部分は肛門に食い込んだまま出てきません。
「奥さん、もっとリラックスして」
先輩は優しい口調で妻に力を抜かせようとしましたが、やはりうまくいきませんでした。
妻も不安になってきたようで、急にそわそわし始めました。
すると先輩は妻の腰を持ち上げ、お尻を突き出させました。
「奥まで入っちゃってますから、今度は逆に力を入れてください」
「えっ?…私…どうすれば…」
「踏ん張ってください。うんこする時みたいに」
「そっ…そんな…」
「踏ん張らなきゃ出てきませんよ。このままでいいんですか?」
先輩に強く促されると、妻は顔を紅潮させながら、体に力を込めました。
コードを引っ張る先輩の手が少しずつ動き、肛門からプラスチックが顔を出しました。
「あっ…あああぁ…」
そして妻の情けない悲鳴とともに、振動部分がベッドの上にポロリと落ちました。
妻は屈辱感に耐えきれないかのように、再びベッドに身を崩しました。
振動部分は少し茶色く汚れていましたが、先輩は何も言わずティッシュでふき取った後、
妻の体にバスローブをかけ、風呂にお湯をためるよう後輩に指示しました。

ようやくすべてが終わりました。
私はICレコーダー持ってベッドルームを去りました。
部屋の入り口に身を隠すと、先輩が妻に話し掛ける声が聞こえてきました。
「お疲れさまでした。ゆっくりお風呂に入ってください。私たちはこのまま帰ります」
妻はアイマスクを外し、無言のまま逃げるようにバスルームに向かったようです。
間もなくホストの2人がスーツに着替え、私のもとへやって来ました。
どうにか最後は事前の打ち合わせ通りに作戦を終えることができました。
途中で予定外の行動もありましたが、十分すぎるほど興奮させてもらいました。
特に先輩には細かい注文にしっかり応じてもらい、私は感謝の気持ちでいっぱいでした。
「大変お世話になりました。最後はちょっと申し訳なかったですけど…」
「いえ、私たちこそ勝手なことして申し訳ありません。本当にありがとうございました」
私が礼を言うと、先輩は丁寧に頭を下げ、明るい口調で名刺を差し出しました。
「こんなに興奮させてもらったのは久しぶりです。よかったら、また呼んでください」
2人を見送りながら、私は達成感に浸りましたが、長くは続きませんでした。

部屋の中に戻ると、急に現実に引き戻された気がしました。
ベッドの上ではシーツがぐちゃぐちゃに乱れ、ローターが放置されていました。
妻がどんな気持ちで風呂に入っているのか、私は不安で仕方なくなりました。
落ち着きを取り戻し、私への怒りに震えているのではないか。
あるいは、あまりのショックで泣き崩れているのではないか。
修羅場が待ち受けているようで心配でしたが、逃げ出すわけにはいきません。
ホストから携帯電話に連絡を受けて部屋に戻ってきたばかりと装うため、
少し間を空けてから服を脱ぎ、恐る恐るバスルームに向かいました。
もし妻が怒りだしたり、泣きだしたりしたら、何も見ていないふりをして、
ホストの2人が勝手に暴走したことにするつもりでした。

私はゆっくりとバスルームのドアを開けました。
妻はガラス張りのシャワーブースの中で体を洗っていました。
全身を泡だらけにしてスポンジで一心不乱に体をこすり、私には気づきません。
まるでホストの2人の匂いを消し去ろうとしているかのように見えました。
私は湯船に浸かり、妻が体を洗い終えるのを待ちました。
「あら、帰ってきてたの?」
妻はシャワーブースから出てから、ようやく私に気づきました。
何気ない言い方で、少なくとも感情をむき出しにした態度ではありません。
私はうなずいただけでしたが、妻はそれ以上は尋ねてきませんでした。
やはり私が本当に部屋から出て行ったと信じ込んでいるようでした。
目を合わせたくないのか、妻は私に背を向けて湯船に入り、歯磨きを始めました。
これもホストの2人のペニスの匂いと感触を口の中から消し去るためなのでしょうか。
どんな反応が返ってくるか怖い気がしましたが、何も聞かないのは明らかに不自然です。
歯磨きを終えるのを待ち、私は意を決して妻に話し掛けました。

「マッサージ、どうだった?」
平静を装って単刀直入に聞きましたが、声はうわずっていた気がします。
妻は無言のまま答えようとせず、嫌な予感がしました。
私は自分を勇気づけたくて、わざと明るい口調で再び尋ねました。
「ねえ、どうだった? 気持ちよかった?」
それでも妻は何も答えず、次第に肩を小刻みに震えさせ始めました。
怒りか悲しみで震えているように見え、緊張感がさらに高まりました。
震えは間もなく止まり、妻は気持ちを落ち着けるように深呼吸しました。
私は激しい怒鳴り声か、泣きわめく声が返ってくるのを覚悟しました。
しかし、妻の口から漏れてきたのは、ささやくような小さな声でした。
「すごかった…」
たまった思いを吐き出すような言い方でした。
[3822] 我妻物語(出張ホスト編25完) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/14(Wed) 23:23

「すごかったって…どういうこと?」
思いがけない妻の答えに、私は真意を察しかねました。
恐る恐る探りを入れましたが、妻からはさらに予想外の反応が返ってきました。
「私…すごいこと…されちゃったの…」
ためらいがちな口調ながらも、出張ホストとの淫らな体験を自ら話し始めたのです。
指と言葉での3Pまがいの激しい責め、肛門へのローター挿入、そしてフェラチオ…。
あまり詳しくは説明しなかったものの、事実を包み隠さず話してくれました。
声を詰まらせながら懸命に告白し、次第に涙声を交じらせるようになりました。
怒りをぶつけるどころか、まるで私に懺悔しているかのような態度でした。
私は妻の誠実な態度に心を打たれると同時に、猛烈な罪悪感がこみ上げてきました。
ホストの2人が勝手に暴走したと言い逃れしようしていた自分の卑怯さを恥じました。

「待って。もうそれ以上言わなくてもいいから」
私は最後まで話を続けようとする妻の言葉をさえぎりました。
妻は私が聞くに耐えなくなったと受け止めたのか、不安そうに背中を丸めました。
「正直に話してくれて、ありがとう。俺、お前に謝らなくちゃいけないよ」
「謝るって…私を1人にさせたこと? でも、私だって…」
2人の男性にもてあそばれたのは、自分にも責任があると言いたかったのでしょう。
ここまで妻を深い自己嫌悪に陥らせた私にこそ、大きな責任がありました。
私は再び妻の言葉をさえぎり、思い切って真実を打ち明けました。
「違う。実はお前を1人にさせたわけじゃないんだ。俺、ずっと見てたんだよ」
「えっ?…」
妻はしばらく絶句した後、急に私を振り返りました。
真っ赤に充血した目を大きく開き、驚きと動揺の大きさを感じさせました。
「見てたって…。あなた、部屋にいたの?」
「ごめん。あの人たちに頼んで、お前をだましたんだ。アイマスクも俺が準備した」
「そんな…本当にいたの?…いつから?」
「ずっとだよ。あんな2人とお前を残して、出て行ったりできるわけないじゃないか。
そんな危険なこと絶対にしないよ。それに、そんなことしちゃ意味がないだろ?」
「意味って?」
「すぐ近くで一部始終を見てなきゃ、俺にとっては何の意味もないってことだよ。
俺、言ったろ? 色っぽいお前を見せびらかして、自慢するのが目的だって」
妻は頭の中を整理するかのように、下を向いて考え込みました。
そして突然、緊張の糸が切れたかのように、私に抱きついてきました。

「もおぉ!…私…怖くてたまんなかったんだからあぁ!」
責めるような言葉とは裏腹に、態度には安堵感がにじんでいました。
私は妻を抱きしめ、後ろめたい思いを忘れさせようと優しく接しました。
「怖い思いさせて、本当にごめん。でも俺、思いっきり自慢できたよ」
「自慢だなんて…。あなた、あんなことされる私が本当に自慢なの?」
確認するような聞き方で、妻は既に私の気持ちを理解しているように感じました。
私は自分の気持ちを伝えるより、妻の気持ちを確かめたくなりました。
「そうだよ。今日のお前は最高に色っぽかった。お前も興奮してただろ?」
「だって…あんなこと初めてだったし…わけが分からないうちに感じてきちゃって…」
「それで、何されても抵抗できなくなったわけか?」
「強引で怖かったけど…体が変になっちゃって…もうどうにでもなれって思ったわ」
妻が乱れる様子を見ながら想像していた通りの内容でした。
私はさらに踏み込んで、最も気になっていたことを尋ねてみました。
「じゃあ、本当は最後までやりたかったのか? 俺、止めちゃったけど…」
「正直に言うと…そこまで覚悟したし…早く欲しくてたまらなかったわ…でも…」
妻は言葉を詰まらせ、私に抱きついた両腕に力を込めました。
続いて子供がわがままを言いながら泣きじゃくるような声を張り上げました。
「でも…私、やっぱりあなたが欲しい! あなたじゃなきゃ嫌!」

もう言葉は必要ありませんでした。
妻と私は風呂から上がり、一気にベッドになだれ込みました。
性感マッサージに使ったベッドではなく、まっさらなベッドを使いました。
濃厚なキスを交わした後、私は妻の全身を舌と指で優しく愛撫していきました。
秘部を少し舐めただけで、妻は限界に達し、なりふり構わず求めてきました。
「あああぁ…もっ…もう…我慢できない…早く…ああ…早くおチンチンちょうだい!」
正常位で挿入すると、秘部の熱い感触がペニスに伝わってきました。
私はまるで初体験の時のような感激と興奮に酔いしれました。
ピストン運動を始めると、妻は1人で2回果て、私と一緒にフィニッシュした後も、
余韻に浸る間もなくペニスにしゃぶりつき、すがるように続き求めてきました。
それまでの夫婦生活では想像もつかないほど、妻も私も性に貪欲になっていました。
いくつも体位を変え、汗まみれになりながら夢中にセックスを続けました。

「ああ…もう私…あなたから…離れられない…」
さらに妻が1回果て、私も一緒に最後の絶頂に向かおうとしている時でした。
妻が意識をもうろうとさせながら、声を振り絞って訴えてきました。
「はああ…このまま…私…こっ…壊れてもいい…ああ…もっと…もっと…ああぁ…」
「もっと、どうしたんだ?」
「私を…あなたから…離れられなくさせて…ああ…もっと…ああ…エッチにさせて…」
「もっとエッチに? どうやって?」
「いろんなこと…いっぱい…あなたの…ああぁ…好きにして…これからも…ずっと…」
ベッドの中とはいえ、妻がここまで赤裸々に淫らな心情をさらけ出した初めてでした。
私は妻のM性が確実に開花し、羞恥の悦びにおぼれてきたことを実感しました。
ミニスカートでの露出に始まり、ビキニの水着、混浴、ノーパン、性感マッサージ…。
地道に積み上げてきた作戦が、ついに実を結んだ気がしました。

私は妻に最高の絶頂を味わってもらいたくなりました。
正常位で挿入したまま妻の体を抱え上げ、ベッドの端に移動しました。
ホストが放置して帰ったローターをベッドサイドに置いていたのです。
私はローターを取り上げ、振動部分を妻の肛門に入れました。
「あっ…ああ…あっ…ああああぁ~ん!」
スイッチを入れると、妻の声色が一気に変わりました。
私のペニスにも細かい振動が伝わってきました。
「ああぁ…あああぁ~ん!…いっ…いい…ああ…いいい…ああ…はああぁ~ん!…」
「いいのか? どこが気持ちいいんだ?」
「ぜっ…全部…全部気持ちいい…ああ…ああああぁ…お願い…もう…一緒にいって!」
妻は両手に力をこめ、私の背中に爪を食い込ませました。
私は最後の力を振り絞り、ピストン運動を加速させました。
「あああぁ~ん!…すっ…すごい…ああ…いくっ!…いくっ!…いくうううぅ~!!」
一緒に果てた瞬間、私の下半身に生温かい感触が伝わってきました。
絶頂とともに、妻が失禁していたのです。

外はもう朝日が昇り始めていました。
気を失ったかようにベッドに横たわる妻を見ながら、
私は大仕事をやり遂げたような充実感に浸りました。
この体験が今でも妻と私の最高到達点です。
去年の夏の出来事でした。
[3835] 我妻物語(エピローグ) 投稿者:チキン 投稿日:2005/12/16(Fri) 21:48

非日常の体験を日常生活にひきずらない。
妻を羞恥の悦びに目覚めさせる一方で、私はそう心がけてきました。
他人を利用して妻を淫らに変身させるのは旅行先だけの密かな楽しみ。
妻と私の間では、いつの間にかそんな暗黙のルールが出来上がっていました。
「出張ホスト編」の旅行の後も、そのルールは変わりませんでした。

短い夏休みが終わり、妻と私は仕事に戻りました。
私は次の旅行を楽しみにしながら、しばらく仕事に専念することにしました。
間もなく、夏休み前にひと段落させていた仕事に新たな問題が発生しましたが、
私は重荷とは思わず、むしろやりがいを感じながら仕事に取り組みました。
妻も徐々に忙しくなり、一緒に過ごせる時間が短くなっていきました。
旅行はおろか、近場でデートすることもままならない状態になりましたが、
妻と心が深く通じ合っている気がして、以前ほど苦になりませんでした。
相変わらず頻度は少ないものの、たまに燃えるようなセックスも楽しみました。
仕事も夫婦生活もすべてが順調で、充実した日々でした。

そんな幸福は長くは続きませんでした。
秋から年末にかけて次から次に大きな仕事が飛び込んできたのです。
大晦日まで働き、年明けも元日に休んだだけで多忙な日々が続きました。
前向きに取り組める内容の仕事は少なく、私は次第に嫌気がさしてきました。
それに何より妻とゆっくり過ごせないことが苦痛でたまらなくなりました。
長く勤めた職場で愛着はありましたが、会社に異動を申し出ることにしました。
今春の定期異動で希望がかない、内示を受けた時は晴れ晴れした気分でした。
ところが、その直後に思いがけない暗い知らせが待っていました。
私と入れ替わって、妻が私のいた部署に異動になっていたのです。
この人事異動が妻と私にとって大きな落とし穴となりました。

妻は異動を希望していたわけではありません。
社内では花形部署のように思われていますが、内情は妻もよく知っています。
今年はますます忙しくなりそうなこともあらかじめ分かっていました。
案の定、異動から間もなく、めったにないような大きな仕事が舞い込みました。
私の仕事を引き継いだ妻が、その仕事を最前線で担当することになりました。
もともと私が担当していた仕事に加え、さらに大きな仕事を抱えたのです。
心配していた通り、生活を一変させるほど多忙な日々が始まりました。
特に夏から秋にかけては、私も経験したことがない異常な忙しさでした。
妻は3カ月近くほとんど休まずに毎日遅くまで働き、夏休みも取っていません。

一方、私は比較的自由に働ける部署に異動になりました。
不定期ですが隔週2日程度には休め、深夜まで残業することもあまりありません。
妻の帰りを待ちながら1人で晩酌し、休日も寂しく過ごすことが多くなりました。
疲れた妻の睡眠時間を削るのは気の毒で、セックスはますます少なくなりました。
旅行など望むべくもなく、もう1年以上、妻のミニスカート姿も見ていません。
妻も旅行に行きたいとよく言っていましたが、最近はすっかりあきらめた様子です。
去年の夏までの淫らな体験を忘れ、元の状態に後退してしまったような気がします。
私は次の旅行では妻をカップル喫茶に連れて行きたいと願望を膨らませていましたが、
現状では仮に旅行が実現したとしても、スカートすらはいてくれそうにありません。
私はじっと我慢し続けましたが、爆発しそうな気持ちを抑えられなくなりました。
でも、身勝手な性的欲望を満たすために、多忙な妻をわずらわせたくはありません。
せめて知人には決して言えない体験談を誰かに伝え、たまった思いを吐き出したい。
薄れかけた記憶をよみがえらせて体験談をまとめ、もう1度あの興奮を味わいたい。
悶々と自慰行為にふける日々を過ごしながら、そんな気持ちが湧き上がってきました。
私が8月に投稿を始めた背景には、実はそんな事情があったのです。

妻には内緒でインターネットカフェから投稿しました。
自宅のパソコンはほとんど妻専用なので、投稿に気づかれるのが心配だったからです。
仕事帰りや休日にネットカフェに足しげく通い、夢中になって書き続けました。
「ミニスカート編」(8月3日~5日、4回)
「水着編」(8月7日~13日、10回)
「温泉編」(8月18日~27日、12回)
「ノーパン編」(9月3日~21日、21回)
「下着泥棒編」(9月29日、1回)
「性感マッサージ編」(10月5日~15日、11回)
「メール編」(11月6日~8日、3回)
「出張ホスト編」(11月10日~12月14日、25回)
これが私が妻と一緒に味わった淫らな性体験のすべての記録です。
初回の冒頭に「これまで貴重な体験を読ませていただいた皆さんへのご恩返し」などと
殊勝なことを書きましたが、最も興奮していたのは他ならぬ私に違いないでしょう。
長い投稿が続き、興味のない方には不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
また「出張ホスト編」の終盤には、思いがけないほど多くの反響をいただきました。
ご期待にこたえられる結末ではなかっただけに、真実を書くことをためらいました。
ただ事実と異なる内容を書いて賞賛いただいても、私はますます空しいばかりです。
あの時の判断が正しかったのかどうか、ご意見をうかがいたい気持ちもありました。
心苦しく感じましたが、ご批判を覚悟してありのままを書かせていただきました。
期待を高めておきながら、裏切る結果となったことをあらためておわびします。

体験談の投稿を終え、私は希望を感じ始めています。
心強い励ましと共感の言葉を数多くいただき、少しずつ勇気がわいてきました。
淫らな性の悦びを妻の心と体が忘れるはずはないと信じる気持ちも膨らみました。
妻にはいつまでも私の性的欲望の対象であり続けてほしいと心から願っています。
今は物足りなく感じていますが、日常の夫婦生活そのものは何ら問題ありません。
最近、妻は珍しく弱音を漏らすようになり、私に甘えてくることが増えてきました。
忙しさだけでなく、意見の合わない上司との人間関係にも深く悩んでいるようです。
来春の定期異動では退職も辞さない覚悟で強く異動を申し出るとまで言っています。
妻がまた非日常の性体験を味わう機会を欲しているサインのようにも感じられます。
体験談の投稿を始めてから、明るい兆しを感じさせる偶然の出来事にも恵まれました。
楽観はできませんが、次の展開への布石にできないかと作戦を練っている最中です。
大きな収穫を得て、また報告させていただくことができればと密かに願っています。
この「エピローグ」が実は次の物語への「プロローグ」となることを期待しています。
まだわずかな収穫しかありませんが、あきらめずに挑戦するつもりです。

最後まで長い投稿になってしまいました。
私の体験談を温かくお見守りくださった皆さんと、
貴重な投稿の場をご提供くださった管理人さんに、
深く感謝申し上げ、お別れとさせていただきます。
本当にありがとうございました。
[905] 贖罪01 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/04(Wed) 22:27

 はじめまして。逆瀬川健一と申します。数週間前にこのサイトを発見したときの衝撃と安堵感は言葉では言い表せません。
 妻と私を襲った三年来のトラブルに気持の面で折り合いのつかぬ日々を送っているときに、このサイトにめぐり会いました。みなさんの赤裸々な告白を読ませていただくうちに、胸のわだかまりが薄らいでゆくのを感じました。トラブルの経過と夫婦の心情を文章にすることによって、心と感情が落ち着くような気がしましたので、ここに書き込みさせていただきます。
 自己憐憫や自己満足に陥らないように心がけるつもりですが、利用者のみなさんのお邪魔になるようでしたらご指摘ください。すぐに削除させていただきます。

【#01 発端】
 三年前、妻の口から“SOHO”という言葉を聞いたときには、てっきりニューヨークにある芸術家の街のことかだとばかり思った。十一年前、新婚旅行で訪れたことがあったからだ。中堅の広告代理店の営業部に勤務する私には、芸術家の街など、どこか浮世離れしたものに見え、羨望と反感という奇妙な感情にとらわれたことを思い出す。
 だが、妻の言うSOHOとは、コンピュータネットによって可能になった新しい勤務形態のことだった。結婚するまではバリバリの営業ウーマンであった妻にとって、子どももいない専業主婦の生活は退屈だったのだろう。私も、インターネットによる情報収集の必要性を感じ、得意先の家電量販店からデスクトップコンピュータを二台購入した。
 妻がSOHOの可能性を知ったのは、地域のタウンペーパーの特集記事によってであった。私鉄沿線に住む主婦たちが独自にネットワークを作り、SOHOを始めたのだそうだ。プロバイダにサインアップした翌日、妻はその主婦サークルに連絡を取り、面談に行った。
 今から思えば、その日が妻と私の地獄の始まりだったのだ。
 営業以外の特殊技能を持たない妻の前途を私は危うんだが、主婦サークルの中にもそのような女性がいて、多忙を極めているという。
「八年のブランクがあるけど、営業の基本に変わりはないと思うの」
 妻は私の疑念をあっさりと否定した。
「現に、Tさんなんて営業の経験はまったくないんだって。私が仲間になれば鬼に金棒って言ってくれたわ」
 Tさんというのは、SOHO主婦サークルの中でも独自にe-コマースに取り組み、月間数十万円の利益を上げている女性だそうだ。まだ三十になったばかりだという。
「補正下着を売ってるんだけど、倍々ゲームで売上が伸びてるらしいの。昔は訪問販売しか手はなかったけど、ネットのおかげで全国展開できるようになったって」
「物販は難しいんじゃないのか。広告代理店とはわけがちがうぞ」
 私は釘を刺したつもりだったが、妻は挑発と受け取ったようだった。
「だからこそやり甲斐があるんじゃない。働けば働いただけ収入があるし。私は自分の伎倆を試してみる」
 勝ち気な営業ウーマンであった頃の表情に戻って、そう言った。
「家庭を犠牲にすることは決してないから。まあ、見ててちょうだい」
 もし、家庭に入らなければ部下を率いていたであろう妻の実力を認めるにはやぶさかではない。だが、物販とはずいぶん思い切ったことを……。
 それから一週間は平穏に過ぎた。
 専用ソフトのインストール、データのコピーなど、妻は自力でなんとかやりおおせたようだった。
 だが、二週間以降、私たち夫婦のライフスタイルが急速に変化しはじめていった。
 広告代理店営業部課長である私の帰宅時間は遅くなりがちだが、出張の前日などは早めに帰ることにしていた。
 その日、午後八時に帰宅した私を待っていたのは、スモールランプだけが灯された薄暗いリビングだった。
 もちろん、夕食の準備もされてはいなかった。
 事業開始の前後は雑事に振り回されがちだということはわかる。それに、明日からの出張は急に決まったことであり、妻には伝えてはいなかった。
 梅雨独得の重たい湿気をエアコンで追い払い、シャワーを浴びた。冷蔵庫から缶ビールを取り出して書斎に向かいながら、ふと、妻のコンピュータのことを思い出した。
 電源を入れ、OSが立ち上がるまでの間、ビールを呷った。
 妻のプライバシーに干渉するつもりはなかった。ただ、管理職の悪い癖で、業務の進捗状況を見てみたかったのだ。そして、Tという女がどのような指示を出しているかということにも興味があった。
 メールソフトを開いた。
 膨大な数のメールが受信済みフォルダに入っていた。
 その内容は、明らかに普通の業務指示ではなかった。
“努力”“前進”“自分を信じること”“商品を信じること”“レベルを上げることが最優先課題”“頑張れ! 頑張れ!”
 そんな空疎な言葉が目についた。
 妻の送信済みメールも読んでみた。
“頑張る!”“前進あるのみ”“商品は世界一”
 やはり虚しい言葉の羅列。私は愕然とした。これはまっとうなビジネスではない。私は、新しいメールが来てはいないか確かめるため、ダイヤルアップしてみた。
 新着メールが一通あった。
 Tからのものだった。
*******************************
お帰りなさい。今夜はご苦労様でした。
さっき、Fさんから報告を受けました。
とても満足されているご様子よ。
「天国のようだった」って(*^_^*)。
このぶんなら、目標より早くレベルアップできるかも。
私も、あなたくらい魅力があれば苦労しなくてもすんだのにね。
いちばんのネックは夫バレだから、十分気をつけて、
おやすみなさい。
*******************************
 この文面からは、いろんなことが推測できた。だが、いずれにせよ、それは憶測の域を出ない。「天国のようだった」というのは、商売仲間の符丁かもしれない。「あなたくらいの魅力があれば苦労しなくても」というのは、いったいどういうことなのだ? そして、「夫バレ」とは……まるで風俗嬢のような物言いではないか。
 混乱する頭で、なんとかメールを未開封の状態に戻してコンピュータからログオフして電源を落とした。
 それから一時間もしないうちに妻が帰ってきた。
 講習会が長引いたからと言っていたが、抱き寄せると、汗の匂いに混じってかすかに石鹸が香った。
 私はリビングのソファで雑誌を読むふりをしながら、妻の動きを目で追った。
 いつもと変わりはないように見えた。気怠げな雰囲気があるような気がしたが、この暑さのせいとも、研修の疲れのせいとも見えなくもない。
 妻が浴室に消えると同時に、私は洗濯機の蓋を開けた。
 パンティストッキング、ブラジャー、スリップ、ハンカチがひとかたまりとなって、私の下着の上にあった。
 ――ショーツはどこにあるのだ?
 私は妻の下着を取り上げて確認した。やはりショーツはない。
 ショーツをはかずに帰ってきたのだろうか。それとも、浴室で洗濯しているのだろうか。すりガラス越しに蠢く妻のシルエットを見る限り、そんな様子はない。
 私の頭はさらに混乱した。明日から三日、関東の得意先回りをしなくてはならない。このような疑念を抱きながら、まともに仕事ができるのだろうか。
 どうせ移動時間は長い。この疑念に対する可能性をじっくり考えるのにちょうどよい。私は、自分に都合のよいように考えながら、リビングに戻った。

 長々と書いてしまい、申し訳ありません。当時の自分の愚かさや事なかれ主義がよく見えてきました。これでは、妻ばかりを責めることはできません。
 次に私を見舞った衝撃を克明に書くことに非常に抵抗がありますが、匿名ということに甘えて、続けさせていただきます。何度も申し上げますが、迷惑でしたら遠慮なくおっしゃってください。
 では、また後日。


[927] 贖罪02 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/11(Wed) 23:58

【#02 疑惑】
「それって、マルチ商法じゃん」
 出張二日目。接待の席で、得意先の担当者に「こんな知り合いがいるんですが……」という調子で例のメールのことを切り出したところ、この言葉が返ってきた。
 大手洗剤メーカーの広報部長の彼は公正取引委員会との付き合いも長く、マルチ商法からネズミ講に関する知識は半端なものではなかった。
 現在、ネズミ講や悪質なマルチ商法は法規制により全滅してはいるものの、法の網を巧みにくぐりぬけたマルチまがい商法は後を絶たないらしい。
「『商品を信じること。頑張れ、頑張れ』ってのは、下の者にハッパかけるときの常套句さ。被害者が加害者に化ける恐ろしい世界だ。その知り合いには近づかないほうがいいよ。ヤケドどころじゃすまなくなるから」
 ホテルに帰り着いたときには、午後十一時を回っていた。自宅の妻は、まだ起きている時間だ。
 だが、耳に押し当てた携帯電話からは空しい呼び出し音が続くだけだった。
 もし寝ていたとしても、私の職業柄、寝室にも電話を置いているので目を醒まさないはずはない。
 スモールランプだけが灯るマンションの部屋を思い浮かべたとたん、私の中で疑惑が現実的なものになりつつあった。新事業が忙しいのか? いや、そもそも自宅でできるという魅力にひかれてSOHOなるものを始めたのではなかったか。なぜ、家にいないんだ?
 翌日正午。業務を消化した私は、東京駅に向かいながら自宅に電話した。
 妻はすぐに出た。どんな微妙な口調の変化も聞き逃すまいと携帯電話を耳に押し当てたが、いつもと変わらぬ妻の声だった。私の質問に先んじて、昨夜は気分が悪かったから電話の呼び出し音はすべてオフにしていたと言った。
 出張があと二日延びたこと、接待が続くから電話はできないことを伝えて電話を切った。もちろん嘘だ。にわか探偵として、週末まで妻の張り込みをするつもりだった。といっても、会社に通いながらだから、限られた時間しか私には許されていない。
 報告書を書き終え、交通費等の伝票を経理に渡して会社を出ると、すでに午後七時前だった。レンタカーを借りて自宅に向かった。
 マンションはなだらかな丘陵の斜面に建っている。風致地区のため、高さも三階建てだ。自宅は二階。近づくと、クルマの中からでも室内の人影が判別できる。
 初夏の宵闇の中、意外にも、自宅のリビングから蛍光灯の光が洩れていた。私は、胸に温かいものが満ちるのを感じた。すべては私の狭量さから生じた疑惑だったのだ。あのメールに関しても、主婦同士の内緒のおしゃべりの域を出ないものなのだろう。マルチ商法にしても、私の思い込みだったのだろう。
(馬鹿だった。おれは大馬鹿者だ)
 妻に猛アタックしたあの日、結婚式、新婚旅行、妻と過ごした十一年の歳月……。愛おしい一シーン、一シーンがよみがえった。
 レンタカーを最寄りの営業所に返して自宅に帰ろうと思った。出張が予定どおり終わった件は、何とでも理由がつけられる。
 勇んでエンジンキイを回そうとした私の手が止まった。
 ベランダに妻が現れたのだった。
 黒のビスチェに同色のチョーカー。短めの髪はジェルかムースでぴっちりと固められている。片手にはタンブラーらしきグラス。
 それが自宅のベランダでなかったら、パーティの一コマと見間違うほど、妻の顔と身のこなしはよそ行きのものだった。
 妻が室内を振り向き、何事かしゃべっている。
 客か? SOHO仲間が集まっているのかもしれない。主婦ばかりのホームパーティのまっただ中に帰っていくのはぞっとしない。
 妻の背後に人影が立った。
 私は息をのんだ。男が現れ、妻のむき出しの両肩に手をかけたのだ。男は四十年輩。見たこともない顔だ。深紅のポロシャツに白っぽいジャケット。首には金色の太いチェーンが見て取れる。
 妻がこちらに視線を向けた。この距離で暗い車内に座る私の顔がわかろうはずはなかったが、私は反射的に顔を伏せた。
 顔を上げたときには、すでにベランダから妻と男は消えていた。
 すぐに窓が閉じられ、カーテンが引かれた。
 さきほどまでの温かい気持と良心の痛みは霧消していた。私が目撃したのは不倫の現場に違いなかった。ホームパーティなどでは決してない。私の不在をいいことに、妻は男を自宅に引き込んでいたのだ。
 私は深呼吸して息を整えてから携帯電話をプッシュした。
『はい、逆瀬川ですが』妻の声。固さがにじんでいる。
「おれやけど、ちょっと時間ができたから。気分はどないや?」
『もう、だいじょうぶ。心配かけてごめんね。明日、帰れるん?」
「ああ。最終の新幹線や。それまで羽伸ばしたらええよ」
『あなたがいないと退屈やわ』
 心のこもらない、上滑りの言葉。それだけ聞けば十分だ。私は、おやすみを言って電話を切った。
 男と外出するという可能性に気づいた私は、マンションの前にクルマを停めて見張った。この事態に対するさまざまな感情がわき起こるのを辛うじて押さえつけた。今は、感情にまかせて暴走するときではない。営業という職業柄、感情をコントロールする術は身につけている。
 午後十時。クルマを移動してからすでに二時間以上経っていた。妻が出かけた様子はなかった。三十三歳の主婦と四十男が二人きりでマンションの一室にいれば、することは一つだ。
 意を決して、クルマを降りた。
 暗証番号を押してエントランスに入る。近所の顔見知りと出くわすのを避けて階段を使う。自宅の玄関ドアの前に立ったが、戸内の気配はまったく窺えない。キイホルダーを取り出し、ひとつ大きく息を吸い込んで鍵穴にキイを押し込んだ。細心の注意をはらってキイを回す。ドアを開けた瞬間、修羅場が始まる。私は腹に力を入れてドアを引いた。
 エアコンの冷気が流れ出してきた。三和土には、男物の革靴が揃えられている。あの四十男には似合いそうもない白いウイングチップ。
 ぼそぼそとしゃべる声を聞いたような気がした。間違いない。男が一人で話しているようだ。妻の嬌声を耳にするものとばかり思っていた私は、ふたたび甘い連想にすがろうとした。やはり男は、妻のSOHO仲間なのだ。ビギナーの妻に商売のコツを教えにきてくれただけだ、と。
 だが、私の心の深い部分では、疑惑は強まるばかりだった。靴を履いたまま、上がり框を踏んだ。リビングは廊下を突き当たって右。音を立てずに進んだ。リビングのドアは全面ガラスになっている。薄いグレーに彩色されたガラスを透かして室内が見えた。
 部屋のコーナーに配したソファに、全裸の男がふんぞり返っていた。妻の姿を探して部屋をさまよった私の視線が、男の股間でうごめく黒い影に吸い寄せられた。
 ちょうどテーブルが妻の姿を遮っていたのだ。白い体が床に跪き、男の股間に顔を埋めていた。一心不乱に上下する後頭部しか、ここからは見えない。男が言った。
「もうぼちぼちディーラー卒業やな。奥さんの情熱には、頭が下がるで。ふつう、マネージャーへの昇格は、早くとも入会後半年はかかるもんや。そないに焦らんかて……」
 快楽のツボを刺激されたのか、男は太い吐息を洩らしながら天井を仰いだ。
 妻の頭が男の性器から離れた。妻の甘えた声が私の耳を打った。
「Fさん、いつマネージャーにしてもらえるんですか」
(あいつが、Tからのメールに出てきたFか!)
「そうやな。来週早々ちゅうとこやな。奥さんの頑張りはエリアマネージャーにもしっかり伝えてあるから、大船に乗った気でおったらええ」
 返事の代わりに、妻は立ち上がった。
 蛍光灯の光に白く浮かぶ妻の肩、くびれた腰、双臀には淫らがましさがまつわりついていた。この二時間あまりの間に、Fと何度情を交わしたのだろうか。いや、あのメールを見つけた日にもホテルでFと交わっていたはずだ。ショーツを記念品代わりにFに奪われたに違いないあの夜に。昨夜もきっとFと……。
 本来なら、怒声を上げながら室内に踏み込むべきなのだろうが、私にはできなかった。痛いほどの勃起が、夏物の薄いスラックスを突き上げていたのだ。成り行きを見守ってからでも遅くはない、と私の中でささやく別の声があった。
 妻はFをソファに腹這いにさせた。Fはにやにやしながら膝立ちになり、尻を掲げた。その尻を妻が両手が割り、中心部に口を寄せた。Fが女のような声で呻いた。
 体側から見るFの肉体は堅太りだが要所に筋肉がついている。揃えた太腿と腹がつくる三角形の空間に揺れる男根のシルエットが見えた。今しがたまで妻の口腔を犯していた勃起は、太く長く猛々しかった。妻にアナルを責められるたびに重たげな肉塊がびくっ、びくっと跳ねる。
 Fの尻を責めながら、妻は腕を伸ばし、勃起を掴んでゆるゆるとしごきはじめた。Fの甲高い呻き声に遠慮はなかった。
「奥さん、いいよお、いいよお。旦那に……ずいぶん仕込まれたんとちゃうか。なんべんされても……天国やで。もっと速くしごいてえな……ああ、そやそや、その調子や」
(おれがいつアナル舐めなんかさせた?)
 リビングのドアは、日常と非日常を隔てる結界のようだった。向こう側で男の尻を舐める妻は、姿形こそ妻だが、これまでの妻ではない。いや、少なくとも私と接してきた妻ではない。マネージャーとやらに昇格するためなら男に体を開き、積極的に男に奉仕することも厭わない、見知らぬ女だ。
 やがて妻はFを仰向けにすると、獰猛な勃起に唇をかぶせていった。唾液が口のまわりをてらてらと光らせ、顎にまで流れ出すのもかまわず、口腔による奉仕が続いた。聞くにたえない下品な音がガラス越しに聞こえてくる。
「おっと、そこまでや」
 Fはあわてて身を起こした。口を男根の太さに半開きにした妻を軽々と抱えると、寝室に消えた。
 私は、股間に生暖かいものを感じて我に返った。スラックスの中で射精してしまったのだ。それでも、私の性器は硬度を失わずにいた。
 寝室で繰り広げられているであろう痴態を観察したかったが、これ以上、深追いすべきではない。懸命に思いとどまった私は、後ろ髪を引かれる思いで玄関にとって返し、戸外に出た。
 熱帯夜を告げる重く熱い夜気が、私を包んだ。

 また長々と書いてしまい、申し訳ありません。書きながら、三年前のあの夜が鮮明に浮かび上がってまいりました。記憶の底に封印し、風化したはずの記憶がそっくり残っていることに、我ながら驚いています。
 では、また後日、続きを書かせていただきます。おやすみなさい。


[932] 贖罪03 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/13(Fri) 22:13

【#03 発見】
 どんな顔をして妻に接すればよいのだろう。いつもの笑みを浮かべて「ただいま」と言えるだろうか。最寄り駅から自宅へ続くだらだら坂を上る私の足は重かった。
 昨夜はクルマの中でまどろんだ。仕事中に身が入るわけはない。外せないアポイントメントをどうにかこなしたものの、脳裏に浮かんでは消える妻の裸体に思考能力を奪われていた。
 八十二センチのバストはやや手に余り、すくい上げるように持ち上げると量感を増して柔らかさと重みを掌に伝えてくる。Fは、その双乳をどのように揉みしだいたのだろうか。節くれだった十本の指を食い込ませ、淡い褐色の乳首をこね回したのか。くそっ! フラッシュバックのように、リアルな映像が現れる。清潔感のある相貌からは想像できない濃い陰毛を、Fの赤黒いナメクジのような舌がかき分ける。やがて密やかな突起を探り当て、つついたり舐め上げたりしながら、肉襞のほころびを促すのだろう。その間も、Fのどす黒い男根は妻の口に収まり、巨大なアメリカンチェリーを思わせるその先端は軟口蓋で暴れまくっているのだ、今、この時間にも……。ふざけやがって! 果てのない妄想を、私は力を振り絞って頭から追い出したのだった。
 マンションのエントランスに入った。エレベーターのボタンを押したが、三階からなかなか降りてこない。
(三階建てのくせにエレベーターなんかつけんなよ!)
 何に対しても当たらずにはいられない精神状態に気づき、私は激しく首を振り、両頬を掌で叩いて気合いを入れた。営業モードに入ればいいのだ。いつものテンションを保て。感情を完全に殺し、相手の心の動きを読んで場をもたせろ。取引とか金銭の授受とかがないだけ、仕事よりも楽だろうが。
 その作戦は成功した。私はいつもの夫を演じきった。週明けの会議に資料作りだと偽って妻を先に休ませ、スコッチのボトルとグラスを携えて書斎にこもった。ベッドにもぐりこむには、もう少しアルコールの助けが必要だった。
 シーツは洗濯してあるだろうし、マットレスも干してあるだろう。例えそうであろうとも、見知らぬ男と妻が汚した寝室はすでに夫婦の聖域ではない。そんなところですんなり眠れるわけなどありはしない。
 グラスを空にするほどに、私の思考は冴え渡った。これからのことを考えなくてはならなかった。いつまでも営業モードを続けるわけにもいかない。妻の本音を糾すとともに、状況を把握しなければならない。
 妻と私は、一緒に映画や芝居を観て感想を話し合い、自分が気づかなかったことを互いに発見するのが楽しみだった。いわば人生のパートナーだ。食わせてやってるという気持を私は持ったことはない。肉体的なコミュニケーションよりも精神的なつながりを尊重していた。
 それが大きな間違いだったのだろうか。月に二、三度の肉体の交歓では、妻の渇きは収まらなかったのだろうか。もし、それが原因なら、私はいくらでも反省し、改めよう。だが、だからといって男を自宅に引き込んでいいという理由にはならない。
 夜が白み、スズメのさえずりが聞こえはじめても、私は眠れなかった。アルコールは胃の底に溜まっているだけで、活性化する気配もない。
 妻が熟睡しているのを確かめて、居間に入った。妻のコンピュータの電源を入れる。まずは状況の把握だ。先日、こっそり覗いたときはざっとチェックしただけだったので、きっと見落としがあるに違いない。
 メールソフトを立ち上げ、書斎から持ってきたフロッピーディスクをドライブに挿入する。受信済みアイテム、送信済みアイテム、削除済みアイテム、受信トレイ、送信トレイの全フォルダの中身をコピーした。フロッピーディスク三枚が必要だった。
(たかだか一か月で、この容量はいったい……?)
 書斎に戻り、私のコンピュータでフロッピーディスクをじっくりとチェックした。
 最初の二週間はTとのやりとりのみだった。どうせマルチ商法の洗脳メールだろうとたかをくくっていた私は、その文面を目にして声を上げそうになった。

*****************************
クレジットOKです!
よく決心したね。成功の階段が目の前に現れた気分でしょう?
心からお祝いするわ。おめでとう\(^o^)/。
投資を怖がる人がいるけど、そういう人は、
所詮、そのレベル止まりなのよね。
私達が目指しているのは、チンケな夢じゃないもんね。
ディーラー10日目でマネージャーへの昇格資格を取得するなんて、
まったく、何てすごい人なの!
さて、クレジットの件だけど、
明日、AM9時に迎えに行くから、一緒に契約しましょう。
その足で、エリアマネージャーのアシスタントに会います。
そこで5セット購入すれば立派なマネージャー候補!
あとは、エリアマネージャーと昇格時期の相談ね。
地域での競合を避けるための割り振りが大変らしいから、
ちょっと待たされるかも。それだけは覚えておいてね。
じゃ、また明日。今夜は眠れるかな? ふ・ふ・ふ。
*****************************

(五セット? いったいいくらになるんだ)
 答えは翌日の受信メールにあった。補正下着一セット二十万円。つまり百万円分を現金一括払いで買ったことをTがほめちぎっていた。クレジットなのに現金だと? 変だ。
(個人融資だ!)
 私にはピンときた。だが、消費者金融の融資額は通常五十万円のはずだ。それ以上になると連帯保証人が必要だ。Tが保証人にでもなったというのか? それは考えられない。知り合って十日目の妻の保証人になどなるはずがない。
 まさか預金の一部で半金をまかなったのではないだろうか。通帳は寝室にある。妻がいないときに確認しておくことを心のメモに刻んだ。
 その他のメールは、二、三行程度の連絡だった。次に削除済みアイテムのチェックに取りかかった。メール数の割には、フロッピーディスク二枚を消費する容量があった。

*****************************
昨日の記念です。楽しいひとときをありがとう。F
*****************************

 文面はこれだけだ。日付は、私の出張初日。つまり、妻がショーツを履かずに帰ってきたあの日の翌日ということだ。
 添付ファイルは六点。拡張子はいずれも“.jpg”――画像データだ。
〈一点目〉麻のスーツに身を包んだ妻とロングヘアの女とのツーショット。神戸北野あたりの洒落たレストランだろうか。一目で上等なものとわかるプレートが卓上にあった。隣の女が、Tだろうか。メールで「チンケな」という下卑た言葉を使っていたような女には見えない。胸の谷間が覗きそうなワンピースを着ているが、高級な素材と上品なプリントが品格を醸していた。どこか緊張気味の妻と対照的に、女は自信にあふれ、自分の美貌がもたらす効果を知り尽くした笑みを浮かべている。
〈二点目〉ホテルの一室。無人。ベッドのサイズはダブル。そのままホテルのパンフレットに使えそうな無味乾燥な構図。
〈三点目〉ベッドに伏せた妻。後ろ手に手錠を咬まされている。限界までねじってこちらを睨みつける眼から、混乱と激しい怒りが伝わってくる。
〈四点目〉両足首それぞれにロープが結わえられ、ベッドの脚に固定されている。妻の体は“人”の字を描いている。スカートは腰まで捲り上げられ、パンティストッキングはショーツごと太腿の半ばまで引き下げられていた。ジャケットを着けたままの上半身とのアンバランスさがエロチックだった。
 私は深呼吸をして、この先に待つ映像に備えて気持を落ち着けた。妻はSMじみたプレイまで行っているのだろうか。それとも、ホテルでFに強姦されたのだろうか。いや、それはないだろう。女としての誇りを蹂躙した男を自宅に招待するわけはない。
 私の下半身は、すでにこれ以上固くなりえないほど充血していた。パジャマのズボンの上から軽くしごいて、再びマウスに右手を伸ばした。

 またまた長く書きすぎました。管理人さま、もし私の駄文が掲示板のスペースを空費しているようでしたら警告くださいますよう、お願いいたします。
 明日は休みですので、続きを送らせていただきます。では、おやすみなさい。

[935] 贖罪04 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/14(Sat) 21:08

【#04 馴致】
 朝の青白い光が差し込む書斎に、マウスの乾いた音が響いた。
〈五点目〉ベッドの上の妻は全裸に剥かれ、仰向けにされていた。両手を頭上に引き上げられ、二の腕はロープで固定されている。手首をまとめたロープはヘッドボードの上部の壁のブラケットの支柱に留められていた。両脚は、四点目の写真と同じようにロープの張力で強引に割り広げられていた。妻の顔は屈辱感に歪み、頬は膨らんでいる。よく見ると、口の端からグレーの布きれがはみ出していた。ショーツだ。今まで履いていた下着を猿轡代わりに頬張らされているのだ。涙でアイラインが流れ、妻の目尻に黒い筋を描いていた。極度の緊張のために、両の乳首が完全に尖っていた。
(強姦……なのか?)
 私は、食い入るように画面を見つめた。SMという特殊な趣味を持つ人々がいることは知っていたが、その実際に関する知識はまるでなかった。だから、どこまでがプレイかどうかは判然としない。妻の表情はプレイを盛り上げる演技なのかもしれない。
〈六点目〉泣き濡れた妻の顔のアップ。眉間に皺を寄せ、頬に押しつけられた男根から逃れようとしている。軸の部分の直径が五センチを超える勃起に添えられた男の指には、太い指輪が光っていた。左の手首にはロレックス。
〈七点目〉妻の局部。肉芽に卵型の性具が当てられている。その下には、四枚の花弁を割って男根状の黒い淫具が半ばまで挿入されていた。花弁は膨らみきってほころび、透明な蜜と白い粘液にまみれている。
〈八点目〉男性器と女性器の結合ショット。肉の隘路を自らの容積と固さで押し広げ、勃起の根本まで打ち込まれている。激しい抽挿のせいで花蜜が泡立ち、クリームを塗りつけたような惨状を呈している。
〈九点目〉Fの男根のクローズアップ。亀頭のてかり、軸を這う血管、雁首のくびれに溜まる白い花蜜を質感たっぷりに捉えている。眺めているだけで、生臭ささが匂ってきそうだ。戦果をレンズに向かって披露するFの得意げな表情が浮かぶ。
〈十点目〉妻の顔。もう泣いてはいない。屈辱感に貌を歪ませてもいない。焦点の合わぬ眼をレンズに向けている。すっきりと伸びた鼻筋から片頬にかけて、白濁した粘液がこびりついている。口紅が半ばほど落ちてしまった唇にあてがった男根が、残液を吐き出していた。
 無惨な光景だったが、やはり、これはプレイなのだ。ついさっきまで泣いていた妻が、これほどまで陶然とした表情を浮かべるものだろうか。下半身を強ばらせながらも、私の心は重いもので満たされていた。
 溜息をつこうとしたそのとき、写真に写り込んだサイドテーブルの時計に気がついた。ピンぼけだが、長針と短針の角度はわかる。
 二点目から確認をしていった。時計が写っているものは四点あった。
 三点目――三時。
 四点目――三時十分。
 五点目――三時三十分。
 十点目――八時二十分。
(冗談やろ! 五時間やで)
 私は呆気にとられ、もう一度、確認した。妻が全裸にされてから約五時間。淫具で責められはじめたのは、その直後か……?
 五時間にわたって性感を刺激し続けられたら、始まりは強姦であっても、最終的には快楽の高みに押し上げられるのではないだろうか。
 固く閉じられた女陰の合わせ目を熱い唾液で溶かされ、機械の淫らな振動で肉芽を揺すぶられるうちに、体は心を裏切りはじめる。そこに張形を押し込まれてはひとたまりもないだろう。乳首への刺激と相まって、下半身の疼きは急速に高まってゆく。すでに花蜜はおびただしい分泌量となり会陰からアヌスまでぬめ光らせているにちがいない。機械の無機質な振動とシリコンの質感に、やがて妻は物足りなくなる。その瞬間を狙って口元に男根があてがわれる。本物の快楽を与えてくれる肉棒。オーガズムへのパスポート。妻の理性ははじけ飛び、重たげに揺れる男根に自ら唇を近づけてゆく。Fに命じられるままに性器の俗称を口走り、腰をせり上げて挿入を請う。
 あり得るだろう。一種の性的拷問に妻は屈したのかもしれない。
 私は三枚目のフロッピーディスクを挿入した。

*****************************
もう、私無しではいられないのがよくわかったでしょう? F
*****************************

 相変わらず素っ気ない文面だ。日付は昨日の午後六時。私が帰宅する五時間ほど前に送信されたものだ。それが削除済みアイテムにあるということが、妻が頻繁にメールチェックを行っていることを示している。
 このメールには、画像ファイルが六点、添付されていた。
 妻とFの初めての交わりを記録した映像ほどのインパクトはなかった。俗に“ハメ撮り”というやつだ。しかし、醜い交合が行われてる場を確認したとき、私は激しい脱力感とやりきれなさに見舞われた。それは、今、妻が穏やかな寝息を立てている寝室だったのだ。
 見慣れた家具、インテリア、そして寝具……。私と妻が入ることだけが許される空間に、かつてFの体臭や声が満ちたのだ。写真の一枚に写り込んだ掛け時計は六時すぎを示している。カーテンを開けっ放しにした窓から風景が見える。影の向きから、それが朝であることがわかった。ちょうど二十四時間前だ。
 私の留守をいいことに、Fは一泊したのだ。
 ――もう、私無しではいられないのがよくわかったでしょう?
 Fの自信たっぷりのメッセージが、真実味を帯びて私の胸に突き刺さった。
 妻は、マネージャー昇格という餌に釣られ、Fの男根と性技の罠にかかってしまったのか。
 私は、妻との交わりの回数をもっと増やすべきだったと悔やんだ。性的な欲求不満を、新事業でまぎらわせようとしたのかもしれない。もし、そうであったなら、原因は私にあることになる。夫婦のトラブルは、妻か夫かどちらか片方が引き起こしたものにせよ、その責任は双方で負わねばならないのだ。
 Fに飼い慣らされつつある妻が不憫でならなかった。同時に、妻の性感がどのように開発されてゆくのかということに一抹の興味があったことは確かだ。
 フロッピーディスクの中身をハードディスクに移し替えて作業を終了した。
 窓を開けると蝉の声が飛び込んできた。
 私に睡魔が訪れる気配はなかった。

  本日は公休日のため、文章書きに専念することができました。当時の状況を冷静に思い出しながら文章にしてゆくうちに、いろいろなことが見えてきました。愚かなほどの楽観主義。妻の性感がどう変わるかなどと考える無責任さ。自己嫌悪に陥りそうになります。
 泣き言はここまで。続きは、また後日。よい週末をお過ごしください。

[950] 贖罪#05 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/21(Sat) 12:09

【#05 停滞】
 週末に、また急な出張が入ってしまった。得意先の年末キャンペーン企画の詰めを行わねばならない。担当者が夏の休暇に入るまでに決済事項をクリアするのだ。
 妻が風呂に入っているときを見計らって、すべての預金通帳の残高を確認したが、使い込みや無断の解約などの証拠は見つからなかった。やはり、Tが連帯保証人になったのだろうか。それほど、Tたちの事業は将来性があるのだろうか。
 今となっては、私の手元にあるネタは例のデジタルフォトのみだ。妻からFへのメールがあればまだしも、Fからの一方的なメールだけでは、いくらでも言い逃れができる。デジタルフォトにしても、電子的にコラージュした“悪い冗談”だと言われればそれまでだ。
 妻の不倫を暴く最後の手段は、現場に踏み込むこと。
 だが、それでどうなる。離婚か?
 妻がどうしようもない性悪女ならまだしも、家事はそつなくこなすし、近所づきあいにも如才ない。夫婦仲はいたって円満だし、家を空けることもない。
(あれ……?)
 心の中のバランスシートは、プラス面に傾いている。自分ひとりが熱くなって空回りしているような錯覚にとらわれた。Fが妻の人生に登場したこと以外、これまでと何も変わりはしない。夫婦関係にヒビが入らないかぎり、Fとの浮気は妻のプライベートな出来事、単なる気晴らしだと言えるのかもしれない。
 私は自分が醒めていくのを感じた。この一週間の懊悩はいったい何だったのだろう。自分で掛けた梯子を自分で外してしまった今、着地点が見つかるまで、私は宙ぶらりんのままでいなくてはならない。出張の間中、その思いがエンドレスで私の脳裏を去来した。
 課長、と呼びかけられて、私は我に返った。出張に同行している部下のMだった。出張帰りという安堵感のせいか、表情がゆるんでいる。Mの無防備さにつけこむことに胸の痛みを感じながらも、私は訊かずにはおれなかった。
「M、おまえ確かバツイチやったな。ええ人はもう出来たんか」
「まさか。今でもヨメはん思い出して枕を涙で濡らしてますよ」
「ほんなら、なんで別れたんや」
「アホな亭主に愛想づかしいうとこですわ。ヨメはんが男作って抜き差しならんようになるまで気づかんかったんです」
「修羅場……やったんやろな」
「いや、円満離婚でした。すっかり男に馴染んでしもた言われると、怒る気ものうなってしもて……。今でも、その男といろいろしよるんやろな思うと、もやもやしてきます。男はほんまに損や。いや、ぼくだけかもしれへんけど」
 車内販売のワゴンが車両に入ってきた。私は札入れを取り出した。新幹線は米原を過ぎたあたりだ。ねぎらってやってもいいだろう。「ビール、飲むか」
「ええんですか?」
「どうせ直帰や。ビールくらいかまわんやろ」
 私は、Mの話に着地点を見つけた思いがした。不倫によって妻がどう変化してゆくかを見守るのもいいかもしれない。結婚して十一年間、男といえば私しか知らなかった妻が、どう変貌してゆくかを。
 Mは法的にも物理的にも伴侶と別れなくてはならなかった。だが、精神的には、まだ妻の面影を追い続けている。それに比べて私の恵まれた境遇はどうだ? 夫婦関係の維持と性的好奇心への刺激との両方が満たされようとしているのだ。
(歓迎すべき状況ということかな)
 わだかまりが消えたような気がした。喉を滑り降りるビールの冷たさが、なんとも心地よかった。
 その日を境に、私は二日に一度、妻と交わるようになった。
 義務感ではない。見慣れていたはずの仕種、肢体、声、ちょっとした表情に新鮮な色気を感じ、三十三歳の肉体を貪らずにはおられなくなったのだ。
 ベッドでの妻は、別人と言ってもよいほどの豹変ぶりを見せた。
 これまでおざなりだったフェラチオがねちっこくなった。以前は唇をかぶせて舌を蠢かすだけだったのが、今では一方の手で陰嚢をやわやわと揉み込みながら、もう片方の手で軸をしごき、舌全体で亀頭を圧迫するなど、さまざまな技巧を弄するようになった。とりわけ、私の反応を窺うかのように投げかけてくる視線にとても興奮させられた。
 もちろん、変化はフェラチオだけにとどまらなかった。
 私を最初に受け入れる体位は騎乗位が定番となった。自ら両の乳房を握りしめ指を食い込ませながら、腰をグラインドさせ、スライドさせ、打ち込み、早々にいってしまう。
 だが、それはまだ妻にとっては前戯に等しい。
 結合を解くと、ふたたび私の怒張を咥えて自らの愛液を舐め取り、その口でキスを求めてくる。私の先走りの粘液と妻の愛液が混ざり合った唾液は獣じみた匂いを発し、私の理性は消し飛んだ。
 それまで三十分ほどで終わっていた夫婦の交歓が、最低一時間かかるようになった。週末の夜は二時間たっぷり使って快楽を共有する。それで厭きることはなかった。妻の肉体を貪る私の脳裏には、常にFから妻に送られてきた写真の残像があった。その一ショット、一ショットがフラッシュバックするたびに、男根に力がみなぎった。
 そんな自分は変態ではないか、と自己嫌悪に陥るほど私はうぶではない。妻の密やかなアバンチュールを認めた以上、その見返りを受ける権利がある。どこまで妻が淫らになるか、私をどれだけ愉しませてくれるか……。それは新婚時代以来の性的興奮と言えた。
 秋の気配が漂いはじめたある日。帰宅した私を迎えたのは、ドレスアップした妻と、華やかに飾られたダイニングテーブルだった。特上のにぎり寿司と大吟醸の一升瓶をキャンドルの柔らかい光が彩っていた。
(何の祝いだ? いや、記念日か?)
 とまどう私に、妻が封筒を差し出した。
「マネージャーの認定証なの。誰でもなれるディーラーは、もう卒業。これからは、ディーラーを育てる役割やから大変やわ。もちろん、収入かて増えるから楽しみにしてて」
「まだ二か月も経ってへんやんか。ずいぶん無理したんとちゃうか」
 私は水を向けてみた。
「カネかてちょっとは遣うたんやろ」
「ちょっとだけ、ね。マネージャーになるためには避けて通れん借金やったけど、もう全額返済ずみやから心配せんとって。さあ、いよいよ事業主への第一歩。一緒に祝って」
 私はそそくさとシャワーを浴びると、テーブルに着いた。
 いつになく、妻は饒舌だった。商売のシステムを得意げに説明してくれたが、マルチ商法に関する書籍を読みあさっていた私にとって目新しいものではなかった。
「それで、会社でも興したりするわけ?」
「ううん。まずはTさんのアシスタントをしながらマネージャーの仕事を覚えようと思てる。Fさんいうエリアマネージャーも力を貸してくれるらしいから心強いわ」
(Fってのは、エリアマネージャーだったのか)
 マルチ商法はいずれもそうだが、レベルアップするためには上位レベルの者の推薦が必要だ。マネージャーTの一存では妻をマネージャーに引き上げることはできない。推薦の代償として、妻の肉体を要求したのだろう。このようなことは日常茶飯事なのだろうか。
 問題は、いつ妻にストップをかけるかだ。幸い、妻は被害者にはならなかったが、加害者になりうる可能性は十分ある。
 だが、妻に言い出すタイミングが掴めない。それを考えると、うまいはずの寿司が急に味気ないものになった。
 停滞の始まりだった。

 今回は、あまり変化のない話で申し訳ありませんでした。このときに手を打っておかなかったことが、非常に悔やまれてなりません。停滞だとばかり思っていたこの時期に、妻と私が絡め取られることになる罠の布石が次々と打たれていたことは想像の埒外でした。
 では、また後日。
[959] 贖罪06 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/27(Fri) 22:02

【#06 接触】
 例の一件以来、妻と私との関係は良好だった。特に、性的な面での充実感は結婚して初めて感じるものだった。新婚時代にもこのような満足感を得たことはない。結婚生活というのは、互いの生活環境の違いからくる違和感をすり合わせる過程にもっとも時間を使うものだ。新鮮な悦びを代償にしながら。
 結婚十一年にして、このような新しい視野が開けるとは思わなかった。Fという男と今でも会っているのは確かだが、純粋に肉体だけの関係だろう。私の心がざわめかなかったといえば嘘になるが、その心の揺れすらをも官能の加速剤にできるほど、当時の私には余裕のようなものがあった。さらに、マネージャーに昇格したからといって、妻の収入が飛躍的に上がることがなかったことにも安堵していた。妻自身がディーラー勧誘を行っているのではないことを、収入の横這い状態が意味していたからだ。
 妻がTと知り合ってからすでに半年。もうすぐ事業熱も冷めるだろうと、たかをくくったまま、新年を迎えた。
 私の実家と妻の実家に年賀の電話を入れ、屠蘇代わりのビールを冷蔵庫から取り出したとき、玄関のチャイムが鳴った。
 おれが出るよ、と言って玄関に向かった。オートロック解除を求めずにいきなりチャイムを鳴らせるのはご近所の者か、極々親しい友人だけだ。
 相手の確認もせずにドアを開けた私の前に立っていたのは、Fだった。
 タートルネックのセーターに目の粗いウールのジャケット、厚手のチノパンツという出で立ちだ。満面に人なつこそうな笑みをたたえているが、薄い色のついたサングラスの向こうの眼は笑ってはいない。
「明けまして、おめでとうございます」
 名乗りもせずにFが言った。私はつられて同じ言葉を返した。
「すでにご案内いただいているかと思いますが、私はFと申します。昨年の夏から奥さんにはいろいろお世話になりまして」
「いえ、こちらこそ、……どうも」
 迂闊だった。妻のビジネスと自分はいっさい関係がないというスタンスで接するべきだった。
「あら、Fさん!」
 妻が廊下に姿を現した。Fと新年の挨拶を交わすと、私に向かって言った。
「せっかく来られたんだから、あがってもらいましょうよ」
「よろしいんですか?」Fは私を見た。「大手広告代理店の管理職をなさってるんでしょ。部下の方が新年のご挨拶に見えるんやないんですか」
「もう五年も前から、そんな虚礼は廃止になったんです」すかさず妻が答えた。「さ、遠慮なさらず、どうぞ、お上がりください」
 リビングのソファにどっかと腰を据えたFは、遊び人風の格好からは想像できないほど、よく気のつく男だった。妻の料理をほめ、私の仕事をねぎらい、次から次へと話題を繰り出した。
 だが、相槌を打ちながらも、私は上の空だった。
 今、Fが座っているソファで、妻に口腔奉仕をさせていた光景が脳裏から離れない。出張期間が延びたと偽ってマンションにとって返した私が見た、あの夏の宵の光景が……。
 Fの話題が一段落つくと、妻が腰を上げた。「あ、そうそう。Tさんに年始の電話をしておかなきゃ」
「そらええこっちゃ」Fが大きくうなずいた。「このビジネス、基本は人間関係やからね。節目節目のコミュニケーションは大切や」
「ほな、話が長くなるかもしれへんから、あっちの電話使うね」
 寝室へ消える妻を見送り、Fが目尻を下げた。「ほんまにええ奥さんやねえ。ご主人、幸せ者でっせ。あんな嫁はんを毎晩、抱けるっちゅうのは」
 露骨な言葉に唖然となっている私にかまわず、Fは続けた。
「ご存じやと思いますが、ご主人のお留守にときどきお邪魔してるんですわ。そのたびに奥さんを抱かしてもろてますが、いやあ、最高やね。天国に昇る心地とはあのこっちゃね」
(挑発してるんか?)
 私は決して血の気の多いほうではないが、このときばかりは獰猛な怒りが膨れあがるのを感じた。次の言葉を待って、殴るなり、マンションから叩き出すなりの行動を起こすつもりだった。
「悪いとは思たけど、ご主人のパソコン、見せてもらいましたで」
 頭にのぼった血が一気に下がった。まさか……?
「ぎょうさんコピーしたファイルが残ってましたな。いくら夫婦いうたかて、奥さん宛のメールを勝手に覗くのは、ええ趣味とちゃいますな」
「そ、それは夫婦の問題やろ。あんたに指図される筋合いは――」
「奥さん宛のメールには、私らの商売のノウハウが詰まってるんです。夫とはいえ、部外者に洩れたら困るノウハウがね」
「ぼくは誰にも――」
「それに」Fは私をさえぎって声を低めた。「ただでさえ、大損しそうやいうのに」
「……大損?」
「元旦からこういうことは言いたくはないんやけど、奥さんの成績がいまいちでねえ。Tさんや私が保証人になって、どうにかマネージャーの地位をキープさせてやってるんですわ。どういうことがわかりますやろ?」
 私は首を振った。Fは溜息をついてから、経緯を語った。
 マネージャー以上のレベルにある者は毎月のノルマを果たさねばならないという。商品の売上か、ディーラーの勧誘かどちらかのノルマを。だが妻は、マネージャー昇格以来、ノルマを果たしていないのだそうだ。マネージャーに固執するあまり、妻は商品を自分で買い取って見かけ上のノルマをどうにか維持してきたという。
「奥さんの負債、知ってはります?」
 Fはますます声をひそめた。
「元金だけで三百万いってまっせ。私もTさんも、もう保証人としては限界や」
「私に払え、とおっしゃるんですか」
 元金だけで三百万円。利息を合わせればどれくらいになっているのだろう。
「まさか。名義は奥さんですから、ご主人には関係のない話や。いちおう、情報としてお耳に入れておこう思たんですわ」
 しかし、と反論しようとした私を、Fは押しとどめた。
「奥さんは、自力で返済する言うてます。あんたにできることは、おとなしく見守ってやることだけや。奥さんが家を空けたりしても、騒がんこと。できますやろ、それくらい。私と奥さんとの関係を黙認していたくらいやから」
 私にはぐうの音も出なかった。声を荒げるわけでもなく、ドスを効かせて恫喝するでもなく、Fは事実の積み重ねだけで私を圧倒した。
「そうでもしないとノルマが消化できないんですか」
「いや、そうやない。ここまでくれば、商売で返済することは無理ですわ。レベルアップとかの問題やのうて、返済のみに絞ってもらわんとね」
「とにかく負債の額を確認して、返済できる分は何とかします。あとは、夫婦でパートでも何でもして――」
「無理やと思うけどね。こうしてる間も金利はどんどん膨らんでるんやから。ほんまにトイチいうのは怖いわ」
 トイチ――十日で一割の金利という融資だ。元金が三百万円だとしたら、十日で三十万円の利子がつく。月収十五万という妻の収入では、利子の半分でしかない。利子が元金に繰り入れられ、さらに負債がかさんでゆく無間地獄だ。
「どうすればいいんでしょうか」
「だから、さっきから言うてるやないですか。奥さんの行動にとやかく口出ししないこと。これで丸く収まるんやから楽なもんや」
(主婦売春!)
 ひらめいたのは、その言葉だった。私の表情の変化を、Fは咄嗟に見抜いていた。
「おっと。想像するのは勝手やけど、そんなしょうもないもんちゃいまっせ。人品骨柄卑しからぬ人物と付き合ってもらうだけですわ。まあ、半年もすれば借金はきれいに無くなります。心配せんかてよろしい」
 私はうなだれた。
「まあ、心配するな言うほうが無理やろな」Fは腕組みをして天井をにらんだ。「気になるんやったら、あんたも来たらどうや? そのかわり、単なるオブザーバーに徹してもらいまっせ。約束できるんやったら、できるかぎり便宜を図ったるわ」
 私は激しくうなずいた。妻の帰りを、この部屋で悶々として待つ日々を想像するだけで気が狂いそうだ。妻が誰に、何をされているのかを見るほうがまだましだ。
「そういうことやから」いつの間にか、リビングに入ってきた妻がぽつりと言った。「ごめんね。こんなんなるまで黙ってて。あなたには決して迷惑をかけたくなかったの」
 片腕にコートを掛けた妻はセーター・ドレスを着込み、すでに化粧まで済ませていた。髪はオールバックになでつけられている。
 Fが立ちあがった。「奥さん、ほれぼれするくらいべっぴんやなあ。ほな、行こか」
「どこへ?」私はソファにへたり込んだまま訊いた。
「ご主人。借金返済のためのお仕事や言うたやろ」
「い、一緒に行ってもいいですか」
「あかん。今日は先さんに話を通してへんから。次は連れてったるわ」
 玄関先で妻にコートを着せてやるFは、私よりも夫然としていた。
 妻は振り返ることなく出ていった。
「今夜は遅くなるで」
 Fの最後の言葉が、私の脳裏に突き刺さっていた。

 またまた中途半端なところで終わってしまい、申し訳ありません。次の土日で悪夢の正月を総括した文章をしたためたく思います。どうかよろしくお付き合いくださいませ。では、後日。
[966] 贖罪07 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/30(Mon) 00:37

【#07 決意】
 正月のテレビがつまらないのは毎年のことだが、その日ばかりは、番組の内容のなさ、タレントたちの馬鹿騒ぎぶりがありがたかった。
 私はリビングのソファにだらしなく身を沈め、ブラウン管をただ眺めていた。目まぐるしく落ち着きのないショット、正月ムードを演出するための極彩色のセットが私の注意を促し、ネガティブなものになりがちな思考の邪魔をしてくれていた。
 今夜は遅くなる、とFは言ったが、何時頃になるんだろうか。現在、午後九時三十分。Fに伴われて妻が出ていってすでに十二時間近く経つ。妻がどんな目にあっているのかがわからないだけに、焦燥感が募る。
 F以外の男に組み敷かれているのは確かだが、十二時間は長すぎる。五時間におよぶFの性的な玩弄に陥落した妻だったが、夫以外の男との性交に対するハードルをすでに越えてしまった今、初対面の男に体を開くことへの抵抗は、そう強くはないだろう。
(なんちゅうこと考えてるんや!)
 妻を庇護し、妻が味わう苦痛を和らげるために存在していると自負していた私は、胸に忍び込んできた邪悪な思いに愕然とした。
 Fの口ぶりでは、妻が相手をさせられるのは、社会的地位の高い人物ばかりだそうだ。そんな紳士たちが、一介の主婦をカネで買ったりするだろうか。素性の知れないFのようなやつから女を買うような危険を冒すだろうか。
 そんな楽観的な発想は、湧いてくるそばから、もう一人の私に却下された。
 社会的地位の高い人物が紳士とは限らない。Fの素性は確かで、それなりのステイタスを持っているのかもしれない。
 長年、広告代理店の営業マンをしていれば、財界、学会、医師会、そしてマスコミ業界の噂話が当然耳に入ってくる。私自身、いろんな業界のトップたちの接待に同席してきたが、清廉な人物もいればゲス野郎もいた。特に、社会的な地位があるだけにゲス野郎は始末に負えなかった。
 そんなやつらに、今、妻が組み敷かれているのではないかと思うだけで、屈辱感で胸が押し潰されそうになる。
 玄関のチャイムが鳴った。
 午後十時。夜更けという時間ではない。バラエティショーの効果音かとテレビに注意を向けたとき、再びチャイムが鳴った。うちだ!
 あわてて玄関に向かい、ドアを開けた。
 妻が立っていた。
 朝、出ていったままの姿だった。異なるのは手にペーパーバッグを提げていることだけだ。
「……おかえり」私は自然な笑みをつくろうとしたがうまくいかなかった。
「………」妻の唇がこまかく震え、私を見上げる眼から涙があふれた。「ごめんね、お正月なのに……ひとりにしちゃって」
 そのとき、妻がまったく化粧をしていないことに気づいた。そういえば、家を出るとき手ぶらだった。メイクを直そうにも化粧品はなかったのだ。
 リビングに入っても、妻はコートを脱ごうとはしなかった。
「寒いんか? 今、ヒーターの温度上げたるから」
 ファンヒーターに歩み寄ろうとする私を制して、妻はコートのベルトに手をかけた。うなだれたままでボタンをはずし、前を開く。
 セーター・ドレスはなかった。ブラジャーもない。ショーツもストッキングも着けていなかった。
 場違いな全裸に私は言葉を失い、ただ凝視するほかなかった。
 寒さのためか性交の余韻か、乳首は固くしこっていた。柔らかく繁っているはずの陰毛はヘアジェルを塗りたくられたように恥丘に張り付いている。私は、他にも異変はないかと妻の白い肌に視線を這わせた。
 乳房と脇腹に赤紫の痣が散っている。キスマークだ。
 妻は私の眼の動きを読み、コートを足下に落として回れ右した。
 肩、腰のくびれ、臀部、ふくらはぎにもキスマークがつけられていた。
 今夜のことを妻に決して問い質すまい、と私は決意していた。性交のあからさまな痕跡を目にした今となっても、私の心は変わらなかった。
「くやしい……」床に広がったコートに膝をつき、妻が泣きじゃくった。「この体が、憎い。この体が……」
 私は寝室から妻のパジャマを取ってきた。上着を羽織らせ、ソファに座らせると肩を抱いてやった。
 妻が落ち着きを取り戻したのは、小一時間ほど経ってからだった。
「風呂に入ってさっぱりしてきたらどうや」
「何があったか訊かへんの?」
「いやなことを思い出させとうないし、もう済んだことやんか」
「済んでへんよ」妻は両手で乳房を持ち上げ、キスマークを私に見せつけた。「ずっと、こんなもんがつくのよ、私の体に。消える前に新しいのをつけられ、それが消える前にまた新しいのをつけられ……。きっと、こんな私がいやになると思う。別れるんなら、早いうちがええやない。そやから、聞いてもらいたいの、あれから何があったか」
 妻の眼には真摯な光が宿っていた。私は深くうなずき、すべてを聞く心構えができたことを伝えた。

 あれから、妻はFのクルマで大阪に連れていかれたという。
 駅前にある外資系のホテルで早めの昼食をとり、ふたたびクルマに乗せられて、中央区にある寺の駐車場に入った。
 場慣れしている様子のFは、鉄筋コンクリート建ての庫裡に妻を案内した。迷路のような廊下の先にあったのは茶室だった。Fの後からにじり口をくぐると、そこにはテレビでときどき見かける僧侶が作務衣姿で座っていた。
 僧侶とFは神妙に年賀の挨拶を交わした。
「管長、初詣などでお忙しいんじゃないんですか」
「かまわん、かまわん。そういうことは、下っ端の坊主にまかせておけばよろしい」
 七十年輩にしては張りのある声だったそうだ。勤行で鍛えているせいかもしれない。
「お約束のご婦人をお連れしました。なにぶん初めてですので、お手柔らかに」
「初めて? まさか、生娘というわけではあるまい」
 ご冗談を、と追従笑いをしながら、Fは妻のバックグラウンドを語って聞かせた。
「なるほど。それは責任重大。私のやり方しだいで、あとの者が極楽を見るか地獄を見るか、というわけだね」
「地獄やなんて、正月早々、縁起でもない。お気が済みましたら、ご連絡ください。すぐに引き取りに伺いますので」
 Fはそう言うと、茶室を出ていった。
 妻と二人きりになると、僧侶の態度ががらりと変わった。僧職にある人物ならよもや、という一縷の希望を、妻は絶たれた。
「正月というのに、亭主に留守居をさせて男を漁りにきたか。いい度胸だ。まずは身体検査だ。さっさと裸になれ。ぐずぐずしてると火箸でお仕置きだぞ」
 全裸になった妻はさまざまな姿態をとらさせられたあと、犯された。
 僧侶の陰茎はどす黒く、傘の部分が異常に張り出していた。それは、長年にわたる女遍歴を如実に物語っていた。
 その醜悪な男根に嫌悪感を抱きつつも、羞恥心を刺激され湿り気を帯びはじめていた妻は、腰を沈めずにはおれなかったという。
 仰向けになって妻を乗せた僧侶は余裕と自信にあふれていた。
 乳房を揉みしだいたり、結合部に手を伸ばして肉の突起を嬲られたりされ、妻は完全に性感の虜となってしまった。
 老人斑の浮いた太腿や尻が、妻の白い尻と重なり合うさまは、本来は不自然で醜いものであるはずだ。だが、その光景を思い浮かべた私は、強い刺激を受けていることに気づいた。
 僧侶はなかなかいかなかった。幾度も達し、自分の腹の上に身を投げ出した妻との結合を解き、全身に舌を這わせはじめたという。
 数センチずつというのろさで妻の肌を味わい、首筋から爪先まで時間をかけて舐め下ろすと、次はうつぶせにして同じことを繰り返した。その間、気の向くまま肌を激しく吸い、征服の印をつけていったというわけだ。
 それは、私へのあてつけだったのだろう。自分の女房の不始末にすら気づかず、ついには他人に汚されなくてはならない間抜けぶりを嘲笑っているのだ。
 舌の愛撫だけで、妻はさらに数え切れないほどのエクスタシーを迎えた。そのときには理性などなく、一匹の牝として、男根の挿入を涙ながらに乞うたという。
 僧侶は床の間に置いていた数珠を引き寄せると、妻の尻を掲げさせた。
「魔羅が欲しいか、女?」
「お願いします。く……ください」
「ちょっと締まりがゆるいな。それではわしを満足させることはできん」
「精一杯、締めますから。お願いです。じらさないで……」
「締まるようにしてやろう。管長様じきじきの情けだぞ。ありがたく頂戴しろよ。返事は?」
「ありがとうございます。お情けをくださいませ」
「よく言った。尻の穴の力を抜け」
 言うと同時に、僧侶は数珠を丸めて妻のぬかるみにまぶした。Fとの情交には淫具を使うことが常だったが、数珠の感触はシリコンや樹脂とは異なった感触だったそうだ。
 妻は腰をグラインドさせて、あてがわれた異物をくわえ込もうとしたが、すぐに数珠の感触は消えた。異物感はアヌスに移動したのだ。わずかに残っていた羞恥心によって妻は片手を後ろに回した。だが、すぐにその手も邪慳に払われてしまった。
「もう一度、そんなことをしてみろ。Fに叩き返す。おまえを使わんように、全員に回状を出す。借金は一文も返せんようになる。それでもいいのか」
「申し訳ありませんでした。私が心得違いをしておりました」
「うん、それでいい。反省の証に、自分で数珠を入れてみろ」
 僧侶は妻の手に数珠を握らせた。
 妻は自らの愛液にまみれた数珠を一粒ずつ、臀部のすぼまりに押し込んでいった。
 数珠のほとんどが直腸に消えると、僧侶は肛門から顔を覗かせた数珠の端を手に取り、後背位で妻を貫いた。
 そして、数珠をゆっくりと引き、食い締めようとする括約筋の抵抗を愉しむかのように数珠を引き出した。
 妻は、かつてない鋭い快感を味わった。数珠の一粒を括約筋が解放するたびに、陰茎が打ち込まれた肉洞全体に波が走る。内部の襞が肉棒に密着したところで勃起の抽挿が行われる。
 四粒目が引き出されたとき、妻は完全な牝になった。ひどく盛りのついた牝に。

「いやらしいことをいっぱい言わされたけど、よく覚えていない」
 語り終えると、妻は薄く自嘲の笑みを浮かべた。
「どお? こんな女なんか嫌いになったでしょ」
 私は下半身のこわばりを妻にさとられないように脚を組んだ。妻の体に刻まれたキスマークが、生々しさを増していた。
 私の沈黙を逡巡と受け取ったのか、妻は決定打のつもりで両脚を開いた。
「見える? お坊さんの精液。たった一度だけ、最後に私の中でいったの」
 透明になりつつある白濁液が、充血した肉裂の合わせ目から滴り、妻の会陰部から肛門まで濡らしていた。
「ほんまはもっと溢れてたけど、旦那に見てもらえって、下の毛になすりつけられたのよ」
 陰毛のこわばりは、そのせいだったのか。私は、生き物のように息づいては粘液を吐き出す女陰を、ただ眺めていただけだった。
 もちろん、妻と離婚する気はまったくなかった。新婚夫婦であったなら、感情が先走って事態をさらに悪化させたかもしれない。だが、当時、私たちの結婚は十一年目に入っていた。妻は私の一部であり、人生のパートナーであると信じていた。
 妻の体を男の肉体がよぎるたびに感じる烈しい刺激の正体を確かめたいというのが、私の本心だった。私に対する妻の愛情に変わりがないかぎり、最後まで付き合ってやろうと、心に決めていた。

 何かの本で、「男は三十歳で人生の大きな転機を迎える」というような一文を読んだ記憶がありますが、そんなことはない、というのが私の正直な気持です。男は、いや、夫婦はいくつになろうとも人生の転機を迎えることができると思います。現に、私たちがそうでしたから。おっと、柄にもなく説教じみたことを書いてしまいました。申し訳ありません。では、また後日。

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